あらすじ
どんなにがんばっていても、やりきれない気持ちになるときがある。他人と自分を比べて嫉妬してしまうアパレル会社勤務の女性、何かと白黒つけてしまいがちな保険会社勤務の女性……おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」には、さまざまなお客さんが訪れる。彼女たちは、店主の作る「あなたの悩みに効くメニュー」にそっと背中を押され、自分の力で悩みに答えを見つけていく――。喫茶ドードーが今日もがんばっている人の居場所になれますように。心がほぐれる連作短編集、シリーズ第三弾!
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Posted by ブクログ
喫茶ドードーは本当に人の心を軽くする。
ふと立ち止まりたくなった時、
現在地がわからなくなった時、
このまま進み続けることに不安がある時、
「いつだって」「ひとやすみ」していいと
思わせてくれる本だった。
以下、特に好きで、深く共感したところを引用。
「ひとりで過ごすことは、孤独で寂しいことではない。自らに問いかけ、思考を整理し、誰の評価軸でもないところで心と向き合う。とても豊かなことだ。」
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この喫茶ドードーシリーズは好きで全て読んでいます。今回も読んでハッとさせられました。
「私はいつも正解を求めてしまうんです。」
そうしているうちに、本来の目的を忘れてしまう。自分自身も白黒思考で、やめたいと思っていてもなかなか難しい。
でもこの考えは、手っ取り早い正解を出す為の近道に過ぎなかったんだなぁ。この本を読んでみて、そう思えました。
これからはもっと迷いながらも本当の正解を探してみたいです。
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喫茶ドードーというカフェに出入りする様々な客を一人ひとりフォーカスして展開されるお話です。
一つの場所を中心に、そこに関わる人を描いた小説はよくありがちな設定ですが、それぞれの登場人物が各々の生活圏で感じる違和感や居心地の悪さが丁寧に言語化されていて惹き込まれます。
そんな疲れた心をほぐしてくれる喫茶ドードーでのひと時はこちらもほっとさせられます。
第1、2弾は読んだことがないのですが是非読もうと思います。
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64歳パートをしています。昨年の春に鬱病になり心療内科のお世話になりながらなんとかパートを続けています。喫茶ドードーがあったら心が癒されるだろうなと思いました。穏やかに日々を過ごしたいと思ってますが、心を乱されることが沢山あります。穏やかに過ごす為には心身ともに健康でいたいです。私の喫茶ドードーは読書もその一つです。心を癒す喫茶ドードーを更に探します。
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前回もこんな構成だったっけ?あれあれ、誰が主人公なの?と思って戸惑いました。でも、わかるわー。私も心の中に湧いてくる感情。同じだわーと思ってしまった。結局自分のなければならないを外せたら、もっと楽に生きられるんだよなと教えてもらった気がしました。
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話が全て抜けることなく追えたかといわれたらそうでもなかったけど、自分もこのカフェに行った気になれるのは素敵だなぁと一作目、二作目に引き続き思いました。この本に出会ってから、裏道のカフェをよく見るようになりました。そろりさんいないかな〜って笑
色んなことを頑張って色んなことで悩みを抱えている人の気持ちを一緒に味わうことができて、わたしも頑張ろうって思えました。
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今回はいままでと少し書きかたが変わった?感じがしました。
ちょうど自分も「ひとやすみ」中に読んだので、社会の暗黙の了解に振り回されたりなんにでも白黒つけてしまうことなど思い当たることがたくさんあり、登場人物たちのようにすこし肩の力を抜いてみようと思えました。早くも遅くもなく、30代のこのタイミングで読めてよかったと思う作品でした。
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殺伐とした社会の中で、日々生きづらさを感じている、4人の女性たち。そして彼女たちの心の拠り所となる「おひとり様専用カフェ」喫茶ドードー。独特で変わった名前のメニューには店主の和やかなトリックが仕掛けられていて、メニューの本当の意味を知った時、誰もが心穏やかな気持ちになる。私も自分は何のために…って思うことが多々あるけど、そういう日々の隙間に穏やかな気持ちになれる"束の間の休息"が必要なのかもしれないと思った。第一弾と第二弾も読んでみたい。
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喫茶ドードーもしばしのお休み
寂しいけれど、そろりさんにもお休みは必要
お料理ごとの章だから、登場人物が複数名出てくるのは仕方のないことだけれど、1章1人だったら、また違う感じになるんだろうな、と思った
単に私が1章ひとりの方が、気持ちの揺らぎが途切れず読めるから好きなだけなんですけど(^○^)
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働く女性の展覧会かと思うぐらい、
いろんなパターンの、
でも、あるあるなパターンの
女性たちが登場しましたな。
結局、自分を救うのは最後は自分なんだな。
ただ、その背中を押してくれる場所があれば
最高に幸せなんだと思う。
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やはり喫茶ドードーは読んでいると癒される!
