【感想・ネタバレ】でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年02月27日

読み始めからずっと、
眉間にしわ寄せ、口角下がりまくりの
ひどい人相になりっぱなしで一気に読みました。

(喫茶とか電車で読んでたけど、側から見たら怖いだろうなと...)

ひどくてひどくて、信じられないことばかり続いて、しかも実話とは。

怒り憤り悲しみやるせなさ、
いろんな負の感情でいっぱいにな...続きを読むり、決して気持ちのいいものではないけど、それだけ心を揺さぶられたということ。

メディアが報道することなんて
ほんの一部でしかないんだろうなと痛感。
ニュースを見ただけで知ったような気になって、見知らぬ誰かを心なく批判しないための、ストッパーが1つ増えた。

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購入済み

モンスターとしか言いようがない

まろ 2021年02月05日

信じられないような理不尽な言いがかりにイライラしながらも
早く真実を暴いてほしくて一気に読んでしまった。

これが実話というから恐ろしい。

報道される全てが真実じゃないかもしれない。
かといってこの話自体も全てが真実とは限らない。

何を信じたらいいか考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2020年10月23日

内容は知らずに購入。
冒頭から目を覆いたくなるようなひどい体罰と自殺強要に対する殺人教師の記事でこの教師への怒りが湧いてくる。
そして次の章からこの教師目線で冤罪事件がなぜ起こったのかの顛末が進んでいく。
わかりやすくこの教師に悪意を抱いていた自分はカウンターを喰らってしまった。
この記事を書いた記...続きを読む者達や冤罪に追い込んでしまった人達も同様の考えだったのだと思う。
子供は善で、教師は悪だと短絡的に考えてしまったのだろう。
先入観で考えず、きちんと事実を根拠にして考えられる大人にならなければ。

結果、半沢直樹や水戸黄門のような気持ちの良い終わり方じゃないのも考えさせられる。
ノンフィクションはやはり面白いなあ。

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Posted by ブクログ 2020年08月31日

こんなに大事になっておいて
教育現場は何一つ変わろうとしない
変えようとしない
お上たちは何を考えてるんだろう。

なにが子どもファーストだ
逃げ回ってても本当の教育にはならない
そんな環境の中で野蛮に育った
その子供たちにどうやって
国の将来が任せられようか

最後まで追って事実を明かしてくれた
...続きを読む著者に拍手を。
映画化等、もっと話題になるべきだと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年07月18日

「筆者の主観が多い」と批判、あるいは否定している人に言いたい。著者の主観を除いて、客観的なことだけ拾って読んでみたらよいと。鼻持って振り回された子が鼻血で血まみれで帰ってきても病院に連れて行かなかったり(私だったら鼻骨骨折を疑って病院へ行く)、拳でパンチされたならいざ知らず、ほぺったぐりぐりされて歯...続きを読むが折れたりするか?口内炎より頬が腫れ上がるだろうよ、とか、虐待現場の小学校に似た別のっ小学校に近づいただけでPTSDを発症するような状態の子が、校庭でサッカーの練習は元気にできたり、通ってもいないアメリカの小学校で進級したり、もうツッコミどころ満載でノンフィクションでなければ「笑い話か?」と思う。特に反省してほしいのは言うなりの校長、そして弁護士と精神科医!頭の悪い私でも気づくことに気づかないなんて。法律家でしょ?科学者でしょ?プロでしょ!?

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Posted by ブクログ 2020年07月15日

モンペとマスコミによって「殺人教師」と言う汚名を着せられてしまったある教師に起きた事件。
学校と言う場において、教師は絶対的な存在ではなくなったものの、情熱を持って教育に臨んでいる教師もたくさんいる。それを評価するのは校長でも、教育委員会でも、親でもなく生徒たちなのでは?
ろくな検証もせずに思い込み...続きを読むで一人の人生を狂わせたマスコミの罪は重い。同時に、私自身も「でっちあげ」に踊らされないようにしなければ。

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Posted by ブクログ 2020年01月25日

2003年に起きた福岡市「教師によるいじめ」事件の顛末を追ったドキュメント。
でっちあげられた「教師によるいじめ」により「史上最悪の殺人教師」とまで呼ばれた担当教諭を軸に事件の実像が書かれています。

