【感想・ネタバレ】ロッコク・キッチンのレビュー

あらすじ

2025年度(第35回)
Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作

みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ?
福島第一原発事故から14年、国道六号線(ロッコク)を旅して綴った
温かくておいしい記憶

再生と希望に出会うノンフィクションエッセイ

「福島第一原発事故後を描くのにこんな方法があるのかと驚き、
最後まで見届けなければと思った。(中略)
川内さんが聞き取った孤独な語りも、積み重ねてみれば深い場所でみんな手を繋いでいる。
孤独だけど、孤立してはいない。
川内版の新しい「ロッコク地図」を頼りに、私も旅に出てみたい」 選評より
……最相葉月(ノンフィクションライター/選考委員)

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Posted by ブクログ

福島浜通りの現在の「食」がこの本の背骨ではあるけれど、それだけでは済ませられないいろいろなことが渦巻いている。いつか訪れなくてはならない。夜空の下の本屋さんに行ってみなくてはならない。

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2025年12月25日

Posted by ブクログ

仕事になるかならないかまだわからないような段階だったけど、福島の復興に関する仕事をすることになるかもしれなかったので、実際に浜通りに行ってみた。
この本は、その浜通りエリアをタテに走る国道6号線こと、ロッコクを舞台に、今浜通りに住む人が何を食べているのかを取材した本だ。
読み終わって、明るいとも暗いともちがう、強いて何か言葉を当てはめるなら切ない、というような気持ちになっている。
実際にみた光景もいくつか描かれていて、そこの空気感もなんとなく想像できて、余計に胸に迫る。色々な想いを抱えた人が当たり前に存在していて、何かを一つに決めきれないことの難しさを、そして決め切らないでいいと、それをゆったりと受け入れることの難しさを感じる。でもどこまでいってもそれが事実で、私たちは浜通りにいようがどこにいようが、そういういろんな想いを持ったもの同士が同じ時代に同じ地球で暮らしてるのだ。そういうことに尊さと切なさとだからこその強さみたいなことを思った。
もうすでに懐かしい。本を読んで、懐かしさがもっと、来る。また行きたいな、浜通り。

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2025年12月14日

Posted by ブクログ

「大事なのはチョコじゃなくて、分かち合う人たちよ」について、理解する部分もあるけれど一人旅を愛する私にとって一人で食事をすることは割と当たり前で、一人で食事をしていて孤独を感じることってあんまりなかったよなぁ?と思いながら読み進めると、「町は家族」であるとのフレーズに出会い腑に落ちた。私は愛するリスボン、リヨン、松陰神社前(正確には、これらの町に存在する愛する店のシェフや店員さん)といった”家族”と食事をしていたので寂しくなかったのかもしれない。生きることと食べることは同義で、震災や戦争といった起こってしまった悲劇を前にそれでも食べていく人たちの強さに勇気づけられるだけでなく、気丈に振る舞う彼らの中の「見えないからといって存在しないわけではない」悲しみを忘れないでいたいと思った。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

著者である川内有緒さんの視線は、いつもながら優しく儚いものに注がれる。目を凝らさないと見えないものに。次の作品も楽しみ。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

川内有緒さんのお書きになったものが大好きだ。ただこの作品はなかなかちょっと違和感というか、何かザラッとした気持ちのまま読み進んだ。簡単に言うと、わたしの大好きな川内さんの、元気さ、明るさ、前向きな感じがちょっと逆に嫌だったのだと思う。
ところが15章くらいから、ちょっと気持ちが収まってきた。
なんだかなと思っていた自分自身のこともイヤだったので、読み終わりが悪くなくて良かった。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

福島県浜通り地方≒国道6号沿いの地域で暮らす人々の「食」を切り口に東日本大震災以降の同地域を書く。ニュースで伝えられる「被災地」ではなく、そこに暮らす人々の生活感や思いが伝わって来る一冊。
ただ原子力についての向き合いかたや考え方だけは作者の強い信念のようなもの反映されていたと感じる。その思いが出会った本書に登場する人たちにも投影され過ぎていたと感じる。
それ以外の他の部分が、作者がシンプルに交流した人の人間性そのものがしっかり出て伝わって来ただけに少し残念だった。

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2025年12月27日

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