あらすじ
老若男女に読み継がれる、不朽の名作。
生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。
真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる……。
実写映画、アニメにもなった、累計100万部突破の青春小説!
解説・阿川佐和子
※この電子書籍は1997年7月に理論社より刊行された単行本を、文春文庫より文庫化したものを底本としています。
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今の自分にも当てはめられる物語
人は他人を全て理解出来ているわけではなく、自分からの目線でしか判断出来ていない。
それが結果として、敵意だったり、好意になったりしている。
物事が上手くいかないときは、全ての事が最悪に視えてしまうときがあるが、ホームステイだと思うともう少し気楽にやっていくことが出来るかもな。
良い気持ちになりました
Posted by ブクログ
タイトルのカラフルを理解した瞬間、とても納得させられた1冊。
カフェで軽く読み始めたのにページが進むにつれて涙が出てしまい、この時ほど花粉症でティッシュを沢山持ち歩いていて良かったと思ったことはありません。
人の性格だったり、醜さや優しさを色に比喩して描かれているのが分かりやすくて好きな表現だと思いました。
個人的に好きな登場人物は満で、最初は嫌なことを言うお兄ちゃんだなぁと思っていたのですが176.177ページの台詞が本当に好きで何だかんだ彼はしっかり兄として真を見ていたんだと感じました。
結末については途中少しばかり推察していた通りだったので意外な結末!とは言えないのかもしれませんがそれ以上に心に優しく残るお話でした。
Posted by ブクログ
★5.0
前世で大きな過ちを犯した「ぼく」の魂が、天使のような存在に導かれ、もう一度やり直すチャンスを与えられるところから始まる物語。ぼくは自殺未遂をした中学生・小林真の体に入り込み、期限付きでその人生を生きる。真の人生を借りる中で、ぼくが犯した過ちを思い出さなければいけない。
小学5年生のときに、初めて読んで衝撃を受けたというか、超面白い!!!ってなった作品。そこから今まで以上に小説が好きになったから、いちばん好きな大事な作品と言っても過言ではない。
真の人生を送る中で、今までは見えてこなかった見ようとしていなかった部分に気づけたり、知らず知らずのうちに助けたり助けられていたり。
思春期という難しい時期の繊細な心の描写が上手く書けていて、すんなり入ってきた。
✍︎この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷ってる。どれがほんとの色か分からなくて。どれが自分の色だか分からなくて。
#さとの本棚
Posted by ブクログ
「だれもがだれかをちょっとずつ誤解したり、されたりしながら生きているのかもしれない。
それは気が遠くなるほど淋しいことだけど、だからこそうまくいく場合もある。」
この一文がとても刺さった。
「人は自分でも気づかないところで、誰かを救ったり苦しめているのかもしれない」という一文も印象的。
いじめを受けていた主人公が、こころの拠り所にしていたのが「ひろか」、絵を褒めてくれる女の子。
ひろかにとってはなんてことない事だったけど、確かに主人公を救っていた。
そんな主人公も、同じくいじめを受けていた女の子「唱子」を救っていた。家族との関係も、話し合う事で、欠点と思っていたことが他者から見たら美点であると気付いていくところが素敵だった。
文章中にひらがながあったり、色の表現がとても素敵でまさに読むと自分の世界がカラフルに見えてくる作品!!何度でも読み返したいです
Posted by ブクログ
世界はとってもカラフルなんだと、教えてくれる1冊でした。
可愛らしいタイトルと装丁、
名作だとお聞きしていたので気になっていました。
なんでしょう…もっと早く知りたかったって気持ちと、
大人になった今だから、
初めて読めてよかったって気持ち。
その2つが両立しています。
主人公を通じて見た世界は、
想像以上に泥臭くて、醜くて、でも、優しかったです。
個人的には、お兄さんが印象に残っています。
私にも兄がいるので、きょうだいの互いを思う気持ちにとても共感しました。
Posted by ブクログ
さらっと読めるけれど、後からじわじわ来る。登場人物全員が、様々な悩みを抱えながらも懸命に前に進もうとしている様子が、後半一気に明らかになる。満たされないものは、誰しも心に秘めている。分岐点となるような出来事を経験しながら、自分にとって一番大切なものに気付いていくのかもしれない。人間って、なんだかんだ言って面倒なことが多いけれど、それでも関わり続けることで生まれる絆。思春期の中高生だけでなく、大人もじゅうぶん楽しめる本だと思う。
#親子の絆 #思春期の葛藤 #対話
感動
友達におすすめされて読みました。私にとっての森絵都さん作品デビュー作です。
よんですぐにハマりました。
物語の冒頭はあんなに軽いのに(いい意味)内容はとても深く、ラストは衝撃でした。
とっても良い作品です。前向きになれます。
匿名
どこか儚げな淡く脆い思春期特有の不安定さを思い出して、初めは主人公の目線で見てたのがいつの間にかガイド役の目線で読み進めてしまいました。サクッと読める分量なのでおすすめです。結末を知った上でもう1回読みたい!
