あらすじ
お前に一つだけ伝えておく。絶対に俺を裏切るな――。父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」のワンマン社長・山王耕造の秘書として働くことに。競馬に熱中し、〈ロイヤル〉の名を冠した馬の勝利を求める山王と共に有馬記念を目指し……。馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。山本周五郎賞受賞作!(解説・今野敏)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
早見さんはイノセントデイズで初めて知って、その後店長がバカすぎて、アルプス席の母を経て今作に。
多彩な作家さんやなー、全部面白いなーというのが第一の感想。
小説が終わったかと思いきや、最後の1ページの内容にもグッとくる。最高。
ドラマを見て読んだので、同情人物の顔がチラリと思い浮かび読んだのも良い。
こう思ったらキャスティング良かったなー。
ドラマとは違う箇所もあるけど、いい作品だった。
これはドラマ化したくなるなーとうなる1冊。
Posted by ブクログ
秘書となったクリスの目を通じて描かれた、馬主、牧場生産者、ジョッキー、競走馬の物語
臨場感あふれるレースの描写、実際にレースを見ているような感覚になった
親から子へ血のつながり、継承
馬も人も色々なドラマがある
競馬、完璧と思っても思い通りには行かないところは、人生と同じ
久々に感動した物語でした
Posted by ブクログ
久々だな。こんなにも物語に引き込まれたのは。次どうなるの?勝ったの?正に寝る間を惜しんで。ほんと丁寧な小説だなぁ。競馬はやらないけど、ちょっとやる人の気持ちを垣間見た気がする。次の有馬記念を楽しみにしています。素敵なお話をありがとうございます。
Posted by ブクログ
日曜劇場でドラマにもなった話。乗馬を少ししたことあるだけで競馬についてあまり知らなかった。その裏側を知れて面白い。競馬のレースの裏側にもこんなにも多くの人が絡んでいてそこに夢や欲望、挫折絶望などが織り込まれている。この一瞬に大人達が人生を賭けて挑むのは素直にカッコ良いと思った。人生を狂わせる魔力帯びている。あとは社長の気持ちも共感できた。裏切られたくない癖に不器用だから人を試すようなことをする、心の底から信じれない生きにくい人。それにして人情もある。経営者は不器用な人が多いのかもとも思った。
Posted by ブクログ
一言で表すと継承がぴったりのお話。最近競馬場に行くことが好きになったから読んでみようと軽く読み始めたけど500ページ越えのボリュームに最初は面食らった。けど、2.3日で読み終えてしまうほど面白かったし、馬のリアルな疾走感や表現を通して本物の馬が見たい、、、と思った。競馬好きさんは読むべき、、!
Posted by ブクログ
一人の秘書の目線を通して綴られる、馬と人間のドラマの数々に何度も涙が。馬主の、騎手の、そして馬自体の継承。月並みではあるが、まさに「競馬はロマン」という言葉の意味するところが理解できた気がします。ラストに鳥肌が止まらない。
Posted by ブクログ
テレビドラマで観て、原作も読んでみたいな…という普通の動機で、ドラマの配役も、妻夫木聡(栗栖)、佐藤浩一(山王社長)、目黒蓮(耕一)という魅力的な
キャスティングでしたが、原作はそれをも凌ぎ、
本当に緻密さと大胆さが入り混じっていて、一気に読み終えました。競馬の魅力、サラブレッドの魅力、ひとのつながりの魅力…フィクションと解っていても、ぐいぐい引き込まれてゆきました。
Posted by ブクログ
素晴らしい小説だった。
これは、ただの競馬の話では無い。一頭の馬が勝った負けたをする話では無い。
競走馬に限らず、馬主、そのマネージャー、ジョッキー、牧場の人達、その家族達、それらの競馬にまつわる者全てが誰かの意思を継いでいく、そして継いだ者が越えるべく挑戦して行くのだ。
これはまさに血統の物語。血を継承し、血を乗り越えるべく挑み続ける。
親から子へと繋がっていく血統の高潔さ。受け継ぎ超えて行くと言う歴史そのものの美しさこそがザ・ロイヤルファミリーと言う作品だと感じた。
競馬の知識がなくて、最初は話に入っていけるかなと、不安でしたが、とても面白かったです!
