あらすじ
美貌の敏腕宝石商・リチャード氏の店でバイト中の正義。氏の鑑定眼はますます冴え渡り、日々厄介な謎が持ち込まれる。本日老舗バレエ団から依頼されたのは、死んだバレリーナの呪いがかかったエメラルドのネックレスの謎鑑定。リチャード氏がエメラルドから導き出す意外な真相と石に秘められた想いとは!? 宝石に宿る人の心の謎を解き明かすジュエル・ミステリー!【目次】case.1 キャッツアイの慧眼/case.2 戦うガーネット/case.3 エメラルドは踊る/case.4 巡りあうオパール/extra case. ユークレースの奇縁
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尊い人間関係
宝石商2巻。
リチャードと正義の信頼関係が深まって、キャラクターの魅力が存分に発揮される話ばかりでした。
印象に残ったのはオパールの話で、リチャードが傷心の正義を迎えに来たところです。迂闊な言葉を素直に発する正義と、遠回しな表現で素直に気持ちを口にしないリチャードが、深い信頼関係で結ばれていて尊いです。依然としてリチャードの素性は不明なので、今後山あり谷ありなのは明白ですがとても楽しみです。
リチャードさんが
イケメンなのに可愛すぎる…!!!
正義が先輩の件で落ち込んでる時に颯爽とジャガーで現れるリチャードさん…5時間も待っててくれるとか…男前すぎやろ…!!!
それなのに正義の見え見えのご機嫌とり(キャラメルやらプリンやら牛乳寒天やら)には瞬殺されちゃうリチャードはん…可愛すぎるやろ…!!!
そんなこんなで今回も最高でした♡
Posted by ブクログ
牛乳寒天やらプリンやらのくだりもとっても好きなんですけどやはり一番グアッッッとなったのは「新橋駅で5時間待つ」です。すごすぎて床を転がった。二人のかわいいやりとりににやにやしていただけだったのに、こんな予想を飛び越えてこられるとキャパオーバーで真顔になってしまう。ありがとうございます。今までの話からして全部後味のよい感じで終わるのかなと予想していたんですが、これはちょっとテイストが違ってそこもよかったです。
Posted by ブクログ
2人のやりとりが面白い。エメラルドの話が謎解き感あって面白かった。宝石のこととか知らない内容が多く出てくるから楽しい。もっと早くこのシリーズに出会いたかった。
Posted by ブクログ
宝石を扱うのでロマンチックな話しかと思いきや、結構社会的問題を扱ってる。謎の深刻さと、リチャードと正義のやりとりとりとのバランスでついつい先に読み進めてしまう。
Posted by ブクログ
美しい金髪碧眼の宝石商リチャードとちょっぴりわんこなアルバイト大学生・正義の日常ミステリもの。
なんだろう、日常ミステリなのだけれど、他の作品とは違う。世の中は理不尽もあれば正しくないこともどうしようもないこともあって、それでも美しさは個々人の心の中にあり、宝石はいつでも人の隣に寄り添っている。そう、人に寄り添う宝石を描いた物語だ。
石には必ず願いが込められている。産出の過多や広告戦略に金額が左右されたり、資産になったりするけれど、石はただ石で、美しくあるために、人の心に寄り添うために磨かれる。
世の中なんでもできるわけじゃなくて、どうにもならない、どうにもならないでは諦めたくない、でもどうにかしようとしなかった、どうにもできなかった、泣きたくなることだってあるけれど、優しく寄り添ってくれる人がいる。このビターな感じ。お説教したり世界を恨んだりはしない。
明るいだけの物語でなく、宝石は華やかだが物語自体が華やかなわけではない。浮き世離れしているわけでもないが日常から少し離れており、でも読んでいて絵空事でもない。物語に没頭とはいかないけれど、うまく余韻を残す。言葉遣いも箱に収まるように適切。この感じがうまく言葉に表せられなくてもどかしい。
美しすぎるがゆえ達観したり悟ったりしないと生きてこれなくって、偏見をもたず日本語が饒舌で、甘いもの好きで、正義の直球の褒め言葉に赤くなったり渋い顔をしたり流暢な嫌みを返したりしながらも根は優しかったりと、リチャードがとても魅力的。
デビュー作から大幅に化けました。リチャード役を西欧の王子様系俳優にして是非ドラマ化して欲しい。
Posted by ブクログ
一作目より謎解き感があり、2人の性格も分かってきたので、楽しめて読めた。ただ正義の先輩が登場する話は、やり切れない形で終わってしまったので続きがあって欲しい。
Posted by ブクログ
オパールは、正義の空手の先輩のお話。
ちょっと苦い後味の終わり方と、
その後のスーパーカーでのヘビメタをバックミュージックにする正義の姿が、しみじみと。
キャッツアイは、来店した賢そうなお子ちゃまと家族のお話で、ほっこり
ガーネットを買い求めにきたOLのお姉さんは、
人生を見つめ直し、元カレともきっぱり縁を切り、
新しい人生へ踏み出す
呪われたエメラルド?の話は
バレエ団×紛失未遂のエメラルドの冠。
ちょいと不思議な味付けもまた楽し。
はまさに探偵のような働きで、謎を解き明かす
Posted by ブクログ
前巻とは異なった展開の話もあり特に「巡りあうオパール」のラストは苦々しかったが、自分が間違っていたのかと悔やむ正義に対してリチャードが言う言葉が印象的だった。
Posted by ブクログ
ちょっと切ない部分も温かい面も。宝石にまつわるその人ならではの物語。リチャードの宝石を絡めた思惑はとても深いなぁ。エメラルドの結末があんな風だったんなんて!