担当教諭がでっちあげられたいじめにより追い込まれる様子は、著者の言うとおり「寝覚めの悪いホラー」で...続きを読むす。

でっちあげで周囲を混乱させるモンスターペアレント。事なかれ主義どころか、自己保身に走り出す教育現場。芯のない性格が災いして周囲に迎合した結果、さらに悪い状況に追い込まれる担当教諭。でっちあげられた「物語」を鵜呑みにして「己が正義」を果たそうとするマスコミや弁護士たち。

本書に描かれていることは特殊なことではありません。明日は私たちが巻き込まれる可能性は十分にあるのです。巻き込まれないためには、本書を読んで、どうすべきかを自分で考えるのが一番です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月18日

教師によるいじめで息子が重度のPTSDになったと両親が訴えた事件。報道では自殺も強要していたとされ、「殺人教師」とまで呼ばれる。その事件の真相が、民事裁判で明らかになってゆく。

虚偽の申告を鵜呑みにする小学校校長、教育委員会、息子をPTSDと診断した医者、弁護人550人…。
「ヤバイ」親の言うこと...続きを読むを信じて、権威や教養もあるだろう人間たちが手中に嵌められてしまうのは、なぜなんだろう。
マスコミのメディアリンチもひどい。事実を公平に報道する立場より、世論から注目されそうなネタ、事実はなんだっていい。スキャンダル性が高い、よりショッキングなネタを垂れ流す。そんな姿勢が伺える。

私もどこかの会社だったり、局だったりの元配信されるニュースは話半分で聞いておかないとと思う。誰かの主観が入った時点でニュースというより断罪ありきの報告書だと思う。

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Posted by ブクログ 2019年09月07日

2003年に起きた福岡市「教師によるいじめ」事件。朝日新聞と週刊文春の記事では、稀代の“殺人教師”に仕立て上げられ、屈辱の停職処分をも受ける事態に。被害児童と両親は問題教師と福岡市を相手取り、民事訴訟へ。だが、その判決は意外なものだった。この事件に隠された真相とは、いったい何だったのか…。

下手な...続きを読む怪談話よりずっとホラーな展開に、最後まで目が離せない。そして、この話がノンフィクションだって言うんだから、事実は小説より奇なり…!
モンスターペアレントの言葉の意味は知っていても、こんな保護者が本当に存在するなんて…。怖すぎます。そして、“被害者”だった担当教諭の先生が気の毒すぎる。
この事件を間違った方向へ加熱させていったマスコミの記事や報道、最初から体罰があったことを前提としていた校長及び教頭、そして、原告の主張ばかり鵜呑みにして都合良く解釈する弁護団。本来なら法廷の場に出るまでに事実関係に白黒ついていた問題が、あれよあれよと言う間に「でっちあげ」られた方向へ。冤罪の恐ろしさを改めて感じる一冊です。

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Posted by ブクログ 2021年10月25日

リアルに起こった事件の真相を描いた話。

「お前の血は穢れている」「早く死ね、自分で死ね」

史上最悪の殺人教師は
母親の虚言と
マスコミの妄信で作られたものだった…。


学校関係者なら一度は読んでおいた方がいい本。
マスコミ関係の人にも読んでもらいたい。

親からの学校へのニーズが
多種多様にな...続きを読むってきているのが現状。
教師は親より弱い立場だとは思わないけど
上手くやるために
何でも聞き入れちゃう先生がいるのも現状。


自分の記憶に自信があっても
保護者に「私はこういいました」
って強く言われて
「私が勘違いしていました。」
って言った方が丸く収まるなら
謝ってしまうだろう。

家庭訪問の日程なんて
絶対私も謝っちゃう。


この川上先生には本当に同情するけど
この世にはいろんな親がいて
いろんな子どもがいるのは当たり前。
そこは割り切ってやっていかないといけないと
改めて思う。
特に公立の学校は。


何か学校関連の事件が報道されると
どうしても子どもが正義で
教師は悪と描かれがちだけど
本当のことは
本人や周りの人しか知らないなんてこと
いくらでもあると思う。
学校の事件に限らずとも
本当の気持ちとかは当人しか分からない。

ネットのニュースだって
芸能ニュースだって
話半分で見なきゃいけないよなと
改めて思い知らされた。

子どもは正義ではないけども
学校、家庭、地域、教育委員会、時にはマスコミ
みんなで連携して
子どもたちをいい方向に導いていくことが
良い未来を作るために最も大事なことだと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月05日

