【感想・ネタバレ】ロートレック荘事件(新潮文庫)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月08日

マジでやられたミステリ リスト作品

読みたい本も積読本も多すぎる
それゆえ再読というものを基本的にしないタイプだけれど、筒井康隆作品を集めるついでに買い戻した

前に読んでからゆうに10年は経っている
メイントリックは覚えている程度
どんな話だったか気になったのと薄めの文庫なのでサクッと読んでみた...続きを読む

初読時の混乱衝撃度は軽減していたが(え?君、だれ?)たしかに読んだ物語だと微かな記憶が蘇る感じが良かった

最終章はこんなに重かったっけ
救いのない結末だがきっちりハマってて腑に落ちる

再読して作品のイメージと評価が変わったなあ
一撃モノではない傑作


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Posted by ブクログ 2023年01月29日

おもしろかったぁー!こういうミステリー大好物です♫作者の思う壺にまんまとはまり、「え?え!え!?」と前のページに戻って感嘆する、紙書籍ならではの読み方を味わうことができるのも楽しい。

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Posted by ブクログ 2023年01月28日

筒井康隆の『富豪刑事』に次ぐミステリー作品である。康隆の領分ではないが、『富豪刑事』の素晴らしさは語るまでもなく、本作も期待感と共に読み始めた。

舞台はロートレックの絵画だらけの別荘「ロートレック荘」。そこに集まった金なしの芸術家と金持ち一家、そして美女たち。芸術家が結婚相手を選ぶ中、邸内で殺人事...続きを読む件が。そして、殺人は警察の監視の中も続いてゆく。

序盤は康隆にしては珍しく落ち着いた入りで、中々発展がない。しかし、ミステリーファンには何も無いところに鍵があることはご存じなはず。そして終盤の衝撃の種明かし。

王道を踏まえつつ、新たなトリックで読者を魅了する、康隆の底を窺い知ることは難しいだろう。また1つ、素晴らしい作品に出会えました。

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Posted by ブクログ 2023年01月10日

時々違和感を感じながら読み進めていたが、見事に引っかかかった。
結末を知ってからもう一度読み返したくなる作品。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月25日

どんでん返しの前評判で名前だけは聞いており、やっと手に取った本書。全てがミスリード。そして読み返した時に違う捉え方ができる点で良質な叙述トリックだと思った。作中でなんとなく感じていた違和感が、最後に線になって回収される。
以下、ネタバレ。
感じていた違和感は、あれ?これ今誰が話してる?とか、なんか2...続きを読む人称や3人称がやたらと色々出てくるな。下半身の成長が止まった主人公が性行為?映画も絵のエッセイも多彩だなぁ。いまここで話してる人数って合ってる?など。
あとから読んで部屋割りとか絵画のミスリードとか章ごとに視点が変わっているのに気づいた。そういう意味ではラストは読み返しながらでないと理解が追いつかなかった(丁寧すぎる解説付きがついているのも頷ける)。障害者や身体的なマイノリティへの偏見や不当な扱いを扱っている叙述トリックだと感じたので、5点にしました

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Posted by ブクログ 2022年05月11日

ところどころちょっとした違和感とか、登場人物の関係性が分かりにくいなと思ったところがありながらも、流して読んでしまったら見事に騙された!
もっと注意深く読めばよかった~と少し後悔w
有名な作品だけあって、長さもちょうどよく読みやすかった。

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郊外の瀟洒な洋館で次々に美女が殺される! 史上初のトリックで読者を迷宮へ誘う。二度読んで納得、前人未到のメタ・ミステリー。

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Posted by ブクログ 2022年03月28日

大まかに言ってしまえば、よくある豪邸での殺人事件で、
犯人は、内部の人間ではないか?と疑わざるを得ない、
ミステリー小説の歴史の中ではありきたりな体の
作品である。

しかし、そこに筒井康隆というSF作家でありブラックユーモア作品を
書くことが知られる作者の日本では世間体としてタブー視されそうな
...続きを読む容を盛り込んでいたりします。

