【感想・ネタバレ】家族のレビュー

あらすじ

「家族って、なんだと思います?」

「現実の世界では、すんなり完全犯罪を
達成できてしまうこともあるんだって学んだんです」

2011年11月3日、裸の女性が交番に駆け込み、「事件」が発覚した。奥平美乃(おくだいら・みの)と名乗るその女性は、半年と少し前、「妹夫婦がおかしな女にお金をとられている」と交番に相談に来ていたが、「民事不介入」を理由に事件化を断られていた。
奥平美乃の保護を契機として、表に出た「死」「死」「死」…… 彼女を監禁していた「おかしな女」こと夜戸瑠璃子(やべ・るりこ)は、自らのまわりに疑似家族を作り出し、その中で「躾け」と称して監禁、暴行を主導。何十年も警察に尻尾をつかまれることなく、結果的に十三人もの変死に関わっていた。
出会ってはならない女と出会い、運命の糸に絡めとられて命を落としていく人々。 瑠璃子にとって「家族」とはなんだったのか。そして、「愛」とは。
「民事不介入」に潜む欠陥を日本中に突きつけた「尼崎連続変死事件」をモチーフとした、戦慄のクライムエンターテイメント!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

尼崎連続変死事件をモチーフとした作品ということで読み始めた。何ということもない普通の家族が洗脳によって壊されていく様がとても恐ろしかった。フィクションでこの恐さ…実際に起こったあの事件の悲惨さを改めて感じた。読み進むのがなんともしんどい物語だった…。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

幽霊より、ゾンビより、何より怖いのは、人間!

沼の話しから始まるあたりから、もうゾワゾワしっぱなし。

実話をもとにしている、と知り、ますますぞっとした。

家族・・・・いったい何だろう、と考えさせられる。

夫婦は、家族なのか?ちがうのか?

夜戸瑠璃子の幼少期の話しは、かなりかわいそうに思ったが、人格形成でかなりの影響があったのはわかる。
それにしても、飴と鞭でのマインドコントロールのすさまじさ。
何かのきっかけで、かかわりを持ってしまったら、
そう思うと、恐ろしくていられない。

この本は中高生にはお勧めしない。
心臓の弱い方も、メンタルの弱い方も読まないほうが身のため。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

暴力の描写などがリアルで、そうちゃんの心情なんかもリアルで本当に苦しかった
これが実話ってことが信じられない…
「家族」って言葉は、温かいものと思っていたがこんなに悲惨な言葉に変わる日がくるなんて。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても恐ろしい話だった。実際におきた事件をもとに作られた物語だとしてもこの世で一番人間が怖いと感じさせる作品だった。瑠璃子がいなくなったとしてもずっと続いていく支配の世界、それを家族と呼べるのか…宗太と澄には幸せになって欲しかった…

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2026年07月28日

Posted by ブクログ

集団での暴力や大声での罵倒で人としての尊厳を奪い取り、無力で無価値な人間であると徹底的に「しつけ」という名のリンチを加える。まるで生け贄にする羊を痛めつけてなぶり殺すのを楽しんでいるような一連の流れに、自分自身が取り囲まれて大声で罵倒されているかのような錯覚に襲われ、怒りと憤りと悔しさで胸が苦しく泣きそうになり途中で読むのが耐えられなくなった。こんな暴力こそが正義と言わんばかりのあり得ない事が許されていいのか?しかしこれは現実に起こった出来事なのだ、読み続けなくてはならない、と最後まで読んだ。

NHKの特番で尼崎事件のことを知り現代の日本でこんな事があっていいのか、と唖然とした。その事件をモチーフにしているというので読まなくてはならないと思ってこの本を手にした。