リチャードに選んでもらった宝石を持っていたら、いいことありそう。
Posted by ブクログ
1巻に引き続き面白い宝石の知識が学べる話が盛り沢山。
1と比べると宝石の負の面も今回はしっかりと書かれている。
美しく人を魅了する宝石は、人の心を強くする事も有るけれど同時に人を惑わして深い闇に引きずり込むこともある。
麻薬取引の代金代わりにもされたり…
アート作品もそうだけど、美しい物は常に黒い面も併せ持つのだなぁと思った。
美しい宝石商リチャードと正義の味方の大学生、中田正義(セイギ)の人情小話。本作は中編4作と小品1作。
正義にために5時間待ち続けるリチャードの男気が格好いい。
Posted by ブクログ
リチャードは変わらずスマートだけれど、正義はもう少し成長しないと社会に出てから苦労するぞ!と心配になってきた(-_-;)いや、そこが正義の良いところなのか?(^^;)いつかは登場するかも…と思っていた賢治先生が出ていて、少し嬉しい(*^^*)♪
Posted by ブクログ
シリーズ第2弾。4つの謎と、1つのオマケになるのかな。
「キャッツアイの慧眼」
「戦うガーネット」
「エメラルドは踊る」
「巡りあうオパール」
「ユークレースの奇縁」
宝石というか鉱石の蘊蓄や、逸話、宝石言葉が面白い。
何より、リチャードと正義の優しさが本当にステキだ。
眉目秀麗な宝石商リチャードとウッカリ系正義の味方の
絶妙なコンビが好きだぁ~
そして、色んな日常の謎を解決するお話ではあるのだが
一番の謎は、リチャード自身なんだよね・・・
そこら辺が、今後語られると期待してます。
Posted by ブクログ
1巻を読んだ流れで。相変わらず表紙絵がすきです。
いつも丁寧な言葉を使っているリチャード氏が、正義くんに対して言葉荒くなるところがかわいいと思います。
内容については特筆することがないので、とりあえずキャラ萌えな感じで( ˆ꒳ˆ; )
相変わらずのロイヤルミルクティー過激派で甘味大王でした。
Posted by ブクログ
前作を読んだので、流れで読んだだけ。
宝石商リチャードと、アルバイトの正義がどこまでの信頼関係を築いているのか、作中では分からないけど、正義がリチャードのことを「お前」と呼ぶことに不快感。仮にも雇い主、「お前」はないでしょう。
リチャードも正義にスイーツの話をちらつかされたら、突然態度を変えるところも違和感が強かった。
Posted by ブクログ
今回得た知識は、キャッツアイは猫目になっている石の総称でありクリソベリルキャッツアイはものすごく高い、ガーネットは比較的安価で色んな色がある、天然エメラルドはインクルージョンが多くきれいなものは珍しい、ユークレースは脆くて優秀なカッターしか研磨できない、などなど…。プロットレスバレエも初めて知った。
エメラルドの話でようやく謎解きっぽくなってきたぞと思ったけれど、エメラルドと麻薬の歴史的背景を知らなければならず、特にトリックなどもなかったのでやはりこの物語は謎解きではなく人情ものとして読むほうが良いなと思った。オパールの話はなにが言いたいのかよく分からなかったけど…。
リチャードは正義のこといつの間にこんなに意識するように?美しいとか言われ慣れてるだろうに…。と思いつつ、リチャードのキャラも段々わかってきて2人のやりとりシーンはなかなか微笑ましく読めた。このままBLにならないといいな。それにしてもロイヤルミルクティーが飲みたくなる小説。
Posted by ブクログ
リチャードと正義がどんどん仲良くなって行く感じが良いな
本当は優しい人同士なので、裏がなくお互いに助け合って行く感じ
甘いもの好きが高じて正義の隠し玉になり
甘いもの好きと作り上手が良いバランスに
今回のお話も正義の正義感が炸裂
思い出ってそのままにしておいたほうが
良いものもあるよね
次作も楽しみです。
Posted by ブクログ
読みやすい。
5話それぞれに宝石をテーマにしていて、宝石の勉強になります。
オパールの話は少し切ない。
ユークレースは知らない宝石だったので調べてみたら凄く綺麗でした。
