あらすじ
2021年本屋大賞第2位!! 「お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?」 仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。 自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
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食べ物で疲れた人の心を癒す物語は沢山ある。
でもこれは「本」が迷える人の心に進む道を示してくれる。
仕事や人生、誰もが一度は考えたり悩んだりした事を、コミュニティハウスの図書室の司書が、今の自分にピッタリの本を教えてくれる。
「なんでこの本?」と、教えられた時は不思議に思うけど、後々自分の悩んでいた事の解決の糸口が見えてくる。
四章ニートは泣きそうになっちゃった…
私にはどんな本を選んでくれるのかな。
ここの図書室に行ってみたい。
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青山美智子さんの本は、本当にどれも心が温かくなり自分にとって希望を与えてくれる作品。
私も小町さんに本を選んでもらいたい。
出会えてよかった作品。
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青山美智子さんの作品
とても温かい気持ちになってすっかりハマってしまった 次は何読もうかな楽しみ
羊毛フェルト欲しいなぁ
ぐりとぐら 好きな絵本
カステラ作りに挑戦してみようかな
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ここ数年で1番心打たれる小説でした。
キーパーソンは、教えてくれるのではなく「気づかせてくれる」存在。
悩める人に対して人は色々アドバイスしがちだけど、的を得た言葉で、本質を気づかせてくれる。こんな司書さんが身近にいたら、私はどんな言葉をもらっていたのだろうと想像しました。
名言が多すぎて、初めて読書メモをつけました
笑
5章から成る小説だけどちょっとずつ世界が繋がっていて、他の主人公の成長が垣間見れる場面が多くてほっこりします。
よくある人生の悩みがテーマになっているからこそ、全ての話に共感し、時には涙し、感情移入できました。
読むと生きる勇気が湧いてくる、そんな作品です。
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青山美智子さんの本はいつもタオルケットをそっとかけてくれるような、そんな優しさがある。
僕はアニメなどのコンテンツを見ると、こんなうまくいくはずがない、現実はこんなに甘くないといつもそんな目で見てしまう。
青山美智子さんの本を読むときも、なんというか
小町さんのような存在がいない、ファンタジーの外にいる僕たちの悩みは解消されないんじゃないかと思うことがある。
でも、同時にこうも思う。
大事なのはそこじゃないんじゃないか、と。
この人にはこれ、この人にはあれ、みたいな人それぞれ悩みもその先を照らす光も違うんだ、というのが青山美智子さんの本たちが教えてくれていることなんじゃないか、と。
この本では小町さん。ときには神様が、ときには猫がその人に合ったことを教えてくれる。
僕はこの本だけじゃなく、青山美智子さんの本たちに人それぞれ違うこと、自分の道の先にもきっと光はある、ということを自分の頭の中の棚にすっと入れてくれるみたいに教えてもらっている。
この感覚、伝わって欲しい、、、
あと、最後の依子の言葉が
「いいセンスだわ」じゃないのが彼女の微笑む姿が浮かんですごいいい
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5年前に借りた本を自分の手元に置きたくなり、購入して再読。
あの頃は朋香の年齢に近かった私がいくつかの人生の節目を迎え、今は諒や夏美の心境に近いものがある。
誰かと比較して卑屈になったり、自分の環境を言い訳にして本当にやりたかったことを諦めたり。まるで自分の写し鏡を見ているようでハッとさせられた。
自分の人生は自分だけのもの。誰かを軸に考えるものではないのだ。
人生100年時代。毎日を大切にワイドビューで味わいたい。無限の可能性が広がる明日がもっと楽しみになった。
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色々な人生を送る登場人物たちと一緒に、自らも考えさせられる物語だった。
司書の小町さんが凄すぎる。
司書ってこんな能力を持ち合わせているのか…?と思ってしまうほど(笑)
全話を通して人と人との繋がりを感じる著者の作品。木曜日にはココアをに続いて素晴らしい作品に出逢えた。
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日常に埋没して価値を見失っていた登場人物達が図書室で勧められた本達に導かれていくのが巡り合いを果たしていくようだった。
毎日つまらない、変わることなんてないという気持ちに諦めて浸かったままだと見る目は変わらない。
新しい何かでなくても見る目を変えてくれるものには出会っているかもしれないと思わせてくれました。
伏線もしっかり回収されていて読み終わったあとすっきりした心地になりました。
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町の図書室をキーにした、連作短編集。私のよく行く公営の図書室にもちょっと環境が似ていて、こんなことがあったらいいなと楽しく想像しながら読めた。
登場人物がそれぞれ繋がっていて、あの人のその後、のような感じで微笑ましく読めるのがすごく楽しい。良かった。まだまだこの図書室にまつわるお話を読みたいなぁ!
