あらすじ
どんなにがんばっていても、やりきれない気持ちになるときがある。他人と自分を比べて嫉妬してしまうアパレル会社勤務の女性、何かと白黒つけてしまいがちな保険会社勤務の女性……おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」には、さまざまなお客さんが訪れる。彼女たちは、店主の作る「あなたの悩みに効くメニュー」にそっと背中を押され、自分の力で悩みに答えを見つけていく――。喫茶ドードーが今日もがんばっている人の居場所になれますように。心がほぐれる連作短編集、シリーズ第三弾!
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喫茶ドードーというカフェに出入りする様々な客を一人ひとりフォーカスして展開されるお話です。
一つの場所を中心に、そこに関わる人を描いた小説はよくありがちな設定ですが、それぞれの登場人物が各々の生活圏で感じる違和感や居心地の悪さが丁寧に言語化されていて惹き込まれます。
そんな疲れた心をほぐしてくれる喫茶ドードーでのひと時はこちらもほっとさせられます。
第1、2段は読んだことがないのですが是非読もうと思います。
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64歳パートをしています。昨年の春に鬱病になり心療内科のお世話になりながらなんとかパートを続けています。喫茶ドードーがあったら心が癒されるだろうなと思いました。穏やかに日々を過ごしたいと思ってますが、心を乱されることが沢山あります。穏やかに過ごす為には心身ともに健康でいたいです。私の喫茶ドードーは読書もその一つです。心を癒す喫茶ドードーを更に探します。
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喫茶ドードーシリーズの最新刊。
今までは明確にコロナ禍でのお話が描かれていましたが、それが明けた世界。
つまりは、今の世界が描かれているように感じました。
コロナ禍ではそこまで浮き彫りにならなかった、
多様性という名の「窮屈」に惑わされる登場人物たち。
それぞれが悩みを抱えながら、
喫茶ドードーと関わる中で糸口を見つけていく…。
第5話からエピローグを読んでいて、うるうるが止まりませんでした。
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2024年52冊目
「勝ち負けや正解ではなく、結果的に楽しめたらいいのですよね」
正解や正しさをつい求めがちな自分にとってハッとする言葉だった。
「まずは自分を機嫌よくすることだ」
肩の力を抜いて、ゆっくり、そして楽しんで過ごせそうな気持ちになれた一冊。
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やっぱりこのシリーズは好き。
許すことを許さないこの世の中で
生きづらさを感じたり、立ち止まりたくなったときにピッタリの本。
多様性、多様性というけど結局少数派の意見は取り入れられにくい世の中だよね。
疲れたら休めばいい。
自分が快適だと思う温度で過ごしたらいい。
グサグサ刺さる言葉がたくさんあった。
一気読み❢
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やはり喫茶ドードーは読んでいると癒される!
悩みを抱えた人たちがドードーに来てヒントをもらい1歩を踏み出したり、気持ちの整理をしたりする。悩みは人それそれだけれど、現在誰かが感じているだろう事で、悩みに共感する。
今回は今までとは違った物語の進み方だったが良かった。何処かで影響を与えあえ皆生きているのだ。
一息つく、休むことも必要!
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おひとりさまカフェ、喫茶ドードーシリーズ第3弾。
都会の中にある森のようなところにひっそりと佇むカフェ。今回はみどり、みはる、みなこ、みれい、そして睦子さんそれぞれのもやもやしたり、行き詰まったり、イライラしたり、共感できるしでも、どうしようもなくて…そんな話。
そんな悩みをもった人が惹きつけられるように集まる喫茶ドードー。やっぱりこのシリーズ大好きです。私も疲れたらひとやすみしたりして、乗り越えていきたいと思いました。
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ここまでの話をベースに今の暮らしのモヤモヤやSNSへの関わりなど少し苦しくてほろ苦い気持ちになった第3弾。久しぶりの読書は溜めていたこの本をと決めていた。思ったよりもモヤっとしてしまい今までスッキリしてきた気持ちよりたくさん考えさせられた。本当に様々な事が良し悪しだよなぁと。それでも自分を大切にしつつ、少しでも心が自由になれるよう進んで行くんだ!と鼓舞してもらえるお話だった。このシリーズはやはり好きだ。
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今の世の中で関わる自分の生き方とか幸せってなんだろうって考えさせられた。ここにでてくる4人の女性たちの考え方、睦子さんやそろりさんの考え方、共感できるものが多かった。おやすみなのかな?
