【感想・ネタバレ】でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―のレビュー

あらすじ

「早く死ね、自分で死ね。」2003年、全国で初めて「教師によるいじめ」と認定される体罰事件が福岡で起きた。地元の新聞報道をきっかけに、担当教諭は『史上最悪の殺人教師』と呼ばれ、停職処分になる。児童側はさらに民事裁判を起こし、舞台は法廷へ。正義の鉄槌が下るはずだったが、待ち受けていたのは予想だにしない展開と、驚愕の事実であった。第六回新潮ドキュメント賞受賞。

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Posted by ブクログ

何故こんなに執拗に追い詰めたのか?気に触る事があったのか、最終的に賠償金を求め裁判、教師と生徒と親という立場。読み始め母親の話で、なんて酷い教師だ!と、怒りながら読み進め、ん?なんか誤解?騙されてる?マスコミで取り上げられた情報を信じ鵜呑みにするのも考えものだ。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

これが実話とは思えなかった。
ノンフィクションだからか、事実が淡々と述べられているので、読みやすかった。
こんなことってありえるのか?PTSDを診断した医師の適当さがひどすぎる。

有田さんが解説で書かれていたが、ワイドショーも週刊誌も一旦、報じたらそれっきり、垂れ流し状態なのだ。
結構杜撰だなと思う取材で、勝手に体罰教師だと報道されたあと、特に何も報道されなかったら全国の人は体罰教師なんだと思うよなー。実際冤罪であって、後で違うと判決が出てもそれを知らされることがなければ世の中では体罰教師の認識のまま。
本当に怖い。自分自身もテレビを鵜呑みをしないようにしたい。
ただ、本当に犯罪を犯す人たちもいるのでそこはしっかりと報道してほしい。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

事の顛末が読みやすい文体でまとめられており、時系列的に知ることができました。ケーススタディとして必須の1冊かと思いました。
ただし、動機は何だったのだろうかと疑問が残りました。

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2025年10月21日

Posted by ブクログ

フリーのライター・福田ますみの執筆したルポルタージュである。実際に福岡で起こった「殺人教師」事件を追っている。事件の経過、関係者の取材など実に丁寧に取材・執筆されていて、現実の事件だけに逼迫感やスリリングさがあり、食い入るように読んでしまった。もちろん、この事件には教訓もあるし、知ることで経験知として多くを学ぶ。しかし、それだけではない。読み物としてのルポ、ドキュメントそのものとして素晴らしい出来になっているからこそ、僕らの興味をぐっと惹きつけるのである。

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2025年09月25日

Posted by ブクログ

こうした出来事は本当に氷山の一角にすぎない。報道は大きく取り上げるのに、いざ裁判の内容が当初の報道と異なっても、その後の訂正や謝罪はほとんどなされない。そんな姿勢に、果たして報道する資格があるのか疑問を感じる。もし間違えたのなら、謝罪まで含めて責任を果たすべきであり、そこに覚悟や信念が見えなければ仕事として成立していないと思う。

日頃から片側の主張だけを鵜呑みにしないように心がけている。何も見ていないのにSNSなどで他人を攻撃するような人間にだけはなりたくない。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

実写していたので気になり読んでみた。実話なのが怖い。胸糞悪い所も多々あるけど一瞬で読み終えた。人間が1番こわいですなー

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

これは面白かった

マスコミが如何に刹那的で責任のない報道をしてるかがよくわかる
長きに渡り、事件を最後まで追う筆者はすごいなと思った

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2025年08月20日

匿名

購入済み

映画を観てから即購入

映画を観てから、すぐに原作が読みたくなり購入しました。
映画の話はどこまでが本当なのか、、気になって気になって。
読み進めていくうちに、「こんな話もあったのか!」と驚くことばかりでした。
映画と同じく、原作もすごく面白いです!

