あらすじ
正義に連れられてみのる、良太、真鈴の3人は岡山へとやってきた。地元中学で教員をしている、正義の友人・谷本の案内で博物館を訪れるためだった。正義に惹かれている真鈴は、正義と谷本の関係が気になって? 中華街で中国人のクラスメイト、そしてヒロシと名乗る人物と体験した関帝誕。そして実家の裏のお屋敷で、リチャードと正義たちとの仮面舞踏会。母と会えないのは寂しいが、正義とリチャードと過ごすたび、みのるの宝物は増えていく。みのるの新しい世界が広がっていく…! 珠玉の夏の物語。
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ガラスの仮面舞踏会では、正義の異母弟みのる視点で語られます。
心を病んだ母親と二人で困難な生活をしていた彼は、正義からの親切な行為を複雑な気持ちで享受しています。
正義は過去の自分がしてほしかったことをみのるに与えることで、自分を慰めている一面もあるのだと思います。
真鈴からの問いにリチャードは何と答えたのでしょうか。正義とリチャードの関係性の変化が楽しみです。
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今回もよかった。海に行く気満々の正義とリチャード想像しただけで可愛すぎてにやけた。最後の方の2人のやり取りでまた死にかけた…(そして生きる)。最後気になる感じで終わったから、次巻がまた待ち遠しい…。
Posted by ブクログ
このみのる君視点で書かれるリチャードと正義の日常。
あんなドタバタしたり、距離を測りかねてた二人が阿吽の呼吸でバディとして、そしてリチャードの盾となるように正義が頑張ってる姿を見ると感動する。
そしてみのる君は本当にいい子だ…
最後の舞踏会の仮面を被って正義に抱きつくシーンややり取りは泣きそうになってしまった。
お母さんとも会いたいだろうし…でも別に正義が嫌なわけでもないし…
ちょっとシリアスな所も含みつつ、まさかのヒロシ!
そしてあの終わり!
続々リチャードの登場人物が集合してくるから続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
「スーパー親友」がお互いに励ましたり心配したり楽しんだりしているのがよかったです!
真鈴ちゃん、強かったなぁ。良太くんもみのるくんも、頑張ったね。中学生、もっと大人に頼ろう!
Posted by ブクログ
シーグラスの話が今回の短編集の中で一番好き
みのるくんもどんどん大きくなって、正義とリチャードの関係もほんとに気になる笑‼︎
気になるところで終わったので続編は一年も待てないなぁ〜!
Posted by ブクログ
いつも夏に発売だったような??
1年以上ぶりの最新刊。
みのるくんが加わって、みのるくん中心のお話に。
みのるくんが色々考えて、正義といる事で
知っていく感情も増えてくんだろうな。
谷本さんも元気に先生してて、よかった。
まさかの、ヴィンスの登場。相変わらずの掴みどころのないところも健在で。
正義の「ほんとに綺麗だな~お前の顔見るだけでほっとする」という所が、全ての気持ちをあらわしているようで、すごくいい。
みのるくんもいずれ色々気づく時がくるのかな?
気になる終わり方だったので、1年も待てない…
Posted by ブクログ
5つの物語とエピローグからなる。
第3シリーズ2冊目、通算13冊目。
今回の主な舞台も横浜。
28歳になった中田正義に加え、中1の男の子二人、女の子一人が加わって、物語は思春期の心をも描いていく。
モデルをしている真鈴はクラスの中では浮いている。
それは仕事が忙しいからで、決して同級生を見下しているわけではないのだが、はっきり物を言う性格が彼女を苦しめているようだ。
一方、みのるはみのるで問題を抱えた母親に育てられたのと、生来の性格もあり、自分に自信がない。
大人からすればもどかしく、また、そんなことで、と思うこともあるが、彼、彼女らは中学1年生。
子供なのだ。
羨ましく、そして物語を安心して読み進められるのは、リチャードや正義をはじめとした信頼できる大人たちがそばにいるから。
子供たちは自分の力で気付いていく。
真鈴には、こうアドバイスする。
「あなたのことを相手が好いていようが、いまいが、そんなことは何も関係がない。
誰にも(中略)あなたに不本意な行動を強いる権利などない。
『嫌だ』と思ったことには毅然としてノーを告げましょう。
それがあなたを守ることに繋がります」(100頁)
みのるは、母が暴れるのが怖くて、自分のやりたいことを我慢していた。
けれど、顧みられなかった方の自分の心をそのまま出せる大人を得たことで、「自分」を取り戻していく。
大人とは、こういう人物でなくてはならないな。
手出ししすぎず、しかし受け入れ、道を共に探っていけるような。
そんな理想の大人であるためには、大人自信が自分に自信を持っていなければならないし、寛容で賢くなくてはならない。
搾取したり、思い通りにしようとしないこと、せめてそれぐらいはできる大人でありたい。
Posted by ブクログ
終始みのるくん視点での物語
我慢の多いみのるくん、彼にとっての宝石が増えていくのはとてもうれしい
シーグラスのお話のふたり、とても素敵だった!
ヴィンスとオクタヴィアのやりとりも良い
相変わらずリチャードに対する正義の愛がすごい…真鈴の言葉をリチャードはどんな気持ちで聞いていたのか
次はまたトラブルからかな?
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面白いんだけど、中学生目線で描かれているので、何となく児童書を読んでいる気分になった。
宝石の雑学(?)好きだったんだけどなぁ… そのあたりがなくなって残念。
Posted by ブクログ
宝石を身に着ける側のキャラクターがしっかりと描かれたのは好感触でした。
ただ、全体的に令和にアップデートしきれていない解像度の低い中学生を見せられているのか、虐待され続けて育った子はこうなります地方公立中学校なんてこんな感じですよというのを見せられているのか、未だに判別がつかない……。
学校で問題が起きたときには担当、副担、学年主任、副校長、校長と騒ぎを大きくしていくと大体のことは解決します。ですが「教頭」という呼び方はちょっと古くさくてモヤモヤしました。