悩みを抱えた人たちがドードーに来てヒントをもらい1歩を踏み出したり、気持ちの整理をしたりする。悩みは人それそれだけれど、現在誰かが感じているだろう事で、悩みに共感する。
今回は今までとは違った物語の進み方だったが良かった。何処かで影響を与えあえ皆生きているのだ。
一息つく、休むことも必要!
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おひとりさまカフェ、喫茶ドードーシリーズ第3弾。
都会の中にある森のようなところにひっそりと佇むカフェ。今回はみどり、みはる、みなこ、みれい、そして睦子さんそれぞれのもやもやしたり、行き詰まったり、イライラしたり、共感できるしでも、どうしようもなくて…そんな話。
そんな悩みをもった人が惹きつけられるように集まる喫茶ドードー。やっぱりこのシリーズ大好きです。私も疲れたらひとやすみしたりして、乗り越えていきたいと思いました。
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ここまでの話をベースに今の暮らしのモヤモヤやSNSへの関わりなど少し苦しくてほろ苦い気持ちになった第3弾。久しぶりの読書は溜めていたこの本をと決めていた。思ったよりもモヤっとしてしまい今までスッキリしてきた気持ちよりたくさん考えさせられた。本当に様々な事が良し悪しだよなぁと。それでも自分を大切にしつつ、少しでも心が自由になれるよう進んで行くんだ!と鼓舞してもらえるお話だった。このシリーズはやはり好きだ。
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今の世の中で関わる自分の生き方とか幸せってなんだろうって考えさせられた。ここにでてくる4人の女性たちの考え方、睦子さんやそろりさんの考え方、共感できるものが多かった。おやすみなのかな?
Posted by ブクログ
久しぶりに読んで、そろりってこんな人だったーと思い出しながら読んだ。
今回も悩みを持った人がカフェに訪れる。ズバリそろりが悩みを解決する訳ではないが、おすすめメニューのタイトルから、それぞれヒントを得て自分なりの解決策を見つけていく。
でもこの頃の「喫茶ドードー」は満席になる事も多く、喜ばしい事だけど当のそろりは落ち着かない。そんなそろりはある決断をする。
これは次回作があるのか?
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。いろいろな悩みを、もつ人たちの背中をほんの少し押すようなお話が何篇か収録されている。
これでこのお話は終わりなのかな?と思うようなラスト。たまに心を落ち着けたいようなときに読みたくなるような一冊だった。
Posted by ブクログ
前半は人物達の生き辛さ、悩みが語られ重く、そろりの店もやりづらそうな営業状態。各話毎に解決していかない悩みが新しく感じられた。
睦子の若者に嫉妬している、感情に共感する。
今の世の中にアップデート出来ず、若者の作り出すものが分からずについていけない、そんな文化を敬遠しがちな自分を再認識してしまう。情けない。
実那子がでていたブレスト会議のおじさん達の時代錯誤な意見にも同様に憤りを感じた。もう一段階上の世代はまだこんな考えが多いのか。大半がそうではないだろうけど。
今の時勢の世知辛しさを代弁としてくれた女性達に共感しつつも、ドードーや職場での出会いで前向きに歩んでいく様に一緒に頑張ろうという気持ちが持てた。
この巻で完結なんかな?終わる理由も無理矢理感がなくて納得できるが残念だ。
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仕事で疲れてる人向け。
店主のそろりさんの美味しいそうな料理と言葉にほっとする。読んでて自分にとっての「幸せ」とは?を考えさせられる。
面白いところは、いつも最後にそろりさんが最後に良い言葉とアイテムをくれるのだが、アイテムの方はいつもいらないと断られてしまうw
Posted by ブクログ
行動に制限のあったあの頃のことを少し忘れかけている今日この頃。
おひとりさま専用の不思議なカフェ喫茶ドードーは、今も続いているようです。
店主そろりの風貌と身のこなし、本日のおすすめメニューは相変わらずで、その飾らない雰囲気に気分が和らぎます。
悩みを抱えた4人の女性たちがこの喫茶ドードーを訪れ、つまづきながらも自分で答えを見つけ出していきます。
時代が急速に進む中で、一方向だけを見ていてはわからないことがある。
そして、全ての価値観に歩み寄るのは難しい。
疲れたときはひとやすみして、視点を変えてみるのもいいものです。
人生は、休んだり前進したりの繰り返しなんですよね。
70歳を過ぎた現役テキスタイルデザイナーの磯貝睦子さんと、店主そろりのやり取りがとても好きです。
落ち込んだ時に励ましてくれる、こんな素敵な空間が本当にあったらいいなと思います。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
1話に複数人の女性が登場。
社会に生きていくうえで感じる「生きづらさ」「葛藤」「多様性」。
時代の流れで変化や時間が早く、追いつけない部分もあるご時世。
それはリアルに生きてる自分も思うことも。
このシリーズ、最初はコロナ禍時代から始まっているのだけど、今回はアフターコロナ。人の出入りも緩和されお店もSNSで広がってお客さんも来店する度合いも増えてる印象で、そろりさんもきっとお休みをしたいって思っていたのかな。
今回はなんとなく忙しなさも感じてしまった…。
読み終わったあと無理して追いつけなくてもいいじゃん?
