ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
フィンランドの子育てに、目からうろこ。「母親は人間でいられるし、人間であるべきです」二人の子どもと海を渡った社会学者による現地レポート。「考え方が変わる」と大反響。待望の文庫化!
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
フィンランドに移住した著者とその子どもたちの生活について。 母親に関して、子育てに関して、こんなにも考え方が違うんだと驚き。 保育園は親が就労するから預けるのではなく、子どもに保育を受ける権利があるから行く、母親は人間でいられるし、人間でいるべき、など。 読んでいて、フィンランドいいなぁとうらやまし...続きを読むくなる。 でも、次の言葉で気付かされる。 「フィンランドは、いや、フィンランドだけでなく世界のどの国のどの場所も、残念ながら日本の不幸を語るときの枕詞ではない。住めば都だけれども、どんな都に住んでいたって、隣の芝生は青く見える。フィンランドにはフィンランドの嫌なことがあり、日本には日本のいいところがある。それだけの話だ。 日本に住んでいて自分達を不幸だと感じるとき、フィンランドがその不幸さを語るうえでの比較対象として持ち出されるのであれば、検討すべきはフィンランドの幸福度だけではなく、日本にいることが不幸だと感じる比較の仕方だ。」 この本で著者は、どっちが優れてる、劣ってると言いたいわけではなく「違い」を伝えたい、違うことを面白がってもらいたいという。 確かにフィンランドと日本は違っていて面白かった。そして、違いを知ることで自分の当たり前を見直すことができる、そんな本だった。 以下メモ ・保育園 日本との最大の違いは、保育園に入る権利は、保護者である親の労働状況にではなく、子どもの教育を受ける権利に紐づいていることにある。親が学生であろうが、主婦/主夫であろうが、働いていようが、子どもは基本的に保育を受ける権利がある。 ・私はなんでも自分でやろうとするところに自信を持っていた。なんでも自分で判断し、自分で考え、可能な限り自分で頑張るのが自分のいいところだと思っていた。今回はこの思い込みと行動の癖が裏目に出た。(フィンランドでの家探しがうまくいかず、それを同僚に話すと社宅がある、と担当者を教えてもらった。担当者からは、困ってると言ってくれないと助けられない、と言われた。) もしかしたら、できるかぎりの努力で解決しようという発想が間違っていたのかもしれない。自立とは他人に頼ることだ、と学生時代に教えられたというのに。 ・公的機関であれ、企業であれ、善良で優秀な個人が現場で頑張ることによって、公的な制度が不備のままにおかれている場面を目撃するときがある。現場の人々が一生懸命に頑張ることによって、制度の抱えている問題そのものが先送りにされたり、現場の工夫や情熱によって奇跡的に運営できてしまうがゆえに、現場の困難が放置されていて、頑張る人が偉いと思われたりする。こういう状況は保育園に限らないかもしれない。 そして、誰かが苦しい中でも頑張るのを見て、私たちは喜んでいないだろうか。誰かが公私の別なく、すり減らして頑張ってくれることに、私たちは感謝していないだろうか。 ・「正直さ」「忍耐力」「勇気」「感謝」「謙虚さ」「共感」「自己規律」等々を「才能」ではなく「スキル」と取ることについて、なんとなく狐につままれたような気分だった。 私は思いやりや根気や好奇心や感受性といったものは、性格や性質だと思ってきた。けれどもそれは、子どもたちの通う保育園では、練習すべき、あるいは練習することが可能な技術だと考えられている。 ・問題/技術に焦点をあてる 先生方が子どもを褒めたり叱ったりするとき、それはその子の人格を褒めたり貶したりしているわけではなく、その場の状況や問題に焦点をあて、そこを褒めたり変えようとしたりしている。 ・出産後半年 でも、半年くらいしたら、このかわいらしい生き物とずっと一緒にいたら、私がなくなってしまうような気もしてきた。小さなユキと一緒にいると、自分の時間が欲しいと思った。でもユキと別れたら、私はあの可愛い生き物を放り出して何をしているんだろうと思った。 子どもを産んだからといって、何かから「降りる」わけではない。でも、今までと同じだけの時間と体力と集中力を仕事に注げるはずがない。でも、どちらもできなければ、母親として、あるいは研究者・教委員としてあるいはどちらも、失格ではないかと思った。 たぶん、このままではまずい。誰にとってまずいといって、子どもにとって、自分のことで頭がいっぱいな大人と住まなければならいことほどまずいことはない。 (これ、すごく分かる。時々自分もこれを感じて息苦しくなる。