どうか
どうか私の愛するひと、苦しまないで。あなたの幸せと健康を私はいつも祈っている。私のことを知らなくても、私のことを忘れても構わない。どこかで生きていてさえくれればいい。生きていてほしいという私の願いさえもエゴであるなら、あなたが死を選んだ後にあなたが後悔しないことが願う。
でもどうかあなたが私たちの人生を輝かせたこと、たくさんの幸せをくれたこと、私たちがあなたを心から愛していること、知っておいて。あなたからの沢山の贈り物はずっと私たちの中で輝き続けるだろう。祈ることと愛すること以外なにもできない非力な存在で、ほんとうにごめんなさい。
あなたが今どこにいようとも、あなたの心が平穏であることを祈っています。
深い
子供の頃に読んで、ずっと記憶に残っている本です。
また読みたくなって電子で買いました。
大きく場面が動くわけではないんですけど、じーんと心に響きます。
何度も考えてしまう。
大好きだったタレントさんが自死して本当にこんな世界があったらその時の考えが間違えていたとか沢山やり直せることがあったのではないかと思ってしまいました。自分の生き方を変えられるのは自分自身だけと痛感しました。
Posted by ブクログ
【手放した人生をリスタートできる本】
自殺した中学生男子の身体に入り込んだ、とある男の魂を描いた物語。
複雑な家庭環境を少しずつ解きほぐしていくその様子から、ページをめくるにつれて爽快感と達成感で満たされていく。天使プラプラとのやりとりも、現実を忘れさせてくれるかのようで、ほっこりと心温まる。転生してからは大きな不幸が訪れないことも、物語の展開として好みだった。
結果はどうであれ、自分で進むべき道を選べる主人公に惹かれる傾向がある。そして名もない自分が、自殺した自身の魂であることに気づき、天使プラプラとの別れのシーンはストーリーとしての余韻を感じさせる。前を向いて生きていく健気さと凛々しさを目の当たりにした。
長編ではないが、ひとつのファンタジーとして美しく完成された物語であると感じた。
Posted by ブクログ
「カラフル」というタイトルの意味がわかった瞬間、心が温かい光に包まれる感覚を抱きます。前半はとにかく暗く、閉塞感のある雰囲気が漂いますが、主人公が周りの人たちと交流を深めるにつれて、今までとは180度違った視点から周りの環境が描かれ、ひだまりのようにポカポカした気持ちになります。大切なのは、相手をしっかりと見て言葉にして話すこと。自分だけの見方で判断して抱え込むのは良くない。
Posted by ブクログ
人生で初めてちゃんとした小説を読み終わった。しかも、読書感想文とか課題で仕方なくいやいや読むという形ではなく、先々気になってしまい自分から率先して読んだのは初めてだった。特別引き込まれる設定であるとかそういうことはなくごくごく普通の家庭、生活、性格の少年の話×輪廻のサイクルというフィクションのかけ合わさった物語。
私が就活や受験などターニングポイントとなる場面でいつも共通して悩むのは自分が普通すぎて平凡な人間であるなと言うこと。趣味普通、成績普通、休みの過ごし方も普通で特別な経験をしてきているかと言われればそのようなこともない。どのような進路に行けばいいのかいつも悩み無難な道を選んできた。自分には何も取り柄がなく、死んだ方が楽なのになーとこの少年のように思うことは度々あった。
これから就活という大学3年になる前の春休みであるからこそこの作品が刺さったのだと思う。結局この少年の身体にホームステイした魂は少年本人だった訳だが前世の記憶がないので違う人の体で人生を歩んでいると主人公は思い込んでいた。(最後に自分がその少年自身だと気づくまで)実際他人の人生を歩んでいると思い込んでいるホームステイ期間、いろんな場面で紆余曲折ありながらも上手くいっていた。自分のことを俯瞰で見て自分事と考えずに生きた方が楽な場面も今後多いのではないかと気付けた。
Posted by ブクログ
まさしくカラフル!