警察は何をやっているんだ?この国は本当に法治国家なのか?こんな暴力がこんな理不尽が許されていいのか?憤りで息が詰まる。涙が出てくる。読んでいるだけで苦しい。
「民事不介入」?何だその言い訳じみた言葉は?
ふざけるな。なんで何もしてくれないんだ!
悔しい、悔しい、悔しい…
介入するのが難しい聖域なのは分かっている。だけどこうして閉鎖的な密室で行われている犯罪じみたものはまだまだ明るみに出ていないだけでいくらでもあるんじゃないか?これから同じような事件だって起こるだろう。被害に遭っているそういった人のSOSをきちんと拾いあげ、事が起こる前に未然に防ぐ手段を真剣に考えてほしいと思った。


なぜ次女だけが「家族」の一員として洗脳(?)されたのだろう?なぜこれまでずっと一緒に過ごしてきた両親姉ではなく、突如やってきた暴力を振るう訳の分からない連中の一員になってしまったのだろう?いくら以前に確執があったとは言えなぜ豹変してしまったのだろう?心の穴にすっぽりとはまりこんでしまったの?


最後のページから先に見ると複雑な人物相関図で8家系が示されている。一部の人だけに番号が振られていて説明書きがない。この数字はいったい?と思ったが…何なのかを知った時に愕然とした。

ふと少年マンガなどで「俺たちはファミリー」という決まり文句のような名セリフを思い出した。これと瑠璃子が口癖のように言う「家族」の違いとは何だろう?他者を阻害して利用して自分達だけが甘い蜜を吸うもの?何か紙一重のような気もしてくる。



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備忘録

生まれて初めて「愛」を与えられた
見返りとして、「すべて」を差し出すことになった。

6 集落の人々は生け贄の名目で沼を使って邪魔な誰かを処刑していたのだ。生贄に選ばれるのは集落の掟に背いたもの、手足が不自由になり働けなくなったもの、貧しい家の間引かれる子、私怨など。

34 これで抜ける、伝家の宝刀を。民事不介入。自分からそのお金を女に渡しているんですよね。ですと直ちに犯罪性があるとは言えないんですよ。恐喝されている、脅されているという証拠はありますか?

48 家族同士で虐待を強要される状況
正常な判断がほとんど失われてそのうち自分も殺されるのだろうとぼんやり考えるようになる
50 サイコパス この世には良心というべきものを持たず常に自分の欲望に忠実で他人を支配し利用することだけを考える冷たい頭を持って生まれてくる者がいる。企業経営者や政治家として大成するものもいるが、生まれつきの性質が犯罪と噛み合ってしまうと、その犯罪は常軌を逸する。
51 将を射んと欲すればまずは馬を射よ。諺は普遍的な人間の法則を言い当てている。
54 刑事さん、犬は吐いたものを飲み込むように愚かさを繰り返すという諺をご存知ですか?一度口から吐き出したものを飲み込むなんてそもそもできないんです。口から出た言葉はもう戻ってきません。話すということは取り返しのないことなんです。聞いて知ると言うことも取り返しのつかないことです。知る前には戻れななくなってしまうんです。

62 推理小説や映画に出てくる殺人犯は複雑なトリックで完全犯罪を目指すでしょ。でも現実の世界ではそんなことしなくてもすんなりとかんぜんはんざいを達成できてしまうことがあるんだって。瑠璃ちゃんは学んだんですよ。

65 あなたたち警察がやる事って集めた証拠を法律に当てはめる事ですよね。それは真実とは関係のないパズルのようなものではないですか?

