【感想・ネタバレ】批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年04月26日

『小説読解入門』の姉妹本。主に『フランケンシュタイン』を題材にしている。

前半は小説技法について触れられていて、書き手のテクニックを学ぶことができた。

後半は批評がテーマになっているが、少し読みとくのが難しかった。ここはもう一度再読。

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Posted by ブクログ 2021年03月25日

文芸理論の初心者にもわかりやすい解説だった。批評理論には大別して、小説内で考察を深めるものと、小説の外から持ち込んだ物差しを利用するものの二種類がある。著者はその両方の有用性を認めた上でそれぞれの理論を解説し、実際に『フランケンシュタイン』を分析するプロセスを示してくれる。

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Posted by ブクログ 2020年11月06日

小説は、さまざまな技法を駆使して書かれている。そしてそれは、あらゆる角度からのアプローチが可能な、人類だけの、玉虫色に輝く宝だ。どの観点から見るかで、その小説は違った色合いを帯びる。

著者はまえがきで、〈ひたすら作品の内側だけを眺めているのは、狭い読み方だ。ましてや、たんに印象や直観のみに頼って作...続きを読む品を解釈するのは、貧しい読み方〉であると喝破する。これはまさしく自分の読み方ではないかと愕然とし、ではどうしたらいいのかと思うと、直後に〈批評理論という方法論を持つことによって、自分の狭い先入観を突破し、作品の解釈の可能性を拡大することができる〉とある。さらに、〈小説を読む力を研ぎすませてゆくことによって、私たちの印象はさらに鮮やかなものへ、直観はさらに鋭いものへと磨かれてゆくだろう〉とあり、なんて素晴らしい、私も読む力を磨きたいと思い、嬉々として読み始めた。

本書は、前半は「小説技法篇」、後半は「批評理論篇」の二部構成。小説技法は15項目、批評理論は13項目を挙げ、それぞれについて解説されている。その解説において、具体例に用いられているのが、『フランケンシュタイン』という作品だ。したがって、本書を読むと結果的に小説『フランケンシュタイン』をあらゆる角度から味わうことになる。

これがまぁ、楽しかった。興味深くて、理論書なのに純粋におもしろかった。あとでちゃんと『フランケンシュタイン』を読んでみようと思った。小説をどう読もうと、どう味わおうと、個人の自由であることは言うまでもないが、多彩な読み方ができればなお楽しい読書体験になるのではないかと思うのだ。

本書の内容は、小説にとどまらず、漫画や映画、はたまた絵画などの芸術作品にも応用できそう。広く豊かな読み方ができれば、きっとそれだけの批評文(書評)も書けよう。本の「読み方」こそ、書評の土台となるのだから。

さぁ、小説を読むのが楽しみになってきた。

著者の廣野由美子さんは、京都大学大学院教授で、イギリス小説専攻の英文学者。文部科学省科学官も務め、2015年2月にはNHKの番組「100分de名著 フランケンシュタイン」にゲスト講師として出演、テキストも執筆されている。

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購入済み

初心者にも読みやすい

ちぺ 2020年05月16日

『フランケンシュタイン』の物語を知らなくても本書は読むことができる。批評理論を学びたくて本書を手に取ったが難解な解説もなく入門書として大変分かりやすかった。

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Posted by ブクログ 2016年02月09日

小説技巧編が五つ星。小説の面白さの秘密が解き明かされたようだ。
批評理論編は薄く広くで四つ星。他書より、紹介されている理論数は多いが、いかんせんそれぞれの記述が少ない。ただ文体論だけは少し面白かった。

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Posted by ブクログ 2013年05月26日

古典SF『フランケンシュタイン』を題材に、前半は小説の技法についての解説を、後半は批評理論について概説している。


まず、題材が『フランケンシュタイン』というのが良かった。誰もが知っているけれども、実際の所、読んだ人なんて日本ではあんまりいないのではないか……(ボリフ・カーロフのビジュアルや、『怪...続きを読む物くん』のイメージは有名だけれど)と思う小説だし、名作として批評も研究もされた小説ということで「あ~あれでしょ? フランケンシュタインって人造人間が出るやつ?」程度の理解しかなくても、興味を持続して読むことができると思う。


小説の技法については、個人的にはデビッド・ロッジが書いたその名もズバリな『小説の技法』の価値を再確認するようなものだった。


文学者的にあの本はどうなんだろうな~と思っていたけれども、たびたび言及されているのを読んで(というか、元ネタになっているのを後書きで読んで)、やはり資料としても優れた内容だったんだねと思った。実際の所、前半部分を勉強したいのなら、デビッド・ロッジの『小説の技法』を読んだほうがいいと思う。それぞれの技法にマッチしたテキストを紹介しているし。