こういう時は著者みたいに外部の人を頼っていきたい) ・母親は人間でいられるし、人間であるべきです。 怒るのはOK。むしろ怒り方によっては子どもの教育につながる。 今のあなたは人生の繁忙期なのと、怒るときは困っているときであることを考えると、何かと腹が立つことはおかしいことではない。 そもそも怒ること自体に問題はない。それが虐待的な言葉や行動に結びつかなければいい。感情自体はいいも悪いもない。 ・私は、自分は子どもたちにひどいことをしてしまうことと、その権能が自分にあることが嫌なのだ。子どもが親にしか頼れないのなら、親の権力はなんと巨大だろう。 私はたくさんの人との関係の中でのみ、まともな人間でいられる。そうでなければ、私は自分の持つ力に酔い、傲慢に振る舞い、誰かを傷付けてもなんとも思わないだろう。子どもと親だけの関係は危険だ。社会が、つまり制度と規範と多様な人間関係が、介入してくれなければ、私は子どもたちにとって危険な存在になる。 ・1番大切なのは何をやるかで、誰と一緒にやるかというのは2番目に大事。保育園でも友達を作ることにフォーカスするというより、一緒に遊ぶ時間を増やしていくことにフォーカスする。 ・フィンランドの社会福祉は普遍主義に基づいている。誰もが社会福祉制度のお世話になるのであって、社会福祉制度を利用する人は「困っている人」ではない。福祉サービスを受ける敷居がとても低いことを意味する反面、受けられるサービスがそれほど素晴らしく手厚いものでないことを示す。 私は税金の形ですでに公に奉仕し、公はそれをだいたい全員に配分する。配分を受け取る量が少ない人(例えば、その年たまたま医療費がかからなかった人など)には税金が戻ってくる。公は、多様な幸福を追求する個別な私のためにある。
人格の問題ではなく、スキルの練習が足りていないだけという考え方に目から鱗。 思いやり、根気、感受性などは性格であり生まれ持ったものという意識が私には強くあったけれど、本書ではそれを練習するべき、あるいは練習可能なスキルとして考える。気持ちが楽になる考え方だと思う。 私には難しい文章や理解しづらいとこ...続きを読むろも結構あったけれど、とても勉強になりました。
もっと早く読めばよかった! 子育ての話が多いけれど、アンナ先生の言うとおり、「一歳から死ぬまで練習できること」について書かれているので大人が読んでも、そういう考え方もあるのか!とハッとする。 今いる場所、今言われていることが永久に正しいとは限らない。だったらより心地いい方へ、どんどん逃げていいのだ...続きを読む。
パクさら さんという子供が二人いる人が ヘルシンキでの仕事を選ぶ。 日本人のご主人も賛成してくれる。 この本読むまで フィンランドの歴史を知りませんでした。 ロシアから奪い返した土地なんですね。 ヘルシンキは暗くて寒くて食べ物がまずい 子供には親切 よその国からきた人にも 平等にいろんな制度が使える...続きを読む。 ママが子供にパニクって大声をあげそうになったら 電話すると 話しを冷静に聞いてくれるシステムもある。 さらさんが感情が激したシーン 前 一緒にコーラスをやっていた韓国人のキムさんを 思い出しました。 さらさんは 在日で両親もおじいちゃんおばあちゃんも日本にいる。 キムさんは韓国から来て日本に住んでいるし ご主人も韓国の人 わたしはキムさんが 大声を出した時 胸の中に熱いパッションがある人なんだなあ! と思ってたことを思い出しました。 さらさんは京都にお住まいだったけど 在日コリアンの人たちへの差別とか偏見とか いろんなものがあるんですね。 日本でもなく韓国でもない所に住みたい!という願いで フィンランドを選択 さらさんの子供たちへの話し方が 関西弁なので なにやら柔らかい。 子供たちに ひとつひとつ ちゃんと話しをして 話させている。 子供たちも 小さいながら ちゃんと意見を言う。 作者は自分に自信がなさそうですが いやいや立派なものです。 幼稚園は 働く親のためにあるんじゃなく 子供には 行く権利がある。 戦争の話しも出てきます。 今 私たちがここで生きてるのは その上の年代の人たちが 頑張って生き抜いてきたからなんですね。 フィンランドには徴兵制もあるけど 分別のある国なんだなあ! と思いました。
期待を超えてきた〜素敵な文章だった 私がヘルシンキ好きだな〜と思った理由と住みたくはないな〜と思った理由が詰まってた 高校時代の探究発表のガバガバ発表をずっと情けないなーと思ってたけど、考えの浅さだけでなくどのように思考したらいいのかをアカデミックに淡々とでも関西弁で面白く!指摘してもらえてすごく...続きを読むスッキリした。この文章の温度感がめちゃくちゃ心地いい。ハイキューの北さんみたいな感じ。 何よりも本のタイトル、生活の練習の意味するところがつくづく大切なことだなと思う ドライな人は能力と人格を切り離せるから、怒らない。もっと言うと問題と人を切り離せるから議論がちゃんと前に進む 認知行動療法を実践中の身としても本当に学びのある考え方だった