73 焼肉はただ肉を焼いて食べるだけじゃないの。れっきとした料理なのよ。ラスボスは焼く前の肉に細かく包丁を入れ筋を切りたっぷりの蜂蜜にしばらく漬けた後、塩胡椒バター、クミンやらなんやらのスパイスで下味をつけ、手間をかけてから焼いた肉は甘かった。蜜の甘みだ。そこにスパイスの刺激と肉汁が調和して驚くほど旨かった。なるほど確かにこれは料理だ。おれはこれまで焼肉だと思って食ってきたものが単に肉を焼いただけのつまらない食い物だったことを知った。


78 自分の左手が欠けているのと同じようにこの世界もほんの少しだけ欠けているという感覚を抱いていた。
80 家族ってのはね、血のつながりではないんだよ。愛なんだ。愛があればそれだけで「家族」なんだよ。
存在を差別するでも特別扱いするでもなく尊重してくれる瑠璃子の態度は嬉しかった
83 愛を与えられたのだから返さなくては。当然のことだと思った。誰かが愛を返せなかったり不義理を働いた時、即ち瑠璃子の機嫌を損ねた時に家族会議が開かれた。どうやって躾けるか、あんたたちで考えな。
87 わたしたちは与えられた分、返さなくてはならないの。望まれたら何でも捧げるのよ
考えてはダメよ。迷ってもダメ。人は自分で考えて何かを決めよる時孤独になってしまう。あなたが寂しくなかったのは考えなかったからよ。何も自分で決めなかったから。

101 法律を作った人は親族を定義することで家族を定義することから逃げたのかもしれません。家族を定義することは勇気のいることですからね。

「話し合い」という、一方的に取り囲まれて前後左右から大声で罵倒、罵声、怒鳴り声に囲まれて逃げ場はなかった。
何度も何度も謝っているうちに本当に悪いことをしたような気がした。

147 まともじゃない!あんたたち誰一人としてまともじゃないよ
148 自由を奪われ罵倒され排泄を管理され裸にされ謝らされた。この一連のプロセスで剥ぎ取られたものは衣服ではない。自分が無力で無価値な存在だということを徹底的に思い知らされた
152 何を言っているのか?みんな家族でしょう?警察なんて絶対ダメよ。馬鹿なこと考えないで大人しくしていましょう。瑠璃子さんに逆らったらいけないの。なんでも瑠璃子さんの言うとおりにするのよ。
恐怖は倫理にすり替わった。逆らうことは悪です従うことは善なのだと思考停止した。
今自分たちが受けている仕打ちは報いなのではなく理不尽な虐待だ。瑠璃子たちがやっていることは不法だ。警察を頼ることは悪いことでも何でもない。この国は法治国家なのだ。

161 瑠璃子さんはすごい金持ちだ。気前もいい。そんな瑠璃子さんに「家族」と言ってもらえるのは少し上等な人間になれたような気がした。

163 いやあ、我が母親ながら申し訳ありません。実はわたしは生まれた時のことを覚えているんですがね、私が顔を出したあの女の股ぐらは酷い臭いがしたんですよ。あのような場所から生まれてきたと思うと恥ずかしくて仕方がないですよ。
やだ虎ちゃんってばそんなこと言って。
ときこさんが笑った。瑠璃子さんも雪も他のみんなも笑った。俺も笑った

191 なあアサやん、今この時点でもう死体遺棄の共犯だから。やり切るしかねえから。

197 自分の命を盾にして鉄の心を消費する母親は育児放棄の常習犯であった。
プライドを傷つけられたら落とし前をつけなくてはならないしその際に暴力があってもいい。

202 虎はこちら側特有のずるくてらだらしない匂いを纏っていた。ところが彼の親族は一人残らずあっち側の人間だった。
心配しないで。選ばれなかった人にも役割はあるの。

206 あちら側で過ごした2年間は穏やかだった。叔母夫婦は直接血が繋がっていない鉄にも優しかった。何不自由ない生活をさせてくれた。だが、惨めだった。鉄は敏感に感じ取っていた。あちら側の人々に特有のこちら側の人間に対する憐れみを。
彼らがそうした善良さを発揮するたびに鉄は頭を垂れた。ありがとうございます。その度に鉄は自分に頭を下げさせる叔母夫婦を憎んだ。
大月で叔母の一家と暮らすうちに鉄は理解していた。鉄や母親のような人間はどこまでもこちら側にいるしかない。

