あらすじ
お前に一つだけ伝えておく。絶対に俺を裏切るな――。父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」のワンマン社長・山王耕造の秘書として働くことに。競馬に熱中し、〈ロイヤル〉の名を冠した馬の勝利を求める山王と共に有馬記念を目指し……。馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。山本周五郎賞受賞作!(解説・今野敏)
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Posted by ブクログ
この作品を知ったのは、昨年の10月か11月だったと思う。旅行中で、温泉につかり、夕食までの時間つぶしにYouTubeを見ていた。そこに「ザ・ロイヤルファミリー」のTVドラマ映像を見つけた。サラブレッドのサムネから、競馬のドラマだと推察。競馬は今はやらないが、ずいぶん昔にはまっていたから興味はある。第1話を見てみた。そして、はまった!その時点で、ドラマは3話まで完了していた。家に帰って、3話まで見た。やっぱり面白い!そこから、最終回まで、毎週日曜日の21時が待ち遠しくなった。昨年の12月3週目だったと思う。最終話が放送された。感動した。約30年ぶりに有馬記念の馬券を買おうか真剣に迷ったぐらいに(私の予想は日高の馬だったが、大外れだったので、馬券を買わなくて正解)。
その後、この原作を手にした。今までの経験で、映画やドラマの原作は、その映像化したものより数倍面白いのがわかっているから。そして、今、読み終わった。やっぱり面白かった!文句なく★5だ。しかし、ドラマもすごかったのがわかった。原作を忠実に再現されており、どこも手抜きをしていない。ドラマも★5だった。競馬やサラブレッド、北海道日高町、牧場、人間模様などに興味がある方にはドラマとともに是非おすすめしたい作品である。
そうそう、この作品の続編が作られているようなので、今から待ち遠しい。
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先日ドラマ化されて話題になっていた作品。
テーマは「継承」
競馬のことは全然詳しくないので、馬主の世界や競走馬がどんな風にレースに出るまでになるのかなど知らない世界のことを知れて純粋に楽しかった。
そしてホープやファミリーの重要なレースでは手に汗握りながら一緒に応援しているような臨場感を味わえた。
それだけではなく、山王家をはじめとする色々な家族、血統を引き継ぐ馬たち、競馬という文化を繋ぐ馬主たち、色々なドラマがあり時には涙し物語に惹き込まれた。
トントン拍子に勝利させるのではなく、ドラマチックな負け方を重ね、戦績表でのみ語られるファミリーのドラマに思いをはせられる余韻まで楽しめて、最高でした!
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おもしろかった。
ドラマを先に見てからこの本を読んだが、初めて脚本家のすごさを感じた。
この本の空気感をそのまま実写化し、キャスティングや演技も本そのままだった。
ドラマ化する中でどうしても変えないと行けない部分も違和感なく、原作ファンが読んでも許容できる内容だったと思う。
競馬の臨場感は文章で伝わるのか半信半疑だったが、結果がわかっててもつい力んでしまうほど迫力があった。
原作の方が「継承」をより感じて感動した。
終わり方もかっこいい。余韻が残る本。
Posted by ブクログ
2026/1
お馬さん好きの私としては、もちろんドラマも見て
読まなければならない本でした
キャストのみなさん、原作そのままの演技力で素晴らしい
『継承』がキーワード
Posted by ブクログ
父に薦められて手に取った一冊だった。
この本で最も心を動かされたのは、人と人とのつながりがとても熱く描かれているところだ。なかでも山王社長の、人間の信頼に賭ける一貫した姿には強く惹かれた。多くのものを背負いながら前に進もうとする姿は実に格好いい。ただその一方で、人情の熱さや自分の信念が強すぎるからこそ、慕われもするし疎まれもする。ときには、その瞬間の思いに突き動かされて失敗もする。その危うさも含めて、とても人間らしい人物だった。