生徒が正義で教師が悪という立場を利用し、大人が正義を振りかざして悪を叩く人がいることを知った。叩く内容が真実かどうかは当人にとって重要ではなく、ただ吊し上げてリンチをする大人がいることを知り、恐ろしさを感じた。また、教育現場で教諭に対し一切話に耳を傾けてくれなかったこと、教諭の保護者に対しての気遣い...続きを読む、事態をまるく収めようとした言動から教師の立場の低さ、息のしづらさを知った。加えてマスコミの嘘の報道が重なったことででっちあげが完成してしまったことから、マスコミの威力を痛感した。

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Posted by ブクログ 2021年08月03日

九州福岡の本屋にフラッと立ち読ったら、レジ前に山積みになっていたので購入。読みやすく、夢中になって一気読みした。
当時、殺人教師とテレビの報道で知った事件に、まさかこんな真実があるとは知らなかった。
モンスターペアレンツ…あまりに酷い。
最初は、子供の小さな言い逃れが始まりだったのかもしれない。それ...続きを読むでも、自分を保身するためにどこまでも嘘を誇張させていく親…異常過ぎる。
でも、こうしてまで嘘を突き通す親を見て育ったその子供の傷は相当深いと思う。多分、一番の被害者はモンペの息子だ。

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Posted by ブクログ 2021年06月24日

下手なホラーより怖い。
嘘を嘘と見抜けないやつは…とか、週刊文春はフィクションだと思って読まなきゃ…とか、そういう話ではない。
正義を振りかざして誰かを叩くチャンスを舌なめずりしながら待っている人間が沢山いること。
そういった人達にとって大切なのは、誰かを批判する材料になるモノだけで、それが真実かど...続きを読むうかなどどうだってよいこと。
それをわかった上で利用したがっている、または、自分自身がそうである事に気づいていない記者や著作家によるニュースがメディアに溢れていること。
そして私も、被害者にも加害者にも容易になってしまうこと。
ほんとに怖い。

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Posted by ブクログ 2021年03月06日

どうなるんだろう?と引き込まれていくドキュメンタリーです。主人公の先生の追い込まれ感と、マスコミの無責任さが際立ちます。

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Posted by ブクログ 2021年01月16日

この教師の不運の発端は、交通事故のようなものではないだろうか。常軌を逸した虚言を繰り返すモンスターペアレントに、たまたまつかまってしまった。それも、常人には理解し難い言動を繰り返す、行動原理が全く不明の支離滅裂な人間に。
さらにそこへ、弱腰の校長やマスコミなどが加わり、事態は悪化するばかり。教師自身...続きを読むの優柔不断さがあったとは言え、事態を丸く収めようとしてありもしない体罰を認めてしまった彼の行為は、社会人なら理解できるものではないか。つまり、普通に生活していても、身に振りかかってしまえばどうしようもない、交通事故のようなものだ。貴志祐介の『黒い家』に通じる理不尽さとよく似ている。ただしこの事件は、小説ではなく事実だというのがさらに怖いところ。

裁判では体罰が認定されたが、人事委員会によって処分が撤回されたことには、ほっとした。ただ、朝日や毎日は、やっぱりだめだなと感じた。メタタグやWaiWai記事など数々の問題で、心底どうしようもないと思っていたが、今回この本を読んで、やはり体質としてずっとこうだったんだと改めて感じた。ろくな取材もせず扇情的に報道するだけならまだしも、裁判で記事の誤りが判明しても謝罪すらなしとは。まさにマスゴミ。

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Posted by ブクログ 2020年07月16日

冤罪は自分にも起こり得ることなので、この本を読んでいても他人事には思えなかった。大事なのは、ありもしない事実を認めないこと、事実を事細かに明らかにしていくことだ。周りの環境が変わっても、真実は変わらない。そのことを常に念頭において生きていかなければならないと思った。