#深い #ドロドロ #ダーク

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2025年07月23日

購入済み

モンスターとしか言いようがない

信じられないような理不尽な言いがかりにイライラしながらも
早く真実を暴いてほしくて一気に読んでしまった。

これが実話というから恐ろしい。

報道される全てが真実じゃないかもしれない。
かといってこの話自体も全てが真実とは限らない。

何を信じたらいいか考えさせられた。

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2021年02月05日

Posted by ブクログ

この本が発売され、今では映画化もされていることが1つの救いだなと。多くの人に真実を知ってもらいたいですね。まぁこれも真実じゃない可能性があるのが怖いですけど︎^_^

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

先輩から借りた本。
「読み進められなくて」とのことで、なんの前知識もなく読み始めた。

内容があまりにも胸糞で、正直読み進めるたびにむかむかしていた。
善良な小学校教諭が、ありもしない虐待行為をいわれ槍玉にあげられる。
モンスターペアレンツってこういうことか。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

校長も教頭も精神科医もマスコミも弁護士も杜撰だと叱責したくなるが、彼らもまた大人の事情や圧力ごあったのだろう。容認できるものではないが、自らもそうならないとは言えない。大衆心理やエビデンスは人の判断を鈍らせる理由になる。
浅川夫妻のような人間は少なからずこの世界に存在するということ。関わりを持たないこと。保護者と同じ対処になるが、それが最も賢明に思えてならない。
どうすることもできない人間はいる。救いのない人間はいる。

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2025年11月24日

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こ わ す ぎ … !
こっちがPTSDになりそうだわ(?)

規格外のモンペ、無責任なマスコミ、無能な管理職によってぶっ壊される日常という実話。まじでこっわ。絶対先生にはなりたくないと思ってしまったよ。

なにをどうしたらこんなバケモンが産まれるんだ??バケモンを最大限に避けて生きていかないと、こんなに人生ブチ壊されるリスクあるんだな。

サブスクに流れてきたら映画も観てみようっと。

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2025年10月20日

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最近、映画にもなったみたいですね。

本当にあった本当に怖い話しとはこういうことだなあ〜と思うような一冊でした。

ある出来事を「表」から見るのか?「裏」から見るのかによって事実は全く変わってします。これは何かすごい事件だけのことではなくて、仕事とかでも何かトラブルがあったときに一方の意見だけで判断するのは公正公平性に欠けることありますよね?

そんなことを、改めて考えさせてもらえる本でした!

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全く知らなかった、実在した一連の事件。

人とのやり取りって、ここまで捻じ曲がったものが「事実」になっていくことがあるんだ、と衝撃を受けた。序盤は、胸がぎゅーっとなって苦しくて堪らなかった。
結果的には、不服申し立てが認められた形にはなったものの、この教師の苦悩と失ったものを考えるとあまりに辛い。

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2025年10月03日

Posted by ブクログ

いやこれはそこらのホラーより怖いで。
病的な虚言癖の人っているけど、こんなことにまで発展するんやっていう…
”被害者”を援助する”善良な人々”が、正義感をたぎらせて集団でひとりの男性教師を追い込んでいく。悪だと決めつけた相手には何をやってもいいし、何を言ってもいい、だって悪いことをしたんだから、という態度はSNSでもよく見られる。真偽もわからない断片的な情報でよくそんなにも過激な発言ができるなと驚くし、メディアの煽動がなくても人って声が大きい方に流れて行くものだよなあ。

ヴィクトール・フランクル「夜と霧」の一節を思い出したので自戒も込めて記したい。アウシュビッツ強制収容所から解放された仲間が、芽を出したばかりの麦畑を踏みつけたときに、著者が注意したら相手が怒り出したというエピソードだ。
”「なんだって?俺たちが被った損害はどうってことないのか?俺は女房と子供をガス室で殺されたんだぞ。なのに、ほんのちょっと麦を踏むのをいけないだなんて…」
不正を働く権利のある者などいない、たとえ不正を働かれた者であっても例外ではないのだという当たり前の常識に、こうした人間を立ち戻らせるには時間がかかる。”

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

小学校教師が、教え子にアメリカ人の血が
混ざっていることを知るや、
いじめや自殺強要を行いその生徒はPTSDを
患ったという事件。

怖いことに、実際は教師がいじめを
行ったというのは全くの嘘で、
被害者の親が仕立て上げたでっちあげ
だったというもの。

著者もあとがきに記していたが、
このような事実無根の事件を
正式な裁判所にて法のもと裁判が
行われていたことにただただ違和感を感じる。

加害者とされた教師は、事実ではないことを
相手に言われるがままに肯定すべきではなかった。

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2025年09月19日

Posted by ブクログ

実話だったことにほんとうに驚き
始めの部分の新聞報道を読むとひどい教師だ!子供は素直な子なんだろうな、可哀想
と思ったけど、蓋を開けてみたらほぼ全てが嘘だなんて。
この家族は何がしたかったんだろう。何かきっかけがあったにしろここまで執着することが恐ろしすぎる

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2025年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画予告で知ったこちら!
最近個人的にネトフリとかのサブスク系でドキュメンタリーばかりみていたので、こちらも実話らしいと聞いてずっと気になってました。

内容としてはタイトル通り、小学校の先生が生徒のいじめを「でっちあげ」られてしまうお話。原告が生徒と両親 vs 被告が先生と学校側、で進む民事裁判を通して徐々に何が起こったかが明らかになっていきます。

何が怖いって、結局主人公(先生)を除いた主要人物たちが、実際のところはそれぞれどんな思惑でこんな行動を取ったのかがもやっとしてるところ。


・問題行動を起こしてしまった子供が、両親につい嘘をついてしまった事がそもそもの事の発端なのか?

