あらすじ
老若男女に読み継がれる、不朽の名作。
生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。
真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる……。
実写映画、アニメにもなった、累計100万部突破の青春小説!
解説・阿川佐和子
※この電子書籍は1997年7月に理論社より刊行された単行本を、文春文庫より文庫化したものを底本としています。
感情タグBEST3
今の自分にも当てはめられる物語
人は他人を全て理解出来ているわけではなく、自分からの目線でしか判断出来ていない。
それが結果として、敵意だったり、好意になったりしている。
物事が上手くいかないときは、全ての事が最悪に視えてしまうときがあるが、ホームステイだと思うともう少し気楽にやっていくことが出来るかもな。
良い気持ちになりました
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小林真の体に入ったぼくの魂
仮の住まいだと分かっていながら、日々葛藤しながら生きている。小林真に感情移入し挑戦して行くぼくに、引き込まれていきました。読み終わって、前向きになれる本です。大好きな本の1冊です
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森絵都さんの中学3年生の真の気持ちとかお父さんの川辺での話、満の話とか感動した!
やっぱり家族でも話さないと伝わらないしコミュニケーションの大切さがとっても伝わった。
真はボタンの掛け違いをしていたんだなぁと思った。
真のお母さんも最初は気持ち悪いと思っていたけど、だんだんもしかしたらこの人、子供っぽいだけなのかも知れないって思った!
読んだら温かい気持ちになりたい人はオススメです!
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カラフル
2025.11.20
深刻なテーマにも関わらず心温まるような、言葉遣いや構成になっていてよかった。ツナグと似た感じでガイド的な役割のプラプラがでてきて、彼との関係もいい感じだった。
この本は人生に辛くなったら、他人にホームステイしているような感じで考えすぎず軽く生きていけばいいと伝えたいのではないだろうか。気負わず、思うがままに生きていけばそれでいい。
Xでみた言葉をふと思い出した。
みなさんは地球に遊びにきているんです。思う存分楽しんでください。
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ファンタジーな要素もありつつ、生々しい一面もあってびっくりした。
内容が分かりやすく、すらすら読めた。
途中まで主人公が一番可哀想だと思っていた。(性格はひねくれてるかもしれいないけど)
でも、最後まで見ると、主人公だけじゃなく、他の人にもそれぞれストーリーがあって、色んな角度から考えるのは大事だと思った。
自分も他人も、秘密を抱えてるけど頑張って生きているのかなと思った。
面白かった!
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年齢とともに読み続けている作品の一つだ。三十歳という節目で読み見返した。最初に読んだのは小学生だった。よく分からなかった。最後のどんでん返しびっくりした。
大学生でもう一度読んだ。小林真はもっと怒っても良いんじゃないって思った。
社会人2年目に読んだ。さすがに何度も読んでいたが兄の気持ちがすごく伝わってきた。
そして今読むと父親との釣りのところで爆泣きしてしまう。成長とともに見返すところ、感激するところが変わっていく。つくづく森絵都はすごいなと思う。また、この人の作品を読みたいなと思った。
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偏見はだめ、行動にはなにか理由がある
判断を焦ってはだめ
最初はただ単に人生やり直しの物語かと思って読んでいました。でも何となく感じる違和感はどんどん結末につながっていって、最後にはストンと胸に落ちました。この物語を読んで、思い込みの影響の大きさを知り、人生はいつでも自分次第で変えられるかもしれないと思いました。自分勝手に判断すると時に悪い方向に進んでしまう、たとえ今悪い事だと思ってもその裏まで想像してみることを大切にしたいと思います。
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とっても面白くて一気に読んだ!
