あらすじ
お前に一つだけ伝えておく。絶対に俺を裏切るな――。父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」のワンマン社長・山王耕造の秘書として働くことに。競馬に熱中し、〈ロイヤル〉の名を冠した馬の勝利を求める山王と共に有馬記念を目指し……。馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。山本周五郎賞受賞作!(解説・今野敏)
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Posted by ブクログ
小説読んで涙したのは久しぶりで、なんか心の奥底から湧いてくる興奮とか感動を抑えきれないくらい良かった。
競馬のことは全く知らない状態で読み始めたけれど、めちゃくちゃ興味を持てたし、BSで競馬中継見るくらいには魅力が分かった。
人を信頼すること、裏切らないこと、その先にある絆が詰まってる。
競走成績でその後の全てを物語る感じが後味としてとても良かった。豪雨の中山競馬場、有馬記念でのファミリーの活躍に想像を膨らませてなんとも言えない気持ちになった。
ちなみに、ドラマも見始めていて、毎話馬を応援して、登場人物たちに感情移入し泣いてる。
「目の前の馬がこの先どれだけ走るかなんて分からない。馬の後ろにいる人間の信頼にかける」
山王社長の思い、栗栖の誠実さが沁みる。
2026年読書初めにふさわしい1冊だったな〜。
Posted by ブクログ
まさか競馬でここまで読ませる小説があったとは⋯。富豪一族の物語はこれまでも多く描かれてきたが、本作ではその中心に競馬がある。そして家族の歴史であると同時に、受け継がれる馬の系統が重なり、物語が多層になっている。JRAまでもがこのブームに乗っかったことも記憶に新しく、ドラマ化で一気に話題となった。
馬主、ジョッキー、馬を育てる人々、関わる多くの想いを背負い、どうなる有馬記念!っというように熱く、涙が出た。
Posted by ブクログ
ドラマの一話で馬の走る姿を見て涙が出ました。すぐに本を探して読み始めたら、文字だけなのにレースシーンは圧巻で、ロイヤルホープの最後の走りは電車内で号泣でした。一冊読み終わったあと、すぐにまた読み始めました。こういうの好きなんだなぁと実感。
Posted by ブクログ
競馬の話でこんなに心揺さぶられるとは思いもしませんでした。人と人のつながり、馬と馬のつながり、馬と人のつながり。そして、それが横にも縦にも繋がっていく。大好きな作品になりました。
原作知ってて見たけど、ドラマもとても良かった。
Posted by ブクログ
今年1冊目、午年1冊目がたまたまだが馬にまつわるこの「ザ・ロイヤルファミリー」でよかった。
(あらすじ)
主人公は税理士として働く栗須栄治。同じく税理士の父の死を機に、父と一緒に働きたかったとの思いを抱く。そこで強烈な社長山王と出会い、山王の秘書として働くこととなる。山王は馬主でもあり、栗須は馬主のマネージャーとして競馬の世界に入り込んでいく。第一部では、クリスと山王社長がロイヤルホープという馬でG1優勝、特に雨の有馬記念での優勝を目指す。雨の有馬記念は、山王社長が愛人となり子を作ってしまう女性との思い出の場所でもあって。
第二部では、その隠し子である耕一がロイヤルホープの産駒ロイヤルファミリーで有馬優勝を目指す。
(感想)
競馬×血統・継承て相性いいね。憎まれ社長から続く家族の物語に競馬のサラブレッドがうまくフロマージュしている。構成自体はわかりやすいんだけど、熱い想いが乗りつつも簡単には勝てない展開や秘書であるクリス目線の敬語&淡々とした語り口調で暑苦しすぎないのがよき。競馬のこと知らなくてものめり込めた。
早見さん作品は「店長がバカすぎて」が話題になってて読んだけど、それほどハマらず合わないのかなと思っていたけど、本作は見事にハマった、これだから読書はおもしろい。
キャラもそれぞれ立ってるし、若い世代が父世代を超えていこうとする(作中の「すべての息子は父親を超えていかなければいけない。それは馬も人間も同じこと。そうやって歴史はこれまで更新されてきたのだから」というメッセージが何度か出てきて、グッとくる)んだけど、超えるだけでなく継承していくてのもいい。
