あらすじ
マリアと漣は大規模な希少動植物密売ルートの捜査中、得意取引先に不動産王ヒューがいることを摑む。彼には所有高層ビル最上階の邸宅で、秘蔵の硝子鳥や希少動物を飼っているという噂があった。ビルを訪れた二人だったが、そこで爆破テロに巻き込まれてしまう! 同じ頃、ヒューの所有するガラス製造会社の関係者四人は、知らぬ間に拘束され、窓のない迷宮に軟禁されたことに気づく。「答えはお前たちが知っているはずだ」というヒューの伝言に怯えて過ごしていると、突然壁が透明に変わり、血溜まりに横たわる男の姿が!? 好評シリーズ第3弾!/解説=宇田川拓也
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ストーリーのテンポ感が良くて読みやすく、最後まで失速せず、好みだった。シリーズで一番好きかも。ボーンヤード、ヴァンプドッグも楽しみ。ジェリーフィッシュ、ブルーローズも再読したい。
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「マリア&漣」シリーズ第三作目。今作も『ジェリーフィッシュ』『ブルーローズ』を超えた衝撃のトリック、どんでん返しだった。タイトル『グラスバードは還らない』の意味も、結末を知れば納得する美しい回収で納得。
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文句無しに面白かったです。結末は救いが無いですが、このビターな感じがマリア&蓮シリーズですね。謎解きを考えながら読むより物語に入り込んで読んで欲しい一冊です。今回もプロローグが後々重要な意味を持ちます。全てが分かった後に読み返すと意味は真逆になります。事件パートで最終的に犯人が誰もいなくなった点、主人公であるマリアが現場に入った際の決定的な矛盾点等読みどころ満載の作品でした。
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最後まで事件の謎が分からないような、
複雑な内容で、とても面白かった。
グラスバードとはなんなのか、
またそれが事件解決の鍵になっているのも
面白かった。
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以下超ネタバレ
いやーおもろかったなあ。
弁護士のヴィクターが犯人なのは予想通りだったけど、パメラが共犯とか、硝子鳥が人間とかは見破れなかった。
確かに序盤からエルヤのことを「彼女」と描写するから、「なんで雌だとわかるの?」と思いながら読んでいた。
硝子鳥の説明が明らかに鳥を連想させたから、実は人間でしたなんてのは「そんなのアリかよ」と思ったけれども、最後まで読んだ結果、伏線を色々と考慮すると確かにミスリードだと納得できたかな。
いやーブルーローズも面白いけど、グラスバードも負けてないなぁ。最後の金髪エルヤの描写も美しいし。エルヤはいずれ別の作品で再登場するなこれ。
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マリア&蓮シリーズ3作目
読み始め100ページ程度、話の展開がよくわからず登場人物も頭に入りにくかった。展開がスローペースに感じたが、事件が起こり始めてからは急展開でハラハラドキドキとした展開が楽しめた。最終的には冒頭部分が全て繋がり、読み終えてからもう一度読みたくなった。
グラスバードの正体には自分は気づけなかったのがやられたという気持ちになった。しっかり考えれば気付けてもいい難易度である。次回の市川先生の作品で謎に気づけるようリベンジしたい。
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ガラスの透過の話が出たところで迷彩布のトリックは察した。でもそれだけで終わらないのが「らないシリーズ」の凄いところ。グラスバードは本当に鳥なのか?一回は頭を過ったとは思う。でもそれだけでまんまと騙されてしまった。口惜しいなぁ。犯行現場とビルが別の場所では?という問いも立てられた。でも死体の数の問題が出てくる。色々推察できながらもグラスバードの正体に辿り着かなければ解明できない、ここがこの話の凄いところ。「らないシリーズ」はトリックに「ズレ」を用いる。ここまで大胆にネタバレしつおいて尚面白いのは市川さんの凄さだろうと思う。「らないシリーズ」はバッドエンドが多い。次に待つ謎は一体何だろう。
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シリーズ3作目。今回のも物語に惹き込まれてあっという間に読み終わりました。
グラスバードの事が分かった時や犯行の行われた場所が分かった時など、今回も色々と驚きました。
3作ともラストが切ないですね…
Posted by ブクログ
マリア&漣シリーズ第3弾。
前作を読んでから1年以上積読してしまった(汗)
本作も相変わらずの理系要素が満載。今回はガラス工学の分野が随所に登場する。光の透過率や反射率など、なかなかマニアックw
物語はマリアと漣の『タワー』パートと、ガラス製造会社の関係者による『グラスバード』パートが交互に進行。
タワーパートでは、高層ビルで発生した爆弾テロに巻き込まれる緊迫感溢れる展開。ハリウッド映画さながらのスリルに圧倒されたし、手に汗握るシーンの連続でめっちゃ惹き込まれた!
