【感想・ネタバレ】ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

お前に一つだけ伝えておく。絶対に俺を裏切るな――。父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」のワンマン社長・山王耕造の秘書として働くことに。競馬に熱中し、〈ロイヤル〉の名を冠した馬の勝利を求める山王と共に有馬記念を目指し……。馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。山本周五郎賞受賞作!(解説・今野敏)

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Posted by ブクログ

ひょんなことから馬主をしている社長の秘書を務めることになった主人公。癖がありつつも熱い想いをもつ社長やドラマティックな競馬の世界にのめり込み、二世代に渡る奮闘を見届ける大河小説。

物凄く面白いスポーツの試合とヒューマンドラマを同時に見たような満足感。主人公も初心者から始まるし、競馬を知らない人も読みやすいはず。一頭の馬に皆んなが夢を賭け、チームで頑張る姿がたまらない。久々に熱い気持ちになれた一冊。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。本編も文句なしだったが、最後に掲載されているロイヤルファミリーの競走成績を見ているだけで思わず目頭が熱くなった。

欲を言えばテーマから外れているのも承知の上で、本編で描かれなかった最後の一年を読んでみたかった気持ちもある。
大阪と春天といった春のG1戦線を経ての凱旋門挑戦への決意。フランス・ロンシャン競馬場で行われるフォワ賞での敗北と、日本競馬史上初となる凱旋門賞の制覇。
そして日本帰国後にソーパフェクトと繰り広げられた秋のG1戦線、ジャパンカップを経た有馬記念のラストラン。

正直に言えば、とても読みたい。読みたいが、あの競走成績を見るだけでそういった各エピソードが想起できた時点で、省いたことは正解なのかもしれない。書いていても蛇足だろうから。

それでも、やはりもう少しだけ見たかったし浸っていたかった。
ロイヤルホープとロイヤルファミリー、その子々孫々に連なる継承の話に。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

競馬知識はないが、それでもあまりあるくらい感動した。
馬の世にのめり込んだ山王社長、ワンマン企業で一代を築いたがその人生は決して順風満帆ではない。その中でも馬主を続けていくのは馬の向こうにいる人を見て、想いを継承していくことに価値を見出していたからであった。
前半のロイヤルホープも決して栄華な成績とはいえないが、熱狂的なファンがおり、信頼できるチームもいて、確かに次世代へのバトンを渡している。
後半は耕一が馬主を引き継ぎ、かつて山王のライバル関係にあった椎名のその息子とは、別の関係性で切磋琢磨しながら時代を築いていく。山王社長は、栗栖に「絶対俺を裏切るな」というほど、人に裏切られてきた人生であったが、最後には信頼できる人間と後継者がいて、幸せな最期だったのではないだろうか。
耕一やロイヤルファミリーも、重い重圧を抱えながらも有馬優勝を目指した。山王と一緒に住んではいなかったものの、山王が病で倒れた後のわずかな時間だけで、そのDNAは確かに耕一に継承されていた。
ときにはチームとの軋轢もありながらも、最後の有馬では最高の仕上がりと最高のレースを見せる。
最後に勝ったのは、山王の種馬で椎名が馬主、騎手は佐木という一時代前の巧者の繋がりであり、簡単には引き渡さないぞという執念がまた、簡単には継承させないという力強さを感じさせる。
最後の、ロイヤルファミリーの戦績を見てまた気持ちが高まる。その後のG1レースで複数優勝するという、圧倒的に父を超えた成績を残しているのだ。この1ページでまた胸が熱くなり、読者にこの一年を想像させる非常に感慨深い作品だった。

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2025年12月09日

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競馬は全くわからないし、興味もなかったけど、それでも面白かった!
たぶん特に泣く場所ではないのに、途中何度か涙腺が…この流れでドラマの第一話も観たけど、ドラマも良い

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2025年12月06日

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競馬はハマったことがなかったが、馬主目線で疑似体験でき面白かった。競馬にこれだけの人たちが絡んでいて、それぞれの思いが注がれているんだなと思った。

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2025年12月04日

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500ページ以上の長編だったが、1ページ1ページに物語があり、展開があり、競馬という馴染みのないテーマでありながら心を動かれる素晴らしい作品だった。
クリス視点で語られる一族を取り巻く「継承」の物語に、最後は涙を禁じ得なかった。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

