あらすじ
酔っ払いに絡まれる美貌の外国人・リチャード氏を助けた正義。彼が国内外に顧客をもつ敏腕宝石商と知り、誰にも言えない曰くつきのピンク・サファイアの鑑定を依頼する。祖母が死ぬまで守っていたその宝石が秘めた切ない“謎”がリチャード氏により解かれるとき、正義の心に甦るのは……? 美しく輝く宝石に宿る人の心の謎を鮮やかに解き明かすジュエル・ミステリー!!【目次】case.1 ピンク・サファイアの正義/case.2 ルビーの真実/case.3 アメシストの加護/case.4 追憶のダイヤモンド/extra case. ローズクオーツに願いを
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Posted by ブクログ
最近宝石に興味があるので、知らなかった知識が色々出てきて参考になった。ルビーは高温で熱すると鮮やかになり、市場に出回っているものはほぼヒートされていて天然よりも価値が高くなることもあるとか、ダイヤモンドの市場価値が高いのは宣伝効果、中性洗剤で綺麗になるなどなど…。
謎と題するのでミステリーかと思ったらどちらかと言えば人情もの。BLっぽい描写多いけどそういう向けなのかな?
Posted by ブクログ
大学生の正義(せいぎ)は酔っ払いにからまれている外国人を助け、彼が宝石商だと知り、サファイアの指輪の鑑別を依頼します。その指輪にはある事情があり ―― 。
外国人の宝石商リチャードはものずこい美形で日本語も堪能です。正義は名のごとく正義感溢れる好青年ですが、少し天然気味で誤解を受けそうなキャラ。
正義がリチャードの宝石商でバイトをすることになり、宝石にまつわる様々な出来事を目にしていくというお話。
二人の出会いの指輪のお話。正義の祖母が戦後の生活苦の時に掏摸で生計を立てていて、ある日若い女性から掏った指輪が女性の未来を変えてしまったという話なのですが、ずっと後悔したままだった祖母とそんな祖母を自分だけは許してはいけないという母の気持ちはどちらも仕方ないことだけど苦しいですよね。
事の顛末も含めて印象深かったです。
それとどうしても気になるのはリチャードと正義の関係。作者はこの二人をどういう関係にしたいのでしょうか。読者としてはどう読めばよいのか悩ましいです(笑)
ロイヤルミルクティーが美味しそうで飲みたくなります。
Posted by ブクログ
宝石についてちょっと詳しくなれる小説でした。
主人公の正義が公務員を目指すぐらい真面目なキャラだと思っていたら、元気系天然キャラでした。
リチャードがなんでこんなに日本語が達者なのかとか、どうして日本にいるのかとか、結構謎が多いですが正義はあまり気にならないのかな、と思いました。
Posted by ブクログ
宝石のことがわかるBL本だと思えば読める。
ものの例え方とかの言葉のチョイスが面白い(わかりやすいかは別として)が、ストーリが少し強引な感じがしてちょっと残念な気はする
Posted by ブクログ
概ね宝石にまつわるエピソードは良い感じでした。
ただガチのカット石含む鉱物好きとしては、ちょっと引っかかるところも。
自然金やカルサイトを例に出すなら、岩石標本じゃなくて鉱物標本じゃないかなーとか。
カボションカットを表現するなら水晶玉や曲玉よりも蓮の葉に溜まった水の雫で一発やん?とか(後者は趣味が入りまくりだし、男子大学生の表現だからなーとも思わなくはないですけど。
人間関係については、リチャード氏ちょろすぎ疑惑。
年齢なりの浅はかさも見える正義君の言動にひっそり踊らされすぎでは?(笑。
BLよりはブロマンスと事前情報を得て読んだのだけど、まさかの正義君に本命女子がいるとは。彼女とは良い酒が飲めそうです的な岩石屋。よき…。
ヒルにもひるまず鉱物採集行けちゃう系かな…。ジョークではなく、まじで十匹単位で取り憑かれますからね…やつら。靴下貫通余裕だそうです。