あらすじ
酔っ払いに絡まれる美貌の外国人・リチャード氏を助けた正義。彼が国内外に顧客をもつ敏腕宝石商と知り、誰にも言えない曰くつきのピンク・サファイアの鑑定を依頼する。祖母が死ぬまで守っていたその宝石が秘めた切ない“謎”がリチャード氏により解かれるとき、正義の心に甦るのは……? 美しく輝く宝石に宿る人の心の謎を鮮やかに解き明かすジュエル・ミステリー!!【目次】case.1 ピンク・サファイアの正義/case.2 ルビーの真実/case.3 アメシストの加護/case.4 追憶のダイヤモンド/extra case. ローズクオーツに願いを
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キャラクター小説
好きな漫画家がこの作品にハマっているとのことだったので購入しました。
ライト文芸、キャラクター小説を読むのは久しぶりですが、魅力的なキャラクターと平易な表現が読み易くてあっという間に読んでしまいました。
よくあるホームズとワトソンの構成で、ワトソンにあたる正義の視点で物語が描かれます。職業は探偵ではなく宝石商なので毎話宝石に絡めたエピソードなのが特徴的で推理は少ないです。素人なので披露される宝石の知識も面白く感じています。安易に宝石が欲しくなります。
個人的に馴染み深い土地が舞台で、実在の通りや店の描写があるので場面や位置関係を想像しやすいです。
面白い!
表紙のリチャードさんの美しさ、またタイトルの『宝石』の文字に心惹かれ、パケ買いしました!想像よりしっかりと宝石の知識も得られる内容で、勉強にもなりました。自分でも宝石について学んでみたくなります^^*
そしてリチャードさんが美しい上にカッコよく、賢く、仕事もできる素敵な男性なのに、端々に可愛い一面があって…!トリコになりました♡笑
アニメも観てましたが、小説だと一層一つひとつの話が丁寧に描かれていて、読みごたえがありました^^*
Posted by ブクログ
宝石に興味を持ち始めた今、ちょうど主人公のような疑問持っており、楽しく読めた
ダイヤモンドの流通は資本主義のまさにそれ
わかっていてもその煌めきに魅了されてしまう
色石も素敵だが、ダイヤモンドの煌めきは唯一無二である
とか言いながら、ピジョンブラッド、コーンフラワー、ロイヤルブルー、デマントイド、パパラチア、パライバ、アウイ、ムゾーグリーン
あー特品の色石が欲しいーー!
手元に所有して眺めていたい!!!
Posted by ブクログ
宝石商シリーズを始めてみようと思い、まずは1巻です。宝石には全く明るくないので知らないことばかりでした!リチャード氏も正義くんもいいキャラしていて、楽しく読み進められそうです。これから続きを読んでいけることにワクワクしています。
Posted by ブクログ
この本読んで人生変わりました。彼らの話がここまで長く続いて、私の学生時代にとってここまで大きな存在になるとは思いもしなかったです。彼らのお互いを最大限に思う関係性、人間の感情を何よりも大切にする姿勢、全てがmarvelous。
Posted by ブクログ
正義には苛々する事もあるけど、作中通り豪運だし、人を純粋にあるがまま愛せる人だと思う。宝石の事はよく知らないけど、キャラクターも含め良い話だった。
Posted by ブクログ
酔っ払いに絡ませた謎の宝石商・リチャード氏を助けたことから、彼の元でバイトをする事になった正義。
彼の元には、宝石にまつわる数々の謎がもちこまれる。果たして、リチャード氏は、その類まれなる美貌と推理力で、数々の謎を解けるのか?
珍しいジュエル・ミステリー。
・ピンクサファイア
・ルビー
・アメシスト
・ダイヤモンド
・ローズクォーツ
特に、最初のピンク・サファイアの話は、正義自身に関係する話であり、涙ウルウルの物語ですね。
良い話です。
Posted by ブクログ
謎の宝石商と、正義感あふれた大学生のお話、
シリーズ1巻
*ピンクサファイアの正義
は、まさに主人公の持つピンクサファイアにまつわる
お話。
これがすごくいい。ちょっと泣かされたわ
*ルビーの真実
ピジョンブラッドのルビーの鑑別に来たお客様のお話
ハラハラする場面も、心あたたまる場面もあって。
気になる同級生谷本さんの存在も、
いいエッセンス
*アメジストの加護
アメジストを買いにきたホストのお客が、
酔い潰れて倒れてるのを発見した主人公。
この話も楽しい
*追憶のダイヤモンド
訳ありの煤で汚れたダイヤモンドを持ち込んだお客のお話。
どこまでも誠実でまっすぐな主人公の人柄が好きだわー
*ローズクォーツに願いを
おまけのようなこのお話はクスリと笑えるw
楽しい!