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Posted by ブクログ 2020年05月16日

マスメディアによる事実の歪曲・印象操作に恐怖を感じた一冊。数々の冤罪事件でもそうだが一旦加害者とみなされた本人が内側からいくら訴えても大きな権力で圧されてしまう。外側からの第三者の疑惑が罪なき人を救うことに繋がる有効なアプローチなので、何が正確な情報なのか見極める努力を怠らない事が大切だと感じた。
...続きを読む多くの人は浅川和子(仮名)の現在が気になったことだろう。狂言ともいえる妄想で1人の人間の人生を潰そうとした恐ろしい女。実名も公にされておらず、何の罪にも問われていないなんて信じられない。以前からのモンスターペアレント(ツ)には何らかの策を講じるべきだという考えに一層拍車がかかった。自らの教育が上手くいかないことを教師になすりつけてやろうと粗を探し、下品に喚き立てる。よくもまあ子供が子供を作れたものだと思う。そんな保護者のご機嫌とりすら教師の仕事、能力の見せ所というような暗黙の了解があるから年々教員を志望する人が減っていくのだろうな。
そして本書でも中心となるマスコミの罪。川上先生の噂をハイエナのようにいち早く嗅ぎつけ、あることないこと面白おかしく書き立て、プライバシーを侵害した記者らは何ら罰せられないのか。今回の事件に限らず、無礼な奴らは名誉毀損罪で捕まれと心底思う。というと、表現の自由を偉そうに語るのだがそもそも私人間に憲法の条項を適用しようとすることがおかしい。(話題が逸れるのでこのへんで)本当にそんな仕事を夢見て生きてきたのか問うてみたい。
情報を疑ってかかるという意味では先生がどの程度の体罰をしたのか不明瞭ではあるのだが、もう少し体罰の有無、スキンシップの域を出たのか審議して欲しかった。日本の司法機関は国民性を反映するかのように白黒つけるのが本当に苦手なのだなと感じる。先生の発言を信じるならば、実際にしたことより重い体罰をしたと判決文には認められている。「検討中であります」「適切に対処していくつもりであります」等具体的に明言することを避け、中間をとるというのは本当に裁きの概念に合っているのと言えるのだろうか。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年05月03日

小説のようなスリリングな展開。無実の方が性格が災いしてとんでもない残酷な教師に仕立て上げられる過程が、きちんと描かれている。大手マスコミの報道を鵜呑みにできないと改めて知る良い本。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月18日

面白かったです。
どっちの立場に立つかで物の見方は変わってくる。
当初の報道は全て児童側の立場に立った報道。あまりにも面白おかしく教師側のイメージを作り上げすぎた。
一方でこの本の著者は教師側の立場で書かれている。
この先生にとって、この本は命を救う程の物とも言えるでしょう。
ただ、ほほをつねるだけ...続きを読むでも、大人は弱くやっているつもりでも、
子供は意外と痛みを感じているようです。(わが子との経験。わが子ごめん。)
裁判等で明らかになっていく児童側の両親の異常性は疑いようもなく、ターゲットとなってしまったこの先生は気の毒としか言いようがないものの、子供経ちに全く何も無かったと主張するのはまた違うような気もする。
いろいろ考えさせられるということがこの本やルポの意味でもあるのだろう。
なんにせよ、自分がこの教師の立場だったら、と考えると、下手なホラーより怖い。
追記で後日談もわかり、今のタイミングで読んでよかったです。

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Posted by ブクログ 2019年12月15日

親から、「先生がうちの子をいじめた!」と訴えられて、適切な対応ができなかったために、泥沼にハマっていった恐ろしい事件の真相をまとめたルポ。
「担任の先生が児童に暴言を浴びせ、不登校においやっていた!」と、新聞・テレビが騒ぎ立て、学校は大変なことになる。当事者の担任は、殺人教師呼ばわりされる。
よく読...続きを読むんでみると、そんな単純な話ではないし、ここに書いてあることが本当なら、担任の先生は「いいえ、私は絶対にそんなことはしていません!」と最初にきちんと断言できなかったのが間違っていただけで、全然悪い先生はないけど、とにかくマスコミとモンスターペアレントの餌食にされて大変なことになる。
教員としては、子どもや親から「それは体罰だ」「暴言だ」と受け取られかねないことは、指導の一環であってもぜったいにやってはいけないという教訓になる。一市民としては、「マスコミがセンセーショナルに騒ぎ立てることはほぼ嘘だ」という教訓になる。
殺人教師とまで言われた先生が、裁判の末、名誉が回復できたことは良かったとは思うが、現実として非常に残念なのは、「本当はそんな先生じゃないはず」「あの保護者は大げさだし、いつも嘘ばっかり言ってる」と周りの保護者の多くが思っているのに、みんな、そのオカシイ人からの報復を恐れて何も言わなかったということ。ほとんどの人が、「かかわりたくない」「わが子が大事」と思って沈黙を貫いている。正しいことを正しい、おかしいことをおかしい、と言えない、言わないのは間違っていると思う。でも、もし自分でもまず一番に「かかわりたくない」と思うだろう。
だからこそ、マスコミには正しい報道をしてほしい。個人を特定するような形で面白おかしく大げさに報じたり、保護者と学校のトラブルを、だいたい常に学校を悪者にしたてて報じるのは本当に気を付けてほしい。

