感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年03月29日
これまで競馬にあまりいいイメージを抱いていなかったが、大きく覆された。馬にかける思い、その大きさも思いもそれぞれ違えど、馬をただの「賭け事に使う動物」として接している人は競馬に携わっている人の中にはいないのではないか。そんな風に思えた。年にいくつもレースがあるが、その一つ一つに出ている馬一頭一頭にい...続きを読むろんな背景があって、いろんな個性があって、いろんな家族が、仲間がついているのだということ。その奥深さにどっぷりハマってしまいそうだ。近いうち競馬場に行って、馬をしっかりみてみたい。賭けなくてもいいから、一頭一頭のことをよく知ってみたい。そんな風に自分の価値観が変わった一冊だった。最後の1ページには泣かされた。
Posted by ブクログ 2024年03月04日
何度も涙が溢れる物語でした。 僕はギャンブルをした事がありません。 パチンコの様な身近なものも経験がありません。 それらに関わる人に対して良い感情を持ち合わせておりません。 それなのにこの作品は僕をワクワクさせてくれました。 社長の死後の後半のストーリーは蛇足かなと思いながら読みましたが、ファミリー...続きを読むのお話を終うには必要でグッとくるものがありました。
素晴らしい作品を読めて幸せです。
Posted by ブクログ 2024年02月26日
馬、そして人々の継承をテーマとした、馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。
父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社『ロイヤルヒューマン』の社長・山王耕造の秘書として働くことに。
競馬に熱中し、『ロイヤル』の名を冠した馬の勝利を求める山...続きを読む王と共に、栗須は有馬記念を目指すことになる。
大前提として、競馬を題材としているものの、競馬を知らない方でも楽しめる小説。むしろ、競馬を知らない読者ですら夢中にさせるほどの熱量と没入感は凄まじいの一言に尽きる。
オーナー・レースマネージャー・ジョッキー・調教師・記者、競馬に携わる登場人物たちの夢や希望を背負い、一心不乱にコースを駆ける競走馬はとても美しく、凛々しく疾駆する姿や愛くるしいしぐさに至るまで、その表現描写は感嘆のため息すら出るほどだった。
物語は第一部と第二部に分けられているのだが、私は第一部のラストレースで号泣。主人公の栗須と同じく、「がんばれ!」と叫びそうになりながらページをめくり続けた。
第一部の感動に比例するかのように、第二部は晴れやかな読後感を味わうことができ、競走馬と人の縁の継承、そして確かな未来への希望を感じ取った。
これから読む人は、ぜひこの小説ならではの各部末にある仕掛けにも注目してほしい。
馬券、買ってみるかぁ。
Posted by ブクログ 2024年02月26日
あー凄かった。
競馬のことは全く分からないけど、それでも手に汗握るハラハラドキドキの展開に、周りの音が何も聞こえなくなりました。
「継承」過去から未来へ。前の世代から次の世代へ。昨日から明日へ。親たちから子供たちへ。
「希望」を次の世代に継承する。それが競馬の魅力であると。競馬に関わるそれぞれの人た...続きを読むちの熱い思いが伝わってきました。
競走馬としての役目を終え引退した馬たちの余生が幸せであることを心から祈ります。おつかれさまでした。
Posted by ブクログ 2024年02月14日
競馬のことなんて全然知らなかったけど、関係なかった。最高に面白い。何度も鼻がツンとして文字が滲んで。どこかに最後の1ページまで泣けるって書いてあって頭のどこかで期待と不安があったけど、最後の1ページで涙がポロポロこぼれた。読んでよかった。
Posted by ブクログ 2024年02月11日
この本には最後の1ページまで泣かせてもらいました。