213 しーちゃんは瑠璃ちゃんへの借金を返すために身体を売り続けました。死ぬまで何十年も。死ぬ直前のしーちゃんは覚醒剤のやり過ぎで自分の名前もわからなくなっていました。でも椿ちゃんはその歪みに気付きました。瑠璃ちゃんに愛されることは瑠璃ちゃんに搾取されることと同じなんだと。
215 人殺しがばれなかったのはなぜだと思いますか?一つはみんな馬鹿だったからです。殴れと言えば殴って殺せと言えば殺して死ねと言えば死にます。二つ目は警察が侮っていたからです。三つ目は「家族」だったからです。家族は聖域で他人が土足で踏み込んではいけないんです。
愛ってね、ただ睦み合って慈しみ合うだけのものではないんですよ。愛は不平等です。愛は理不尽です。そして愛は力です。否応なしに人を従わせる権力です。愛による支配こそ家族の本質です。人の集まり、集団はあまねくこの家族の在り方を拡張して作られているんです。
217 瑠璃ちゃんはしくじりました。家族を増やしすぎたんです。馬鹿ではない人も家族に入れてしまったんです。血のつながらない赤の他人ばかりで家族を作ることがそもそも無理があったのではないでしょうか?愛は家族の第一条件で愛による支配こそ家族の本質です。
人はもらったものしか与えられない

250 私はずっと誰かにこんな風に褒めてもらいたかった。雪ちゃん、あなたはプライドを奪われていたのよ。そして我慢させられていたのよ。
雪は立ち上がって瑠璃子の胸に飛び込んだ。そこは柔らかく暖かかった。雪は自分の身体が液体でも個体でもない粘性の何かに沈んでいくような錯覚を覚えた。
258 映画や小説には究極の選択がある。主人公が悪に追い詰められて自分が死ぬか恋人を殺すかの2択に迫られる。悪役が追い詰められた時に人間の本性が露わになるという。けれど俺は思い知った。追い詰められた人間に究極の選択なんてない。ただ状況に服従するだけ。きっとこれは人間の本性でもなんて上等なものではない。腐った木の実が地面に落ちる、そういう自然現象に近いものがある。
262 順調に昇任試験を突破していく勤勉さと面倒事を避ける賢さを併せ持つ、「優秀」な警察官だった。同時に陰湿でもあった。一方的に無能なレッテルを貼られあからさまに無視をされた。次第に原因不明の腹痛と突然訳もなく目から涙が出るようになった。自殺するか仕事をやめるかの二択で後者を選べたのはたまたまだったように今で思う。
あの時警察が介入していれば失われずに済んだ命がいくつもあった。
270 自分の「家族」に殺人をはじめとするたくさんの犯罪を犯させていますが、自分は直接手を下しませんでした。息子の清四郎と義妹もです。瑠璃子は保険をかけていたのかもしれない。例え犯行が露呈しても自分と息子と妹は罪を逃れられるように。
274 終わってないんですよ。あの事件。事件発覚から13年が経過した2024年のこと。

281 暴力は常に正義だった。

307 死に方は大事よ。その人の人生がどんな人生だったか死に方で決まってしまうのだから。

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2026年07月26日

Posted by ブクログ

吐き気がするような小説は数多あるが、本作品では実際に吐き気を催した。これは悪い意味ではない。実際に起きた尼崎連続変死事件をモチーフに人間の恐ろしさをこれでもかと抉って抉って表現する。人ってここまで簡単にマインドコントロールされるのだという恐怖があり、そして誰もがここに至るまでになんとかなるだろうと思うが、そうならないのが人間のバグのようでもある。暴力による支配は単純だが、生き物にとってはこれが効果的なのだろう。暴力を振るえる人を支配下におけば、支配者は無敵である。これが怖い。こんな事件が二度とおきないことを願う。

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2026年07月23日

Posted by ブクログ

実話をモチーフにとは聞いてましたが、こんな事が本当に起こるんだ。人を支配するってテクニックやったんや。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