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Posted by ブクログ 2019年10月03日

ミッキーマウスなどの名称の体罰のインパクトが強く、報道された当時の事は覚えていたが、両親、子の虚言によるものだったとは知らなかった。
裏付け調査を怠ったマスコミの一方的な報道も怖い。
教師の家族が信じ、家庭崩壊にならなかったのが救い。

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Posted by ブクログ 2019年08月16日

同じ立場として、教師の立場に共感しながら読んだ。
保護者との関係を上手く築いていくのは、確かに中々に難しい。
ただ、やっていないことはやっていないとはっきり伝えていくことが大切だと感じた。
管理職の対応も、イマイチ。
結局、教師を守るのではなく、自分の立場を守っている。
メディアとの付き合い方、情報...続きを読むの取捨選択について考えさせられる一冊。

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Posted by ブクログ 2019年08月08日

一気に読みました。“被害男児”の母・和子に恐怖を感じた。虚言によって人に濡れ衣を負わせ、破滅の窮地へ追いやる…。世の中には自分の理解を超える人がいる、いつ何をきっかけに巻き込まれるかわからない。自分の人生を奪われないために必要なものは何か…、マスコミ報道のあり方への問題提起と共にと考えさせられた。「...続きを読む追記」が収録された文庫版がぜひおススメです。ところでこの男児、今はもう成人。この事件をどう思っているだろう。

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Posted by ブクログ 2021年08月05日

小学校の先生をしている知り合いに本書を読んでもらったところ、「自分も思い当たる節がありすぎて、読むのが辛かった」と漏らしていた。教師という仕事は、親に絶対逆らえず、身に覚えのないことであっても「私がやりました」と言わざるをえない。自らの言葉によって追い込まれた川上と自分の立場を重ね合わせて、「他人事...続きを読むではない」と感じたとのことだった。

本書は、全国で初めて「教師による児童へのいじめ」と認定された事件の裏を辿ったノンフィクションである。
主人公は、「史上最悪の殺人教師」として全国のワイドショーに報道された川上譲(仮名)。
教え子の裕二に対し、10秒以内に帰り支度をできなければ、「ピノキオ」(鼻をつまんで血が出るほど引っ張る)」やミッキーマウス(耳を割けるほど引っ張って持ち上げる)といった「刑」を執行。また、「お前のような穢れた血の人間は生きている価値がない。早く死ね、自分で死ね」と罵倒して自殺を強要させていた。
まさに全国の親子を震撼させた事件であったが、その真実は、被害者とされた浅川裕二(仮名)の親である和子と卓二によるでっちあげであった。

読んでいてゾッとすると共に怒りが沸いた。
どうして無実の人間が、ここまでへりくだらなければならないのか。何故やったこともない体罰を認め、親の一方的な言い分に頭を下げ続けないとならないのか。

その理由は、教師と親の間には王様と農民ほどの身分の違いがあるからだ。

いまやモンスターペアレントという言葉が有名になっているが、そもそも、相手が悪質なクレーマーでなくとも、教師は親の言うことに絶対服従を強いられる。保護者トラブルは言った言わないの水かけ論が常であり、また、最低でも1年間、最長では6年間も同じ人間を相手にし続けなければならない。そのような閉鎖的な環境では、例え身に覚えが無くとも「私が悪かったです」と言うことが、トラブルを避けるためのテクニックになる。

「保護者と教師は同等じゃないんですよ。教師の方がなにごとも一歩下がって対処しないとうまくいかないんですよ」
文中で川上が語るこの言葉こそが、教師という職業の厄介さを物語っているだろう。