元々競馬が好きなためか、主人公の気持ちに共感する場面も多かった。競走馬、継承、系譜、浪漫、そして人間ドラマが好きな人におすすめしたいです。
Posted by ブクログ 2024年02月10日
出会えてよかったと思える作品。
「伝統、継承」
血が受け継がれていく競馬の魅力。
託される想い。
馬を中心に結ばれていく人間関係。
継承されていくからこそ、越えなければならない偉大な先人たち。
競馬を何も知らなくても、温かい気持ちになれる。馬とともに疾走感のある爽やかな本だった
Posted by ブクログ 2023年12月27日
日本競馬の最高峰、「有馬記念」での勝利を夢に抱き
人生を翔ける者たちの「継承」の物語。
頑固な馬主の山王社長に仕えるマネージャー目線で
大河ドラマを観ているように時がどんどん進む。
ギャンブルの世界、競馬に関わる人間たちのドラマ
に、競馬に詳しくない私ですら徐々に夢中になり、
ラストは自然と目頭が熱...続きを読むくなりました。
時間を空けて(出来れば有馬記念前の時期にでも)
また読みたいと思える名作でした。
Posted by ブクログ 2023年12月17日
610ページの超大作
レースは光景が目の前に繰り広げられるほどの迫力で手に汗握った
ロイヤルホープが皆に愛され、最後の引退レースではデビューから同じ騎手との信頼関係が心に残った
第二部では子が親を超すのがテーマとなり
馬も人間も偉大なる父親を超すことができるのか
ラストシーンでは思わず涙が出てし...続きを読むまった
ラストシーンが終わりではなく、最後のロイヤルファミリーのデータを見て語られることのなかったその後の展開を知ることができた
感動ヒューマンドラマ
Posted by ブクログ 2023年09月17日
これは、久々にバチ当たりした。
ボリューム感といい、読後感が良すぎた。
競馬好きには逆にお勧めできない。競馬のことを全く知らなくても良い、人を描いた作品。
今年の一本になりそう。
Posted by ブクログ 2023年09月11日
賭け事というイメージが強かった競馬。馬主の馬への愛情や、馬に関わっている人がこんなにも多いこと、競馬だけではなく他の仕事で成功を収め続けないと馬主になれないことを初めて知って素敵な競技なんだとわかった。登場人物がロイヤルすぎてついていけないところもあったけど、クリスさんの謙虚さが素敵だった。
Posted by ブクログ 2023年08月07日
馬主の秘書・レースマネージャー視点で描かれる継承の物語
税理士の栗須はひょんな事をきっかけに、派遣会社ロイヤルヒューマン社長の山王耕造の秘書となる
ある意味で有名馬主の山王のレースマネージャーとして競走馬と関わっていくなか、元恋人の実家の牧場が育てた馬を購入する事になる
ロイヤルホープと名付けられ...続きを読むた気性の荒い馬にかける希望の第一部
そして、馬と人も次世代へと継承される第二部
物語のテーマは「継承」ですね
私は競馬についてそんなに知らないけど
競走馬は馬主、マネージャー、調教師、騎手、牧場主、家族、社員、新聞記者、ファン様々な人々の想いが乗っかっているのがよくわかる
山王社長の有馬記念への特別の想い
それが次の世代に繋がっていってるのがいいよね
ただ、有馬記念は確かに重要なレースではあるんだけど
日本馬として凱旋門賞はもっと特別な意味を持つのに、そこまでの思い入れは描かれていない
ディープインパクトやオルフェーヴルでも獲れないタイトルだし、過去に日本馬が勝ったことのないというのも何故なのかわからん
競走馬の引退後についての言及
山王親子それぞれのアプローチというか思想
耕造の考えは、どこかで一線を引かなければいけないのはわかる
ただ、競走馬は競馬という存在がなけでばそもそも生まれていない存在なわけで、自らそのシステムの維持に手を貸しているという自己矛盾を孕んでいるんですけどね
一方、耕一の方針もありだと思える
競走馬の一生涯を考えたマネージメントという視点は面白い
一部と二部共に、本文ではその馬の生涯を明確にはせずに戦績表でその後を明示する手法にやられる