嘘のような本当の話。本当にあった話だなんて信じられない。いとも簡単に人がコントロールされていく様に唖然とした。

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2026年07月03日

Posted by ブクログ

読後に実際の事件のWikipedia読んだら、各エピソードがかなり史実に基づいててビックリした。
こんな犯罪者に狙われたらどうしたら良いんだろ。

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2026年06月19日

Posted by ブクログ

これは読んではいけない系?でも、文章が軽くサクサク読んでしまうけど、内容は怖い。半分も読んでないけど、もう5つ星。あとで追記する。

えええ〜っひどい〜ことが、起きる。もう、逃げられない。これはイジメ?どこまで行くの?1人の女に、マインドコントロールされる人たち。もう、読みたくないけど、やめられない。それから、そして、どうなるの〜的な感じで。

マインドコントロールされて、自分を無くしてしまう、その時の境界線とは?

「ピンクばばあ」と警察から揶揄される、厄介な女。人の心をあやつる天才。暴力と、それから、えげつない言葉遊びによって。

読んで、どっと、疲れました。しかし、同作者の本を、もっと読みたいと思いました。とはいえ、今回、ドロドロに疲れたので、しばらく、ホッコリ系を読みたいと思う。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

洗脳による監禁の事件は時々ニュースで観るが特に気にしていなかった。
いざ、読み進めるとわかる気はする部分もあった‥
本当にあった事件のモチーフと気づいた時は怖さが増し恐ろしかった。

家族とは愛とは何なのか‥
登場人物が多く多少読みにくかったが
実際も複雑な人間関係だったらしい
尼崎連続殺人事件のモチーフ。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

事件自体は当時のニュースで衝撃を受けたのを覚えています。事件を知っていたからこそ、この一冊はより読み進めやすかったです。末尾に掲載された参考文献も機会があればぜひ読みたいです。

この一冊がきっかけで葉真中先生のファンになりました。

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

実際の事件をモチーフにしたフィクションという事で、その理不尽さや不条理さがとにかく気分が悪く主犯の怖さが際立ちます。
元々ホラーには耐性がある方ですが、現実味の無いオカルトやスプラッターよりこういう現実でもあり得そうな人怖の方がリアリティを感じられて怖いです。
とにかく警察の不手際が目立ち、民事不介入を言い訳に全く機能していない様は読んでいてイライラしました。
もちろん犯人が悪いとは思いますが、凄惨な結果の一因に警察にもあると思います。
全体的に引き込まれる内容でしたが、不明のまま終わった点がいくつかありました。
あばた面の男の正体は?矢戸朱鷺子が妊娠していた描写があったがある時お腹が引っ込んでいたということは出産した?雪の子供のその後は?澄をはじめ、13人もの人らが殺されたが描写が無かった人はどの様に殺された?住民票移したり、免許の更新をしただけで所在地がバレてしまう方法は?などですかね
主犯は自殺してしまい真実はわからないことが多いので仕方ないとは思いますが、もう少し深掘りして貰いたかったです。

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2026年07月17日

Posted by ブクログ

面白かった!さすがは葉真中さんといった感じで、読後にwiki読んでみるとほぼほぼ史実通りだし、だからこそこの出来事の異常性が際立って良かった。読む手が止まらなかった。
でもだからこそ残念ポイントというか、今回の物語は家族の中でも気に入られてしまって上にいた宗太(のちに下に行くが)と澄ちゃんが被害者側のメインだと思うんだけど、だからこそこの二人以外の被害者であまり語られなかった長峰家・奥平家・七倉家・立花家の凄惨な状況を個人的にはもっと読みたかったな。あまりにだらだら被害状況を書くのも好みは分かれそうだから、これくらいでちょうどいいのかもしれないけど。一個一個描いてたら500ページとかいきそうだしな。。。
しかし、実際の事件同様明かされてないところも多くて読後感も(いい意味で)気持ち悪い。まだ不穏分子は残ってる、みたいなこの事件が風化されないような終わり方がまたいいよね。あばた面の男の正体は一体なんだったのかとか、本当に黒幕はいたのだろうかとか、雪と清司朗の子供のその後とかね。
あと個人的には貢がどうしてそうなっちゃったのかは気になる。雪くらい丁寧に描かれてればまた違った見方ができたかな。
この小説だけを読むと、瑠璃子もやばいけど朱鷺子の方が黒幕っぽさあるなあと思う。度々描かれていたネックレスは何を暗喩していたのだろう?