馬主や騎手他にも沢山の人達がレースの為に力尽くされるのが伝わりました。ドキドキハラハラでした!
少し競馬に詳しくなれました。
Posted by ブクログ
競馬自体には興味がないという立ち位置から読み始めたので最後まで感動はあまりわかなかったが、物語の進め方が斬新だなと感じた。ドラマをちょっと観てたので山王社長は佐藤浩一、クリスさんは妻夫木聡の顔しか浮かばなかった。
Posted by ブクログ
この作家さんの作品は割と重めなものしか読んだことが無かったし
競馬についての知識も興味も無かったので
手に取るか少し悩んだ1冊。
結果、夢中で読みふけってしまった。
命や血統については少し思うところがあったけど
本当に一気に読み終えてしまった。
競馬、熱いんだな。
Posted by ブクログ
2026.8.28
言葉にトゲがなくなったからこそ、よりすごみを増したと言えそうです。
『お前はこわい顔で仕事しすぎだ。馬に緊張を与える態度を見せるな。ウソでも笑ってろ』
自分が何かを成し遂げたわけではありません。ただ成功者のそばにいるだけです。そんな当たり前のことを自分に言い聞かせていなければ、一般のお客様よりずっといい席にいられることを勘違いしてしまいそうな予感がありました。
そもそもそのうしろめたさ”の正体こそが、まさに楽しさ”なんじゃないですか?
僕はたくさんのものを背負っていらっしゃるオーナーが好きなんです。いや、それはべつに馬主に限りませんね。たくさんの人の思いを引き受けている人間が好きなんです。意外と少ないですからね。背負っているふうの人はたくさんいますけど、きちんと背負えている人ってあまりいない。
目の前の何かを心から楽しんでいる大人ってカッコいいじゃないですか。こんなふうになりたいって思わせてくれる稀有な人
Posted by ブクログ
主人公・栗須栄治は、ひょんなことから豪快な馬主・山王耕造と出会ったことをきっかけに、まったく縁のなかった競馬の世界へ足を踏み入れる。
競馬を通して、夢と家族・仲間の絆を描いた長編物語です。
学生時代に、競馬を見ていた自分ですが、本当に齧る程度でしか見ていなかったので、馬主、調教師、騎手、生産者など、競馬に携わる様々な立場の人間の思いが描かれており、とても面白かったです。
競走馬は、決闘が重要であることはもちろんですが、この作品では、人間の家族の繋がりがとても温かく感じることができ、目の奥がじんわりとしました。
Posted by ブクログ
競馬に全く興味がなく何の知識もない私でも、相当な引力で惹き込まれてイッキ読みでした。
競馬=ギャンブルのイメージしかなかった。
でも、一頭の馬の生産から調教、レースへと、様々な人がたくさんの思いを込めて関わっているのですねぇ。
みんな「馬の物語」に惹かれるのだなぁ…
競馬が愛される理由がわかった気がする。
どんな世界でも生まれ持った才能を備えている人がいるけれど、その才能を支える人がキーパーソンであることは多い。
競馬の世界でも馬も人もその才能を見抜くことができる人やその人をどれだけ支えられる人がいるかで、彼らが見ることができる景色は大きく変わるものなのだろう。
クリスというマネージャーから語られる口調で小説は展開するけれど、彼の支えがあってこその物語だった。
そして、競馬界というものが山王耕造のように、自分の能力やお金を馬やその周辺で働く人達の幸せのために使うことのできる人によって支えられているということも驚きだった。
単純に金儲けだけの馬主もいるのかもしれないけど。
継承がテーマの小説。
一章の山王耕造と二章の息子耕一。
競走馬が種馬となってその子ども達がレースを継承していく。
そして馬主も継承される。
耕一は、父を超えることを目標にしていたけれど、負け馬の将来までを考えて、レースへの出場を算段して馬を守ることができたことが何より父を超えていたのではと思う。
なかなか勝ちに行けない馬をハラハラしながら読み進めて、勝てないままラストまで持って行くあたり、早見和真さんはなかなかだなぁ。
最後の競走成績一覧を見てものすごくホッとしてしまった(笑)
