あらすじ
スリランカで宝石商として修業中の中田正義。山間の都市キャンディに滞在し一ヶ月が経った頃、不思議なメールが届いた。アドレスには「ジェフリー」という名前。件名は「リチャードを助けて」。開くと、リチャードの名前で予約された豪華客船クルーズの旅程表があり、出発は三日後。悩む間もなく、航空券と豪華客船のチケットが届き!? 2ndシーズン開幕!
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辻村先生の言葉選び、表現の仕方がとても好きです。普段の言い回しが先生の言い方に置き換えるととたんに素敵に聞こえる。後半、カジノで精神的に追い詰められた正義が必死で反芻する様が笑えた。小説だとこの2人の関係、少しだけ近い。読者の微妙な心理をついていらっしゃる。お見事です。
宝石商見習い編
豪華客船で宝石泥棒の冤罪をかけられる正義。
キーパーソンとしてリチャードの香港時代のアシスタントが出てきます。
恋愛小説で例えるならば元恋人のような
自分の知らないリチャードの過去を知る、同じポジションだった男が出てきて、正義も多少はモヤモヤするのかと思いきや全くそんなことはなかったです。リチャードへの信頼に満ちていて、不安になる様子がなく、特別な関係を見せつけられた気持ちになりました。
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イギーって! 可愛すぎない…? なんかのマスコットキャラの名前みたい…。
そして「あなたに会えてとても嬉しい」までに至るあのやりとり。はあ~ありがたやありがたや…。
冒頭からピリついていたので、船に乗り合わせた凄腕宝石商たちによる宝石を賭けたデスゲームでもはじまるのか…? とおののいていたのですが、そういう方向でのピリつきではなかったので安心しました。正義くんが絶対怒って自分を助けにくると踏んでいるあたり、よくわかっているなあという感じ。
ヴィンスさん、良い人なのだろうなと思いつつ、腹の底がまだ見えない感じもありますね。自分の誇れる分野に対して、自分以上に輝かしい才能と努力を発揮する相手がすぐそばにいたら…その人のせいではないと分かっているからこそ余計つらいんですよね、こういうのは。あんなに輝いていた自分の大事なものがくすんで見えてしまう。そばを離れるというのも確かに選択のひとつなんですよね。
…ってさ、こういうテンションで読み終えようかという最後にさ、ああいうことするでしょう…。「お返し」って。「お返し」って!
途中で察してひとりざわざわしていたら、正義くんも正義くんですごいこと言ってましたよね。「ここにいてくれたらいいのにな」の英文四行詩。愛……。あれには胸がいっぱいになってしまった。
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スリランカにきた経緯を振り返りつつ。
リチャードが振り回されているのか、正義が降り回されているのか、お家騒動落ち着いたら、新たな人物が。
続きも楽しみです。
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舞台はスリランカへ?!と思ったら、すぐにクルーズ船へ。「リチャードを助けて」なんて言われたら、正義が飛んでいかないはずがない!それにしても、日本での事情があれ、就活の問題があるにしてもスリランカで見習いを始める、語学を実地で学ぶ正義の姿はすごいと思った。ハートの女王、見てみたいな。
エピローグも十分意味深だった?!
物語は新たなステージへ…!
という感じでしたね…!
てっきりスリランカでの正義くん奮闘記だと思っていたんですが…
まさかの陰謀にまみれたクルーズ旅+セクハラに耐え続けるリチャードさんに胸をかきむしりたくなる一冊だったとは…つらかった…(涙目)
最後の突撃☆中田さん宅 in スリランカ のおやつタイム!のリチャードさんの笑顔にはとっってもキュンキュンしたのに、その直後にはラスボスらしき子が登場…!更にリチャードさんをいじめにくるだなんて宣言されるなんて…これからどうなっちゃうんでしょう…
早く正義くんとリチャードさんが毎日一緒に甘い物を食べながら、仲良く平和に甘ーい時間を過ごせる日々が来てほしいです…!