一方グラスバードパートでは、クローズドサークルでの不可解な連続殺人が発生。一人また一人と犠牲者が…。スリリングでミステリアスな状況にハラハラドキドキ。
こんな展開が同時に並行して味わえるなんて。贅沢な作品。
そして終盤の解決編では、この二つの事象が過去の因果によって結びつく。伏線回収もお見事だった。
個人的に、動機とか落とし所にちょっと??と疑問に思うところがあったけど総じて楽しめた。
マリアと漣の独特のバディ感も好印象で、所々でクスッと笑わせてくれる。
このでこぼこコンビの掛け合いに目が離せない。
Posted by ブクログ
このシリーズ、大好きです!ミステリーを読む時の、驚きと疾走感と寝不足を味わいたくなったら、選んで間違いなし!期待を裏切らないシリーズかと思います。最後、絶対絶対絶対、プロローグに戻ってくるはずです。ぐふふふふ。
Posted by ブクログ
マリア&漣シリーズ第3弾
不動産王ヒューが所有するタワーが爆破テロに見舞われる「タワー編」、最上階の迷宮にて起きる殺人事件「グラスバード編」とが交互に描かれる。
事件が複雑で入り組んでて難解だったー
そもそも「誰もいなく」なりすぎだろ(褒め言葉)
誰を疑っていいのか分からないまま最終章に突入してた( ˙-˙ )
マリアのピンチに駆けつけるジョンにときめきました˙ᴥ˙
Posted by ブクログ
格好良いんです、文章もストーリーも。
なんだか海外のミステリーを翻訳したような感覚(決して登場人物が外国人だからではないです)というか、、
何というか、、なら星5つにすればというか、、
後半の解説的な解き明かしで、毎シリーズぶっ飛んでいて、え?! になるのですが、このシリーズはじっくり読めて良い。過去のシリーズの話もちょいちょい出てくるので順番に読む事をお勧めします(誰)
Posted by ブクログ
マリア&漣シリーズ第3弾。
高層ビルでの爆破テロと密室で起こる連続殺人。二つが同時に起こる描写がさらなる緊迫感を生んで良かった。複雑に絡み合った真相には愕然とした。
Posted by ブクログ
マリアと漣のコンビが最高。
漣視点の語り口が多く新鮮な感じがした。
映像化不可能作品になるのか。事件編は終始違和感があり、「おそらくこうだよな」という感触はありつつも、実態が掴めぬまま、謎解明パートへ。そういう事だったか。面白い!
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シリーズ三作目
前に作でもそうだったが、現実とは少し違う発展をしている科学がうまく使われている
他の人の感想でもあったが(ヒントはあったが)グラスバードは少しずるいと思った
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シリーズ第3弾
〈タワー〉と〈グラスバード〉の章が交互に書かれている。一つは爆弾によるビルの爆破事件。もう一つはグラスバードや不思議なガラスの部屋での殺人事件。
どのように話が交わってくるのだろうと思っていたら、マリアが爆破の炎と煙に追われ、非常階段から最上階に逃れるために重く閉ざされた扉を叩くと反対側から誰かの声と扉の隙間から徐々に血溜まりが広がり、、、あっ繋がった!!扉を挟んでどちらも大変!!