実際、この本は後半が重要だと思う。『フランケンシュタイン』という小説が時代時代によってどう批評されてきたか、というのがこの本の主眼になっていて、道徳的批評や伝記的批評、ジャンル批評から、フェミニズムやジェンダー、マルクス主義といった新しい切り口で批評されたことが概説される。


現在の文体論的批評や透明な批評までいくと、難しかったりエッセイじゃないの? といろいろ考える部分もあるが、こういう風に時代時代によって新しい解釈が生まれる作品こそがマスターピースと呼ばれるのかなと思った。

基本的に入門書ではあるが、大学の講義を元にしているようなので、概説としては内容の濃いものになっていると思う。新書でこのレベルが読めれば嬉しいよね。また、この本から離れて、自分が好きな小説の解釈をいろいろ考えてみるのもいいかもしれない。

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Posted by ブクログ 2011年11月21日

前半では小説の技法について、後半では批評理論について、「フランケンシュタイン」を題材に説明している。
それぞれの項目は簡潔で、「フランケンシュタイン」を読んだことが無く批評についてもよくわからない人間であったとしても、理解し易い。「脱構築批評」の項目はすごく腑に落ちた。

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Posted by ブクログ 2011年08月19日

すばらしくわかりやすい批評入門。『フランケンシュタイン』を例題に、どんな切り方もできますよと実例を示しながら、代表的な批評のアプローチについて解説してくれている。小説を読んで、「おもしろいんだけど、なんとなくとしか言えない」というときにこの本を思い出すと、切り方がきっと見つかります。

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Posted by ブクログ 2021年10月10日

フランケンシュタインを元に文学論文の書き方の説明がされてる本 これがなかったら私はロンブンってナンデスカ?状態だったな

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Posted by ブクログ 2021年02月27日

大学での講義ノートをもとに書き下ろされたもの。挙げられている事例が全て『フランケンシュタイン』から取られているので、『フランケンシュタイン』を読んでから本書に進む方が、自分の読後感と重ね合わせつつ講義を受けている感じがして、理解が深まるだろう。もっとも、『フランケンシュタイン』を読まずとも理解できる...続きを読むような工夫は、十分になされている。

内容は2部構成で、前半は小説を内在的に理解するための「技法」。冒頭、反復、性格描写、結末など要点が網羅されていて、作品鑑賞にも活かせそうな内容。

後半は批評理論で、脱構築、精神分析、ジェンダー、ポストコロニアルなど最近の議論が紹介されていて、勉強になる。こちらは、いわば文学研究のプロがどのように作品を批評しているのかを理解するという意味合いが強い。

ただ、例外は、最後に出てくる「透明な批評」。これは、「エンディングのその後」をテクストに入り込みながら推測するといった行為で、かなり日常的な読み方に入るだろう(いわゆる深読み)。筆者は、透明な批評の批評手法としての妥当性への判断を留保しつつも、「文学作品を読む純粋な楽しみのひとつ」と擁護し、ときには透明な批評が作品の中心部に迫ってゆくことも可能と指摘する。批評や創作がアマチュアにも開かれたものである根拠の一端が、ここに示されていると感じた。

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Posted by ブクログ 2020年10月06日

文学理論と批評理論の双方を学べる書籍。
基本的なことが分かりやすく書かれていて、とても良い復讐になったと感じている。またこれまで外国文学は翻訳に対しての苦手意識からそれほど読むことはなかったが、『フランケンシュタイン』の解説を読むことで読んでみたいと感じた。特定の作品を対象に批評理論の学びを進めるこ...続きを読むとで、学んだことが実践できることは素晴らしいと感じた。

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Posted by ブクログ 2019年12月04日

フランケンシュタインを題材に小説の技法と批評理論を実践を交えて紹介するカタログ本です。これ一冊でぱっと批評理論が概観できました。

前半の小説技法編はためになり面白く読めました。ただキャラクターの項目はイギリス小説の「ストーリーよりもキャラクターが優先する」を紹介するだけで、それの反対理論が全くあり...続きを読むません。少し納得しかねる主張ですけどここでいうキャラクーは人物の枠を超えて性格や感情・主張・動作まで含めたかなり細かいところなので、そのとおりなのかもしれません。

後半の批判理論は批判のために小説をネタにしている理論が多かった。とくにジェンダー批評・フェミニズム批評・精神分析批評・マルクス批評は主張のために小説を利用している印象がかなり強い。主は批評理論の方にあり、小説は主張を補強するために使われているようなものでした。

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Posted by ブクログ 2017年12月28日

フランケンシュタインという普通に読んでも特に面白くない古典を題材に、精神分析やポスコロなどの主要な技法により分析を行い、その多面性を明らかにし、なんだか本当は面白い作品なんじゃないかと思えてくるぐらい発見が多かった。
色々な切り口を知ることは、作品の読みを豊かにするし、構造主義やマルクス主義、脱構築...続きを読むといった、西洋思想でよく出てくる概念も分析手法の一つとして解説されており、もっと早く読んでおけば、効率的な読書体験ができたのかなぁと思います。読書を始めたばかりの方には特におすすめです。