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リチャード第2章に突入!
という事で、正義がインターンでスリランカに来た事は分かっていたけど、実際の生活はどうなっているのか?
蓋を開ければリチャードと遠距離恋愛みたいな事になってんじゃねーかと心の中でツッコミ。
でもさ、もしたった1人で知らない地にきて宝石の勉強と語学の勉強するって言ったって、あんなに放置されたら寂しくなるよなぁ…
スリランカでの日々がどう綴られていくのやらと思っていたらまさかのアメリカに飛んで豪華客船クルーズで事件に巻き込まれると言う展開!
第2章はワールドワイドな展開なのかな?
所々正義の内面での成長が見られたり、香港時代のリチャードの助手が現れたり、新たな敵??が現れたりと第2章も面白くなりそう!
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第二章の始まりは豪華客船で!!(*゚Д゚*)大学を卒業した正義だけれど、スリランカで宝石商見習い(^^;)そして謎のメールでアメリカへ(゜゜;)離ればなれになっていた正義とリチャードだけれど、関係はそのまま(*^.^*)新たな人物も登場して、謎の香港時代が明らかになっていくのか?
第二部開幕。
第一部が3〜4話の中編で構成されていたのに対して、本巻は一冊まるごと一つの物語です。
舞台は銀座を飛び出してスリランカと豪華客船。スケールが大きくなっています。
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公務員試験の第二次試験に落ちた正義。
前巻のクズ実父ストーカー事件のせいで、日常生活を脅かされる不安に襲われ、でもそんな弱い自分を認めるのも嫌だという気持ちで不安定になる。
おそらくそんな優しくて強い、でも危なっかしい年下のバイトを心配する美貌の店主。
スリランカにある師匠の元で宝石商のインターンをしてみないかと提案された正義は、恵まれた環境で新しい生活をスタートする。
しかし時間を持て余し、自分は本当に誰かの役に立っているのか、何のためにここにいるんだろう、と無為な焦燥感にかられる。
そんな時に送られてきたリチャードの兄、ジェフリーからの「ヘルプ・リチャード」というメール。
そして同封されていた、とあるハイジュエリーの会社の新作お披露目会を兼ねたクルーズの旅のチケット。
しかし、なぜかリチャードを助けに来たクルーズで、自分のポケットにハートシェイプのルビー、ハートの女王のミニチュア版が出てくる。
自身は冤罪だと知っているが、状況証拠で自供を求められ、自分を盾にリチャードがセクハラ社長の餌食になろうとしている。
正義にとって、国内の有名な私大を卒業しただけの宝石商見習いという立場では、ジュエリーの世界でリチャードの隣に堂々と立つことも、守ることも難しいと突きつけられる一幕になった。
自分の感じた怒りのままに行動しても、自分も周りも益がない。でも、あの場の納め方が最善の行動だったのか、自分の中の倫理観と実利とで葛藤する正義にすごく共感してしまった。
人はいつも優しいだけじゃない。
いつだって自分がかわいい。でも人に優しくできる社会=良いという自分の価値観ともぶつかって、そのバランスと優先度の付け方にいつも迷う。
正義のポケットにハートの女王を仕込んだのは、先ほどまで自分を監視していたリチャードの香港時代の知人ヴィンス。そのバックには、クレアモント家に恨みを持つそぶりの少女。
だいぶワールドワイドになってきた。
ジュエリーの世界だけではなく、ハイクラスの人達の集まりにはそれなりの陰謀と駆け引きと権力闘争があって、それに萎縮しない度胸と知見が必要になるんだねぇ。
慣れればどうとでもなるものか、素養と教育が不可欠なのか。
これから正義が、リチャードを友人として支えるために、どんな方向を目指すんだろうか、第2幕の今後が気になる。
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早々に第二部開始!