またそれと同時に、校長や教頭など上の立場の人間は、現場の物事を理解しようとせずに謝罪を強要するきらいがある。彼らにも「保護者は絶対だ」という意識が刷り込まれているからだ。
本書では、校長が最初から「わたしに責任は無い」と決め込んだのが混乱の発端だった。生徒と教師を統べる人間として、自らの責任も追及されることがあれば、より正確な現状把握に努めるはずである。しかし、結局のところ管理者責任を被ることなく、川上という一教師を切って騒動を鎮静化しようとした。その結果が、全国のワイドショーを賑わせ裁判にまで発展する事態となった。

教師という弱い立場の人間を、保護者という立場を利用して痛めつけ、自分が望む行動を強いる。周囲の人間も、「大人と子ども」という力関係から、教師のほうが嘘をついており、体罰はあったに違いないと決めつける。こうした虚言と思い込みが暴走する恐怖は、川上の陳述書にはっきりと記されている。
「本件に関与している専門家の集団である弁護団も、裕二君の精神科の診療に関与した医師も、マスコミも、福岡市も……、まるで、裕二君自身の問題点や、ご両親自身の問題点などについては、それがまるで聖域であるかのように、一切検証することなく動いています」

この事件は、「自分に都合のいいように物事を進める」人間たちが生んだ惨劇である。
親である和子や卓二の虚言はもちろん、センセーショナルな記事を書いて国民の関心を焚きつける一方で、間違った報道に対しては反省もしないメディア。また、自己保身に走るあまり、教師を切って事を収めようとする校長と市教委。全ての人間が川上を「殺人教師」と決めつけ、事実とウソの境界が曖昧になっていく。もはや引くに引けなくなった結果、「茶番」としか言えない民事裁判が行われてしまった。

現職・前職が教師の方はぜひ読んでみて欲しい。気分が悪くなるかもしれないが、それほどこの事件は骨身に染みる。そう思える本だった。

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余談だが、この事件、「どうしてそうなるんだ」とツッコみたくなることがいっぱいある。
例えば和子が証言するミッキーマウスやピノキオ。「体が宙に浮くほど強く耳を引っ張って持ち上げる」だとか、「鼻をつまんで鼻血が出るほど強く振り回す」だとか、聞いただけで「そんな無茶苦茶なことしてればバレるわ」と言いたくなる。また、小学校に近づくだけでPTSDが発症する子が、友達と校庭で元気よくサッカーしていたり、川上が撮る写真に笑顔で映っていたりだとか、「少し考えればおかしいと分かるだろう」と言いたくなるほど嘘が粗い。550人の弁護団は途中で不審に思わなかったのか謎である。

極めつけは和子と卓二。嘘を嘘で塗り固めていた彼らだったが、相手に謝罪させるだけでは納得せず、裁判を起こすなど正気の沙汰ではない。裁判で真偽が問われれば、見せかけの嘘など平気で暴かれる。バレたらまずい、などとは考えていないのだろうか。
しかも、この嘘をさらに厚塗りするために、裕二に転校を強いて、インターナショナルスクールにまで通わせているのだ。どういう思考回路なのだろうか。

読んでいて、本当に恐怖を感じた。
1人の教師がいじめによって追い詰められていく様と、関係者たちが嘘によって狂気的な行動に駆られていく様の、2つの理由で。

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【まとめ】
●浅川裕二:他の子どもに暴力をふるい、問題行動を起こす問題児。
●浅川和子と卓二:「川上先生は裕二に体罰をふるっている」とでっち上げ、民事裁判まで起こした筋金入りのモンスタークレーマー。

「血」の問題で生じた裕二への漠とした負い目と、他人に異を唱えられない生来の気の弱さ。そこへ執拗に、「体罰をやっただろう」「子供が見とった」と追及され、川上は困り果ててしまった。さらに、自分のことで校長や教頭に面倒をかけたという気兼ねもあいまって、彼らの望む方向へ迎合する心理が働いた。
そして、「自分が謝れば丸く収まるから」という理由で、消極的ながらも体罰の事実を認めてしまったのだ。

川上の謝罪を見た和子と卓二は、「体罰があった」という情報をマスコミにリーク。A小学校には全国からマスコミが押し寄せるようになった。
A小学校の校長は、このマスコミ対応で最悪の行動を取る。川上を軟禁状態にし、マスコミとの窓口を自身に一本化した校長は、川上に不利な証言をし、トカゲのしっぽ切りを図ったのだ。校長と市教育委員会のコメントを得たことで、ほとんどの記者たちは、体罰は事実なのだとほぼ断定してしまった。