Posted by ブクログ
ドラマの「ザ・ロイヤルファミリー」を観てから小説を読んだ。
ドラマも本物の競馬と映像を混ぜてエキサイティングな場面や馬に可愛さ、キャラクターの面白さがとても良かったけれど(山王社長、椎名社長、クリスさんがお気に入り)、小説版はさりげなく毒舌なクリスさんの一人称でクスリと笑わせてくれる部分が多く(馬主に文句垂れる一般人への表現や馬主席の描写等)、それぞれのキャラクターの細かな感情の背景や様子が知れて面白かった。
クリスさんの山王社長への愛がめちゃくちゃ大きくて、社長の家族である耕一君に嫉妬するレベルなのがビックリした(笑)
椎名社長はドラマだとスマートな雰囲気だったけど、小説版だとコミュ症な人。
最後の有馬記念の場面は熱い男だと思ったんだけど、小説版だと無言で人差し指を天に向けて来るだけで、とりようによっては「煽り散らしたイヤなおじさん」になっちゃいそう。
椎名息子のノブくんは、小説版だと明確に耕一くんの事を煽ってるんだな。
感じ悪い(笑)、むしろ、椎名息子じゃなくて山王社長の子供で、表面上は知的で冷静な耕一君は椎名社長の息子みたいな感じ。
本妻の長男優一郎さんは小説版はドラマ版の10倍は親切だった(笑)
要所要所で馬の戦績や起こる事件が違ったりもするけれど、ワンシーズンドラマにキッチリ納める上手な改変だったんだなぁと思った。
そして最後の場面について、椎名社長、山王さんとの夢のタッグについて全然説明ないのね
ドラマ版だとそこが凄くドラマチックで好きな場面だったんだけども、クリスさんは知らない秘密の出来事だからあまり詳細が語られていない。
でも、新世代に立ちはだかる親次世代っていうだけじゃなくて、息子たちを次の夢に向かわせるための親父たちのアシストっていう面もあったんだなぁと気がついた。
小説版もドラマ版もとても面白かったです。
Posted by ブクログ
競馬好きには堪らない一冊でしょうね。
少ししか競馬はかじったことないですが、それでもこの小説を通じて当時のことを思い出しながら熱い気持ちになりました。
また競馬場行きたいです。
Posted by ブクログ
競馬の世界を舞台に、マネージャー栗須の視点から語られる馬主と家族の物語。
競馬の知識がない状態で読み始めましたが、ものすごく面白かったです。
情に厚く人間味のある社長と、そこに父親の面影を重ねて支える栗須。2人の絆と愛情の深さに胸を打たれ、読み進めるうちに自分も「なんとか社長に日の目を浴びさせたい」という気持ちになり、何度も栗須と一緒に涙が出そうになりました。
レースの場面は胸が熱くなる展開の連続で、「ホープ頑張れ!」と心の中で応援しながら、ページをめくる手が止まりませんでした。
後半は父から子へバトンが繋がれていく色が濃くなり、想いや夢が受け継がれていく展開に、希望を感じました。
前半の熱量とはまた違う、温かさが心地よかったです。
Posted by ブクログ
600ページを超える長編小説。自分にはほとんど関わったことのない競馬の世界だか、題材が競馬ではあるもののそこに登場する馬や馬主、馬主のマネージャー、馬主達の家族、生産牧場の場長や調教師らの「人」を描いた物語。たんに競馬の勝ち負けを描いただけならこれほど感動はしないが競馬の世界を通して様々な「人」と勝負の機微が細やかに描かれており、300ページを過ぎた辺りから読んでいて度々不意に涙を流してしまうほど物語に引き込まれてしまいました。
個人的にはイメージしずらかった競馬の世界がとても身近に感じることが出来た小説だと思います。
Posted by ブクログ
祖父が北海道で生産牧場を営んでいたり、親戚も競馬関係が多かったりと、他人事とは思えないまま読み進めた。
ドラマはドラマで本当に素晴らしくて、かつ日曜劇場ならではの良改変で、毎週盛り上がりがある大変ドラマチックな作品だった。
…が、時系列の長い作品ということもあって、個人的には静かで淡々としているんだけど、その分心にグサグサ刺さるこの原作が大好き。
それにしても…成績表で泣く日が来るとは思わなかった。
Posted by ブクログ
新年初投稿は、午年ということで。
昨日読んでた作品ですが競馬にまつわる超巨編。
駄洒落ではない…………んですけども、
あまりにも話の繋がりがうま過ぎる……………!
