【感想・ネタバレ】この気持ちもいつか忘れる(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年12月19日

何をしたかを覚えている、どんな気持ちだったのかもありふれた言葉でなら表せる。でも、あのとき心に生まれた感情の光をもう一度心に灯すことはできない。

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Posted by ブクログ 2023年12月11日

主人公のカヤはチカとの出会いを奇跡だと考え、それに縋って生きていたわけだが、このような生き方をしている人は現実にもいると思う。

異世界と繋がるというわけにはいかなくとも、大切な人を亡くしたとか、難病を克服したとか、なんでもいいのだが他人には起こりにくいことが自分に起こると、その出来事と自分の人生を...続きを読むまとめて、それを特別視して縋って生きているような人は少なからずいる。


そういう人って「あいつはこんな経験したことないんだよな」って人のことを見下したりすることがある。

そのような人へ、
須能沙苗からの言葉
「自分の情けなさを全部チカのせいにして、彼女を汚しているだけだからね」
この言葉を胸に刻んでほしい。

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Posted by ブクログ 2023年12月08日

バックボーンって知らない。これこそ聴きながら読めば良かったのだろうか、自問自答します。とても不思議な物語だったが、人生論の人は忘れると改めて聞き事が出来た気がする。ただ不思議なんだで終わらせないのが一番いいかな コラボも考え方が面白いしチカとカヤとこんな風に過ごしていたのかと想像した。こちらの世界も...続きを読む変わっているし異星だろうか、チカの存在は興味ありました。そして再会出来たが、思ったのと違うエンディングが斬新。一本スジが通っているし沙苗と一緒に生きていくのね。斉藤が出てきて恋愛してこれだったかと思いきやこれじゃないと思いきや〜って事 イチカに会う為の布石だけかと思ったら自分はまだまだだった ふっ

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Posted by ブクログ 2023年11月23日

大衆受けしなさそうな作品。

住野さんは読後に余白があるので読んでて楽しいですね‥
本書は会話中心の長編恋愛もの?であり、安直に書くと、今の若い世代に刺さりそうな印象です。
個人的には場面を想像しながら読める作品が好きなので楽しめました!!
恋愛もので「好き」という言葉が少ないのもらしさがあって良い...続きを読むですね

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Posted by ブクログ 2023年11月17日

住野よるさん初の恋愛小説ということで読んでみました。
恋の気持ちがストレートに表現されているというわけではないのですが、恋のあの気持ちが表現されています(文章にするのが難しい...)
恋の気持ちを伝えたい、でも...というもどかしさの表現が好きです。

気持ちは『心の中で描けない。』いまこの瞬間の気...続きを読む持ちを大切にしようと思いました

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Posted by ブクログ 2023年08月10日

最初から中盤は恋を知らない相手との恋模様を書いたものかと思って、主人公のカヤがチカのことで頭一杯になって、説明に狼狽えている所でキュンキュンしてた。でも読み進めていくにつれて、この作品はカヤの自身の感情や考えへの気付きが大切な作品なのだと思った。チカがカヤに対して「ふりだったんだね」と言った所で、エ...続きを読むーミールがなぜか思い浮かんだ。自身のこれまで気づいてなかった決して美しくはない感情を相手に宣告される事は、どの作品でも主人公に大きなショックを与えるのだと感じた。大切な事を忘れないのではなく、忘れる、けれどそれも許すことが大切だと言いたいのだと思った。

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Posted by ブクログ 2024年04月21日

戦争が起きている日本。まったく違う世界に住むチカに出会った少年カヤ。
不思議な感覚で読むことができた。少し変わったお話し。

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Posted by ブクログ 2024年03月05日

いた。
したかった。
なりたかった。
信じられた。
心の中に湧いたもの全て。
全て、過去の想いだ。
その想いを現在の形ですくい取ろうとすれば、
それらは砂のように崩れ指の間をすり抜けていく。
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住野よる...続きを読むの作品は良くも悪くも強烈な読後感が残る。
そして、微妙に共感できそうでできない主人公も特徴の一つだと思う。
でも、何故か共感できないはずの主人公の感情に、引き込まれるだけの勢いがある。