自分のペースで行っても構わないんだから。
白黒つけずに、自分が感じた答えでも良いわけだし…。
そうっと背中に、そろりさんが声をかけてくれたような気がしました。
Posted by ブクログ
いつもとはちょっと違う書き方で登場人物がコロコロ変わるから?????ってなることがあった。
これまでの作品の方が個人的には好き
1話1話前向きになってくって感じではなくて最後の最後であの人はこう、この人はこうって感じでさらっと終わってしまった感じで物足りなかったかも
Posted by ブクログ
おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」に訪れるお客さんは、さまざまな悩みを抱えている。
ひとりになって考えたいとき、心を休めたいときに訪れると「悩みに効くメニュー」がそっと背中を押してくれ、ふわりとした感覚で答えが見つかるようになる。
連作短編集のシリーズ第3弾。
美味しそうで優しいネーミングのメニューがずらりと…。
第1話 霧の中にあるパイ包み焼き
第2話 やりきれない気持ちに蓋をするカスタードプリン
第3話 白黒つけないケークサレ
第4話 下がった気持ちが浮上するのを待つお茶漬け
第5話 ひとやすみのミートドリア
翠は、正社員として働いていた飲食店が閉店して職を失ったと同時期に離婚をして再就職しようとしている。
アパレル業界で働く美玲は、フリーの販売員と自分を比べて嫉妬していた。
保険会社に勤める実那子は、きっちりとした性格で何かと白黒つけてしまいがちだ。
三晴は、母から引き継いだベーカリーのお店をひとりでするようになったが、店舗の契約期限が間近で移転先を探さなければならなかった。
4人のそれぞれの思いは、もやもやとしていたのだが、少しずついい方向に向かっていくのがわかる。
何が決めてになったのか…
ひとやすみすればわかるのかも。
実那子の顧客の言葉で、「人生が続くからこそ、さっぱりと生きたい。」に共感。
Posted by ブクログ
いつもは短編数本のこのシリーズですが、今回は一続きの物語ですね
色んな悩みを持つ人が最後は解決するのは変わりませんけど、今回は悩みの部分が割と長め?
なんとなくこのシリーズはここでおしまい的な表現が最後されていたのでこれが最終巻?
Posted by ブクログ
前2作とは構成が異なり、最後まで読んで全員の行く末が分かる構成。
この本のゆっくりした雰囲気を楽しむには前までの構成の方が良かった。
少し読む期間が空いても楽しめる、自分のペースで読むことを楽しめた方が良かった。
悩みの根っこの部分が何なのか、そのヒントを与えるようなお店の雰囲気とそろりさんと料理。
シリーズ通して自分の中の表せないけど、何か心にあるものに気づかせてくれて感謝。
Posted by ブクログ
今までは章により、主人公が分かれていましたが、今回は色々な章に何人ものお話があり、以前より少しモヤモヤしながら、読み進める感じでした。章ごとにある程度、話が完結するタイプの方が好きだな、と感じました。
Posted by ブクログ
前ニ作とは違って、一話中に悩みを抱えた女性が複数登場する。
そろりさんも自分の進む道に迷っていて、シリーズの区切りになる一冊。
悩みを解きほぐすメニューと、お店を優しく見守るドードーの語りが優しい雰囲気を醸し出している。