あらすじ
住宅地の奥でひっそりと営業している、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ出したくなったお客さんが、ふらりと訪れる。SNSで発信される〈ていねいな暮らし〉に振り回されたり、仕事をひとりで抱え込み体調を崩したり……。目まぐるしく変わる世の中で疲れた体と強ばった心を、店主そろりの美味しい料理が優しくほぐします。今宵も「あなたの悩みに効くメニュー」をご用意してお待ちしております。心がくつろぐ連作短編集、開店。
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Posted by ブクログ
社会に疲れた大人がカフェでほっこり癒される…
そんな小説は世の中に沢山ある。これもその一つであることには違いないのだけど、ここに登場する悩みを抱える人たちはどこか他人とは思えない。
SNSに疲れ、人との関わりに疲れ、仕事に疲れ…
そんなもう一人の「私」を癒してくれる喫茶ドードーに、私も行きたいと心底思う。
短編集だけど、ちょっとずつ繋がっているのも面白いな。
あなたの憧れのあの人も、きっと悩んでいたりするのだろう。
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そろりさんの言葉があたたかくて素敵で、でも的確で的を射ているなぁと思った。
コロナ禍が前提にあるけど
仕事で心が疲弊してたり、心に余裕がなかったり、元気がなかったりする人の支えになるような言葉が散りばめられていて、自分も心に留めておきたいなと。
私もおひとり様カフェ行ってみたい!
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コロナ禍の東京。住宅地にひっそりと営業するカフェが舞台。
様々な心理的負荷がかかる、働く女性たちの心を癒すメニューを提供する。
〜
非常事態宣言が出ていた頃は、コロナが作中に描かれるような作品は(心理的に)読めなかったので、今回がその初めての一冊。
地方都市在住者としては得られなかった感覚を垣間見て、2025年の自分は忘れかけていた不安感を思い起こされました。
もう何年かすると、あのころの感覚も忘れ去られてしまうのでしょうかね
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山行のお供に持って行った。軽くて読み切れる作品を思ったのと、食べ物に絡んだ作品をたくさん読みたくて選んだ。
選んだこの作品はとてもリズムよく書かれていて、読んでいるのがとても楽しかった。
特に、語り部さんがそろりについて説明を加えたり、話をするのがとても良かった。また、そろりのおっとりとしているが、ズバッと言い切る性格が爽快だった。彼が作った料理も美味しそうで、早く下山して美味しい料理が食べたいと思うことがしばしばあった。
特に第二話の心が雨の日のサンドイッチの中のサンドイッチの具が美味しそうで美味しいで、今この山で食べたいと望むほどだった。
他作品もあるようなので、続きを近々読みたいと思う。
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おひとり様専用カフェって近場で見たことがないけど、もしもどこかにあるなら行ってみたいなぁと思った。1話ごとに登場人物が変わるけど、話が繋がっていたりして前話に登場した人物や内容が組み込まれていてそこに繋がるのか〜って感心したり。そして出てくるお料理が美味しそうで、お腹が空いてくる。カフェに行きたくなった。元気もらえるような、そんなカフェに私も出会ってみたいと思う作品でした。
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一つの形や答えにこだわらなくても、自分なりの方法を探して生きていけばいいんだと気づくことができた。
常識や慣習にとらわれず、自分らしさをちょっとずつ見つけてみたいなと思える一冊だった。
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そろりが開店準備をしている時のみ地の文になっていて、特にそれが誰にも邪魔されない森の中に物語の中に自分も入り込んだような心地よさを感じた。会話文以外の景色や行動を描写する言葉が、穏やかで心地よかった。女性達の悩みは共感できることが多く、そろりの着眼点や考え方面白かった。読みやすい。
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住宅街の奥にひっそりと佇む「おひとりさま専用カフェ」に、ちょっと疲れちゃった女性たちがふらりと訪れる。コロナ禍のエピソード5話。人の根底にある本質みたいなのが表出した時期だったなぁ、と思い出しながら読んだ