タイトル回収が気持ちいい。これも特徴の一つかも。
『この気持ちもいつか忘れる』
「記憶」を忘れることと、「気持ち」を忘れることを分けて描写しているように感じられた。
後者は、引用箇所のように想いが過去形になった時に「忘れる」という表現をしていてすごく納得がいった。
思えば、自分だって「気持ち」を忘れながら生きている。
忘れなければ自分の気持ちがいつまでも居座り続けてしまう。新しく気持ちが生まれくなってしまう。
何も感じられなくなってしまう。
「気持ち」を忘れるという機能は、「今」を生きていくためにあるのだと感じた。

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Posted by ブクログ 2024年01月30日

正直言えば怖い。「田中」「斉藤」も正式名称じゃなくあだ名みたいたもんで、本名が別にあるって分かった時は心底怖かった。
後、いってらしゃい、気をつけてね、見つからないように。ってあるけど見つからないようにってどういう意味?最後まで意味わからんかった。

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Posted by ブクログ 2023年12月09日

言語化出来ないけどものすごく面白かった
不思議でファンタジーな感じの話だったけど
主人公の気持ちに共感出来た
主人公の世界にはない言葉とかが×××になってたところ
の意味とかが気になった
繰り返し読みたくなる本。

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Posted by ブクログ 2023年09月30日

前半は異世界に暮らすチカと主人公の高校生カヤのお話。後半は大人になったカヤと元クラスメイトの女性のお話。

久しぶりに恋愛系読んでみようと思いページをめくっていたが、これは恋愛か?と思いつつ、読み進めてみると確かに恋愛小説ではあった。
一般的な恋愛小説が読みたくて手に取った方は好みではないと感じるか...続きを読むもしれないが、物語が登場人物の”一言”で大きく動いていくのは圧巻。

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Posted by ブクログ 2023年09月26日

主人公は全てに無情を感じる高校生。舞台は日本のようだが少しだけ現実とは異なる場所。そこで不思議な女性と出会い、次第に惹かれていく、というのが前半。後半から、現実的かつ写実的な場面が多くなり、気づけば主人公とともに抱いていた様々な違和感がスッキリと流れ落ちた。恋愛ものと言っても男女のそれと違う普遍的な...続きを読む愛を知ることができる作品。

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Posted by ブクログ 2023年09月17日

前半はもっとハラハラしたり意外な真実が明かされたりするのかと思ったけど、ほぼ会話メインで少しずつ相手の世界が分かっていく感じ。設定は良いと思うけど全体的になにか物足りない。でも、終わり方は未来に希望が持てる感じで終わってよかった!

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Posted by ブクログ 2023年09月13日

生きることも死ぬことも諦めたように無意味な人生をただ消費していくカヤ。退屈だった。
そんな時に出会う異世界の存在チカ。
お互いの秘密を共有していくうちに変化する感情と、お互いがお互いを通して、相手の世界に何かしらの影響を及ぼしているということを知る。
カヤは実態のない、けど光りほんの少し触れることの...続きを読むできるチカを確かに感じ、恋をしていた。
でもどれもただつまらない自分の人生に特別が欲しかっただけなのか、それとも“ふり”をしていただけなのか。
きっと違う、と思いたい、確かに大切だったんだと思う。

忘れてもいい。
きっと誰かを大切に思ったり何かを大事に思ったりする感情って、事実として記憶しておくことはできるけど、その時感じる感情はその時のもので、その感情をそのまま覚えていることはきっと出来ない。
それが忘れるってことなら、きっとそれでいい。
許したくないかもしれないし、認めたくなかもしれない。
でも、忘れてもいい、そういうものだ。

心にしまっている大切な人との記憶がある方には何かしらの共感があるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年07月30日

30代の大人でも楽しめました。
主人公は現実にはあり得ないような出逢いをするけれど、見えない相手と知り合って距離を縮め、心を通わそうとするのは現代のネット社会にリンクする。

チカが会っていたのは誰だったんだろう。

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Posted by ブクログ 2023年07月30日

読みながら、これは「恋愛小説」か?って思いながら読んでたけど、確かに、「恋愛小説」だった。
気持ちはいつか忘れちゃうけど、そう思ったっていう事実は、ずっと消えない。

