【感想・ネタバレ】宝石商リチャード氏の謎鑑定 再開のインコンパラブルのレビュー

あらすじ

正義とリチャード、そしてみのるが暮らす横浜のマンションに、ヨアキムが逃げてきた。しかしジェフリーとの間には、ケンカもトラブルも起こっていないという。そうして奇妙な共同生活が始まった。日本語を話さない人物との同居に緊張するみのるだが、ヨアキムと過ごす日々は、またみのるの世界を彩り豊かなものにしてくれる。『将来』が自分とうまく結びつかないみのる、正義へと思いを寄せる真鈴、いつも変わらず明るい良太、自分の『夢』をみつけた林くん。正義の旧友・下村晴良やジェフリーたちも彼らの前に姿を現して……。人と宝石が綴る珠玉の物語、クライマックス前の心温まるひととき。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

リチャードと正義の関係がついに対等になったんだなと、関係性の変化がよく分かる1冊です。
リチャードと正義の中ではまだお付き合いしていないという認識みたいなので、読んでいてムズムズします。ムズムズ感も楽しい。

また、本作を通じて、自身の物差しがはっきり分かるのも面白いですね。
「真鈴がトラウマになる」というコメントを見かけ、個人的にはショックに近い衝撃を受けました。

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あーーも遂に皆が思ってたリチャードと正義の関係性に確信を持って触れてきた……
なんか色々と気持ちが爆発してしまうかと思ったが、ただ甘々なだけでなくそこにちゃんとスパイスが加わるのが堪らん。
正義の事になるとついムキになって年下のまりんにすら嫉妬してダンス勝負しちゃうリチャード最高だったな。

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2024年10月25日

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ネタバレ

リチャードと正義の心で繋がった家族のような関係が好きなので、恋愛的、肉体的な関係になったら読めなくなるかもしれないです。
みのるくんとヨキアムさんの言葉が全て通じなくても心で通じてる感じのところと、リチャードと真鈴のダンスバトルのところがとても良かったです。

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2024年10月16日

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ネタバレ

1番驚いたシーンは、真鈴とリチャードがダンスして闘ったところ。まさか、リチャードがあんなに本気になるとはおもってなかった。正義とリチャードの心の矢印の数は正義の方が多いと思っていたからだ。私の誤解だった。次に印象的だったのが、みのる君視点のヨアキム。中学1年生で言葉も通じないのに、頑張って気持ちを伝えたいとしたところが、彼の優しさであり、もう将来の夢つかみかけてるよ、て暖かい気持ちになって読めた。

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2024年09月25日

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泣いてる。そういう事だったんだな。正義、私と同い年なんだけど、彼が変わらずまっすぐなところをみると嬉しくて堪らん。リチャードも然り。宝石商シリーズはずーっと追いかけているけれど、もしかして最終巻じゃないですよね…?いつもそうなんだけど、読後の満足度がすごくて、最終巻ですよと言われたらああそうなんですねと納得しちゃうくらいで少し焦ってる。正義とリチャードが好きすぎるから、まだまだ2人の物語を追いかけたい。追いかけさせてください。

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2024年09月24日

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ネタバレ

正義、リチャード。ヨアキム、ジェフリー。それぞれがそれぞれにいい方向にむかっていってよかった。
真鈴にダンスを申し込まれて、それにうけてたったリチャードがいつものような理性的でなくなってっているところが、個人的には好きだった。

みのるくんも様々な人に出会って考えていって、成長してる。
最後、すごく続きが気になる終わり方だったので、もうすでに早く次が読みたい。

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2024年09月23日

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優しくて不器用な大人たちのせいでめちゃくちゃ泣きながら読んだ
次巻がすごく気になるけど、一段落して良かった

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2024年09月23日

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ネタバレ

やっっっっと(泣)

正義とリチャードの二人の話が好きだったので、三部はあまりハマらなかったのですが。
この巻はもっと早く読んでおけばよかった!
ずっと、ずっと、長い時間をかけてふたりが培ってきた時間が、ようやくかたちになってきました。待ってた。

終わり方がまた不穏でしたが、どうか幸せに過ごしてほしい。

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2025年03月18日

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思ってた以上の展開に。
大学生のときの出会いから、展開がどんどん進んで、ここまできたな、と思う。
宝石メインではなくなったが、視点がみのるくんメインだからだろうか。
また、次作が楽しみと同時に、読み返したくなるシリーズ

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2025年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 宝石商リチャード氏の謎鑑定シリーズ14冊目、完結が近付くことを感じさせる第3部の3冊目です。