Posted by ブクログ
馬主である大企業の社長に振り回される秘書の主人公が競馬を通じて人と人との繋がり、親と子、旧世代と新世代の継承の様を美しく、熱く表現された小説。
競馬をしているためかすごく読みやすく、面白く、泣ける内容だった。
おそらくドラマの方が映像や音楽がある分面白く、感動すると思う。小説ではレースの結果がものすごく簡単に書かれていたり、あれだけ求めていたG1制覇をにものすごく短く簡単に描かれていたり物足りない感じもあったが、小説の中でクリスが涙を流してしまうシーンは感情移入してしまい感動した。
継承の様(本編では結局旧世代が新世代に譲らない形になるが(笑))は心に来るものがあった。
競馬している人は絶対にオススメな本
Posted by ブクログ
うーん面白かった、なかなかに読み応えがあって良かった。ドラマも気になるところ。
けいばをあんまりしらないわたしでもレースシーンは熱いものがあった
Posted by ブクログ
私が早見和真さんを知ったのは、昨年の夏に読んだ「アルプス席の母」。甲子園を目指す高校球児の母に焦点を当てた感動の物語でした。そして、その年の秋から始まった日曜劇場のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」がとても面白く、原作者が早見さんということで、いつか原作も読もうと思っていました。
ドラマと原作では少し展開が異なる部分もありますが、全く気になりませんでした。むしろ読み進めながら、頭の中では佐藤浩市さん、妻夫木聡さん、目黒蓮さん、松本若菜さんら豪華俳優陣が躍動していました。
この物語の大きなテーマは、年末のグランプリレース「有馬記念で勝利する」という、無謀とも思える野望をオーナー親子が「継承」していくこと。そこに牧場、厩舎、調教師、騎手、新聞記者など、競馬に関わるさまざまな人々が絡み合いながら物語が展開していきます。
私の競馬歴は長く、予想する際に重視するのは、距離は? どこの競馬場のどのコースか? 天気は? 馬場状態は? 厩舎は? 騎手は? 戦歴は? そして、やはり血統。それらの条件を総合的に判断して馬券を買うのですが、結果は毎年惨憺たるものとなっています(笑)。
それでも、サラブレッドのカッコよさと、その一頭一頭が持つドラマに強く惹かれて競馬はやめられませんね。
今年こそはなんとかプラス収支で、年末の有馬記念に臨みたい!作品に登場するオーナー親子には遠く及びませんが、私も密かに「無謀な野望」に燃えています。
Posted by ブクログ
ドラマ版先に見てるから比較しての感想になっちゃうけど、ドラマ先に見てたから競馬にわかでも読みやすかったし、ドラマは大分膨らませてるんだな〜〜〜という印象が強い。
原作は意外とそれぞれのエピソードが薄かったり、逆に優太郎さんや展之はドラマ版より好感が持てたり。
でも話そのものはやっぱ熱い
Posted by ブクログ
馬主の読み方、知りました。
読み終わって、話題だったドラマ一気見しました。
どっちも好きですが、競走馬の怪我の難しさが、原作の方がたっぷり表現してあったように思いました。
Posted by ブクログ
金持ち(実は複雑な)家庭の話かと思った。『あのポプラの上が空』のせいですね。
めちゃくちゃスポーツ漫画みたいな話だった。
親編と子編で分かれてるのが良い。最後負けたところで話を終わらせて、ロイヤルファミリーの経歴でその後勝ちまくったのを知らせるのも良い。
話がクリスの一人称視点で進むのがたまにウザいなと思ったけど、それも敢えてなんだろうな。
Posted by ブクログ
親から子への継承、馬から馬への継承、思いの継承、かつ超えて行こうとする思い。最初はドラマに引っ張られそれぞのシーンの映像に支配されましたが,徐々に小説の方にのめり込んでいきました。最後の「有馬記念」の描写,なんど読んでも泣けてきます。果たして,競馬を知らない人にどこまで通じるのでしょうか⁈ 知らなくても継承の物語は心を打つものがあると思います。
Posted by ブクログ