一部の最後は勝ったとも思える描写だけどね
そして二部のラストは次世代の対決と思いきや、まさかそんな結末とはという意外なレース結果
からの、戦績表で二度三度と驚く
うーん、何というか、フィクションなのはわかっているけど、盛りすぎじゃね?w
Posted by ブクログ 2023年07月04日
何十年も前に優駿を読んでとても感動しました。もしかするとそれ以来の競馬を舞台とした小説だったかも知れません。今回も大感動です。なかなか勝たせてくれませんでしたが、こんな形で勝たせてくれるとは…素晴らしい終わり方でただただ涙、涙でした。
Posted by ブクログ 2023年06月20日
書店の平積みから、内容知らずに購入。全然興味なかった競馬の話と知り、最初は「間違えた!」と思ったけど、読んでいくうちに競馬がフックではあるけど、家族だったり、仕事だったり、のヒューマンドラマであることが分かり、すっかり引き込まれていた。主人公は松下洸平をイメージしてた。日曜劇場あたりでやっていそうな...続きを読む雰囲気。耕一が暴走しているときはどうなるのかとヒヤヒヤしていたけど、最後、ファミリーの成績表?を見て、その後が分かるという粋な演出に涙しました。飽き性なこともあり、何度も読みたい本って、そんなに持ち合わせてないんだけど、そのリストに加えたい貴重な一冊となった。
Posted by ブクログ 2023年05月16日
難しいかもしれないが、以前テレ東でやっていた正月の2日連続12時間ドラマで見てみたい。
単なる馬が勝った負けたの話ではない。人と馬、親と子などの関係性が美しく表現されている。
Posted by ブクログ 2024年04月22日
継承。
テーマも物語自体も面白いんだけど、今ひとつ感情が乗り切らないな…って読みながらずっと思っていた。
あれかな。馬主はこれぐらいのスパンでどんどん買ってるのかも知れないし、ストーリー上これがベストなのかも知れないけど、私としてはもうすこし耕造の購入させる馬を限定してほしかったかな。
私がそう感...続きを読むじてるだけだけど、その馬のナラティブを感じる前に次の馬のエピソードになって、涙腺の防波堤がルマンド(菓子)みたいな脆さの私でもあまりだったなぁ…感動必至との先入観で読み始めただけに…
感動するかの観点で言えば私には微妙ではあったけど、読みやすいしわかりやすいストーリーで面白かった。
Posted by ブクログ 2024年04月01日
文学書評
読書レベル 中級
ボリューム 619頁
ストーリー ★★★
読みやすさ ★★★
ハマリ度 ★★★
世界観 ★★★★
知識・教養 ★★★★
読後の余韻 ★★★★★★!
一言感想:
競馬好きな方、感動したい方にオススメの1冊です!競馬好きな方、絶対にハマります!
私は全く競馬がわからず...続きを読む、競馬への感情は、(大変失礼ながら)馬の競争でお金を賭けて何が面白いのか、、、という程度の気持ちでした。が、Book YouTuber(マサキさん)が、競馬を知らない人でもめちゃ泣ける!感動!とオススメしていたので手に取りました。読後、競馬好きな方の気持ちがものすごく理解できました。実は競馬を通じて競走馬をはじめとする様々な物語(ストーリー)を見ているんだな〜っと。
読み心地ですが、「です、ます調」の文章という事もあり、私的には最後までなかなか感情が乗りきれませんでした。そして、最後の最後まで苦しい展開が続いたのも、読んでいて正直苦しかった(キツかった)です。
しかし!読後の余韻に★6をつけました!モヤモヤの感情はたった1ページで全て救われました(笑。こんな終わり方もアリなんだ!っと。その1ページに釘付けとなり、暫く眺めながら感傷に浸ってしまいました(笑。私にとって、この読後感は凄まじく印象的で初めての体験でした。
Posted by ブクログ 2024年03月07日
「継承」という
大河ドラマを見終わった感じです
勝って泣かせてくれるはずが
なかなか泣かせてくれず
泣きどころは競走結果なんだけど
凱旋門勝ったんだ!