死んだはずの人間がホームステイとして新たな人間として生きる、、あらすじ。
人が見て考えてる部分ってほんの一部で、本質は違うんだってこと。
最後に天使が結局普通に生きるのも数十年のホームステイですよ、っていうセリフが心に残った。
確かにどうせ人間いつかは死ぬ運命だしね。
真のこれからの人生も楽しみだな。
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珍しく1日で読み終えた
結構気に入りました
今後の人生、ホームステイとして生きるのありかもしれないなぁ
視野を広く持ちたいな
リセットしたいな
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家族や友人、自身の周りの人に目を向けたくなる内容です。カラフルという言葉がやさしく心に残りました。
読んでよかったと思える一冊です。
個人的に好きなシーンは、お兄さんの部屋での会話シーンです。「自分で考えろ」という言葉と態度の内面に潜む家族への気持ちにグッときました。
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見事な本。
著者の伝えたいことがすっきりわかりやすく導かれ、読み終わった後はじんわり温かい気持ちになった。中学生、高校生の時に一度読んでおきたかった。思い込まず、いろいろな見方をすることを忘れてはならない。そして現代は色々と考えすぎだよね、やっぱり。援交の話とか出てくるけど、それ以上に得るものが大きいので子供に勧めたい本です。
心に残った言葉。
「再挑戦中のぼくにとって、小林真とはまったくの赤の他人であり、一時的な仮の宿にすぎなかった。だからこそあんなにのびのびと振る舞うことができたんだ。あと先のことなんて何も気にせず、平気で貯金を叩いて、欲しいものを買って、誰に対しても好きなことを言って。」
「あなたはまたしばらくの間下界で過ごして、そして再びここに戻ってくる。せいぜい数十年の人生です。少し長めのホームステイがまた始まるこだと気楽に考えればいい」
「下界でまた気持ちが縮こまりそうになったら、再挑戦の四ヶ月を思い出してください。自分で自分を縛らず、自由に動いていたあの感覚を。そして、あなたを支えてくれた人たちのことを」
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幸せの黄色い小説。
とある少年がすすめてくれた250ページの短い小説でしたが、誰の心にも刺さる話ではないかと思いました。それと同時に、この物語を読んだあの子は、どんな気持ちで読み進めて、どんな気持ちで読み終えたんだろうって思いました。
明日聞いてみます。
Posted by ブクログ
読む前の自分には良い意味で戻れない。
一人一人にストーリーがあって、目先の事だけで物事判断せず、もっと周りを信じてみることも大切なんだと、読みつつ過去の自分と照らし合わせて読んでいた。なんと言っても、タイトルが物語を通して秀逸すぎる!
感動
友達におすすめされて読みました。私にとっての森絵都さん作品デビュー作です。
よんですぐにハマりました。
物語の冒頭はあんなに軽いのに(いい意味)内容はとても深く、ラストは衝撃でした。
とっても良い作品です。前向きになれます。
匿名
どこか儚げな淡く脆い思春期特有の不安定さを思い出して、初めは主人公の目線で見てたのがいつの間にかガイド役の目線で読み進めてしまいました。サクッと読める分量なのでおすすめです。結末を知った上でもう1回読みたい!
