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小説・文芸
792円 (税込)

3pt

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超情報化対策として、人造の脳葉〈電子葉〉の移植が義務化された2081年の日本・京都。情報庁で働く官僚の御野・連レルは、情報素子のコードのなかに恩師であり現在は行方不明の研究者、道終・常イチが残した暗号を発見する。その“啓示”に誘われた先で待っていたのは、ひとりの少女だった。道終の真意もわからぬまま、御野は「すべてを知る」ため彼女と行動をともにする。それは、世界が変わる4日間の始まりだった――

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know のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    む難しい。第一章で挫けそうになるが、その終わりで途端に面白くなる。なんだかアニメを見ているような描写。般若心経が勉強しなさいって言ってたことを思い出した。知ルことを人生の目的にせよと。
    「小説」でぶっ飛んで作者を知って他のを、と手を出した。10年以上も前の作品だとは。私の知らないことがまだブラックホールほど、ある。

    0
    2026年09月01日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。野崎まどさんの作品は「タイタン」ではじめて読みましたが、さかのぼってこちらの本も読んでみました。満足しています。
    まず舞台が良い。1000年以上の歴史を持つ古都京都を舞台にSFを書くというギャップ。本書の設定として、2081年、世界は超情報化社会になっていて、人造の脳葉「電子葉」の移植が義務化されている世界が描かれています。つまり人間の情報処理能力が格段にあがっているわけですが、それに加えて、国民1人ずつの「情報格」なるものが設定されているという設定も興味深い(いわゆる情報格差社会)。

    レベル0から3が一般市民で、最高レベル6は内閣総理大臣などごく少数の人間にわりあてられていますが、情報格が高いほど、アクセスできる情報が多く、他人にさらされる情報が少ない。反対にレベル0は生活保護者などが該当し、アクセスできる情報はほとんどないが、自身の情報はほぼすべて他人にさらされているという設定。そのようななか、情報庁で働く主人公が恩師のつくったコードをきっかけにある少女に出会うという物語ですが、タイトルにもあるように「知るとはどういうことか」を問うている本とも言えます。あらゆるものがデータ化され、それを処理する超高性能プロセッサーが脳内に埋め込まれているとしたら、「知っている/知らない」の差は、意図的・制度的に作られた情報格というゲートウェイの差だけになるのでしょうか?「すべてを知る」とは何を意味しているのかを考えさせられます。舞台設定、ストーリー、登場人物すべてがあわさって読後感がとてもよい作品でした。

    0
    2026年04月27日

    Posted by ブクログ

    【この世の先を、検索する。】

    あらゆる技術が発展しきった世界。
    分からないことの方が少ない世界。

    そんな世界で頭ひとつ、いや頭4つ抜きでた
    異端な存在がいるとしたら、一体どんな
    世界を見ているのだろうか。

    ひとの底知れぬ欲求と探求心の行き着く先を
    まざまざと見せつけられる本作。

    ラストの静かな衝撃たるや、
    胸打つものがありました。

    知識欲をそのまま書籍化したような
    最高濃度の1冊。

    そう遠くない将来の日本の形なのかもしれない。

    SFであり、リアルでもある本書。
    ぜひ読んでみてほしい。



    0
    2025年05月22日

    Posted by ブクログ

    野崎まど小説作品は初。アニメ『バビロン』の衝撃を受け観終わった後すぐに購入していたが他の読書に気を取られ積読。しかし、読み始めると止まらず久々の一気読みに陥る。

    テーマは攻殻機動隊とかにも見られる、IT技術を脳に搭載して爆発的に扱える知識量が増大しているという世界。ではあるが、物語の幅とそのディテールが半端ない。縦横無尽に話題は移ろい、仏教の悟りからイザナギとイザナミの古代神話、果てはエデンの園までとその情報量の洪水で知的好奇心への刺激がいい。