川上は、全く身に覚えのない言いがかりをつけられ、何が何やらわけがわからないままにあれよあれよと大騒ぎになり、マスコミにまで叩かれた揚句、とうとうA小学校を放逐されてしまったのだ。

その後の市教委での事情聴取は、一転して「自分はやっていない」との立場に回るも、下された処分は「6か月の停職」。相当な重さであった。

朝日新聞、西日本新聞、週刊文春などが川上を「殺人教師」と報道し、全国に「福岡殺人教師」事件が知れ渡ることになった。

そして、浅川裕二とその両親は、裕二のPTSDを理由に、川上と福岡市を相手取って約1300万円の損害賠償を求める民事訴訟を福岡地裁に起こした。

驚くべきはこの偽の証言に加担した人間の数。校長、教頭、市教委、主治医、550名の原告人弁護団(福岡県弁護士会のほぼ1/3)、週刊誌、新聞記者、ワイドショーのコメンテーターなど、ありとあらゆる人間が川上を「殺人教師」と見なし、嘘の報告・報道を行っていたのである。

こうして口頭弁論が始まったが、和子の証言に疑わしい部分が見つかっていく。結局、いじめの原因とされていた「裕二にはアメリカ人の祖父がいる」は真っ赤な嘘であった。
また、裕二のPTSDは、和子の話の中でのみ存在している疑いが次第に強まっていった。

裁判の判決は、「福岡市は、原告裕二に対し、220万円を支払う。原告裕二と卓二と和子の請求は棄却」だった。川上がしたとされる行為は、「原告らの主張するいじめ行為に比べて相当軽微なものであり」、PTSDを引き起こすほどのものではなかったと判断されるも、体罰やいじめの一部が認定される結果となった。

どうしてこれほどの大騒ぎになったのか。マスコミは、校長が認めた、市教委が認めた、精神科医がPTSDだと診断したからだと言うが、真相を探る方法は他にもあった。にもかかわらず、誰もが思い込みと憶測で話をし、裏を取らなかった。バイアスのかかった一方的な情報が人々を思考停止に陥らせ、集団ヒステリーを煽った揚句、無辜の人間を血祭りに上げたのだ。

教師という弱い立場の人間を、保護者という立場を利用して痛めつけ、自分が望む行動を強いる。周囲の人間も、「大人と子ども」という力関係から、教師のほうが嘘をついており、体罰はあったに違いないと決めつける。こうした虚言と思い込みが暴走する恐怖は、川上の陳述書にはっきりと記されている。
「本件に関与している専門家の集団である弁護団も、裕二君の精神科の診療に関与した医師も、マスコミも、福岡市も……、まるで、裕二君自身の問題点や、ご両親自身の問題点などについては、それがまるで聖域であるかのように、一切検証することなく動いています」

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Posted by ブクログ 2021年04月30日

小説のような話だが、ノンフィクション。
マスコミの在り方とは。
物事の一部を切り取ってそれが真実であるような報道は世の中に溢れているのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2021年02月10日

いやこれやべぇでしょ。
まじで胸糞悪い話。
実話って言うんだからもう世の中信じられなくなるよね。軽く人間不信。
泣き寝入りはやっぱ良くないんだなって思う

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Posted by ブクログ 2020年12月27日

クレーマーの親も『バケモノ』だが教師の方もかなり『バケモノ』で徹底抗戦した結果なんだろう。
相手も、いつものようにクレームを入れたら引き下がるだろうと思っていたろうにお互い相手が悪かった。
周りが何の責任も取らずに自体をエスカレートさせてゆく所が恐ろしかった。

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Posted by ブクログ 2020年09月28日

クレーマー保護者の虚言によって、彼は史上最悪のいじめ教師に仕立てられた。
「早く死ね、自分で死ね!」
2003年6月、全国ではじめて「教師によるいじめ」と認定される事件が福岡で起こった。
問題の小学校教師は、担当児童を自殺強要や暴力でPTSDによる長期入院に追い込んだとされ、「殺人教師」とまで報じ...続きを読むられた。
だが後に、一連の事実は、児童両親によるでっちあげだったことが明らかになる──。
子供は善、教師は悪という単純な二元論的思考に陥り、550人もの大弁護団を結成した人権派弁護士、保護者の無理難題を拒否できない学校現場や教育委員会、すぐに騒いで教師を悪者にするマスコミ、被害者を救うヒロイズムに酔う精神科医、そしてモンスター・ペアレント……。
病める教育現場で偽善者たちが引き起こした、驚愕の冤罪劇!