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Posted by ブクログ 2016年11月14日

タイトルは固いですが、要はメアリ・シェリーの「フランケンシュタイン」の構造を分解して解説した一部と小説を様々な角度から批評した二部からなります。小説一作を取り上げているだけですので、批評理論とやらを学びたいって方の入門書にはなりにくいかも。ですが、小説を書いている、もっと深く読みたいって方にはおすす...続きを読むめです。
自分は一部を大変興味深く読みました。二部は、なるほどと思えるところと、そうなんだろうけど果たしてシェリーはここまで考えていたかと思ったり。
若干難しかったですが、今後の読書に生かしたいですね。

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Posted by ブクログ 2016年07月26日

メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』を題材に、文学理論上のさまざまな概念や手法を解説している本です。

テリー・イーグルトンの著書をはじめ、批評理論の入門書は数多くありますが、じっさいに一つの題材をさまざまな手法で料理してみせるところに本書の特色があります。具体的な批評の実践に触れることができ...続きを読むると同時に、そうしたさまざまな批評を可能にする『フランケンシュタイン』というテクストそのものの豊かさを感じ取ることができるという点で、優れた入門書ではないかと思います。

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Posted by ブクログ 2016年04月29日

19世紀イギリスの作家メアリー・シェリー(1797年〜1851年)が、1817年に発表した「フランケンシュタイン」を、小説技法と批評理論の角度から読み解こうという狙いを持って書かれた文藝理論の解説書。本著は2004年度に京都大学人間総合学部で行われた講義録をまとめたものである。そのためここで展開され...続きを読むている文体は硬い上に内容も高度なので「新書版なので内容は平易だろう」と思ったら後悔するかも知れない。本書の着目点は、後半に登場する批評理論。この本で紹介される批評理論は13種類(小項目を含めると24種類)だが、理論が異なれば、そこから受ける印象はこうも違うのだろうかとうなってしまう。言い換えれば、この作品は多種多様な読み解き方ができる作品、ということがいえるのだ。欲を言えば、もう少し文体を平易にしてくれればと思う。

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Posted by ブクログ 2013年06月12日

批評理論系の本を初めて読む人にオススメしたい本。
全体的に分かりやすく、理解しやすい。
但し、メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』を元に書かれているので、
あらかじめそっちを先に読んでからの方が良いかもしれない。
また、分かりやすく書かれている分1つ1つの項目の内容が薄いと言えば薄い。
批評理...続きを読む論系を少し勉強している人には物足りないと思うかも。

個人的には家に置いておきたい1冊。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月03日

[ 内容 ]
批評理論についての書物は数多くあるが、読み方の実例をとおして、小説とは何かという問題に迫ったものは少ない。
本書ではまず、「小説技法篇」で、小説はいかなるテクニックを使って書かれるのかを明示する。
続いて「批評理論篇」では、有力な作品分析の方法論を平易に解説した。
技法と理論の双方に通...続きを読むじることによって、作品理解はさらに深まるだろう。
多様な問題を含んだ小説『フランケンシュタイン』に議論を絞った。

[ 目次 ]
1 小説技法篇(冒頭;ストーリーとプロット;語り手;焦点化 ほか)
2 批評理論篇(伝統的批評;ジャンル批評;読者反応批評;脱構築批評 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年02月08日

メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』をモデルに、小説の形式や批評の仕方について語ってある本。入門編と題してある通り、一つの物語を広く浅く、ときどきちょっと深めに掘り下げてあります。

小説の書き方とか形式について興味を持ったので読んでみました。今までにない感じの本で、まさに知りたかった内容を...続きを読むわかりやすく解説してあるというところで、個人的にはニーズに合致した良書でした。
『フランケンシュタイン』は読んだことがなくて、内容についていけるかどうか不安でもあったのですが、本文を引用しつつ丁寧に解説してあったので、すらすら読めてよかったです。
次に小説を読むときや、これから読んだ本を読みなおす時にちょっと視点を変えて読んでみるための、良いきっかけになったと思います。

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Posted by ブクログ 2011年01月30日

「フランケンシュタイン」を題材に文芸理論を勉強できる本。面白く読み終えました。やっぱりメアリー・シェリーは「エミール」に影響を受けていたとわかってよかったです。

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Posted by ブクログ 2010年11月30日

テクストにどのような切り口(読みの可能性)があるのかを明示してくれる良書。
ひとつの現実(作品)と多数の理論を結ぶ。

文学理論の解説書や個別の理論からある作品を読むモノは多いが、一つの作品を多数の理論から光を当てて、その方向性(と研究史)を丁寧に解くものは少なかったように思う。
もちろん自分の好み...続きを読むや専門の領域に物足りなさを感じる場合もあろうが、それは本書に求めるべきでは無かろう。