競馬には明るくなくてテレビからの知識だけですが、血統?サラブレッド?という言葉のイメージ。
いわゆる親から子へ、という競走馬にまつわる話とその馬主たちの、父と子の関係が深く描かれた作品でした。
第一部を読んでて、あ、これはかなり壮大な人生の話になるぞと感じた!!!!
第二部はもうのめり込むように読みました。
馬主とその家族、ジョッキー、調教師、牧場……
いろんな人たちとのつながりを馬主のマネージャー視点で語られていくのが面白かった。
ただ走るだけじゃなくて、その周りの人たちの馬への想いとか馬自身の努力とか普段知ることのできないたくさんのストーリーがありました!!!
レースのシーンはハラハラしながら読んだ
ギャンブルの一言で終わらせられないね
Posted by ブクログ
ネタバレ無しで。
競走馬と、それを囲む人間模様のストーリーです。
競馬だけでなく、馬が好きなら一度は読む事をオススメ。競馬は、ただ走るだけはありません。そこには、沢山の人の努力や想いがありそれらを全て乗せて走る競走馬。
もし、ギャンブルが苦手な人が居たら、競馬とは実際はこう言う世界なんだと。スポーツであると理解して貰えるかなと思います。
久々に、文庫で大号泣させて頂きました。
Posted by ブクログ
ロイヤルファミリーというと皇室とか王室の話かと思ったら全然違って、これは競馬小説。ロイヤルファミリーは馬の名前。主人公が忠実に付き従った人材派遣会社社長の持ち馬にロイヤルなんとかという名前をつけていて、本書の由来はその馬の中でも特に優秀だったロイヤルホープの子どもである、ロイヤルファミリー。ロイヤルファミリーはとても優れたサラブレッドの雄馬(牡馬という)。この物語は、主人公栗須、主人公の雇用主である山王社長と彼らの息子たちと、馬と馬をを取り巻く人物たちの父子2代の父超えの大河ドラマと言っていいのかな。
個人的に2つの観点からこの小説は特別に面白かった。1つは、私が最近知人を通じて競走馬の馬主さんと知り合いになり、競馬場の馬主さんの部屋から競馬を見たこと。それまで別世界と思っていた競馬の世界が急に身近になり、レースという観点からとても面白いことを知ったこと。一口に競馬と言っても、ギャンブルの要素だけではなく、馬とその血統や馬主、騎手、調教師など様々な立場の人と馬が絡み合うストーリー性を持っているのだというのを知ったばかりだった。ということで本書を通じて競馬界に関連する人の熱意や思考法、競馬を巡る魅力と問題点などまとめて知識として得られたことが私にとっては大きい。
もう1点は、主人公栗須は税理士で、忙しい父親を手伝えずに亡くしてしまった父への負い目があるのだが、私自身が父を20代前半で亡くし、私は父と同じ職業ではなかったため同一ではないが、それでも亡くした父への恩返しができていなかった追慕と後悔の念が共通しているという点から主人公に感情移入しやすかったことかな。主人公栗須は亡き父と仕事に拾ってくれた山王社長を重ね合わせて忠実な、息子のような部下になるのだが、気持ちわかるなあと。
ということで、2点目は個人的思い入れが強かったけど、競馬の世界を知るだけでも入門書としてとても良い気がする。
競馬の知識がなくて、最初は話に入っていけるかなと、不安でしたが、とても面白かったです!