黒もあれば白もある。
赤も青も黄色もある。
明るい色も暗い色も。
きれいな色もみにくい色も。
角度次第ではどんな色だって見えてくる。
人の一面だけをみて判断しては行けないな
と改めて教えてもらえた。
ストーリーとしては単純だが、深みのある一冊だったと思う。
Posted by ブクログ
阿部暁子さんの『カラフル』を最近読んで、カラフルといえば、私のなかでは森絵都さんのイメージだったので再読。単行本の発売当初から3回目くらいの再読になると思う。
ある程度内容は覚えていたものの、大人になってから読むと客観的に読めて改めて良かった。単行本の初見時は小学生だったので、ひろかの援助交際や母親の不倫のくだりが児童書にしては強烈で、内容が飛んでしまい物語を深く理解出来なかった記憶…。ココナッツのドーナツがトラウマになりそう。
その点、最近映像化された『HOMESTAY』では、現代風に改編されたシナリオと、物語に不要なシーンをカットしているので、子どもでも安心して見られるし、内容も良かったと思う。
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要は、自分を客観視できるようにホームステイという形式をとって、改めてまわりの人たちの本音に気付けるか、自分をうまく動かせるか…という思春期に自己で悩んで閉じ込めてしまう人へのメッセージ本なんだろうけど……
実際、子ども時に読んだ時は深く内容を理解できてなかったな~。
Posted by ブクログ
中学生くらいの頃に読んでいた本を25歳になった今もう一度読んでみた。
内容は全然覚えていなかったが夢中になって読んでいたことだけは覚えていた。自分が初めてハマった本。
中高生の頃は死に対して漠然とした不安を抱いていて、死後の世界はどうなっているんだろう、死んだら戻ってこれないのかな、死んだ後の自分のいない世界はどうなるんだろうとずっと考えては怖くなっていた。
なんでそんなことばっかり考えていたんだろうと振り返るともしかしたらきっかけはこの本なのかもしれない。
25歳になった私の感想。
嫌なことや不安なことがある時は、自分の体ではなく他人の体にホームステイしていると思うことにして、なんでも挑戦してみようと思った。
気楽になんでも挑戦したら明るい未来が待っている気がする。
Posted by ブクログ
どんな人にもたくさんの色(性格や表裏や個性など)を持っていてカラフルなんだ と言う言葉が刺さりました
人の優しさがこもっていて号泣してしまった。
嫌なことがあっても向き合うことの重要さを感じました。
Posted by ブクログ
生きていると、辛いことがたくさんあるし、
もう全部放り出したくなるときもあるけど、
生きていればいいことあるよ。って、
教えてくれる作品。
自分の中の良い部分と悪い部分もたくさん。
それでも味方でいてくれる人を大事にして、
自分のことも大事にしたい。
登場人物がみんな人間臭くて好きでした。
Posted by ブクログ
プラプラ「あなたはまたしばらくのあいだ下界ですごして、そして再びここにもどってくる。せいぜい数十年の人生です。少し長めのホームステイがまたはじまるのだと気楽に考えればいい」
P244
この少し長めのホームステイと、せいぜい数十年の人生いう考え方が、好きなフレーズだった。
Posted by ブクログ
読み終わった後、心の凝りがふっと解けて
目の前の景色がいつもより鮮やかに
見えるような
魔法にかかった気分です♪
“人間は一色じゃない。
いろんな色を持っていてそれでいいんだ。”
主人公を取り巻く家族や友人も
みんな一筋縄ではいかない
複雑な色を抱えています
大好きだった人が見せる意外な一面や
許せなかった家族の隠れた優しさ…
白か黒か、善か悪かで割り切れない
グレーな部分を丸ごと受け入れたとき
モノクロだった世界に少しずつ
色彩が戻っていきます!
大人になればなるほど、心に響くなぁ〜!
ほんの少し角度を変えるだけで
人生は驚くほど「カラフル」に
そして自由になれるのだ!!