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Posted by ブクログ 2010年08月26日

 前半は小説の構成について、後半は具体的な批評の方法について。『フランケンシュタイン』という小説一つに絞って展開していくので、非常にわかりやすい。

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Posted by ブクログ 2021年08月28日

 『フランケンシュタイン』を題材に小説技法と批評の技法を解説。小説技法も批評家視点の技法であって、いやゆる「書き方」ではない。それぞれの技法は具体的な例を挙げながらかなり細かいところにまで踏み込んでいて、批評家の批評技法のネタ晴らしにもなっている。同時に批評のための批評、あるいは小説を批評者の主張を...続きを読む補強するための道具にするための方法でもあり、批評家の発言の胡散臭さの正体が何なのかが理解できたように思う。

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Posted by ブクログ 2019年04月24日

第一部は表現技法を、第二部は様々な批評の手法についてまとめた本
「王が死んだ、そして王女が死んだ」についての反論
批評の手法については映画などにも応用できそう

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Posted by ブクログ 2018年09月21日

小説の技法や各批評の特徴を解説した一冊。 普段読まないタイプの本なので、読み終わるのに時間がかかりましたが、各技法や批評分野の特徴を、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』を題材にして解説しているので、分かりやすかったです。 そして全ての事柄に対して、『フランケンシュタイン』で解説できてしまう...続きを読む廣野さんの愛が素晴らしい。
私も、廣野さんにとっての『フランケンシュタイン』のように、どんな角度からでも切り取って解説できるくらい愛してしまう一冊を見つけたいものです。

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Posted by ブクログ 2016年01月21日

初読。技法と理論とそれぞれ整理されていて、読む前に予想していたよりも分かりやすかった。フランケンシュタインの分析としても結構おもしろく読めた。いつも何となくで読んでしまうけど、もっといろいろ考えて読みたいと改めて思った。個人的には技法の部分が特に興味深かった。今後の読書に生かせるだろうか。

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Posted by ブクログ 2014年11月28日

新書という体裁ながらこれは完全に「教科書」ですね。『フランケンシュタイン』という具体的な著作を材料にしているため、解説は具体的でわかりやすいです。また、各課ごとの分量もよくまとまっていて、消化不良に陥ることなく小説技法・批評理論を勉強できます。その分、娯楽性はゼロで読んで面白いという類の本ではないよ...続きを読むうに思います。

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Posted by ブクログ 2012年10月02日

批評とはどんなものかに最近関心があって、実際具体例を通してやっている本はないかなと思ったらぶちあたった本。

『フランケンシュタイン』自体は読んだことがなく、ストーリーラインをちょこっと知っている程度だった。
それでも終わった頃には『フランケンシュタイン』の魅力がじわじわと伝わってきて、これが文化的...続きを読むな原型として語り継がれてきた理由もなんとなくわかってくるような気がした。

批評に関する、理論的な細かい部分に関しては他の本のほうが良いかもしれないが、実際にそれをどう適用するか?ということを見るのにはお勧めしたい。

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Posted by ブクログ 2010年12月22日

うーん、「フランケンシュタイン」がテキストとして適当だったかどうか。こういう理屈のつけ方だったら、どれでもいいのではないか。
映画によるイメージとの落差についてあまり語られないのも物足りない。

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Posted by ブクログ 2010年07月17日

「フロイト的解釈」「脱構築批評」といった講釈はどんな本や物語についても必ず付いてくる。それらによる解説がどんなに陳腐であったとしても、物語が物語として成立している以上、そういうおせっかいな解釈からは逃れられない。
 どんな物語も呑み込んでしまうそのようないやらしい体系性を持っていることこそが、完成さ...続きを読むれた批評方法に永遠の命を与えているといえる。

 これは「小説」という物語だけでなく、身近なものから社会的なものまで、人の生き方という物語についても成り立つと思う。どんな行動も、解釈の体系からは逃れられない。「何の意図もなく起こした行動」さえ、その人の行動の履歴から意味づけられてしまうという現実がある。

 これが、人が「思想」を学ぶ原動力なのだと思う。思想は法律のように権力による実効性を与えられていないし、科学のように現実を変える合理的な力が認められているわけではない。
 だが、思想はそれでも他者の「解釈」という檻によって私たちを強力に縛っている。自分の行動についての解釈が下世話で陳腐なものになるのを避け、論理的な帰結の結果自分の意図する美しい姿になるように、人は「解釈の仕方」について血眼で学ばざるを得ない。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

フランケンシュタインを通して、さまざまな文芸批評のしくみを学ぶことができる。小説を楽しむ方法がいろいろ書いてある。物語の時間や、プロットとストーリーのちがいなども興味深い。

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