競馬は一見華やかに見えるが、その裏では、馬を中心に多くの人の苦労、思いが詰まった厳しい世界だということがよくわかる。
ジョッキーも去ることながら、血統で全てが決まるといっても過言ではない競馬界で、馬の性格も理解した上で能力を引き出していく、調教師には尊敬しかない。
ドラマを先に見ていたけれど、読み進めるうちに涙がにじむシーンも多々あった。
Posted by ブクログ
とある縁で、競馬に情熱を捧げるワンマン社長の山王の元で秘書を務めることになった主人公。
不器用ながら馬と人に愛情を注ぐ社長、その想いを受け継ぐ家族の人間模様もさることながら、作中のある粋な演出が素晴らしかった。
Posted by ブクログ
競馬はしないけどすごく熱くなる話だった。馬の血の承継だけでなく人の血の承継でもあった。
全く知らない世界だけど、生産者の熱い思いがその場にいるように伝わってきて毀誉褒貶、喜怒哀楽を常に一緒に感じることのできる物語だった。
最後にロイヤルファミリーの競走成績一覧が静かに載っていて感動を深める仕掛けになっていて最後の最後まで熱い本だった
Posted by ブクログ
この本面白いらしいですよ、と薦められたのをきっかけに購入。
私自身、馬が好きだったのでどんなお話かな〜、と読む前からワクワクしました。
派手に開催される競馬のレース。
レース自体にどうしても目がいきがちですが、そこにたどり着くまでの、それぞれの馬たちのオーナーさんが主体となった物語でなんだか新鮮でした。
面白くてどんどん続きが気になり、スムーズに読み進められましたが、「………そこで終わるの?」と少しだけ結末に物足りなさを感じてしまいました。
匿名
ザ・ロイヤルファミリー
テレビドラマ化されると知って、久々に小説を読みましたが、文章も読みやすく、競馬に詳しくない私でも最後まで飽きずに読めました。競馬に関しては、説明というよりは簡単なガイド的なものなので、逆により興味を持てました。順風満帆なサクセスストーリーではないのに、読み終えた後は、何となく競馬場の緑の芝生の爽やかな風が吹いてくるような後味の良さがあります。ドロドロした人間模様は疲れるから敬遠したい方におすすめです。取り敢えず私は、競馬場に行って美しい競走馬をこの目で見たくなりました。
競馬を知らなくても楽しめるかも
登場人物が順風満帆とはならなかったり馬も簡単に勝たしてもらえないストーリーにちょっともやっとしましたが、小説の結末の先にも物語があるなかなか上手い作品でした。宮本輝の「優駿」やディック・フランシスの競馬ミステリーとはまた違った面白さがありました。
Posted by ブクログ
競馬の世界は継承こそが本当の姿、一頭だけで終わる物語じゃない。お金持ちの道楽と思っていたけど、ここまで熱い思いで、人生を懸けて競馬の世界に没頭する人たちの姿が印象的だった。
山王社長も椎名さんも、次の人生では競馬をしないっていうのも、人生を懸けているからこその言葉だと思う。
山王社長に肺がんが見つかった後も競馬の世界を引退せず、息子にホープの血を継承するために生きる姿を見て、人生っていうのは目標を持って生きることが活力を見出すんだろうなぁ。
旦那がよく競馬をしていて、ギャンブルしているなーくらいの印象だったが、その世界で関わっている人たちの話を読んで、実際の競馬場に足を運んでみたいと思った笑
Posted by ブクログ
著者作は『春までのセンセイ』『問題。』『アルプス席の母』『笑うマトリョーシカ』『ひゃくはち』に続き6冊目。
競馬は全く知らないのだが、1頭の背後にここまでの熱狂、嫉妬、羨望、後悔、屈託などの物語があるとは思わなかった。知識があればもっと楽しめたと思うが、それでも人間ドラマの部分は面白かった。
ドラマのキャストで、椎名善弘が沢村一樹だったと知りめちゃくちゃ納得。
Posted by ブクログ
ライトな読み心地で、移動時間のお供にぴったりの一冊。
登場人物たちの情熱と葛藤に、気付いたら引き込まれていました。
競馬の知識がなくても楽しめて、知らない世界のドラマを垣間見られるのが面白かったです。