どうか
どうか私の愛するひと、苦しまないで。あなたの幸せと健康を私はいつも祈っている。私のことを知らなくても、私のことを忘れても構わない。どこかで生きていてさえくれればいい。生きていてほしいという私の願いさえもエゴであるなら、あなたが死を選んだ後にあなたが後悔しないことが願う。
でもどうかあなたが私たちの人生を輝かせたこと、たくさんの幸せをくれたこと、私たちがあなたを心から愛していること、知っておいて。あなたからの沢山の贈り物はずっと私たちの中で輝き続けるだろう。祈ることと愛すること以外なにもできない非力な存在で、ほんとうにごめんなさい。
あなたが今どこにいようとも、あなたの心が平穏であることを祈っています。
深い
子供の頃に読んで、ずっと記憶に残っている本です。
また読みたくなって電子で買いました。
大きく場面が動くわけではないんですけど、じーんと心に響きます。
何度も考えてしまう。
大好きだったタレントさんが自死して本当にこんな世界があったらその時の考えが間違えていたとか沢山やり直せることがあったのではないかと思ってしまいました。自分の生き方を変えられるのは自分自身だけと痛感しました。
Posted by ブクログ
前世の過ちはなんやろうってずっと気になってたからこそ、オチが気に食わんかったんやけど、レビューを読んでたら、考え方次第で出来事に対する捉え方も違うし、一度しかない人生考え方次第!って思えたなー
Posted by ブクログ
人生ってのはどのような視点で見るかで、見え方が変わってくる。一度しかない人生をどう生きるかという事について、改めて考えるきっかけになるような一冊です。
また、天使役のプラプラのとても天使とは思えないキャラクターが、我々の天使というモノへの先入観を破壊してくれます。
Posted by ブクログ
中学生ぐらいの頃に読んだ記憶がありますが、見かけたので改めて読んでみました。
昔読んだ時のイメージとは違い、こんな内容だったけ?とは思いましたが読みやすくまとまりも良い印象です。
Posted by ブクログ
人は死んだらどうなるのか、
こんなファンタジーでは無いと思う。
でも、客観視出来るタイミングがこんなふうにあればいいなと思った。
自分が誰なのか、自分はどんな人物なのか
客観して見ているようで難しい。
親の心子知らずとよく言うが本当にその通りだなと感じた。
何でこんなに反発したのだろう。何故こんなに嫌われてると思っていたんだろう。
蓋を開けると全く違う世界があるかもしれない。
私は誰でどんな人なのか、
もっと色んな目線で考えれる人になりたい。
Posted by ブクログ
前向きになれる小説
魂が自分の中に入ってホームステイしている
と思って生きてみるのもいいなっと
心が軽くなりそうだった
自分も自分の世界を探して何があっても
動じない世界をみつけたい
もっとその人のことを知ることが大事
何でそんなことしたのか、
そんなことを言ったのか
コミュニケーションをとっていれば
真も自殺することはなかったかも
と考えさせられた
Posted by ブクログ
出だしから軽〜い感じのファンタジー。登場する人たちも、なんだか軽い?天使のプラプラ!?主人公のお母さん‥、母親として大丈夫!?みたいな‥。
でも、後半へ進むにつれて、「人とは」とか、「人の善悪とは」とか、「生きるとは」とか。いろんなことを考えさせられた。それを重々しくなく、序盤からの軽〜い感じで問いかけてくるのが、この小説の凄さかもしれない。
悩める若者には是非一度、読んでみてもらいたいな。
2022年「HOME STAY」というタイトルで映画化しているらしいので、そちらも観てみたい。
Posted by ブクログ
読みやすく面白い話でした。
課題が与えられる前の家族での会話の中でもしかしてと思い読み進めるとその通りで、衝撃でした。
欲を言えば、もう少し先を読みたかったです。
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是非、悩みを抱える中学生や高校生たちに読んでほしい本です。
我が子にも夏休みの読書感想文にこちらの本をオススメしました。
読みやすいし、感想も書きやすいかと思います(*´꒳`*)
我が子はプラプラが好きなようです(*ˊᗜˋ*)
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おめでとう、抽選に当たりました 天使のプカプカに言われ、死んだはずの僕は人生に再挑戦するチャンスを得た。自殺を図った中学生真の体にホームステイして、修行を積み、前世の罪を思いも出せたら、無事昇天できるというもの。僕のホストファミリーは、ろくでもない、悪魔のような本性を隠し持った仮面家族だった。しかも、学校では、真を取り巻く生徒達の僕を無視したりいじめたりするような態度。色のない世界で少しずつ僕は踏み出し始めた。一歩二歩と前に進むごとに人との絡みが強くなり、色づいてくる。