作品の内容に深く触れるのはネタバレになるので、
避けたいとは思いますが。解説にも書かれてますが、
海外ではあまり気にすることなく障害者が登場したりしていて、
日本では、障害者を出すことはまだしも、それを揶揄するなんてことは
どう考えてもタブーであり、障害者と漢字では書きますが、
文章において真ん中の害をひらがなにして書くなんてことも
配慮と言えば配慮なのですが、どこか普通とは違うんだ、
と言っているようにも取られたりします。
某ネット配信番組で障害者コメンテーターの方が、
害に関して、ひらがなにしなくても良いようなことを言っていました。

要するに、主人公は健常者ですが、
ともに行動している、従兄弟が障害者なわけです。
しかし、この障害者の従兄弟は、ある事故により障害を
追ってしまうのですが、一緒に行動する主人公との関係が
あるということだけは言っておきます。
この作品はその二人の行動に注目して、慎重に読むのが良いと思います。







自然に

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Posted by ブクログ 2024年02月17日

見事に騙されました。
最近はミステリをよく読むので、注意深く読んでいましたが、ある一行に衝撃を受けました。
最後に、犯人からとても丁寧な解説があるので安心して読んでください(笑)
きっと騙されます!

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Posted by ブクログ 2023年06月25日

鮮やかなアートのような作品でした。頭の中で思い描いていた光景がガラガラと崩れていくような快感があります。
え?あれ?という感じで二度読みすることになるかと。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月05日

叙述トリック感がある構成だったので、何となくそうかなぁ、って思いました。

が、やっぱり急に「おれ」の目線から、全体俯瞰にカメラが切り替わる瞬間が気持ち良くて、叙述トリックもの最高!となりますね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月26日

⚪︎全258p
⚪︎叙述トリック
⚪︎違和感をずっと抱えていたのに、犯人に最後まで気付けなかった
⚪︎登場人物はもう一人居た系
⚪︎ラストの後味が苦いものだが、楽しんで読めた

⚫︎騙されたけど気持ち良い

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月21日

絵里視点は読んでるこっちまで緊張。。
回想の2、3行で困惑して何回も読み返して、先に進んでやっと理解できた
本ならではのミステリーって感じ!

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Posted by ブクログ 2023年02月05日

何人かのBOOKチューバーさんが紹介してたのと、
「推理小説史上初のトリック」、「前人未到のメタ・ミステリー」などの煽り文句(?)に惹かれてGET。
郊外の別荘地でひと夏のバカンスを楽しもうと、前途有望な男女が集まる。
その中の一人の女性がピストルで撃ち○され、また一人、また一人、と○されていき…テ...続きを読むなお話。
230ページちょっとでスイスイ読めるんだけど、序盤から絶妙に違和感ある描写もあって「むむむ…」となりながら読み進めていくうちに、
警部さんが「ハッ!」となるような一言を言ってから、「やっぱり!」となる展開は凄いしさすがだなとか感じさせてくれる。
犯人当てとしても優しめで、解決編のところを読みながら前に戻って読むっていうのも楽しかった。
犯人がものすごくジコチューなのだけマイマス(笑)

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Posted by ブクログ 2023年02月06日

これはずるくない?と一瞬思ったけど、序盤はすんなり受け入れて読んでたわ…途中に挟まれるから分からなかったんだ。違和感はあるけど、上手に誤魔化しながら書かれていてすごい。しっかり騙された。
話の内容あまり好きじゃないかなと思ってたけど、最後まで読んで少し気持ちが変わった。私の苦手な終わり方じゃなければ...続きを読む良かったのになぁ…

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Posted by ブクログ 2023年01月28日

ところどころ、疑問に思う所もありつつ、最後であっとおどろく展開に来た時には、もう一度最初から要所要所を復習しました笑

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Posted by ブクログ 2022年11月02日

久々の筒井さん作品。面白かったです。私自身、絵画についてあまり詳しくないのですが、それでも楽しめました。犯人当ては私には少々難解でした。最後の最後で驚きました。

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Posted by ブクログ 2022年10月17日

ん?
何か変?
何か登場人物の話す内容。
え?誰なん?
って、違和感アリアリで、読んでいくと見事に騙される^^;
古典的なミステリーのパターンやねんけど…
良くある感じなんやけど…
やっぱり、やられてしまった(^^;;