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

洗脳する側、洗脳される側
どちらも愛に飢えていて
どちらも異常に思える
愛をちらつかせ洗脳し、従う事が愛だと錯覚し気がついた時は地獄に落ちている
なんとも恐ろしい
この作品はフィクションではあるが
実際に同じ様な事件をニュースで見聞きする事もある。
何故逃げないのか?逃げ切れないのか、
また、助けを求められた時、異常を感じた時何故助けられないのか?
大きな社会問題だと思う。

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

「家族」というタイトルとは裏腹にドス黒い物語でした。暴力というのは、正常な判断能力を失わせ、人を支配するにはある意味最も効率の良い手段なのだと恐怖を覚えました。また、血の繋がりに甘えずしっかりと家族に愛情を注ぐことの大切さも痛感しました。いろいろと謎を残したした部分もあったので、読後は少しモヤモヤしました。

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2026年07月11日

Posted by ブクログ

ちょー難しかった。
初めてメモしながら読んだ小説。

自分が小学生くらいに起きた事件をオマージュした作品。
犯人の名前聞けば、何となく聞いた事ある名前だなぁくらいで。
実際に起きた事件のオマージュ作品は読み応えがありますね。
誉田さんのケモノの城よりもグロくなかったので読めました。
愛ってなんだろ。って考えた作品でした

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2026年07月10日

Posted by ブクログ

半分近くまで読んで、ずっと気分悪くなりそうだった。実際の事件をモデルとしているので読めた。こういう風に巻き込まれるかどうかは、誰にでもあり得る話のように思えた。恐ろしいし、警察が頼りにならなすぎる。

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2026年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

家族という名のもとに躾と称する暴行が日常化し、家族同士の被害者と加害者の立場がぐるぐる入れ替わる。
狙われたら終わりだと思ってしまうほど、簡単に入り込まれ壊される。
徹底的に痛めつけられた状態での選択は、もはや選択ですらないことにゾッとした。

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

途中まで読んでこれなんか読んだことあると思ったら、修羅の家とよく似ていて、調べたら2つとも実際にあった尼崎事件をモチーフにした話だった。修羅の家は気持ち悪くてもう二度と読みたくないと思っていたのに今回も結局最後まで読んでしまった。瑠璃子が憎いしその周りの奴らも精神おかしくなってるとはいえ嫌で仕方なかった。無理すぎる。やりきれない。救いなのが逃げてと言える人がいたこと。死ぬ前に逃げてもいいよ。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めましての作家さん。直木賞候補作品。気味が悪いし不愉快なのだけど、ハラハラ続きが気になり一気読みでした。「血が繋がってなくても愛があれば家族」って、場合によっては素敵な言葉だけど、この作品での使われ方は最悪。以前読んだ、薬丸岳さんの「こうふくろう」をちょっと思い出しました。人間の根本にある孤独につけ込み、搾取し、死ぬまで消費する。本当に不快。にしても警察の民事不介入って実際にもこんな感じなんでしょうか。冒頭の「沼」の話は不気味でつかみは良かったので、できればもっと本編と絡めてほしかったかも。

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

もとになった事件があると、どうしても比べるし似たような事件で北九州監禁殺人事件があるけど、実際の事件の方が残酷なもんで物足りないといったらアレだけど物足りなさがあった。
あと、瑠璃子たち『家族』の逮捕時の様子や取り調べの様子をもっと知りたかったな。
読書スピードが遅い私でもスイスイ読める読みやすさ。