馬主の秘書目線で送られる競馬ストーリー。

本書を通じて考えさせられるのは、人生とは総じて思い通りにいかず、儘ならぬものだということだ。

ロイヤルホープという馬に、上手くいかぬ不器用な性格や人生を託し、有馬記念に挑むも結果は惜敗。非嫡出子の息子が相続した、ロイヤルファミリーは父の仇ともいえるレースに同じ産駒と激走の末、敗北。

最終的にロイヤルファミリーは名馬となるようだが、その部分について描いていないのもこの本の魅力。

作中に何度か出てくる「いつの時代も、息子は父を超えていかなければいけないもの」という心意気は学ぶものがある。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

私は本屋でこの表紙を見た時に金持ちの話なのかなと勘違いしてました(笑)
その直後に「妻夫木(聡)くんのドラマ」と知り、ドラマを観るか本を読むか悩み、本を読もうという結論になりました。

競走馬を育て上げ、年末に開催される有馬記念を目指していく物語は『継承』というのがテーマになっているんだと読後感は、余韻が強く残りました。

『継承』と感じとるのは、父・山王耕造と息子・山王耕一の親子、そして競走馬と騎手との関係性は共に戦うこと、そして競走馬から人間へ。

馬主側は『最高の競走馬』に仕立てるのは性格・体格・筋力をバランスよく兼ね備えるために、分析力が問われる。それが周りが何を言おうと覆ることがないのは、分析力がないとできないことだと思う。

また騎手側となると競走馬とともに戦わなければならない中で、いかに『チーム』として挑むこと。そして競走馬は競走馬の判断があり、走りたいか走りたくないかが変わる。
思うがままに走ってほしいという願いはしっかり人間にも『継承』されていく。

馬券を買って競馬を楽しむ側のその裏には、競走馬を思う存分走らせ馬生を全うしてもらいたい強い意志を感じる『チーム』が存在し、その熱量は本当に高いと感じました。

競馬はギャンブルなイメージがすごく強く根付いているけど、こうして競走馬を仕立てる人たちの栄光と苦悩を見ると競馬の概念が180度変わる。最後の最後で心震えた。

すごく良かった。再読したいと思える本に出会えたと思います。ドラマも一気見します。

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2025年11月29日

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ドラマが終わったら読もうと思っていたのですが、号泣するくらい毎回面白いので気になって読み始めたら一気に読んじゃいました。レース展開や馬生などはリアリティあって、もっと続きが読みたい。
ドラマと違う部分も多々ありました。
馬の美しさとか性格の表現とか、そういった描写は競馬ファンにとって想像しやすくて世界に入りやすかった。現地で観戦したことある人は、あのダービーなどのG1レースの熱狂、有馬記念の年末のお祭り感の想像に容易く、わくわくするはず!また馬主側のことを知れるのも良かった点。

余談ですが、
昨年末の有馬記念を最後に、初めての推しの競走馬が引退し、種牡馬になることが決まり、寂しい気持ちでいっぱいでした。"推しの産駒がまた走ることがブラッドスポーツの面白さ"なんて友人から励ましてくれました。
そして、今年になり、受胎率が悪いてため種牡馬をも引退し功労馬として暮らす(それも引退した競走馬にとってとっても幸せなことです。)という残念なニュースが入り、心のどこかにもやもやがありました。推しの子が走るのなら次の役目に進んだんだと、心の整理がついていたのに、と。

ですが、つい数日前、嬉しいことに推しの受胎率の問題が解消して、来年からまた種牡馬を務められることが決定したんです。彼の子供がまた走り、同じレースに出走するかも!と期待でいっぱいです。
今回、ロイヤルファミリーを読んだことで、血統の継承という競馬の浪漫を少しわかることができたかもしれない。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公視点によるデスマス調の淡々とした文章に品を感じる。
それが盛り上がりの妨げになるように思えるところ、作中何度も泣けるシーンがある。
最終ページに載っているロイヤルファミリーの戦歴等の記録表を見るだけで目頭が熱くなる。本編で言及のなかった最後のレースの天気。
テーマは継承。主人公の役割はその架け渡し役。
レースの描写中は早く決着がついてくれとドキドキしながら読んだ。なかなか勝たせてくれなかったのもまた良い。
久しぶりに見つけたずっと本棚に置いてきたい小説。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