豪華客船でクルーズ。でも騒動はついてまわる。
スリランカかあ、すごいなあ・・・
今回も幸せそうでなによりでした。
あと個人的に、本気でおこるともの凄く目が怖くなる正義が好きです。
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スリランカで宝石商としての修行を始めた中田正義のもとへ不思議なメールが送られてきます。件名はリチャードを助けて。
そして航空券と豪華客船のチケットがも届き‥これ絶対怪しいやつじゃないの〜( ゚д゚)
でもやっぱり正義君は行っちゃうよね(笑)
今回のリチャードも安定の格好良さです(๑˃̵ᴗ˂̵)
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第2部がはじまり、舞台は豪華客船でのハイジュエリーブランドのパーティ。今回は長編1本で、宝石というよりもジュエリー業界の話が多い。希少な細工のジュエリーの型を盗むことをレンダリングというのを初めて知った。スキャニングではないんだ…?毎回リチャード先生の宝石蘊蓄を楽しみにしていたので、そこは物足りなかった。
正義は基本良い奴なのだけど、だんだん危うさが出てきた。アンガーマネジメント大切。クルーズがあっさり終わってもやもやしていたので、この世の楽園での2人の再会は良かった。ワタラッパン!
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シリーズ2ndシーズン!
物語はスリランカから始まる。
正義は国家公務員になれずに、宝石商として修行中。
相変わらずのいい人っぷりも健在。
さて、スリランカにいたはずの正義は運命に導かれ洋上へ。
そこで知り合う怪しげな人々。
敵か味方か、読めない、食えないヴィンスという男。
ヴィンスと私は何もかも違う。
だが、努力しても、それが無駄だったと思える瞬間や、自分が誰の助けにもなれていなかったと知った時の無力感は、程度の差こそあれ、よくわかる。
世の中には自分より優秀で美しくて優れた人物はたくさんいるから。
太陽の光は強すぎて、私はこれまで蝋燭の小さな光を昼間だと勘違いしていたのか、そんな思いに心が潰されそうになる。
それでも太陽を眺めたいと願うのか、安全な土の中に隠れるのか。
どちらも戦略の問題で良し悪しではない。
だけど、叶うならば、私のことをたとえ太陽は知らないとしても、決して自ら光ることはできなくても、美しいものをたくさん知ることはできるはず。
さらりと語られる物語の中に、響く言葉が詰まっている。
突き詰めれば、この言葉に私の願いは集約するだろう。
「守りたいものを守るのに必要な分のだけの強さがあれば。」(301頁)
そういうものに、私はなりたい。
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リチャードのピンチをほのめかされたら動かずにはいられない正義
ふたりの信頼関係(愛情?)はより強固になってるな
セクハラ親父、許せぬ!
ヴィンスさんとの過去に何があったのか気になる(黒幕の彼女も)
第二部、これからに期待しよう
宝石言葉に纏わるようなエピソードはなくて少し残念
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いきなり正義くんは、スリランカでインターンという名のモラトリアム。いろいろ急展開。
今回はフロリダからの豪華クルーズ船。
第二シーズンはこうやって正義くんがあちこち世界に行って、その場でリチャードと会うパターンかなぁ。
話はおもしろかったけど、セクハラ親父が気持ち悪かった。だんだん、世間の悪い面とか、理不尽なところばかり強調されてきてる気がするな~
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本当の姿を知った上で味方でいてくれる人。
変わらない自分でも、変わっていく自分でも認めてくれる人。
正直に、素の自分をさらけ出せる相手。
お金は人の価値観をぶれさせる。
美しいものも人を惑わせる。
無理に抗うのではなく、自分でいつづけられることが理想。
外に肉付けされた張りぼてでない、本質をみる目が必要。
出会えたら幸せ。
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新章は長編で、船旅。ワクワクが詰まっているシチュエーションでたまらなかったです。途中嫌な展開がありつつも新しい仲間を得て、正義はこうして成長していくのだなぁ。