著者は、両親のうち片方が韓国人、著者本人は日本生まれ日本国籍ながら韓国式の名前なので、差別や偏見と無縁ではないという環境に育ち、それが海外移住の動機になっていると前書きに書かれている。そういう非差別意識に影響されたフィンランド推しの本かと思うと読む前から若干うんざりだったが、それは移住の動機やきっか...続きを読むけに過ぎなかった。この本はそういう内容ではなかった。いい意味で期待を裏切られた。 ヘルシンキでの子育てを通じての諸々がメインではあるが、よくある子育て本とも海外事情をざっくりという本とも違う。たとえば、日本の保育園は親の都合で子供を預ける、親のための施設や仕組みだが、フィンランドは子供が生きていく上での基本を学ぶ(「生活の練習」をする)場で、子供のための制度であるなど、フィンランドの社会制度について書かれている。子育てを通じて垣間見えるフィンランドのものの考え方や、著者本人の成長環境を振り返って掘り下げた考察なども書かれており、非常に奥行きのある一冊である。 著者は、私はいい母親ではないと言い切っている。フィンランドでは、母親は人間でいられるし、人間であるべきですと言われたそうだ。これは母親ではない私にも沁みた言葉でしたね。なぜか女性だけが良妻賢母像を暗に要求される日本社会で、そういう認識が広まって欲しいものだと思う。母親になったからって女神様になるわけじゃない。フィンランドにはメンタル的に行き詰まった親が相談できる仕組みがあるとのこと。そういうことを前提にすると、改めていい母親ってどういう母親だろう?と考えてしまうのである。 著者は移住したが、この本では、彼女の夫の出番が少ないことが気になる。子供ファーストになると夫は二の次かもしれないけど…。この本は続きがあるようなので、そちらも読むことにする。他の人にも一読を薦めたい本なので星5つ。
予想以上に最高に良かった!続編も読みたい。 フィンランドの保育園の描写がとても良かった 人格ではなく「技術」と捉えて、 「悪いところ」ではなくあくまで「練習が足りない」と表現するところが素敵だった ユキちゃん、クマちゃんのせりふも癒される しかしフィンランドの善とされる部分も悪とされる部分も、...続きを読む著者は常に冷静に見つめていて 自分は社会をどう捉えているか見直すきっかけになる 自分がもし子どもを育てることになったら、絶対に再読したい
ヘルシンキ(フィンランド)と生活、そして練習という単語が連なっていると、私みたいに「ていねいな暮らしって、いいっすよね」というライフスタイルがんばってみたい勢にとっては、自分の時間を大切にするだとか、働きすぎない生活的な、ふんわりとした生き方のようなものにフォーカスが当たった本なのだとはなから思い込...続きを読むんで手に取った。これを読んだらきっと、私も少していねいな暮らしち近づけるに違いないとおもって読み始めたら、関西弁での論旨展開と、この社会と世界への鋭くも真摯な切り込みがうわーっと展開される。当初思っていたような内容の本では全然なかったけれど、ものすんごく面白い本だった! 確かに私たち日本人には北欧、特にフィンランドは幸福度が高い国というイメージが強くて、やたらにいいものと思っているけれど、著者の朴さんはずっと冷静に自分の視点からフィンランドと人間の生きやすさを見つめている。楽に生きるためのスキルがあった方がいいという考え方は、軽やかでいいなと思った。なんだかんだと、日本人はすべてを人格に紐づけて考えすぎるのかも、と思った。
本編のメインではないことを前提に。怒りというのは抱いて当たり前であるが、怒りで相手をコントロールすることはできない。たとえそれが自分の子供であっても。というのは非常に納得した。
社会の福祉制度に対して、フラットに使う姿勢。子供や個人の選択を尊重する教育。人格は尊重、攻撃対象外、スキルを練習する。仕事のミスについて、問題はその人ではなくその問題が発生した理由やシステムに問題があるとする考え方と同じやな。エモくなりすぎない。反射板。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
ヘルシンキ 生活の練習
新刊情報をお知らせします。
朴沙羅
フォロー機能について
「ちくま文庫」の最新刊一覧へ
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
日本社会と外国人 入管政策が照らす80年
ヘルシンキ 生活の練習はつづく
「朴沙羅」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲ヘルシンキ 生活の練習 ページトップヘ