Posted by ブクログ
面白かった。
主人公が大きな過ちを犯して、そんな中チャンスを貰って小林真の体にホームステイすることになる。
その主人公こそが小林真だったことに驚いた。
世界は色で溢れているって、まさにその通りだと思った。
Posted by ブクログ
中学生の時この作品で読書感想文を書いた。久々に読みたいなと思って再読。
人には色んな側面があって、一部分だけを見て判断してはいけない、その人を知った気になってはいけないなと思うと同時に、自分にも色々な側面があって、色んな可能性があるんだなと何だか前向きになれる、優しく心に染みる作品。
Posted by ブクログ
真が小学校高学年から、クラスメイトの変化に置いていかれ始めて内気な面が大きくなっていくのは、自分の人生の中でも思い当たる節があった。もし真の立場なら、私も同じ道を辿ってしまいかねないと思う。
だからこそ真実を知った時は少し考えさせられた。
お母さんへの印象はそこまで変わらなかったけど、兄は弟思いでとお父さんは社会で戦っていて、すごく良かった。家族でもちゃんと話さないと分かり合えないし、自分にもきっと一面だけで決めつけたり誤解していることがあるからこそ刺さる部分もあった。
全体的に共感できる部分が多く、読書の習慣がない私でものめり込んで読むことができた。
Posted by ブクログ
名作と知りながら今まで読んでいなかったことが恥ずかしいです。
コンパクトかつコミカルに物語は進みますが、作品を通して問いかけている内容は重いと思います。
親も子もみんな1人の人間でそれぞれ色んな思いがある。言葉にしなくてはなかなかそれは伝わらない。
勝手に思い込んで決めつけず、人を知ることって案外難しいなと感じました。
読んで良かったです。明日があるって本当に素晴らしいことです。
Posted by ブクログ
言われるほどいい本ではない いい、いい、と言われてる本がやっぱりいいとは限らないんだよな、の典型的なパターンだった。刺さらなかった。何か物事を見て、より多くの情報、多面的な捉え方、感動の深さを得られたらいいな、と思うけど、これは全体的に浅かったな。
Posted by ブクログ
話はすごく読みやすかった。ただ、家族の印象をミスリードさせてひっくり返すという展開は何となく読めてしまったのと、実は再挑戦してるのが本人だったというのも後半に入ると推測できてしまったので、最後の衝撃や感動というのが薄れてしまったのが残念。
だいぶ前の本なので、当時読んでたら面白かったんだろうなという印象。
Posted by ブクログ
展開を読めてしまったので予想を裏切られるような気持ち良さはなかった。小・中の時に読めばもっと刺さったのかもしれない。
自分も気が付かないところで、誰かを救ったり誰かを傷つけているのだと思った。それが誰なのか知りたくもなった。
自分も父や母と話をしたいなと思った。小っ恥ずかしさから両親と真面目な話をすることが今までほとんどなかった。だけど、ホームステイ先だと思えば、すんなり言えてしまうのかもしれない。自分の人生と思わなければ、意外と気楽に楽しめるのかもしれない。
早とちりに気をつけようと思った。時間をかければ、分かり合えるかもしれない。早乙女との関係のように、今からでも仲良くなれる人はいるのかもしれない。
今までの自分のキャラを守らなくても良いのだという点は、なりたい自分像を演じて格好つけてしまう自分に勇気をくれた。変わっても大丈夫なんだと思えた。その時にそばに居てくれる人を大事にしたい。
Posted by ブクログ
文章の書き方的にも量的にも読みやすかった。
個人的には少し物足りなさは感じたが、面白かった。自分が固まって動けない時や慎重になりすぎる時は「人生を長いホームステイと思えば良い」という最後の言葉が良かった。
Posted by ブクログ
まず思うのは、読みやすいなあ
読みにくいもの、文体が難しいものを苦労しながら自分で噛んで砕いて飲み込むことだけが読書ではないよなあっていう至極当然のことを、私に再確認させてくれる本だった
自分の気持ちなんて一色なんかじゃなくて、瞬間瞬間で移り変わり、グラデーションの変化かと思えば、瞬時に対極の色になったりもする
その移り変わりの理由もわかったりわからなかったり、あったりなかったり
人なんてもっとわかんなくて、本人が悩んでることは、別の誰かの憧れだったりもする
もっと気楽に生きていいのかもしれないなー
自分が持っている脆さは、別の誰かも持っているのかもしれないっていう想像力で、優しくなれるのかもしれない
面白い!けど軽い…
ファンタジーのような設定で、天使とのやりとりなどクスりと笑えました。
しかし主人公が自殺に至った経緯が私には軽く感じられ、感情移入はしづらい。