久しぶりに大満足の一冊。続きを読むのが楽しみ!
Posted by ブクログ
最近宝石に興味があるので、知らなかった知識が色々出てきて参考になった。ルビーは高温で熱すると鮮やかになり、市場に出回っているものはほぼヒートされていて天然よりも価値が高くなることもあるとか、ダイヤモンドの市場価値が高いのは宣伝効果、中性洗剤で綺麗になるなどなど…。
謎と題するのでミステリーかと思ったらどちらかと言えば人情もの。BLっぽい描写多いけどそういう向けなのかな?
Posted by ブクログ
リチャードと正義の距離感がゆっくり描かれている感じです。短編が数話入っているため、とても読みやすく読後感も良かったです。宝石について少し詳しくなり宝石に興味を持てるかと思います。二人の関係性がこれからどのように変化していくのか楽しみなところです。
Posted by ブクログ
大学生の正義(せいぎ)は酔っ払いにからまれている外国人を助け、彼が宝石商だと知り、サファイアの指輪の鑑別を依頼します。その指輪にはある事情があり ―― 。
外国人の宝石商リチャードはものずこい美形で日本語も堪能です。正義は名のごとく正義感溢れる好青年ですが、少し天然気味で誤解を受けそうなキャラ。
正義がリチャードの宝石商でバイトをすることになり、宝石にまつわる様々な出来事を目にしていくというお話。
二人の出会いの指輪のお話。正義の祖母が戦後の生活苦の時に掏摸で生計を立てていて、ある日若い女性から掏った指輪が女性の未来を変えてしまったという話なのですが、ずっと後悔したままだった祖母とそんな祖母を自分だけは許してはいけないという母の気持ちはどちらも仕方ないことだけど苦しいですよね。
事の顛末も含めて印象深かったです。
それとどうしても気になるのはリチャードと正義の関係。作者はこの二人をどういう関係にしたいのでしょうか。読者としてはどう読めばよいのか悩ましいです(笑)
ロイヤルミルクティーが美味しそうで飲みたくなります。
Posted by ブクログ
何年越しかの積読解消でした笑
涙腺の弱い自分は外で読んではいけない本でした。
正義くんの真っ直ぐだけど迂闊なところ、好感が持てます。
リチャードさんのちょっと毒舌でちょっと照れ屋なところ大好きです。
谷本さんの可愛い妖精さんがゴルゴになっちゃうってどんな感じなのかしら?気になるなあ……笑
Posted by ブクログ
まず、表紙が綺麗
お互いが信頼し合っているところが良い
アニメもあるが小説のほうが私は好き
巻が結構あるのでアニメから入るのは良いと思う
宝石のことも知れる
宝石店に行ってみたくなる
以前から読んでみたいなと思っていたところに割引があって大人買いしました。
アニメが放送中なこともあって、読んでるとセリフがキャストの声や口調で聴こえてくるという感じでとても読みやすかったです。
石や宝石に関しては知識もほとんどない状態でしたが、読んでると宝石店に行ってみたくなりました。
短編集といった感じでしたので、電車の中でちょっと読むのに向いてる作品でした。
「謎鑑定」とあるので推理モノを想像していました。しかし宝石がつなぐ人間関係に焦点が当てられた物語でした。
テーマは個々人が持つ美意識と価値観。色々な角度からこのテーマが語られています。
Posted by ブクログ
正直に告白すると、同姓の別の有名作家の作品だと勘違いをして読み始めた。読み終わってから、それなりに評価されているシリーズでアニメ化もされていることを知った。
タイトル(と作者の姓)だけを見て、流行のパターン、つまり、さまざまな職業の人を素人探偵に据えて、その職業の特殊性や専門知識をうまく絡めながら、日常的な謎を解いていく、といった連作短編だと決めつけて読んだ。そういうのは嫌いではないので、それなりに楽しみにしていた。
ある部分は期待通りだったし、ある部分は(良い意味で)裏切られた。宝石商という、こっちの日常とはギリギリ接しているけどなじみがあるとはいえない職業の世界を取り上げていること。お客さんが宝石と共に謎を持ち込み、その解決を通して短編1つがきれいにまとまっていること。「ホームズ」と「ワトスン」の造形なども、まさに「構えたミットに直球が投げ込まれた」という感じで、あまりの真っ直ぐさがすがすがしいほどだ。もちろん、宝石に関する蘊蓄もうまく盛りこまれていて興味深い。