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空いてる時間にちょこちょこ読みました。
毎日頑張って疲れちゃった人に読んでもらいたいような本。心に余裕を持つコツを教えてくれます、美味しそうな食べ物も登場するので休憩がてら読むといいと思いました。
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コロナ禍で「新しい生活」を余儀なくされ、それぞれが抱える日々のストレスが、喫茶ドードーのひと時を通じて癒されていく短編集。
癒し役であるドードーの店主が、全然普通の人(失礼)で、何か特別すごい人じゃないのが、逆にいい味になっている。
各話が少しずつ重なっている構成もほっこりする。
続きもあるみたいなので、今度手に取ってみよう。
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路地の突き当たりにある、「喫茶ドードー」。
おひとりさま専用のカフェを訪れる人々は皆、ちょっと疲れている。
看板の手書きメニューに誘われるように入ると、そこは非日常。
肩の力を抜いて、おすすめを味わうと、生きる活力が湧いてくる。
自分の“好き”という気持ちを大切に、明るい光の方へ歩いていける、そんな気にさせてくれる。続編も読みたいな。
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不思議な語り手の視点で始まるお話
読み進めていくとその正体がわかるのですがタイトルに合ったとても可愛い存在でした
お話も一つ一つが重すぎずどこか共感できるような悩みを抱えた人達のお話なので美味しそうなご飯と共に悩みが解決されていく姿にほっこり癒されます
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東京の街中に突如現れる森の中、穏やかな時間を過ごせる喫茶ドードーが舞台。ひとやすみしたい人たちが、元気を少しずつ取り戻していく、その一歩目が描かれているようでした。全5篇の連作短編集。
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こんな喫茶店があったらなぁと思いました。
迷える子羊が来る喫茶店。
自分が今やっていること、それは人のためなのか?自分のためにやってることではないのか?とても考えさせられました。もう少しゆっくり考えて生きる方が素晴らしい人生になるのではないかと思いました。
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日常のどこかで悩む人達。喫茶ドードーで過ごす時間は何より自分を受け入れたり、はっと気付かされたり。時々三人称視点で、作る過程を読んでいくのは珍しく面白かった。
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自分自身が快適ならそれが理想の暮らし。
期待通り面白かった。
そうだよなぁ…とじんわり心に響く短編集。
よくあるほっこりグルメ系の作品とは違った目線の心に響くフレーズに肩の力がふっと抜けるような感覚を覚えました。
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自分もカフェに迷い込んだかのように物語の世界に引き込まれていった。カチコチだった頭の中がフワッと楽になるような文章ばかりでとても癒されました。
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おひとり様専用カフェって、本当にあったらいいですね。
店主がちょっと変わっているけど、疲れてやってきた人の心を癒してくれる。日本人は頑張り過ぎです。24時間働けますか?の時代はとうの昔に終わってます。
もっとリラックスした人生を歩みたいものです。
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住宅地の奥でひっそりと営業している、お一人様専用カフェ「喫茶ドードー」。ここには、悩みを抱えた人が訪れます。そんな人たちに店主そろりが悩みに効くメニューを用意してくれます。
カフェというスポットは、ひと息つくことができる。それは人生の疲れ、仕事の疲れ、SNS疲れ、など様々な悩みを癒してくれる。
「自分も仕事の進退に一喜一憂しすぎて、人生を大切にできてないかも…」
そんなときこそ、
一杯の珈琲と美味しいご飯で心身ともに休める事が大事だと気が付かされた。
自分は、カフェによく行くので、
心休められる自分の好きな居場所となりうる
カフェを見つけたい。
Posted by ブクログ
おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」で、店主のそろりが美味しい飲み物や食べ物でお客さんの心を優しくほどいてくれる。こんなカフェがあったら辛いときや疲れたときの癒しになるだろうなぁ。出てくる食べ物がどれも美味しそうで、お話全体の雰囲気も暖かくて、読んでいると眠くなる。優しい言葉だけでなく時にはピリッとしたことも言うそろりが面白かった。
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2020年だった 2024年の今日読んで、あぁ、たしかにあの頃こんな感じだったかもなぁ、と思い出される。
「激的にすごく嫌」ではないけど「ほんのり地味に嫌」なことが各エピソードに盛り込まれてて、実生活の地味にしんどい感じがリアル。
章ごとに主人公が変わるだけでなく、語り手の切り替わりが頻繁にあってそのリズムになれるまでちょっと読みづらかった。
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コロナ禍のときをなんか懐かしく思い出してしまった。そうそう、そうだよねぇ、こんな感じだったよねぇ、と。つい最近のことなのに、ああ、あの頃はもうそういう『思い出』になってしまうんだ、というのがちょっと感慨深い。
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『御神籤ブック』二冊目。2025年9月号。
コロナ禍を舞台に、ちょっと疲れた心を優しく包み込んでくれるような、あたたかいお話。
疲れた人が『喫茶ドードー』にたどり着くまでもいいし、『喫茶ドードー』や店主そろりのキャラも申し分ないのだけれど、そこで出されるメニューの裏話にちょっとだけ強引さを感じてしまい毎回ちょっとだけ引っかかる。
元気のないときは美味しいものをただ黙って出してくれればそれでいい、という個人的な好みもあるのだろうけど。
雰囲気は良き。
Posted by ブクログ
まずメニュー名が素敵。"おひとりさま専用カフェ" も素敵。"喫茶" なのも好き。とにかく空間は素敵。ただ物語のボリューム感に欠けてて読み応えが足りなくて。
それから、連作短編として1.3.4は絡んでるけど、2.5は繋がりあったかな??
Posted by ブクログ
喫茶ドードーはおひとり様専用のカフェ。
どうやら色々悩みを抱えた人がたどり着くらしい。
コロナ禍の時期、色々あったよなあ、とちょっと懐かしくなってしまった。
まあ、あれはあれでいったい何だってのだろう、って思うけどね。
丁寧な暮らし、選択制夫婦別姓等、今時の話題に考えさせられる。
丁寧な暮らしっていったいなんなんだろう。ちょっと憧れるんだけど、実は何でもないものかもって思ってしまう。
自分が丁寧に生きていればいいこと。
こういう言葉に憧れる人って自分が無いような気がする。ちょっと流行りのものに何でも飛びつく人って感じだ。
人は人、自分をちゃんと持って行きていこう。
そして、夫婦別姓ってちょっとわからなくなってきた。
別に賛成だし、法案だって通ればよい。だけどこれを求める人はどんな主張があって求めているかが分からなくなった、この話を読んで。
まあそんな事はさて置き、私も喫茶ドードーへ行ってみたくなった。
なので続編も読むことにする。
Posted by ブクログ
私が買った時は26刷発行とあり、さぞ面白いのだろうと思い読み始めたのだが、私にはさっぱり。
この暑さのせいかもしれないが、ほとんど読み飛ばしてしまった。
3話に
毎日、口を開けば暑いしか出てこない、
最高温度が30℃を超えると真夏日とあったが、
今は35℃を超える猛暑日、それどころか
40℃を超える日も続出!
全くこの本とは関係ないことを愚痴ってしまった。
こんな暑い中でも、つぎはもっと小説の中に引き込まれるものと巡り合いたい!
Posted by ブクログ
店主そろりさんのお客さんに言う言葉が
読み手に対しても伝えてるような 、、
読んでいてもとても不思議な感覚でした 〇 *
言葉1つ1つがなるほどと考えさせられる … !
とてもほっこりと癒される1冊です ⸝⸝ᵕ ᵕ⸝⸝
Posted by ブクログ
知らないうちに誰かを癒していて、誰かを救っているかもしれない
そんなことを感じさせてくれる短編集
タイミングや1つの視点からでは見えないけれど、立ち止まったり距離を置いてみたり、色々な方法で別の世界が開けることがある
おひおりさま専用カフェに集まる働く女性たち
店主のそろりさんは、つかず離れず、説教することもカウンセリングすることもなく、その人に必要な時間を提供する
重いものもパリピなものもダメな時に読みたい一冊
ナレーションの秘密とそろりさんの由来は分かったけれど、経歴も気になるところ