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久しぶりに読んで、そろりってこんな人だったーと思い出しながら読んだ。
今回も悩みを持った人がカフェに訪れる。ズバリそろりが悩みを解決する訳ではないが、おすすめメニューのタイトルから、それぞれヒントを得て自分なりの解決策を見つけていく。
でもこの頃の「喫茶ドードー」は満席になる事も多く、喜ばしい事だけど当のそろりは落ち着かない。そんなそろりはある決断をする。
これは次回作があるのか?
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シリーズ第3弾。いろいろな悩みを、もつ人たちの背中をほんの少し押すようなお話が何篇か収録されている。
これでこのお話は終わりなのかな?と思うようなラスト。たまに心を落ち着けたいようなときに読みたくなるような一冊だった。
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前半は人物達の生き辛さ、悩みが語られ重く、そろりの店もやりづらそうな営業状態。各話毎に解決していかない悩みが新しく感じられた。
睦子の若者に嫉妬している、感情に共感する。
今の世の中にアップデート出来ず、若者の作り出すものが分からずについていけない、そんな文化を敬遠しがちな自分を再認識してしまう。情けない。
実那子がでていたブレスト会議のおじさん達の時代錯誤な意見にも同様に憤りを感じた。もう一段階上の世代はまだこんな考えが多いのか。大半がそうではないだろうけど。
今の時勢の世知辛しさを代弁としてくれた女性達に共感しつつも、ドードーや職場での出会いで前向きに歩んでいく様に一緒に頑張ろうという気持ちが持てた。
この巻で完結なんかな?終わる理由も無理矢理感がなくて納得できるが残念だ。
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仕事で疲れてる人向け。
店主のそろりさんの美味しいそうな料理と言葉にほっとする。読んでて自分にとっての「幸せ」とは?を考えさせられる。
面白いところは、いつも最後にそろりさんが最後に良い言葉とアイテムをくれるのだが、アイテムの方はいつもいらないと断られてしまうw
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行動に制限のあったあの頃のことを少し忘れかけている今日この頃。
おひとりさま専用の不思議なカフェ喫茶ドードーは、今も続いているようです。
店主そろりの風貌と身のこなし、本日のおすすめメニューは相変わらずで、その飾らない雰囲気に気分が和らぎます。
悩みを抱えた4人の女性たちがこの喫茶ドードーを訪れ、つまづきながらも自分で答えを見つけ出していきます。
時代が急速に進む中で、一方向だけを見ていてはわからないことがある。
そして、全ての価値観に歩み寄るのは難しい。
疲れたときはひとやすみして、視点を変えてみるのもいいものです。
人生は、休んだり前進したりの繰り返しなんですよね。
70歳を過ぎた現役テキスタイルデザイナーの磯貝睦子さんと、店主そろりのやり取りがとても好きです。
落ち込んだ時に励ましてくれる、こんな素敵な空間が本当にあったらいいなと思います。
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シリーズ3作目。
1話に複数人の女性が登場。
社会に生きていくうえで感じる「生きづらさ」「葛藤」「多様性」。
時代の流れで変化や時間が早く、追いつけない部分もあるご時世。
それはリアルに生きてる自分も思うことも。
このシリーズ、最初はコロナ禍時代から始まっているのだけど、今回はアフターコロナ。人の出入りも緩和されお店もSNSで広がってお客さんも来店する度合いも増えてる印象で、そろりさんもきっとお休みをしたいって思っていたのかな。
今回はなんとなく忙しなさも感じてしまった…。
読み終わったあと無理して追いつけなくてもいいじゃん?
自分のペースで行っても構わないんだから。
白黒つけずに、自分が感じた答えでも良いわけだし…。
そうっと背中に、そろりさんが声をかけてくれたような気がしました。
Posted by ブクログ
おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」に訪れるお客さんは、さまざまな悩みを抱えている。
ひとりになって考えたいとき、心を休めたいときに訪れると「悩みに効くメニュー」がそっと背中を押してくれ、ふわりとした感覚で答えが見つかるようになる。
連作短編集のシリーズ第3弾。
美味しそうで優しいネーミングのメニューがずらりと…。
第1話 霧の中にあるパイ包み焼き
第2話 やりきれない気持ちに蓋をするカスタードプリン
第3話 白黒つけないケークサレ
第4話 下がった気持ちが浮上するのを待つお茶漬け
第5話 ひとやすみのミートドリア
翠は、正社員として働いていた飲食店が閉店して職を失ったと同時期に離婚をして再就職しようとしている。
アパレル業界で働く美玲は、フリーの販売員と自分を比べて嫉妬していた。
保険会社に勤める実那子は、きっちりとした性格で何かと白黒つけてしまいがちだ。
三晴は、母から引き継いだベーカリーのお店をひとりでするようになったが、店舗の契約期限が間近で移転先を探さなければならなかった。
4人のそれぞれの思いは、もやもやとしていたのだが、少しずついい方向に向かっていくのがわかる。
何が決めてになったのか…
ひとやすみすればわかるのかも。
実那子の顧客の言葉で、「人生が続くからこそ、さっぱりと生きたい。」に共感。
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いつもは短編数本のこのシリーズですが、今回は一続きの物語ですね
色んな悩みを持つ人が最後は解決するのは変わりませんけど、今回は悩みの部分が割と長め?