音楽と文学の共演。the back hornの曲と一緒に読みたい。

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Posted by ブクログ 2024年02月10日

良かった点は忘れたくない気持ちの描写が良かったところ。
大事な特別な気持ちということがよく分かって良かった。あと2人だけの特別な関係というのも好きだった。
悪かった点は何も分からなかったところ。
モヤモヤしたまま終わってしまったし、タイトル回収がせっかく今まで読み進めてきた大切な気持ちをそんなのいつ...続きを読むか忘れるんだよという意味で言っているのでじゃあ今までの壮大なストーリーは何やってんと思った。
タイトルに惹かれて購入したので、蔑ろにしてる感じがしてして嫌だった。
でも気持ちの描写はすごく良かったので星3かな〜

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Posted by ブクログ 2024年02月08日

「どんな強い気持ちもちょっとずつすり減って薄れて、かすれていく。」「今、その自分の心と大切なものに恥じない自分じゃなくちゃいけない。」人は、過去に囚われていても、時間は止まらない。常に未来に向かって生きるのだ。過去の感情や詳細は薄れて行くのを怖がらず、より良き未来の自分を夢見て歩き進めることが必要な...続きを読むのだろうと思った。

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Posted by ブクログ 2024年02月03日

話だけでいうとうーん。香弥の気持ちが分からなかったというか、そこまで世の中に絶望して諦め続けていることも、田中も斎藤も名前も、ちょっと共感が出来なかった。だし、チカとのファンタジーの前置きが長すぎて、正直ちょっと飽きてたから読むのに時間かかった。ただ、この内容の趣旨である『この気持ちもいつか忘れる』...続きを読むという点、恋愛を主観に考えられているけれど、これって結構世を生きる上で必要な趣旨だったのではないかと思う。誰かを心の底から、狂うほど好きだった恋愛面も、仕事で辛いことを積み重ねてきた日々も、それなりに出会ってそれなりに付き合いを続けてきた友人との想い出も、そして私がこの本を終息させたタイミングだった、本当に大切な人との一生の別れも。心底心を動かされて、時に怒り時に泣いてぐちゃぐちゃになっても、『この気持ちもいつか忘れる』のだという事を、改めて自分の過去と置き換えて実感させられた。それが今後の自分の人生にどう生きるかは、言葉にするのが難しいけれど、良くも悪くもいつか忘れてしまうのだと思うと、正直気持ちが楽になったところはある。そういう趣旨の点でいうと、もっと評価をしたい作品だなと感じた。

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Posted by ブクログ 2023年12月27日

こんな自分の世界に引きこもり、世界をつまらないと思ってる主人公初めて見た。そこまで世界を、人生を諦められるものなのか、高校生にして。その諦め自体厨二病感もあるけども。
最初の方はザファンタジーで夢中になって読めた。展開にドキドキした。
けど最後爆展開があるかと思いきやそうではなかった。今までの住野さ...続きを読むんの作品で、ファンタジーとしての期待をしすぎた。
あと、「見つからないように」って何か意味があるのかと思ってたけど、なかったぽい?
そこもちょっとモヤっとしている。

でも確かに、この気持ちもいつか忘れるな、とは本当に思う。
前に好きだった人のこと、好きだったことは覚えているけど、どんな気持ちで好きだったか、どんな感情だったかは思い出せない。
今好きな人もそうなのかもな。切ないけど、それが事実で、その気持ちがこれからの自分を作っていくのも事実。

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Posted by ブクログ 2023年12月17日

途中で連載打ち切りになった漫画みたいな小説でした。他にない雰囲気があってそこは面白かった。自分には評価しきれないので3にしています。

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Posted by ブクログ 2023年12月07日

前半部分は読み進めるのが大変だった
どんな風に物事を捉えているのかを正確に知ることが難解な人もいるのだなと思った

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Posted by ブクログ 2023年11月24日

だれかのすべてをわかるなんてことは
とても無理な話で
だれかのすべてを肯定するなんてことも
とうていできやしない。
ただ、隣に並んであるくだけ。
ただそれだけ。

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Posted by ブクログ 2023年11月10日

相変わらず綺麗な言葉遣いをする。
このかたの小説はその言葉を楽しむために読んでいる。ストーリー自体は私はそこまで入り込める様なものではなかったが、美しくは感じた。
特に終盤、主人公が 忘れたくないと溢すシーンはとても良かったと思う。擦り切れそうな心情が伝わってくる描写だった。

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Posted by ブクログ 2023年11月07日

誰かのために生きたい
そんな人と出会える人生をおくることができる人って本当に一握りで、でもそんな人生をいいなぁって思う

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Posted by ブクログ 2023年10月20日

主人公の性格はあまり好きではなかったけど、ストーリーは良かった。チカへの疑問はまだあるが、いい子だった。早苗ちゃん優しすぎる!!