ただし、真相はそんなもんじゃないほど、二転三転するのだけど。
ラストは少し切なく感じました。
それと、マリアの危機にあらわれたジョンに、おぉーー!ってなった。
Posted by ブクログ
ジェリーフィッシュ、ブルーローズに続く3作目で、本作でもマリアと蓮が登場する。これまでもガラスに纏わる内容だったので、今回はそのまんまの題名だろう。でも「還らない」というのは題名からは予想できないが・・・。ブルーローズのアイリーン、軍人のジョンも登場するので、それも読む楽しみである。したがって、順に読むべきである。
10年前に遡り爆破事件が起こる場面から始まる。
おそらくこれが重要な意味を持つのだろう。
インタールードも重要である。
マリアと漣は、希少動植物密売ルートの捜査で浮かんできた不動産王ヒューを調べ始める。ヒューの住まいはサンドフォードタワー最上階の邸宅で、秘蔵のグラスバードや希少動物を飼っているという噂があった。そして、そこに閉じ込められた者たちが次々と殺害される。
さて、犯人は誰か?その動機は?方法や機会は?と推理していくが・・・。私の推理はいつもながら、ことごとく外れる。それがこの作品の良い点でもある。後半から終盤はスリリングでそれも読みどころである。マリアを寝起きのモデルと表現しているのは、イメージ通りで適切な表現だと微笑んだ。
グラスバードとは何なのか?も最後にわかる。そして、最後は・・・、切ない。
市川憂人さんらしくパラレルで物語は進んでいくのも構成とマッチしていた。更に過去の作品で立体的に描かれているので、4次元ミステリーと言っても良さそうだ。無理のある設定もあるが、新機軸という側面で楽しめた。
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グラスバードの正体からまさかの展開に、死体を入れ替えるトリックを壊された予想外の殺人。これによって事件は複雑になっていった。最後までトリックが分からず騙された
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マリア&漣シリーズの第3弾!
いつも通り場面を切り替えながら、話を進め罠に嵌められている、と気付いたときには遅かった。
グラスバードとは……
スリル満載で読み応えあり!
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マリア&蓮シリーズ三作目
今作もSFミステリー
前作、前々作と同様の面白さがあり過去作に登場したジェリーフィッシュやブルーローズも登場
またあの人物までもが重要な立ち位置として再登場
という過去作を読んでいる人からするとワクワクする内容だが、作品内容自体は過去作と比べるとかなり重め&バッドエンド
Posted by ブクログ
これまでの作品の集大成のような。
ジェリーフィッシュ、ブルーローズを読んだのが大分前だったので、ジョンはともかく、アイ…リーン…? となってしまったのが少し残念で。再度ジェリーフィッシュから読み返そうと思う。
トリックについて、ブルーローズもそうだったが、良くもまぁそんな長いこと根性続きますね、というか。
その執念に惚れ惚れする。
オチの寂寥感も良かった。
Posted by ブクログ
硝子鳥についてはなんとなくそうかなと思うこともあったけど、犯人については全く見当もつかなかった。
本当にあとこのページ数だけで纏まるのか疑問に思いながら読むくらい最後の方で一気に解決に向かって話が進んだので、最後まで没頭して読むことができた。
Posted by ブクログ
マリア&蓮シリーズは二人の掛け合いがいつも微笑ましく思い読んでいますが、今回も健在でした。
どんなトリックがと思い読み進めていましたが、終盤での二転三転は圧巻でした。
エピローグにはとても驚かされました!
Posted by ブクログ
小説を読みながら映像をイメージして読むタイプなので、グラスバードというものが結局よくわからなくて最後まで曖昧な感じで読後感はモヤモヤが残りました。
ストーリー構成も悪くないし、最後まで楽しく読めましたが前作がリアリティがあった分だけに今作は自分的には没入感に欠けました。
Posted by ブクログ
マリア&漣シリーズ三作目。
希少動物を飼育しているという少しファンタジーのような設定は、シリーズでは初めての展開で新鮮でした。
硝子張りの空間で目撃する殺人事件。
ほかの作品では読んだこともない斬新な設定にも引き込まれました。
最後の展開に少し拍子抜けしたものの、期待度が高すぎたせいかもしれません。
この物語を一から生み出す作者のセンスには圧巻でした。
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マリア&漣シリーズ3作目。
やはり面白い
今回は緊迫した状況が続く中どう切り抜けるのかどのような展開になるのか
とても楽しめた。
前回のジェリーフィッシュとブルーローズの話も少し出てきた。
マリアと漣以外のキャラクターにも愛着がわいてきた。
Posted by ブクログ
事件が始まるまでスロースタートでしたが、閉じ込められてからはグイグイ読めた。
布状の屈折率制御ガラスなんて便利な物が発明されているのはフェアなのか否か。
硝子鳥という世間から存在していない様に扱われているものと掛けたのかも知れない。
ラストのやるせなさは好き。
ジェリーフィッシュやブルーローズが出てきて、3部作で畳む予定だったのかもと思ったが、シリーズが続いているのは嬉しい。