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探しものはどこにあるのか、それはどこでもない私たちの心の中にあるのだと、自分を大切にしたくなる本でした
凄腕司書の選書をきっかけに、5人が前を向く姿が嬉しくて涙が溢れた
志は変えず1日を大切にすれば何も失くさないし、いつかは明日になる
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色んな人の人生にさりげなく影響を与える司書さんが脇役で、影響を与えられる側の視点で書かれた本。オムニバス形式なのですが、ハートフルで泣けました。こういうの、好きです。
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町の小さな図書室を舞台に、訪れた登場人物たちに司書が本と小物をプレゼントする。5つの連作短編からなる物語。
青山美智子さんのこれまでの作品と趣は同じである。離れているとまた読みたくなる、そんな作家さん。
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青山美智子さん、初読みです。
書店で必ず平積みされているので人気作家さんなのは知っていましたが、手に取る機会がなかったので、まずは好きなポプラ文庫から手に取りました。
短編集で、どの話にも仕事が関係しています。出てくる登場人物の世代は違えど、就職氷河期世代にはぐっとくるものがありました。久しぶりに通勤読書が現実逃避ではなく肯定的に思えました。
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今回も青山さんの綺麗な文章とストーリーでそれぞれの登場人物が前向きに生きる素晴らしい作品でした。
特に四章の浩弥の話が好きでした。
自分の居場所が欲しい浩弥が、肯定されていく中で母に感謝の気持ちを伝えるシーンがじーんと来ました。
あと、『猫のお告げは樹の下で』に出てきたさゆり先生が本作品ではキーキャラクターとして登場していて他の作品との繋がりを感じました。
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友人に勧められて読み始めた本。
最初は「短編ものだし夜寝る前に少しずつ読もうかな」と思っていたのだけど、なんだか引き込まれて一気に読んでしまった。
文中にあったパラレルキャリアの話は、この本を勧めてくれた件の友人はまさにパラレルキャリアで知り合った友人でなかなか縁がある話だなって思ったし、今まさに私は賃金を得る本職と、お金じゃない何かを得るボランティアの両輪で生きているので「あーこの生き方ってパラレルキャリアっていうかっこいい名前がついてるんだ!」って謎に誇らしくなったりした。
さらに、夏美さんが勧められた「月のとびら」はわたしが大事に所有している本だったから、もうほんとに縁を感じてしまいとてもいい気分になった。そういえば石井ゆかりさんを好きになったのもパラレルキャリアで知り合った別の知人がきっかけだったなぁ。
そして最後の最後の本の裏表紙に
「ポプラ社はチャイルドラインを応援しています」
の文字。
そう、わたしのパラレルキャリアはチャイルドライン。
事務所にそっと置いておいたら誰かの目に留まるかな。
そんな風にふんわり寄り添うのがふさわしい本でした。
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基本的にお気に入りの本はきれいなまま残しておきたい派だが、この本だけは特別。
気になった言葉に線を引き、心が動いた場面に折り目をつけ、その時々の感情を刻み込みたくなる。
今後も何度でも手に取りたくなるし、読むたびに新しい響き方をするのだろうなぁ。
きっと年代や性別を問わず、誰しも一つは心に残る言葉と出会えるはず。
本と出会う時間をこれからも大切にしていきたい。と改めて思わせてくれる一冊だった。
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「どんな本もそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ」読書の楽しさそのものを表現しこの言葉を聞けて大満足。
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「人生なんて、いつも大狂いよ。思い通りには行かない。」
共感出来る所もあり、感動する場面もあった。
カバーにある5つのフェルト…あれは…
読んでからのお楽しみ!