と思わず笑ってしまった
継承とは
未来に希望があるかないか
そういう事なんだと思いました
Posted by ブクログ 2024年01月19日
競馬に関わる家族や周囲の人々の物語。競馬と言えば配合、つまり血の物語でもあるけど、それと家族の物語を絡めて淡々と進めていく筆力が凄い。
特に劇的な展開がある訳ではないけど自然と引き込まれていきました。
登場人物が順風満帆とはならなかったり馬も簡単に勝たしてもらえないストーリーにちょっともやっとしましたが、小説の結末の先にも物語があるなかなか上手い作品でした。宮本輝の「優駿」やディック・フランシスの競馬ミステリーとはまた違った面白さがありました。
Posted by ブクログ 2023年12月05日
競走馬と馬主、そこに関わる人々の物語。
社長や主人公を筆頭に、出てくる人や馬がみんな違って、それぞれが魅力的。
傍若無人なように見える社長の透ける人への愛情と孤独の魅力に、側に居続ける主人公の気持ちがよくわかる。私もこの人の側にいたらきっと離れられない。
読んでいくうちに、競馬や馬のことが全くわか...続きを読むらない私も、気付いたら馬たちのファンになりレースの場面は固唾を呑んでそのレースを観ている気持ちに。あれ、ここクライマックスじゃないよね?と何度も残りのページの厚みを確認したことか。
競走成績のページはずるい!その一枚でそこにあった書かれなかった物語を想像してしまってそれだけで涙が出る。
ついつい先が気になって一気に読んでしまったけど、次はもっと人の部分を噛み締めて読みたい。何度も読み返したい一冊でした。
Posted by ブクログ 2023年11月25日
馬主一家の20年間を描く物語。
競馬のことは何にも知らなかったけれど、大変興味深く読みました。
競走馬を中心に馬主、牧場主、騎手、様々な人たちが関り合う中で、勝利を目指す物語であり、父と子の物語でありました。
レースの場面の描写はまるで映像を見ているかのごとく感じられて、読みながらハラハラドキ...続きを読むドキでした。
Posted by ブクログ 2023年10月01日
改めてタイトルを見ると
ザ・
なんだね
競走馬と
馬主、マネージャー、ジョッキー、調教師、ファーム
馬に関わる多くの人たちの馬にかける人生
今日の結果で全てが終わりじゃない
叶えられなかった願いを子どもに託す
託されたたつもりはなくとも引き継ぐ
Posted by ブクログ 2023年09月01日
馬主とその家族の波乱の20年の物語は、読み出したら止まらない疾走感。賭け事だけではない競馬の魅力をあますところなく描き、"継承"をテーマに幕を下ろします。1部と2部の終わりの仕掛けに鳥肌が立ちました。
ああ、競馬場行きたくなった!
Posted by ブクログ 2023年05月17日
競馬をまじめに見たこともなくまだお金を賭けられる年でもないが、競馬に対する印象が変わった。
競馬=賭けごとというイメージは競馬の一つの側面でしかないことを知れた。
Posted by ブクログ 2024年03月30日
一言でいうなら、馬を中心に描かれるウマ主、その家族、牧場、騎手などチームの感動作。
一般的に競馬は知っていたが、知らなかった事が沢山あったと感じました。
大きく構成は二部で分かれていて個人的には一部で終わっていてもよかったのでは、、、と感じたので星は3つに。
ただ、小説で描かれている以上に現実はい...続きを読むろんな出来事が起きて競馬が行われているんだろうなぁ。とか山王社長の個性が強烈で面白くてよかったです。
電車などで読んでいると泣きそうになるので、1人の時に読むのをおすすめします。
Posted by ブクログ 2024年03月24日
3/24
いかにも男性が好みそうな本でした。
競馬を題材にしたものは少ないので、その点では興味をそそられました。
「下町ロケット」が好きな人なら好きでしょう。
Posted by ブクログ 2024年03月01日
本屋さんでジャケットが気になってつい購入した。
競馬のことは正直全然分からないけど、馬と人間それぞれの世代を超える物語に感動しました。
競馬といえばギャンブルという印象が強かったけれど、読み終わった後は真逆の印象になりました。
ところどころ目頭が熱くなったところはあるけど、個人的に泣き放題ってほ...続きを読むどではなかったです。
でも面白かった!
Posted by ブクログ 2024年02月26日
文体もそう感じさせるのか、壮大な物語です。
主人公は馬主を支えるサポート役。馬主の山王社長がいわゆる豪傑で嫌われ者だがその分自分を信じてついてきてくれる者にはとことん情に厚い。さんざん苦労してきたからこそ、主人公を雇う事に決めた時の「絶対に俺を裏切るな」という言葉が痛いほどの本音なのだと思います。そ...続きを読むして主人公は裏切らない。孝行できなかった父親を雇い主の山王に重ね、だからこそ山王が亡くなるまで尽くせたんですよね。
スケールの大きさを感じさせる物語で、映画とかドラマになったら映えそうですね。
わたしに関しては、読み終えた直後ですら競馬に1ミリも興味湧かなかったんですが、この本で世の競馬ファンがちょっと増えるのでは?