叙述トリックで、結構有名な作品って分かってんのに、何かなぁ〜
もう少し、じっく...続きを読むり読めば何とかならんかぁ〜って、いつも思うんやけど、あかんな…

これは、もう一回読んで、楽しむもんなんかもしれん。

筒井さんらしく、タブー破りもありで、楽しめました。
いつ読めるか分からんけど、今度は、じっくり読む!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月30日

筒井さんは天才だなぁ〜!時かけと同じ人が書いたとは思えない!
すごく読みやすいのに、どんでん返しされた!
たしかに、うーん?っていうところたくさんあったけど、読み飛ばしてた!(笑)

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Posted by ブクログ 2022年03月27日

よくあるどこかの荘で殺人が起こるモノだろうと気軽な気持ちで読み進めていたが、色々な意味で「やられた」。読み終わった後、色々と考えさせられた一冊。

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

筒井先生はミステリーも書いてたのね
殺人事件だけど、エンタメよりのミステリー
騙されました!快感!
後半はくどいほどの解決編で、作為をフルオープンされて清々しい

なぜロートレック絵画としたのか?
ネットで調べると納得。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月01日

夏の終わり、ロートレックの作品に彩られた郊外の瀟洒な洋館に集った将来を約束された青年たちと美しい女性たち。
優雅なバカンスが始まるかに思えたが、2発の銃声が惨劇の始まりだった……。


どんでん返し・叙述トリックミステリと言えばこれ、と言われることもある有名ミステリー。
話だけは聞いていましたが、よ...続きを読むうやく手に取りました。

途中何となく違和感を覚えつつも(今誰が喋っているんだろう? とか、見取り図の名前の書き方バラバラで気持ち悪いなとか)、騙される快感を存分に味わえます。
えー、ちょっとずるくないかなと思う部分もなくはないですが、読み返すと伏線はたくさん散りばめられていますし、この手の構成の本で、部屋割りや見取り図を入れるのは、大胆で本当に感心しました。
一人称視点だった情景がぱっと切り替わる瞬間はやっぱり気持ちがいい。そのうちもう一度伏線を確認しながら読みたいです。

途中にカラーでロートレックのポスターが挿入されているんですが、これ何の意味があったのかな、と考えてい思ったのが、殺された住人の部屋のポスターと被害者の死にざまの様子を少し似せているのかも。腹部を2発撃たれた被害者の部屋のポスターは、血痕にも見える飾りのついたファーストールのようなものを巻いた女性の絵「ラ・ルヴュ・ブランシュ」。頭部を打ち抜かれた被害者の部屋には、赤い羽根飾りが広がる血にも見える帽子を被った「ジャヌ・アヴリル」の絵、みたいな。
3人目だけ少し微妙な感じですが。

***

この本が気に入ったら、やはり王道の『十角館の殺人』(綾辻行人/講談社文庫)も読んでほしいです。今なら漫画版も出ていて、そちらも美麗イラストでおすすめ!

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

よくあるテーマの推理小説を筒井先生が書くのなら、きっと何か違ってるはずと思い、読み始めました。
ざっくりと、それこそ速読のような読み方をしたのならこの小説の面白さは分からないでしょう。
どこにでもあるようなストーリーで。

何度か「ん?」と思い前のページを読み返す。
何か騙されてるような、不思議な感...続きを読む覚で読み進めて、そして後半にそれが回収された時は「あ、なるほど!!」と感心するほかありませんでした。

最後は少し哀しい結末で、一気に登場人物に感情移入しちゃいました。

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Posted by ブクログ 2023年01月03日

ロートレック荘で、次々と殺人事件が起きる。被害者は女性。
犯人はある程度絞られるものの、なかなか予想が難しい。
会話のなかの発言が誰のものかわかりづらい点があり、違和感を覚えつつも最後に謎が解けました。

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Posted by ブクログ 2022年12月06日

昔の小説だからといって、違和感をそのままにしてはいけない…この本を読んで強く思いました。

なかなか殺人事件が起きず、ただ少し昔の価値観や生活、主人公の絵画知識を受け取る時間が流れます。これはこれでおもしろいかもしれません。
割と短い小説ですし、読む価値はあると思います。

