あらすじ
住宅地の奥でひっそりと営業している、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ出したくなったお客さんが、ふらりと訪れる。SNSで発信される〈ていねいな暮らし〉に振り回されたり、仕事をひとりで抱え込み体調を崩したり……。目まぐるしく変わる世の中で疲れた体と強ばった心を、店主そろりの美味しい料理が優しくほぐします。今宵も「あなたの悩みに効くメニュー」をご用意してお待ちしております。心がくつろぐ連作短編集、開店。
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美味しいご飯と、素敵なカフェ。
大好物な物語でした。
読んだら元気が出る!というより、
ふっと力が抜けるような、頑張らなくてもいっか〜と気持ちが軽くなるようなお話。
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そろりさんという男性が店主のお一人様専用カフェに訪れるお客さんが変わった名前のメニューとそろりさんとの関わりで前を向いていくストーリー
コロナ禍がベースにあるからそれにまつわる話が多いけどそろりさんが丁寧に作っているお店や料理の表現にほっとした
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ただ普通に生きている。
自分で選んだ仕事をして、
お休みには好きなことをして。
それなのに、少し疲れてしまう。
きっと誰しもそういうことはあって
でもそんな自分を見て見ぬふりしてしまうから、
そういう時は一度すべてを忘れて
「喫茶ドードー」に行ってみてもらいたい。
心がほんのりあたたかく、柔らかくなるから。
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最近、スマホを絶って本に没頭しようキャンペーンを自分の中で開催していて、そんな私にぴったりの一冊でした。そろりさんがとっても優しくて、そしておやつがとっても美味しそうで…
色んな人がやってくるカフェだけど、どこか私自身と共通点がある人ばかりで、応援したくなりました。
そろりさんの言葉は、おしつけることなくその人の背中をふんわりと押すものばかりで、また明日から全力でがんばろう!じゃなくて、できる時から自分らしく一歩一歩進んで行こうって思わせてくれました。
また喫茶ドードーに行きたい!本を閉じる時、目頭が熱くなるくらい寂しくなりました。続編も買ってみようかな。
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心が雨の日のサンドイッチがいちばん好きかな…
穏やかに始まって穏やかに終わる…
雨が嫌いでも洋服を変えれば好きになるかも‥‥
わたしに言ってるみたいでした。そうかも‥
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丁寧な暮らし、モラハラ、事実婚、仕事……
忙しい日々の中で疲れた時に寄りたくなる
おひとり様専用カフェ「ドードー」
幸せにも修行が必要。
もっともっとと幸せを望むから小さな幸せを
幸せと感じることが出来なくなる。
自分で自分を労らずに誰が労るのか。
当たり前に過ごしている日々も
見方、捉え方を変えると少し前向きに明るく考えられるかもしれない。
心が疲れた時に戻ってきたい作品でした。
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癒されたい時の読書にピッタリな長さと読みやすさ。
ほとんどは皆、そろりさんからきっかけを掴んで終わりだったけど、第四話『森のおとしものと森のおくりもの』のラストで、確実に現状から変化していたのがぐっときた。
自分の存在も、誰かを救っていたらいいなと思う。
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読んでいるあいだ、終始ほっこり。
私もこんな、一息ついて、まわりに振り回されたり自分のことをかんがえられなくなったときにふと自分を取り戻せる喫茶ドードーが近くに欲しい。
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コロナ禍を舞台に描かれたストーリー。コロナ禍でなくても普段感じるモヤっとする問題を喫茶ドードーがの店主がゆるりと受け止めて癒してくれます。
出てくるメニューも目に浮かびます。
自分の家の近くにもこんな隠れ家喫茶があったら、疲れた気持ちを整えるために通いたくなります。
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おひとり様専用の喫茶店で、お店の雰囲気や店主もステキな方なので、こんなお店があれば行ってみたい!
訪れる客は何か悩みをかかえていたり、心がモヤモヤしている方で、その悩みだったりモヤモヤが共感できるものが多かったので、とても楽しめました。
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それぞれのお話が少しつながっている形式。
自分にも思い当たる節があるような、悩みを持ったお客さんがカフェのメニューで少し救われる感じで、ホッコリする。
それぞれの主人公の話に入る前のそろりさんとカフェの描写が個人的には引っかかりを覚えてしまってものがかに没入しにくかったかも。
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食べ物やさんの話しは沢山あります。
このお話しの最初にでてくる 可絵さんが 南部鉄のスキレットを取り寄せます。
昔の鉄鍋より扱いが楽!というので餃子を焼いた。
あーあ 私が最近やったことみたい!