この作品の熱さは、人間関係だけにとどまらない。登場人物たちの多くが、馬に対してもまた真剣で、切実な思いを抱えている。競馬に出る馬を育てることは本当に馬のためなのか、それとも馬に結果を出させることこそが自分たちにできる報いなのか。そうした迷いや葛藤、そして覚悟がきれいごとではなく描かれていたのが印象的だった。競馬や牧場を題材にしながら、これは単なる業界小説ではなく、「何かを託し、何かを背負って生きること」を描いた物語なのだと思う。
読んでいて何度も胸が熱くなった。そして、その熱は一代限りで終わらず、次の世代へと受け継がれていく。この作品の大きな魅力は、まさにその“継承”の感覚にあるのだと思う。人の思いも、迷いも、願いも、簡単には言葉にしきれないまま次へ渡されていく。その流れがとても美しかった。
言葉ですべてを説明しきらない、想像をふくらませるような粋なエピローグもよかった。読み終えたあとに余韻が残り、登場人物たちのその後や、受け継がれていくものの重さを静かに考えさせられた。
伝承される側ではなく、自分が伝承する側を経験したあとに読めば、きっとまた違う感想を持つのだろう。そう思わせてくれる作品だった。その時が来たら、またあらためて読み返したい。
この本で一番好きな言葉
「僕はたくさんのものを背負っていらっしゃるオーナーが好きなんです。いや、それはべつに馬主に限りませんね。たくさんの人の思いを引き受けている人間が好きなんですよ。意外と少ないですからね。背負っているふうの人はたくさんいますけど、きちんと背負えている人ってあまりいない。」
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騙されたと思って読んでみて!絶対に面白いから
ってゴリススメされて、私は競馬って興味ないのよね、、、ってしぶしぶ
騙されました!めっちゃ面白くてハマってしまいました
このお話は血縁、血統、人と人、物語のテーマは「つながり」でしょうか
サラブレッドとは500キロものはち切れそうな筋肉の塊を、しなやかで今にも折れそうで繊細なガラス細工のような4本の脚足で支える、選ばれし異物的な存在
ドラマも見ます!早見和真さん苦手って言ってすんません
Posted by ブクログ
継承の物語であり、命の物語。私はつながりという言葉がいいんじゃないかと思った。父から子へ夢のつながり、血のつながり。マネージャーの父から子へ期待のつながり。馬と人のつながり。人と人のつながり。など。最後があっさりしているのが逆にいい。こうして競馬は繋がって行くんだな。ここに1つの物語はあったけどそれを置いて世界が進むというのがよくわかる。
競馬の知識がなくて、最初は話に入っていけるかなと、不安でしたが、とても面白かったです!
馬主や騎手他にも沢山の人達がレースの為に力尽くされるのが伝わりました。ドキドキハラハラでした!
少し競馬に詳しくなれました。
Posted by ブクログ
何十年も前に優駿を読んでとても感動しました。もしかするとそれ以来の競馬を舞台とした小説だったかも知れません。今回も大感動です。なかなか勝たせてくれませんでしたが、こんな形で勝たせてくれるとは…素晴らしい終わり方でただただ涙、涙でした。
再読…配信でドラマを見始まったのでもう一度読みました。やっぱり涙でした。素晴らしい小説です。
Posted by ブクログ
2026.05.10
競馬 馬主 秘書 父親 血統 有馬記念 継承
最後に成績表載せてくれてよかった
いや、凱旋門賞とったんかい!出来過ぎでしょ
ドラマも観たいな
Posted by ブクログ
ドラマを見てから読んだ
ドラマがホントに良くて
最終回に、あんなに全てが
納得できたドラマは久々だった
珍しく人に勧めてしまうくらい!
本は、ドラマを見てるから
すごく感動したり
びっくりしたりはないけど
ドラマの俳優さんを
頭に浮かべながら淡々と読んだ
この本は、読まずに
先にドラマ見る方がいいなと思った
私、正解!