ミステリー小説終盤にある...続きを読むネタばらしですが、逐一該当ページと行数を記載してくれています。こんなに親切なミステリー小説は初めてですね。

他の小説も読んでみたいと思います。

#ミステリー小説

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月26日

メタミステリーとあり
よくよく注意して読み進めました。
その割にサクサク読み進められるほど読みやすい。
会話のやりとりなどで違和感があり
早い段階であれ?と疑問を持ち
部屋の見取り図でなるほどとなり
動機だけが気になって読み進めた感じ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月16日

序盤は誰が誰なのか把握するのに苦労した。
浜口と重樹が別人なことには気付いたが、
上手く地の文でやつしていたのは解決編で理解した。
侏儒の犯人がそんな機敏に動けるのかは気になった。

典子は立派な女性。
重樹はどうしようもない屑。
惚れる要素あるかなぁ、と思わずにいられなかった。

ギミックがあるた...続きを読むめややこしかったが、基本的に筒井康隆らしく、読みやすかった。

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Posted by ブクログ 2022年05月01日

人にすすめる時は何も言はずにすすめて下さい
 最初から構へて読んだせいかも知れないが、横しぐれと比べると横しぐれの方がおもしろく、驚きはなかった。私は犯人が誰でもいいやと投げやりになってしまって、種が明かされても、ふうんさうなのかとしか思はなかった。筒井康隆がよくないのではなく、私としてはどうやら単...続きを読むに叙述トリックがくだらないのだと思った。
 ただし東野圭吾の『超・殺人事件』にある「超犯人当て小説殺人事件(問題篇・解決篇)」は作中で叙述トリックだと明記してをり、好きである。

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Posted by ブクログ 2022年04月12日

なんとなく読みにくいな〜とか、なんでこの言い回ししてるのかな〜とかのふわふわした違和感はあったものの、推理小説経験値が低めなので普通に最後までトリックには気づかなかった。
漠然とした、且つ固定観念的な登場人物への認識のせいだった気がする。 他人から見る自分の姿かたちに対するコンプレックスや差異のせい...続きを読むで保身を1番に考え、やさしさや愛を素直に受け取れずひねくれたり道化に走ったりしてしまうというのは悲しいしし少し共感もできたけど、それにしても典子ちゃん可哀想だ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月20日

本のカバーにはメタミステリーと書いてあるが、この本は叙述トリックだね
映像化不能と書いてあるけど、文章上のトリックなので映画化やドラマ化不可能なのは確かだと思う
挿絵として使われてるロートレックの絵は別に必要なかったんじゃないかと思う

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Posted by ブクログ 2022年03月12日

・ページ数が少ないためサクッと読める。
・短い話にも伏線は張り巡らされており、叙述トリックを短時間に味わえる。
・最後、参照ページ付きの答え合わせ(笑)があるため、初心者にオススメ。
・叙述トリックとしてはある意味「わかりやすすぎる」。意地悪になりきれない著者の優しさ?
・ただ、トリックに途中で気づ...続きを読むいても「作者やってんなー!」とニヤニヤしながら読めたので、それはそれで面白かった。

知人から叙述トリックといえばこれ!と勧められたので期待値が高くなってしまったのかもしれません。
前評判なしで発売当初に読めた人が羨ましいと思う作品でした。

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購入済み

ちょっと微妙

2021年11月13日

本文を読み始めてすぐに叙述トリックが分かってしまった。
先に分かると伏線が大体回収できるはずなのにとにかく文章がややこしくて分かりずらいしレビューでアンフェアと言われているのがよく分かる。
殺人のトリックもトリックといえるのかどうか。
主人公が同情の余地はあるけれど最後までひとりよがりで自己中なのが...続きを読む分かった。
最後まで読むことはできたので星3つです。

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ネタバレ購入済み

ロートレック荘事件

2020年10月05日

叙述トリックのお勧め本としてサイトで紹介されていたので購入して読みました。
叙述トリックの内容としては意外性があり楽しめましたが、ミステリとしては微妙でした。
謎解き要素が薄く感じてしまったので叙述の意外性だけでなくミステリとしてのトリックの部分もしっかり用意されてるともっと楽しめたと思います。

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購入済み

うーん…

2023年09月28日

以前にこの本のメイントリックと同じようなトリックを用いた本を読んでいたこともあって
かなり序盤でメイントリックが分かってしまった。
それでもまだどんでん返しがあるかも…と読み進めたが、想像していた通りのトリックで終わってしまったので残念。

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