最後に自分の罪に気付く。そして、…。
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主人公の正体が自殺をした本人であることは予想できた作品
自分事ではなく他人事だと捉えられればある種生きやすいよなとは共感した
ただ自分のことを他人事に捉えることの難しさ、、、
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なんか暗いな
出てくる人みーんな嫌なやつじゃん
面白くないかも…なんて思ってた前半
読んでて辛かった
ところが、
お父さんと釣りに行ったあたりから
進みがツルツル良くなって
教室の壁の色が頭の中にうかび
次から次へといろんな色がみえてくる
『カラフル』って題名すっかり忘れてたのに
本の途中から手品のように
私の頭の中がカラフルになってしまった
ほんとに何なんですかね
Posted by ブクログ
生前に罪を犯した主人公が生まれ変わるためのチャンスを与えられ、自殺を図った中学生の体にホームステイするお話。
期間限定の他人の人生だからこそ、ちょっと適当になれたり、本音を吐き出せたり、そのマインドは生きるのが楽になるヒントになるなぁと思った。
人の言動にショックを受けたとしても、その背景の思いをきちんと聞ける人間になりたいな。
Posted by ブクログ
文章がわかりやすく、内容もシンプル。良い意味で何も考えずに読む事ができた。悪いことってのはいつか終わる。この教訓が腹落ちできているかどうかがこの物語の焦点と思う。
Posted by ブクログ
スラスラと読めて面白かった。途中から先のストーリーが読めてしまったが、それでも面白かった。
自殺した少年に転生する主人公が、その本人になり変わって人生を見つめ直す作品と言ったところかな。
Posted by ブクログ
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死んだはずの“ぼく”は天使に導かれ、再挑戦を告げられる。
他人・小林真の体に入り込み、彼の生活を体験することに。
家族や友人との関わりの中で、痛みや温かさを知っていく。
やがて過去と罪の記憶が明らかになり、再生の意味を知る。
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児童文学課題図書に選ばれることも多いらしいこの作品。
とにかく読みやすいし中高生には打ってつけの物語かと。
大人にはちょっとファンタジーすぎるかもしれないけど、
何を隠そう私は最後の最後まで結末分からなかったからね。
おそらく大多数の人が中盤で分かるであろう「ぼく」の罪。
私は分からなかったからね。どや、この想像力のなさ。笑
実は結構ヒリつく問題が多々あったりもするのだけど、
天使とのやりとりのキャッチーさが重さを感じさせず。
思春期特有?の視野の狭さ故に絶望し自殺までした真。
母親の秘密も、父親の距離感も、冷酷な態度の兄も、
同級生の弱さも、そして自分にもまだ知らない面がある。
世界は本当はもっと多面的で多彩なんだ、と知っていく。
「人生を少し長めのホームステイだと気楽に考えればいい」
本当これに尽きる!でも中高生にはまだわからんだろう!
そこまでメタ思考になれれば、天使にも仏にもなれる!笑
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個人的には、ひろかと、真の母親の背景が気になった。
このふたりのアナザーストーリーがあったら読みたい。
闇深そう。結局闇深さを求めてしまうお年頃な私。笑
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Posted by ブクログ
2025/10/26
読んだことがなかった森絵都作品。
自殺した少年•小林真の身体に入り込んで生き直す、ホームステイ。
2回も映画化されていたとは知らなかった。
人には見えない部分が沢山あるよね。
誤解だ!と思いたいことが残念ながら事実だったり。
生きてくしかないんだよねー。
Posted by ブクログ
死後の世界で抽選に当たって、人の体に魂がホームステイできることになったぼくの話。娘が自分で買ってきた本を貸してくれた
まだまだ人気なんだね…!久しぶり読んだけど、親世代になってるからめちゃくちゃ見守る感覚だったな。長女が読んでくれてよかったなー
面白い!けど軽い…
ファンタジーのような設定で、天使とのやりとりなどクスりと笑えました。
しかし主人公が自殺に至った経緯が私には軽く感じられ、感情移入はしづらい。