くっついた時は 濡れぶきんの上にじゅっとおくと
落ち着くと 餃子が剥がれます。完璧は無理だけど。
あと 私が気になっていた やかんコーヒーも出てきます。
そうそう 憧れてやってみたいことばかり!
美味しそうなサンドイッチが出てきます。
飲み物はないの?
と思います。
私がこのドードーに行ったら
飲み物はないの?
とか うるさいおばさんになりそうです。
ドードーのそろりさん
人の話しをちゃんと聞いてくれるところがいいですね。
人に話しを聞いてもらいたい
と 思っている人 いっぱいいるんですね。
終わりの方に出てくる 牛肉と野菜を煮込んだシチュー 私も作ろう!
美味しそうです。寒くなってきました。
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第3弾目の「いつだって喫茶ドードーでひとやすみ」を読んで、世界観を好きになり続いて読みました。
今回も喫茶ドードーの雰囲気には癒されました。
ただ、カラー施術にクレームを入れたお客さんが他店でカラーリングをして見せつけてくる、旦那さんが奥さんに学がないとことを親しくもない他人にわざわざ話すなど、それぞれの登場人物に起こる出来事が第3弾に比べると非リアルで若干興醒めでした。
登場人物の仕事については、きめ細かく描写されていて、たくさん調べられたのだなぁと感じました。第2弾も読みたいと思います。
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精神状態が悪くても読み込んでいると自然と顔が綻ぶような優しいお話たち。
人間が抱える不満や怒りや悲しみを溶かして癒してくれるお守りみたいな本。
本を読むといろんな感情に引っ張られることがあるけれどこの本にはそれがない。
今宵もドードーで一息つきたいもの。
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それぞれの主人公が店主と話すことで気づき、前向きになれる本。
それぞれの主人公のエピソードなどは良かったが、ただ、今回舞台はひっそり佇むおひとり様のカフェなのに、思いの外店主がベラベラ喋るのが少し嫌だったかも。
しかもそれぞれの主人公に店主が贈り物するけど、ほとんど受け取り拒否という可哀想なかんじ。
こういうカフェではあまり語らないマスターのが私は理想(^^)
個人的には木曜日にはココアをのが私は好み!
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抑うつ状態の酷い今の自分でも、快適に楽しく読めました。
感謝の気持ちです。
設定がとても良かったです。小さな森のなかにあるひとり専用カフェ。自分の家の近くにも、こんな場所があったらいいなと思いました。とても入りやすそうです。
マスターのキャラも良い。少しぶっきらぼうで、長身、天然パーマ。なんだか親近感が湧きます。
今の自分がマスターに相談事を持ちかけたら、どんな返答がくるのか。きっと美味しい料理と温かい言葉をくれるでしょう。
心をホッとさせてくれる良い作品でした。
Posted by ブクログ
同じ世界線での短編集なので登場人物たちがそれぞれいろんな境遇でそれぞれの悩みを抱つつ喫茶ドードーで解決の糸口を掴むのはいつも通り。
昔は西村京太郎の長編推理小説読んでたけど今はこんな感じの短編集のほうが好きかも(*´﹃`*)
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今思えばコロナ禍の世界というのは、感染しないか、させないか、などなどやはり何かと周りに気を遣う時代ではあったなと感じる。
コロナなど無く、普通に仕事してても、人間関係のもつれ、納期に追われる、などで疲れるわけで、コロナ禍で仕事していた我々は、余計にしんどい思いをしていたのかもしれない。
本書の紹介にある「心がくつろぐ連作短編集」そのもの。
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それぞれのお話の登場人物の悩みや問題は、物語という点で見るとかなり弱いので正直物足りなさはあったけど、逆に言えばこれくらい軽いと疲れているときにも気兼ねなく読めるし癒されるのかもしれない。店主の、助言のような言葉にもうすこし共感できたらよかったけど、わたしにはいまいちピンと来なかったかな…。でも、おとぎ話に登場しそうな佇まいのお店と、質のよさそうなメニュー。表紙のかわいいイラストもぜんぶ含めて、雰囲気はとてもよかったと思う。