構成がうまい。
まるで上等のサスペンスを読んでいるような気分にさせられた。
事件の全貌を簡潔に、それでいてリアルに、筋道立てて表現してくれている。
事件そのものがセンセーショナルだったということもあるが、この著者の構成力、文章力あってこそ、第六回新潮ドキュメント賞を受賞することができたのだろう。
ひさしぶりにぐいぐいと引き込まれるドキュメンタリーを読んだ。

最初に朝日新聞で報じられた記事、そして週刊文春での扇動的な記事の概略が掲載されている。
これらの記事からは、鬼のように、と言ったら鬼から苦情がきそうなほど非道な教師と、教師のいじめにけなげに耐える少年、そして少年を守るために必死に教師や学校、市と戦った両親の姿が読みとれる。
僕は怒りで目の前が真っ赤になりそうだった。
自分の子供がそんな目にあっていたら怒るよりも先に泣き出してしまいそうだ。
それほど残忍で非道な仕打ちだと思った。

だが読み進めるうちにまったく別の、と言うよりはほぼ100パーセント正反対の事実が浮かび上がってくる。
今度はごく当たり前のどこにでもいる普通の教師の人生を面白半分に(としか思えない)ぶち壊そうとする狂った親子の姿に、これまた怒り心頭に達する思いがした。
嘘を嘘で塗り固め、何のメリットもないのに一人の教師を徹底的に追い込もうとする両親の行動は完全に常軌を逸している。
傍若無人に奇行を繰り返す少年も含めて、親子共々精神鑑定に回すべきだと思った。
彼らが真に憂うべきは、有りもしないPTSDなどではなく、彼ら自身の虚言癖だろう。

それにしてもマスコミとは本当に恐ろしいものだとつくづく思った。
こうも真逆の出来事をろくな調査もせずに堂々と書きたてて、一人の人間の人生を破壊し、しかも謝罪もなければ、何の責任も取らずに済むというこの事実に今さらながら背筋が凍る思いがした。
他人事ではない。
誰の身にも起こり得ることだ。
(そういう意味では教師を救ってやりたいがキチガイ親子と関わり合いになって今度は自分が攻撃されることを恐れた他の父兄の心情は十分に理解できる)

この教師は今も不都合なく教鞭をとれているのだろうか。
彼の生活は乱されていないだろうか。
また、この親子はどこかで同じことを繰り返しはしないだろうか。
周りの人の生活をぶち壊すようなことはないだろうか。
傍観者としてはただ平穏を願うしかない。

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Posted by ブクログ 2020年03月31日

在宅ワーク中のため、読書が進みます。

さて、テーマとしては興味深いのだが、書き方?構成?よく分かりませんが、読みづらかった…
結果として流し読みしちゃいました。
いわゆるモンペアなんでしょうが、ここまで凄いのいるの?私、昭和の人間なんで、そもそもモンペアなんて全く皆無でしたが、ちょっとキチガイです...続きを読むね。
その後よく知りませんが、この夫婦はのうのうと生活してるんでしょうか…

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Posted by ブクログ 2019年08月08日

いやぁ…
恐ろしい…

普段、テレビで報道されることを”真実?”などと、”?”付きで見ることをない。
まずは正しいことという先入観で見てしまう。
それがセンセーショナルな報道であればあるほど、信じてしまう。

訂正報道があったとしても、それはかなり小さな報道であることが多く…
そして、時間経過ととも...続きを読むに放送されることは少なくなり、その後フェードアウトしてしまう。
そして、記憶から消えていく。

情報過多の昨今。
何を信じるか…
考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2019年06月24日

これが実話....。
あまりにもあり得ない親子に「これ、フィクションじゃないの?」と思ってしまったほどだ。
モンスターペアレントの恐ろしさを痛感した。
自分が間違っていることを知っていてやっているのか、はたまた、自分は悪くないと思い込んでいるのか。。。
どちらにしてもタチが悪い。
マスコミの無責任な...続きを読む報道も、このモンスターを増長させる一端になったのは間違いないだろう。
教師の立場が低く扱われる昨今。
教育制度の更なる見直しが必要なのかもしれない。

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