カキ氷のハワイアンブルーの例えがピッタリで納得。
続きも楽しみ。
Posted by ブクログ
シリーズ第二作。
今回の宝石は、キャッツアイ、ガーネット、エメラルド、オパール、ユークレース。
お気に入りの物語は「戦うガーネット」。
山本さんという女性が、正義とリチャードの店にやってくる。
彼女はガーネットを自分で自分のために買おうとしている。
だが、ガーネットはルビーじゃない、とどこか悲しげに怒っている。
リチャードはそんな山本さんに、石言葉を伝え、人生とは闘いだ、と諭す。
人生は闘い、そこで必要なのは何も若さや美貌だけではない、むしろ「努力」「忍耐」であると。
そして、逃げられないものに対し、いつ、どこで立ち向かうかが重要だとも。
確かに美しいことは得だろう。
うまくいくこともあるだろう。
しかし、それだけが全てではないのだ。
私自身、社員証の写真も、社内報の写真もブスだなあと思ったが、ブスはブスなりに努力すれば、そんなに悪くはない。かも。
『エメラルドは踊る』ではこんな言葉に勇気づけられる。
「人間は己の本当に望む方向へ、自分を育ててゆく生き物だ。
(中略)どうにもならない時には諦めろというシニシズムなんかじゃなくて、目指す場所があるなら根性を見せろという発破だと思う。」
(171頁)
『巡り合うオパール』では励まされる。
「正しくあろうとする人間は孤独です。誰しもが同じ道を歩けるわけではありませんし、まぶしすぎるものは時々疎ましくなります。
空疎な理想論と後ろ指を指されることもあるでしょう。それでもあなたは間違っていない。
あなたの正しさの根底にあるのは、己の道を押し通そうとする頑迷さではなく、暗闇の中でも他者に優しくあろうとする気高さだからです。」
(261頁)
本はこうして私を励まし、伴走する。
さて、続きはいつ読もうかな。
Posted by ブクログ
キャッツアイ、ガーネット、エメラルド、オパール。
宝石をお守り、と幼子に買い与える親って…という驚きが。
いや、資金の問題があるでしょうから、あれですが
おもちゃのように持ち歩いている子供もすごい。
怖くて、持ち歩きもできないと思いますが。
謎解きをされれば納得、なエメラルドでしたが
最後の最後で、さらっと怖い落ちが。
しかしやっていると、どうして止められているのかが
分からないような思考回路になるのでしょうか?
さらに怖いのは、オパール。
確かにそういう事はあるでしょうが、後々面倒ですし
お断りというか、そっと隠しておいた方がよろしいのかと。
そして仕事がないから、といってしがみついているのも
時間が経てばたつほど、大変になりますし。
そういう状態で最後まで読んでいると、ガーネットが
一番平和なような気もします。
Posted by ブクログ
前巻を読んだ後に牛乳のことについて疑問を持ったらまさに牛乳から始まったのでちょっと笑う。確かに予約がキャンセルされたら大変だ。しかし、リチャードだけでなく、正義もなかなかにハイスペックだなぁ。
Posted by ブクログ
クリソベリル…白猫ミルクと産まれる弟と父親への反感でプチ家出のお坊っちゃんの決意。
口だけ達者なお金持ちのぼっちゃんめ!と思ったが弟のためか…と絆される正義っていいやつだのと思う。
ガーネット…男にフラれて美人でないことを嘆く女性の誕生石。最後に彼女が自分が美人でない事と男に軽く扱われるがイコールでないことに気づくシーンが印象的。
エメラルド…谷本さんの幼なじみの所属するバレエ劇団にて発生した呪いのネックレス。
オパール…空手時代の憧れの先輩の昔と今。社会人になってブラック企業に入ってしまったばっかりにこういう傷つきかたをする人もいるのか…。
Posted by ブクログ
やっと読みました第2弾。
連作だし割合あっさり風味ですが、今回もまあすごかった。笑。
「いつも通り世界一きれいな男が目の前に立ってるよ」
おねえさんじゃなくてもむせるわ。
Posted by ブクログ
高すぎず低すぎず、いいテンション。
大事件ではなく日常の小さな事件を丁寧に片付けていく短編形式なのも、肩肘張らずにさくさく読めて楽しい。
続巻も購入しました。