・もしそうだとして、両親は先生や学校側をこんなにも追い込んで結局何がしたかったのか?プライドの為?賠償金狙い??(そもそもいじめ自体結局なかったので、被害がそもそもなかった)

・虚偽の診断書を書いた大学病院側は一体何をしたかったのか?


基本的に先生の視点で描かれているので、先生以外の視点がもうちょっと分かればな〜、なんて思いながら読みました(個人的には特に病院側の対応が謎。権威を示したかったのか何なのか...。)

社会的・金銭的なことを考えると先生が一番の被害者であることは明らかなのですが、裏の一番の被害者としてはこの子供自身だったんじゃないかなと思います。自分の過ちを認めて反省する機会を奪われたまま大人になった子供は、一体どんな大人になったんだろうか...。知りたいような、(怖くて)知りたく無いような...。

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2025年09月07日

Posted by ブクログ

本当にあった怖い話とはまさに。
学校サイドの隠蔽体質も良くないし、マスコミの思い込みによる過熱報道も酷すぎる。
証拠がないのに、当事者の証言のみで裁判が進んでいく、やったやらないの水掛け論。
モンスターペアレントの本当の恐ろしさを実感しました。
川上先生は折れずに本当によく闘ったなと感心しました。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

福岡「殺人教師」の真相

平成15年に福岡市で起きた事件を追う記者のノンフィクションドキュメンタリー。
平成15年当時に小学4年生と言えば我が子とほぼ同じ年齢の児童を受け持つ担任の身に降りかかった事件ということになる。

「でっちあげ」だと答えを知っているにもかかわらず、冒頭の週刊文春の引用記事を読んで「とんでもない鬼畜教師だな」と思ってしまう。
私たちがいかに〝言葉〟に支配されているのかを痛感させられた。

モンスターペアレントが主要因として語られるのだが、その根底には「代理ミュンヒハウゼン症候群」に近いものがあるのではないかと感じた。(文中には出てこないが、私が受けた印象)
そうでなければ、我が子を精神病院の閉鎖病棟に入れ、安定剤を服用させることを容認する理由が分からない。むしろ親であればそれを避けようとするはずだ。

自身の発言の辻褄合わせのために「PTSD」とされた少年。嘘を正当化するために子どもを病気に仕立て上げ、誰かを悪者にして「我が子のために戦う献身的な親」でいようとする――。
これは単なるモンスターというより、一種の精神的な問題の表れに思えてならない。

結局は「声の大きな人が強い」という現実がある。日常でも納得のいかないことを穏便に済ませるために引く経験は誰にでもあるはずだ。「そんな経験はない」という人は、むしろ声の大きな側なのだろう笑

学校という閉ざされた場所ではなおさら、事を鎮めるために「とりあえず謝る」対応が少なくないだろう。教育現場にとって、保護者の声を拡散するSNSやマスコミほど怖いものはないのだと思う。

事なかれ主義が生んだ悲劇。そして一度「虐待があった」と判断した手前、後には引けなくなった裁判。
本来なら「間違いだった」と認めることもできるはずなのに、それができない裁判制度の現実が残念でならない。

偏った噂話は一般人には仕方のないことかもしれない。だからこそマスコミや取材者には、公平かつ冷静に事実を見極める姿勢を持ち続けてほしいと強く願う。

今年の12冊目

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2025年08月21日

Posted by ブクログ

モンスターペアレント代表vs教師
みたいな話。10年以上の判決。実話なことにびっくり。映画に綾野剛が出るため事前に小説読もうと思ったのがきっかけ。
この小説を読んだら教師になりたい!って思う人は少なからず減るんじゃないかな。逆に言えばこういう事もありえる。って視野に入れながら仕事できるような。。。
自分も仕事柄、勘違いからトラブルになる事もあるし気をつけよう。
学校側も学校側。両親も両親。裕ニも裕ニ。記者も記者。みんな可哀想。
実話なことを分かってから読んだから想像しやすくて最後までスラスラ読めた。
こんな事もあるんだなぁ。。