馬主や騎手他にも沢山の人達がレースの為に力尽くされるのが伝わりました。ドキドキハラハラでした!
少し競馬に詳しくなれました。
Posted by ブクログ
馬主や競走馬に関わる様々な人の視点で描かれたストーリーを読み、今まで知らなかった世界を垣間見る事が出来ました。そして、自分自身の競馬に対する考え方が少し変わった気がします。
馬主となった人には色々なプレッシャーがあり、必ずしもハッピーなことばかりではない、むしろ辛いことの方が多そうな印象を感じました。ストーリーは世代交代、継承をキーとしたものだと思いますが、親から子への愛情がそこには存在しており、心温まる良い作品でした。
Posted by ブクログ
この長編を2日で読み切ったのだから面白いのだとは思う。でも、もっと熱くなりたかったようにも思う。ところどころで泣けそうで泣ききれない、熱くなりそうでなりきれなかった。
ちなみに競馬だと、ダビスタ全盛期にハマりまくり、マキバオーで泣きまくってた世代です。ディープインパクトの3冠達成を生で見るために京都に行ってからもう20年か。そろそろ競馬またやろうかな。
Posted by ブクログ
ドラマから原作に入りました。その為映像を頭に浮かべながら読めたのが良かったと思います。競馬の事は全く知らなかったので、馬と騎手、馬主以外の本当に沢山の人が携わっている事がわかって競馬の見方が変わりました。血統や継承が大事な事なんだな。山王社長さんで有馬記念取ってメデタシメデタシかと思ったら、そう上手くは事が運ばないんだなぁ。
Posted by ブクログ
再読!正直最初読んだ時は競馬のことがわからなさすぎて話についていけず全く面白味を感じられなかったんだけど、ありがたいことにドラマやってくれたので全部見てからもう一度読んだ!
初読とは違って登場人物の声や表情がリアルに想像できた(役だけど)こともあってすごく面白かった
基本原作を先に読む派だったけど、逆にこのパターンも楽しめてよかった
Posted by ブクログ
この本面白いらしいですよ、と薦められたのをきっかけに購入。
私自身、馬が好きだったのでどんなお話かな〜、と読む前からワクワクしました。
派手に開催される競馬のレース。
レース自体にどうしても目がいきがちですが、そこにたどり着くまでの、それぞれの馬たちのオーナーさんのが主体となった物語でなんだか新鮮でした。
面白くてどんどん続きが気になり、スムーズに読み進められましたが、「………そこで終わるの?」と少しだけ結末に物足りなさを感じてしまいました。
Posted by ブクログ
ドラマがきっかけで読んだ本。
私自身、馬やそこにあるストリートがきっかけで競馬を好きになった。
だからこそ、夢を継承していくストーリーにすごく感動した。
ドラマの内容と異なる部分や、表現ができなかった内容を確認しながら読み進めた。
とても、読みやすく競馬を知らない人でも入り込める内容になっていると感じた。
Posted by ブクログ
オーディオブックで聞いた
競馬ってギャンブルなので敬遠していたが、奥深いものだな、と思った
馬が美しくて高貴で人間と心を通い合わせる素晴らしい生き物で、人間同様に人生ならぬ馬生があり馬のことを大切に思う人々が描かれていた
第一部、耕造が死ぬまでのストーリーでも良かったかもしれない、
終わりの方が登場人物がみんな何かしら血縁や恋人やと繋がりがありすぎて濃いな、と感じた
語り口調が丁寧なですます調なので聞きやすかった
Posted by ブクログ
Audible!!