 競走馬と人々の「継承」を主題に、馬主一家の波瀾に満ちた二十年間を描いた長編小説である。
父を亡くし、深い喪失感に苛まれていた税理士・栗須栄治は、偶然のビギナーズラックによって的中させた馬券をきっかけに、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」の社長・山王耕造の秘書として働くことになる。
競馬に情熱を注ぎ、自らの名を冠した馬の勝利を渇望する山王とともに、栗須は有馬記念の制覇を目指す。
 本作は競馬を題材としていながら、競馬に馴染みのない読者でも十分に楽しむことができる。
むしろ、競馬の知識を持たない読者であっても惹き込まれるほどの熱量と、読書中の没入感は圧倒的である。
 オーナー、レースマネージャー、ジョッキー、調教師、記者など――競馬に携わる登場人物たちの夢や希望を背負い、一心不乱にコースを駆け抜ける競走馬の姿は、限りなく美しい。
その疾駆する姿や愛らしいしぐさに至るまで、作中の描写は息をのむほど精緻であり、読む者の胸に深い感嘆を呼び起こす。
 物語は第一部と第二部に分かれており、私は第一部のラストレースで思わず号泣した。
主人公・栗須と同じく「がんばれ!」と叫びそうになりながら、ページをめくる手が止まらなかった。
第一部の感動に比例するかのように、第二部では晴れやかな読後感が広がり、競走馬と人との縁の継承、そして確かな未来への希望が静かに胸に刻まれた。

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2025年12月12日

購入済み

競馬の知識がなくて、最初は話に入っていけるかなと、不安でしたが、とても面白かったです!
馬主や騎手他にも沢山の人達がレースの為に力尽くされるのが伝わりました。ドキドキハラハラでした!
少し競馬に詳しくなれました。

#ドキドキハラハラ #カッコいい #タメになる

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2025年02月22日

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競馬に関わる大きな世界を覗き見した気分です。小説の中でさえ、思い通り•想像通り(安直なハッピーストーリー)には描かれておらず、それが本当の競馬なんだろうと納得できた。

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2025年12月21日

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ロマンが継承に繋がる感動ものだった。誰と夢を追いかけるか深い物語でした。ドラマと並行して読みはじめてドラマが先行してしまったけれど、改めて読んでも感動した。

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2025年12月20日

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今話題の「ザ・ロイヤルファミリー」
読みました。

壮大なストーリー
競馬に関する知識
面白かった。

感動はドラマの方が感動したが
ストーリーは圧倒的に原作が良いですね

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

吉田修一「国宝」にも通じるような独特の文体で語られる家族、継承の物語。ドラマは見ていないけれど、演じている様子が創造できるような個性的なキャラクターが多く出てきて、テンポもよく飽きさせない。じわじわと感動が高まる良作でした。

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2025年12月17日

Posted by ブクログ

ドラマが面白かったので手に取りました。
とても面白かった!!泣いた!!
競馬なんてギャンブルでしょと興味もなかったけど、
競馬で走る馬たちには馬主たちやその馬を育てるためにかかわっている色々な人たちのそれぞれの物語があるということを知りました。
そして、その馬たちがどのように一生を過ごすのか……
う最後の方はかなり「ロイヤル」の馬たちを本気で応援してました。
読後は競馬に対する価値観がちょっとだけ変わりました。
良い作品に出会えてよかった!

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2025年12月16日

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子育て始まり競馬しなくなり10年、血統で買うことが多かった私は懐かしく楽しく。すぐに最後まで読みました。ドラマも原作もどちらも良かった。

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2025年12月16日

Posted by ブクログ

競馬全然分からないけど大丈夫かな?と不安ながら読んでたけどどんどんのめり込んでしまって
途中からじわじわ涙してしまった。
人と人と馬と…みんなの絆が心に響きました!

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2025年12月15日

Posted by ブクログ

良かった
確かにドラマ化のような。
このそこはかとない不器用な人の出てくる昭和チックさや人間くささがいいな。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

『ザ・ロイヤルファミリー』を読み終わって、まず思ったのは「これ、競馬小説って言葉では全然足りないな」ということだった。確かに題材は“馬主”で、物語の軸にはサラブレッドと競馬場がある。でもページを追っていくうちに、いつの間にか馬そのものよりも、「この馬に人生を賭けた人たちの行く末」が気になって仕方なくなっていた。