ただ、名探偵が快刀乱麻のごとく謎を解き明かす、という感じとはちょっと違っていて、そこに好感が持てた。語り手である「ワトスン」の方がむしろ解決に向かって進んでいく感じが強い。「ホームズ」の方は真相を解き明かすために推理するというよりもむしろ(・・・ネタバレ・・・)というあたりが、ミステリでありながら、ミステリっぽくない所以だろう。ミステリを読んでいるというよりも、「いい話を読んだな」と思う読書感の方が強かった。
登場人物は、やや(主人公はわざと?)劇画的だけど魅力的だ。多様性への言及やルッキズムに関する警句もよく効いていて、時々ハッとさせられる。大変楽しく読ませていただいたけど、シリーズの先に自分が読み進めるかどうかは微妙。魅力的だけど、もっとつきあっていきたいかというと、この一冊でしっかり完結していて(そして、この一冊を読み終えた自分がしっかり満足してしまっていて)、この先を読んでも「おなじようなことが続くかな」とつい感じてしまった。読み続けなかったことを後悔するような気もするが(これはあくまで個人的な感覚で、作者や熱心な読者の方々には大変失礼とは承知しているけれど)。
Posted by ブクログ
オレンジ文庫ならではの軽さを求めて読み始めました。仕事とか疲れてる時の読書はこのくらいでちょうどいいです。
リチャードと主人公や主人公の恋路はいいと思う。実際こんなにお客様の気持ちに入り込むアルバイトがいたら嫌だけど、そこはもちろん小説だから許せる。笑
最初の祖母の話がよかったです!
Posted by ブクログ
前に読んだ辻村七子氏の別シリーズ第1巻。
こちらは大学生の中田正義が宝石商の中田正義を助けたところから始まる。
それぞれの宝石の名前がついた複数の章に分かれており、読みやすい。
また、宝石のことも説明があり、なんだか知った気になれる。
主人公はいいやつなんだけど、少し自分よがりというか、人の役に立ちたいが先行しすぎるところがちょっと気になる。あと少しBLっぽいかも。
でも全体的に読みやすくて面白い。
↓↓↓良かったところ↓↓↓
話を聞くというのは、相手の過去を少し引き受けることだ。 別にそれで相手の荷物が軽くなるとは限らない。でも話せば何かが、形にならないままわだかまっているものが、 光をあてられたおばけのように、姿を現すかもしれない。姿がわかれば、重さがわかる。重さがわかれば、多分背負いやすくなる。
Posted by ブクログ
主人公の正義は偶然出会った宝石商のリチャードに亡くなった祖母の宝石を鑑定して貰う
といった話から始まる宝石ミステリ短編集です
面白かったです
正義の家族関係考えるとからもうちょっと空気読めそうなものだけど、ちょっと鈍感すぎですねw
リチャードとのやりとりは面白かったです
リチャードについての話がほとんど無かったので続編に期待ですね
Posted by ブクログ
リチャードと知り合い宝石に興味を持っていく過程は良い感じ。
彼の容姿に惹かれ違う意味でもっと知りたくなっていくのも
でも、色んな場面で正義の不器用な感じがでてきて人間らしいかなって思った。
続きをみてみたいな
Posted by ブクログ
いまいち前のめりに読めない小説だなと思っていたのですが、読みおわってから主人公の正義に感情移入出来ないからかなと感じました。思考も話し方もなんか気に触る感じなんですよね
Posted by ブクログ
宝石についてちょっと詳しくなれる小説でした。
主人公の正義が公務員を目指すぐらい真面目なキャラだと思っていたら、元気系天然キャラでした。
リチャードがなんでこんなに日本語が達者なのかとか、どうして日本にいるのかとか、結構謎が多いですが正義はあまり気にならないのかな、と思いました。
Posted by ブクログ
ミステリーと言われると、う~ん…と悩む作品かな。
話は面白いし、宝石の話が分かりやすいので、石の勉強の取っ掛かりには良い本だと思います。
パイライト初めて知りました!