ダビスタ世代には刺さりすぎる一冊でした。
血統表を眺めながら
「この配合どうだろ」「次はこっち繋ぐか」
なんて考えてた、あの頃の記憶がふわっと蘇ってきた。理屈より先にワクワクしてた時間を思い出す感じ。
一部から二部に入るあたりがかなり熱い。
「あ、ここが山場かも」と思うくらい。
血が受け継がれていく流れが、そのまま物語の芯になっていて、まさに“継承”って言葉がしっくりくる展開だった。
その反面、後半は少し失速気味かな、という印象も正直あった。
コウイチの捻くれた感じや孤独感、親との共通点や対比を描いていたのだと思うけれど、
中盤の展開があまりにも美しかった分、どうしても物足りなさは残った。
ただ、最後の仕掛けあれはズルい。
結果だけポンと出して、「あとはご自由にどうぞ」って放り投げられる感じが、やたら新鮮だった。
しかも結果だけで詳細が十二分に補間できる感じで
「あの先、どうなったんだろ」って勝手に考え始めてる自分がいて、それも含めて、この作品らしい終わり方だなと思った。
Posted by ブクログ
audibleにて。ドラマを見損ねたので、元になった本を読もうと思った。馬主に求められるのは、馬により良い引退後の生活を与えられるようにすること、、、という言葉が心に残った。
牧場と調教師と騎手と馬主が、一頭の馬のために考えて考えて道を切り開く。血統が良くても走らないこともあるし、その逆の場合もある。広々とした牧場を駆けている馬の姿が、聞いている間中浮かんでいた。出てくる金額は庶民には想像ができず、身近な話には感じられなかったが。
Posted by ブクログ
高所得の水準を満たさない限りなることはできない馬主。その継承の物語。
競馬をきちんと見たことはないものの、さまざまな人が関わって一頭の馬にかける思いが引き継がれていく様に途中涙が止まらなくなった。
Posted by ブクログ
ドラマにハマり、その後原作を読んだ。
ドラマに引っ張られてしまっていた感もあるが、やはり面白かった。
「継承」それは人に限らず馬にも引き継がれて、未来永劫繋がっていくもの。
すべて読み終えたあと、競争成績をみて涙。
心が温かくなった。
匿名
ザ・ロイヤルファミリー
テレビドラマ化されると知って、久々に小説を読みましたが、文章も読みやすく、競馬に詳しくない私でも最後まで飽きずに読めました。競馬に関しては、説明というよりは簡単なガイド的なものなので、逆により興味を持てました。順風満帆なサクセスストーリーではないのに、読み終えた後は、何となく競馬場の緑の芝生の爽やかな風が吹いてくるような後味の良さがあります。ドロドロした人間模様は疲れるから敬遠したい方におすすめです。取り敢えず私は、競馬場に行って美しい競走馬をこの目で見たくなりました。
競馬を知らなくても楽しめるかも
登場人物が順風満帆とはならなかったり馬も簡単に勝たしてもらえないストーリーにちょっともやっとしましたが、小説の結末の先にも物語があるなかなか上手い作品でした。宮本輝の「優駿」やディック・フランシスの競馬ミステリーとはまた違った面白さがありました。
Posted by ブクログ
競馬がテーマのお話。とある派遣会社の社長山王耕造は馬主であり競馬をこよなく愛している。というより自身の権力をひけらかすように競馬に打ち込んでいる。そんな彼の家族は、その風貌からザ・ロイヤルファミリーと揶揄される。
本作は彼の競馬人生とその息子のお話である。
私自身、競馬に一切の興味を持っていなかったが、とても面白いと感じた。競馬にはたくさんの人の想いと欲望が詰まっている。競走馬が活躍する背景にはさまざまなエピソードがあり、一頭一頭が重積を背負っているのだと知った。
馬の活躍を願うのも余生の幸せを願うのも人間のエゴでしかなく、人間の意向に振り回される馬たちを不憫に思ったりした。他にも欲や継承が本作の軸であり、人生そのものを表している深い作品だと感じた。
競馬ファンかつ、ドラマ化して話題になっていたため手に取りました。初めて読む作家さんです。
馬主とその周囲の競馬関係者の物語が世代を超えて描かれる作品です。馬主のマネージャー視点で物語が語られることもあり、少し冗長だと感じる心理描写もありましたが、競馬に対する解像度が上がる面白い作品でした。