競馬に全く興味なかったけど
人も馬も親子の話として
素晴らしいストーリー
でも…私の中では
主役は『佐木隆二郎』1択でしたが(笑)
Posted by ブクログ
馬主について良く理解できる小説だった。競馬を見ると騎手に目が行きがちだけれど、その後ろに馬主の馬に対する業のような思いが錯綜することが、魅力的な二人の馬主とその息子らの競馬への関わりを丁寧に描くことで理解できる。そして、馬主になる人など、身近にいないから、その人たちがどのように馬を選びどのように競争馬に育て上げて行くのか、周囲の馬に関わる人々も描いている。とても興味深くあっという間に読み終わった。
Posted by ブクログ
想像していた以上にめっちゃ良かった。ドラマは全然見ていなかったのだけど、ドラマの評判を聞いていたので、これは本を読まねば、と。
馬中心の話かと思っていたのだが、めちゃくちゃ人間ドラマだった。もちろん競馬好きも納得させるくらいにレースや競馬場における描写、牧場や厩舎の内情など、ものすごく詳しく書かれていて、それだけでも十分楽しい。だけど、その内容を動かすのは人間たちのストーリーで、もう泣けて泣けて。
昔よく競馬場まで行ってた頃を思い出した。パドックで見た印象深い馬たちのことも思い出した。パドックで出場馬や騎手と話すオーナーたちの着飾った様子も思い出した。あの人たちにも色んな思いがあったんだなぁ。
Posted by ブクログ
主人公や周囲の登場人物は人間臭さがありながらも実直で、馬に対する誠実な気持ちは読んでいて爽快であった。
競馬に対する知識が乏しい自分でも読みやすかった。
Posted by ブクログ
ドラマが話題だったので読んでみました
『アルプス席の母』でも感じましたが、映像化しやすそうな話を書く方なんだなという印象です
競馬は全く触れたことないけど動物の話は泣けちゃいます
Posted by ブクログ
読みやすく、分かりやすい内容でどんどん読み進められる印象!
登場人物もイメージしやすく、スピード感もほどよいので無理なく想像力を働かせながら楽しめました。
丁度、ドラマ化になっていたけど、登場人物のイメージを壊したくなくてまだ見れていません。
ぜひ続編も期待したいです。
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ドラマがあまりにも面白いので原作を読みました!ドラマの進み具合に合わせて少しづつ読もうと思ってたのに面白くて最後まで一気に読んでしまった。なんだか負けの美学的なものを感じた。
Posted by ブクログ
常に丁寧すぎる語り口がなじまなかった。今時こんな人いるのだろうか。でもこういう世界にはそういう人がいるけれど、自分が知らないだけか。
それはさておき、内容は少し感動した。馬が度重なる挑戦をするが、なかなか目標を達成できない様子。その子供も挑戦し、引退レースでも達成できないのだが、、、
最後の栄冠の姿が描かれない演出は余韻としていいような、物足りないような。
テレビで話題になった作品ではあるが、テレビドラマは見ていないのだが、映像で見るより小説の方がいいかもしれない。
Posted by ブクログ
おもしろかった。全然知らない競馬の世界の話ですが、関わる人々の人間模様の話なので問題なく読めます。ストーリーを馬情報?(競馬雑誌とかにほんとうにあるんかな?)で表すのもおもしろい。
ただ、ほんまにこんな社長に付くんは絶対に嫌やな~
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ドラマ化された原作。決して派手さはないけれど、登場人物すべての生き様で魅せ惹きつける。地の文がすべて敬語なのが珍しく、最初は戸惑ったけどこれによりクリスの人柄がとても伝わってくる。競馬がわからなくても楽しめた。
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もともと競馬はまったく興味も知識もなく、ただ面白いという口コミだけで読み始めたけど、こんなに胸熱だとは思わなかった!
競馬はギャンブルのイメージがあったけど、馬主、調教師、ジョッキーその他多くの人が一頭の馬に関わっていて、馬にも親がいて、継承の物語が馬にも人間にもあって。
どんどん引き込まれていく作品でした!
玉置浩二さんのファンファーレがしっくりくる作品で、ドラマも見てみようかなと思ってます!
Posted by ブクログ
競馬には1ミリも興味ないんだけど、夢中になる人たちの気持ちは少しわかった。
門外漢である「クリス」を語り部に構成したのもよかったと思う。
ドラマを先に観てたから、そのキャストが頭の中で動きまわってイメージしやすかった。
Posted by ブクログ
25年人気を博したドラマ
小説と映像が違うケースもまま有るが、映像はほぼ小説に忠実に描かれている。
競馬界の事を、熟知していると関心する。
物語も、恋愛有り 親子関係、継承、事業発展、勝負有りと見どころがふんだんにある。
毎年競馬場には足を運んでいるが、身近な人と一緒に行きたくなった。
ほん作者の”ひゃくはち”等以前テレビで紹介されていたので読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
競走馬と人間が織り成す、尊く限りあるものを描いたヒューマンドラマ。
レースの描写が多くあり、早見先生の疾走感と緊張感漂う迫力満点の技巧表現が存分に散りばめられています。競馬に全く詳しくない私にも、読んでいて壮大すぎるほどの臨場感をもたらせてくれます。
また山王社長は、かなり不器用な性分ではあるものの、馬に対しての愛は真っ直ぐな人です。
この山王社長というキャラクターの人間臭さが、物語に奥行きを出しています。
五感で楽しめる作品と言っても過言ではないほどのこの作品は、まさに読むドーパミンです!