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2026年06月10日

Posted by ブクログ

読み出したら止まらなくて、あっという間に読んでしまった
読んだあと気持ち悪くなってしまって寝込む。。
こんな酷いことがあっていいのか。
血のつながり、家族とは。色々考えさせられた

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

実際の事件をモチーフにした小説。。。
胸糞悪い事件である。。。

(民事不介入)この言葉で失われた生命の数々。。。
今もストーカー殺人とかも無くならない。。。
警察側の難しいところもあるだろうが………
何とかならないのか??????

《家族》という言葉で洗脳して………支配する。

この世には良心なんか持ち合わせない輩は
少なからずいてるのも現実である。。。
《天罰》が当たる事願うばかりである。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

実話を参考にしているっていうのが恐ろしい

最近も茨城で口縫い事件があったけどもっと被害者いるんじゃないのか??

恐ろしい

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2026年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

物凄く気持ちが滅入るから、元気な時でないと読めない。
ただ最後のシーンは予想してなかったし、ちょっとウルっとした。

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2026年07月10日

Posted by ブクログ

家族の定義は人それぞれなのだと思った。ただの仲間を「ファミリー」と呼称する事例もあるくらいだ。婚姻関係や血縁だけを切り取って家族とする見方もあれば、同居している事実を以て家族とする人もいるだろうし、精神的な繋がりを重視する場合もあるだろう。すると警察の言う民事不介入はどこまで成り立つのだろう。本人達が家族と言い張れば家庭内の問題になるのだろうか。だがそんなことを言い出したら人類皆家族なんて言い出す奴も出かねない。問題が起きないと対処が難しいということも相まって警察の動き方は本当に難しいなと思った。
本筋の方は虐げられる側の描写が本当に辛かった。特に姉妹の姉の方。せっかく逃げたのに追いかけられて数年越しに捕まるのはキツい…。結婚の強制もしんどくて、望むべくもなかっただろうに夫となった相手しか頼れる人がなかったのも辛ければ、互いに物理的に傷つけ合わなければならないのも苦しい。主犯のピンクババアにも辛い背景があった訳だが、ここまで極端に家族に拘った心情は理解や想像がとても及ばない…。実際の事件ベースに描かれたということで、終始おぞましい物語だった。

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2026年07月07日

Posted by ブクログ

不快だ。あまりの不快さに、読んでいる途中、1週間くらいほかの本に逃げた。
この本には理不尽に人生をめちゃくちゃにする加害者と、される被害者、そしてそれを救えない(救おうとしない)人たちしか出てこない。
何よりも絶望的な気持ちになるのが、これが完全なるフィクションではない点だ。
加害者にどんな不幸な過去があったとしても、やはり同情はしたくない。
そして、自分や大切な人が、どうしたらこういう被害に遭わなくて済むのか、まったくわからない。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

個人的にも家族は、血のつながりではないと思う。とはいえ、洗脳で家族が形成されるなんて信じられないことだ。まして、血がつながった肉親がいがみ合う怖さに没入し怒りさえ覚えた。家系図で、関係性が示されているがよくわからなったのは、きっと私だけでしょう。

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2026年06月18日

Posted by ブクログ


暴力とマインドコントロールで、強いものが弱いものを支配する救いようのない世界。フィクションなのに説得力があるのは実際に似たような事件があったからか。
読み続けるのがしんどかった。

側から見ていると、逃げればいいのにとか、考えることを放棄してはいけないのになどと思ってしまうけど、考える気力や逃げる意思は意外に簡単に奪われるのだ、きっと。

警察の民事不介入の在り方についても考えさせられたし、家族のもつ、閉ざされた、外から遮断された世界という一面にも改めて気づかされた。

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2026年06月03日

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