あらすじ
お前に一つだけ伝えておく。絶対に俺を裏切るな――。父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」のワンマン社長・山王耕造の秘書として働くことに。競馬に熱中し、〈ロイヤル〉の名を冠した馬の勝利を求める山王と共に有馬記念を目指し……。馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。山本周五郎賞受賞作!(解説・今野敏)
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Posted by ブクログ
様々な面における対比の描写が印象的だった。
馬に関わる人が家族となって、また家族で馬に関わって夢に挑戦するところに感動した。
あとは、簡単に勝たせてくれないところがリアルで衝撃的だった。
Posted by ブクログ
読後の満足感が段違いだった。後半に明らかになる作品の一つのテーマである「継承」が、あらゆる人物の関係性やリアルな言動の描写を通して本当に濃く描かれていると思う。ところどころで胸が熱くなるシーンが本当に多かった。解説にも述べられていたように、まだ一回読んだだけだが、数回読めば本当にもっと面白く感じるんだろうなーと思った。うまく言語化できないのが悔しい。
Posted by ブクログ
競馬のことは1ミリも分かりませんが、初心者でも理解できるように丁寧に、非常に読みやすく書かれており、最後まで一気読みできました。
文書ではなく、戦績が記載されたページによって驚かされたのも新鮮でとても良かったです。
最後は本当にびっくり。記憶を無くしてまた読みたい本です。
Posted by ブクログ
ドラマが素晴らしかったので原作も読んでみました。
こちらもすごくよかった。
この物語は競走馬を中心に描かれながらも家族の物語である。
馬も人もその血と共に想いも継承されていく。
山王と栗須の関係性がとても好きだったので社長がいなくなってしまってとても悲しかったし寂しかったな。。
ラストの耕一の決断は嬉しかったしその結果に心が震えました。
競走馬は沢山の人達の想いと共に走っている。
山王や耕一が願っていたように私も競走馬たちの幸せを切に願います。
Posted by ブクログ
ドラマ化されるとのことで、興味が湧いて読んでみた。一見華やかで、一般庶民とはかけ離れた世界である馬主という存在を、社長秘書という目線で、また後半ではその息子に軸を移して、馬を通じた家族の夢を描くスケールの大きさに、競馬をする身として、気づいたらのめり込んでしまっていた。最後まで勝たせない演出、そしてその後活躍するという形での描き方も、余韻を感じさせるものだった。ドラマでどのように印象が変化するかも楽しみたいと思う。
Posted by ブクログ
読み始め、慣れるまではこの主人公の語り口調がどうにも性にあわずゆっくりゆっくり時間をかけて読み進めていました。
ところが競馬場での場面となると不思議と勢いが出てきて、文章なのに競馬を見ているかのよう、不思議と馬を応援していました。
有馬記念、ロイヤルホープを応援し、山王社長の病状が気になり、感情が忙しかったです。
その後の第二章を読んで、これは継承を描いた物語なのだと気がつきます。ロイヤルファミリーを、そして不器用なところまでしっかり引き継いだ馬主 耕一をいつの間にか応援しているし幸せを願っている自分がいました。
第二章に入るまではこんなに惹き付けられる物語だとは思わなかったため驚きです。
競馬を見る目が変わりました。
椎名社長もかなり不器用で私は好きでした。
Posted by ブクログ
ドラマをきっかけに本も読みたくなり今回読みました。ドラマは競馬をやる人間からすれば、1頭の馬の話がこんなに速いペースで進んでいく…?と気持ち的についていけない部分もあったので、本の方は違うかと思いましたがそういうわけでもなく…同じようなペースで話が進んでいきます
また、ドラマでは感動的だったロイヤルイザーニャの話があっさりとしか描かれていません
栗須が山王社長の秘書になるまでも3年ほど月日がかかります
耕一の母である中条美紀子のお見舞いに行くシーンもありません
山王社長に椎名さんが種付け料の入った封筒を…というくだりもなく、ビッグホープはセリで落札された馬として出てきます
細かい違いはあれど、馬に関わる全ての人から見たレースやそこに向かうまでの過程が情景たっぷりに描かれていて、競馬をよく思ってない人でも多少は見る目が変わるのではないでしょうか?
賭け事であり、レース前提で馬の生産をするのも人間のエゴには変わりないですが…
それでも血が継なぐものの物語の美しさが惜しみなく表現されています
ロイヤルファミリーの6歳時の戦績だけは現実離れしてて解せません笑
匿名
ザ・ロイヤルファミリー
テレビドラマ化されると知って、久々に小説を読みましたが、文章も読みやすく、競馬に詳しくない私でも最後まで飽きずに読めました。競馬に関しては、説明というよりは簡単なガイド的なものなので、逆により興味を持てました。順風満帆なサクセスストーリーではないのに、読み終えた後は、何となく競馬場の緑の芝生の爽やかな風が吹いてくるような後味の良さがあります。ドロドロした人間模様は疲れるから敬遠したい方におすすめです。取り敢えず私は、競馬場に行って美しい競走馬をこの目で見たくなりました。