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江戸川乱歩賞受賞第一作
2022年のミステリーランキングを席巻したZ世代のアガサ・クリスティーが描く哀しき連鎖殺人
「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」
復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。
さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。
2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに集まった8人の男女。その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になってその殺意は鈍り始める。「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。しかも、殺されるのは決まって、「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。
そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。
Posted by ブクログ 2024年04月18日
正直、第一部読み終わった時点では、ふーんって感じでしたが、第二部でかなり印象が変わりました。
第一部の段階では登場人物が全然魅力的に思えなかったのが原因だと思うのですが、第二部では、真莉愛と新田の二人と兄ちゃん、瀬名といいキャラが多かったからだと思います。
第二部によって、第一部の事件が全く違う...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月09日
孤島に集まった若者の仲良しグループ。周りの"友人たち"に対して殺意を抱く1人。だが、逡巡している間に"友人たち"の1人が遺体で見つかる。
表紙も綺麗だし、タイトルも綺麗でまず見た目から良い感じの小説だと思って読んでみた。
オーソドックス...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月28日
第一部では、清嗣が復讐を決意しながら何者かに先を越され、犯人が見えてこないところが面白かったが、離島で連続殺人という流れには正直マンネリを感じた。
しかし、第二部に入り、登場人物に清嗣の先輩の名前を目にし、この後の展開に期待が高まった。第一部はどう続く?人生の歯車が狂ってしまった先輩のその後は?...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月23日
デビュー作である前作は変化球的な本格だったが、今回は”絶海の孤島モノ”とうことで王道中の王道。
7人のグループ内で起きる連続殺人、果たしてその正体、動機は…?
と思って読むと、なんとひと段落して第2部となり、数年後の別場所、別のキャラで話が始まる。
ところが徐々に話は結びつき、2部を読んで物語の背景...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月16日
初読の作家さん。
『そして誰もいなくなった』や『ABC殺人事件』を本歌取りしたという書評を読んでからの読書でしたがそれでも予想をはるかに超えた展開で、読みながら何度も声が出てしまい家族に訝られる始末でした。色々ほんとに凄かったけど(この語彙の無さ…)人を殺すのはダメだという揺るぎないものが根底にある...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月25日
前作の此の世の果ての殺人が面白かったので、今作も迷わず読みました。
第一部のクローズドサークルはどう考えてもかなり無理があるが、ご愛嬌ということで…笑
第二部で当事者たちにしかわからなかった事件の全容が明かされていく過程が面白かったです。
前作でもそうだったけど、主人公と誰かが事件解決のために捜査行...続きを読む
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