匿名
ザ・ロイヤルファミリー
テレビドラマ化されると知って、久々に小説を読みましたが、文章も読みやすく、競馬に詳しくない私でも最後まで飽きずに読めました。競馬に関しては、説明というよりは簡単なガイド的なものなので、逆により興味を持てました。順風満帆なサクセスストーリーではないのに、読み終えた後は、何となく競馬場の緑の芝生の爽やかな風が吹いてくるような後味の良さがあります。ドロドロした人間模様は疲れるから敬遠したい方におすすめです。取り敢えず私は、競馬場に行って美しい競走馬をこの目で見たくなりました。
競馬を知らなくても楽しめるかも
登場人物が順風満帆とはならなかったり馬も簡単に勝たしてもらえないストーリーにちょっともやっとしましたが、小説の結末の先にも物語があるなかなか上手い作品でした。宮本輝の「優駿」やディック・フランシスの競馬ミステリーとはまた違った面白さがありました。
Posted by ブクログ
親の金や地位や所有馬を継いでるだけの息子たちが競馬で勝って親を超えたと宣うのは、流石に頭が沸いているんじゃないかと思った。
それだけに真面目に会社を継いで堅実な経営をして腹違いの弟を気遣う山王優太郎(長男)さんの善性が光っていた。
Posted by ブクログ
テレビドラマが面白かったので、遅ればせながら読んでみた。小説の方もとても面白く、ワクワクドキドキしながら読み終えた。語り口が、主人公栗須の一人称なのには少し戸惑ったが、レースの場面は臨場感緊迫感があり、ロイヤルホープの有馬記念の場面では、号泣してしまった。ホープもファミリーもなかなか勝てない。みんなの願いや思いを背負って走るけど、ライバルの前にハナ差で敗れる。それが余計に応援したくなる一つの要因とも思う。
そもそも、競馬自体を否定的にみていた。人間の欲望のため(金銭欲、名誉欲いろいろ)犠牲になる馬、という構図がどうしても許せない。そういう気持ちは消えないけれど、ストーリーとしては楽しめたし、血統というものが、こんなに色濃く現れるとは、驚きでもあった。機会があったら、本物サラブレッドが走る姿を、この目で見てみたいものだ。
Posted by ブクログ
人材派遣会社の社長・山王耕造は競馬に熱狂。家族に見放され、事業が傾いても、馬主として有馬記念での優勝を夢見ていた。20年にわたる、彼の家族や牧場、厩舎、騎手といった人々の半生が、耕造の秘書・栗須栄治の視点で描かれる。
テレビドラマ化され、山王耕造を佐藤浩市さん、栗須栄治を妻夫木聡さんが演じた。玉置浩二さんが作詞・作曲手掛けたテーマソング「ファンファーレ」は名曲。
ドラマ版では、栗須が仕事で訪ねた北海道の牧場が、偶然、学生時代の元カノの実家だった。
そんな都合のいい話あるか!と思い、原作はどうなっているのだろうと気になっていた。原作も展開は違うけど設定は同じだった。
なんか都合よく話が進む。
そもそも、山王耕造と栗須の出会いも偶然だ。栗須が大学時代の友人に偶然再会。競馬の観戦に誘われると、彼は山王耕造の甥っ子だった。
税理士として山王耕造の会社に関わっていたドラマ版のほうが自然に思える。
家族と血統の物語。
「国宝」もそんな話だったな。「国宝」には本当の話かもと思わせるリアリティ感があったけど、「ザ・ロイヤルファミリー」はフィクション感が強い。
競馬のシーンは手に汗を握るし、馬にかける人々の思いは胸が熱くなる。ドラマでは妻夫木さんが何かと涙を流していたけど、原作でも栗須栄治はよく泣いている。