検索して写真見たら面白い形がいろいろ出てきて、『母岩付きがおすすめ』の意味が分かりました。
シリーズ物なので機会が有れば読みたいです。
Posted by ブクログ
カラーストーンとミステリーに興味があって買った本。
読む前は宝石に纏わる殺伐したことが起こるのかとおもったけど、人間関係に関して宝石を通して見つめ直すような話が並んでいて、考えさせられた。
また、石についての知識も挟み込まれるのでカラーストーン好きには楽しい本だった。
即座にシリーズを揃えたい!て思うほどの本ではないけど、ふと思いついた時に買い足していってもいいかなと思う本だった。
Posted by ブクログ
シリーズ一作目。
宝石は美しい。
鉱物マニアではないが、やはりダイヤの輝きも、ルビー、サファイヤ、エメラルドの輝きも捨てがたい。
科学博物館に行けば、宝石展は大盛況。
人の心をどうにも動かさずにはいられない、そんな宝石を扱う、世にも稀なる美男子リチャードと、二つ名がつくほどの名掏摸を祖母に持つ正義のバディミステリー。
「出会いのピンクサファイア」の物語はこの物語を形作る説明でもある。
謎多きリチャードとさっぱりとした正義の掛け合いが愉快。
人の心の機微を感じられるのが、本作を締める、「追憶のダイヤモンド」。
なぜか半面黒く汚れたダイヤモンドを持ち込んだ老紳士。
なぜ彼はこのままにしていたのか、そして、なぜ、リフォームを止めると急に言い出したのか。
そこには人生の物語が隠されていた。
人がなぜ美しさを求めるのか、なぜ技術を磨くのか。
それは人は人を元気付けたいと考え、喜んで欲しいと思うからだ。
人は優しいものだ、それを信じさせてくれる物語は、宝石に劣らず美しい。
Posted by ブクログ
宝石のことがわかるBL本だと思えば読める。
ものの例え方とかの言葉のチョイスが面白い(わかりやすいかは別として)が、ストーリが少し強引な感じがしてちょっと残念な気はする
Posted by ブクログ
概ね宝石にまつわるエピソードは良い感じでした。
ただガチのカット石含む鉱物好きとしては、ちょっと引っかかるところも。
自然金やカルサイトを例に出すなら、岩石標本じゃなくて鉱物標本じゃないかなーとか。
カボションカットを表現するなら水晶玉や曲玉よりも蓮の葉に溜まった水の雫で一発やん?とか(後者は趣味が入りまくりだし、男子大学生の表現だからなーとも思わなくはないですけど。
人間関係については、リチャード氏ちょろすぎ疑惑。
年齢なりの浅はかさも見える正義君の言動にひっそり踊らされすぎでは?(笑。
BLよりはブロマンスと事前情報を得て読んだのだけど、まさかの正義君に本命女子がいるとは。彼女とは良い酒が飲めそうです的な岩石屋。よき…。
ヒルにもひるまず鉱物採集行けちゃう系かな…。ジョークではなく、まじで十匹単位で取り憑かれますからね…やつら。靴下貫通余裕だそうです。
Posted by ブクログ
宝石と人の関わりは面白かった。
リチャードの過去も気になります。
主人公、大学生だからか、軽さが気になりますが、いいコンビになっていくのかな。
Posted by ブクログ
最初の話でこのままシリーズを読もうと思いました。
宝石の知識も興味深かったです。
ただ話を重ねるうちに、あまり主人公のことが好きではないかも、という気持ちになったので次巻はまた落ち着いてから読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
1話完結の短編集のような形で読みやすい。読む前はリチャードが事件を解決していくイメージだったが実際は正義が出しゃばって強引に解決していく。飽き性の自分には続刊を読むまでには至らなかった。