    そんな中にも一貫したテーマである知ること=生きることというへと収束させていくこの手腕。圧巻のストーリーテーラーです。ゾクっとする、手に汗握る、ふふって心が温かくなる、などなど感情が常に揺さぶられる作品です。

    ラストの結び方もほんとに素敵。
    SFなので理論的な難しい設定はあるけれど、発売当時よりも現代のほうがさらにこの作品の世界に近づいている実感があるからか、そこまで理解できないってことはなかったな。その感触に少し末恐ろしさはよぎるのですが。

    0
    2024年09月24日

    Posted by ブクログ

    野崎まど劇場を見た後なのでただただびっくり。ライトノベル作家だと思ったらこんなにしっかりした文章を書かれるのかと感心しました。

    内容は途中でラノベでいそうなイカレキャラみたいなのが出て来たり物理的に無理だろうとかいうところもありますが、文章の読みやすさと大枠ができていることでカバーされています。
    最後の一文がとても好きです。こんな世界になったらいいのになぁと思う、綺麗なお話でした。

    0
    2024年08月12日

    購入済み

    ネットで何でも分かる時代だから

    主人公が生きる時代では、人類は脳にもう1つの演算装置である『電子葉』の装着が義務づけられており、ネットの情報がまさにSF的に、日常的に展開される。人々は仮想レイヤーを街に表示させながら歩くことができる……そんな時代だからこそ、主人公の恩師の残した一人の少女が証明するのだ。何でもすぐに調べられて、『知っている』と『調べる』のタイムラグがないそんな時代に。
    それでも人間は、見て聞いて触って知るのだと。
    本文は大きく分けて2部構成である。
    1つは主人公が少女に出会うまでの、万能情報社会。
    1つは出会ってからの、新しい階梯へ進む少女との、万能だと感じていたはずの情報化社会について。
    我々はネットを通じて様々なことを知る。
    しかしうすうす気づいては居ないだろうか?
    『本当に知りたいことはネットにはないのではないか』と。
    漠然と抱き続けてきた感傷をこの本は刺激する。
    知識と知恵と体験と経験とはそれぞれ何もかも違う。
    そんな思いを抱いているなら、ぜひこの本を読むべきだ。

    0
    2013年10月21日

    Posted by ブクログ

    電子戦描写が派手でこれはアニメ映えしそうだな〜と思った。独特の階層社会(クラス)の構造も説得力があって惹き込まれる。高度情報体同士の対話をブラックホールになぞらえるのも面白かった。エピローグの描き方も好きだった。ただ男女観というかそのへんの倫理観はかなりぶっ飛んでいるので、最終日前のあの描写はあまり気持ちのいいものではなかった…

    0
    2026年06月19日

    Posted by ブクログ

    THE SFといったテーマをライトに読める作品です。
    SFらしい小難しい用語や理屈を並べるけれど、文系の自分でも「理解った」ような気分にさせてくれました。少女漫画的で、詩的で美しい。日本作家のSFが実写よりアニメに向いている作品が多いのは、そういった点があるからかも。

    伊藤計劃の「ハーモニー」のような雰囲気もありつつ
    人類未踏の「死」について踏み込んだ結末はとても興味深く、面白かったです。

    0
    2026年05月21日

    Posted by ブクログ

    頭に電子機器を埋め込んで、情報の収集・拡散速度が飛躍的に高まった未来が舞台。

    登場人物の名前がなかなか特徴的。細かい技術の話はお手上げ。だけど、知ることを突き詰めたこの物語の目的と帰結は結構現実的にも思え、すんなり腑に落ちて楽しめました。こういう未来がいつかくるのでしょうか‥‥。そういった想像力も掻き立てられる面白い小説です。

    0
    2026年01月31日

    Posted by ブクログ

    情報に対しても付加価値が大きく付けられた世界の話で近未来にあり得そうなリアル感がおもしろかったです。
    大学の教授に薦められて読んだ本です。

    0
    2025年12月19日

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