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2025年08月19日

Posted by ブクログ

2025.8 4冊目。

「本を読む人はうまくいく」でおすすめの本として記載があり、ずっと気になっていたので読んでみた。

なにかが琴線に触れたのかお金のためだけなのか…人ってここまで手の込んだやり口や虚言ができるものなのかと怖くなった。
原告側の登場人物は勝つために嘘を重ねていたのか、裁判とはそういうものなのか…とモヤモヤが残るものとなった。

片側の意見を鵜呑みにすることで悪い方へ傾くことは仕事でもよくあることなので、双方の意見を聞くこと、虚偽報告や不作為はないかと判断することの大事さを改めて知ることができた気がする。



綾野剛ではないなー…と思った。

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2025年08月17日

購入済み

こんな事があっていいのか⁈

こんな事が実際にあったとは本当に信じ難い。
この両親は一体何がしたかったのか…

学校という閉鎖的な世界で、先生が生徒に対しての体罰、子供同士のいじめ、そして生徒が先生に対して反抗したり、そう言った事が実際にあるとは思う。
本当に身につまされる思い。
救いは、この先生の潔白が証明されたこと。

モンスターペアレンツ、不登校…
この小説を読んでとても考えさせられた。
読んで良かった。

#怖い

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2025年04月25日

Posted by ブクログ

モンスターペアレントも冤罪も、それを煽るメディア、世論も全て恐ろしい。
今はやらかした人物がSNSで徹底的に叩き潰される傾向にあるが、そういった同調圧力みたいなものが働いてるなと思うことがよくある。
事実を知ることが大事だ。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

昔は教師の立場はそれなりにあったように思う。今は教採の倍率も一部の教科を除いて低くなり、繰り返される体罰やわいせつ行為もあって教師の立場はかなり弱くなってきている。真っ当な教育観を持ち働いている教師たちが、こういったしがらみや報道に呑まれて教職を追われることがないように願いたい。大衆の圧力の怖さを感じた。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

狂言を言う両親と煽るマスコミの恐ろしさが印象的でした。ただ、親の虚言癖の背景が今ひとつ分からず、リアリティが感じられなかった。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

同じ著者の「モンスターマザー牧場どう同じような内容だった。
しかし、教師が児童の親から球団されていく様子は、鳥肌が立つほどの怖さだ。

教師側から両親に対して名誉毀損などで訴えても良いのにと思える。

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2025年10月09日

Posted by ブクログ

現実に起きたことだとしても、許されることではない。でも、今も起こってるんだろうと思う。
読み物としては、あまり好きではない

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

これは真実なんですね!!あまりにもひどい!!こんなことがまかり通るなら教員を志望する若者がいなくなるのは当たり前。モンスターペアレントの顔色を伺い、教師を信じない管理職、教育委員会。教師が弱い立場だと思い自分の要求を押し通す親。こういう輩が世にはびこる限り日本の教育は救えない。何人か前にある有名人が教師にはゲンコツ権を与えるべきだと仰っていたがそのとおりだと思う。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

モンスターペアレントの妄言に振り回された教師と、隠蔽に失敗し数百万円を支払うことで終えた市。原告側の大量の弁護団はいつもの方々なんだろうか。
いじめにしろ体罰にしろ、すぐに警察権に介入させた方が良いんだろうな。SNSがまだ普及してない時代の文春をはじめとするマスゴミ仕草。著者は良い仕事をしている。

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2025年08月23日

Posted by ブクログ

令和になり、「カスタマーハラスメント」という言葉がメジャーになってきた。福祉職としても、明日は我が身。職場の上司に言われているのは、「危険を感じたら迷わず通報」「ボイスレコーダー使用」

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2025年08月19日

Posted by ブクログ

病的な嘘つきって本当にいる。専門的な治療が必要なレベル。自分がついた嘘を自分が信じてしまっているからぶれない。そこに多くのそれぞれの正義が乗っかって、人生が狂わされていく人がいる。でも嘘は嘘だから、何人かで話を突き合わせるとほころびも出てくる。
もやもやした結末がリアル。ドラマなら和子の背景も語られて、彼女もまた被害者ということになるのだろうけど。
10年後に処分が取り消されたところで、失った時間は戻らない。でも取り消されないよりはずっといい。やっぱりもやもや…

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2025年08月14日

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