語り手である栗須は、もともとどこにでもいそうな中流の元税理士で、たまたま出会った派遣会社ロイヤル・ヒューマンの社長・山王耕造に見込まれ、秘書兼右腕のような立場になっていく。大企業のオーナーでも、昔からの大名門でもない、“成り上がりの新興馬主”。そこに生まれた一頭が「ロイヤルファミリー」。この馬を中心に、山王家と周囲の人間関係が絡まり、ほころび、そして少しずつ形を変えていく。

お金のスケールも、かかっているプライドも、栗須から見れば自分とはまるで違う世界なのに、読んでいるこちらはだんだん「山王家の番頭」みたいな気持ちになってくる。勝てば歓声と祝福の世界で栗須はそれを現実的な数字とリスクの面から支えようとする。だけど、この二人をつないでいるのは損得を超えた「夢」に近いものなんだよな……と、レースが重なるほどに伝わってくる。

面白いのは、“馬主の栄光”だけを描かないところ。山王の馬主としての成功の裏で、家庭は少しずつ軋んでいく。妻や子どもたちとの距離、仕事と馬と家族の優先順位、継ぐ者と継がない者の差、そしてお金があるからこそ生まれる歪み。山王家は決して“いい人たち”だけの温かい家族ではないし、読んでいて「うわ、こういう家ありそう……」と胃がキリッとする場面も多い。でも、そのリアルさがあるからこそ、一瞬だけ見える優しさや不器用な愛情がちゃんと刺さる。

栗須の立ち位置も絶妙だった。決して家族の一員ではないけれど、ただの従業員とも言い切れない。山王に対しては尊敬と反発、感謝と怒りが入り混じっていて、子どもたちのことも「お坊ちゃんお嬢ちゃん」では片づけられない複雑な感情で見ている。その“距離の中途半端さ”が、読者としての感情に近くて、「もし自分がこの会社、この家にいたら」と何度も想像してしまった。

競馬の描写も、単にレース結果や展開をなぞるんじゃなくて、「そこに人生を賭けている人の目線」で書かれているのが良かった。調教、故障、ローテーション、血統、牧場との関係、お金の工面……華やかなGⅠの裏側にある“泥臭い仕事”の積み重ねが丁寧に描かれていて、競馬に詳しくない人でも「これはギャンブルじゃなくてビジネスであり、人生そのものなんだな」と自然に分かるようになっている。

ロイヤルファミリーという馬そのものも、“家族の象徴”としてすごくよく機能している。血統と配合にこだわり抜いて生まれてきた一頭に、山王家はそれぞれの思いや承認欲求を重ねる。勝てば自分の正しさの証明になり、負ければ誰かのせいにしたくなる。馬は何も知らないまま、ただ必死で走るだけなのに、その走りが家族の関係を近づけたり遠ざけたりしてしまう。その構図が、とても苦くて、とても美しい。

物語のラストに向かうにつれて、「勝ったか負けたか」以上に、「この家族と栗須の20年は一体何だったのか」を考えさせられるようになる。大金が動き、栄光も挫折もすべて味わったあとで残るものは、ブランドでも資産でもなくて、一緒に馬を追いかけた時間と、そこで交わされたほんの一瞬のまっすぐな言葉だけなんだろうな、と思わされる。その感覚は、競馬に限らず、仕事や趣味、家族と過ごしてきた時間にもそのまま重ねられる。

『ザ・ロイヤルファミリー』は、競馬好きがニヤニヤできる“馬主小説”であると同時に、夢と金と家族のバランスをどう取るか、というかなり普遍的なテーマを抱えた長編だと思う。華やかなレースの裏にある、どうしようもなく人間くさい欲と弱さと、ぎりぎりのところで踏み止まろうとする誇り。それを、外側から眺める栗須の視点でじっくり味わえる一冊だった。

競馬を知らなくても、「何かに人生を賭けた大人たちの物語」として十分読めるし、競馬が好きなら、きっと何度も胸をえぐられる。読み終えた今は、ロイヤルファミリーのレースをもう一度最初から見直したい気分と、「この物語の“その先”を勝手に想像していたい」という気持ちが同時に残っている。そんな余韻の深さも含めて、自分の中ではかなり特別な一冊になった。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ドラマに乗じて一気読み。
競馬の世界は知らないけど、馬主、騎手、調教師、それを取り巻く皆々の関係性に熱くなりました。

いい小説に出会えました。
ありがとうございました!