なんとなくこのシリーズはここでおしまい的な表現が最後されていたのでこれが最終巻?
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前2作とは構成が異なり、最後まで読んで全員の行く末が分かる構成。
この本のゆっくりした雰囲気を楽しむには前までの構成の方が良かった。
少し読む期間が空いても楽しめる、自分のペースで読むことを楽しめた方が良かった。
悩みの根っこの部分が何なのか、そのヒントを与えるようなお店の雰囲気とそろりさんと料理。
シリーズ通して自分の中の表せないけど、何か心にあるものに気づかせてくれて感謝。
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今までは章により、主人公が分かれていましたが、今回は色々な章に何人ものお話があり、以前より少しモヤモヤしながら、読み進める感じでした。章ごとにある程度、話が完結するタイプの方が好きだな、と感じました。
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前ニ作とは違って、一話中に悩みを抱えた女性が複数登場する。
そろりさんも自分の進む道に迷っていて、シリーズの区切りになる一冊。
悩みを解きほぐすメニューと、お店を優しく見守るドードーの語りが優しい雰囲気を醸し出している。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
今回はいつもの1話に1人の短編ではなく、1話に複数の人物が登場。
そのせいで、前半はやや混乱してしまった。
(登場人物が多く、メインがころころ変わるとついていけないタイプのよう)
そして、みんなお疲れでお悩みが強めな印象。
そんなお客さんたちに、喫茶ドードーは的確なメニューでそっと寄り添ってくれるところはいつも通り。でも、お店での描写が少なめだったのが残念。
1、2作目の方が好きだったなぁ。
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おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」には、
さまざまなお客さんが訪れる。彼女たちは、店主の
作る「あなたの悩みに効くメニュー」にそっと背中を
押され、自分の力で悩みに答えを見つけていき…。
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女性たちは世の中で生きづらく、色々とある中で息抜きを、おひとり様専用のそろりさんがいる喫茶店の料理で癒され、行き詰まったヒントをもらいひとやすみ。ひとりで幸せなひととき。がんばっている人の居場所「喫茶ドードー」。そんな場所があるって素敵だとおもう。
Posted by ブクログ
今回は、みんなお疲れモードで、少し暗い話でした。
そして、一話完結ではなく、連続して話が続いていきました。
確かに、みんな疲れてるよねー。私も仕事と家事と子育てと、で休む時間というか、自由時間すらない。1ヶ月、いや1週間、いや丸一日でいいから休みたいー!
みんな自分の生き方を見つけて、前に進んで行った。
お客さんを元気づけるそろりさん自身も当事者だったとは。
休んでいい。
楽していい。
自分の機嫌は自分で取る。
がんじがらめにしているのは、社会でもなく環境でもなく、全て自分自身の思い込み。
Posted by ブクログ
今回も、喫茶ドードーでは、店主のそろりさんが心を癒す料理でもてなしてくれます。
生きづらさを感じている4人の女性が、ひとやすみできる場所。喫茶ドードーは、彼女たちにとって大切な場所です。「おひとり様専用カフェ」というコンセプトも良い。
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これまでの2冊はひとつのエピソードにひとり、という構成だったのが、今回はまるでお店をとりまく状況を象徴するかのように、ひとつのエピソードに全員が入れ替り立ち替り登場するスタイル。
そこでまずおや?と感じたのですが、そろりさんが出した結論とタイトルに、あぁやっぱりと思いました。
正体不明からスタートしたコロナ禍から、様々な制約が緩和され新しいフェーズとなった今の世の中、その中で思い悩むおひとりさまの心によりそってくれた喫茶ドードーとそろりさん。
このシリーズもひと区切りかな?
続くのも続かないのも、それもまた喫茶ドードー。