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帯の『人生に迷ったら、本を開いて。出会った一冊の、たった一行があなたの人生を照らしてくれる』という言葉に惹かれて購入した。
自分は特に二章の諒さんの話が心に残った。ネタバレはしたくないので伏せますが、その時々の心境で違った読み方が出来そう。
羊毛フェルトをしてみたくなった……。100均で売ってるかな。
生きていく中で、社会に呑まれて考え込んでしまう事も多くあるけれど。私もこの本に出会って、いつかいつかの先延ばしじゃないやりたい事を見付けたい。小町さんに会ってみたい。本棚でもう少し寝かせてからまた読みたい。
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この作者さんの本は初めて読んだが、一言で言うととても読みやすかった。登場人物の心情描写が無駄なくリアルに描かれていて、共感できるシーンが多かった。個人的に、カステラ作りをきっかけに自分の生活をちょっとずつ豊かにしていく朋香の章と、自然淘汰の社会に居場所を見つけられなかった浩弥が変わっていく章が印象的だった。また、小町さんがレファレンスする彼らの抱える悩みとは一見かけ離れた1冊の本が、1人1人の推察力・行動力によって、結果的に意味のあるものになっていき、彼らの人生を後押しする些細なきっかけになっているのが素晴らしいと思った。
ただ、前提として主人公たちの心の中に潜んでいた、ある対象への熱意、夢中になれるもの、好きなことが私には全くないため、そこに関しては主人公達に距離を感じ、創作小説にすぎない寂しさを覚えたため星4に設定。
「何をお探し?」と聞かれたら、私はなんと答えるだろう…私にも人生のレファレンス本を教えて欲しい。あとあの可愛い付録も欲しい(笑)
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町のコミュニティハウスに併設された小さな図書室には白くて大きい名物(?)司書さんがいる。
一見すると話しかけづらそうに見える彼女は実は聞き上手で、利用者がぽろりと溢した悩みに寄り添うようなレファレンスをしてくれる。
抱える悩みは皆それぞれ違うけど、薦められた本と小さな付録がヒントとなり新たな一歩を踏み出す⸺
特に印象に残ったのは司書さんの選書と付録の妙。
本に人生の指針が書かれているわけじゃないし、付録も悩み事に直接関連があるモチーフじゃない。でも受け取った側は本の中から、付録から、ほんの少しの気付きや勇気を貰う。それは誰かから言われたからではなく、自分で見つけた気付き。読みながら読み手も一緒に前を向ける。
どの章を読んでも困った時、しんどい時、優しく寄り添ってくれるようなあたたかい優しさで溢れていて、心がつかれた時に読む処方箋のような一冊だと思った。
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幾人かの人生が動き始めるきっかけと過程の物語。
同じシーンと小物が何度も出てくるけど、それぞれ表現を変えてるのがすごい。
相方に勧められてたけどしばらく手を付けず、読んでみたら、新しいことを始めようとしている自分の状況と似ててとても響く内容だった。
本の好みを理解されてるってありがたいな。
映画化するならマツコデラックスだろうな。
実在する本が出てくるので思わずそのうちの一冊を読みたくなって買ってしまった。
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自分自身まさに今、仕事への熱量も見出せず人生に迷っている所であったため、本当に今読んでよかったと思う。
「今は生活を整えながら、やれることをやりながら、手に届くものから身につけていく。備えていく。森の奥で栗を拾うぐりとぐらのように。
とてつもなく大きな卵に、いつどこで出会うかわからないのだから。」
というフレーズが印象的で心に残った。
短編集かと思いきや、章を超えた繋がりもあり、「この人とこの人が繋がってたのか…!」という楽しさもあった。
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様々な悩みを持った人たちが前向きになっていく様子から、私も前向きに考えて生きようと思うきっかけになった。しかし、私は現在大学生であるため、歳をとってからまたこの本を読むと感じ方が一変しそうだと思った。
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小町さん全肯定。
登場人物の挿絵は一切ないのだが、不思議と"こんな人だろうなぁ"と思わせる。
選書と付録の塩梅が見事、そしてあえて選んだのではなく自分で結びつけたと返答、人生何周目ですか?素晴らしい。
とくにぐりとぐらは実生活でもぜひ話題にしてみたい。
前向きになる
まず行動を起こすことで物事が動いていく、そんな前向きになれる物語です。なんだか暖かな読後感があり、どんどん読み進めてしまいました。
お探し物は図書室まで
こういう短編の小説は読みやすいし内容も頭に入ってきやすいから好き!
短編やと思いきや、内容が少しずつ繋がってるから読んでて面白い
こういう気付かされる系ってあんまりないから読み応えあるしまた読んでみようと思える
青山美智子さんの小説好き
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社会人になって自己啓発本を読む機会が多かったが
小説は想像力を豊かにして新たな考え方も得る事ができ良かった。
仕事のやりがいを見つける。なぜ働いているのか。
仕事をしながらでも挑戦は出来る。
人はどの年齢からでも挑戦は出来る。
人の考えを知る事でマネジメントにもいきると感じた。
Posted by ブクログ
積読本消化。本との出会いをきっかけに、前向きに人生を歩み始めた四人のお話。個人的に司書の小町さん(脳内ではいつも銭◯堂のおかみ)自身の人生についてもっと詳しく知りたかったなと感じました。