 前作、硝子の仮面舞踏会のラストで登場したヨアキムは、どうやら事情があってジェフリーの元から逃亡してきたらしく、しばらく正義たちの暮らす横浜のマンションで居候をすることに。英語しか話せないヨアキムとの距離をおそるおそる探りながらの交流、中華街に現れるようになった少し変わった占い師、みのるから見た正義とリチャードの関係と、真鈴が正義に向ける気持ちについて、様々な状況が入り乱れて、みのるは自分と周りの人のことを知らず知らずにつなげたり、考えを深めたりしていく。ようやく母親とも面会を果たし、一つ自分の中に何かが積み重なったように思う彼の成長を感じていける一冊。

 今作は、メインはみのるくんの視点ではあるものの、複数のカメラで色々な事情が語られる話でもありました。ヨアキムさんの悩み、真鈴ちゃんの苦しみ、ジェフリーさんの気持ち、正義くんとリチャードさんの関係について――正直、初読の今、情報量に頭の処理が追い付いていません。落ち着いてから読まなければきっと処理できないだろう、と界隈の他の方々が読んでいた反応を見て思っていたので、万全を期して臨んだはずなのにこの様です。
 とりあえず、クレアモント家の方々の愛がとんでもなく重量級だということは、分かっていたはずですが改めてよくよく感じました。まだまともかと思っていたヘンリーさんでさえ、GPS…………ええ、そうですか、そうですね、と思わず一瞬目が点に。

 けれど、話の中でいくつも、本当に誰でも自分一人できちんと考えなければいけないのではないかと思うような、命題のようなものが織り込まれていたように思います。

 普通とは、変とは、どういうことなんだろう。
 誰かを大切にしたいというのは、どういうことなんだろう。
 恋をするって、本当はどういうことで、それはどこに行きつくものなんだろう。そもそも、どこかに行きつかなければいけないものなんだろうか。
 将来を考えるって、どういうことなんだろう。

 そんな、漠然として、それはこれこれこうなんですよ、なんて簡単に誰かに答えをもらうことのできない問い。ある意味では哲学にも、宗教学にもなってしまいそうな、人生の問い。
 今まで何度も突き当たったはずのその問いを、今改めて目の前に差し出されて、自分が何を思うのか。何を基準にして、どんな感覚で、どう答えを出せるのか。改めて考えてみたくなるような心地です。
 そしてその問いに、揺れる大地で、指標のない海原で、それでも自分の答えを探してみようとし始めた若い少年たちがどんなものを見つけていくのか、今後をそっと見守りたいと思います。

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2025年02月10日

購入済み

やはり面白い

第3部に入ったところで、しばらく読むのをやめていた。買ったまま積読状態だったのだが、風邪で寝込んだのを期に再び読み始めたら一気に3冊読了。やはり面白い!
ここへ来て宝石との絡みは少なめだが人と人の関係(リチャードと正義のみならず)を描く方に物語がシフトしているように感じた。
もちろん今まだだってそれぞれの宝石に絡めて人々の心の綾が描かれていたのだけれど。

思春期真っ只中の子供たちの悩みはともかく、良い大人たちである2組のカップルのややこしい悩みっぷりはどうなの?と思いつつも、考えてみれば彼らですら30前後のまあ青年…?と言っても良いお年頃なので仕方ないよねと、彼らの世代をはるかに超えてしまっている自分にツッコミを入れながら微笑ましく読ませてもらいました。

とりあえず今は正義たちの父との関係が気になる!
続きが楽しみです。

#共感する

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2024年10月08日

Posted by ブクログ

前の巻から、もはや中学生男子みのるくんの成長物語となっているこのシリーズ。
そういうお話しだと割りきればおもしろいのだけれども、それにしちゃみのるくんの周囲の大人が全員破格すぎるんだよなぁ……(笑)
もともと厳しい生い立ちをテーマにしているのに、次はこのきらびやかさwww
この世のものとも思えない美貌の男性が何人もいるわ、世界を代表するセレブだらけだわ、って、そんなのに囲まれてる時点で、一般的中学生の成長ものではありえない。

正義とリチャードの物語は、ほぼほぼ大人のおとぎ話だったからこそ、気楽に無責任に、美しく楽しめた。
ひるがえってこの章に入ってからは。みのるくんの中学校生活などはビミョーにリアルで、読んでいて立ち位置をどこに焦点をしぼればいいか、入り込めない。

とはいえ、みのるくん自身が頭もよく、いろいろなことを真摯に考えるので、彼の思考をたどるだけでおもしろい。
また今回は、突然乱入してきたヨアキムさんがいい味出していた♪
本編で、ヨアキムさんはちょっと出てきただけで、いまいちキャラがつかめないままだったので、今回キムさんの魅力を発見できて楽しかったです♪

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2025年05月24日

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