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

ドラマがホントに好きで面白くて、読んでみました

ドラマと全然違う!とか、そういう印象は全くなくて、事あるごとに、映像での情景が浮かび上がって、すごく読みやすかったです

ただ、今まで全く競馬に興味がなかったので、本だけ読んでいたら、ここまで入り込めたのかな、と
同時並行でドラマを見ていたことで、より面白く読めた感じはします
まだドラマは終わっていないので、どんな風に終わるのか今から楽しみです

今は、競馬場とか、牧場に馬を見に行きたい衝動がすごくて、めちゃくちゃ競馬の動画見てます(笑)

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

馬主と馬に焦点を当て、馬主の世界の独特な熱や世界観、人生を描ききった作品でした。涙を流すことはなかったですが、物語の視点として進むクリスさんの喜怒哀楽はまったく同じ解像度で感じられるくらい、登場人物がよく書かれています。早見和真のまなざしが注がれていると言えばいいのでしょうか笑 ロイヤルホープ、ロイヤルファミリーを勝たせない所には驚きましたが、勝負の世界はリアルということでしょうか。 間隔を空けて読んでしまいましたが、またまとめて読んでみたいと思える作品でした。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

親を超えたい子、子に超えてもらいたい親。
互いに素直にはなれないけど確かに繋がっているものを感じる作品。

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2025年11月26日

匿名

ネタバレ 購入済み

ザ・ロイヤルファミリー

テレビドラマ化されると知って、久々に小説を読みましたが、文章も読みやすく、競馬に詳しくない私でも最後まで飽きずに読めました。競馬に関しては、説明というよりは簡単なガイド的なものなので、逆により興味を持てました。順風満帆なサクセスストーリーではないのに、読み終えた後は、何となく競馬場の緑の芝生の爽やかな風が吹いてくるような後味の良さがあります。ドロドロした人間模様は疲れるから敬遠したい方におすすめです。取り敢えず私は、競馬場に行って美しい競走馬をこの目で見たくなりました。

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2025年08月24日

購入済み

競馬を知らなくても楽しめるかも

登場人物が順風満帆とはならなかったり馬も簡単に勝たしてもらえないストーリーにちょっともやっとしましたが、小説の結末の先にも物語があるなかなか上手い作品でした。宮本輝の「優駿」やディック・フランシスの競馬ミステリーとはまた違った面白さがありました。

#ハッピー #癒やされる

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

今回は初の試み。
ドラマと並行し、読むスピードを調整しながら読んでました。
もちろんドラマとは違うんですが、本を読んでるとドラマが端折ってる感じがして、純粋にドラマが観られなかったので、今後はやめよっと。

本の感想
私は馬の事も競馬の事もよく分かりませんが、映像が観えました。ちょっぴり競馬もやってみようかな?と思ったのも、ストーリーが魅力的だったからこそ。★3はドラマと並行して読んだ作戦ミスのせいです。

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2025年12月22日

Posted by ブクログ

オーディブルで聴いた。

タイトルとは予想外で、競馬、馬主の話。
競馬については全然興味がなかったので、馬主制度のことなど、初めて知る話ばかりで、あたらしい世界を覗けた感じ。

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

店長がバカすぎてに続き、2作目。
なんだろう…こんなに評価が高いのに、書き方が合う合わないってあるんだなぁと思った。
ただ、競馬は魅力的に書かれていて、有馬記念見てみようかな、と思った。
みどりのマキバオー読み返したい

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

最初はどこかの貴族の話かと思ってた。まさかの馬主の話。

孤独になればなるほど他のことにのめり込んでしまって抜け出せなくなるのかな。心から信頼できてる人が近くにいること。それがどれだけ大切なことなのかを知れる作品だと思います。

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2025年12月01日

Posted by ブクログ

テレビを見て面白かったので読んでみた。
馬は血統の良さが重視される生き物だという事がわかった。
最後は残念だったけど、勉強になった。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

主人公の冷めた淡々とした語り口が読みやすくて良かった。ただ、冷静で仕事もできるだろうに、決断力に欠けるところにやきもきさせられた。
登場人物が多いせいか、人間模様の描かれ方が長い割にはさらっとしていて、もう少しクリスと加奈子の過去のことや耕一、優太郎や百合子の葛藤などを深く知りたかった。

競馬には疎いながらも競馬場は付き合いで何回か行ったことがある。当時は競馬新聞をちょっと見てなんとなくで選んだりしていまいち面白さもわからなかった。また行く機会があったら、違った目線で見られて楽しめそう(ハマったら困るけど)。

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2025年11月29日

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