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自分を労わりたい時に読み返す本
「自分が自分をいたわってあげなくて、誰がいたわるんですか?」ですから。
「結果が出なくても、やらないよりはやったほうがいい」私が大切にしている人生観と一致してたので、私の生き方間違ってないと背中を押された気分。
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大人用の絵本のようなお話だった。わかりやすく、シンプルなお話が多くとても軽く読めた。現代、特にコロナ化を題材にしており、生き急いでる現代人に、もうちょっとゆっくり自分のペースで生きていいんじゃないか?と提案してくれ、読んだ後には心に少し余裕が持てる話だった。店主のそろりが普通のおっさんなのに魔法を使うのかのようにやってくるお客さんにピッタリの商品と言葉を持ちかけてくるのはちょっと薄気味悪く感じてしまった笑
必死に生きることはもちろん大切だが私も最近忙しさと自分の不甲斐なさを攻めてしまう日があるのだけど、自分をもっと労わって、小さな幸せも大事にしたい。
Posted by ブクログ
コロナ禍後の作品らしくその頃の世の中が今では懐かしいとさえ思える。おひとりさま専用カフェ、タイミング良すぎるリピート等ありえない設定ではあるけれど独特な雰囲気のそろりさんという店主に惹かれるのかもしれない。同じような設定だと『木曜日にはココアを』の方が好みかな。自分より若い世代にはしっくりくるのかも。コロナ前と後とではある意味いろんな常識が違ってきている気がする。幸せとは何か、そろりさんも追求しているようだけど人によって異なることだけは確かなようだ。
いつか『森の生活』も読んでみたくなった。
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コロナ禍が舞台で、生活様式や価値観が変わり、葛藤する登場人物たちの様子を描く短編集。なんだかすっきりとしない生活を送っていると、都会の中にひっそりある喫茶を見つける。心に効くメニューと空間のなかで、大切なことを思い出す。
あの辛かったコロナ禍当時を思い出すけど、いまとなるとそんなこともあったよな、とくらいに思える。大事だったことも、時が過ぎると何ともでもなく感じられる、人間ってすごい。
困難も自分で解決の糸口を見つけられれば生きやすくなる。
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ほっこりさせようという話なのかもしれないけど、少しこじつけすぎでモヤっと感もあった。喫茶ドードーのようなカフェがあったら心のよりどころになりそうだし素敵だと思うけど、メニューのかたより、お客の少なさが現実感なくて物語に入り込みたいけど入り込めなかった。
『森の生活』読んでみようと思った。
Posted by ブクログ
標野凪さん初読み。
森の中に佇む『喫茶ドードー』、店主のそろりが作るものは、自己肯定力を上げるやかんコーヒー、心が雨の日なサンドイッチなど、ネーミングが独特で、食べる人の心に寄り添ってくれる。
そろりは、カフェに来る人の迷いや苦しみがわかるような不思議な力があるのかも。
『喫茶ドードー』を訪れるお客は、そろりのちょっとした言葉にヒントをもらって、気持ちが回復して前向きになる。
「よそ見するくらいがちょうどいいんですよ。ほら、リスみたいにね。」
「他人の基準に振り回されて自分を見失ってはもったいないです。自分がいいと思えばいい。ただ、そのためには自分の研ぎ澄まされた芯を持つことが大切なんです」
「心が雨の日、つまり疲れ果ててしまったときこそ、考え方をぐるりと変えてしまえばいいいんです。発想の転換ですよ。雨はつまらない、憂鬱だ、っていう考えを、服装を変えれば雨は楽しい、愉快だ、ってね」
「自分が自分をいたわってあげなくて、誰がいたわるんですか?」
「急激に育った木はヤワなんです。でも時間をかけて変化していった木は強くなるんですよ。自分をいたわるってそういうことじゃないですか。」
「駆け足だと見えないものも、歩くスピードを緩めれば見えてくるんじゃないかな」
「いい顔ばかりしていないで、たまには毒を吐いてみるってのはどうですか」
「なくなることを心配していても仕方ない。それよりも今あるものを生かして、やりたいことを思い描いたほうか、ずっといい」
「シンプルでいいんです。好きか嫌いか。好きなら続ければいい。自分なりの歩み方を見つけて。簡単なことです」
続きも、そろりはどんな食べ物や飲み物を作るのか、そろりのどんな素敵な言葉が聞けるのか楽しみだ。