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Posted by ブクログ 2023年09月18日

けっこう評価が別れる作品なのかもしれないと思った。

序盤はSFで後半は説教。いちおうジャンルは恋愛だけど、『君の膵臓~』みたいな恋愛作品を期待している人には刺さらないとおもった。むしろ朝井リョウさんの、「人間ってこんな愚かな一面があるよね」的な要素が好きな人にはオススメできるかも。

異世界の少女...続きを読むに恋をした主人公が、その少女に対する想いをずっと捨てきれないいまま、でも大人になったらあんなに切実だったその気持ちを忘れていて、やべ、どうしよう~というのが本作のおおまかな流れで、主人公の気持ちはよくいえばピュア、悪くいえばいつまでも大人になりきれないイタいやつ。

自分は特別な恋をした、だから特別なんだ!という思想を主人公は永遠に訴え続けていて、共感はできるものの、読んでいて正直気持ちのいいものではなかったし、個人的には主人公を好きになれなかった。

感情の移り変わりの描写はていねいで、とっても繊細な作品だと思った。一方、ページ数の割りに響くものが少なかったので☆3つ。

あとミュージシャンとコラボしてるのか、小説を曲にしたものがあるだそう。歌詞をみる限りあまりいい感じではなかったので、そちらは聞いていない。笑

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Posted by ブクログ 2023年09月11日

男子高校生のカヤは毎日が退屈だった
ある日バス停で謎の少女チカと出会う
チカの世界では戦争がおこっている
文化も生きる場所も違う2人は
いつしか心をかよわせるようになる

2人がふれあう描写はなんとも美しい

カヤの世界をあきらめかけたクールさが
私には響かなかった

紗苗の言葉が素敵だった

作者...続きを読むの好きなバンドと
曲と小説を同時進行で作った
QRコードから曲を聴いてみた
輪郭は素敵な曲だった

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Posted by ブクログ 2023年09月04日

住野よるさんの過去の作品が好きで
久々に小説が読みたくて手に取った。
主人公は自分は特別であり他人とは分かり合えない
というような傲慢な考えの持ち主で
読んでいると共感性羞恥のような、
自分も自分自身を特別視している時期が確かにあって、今思うと何か恥ずかしいような気持ちになってしまった。しかし同時に...続きを読む懐かしさも感じた。
主人公と違って中学生になった時にはもう
夢から覚めてそんな考えも何処かにいってしまったな。
この作品は異文化との交流が面白く、
自分の生活の中にある当たり前のものが
他の世界では当たり前ではないかもしれないという
当たり前の事実を知った。
住野さんの作品で1番好きなところでもある
会話のテンポや言葉の選択がこの作品も面白かった。
前半はファンタジーだったのに対し、後半は現実の話で全く違う物語を読んでるような感覚になった。
過去のことは過去として消化してしまう現実。
楽しかった事、覚えていたい事もいつかは風化してしまうんだなあと思った。
でも過去を無かった事にするのでは無く
過去の続きの今をどう生きるか。
自分の人生を決めつけるにはまだ早いので
主人公のように受け止めてこれからもっといろんな事を感じていきたい。

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Posted by ブクログ 2023年08月21日

ほぼ全編通してカヤに対して「イテテテテ」と感じてしまうが、自分自身も同じようなこと考えたことがあるからなのでしょう
ただ31歳まで拗らせ続けてたはかなりエグい
田中と斎藤の件は本当にドン引いてしまった
どんなに顔が良くても許されないでしょうこれは

最終的に強い女に救われたようなのでカヤは運が良くて...続きを読む良かったと思います

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