【感想・ネタバレ】批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義のレビュー

あらすじ

批評理論についての書物は数多くあるが、読み方の実例をとおして、小説とは何かという問題に迫ったものは少ない。本書ではまず、「小説技法篇」で、小説はいかなるテクニックを使って書かれるのかを明示する。続いて「批評理論篇」では、有力な作品分析の方法論を平易に解説した。技法と理論の双方に通じることによって、作品理解はさらに深まるだろう。多様な問題を含んだ小説『フランケンシュタイン』に議論を絞った。

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Posted by ブクログ

フランケンシュタインを先に読んでから本書を読んだらもっと楽しめたと思う。
読む前までフェミニズム批評とジェンダー批評を混同するという危うい理解だったことに気づいた。

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2026年08月02日

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2005年刊のロングセラー。私の手元にあるには2024年発行の第17版。
洒落たサブタイトル通り、「フランケンシュタイン」がこれほど解剖しがいのある作品だとは思ってもみなかった。
2部構成。第一部は、この作品の小説技法を、語り手、焦点化、性格描写など、15の観点から分析。第二部は、この作品をどう読むか、伝統的批評、ジャンル批評、文化批評など、13の批評で読んでいる。
構成は緻密。語りも巧い。しかも楽しんでいる。トリビアもあちこちにある。
(p.s. メアリー・シェリーが妻子あるパーシー・シェリーと駆け落ちし、スイスにいたバイロンと合流。退屈しのぎに、めいめいが幽霊話を書くことになる。その時にできたのが「フランケンシュタイン」の原型。その場には、バイロンの友人ジョン・ポリドリもいて、彼は「吸血鬼」を書いた。えっ、そうなの! このトリビアは「ちなみに」で始まる一文に書かれている。)

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2026年03月19日

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2020年の出版なので、読んだ記憶はあるが、記録には残っていない。メディア・リテラシーとして、メディアを分析するための基礎的な語句がここでうまく説明されている。したがって、動画のメディア・リテラシーを行なう場合にも、基本書として読むのがいいと思われる。
 小説の技巧をもとにしていると書かれている。

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2026年02月09日

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ネタバレ

私は批評理論を勉強したかったわけではなく、「フランケンシュタイン」を読んだことがあったことからこの本に興味を持ち、読んでみた。

この本は内容が第一部と第二部に分かれ、第一部には小説技法について、第二部には批評理論について、具体的な例を挙げて書かれている。私は技法とか理論の名前を覚えたかったわけではないので覚えられなかったけれど、読んでいて面白い箇所があった。

例えば、「信頼できない語り手」のところ。
小説は全て誰かしらが語り手になっている。その語りから読み取れる口調とか価値観で、語り手が信用できるか(内容を事実と受け取って良いのか)どうか、読者は判断する。
語り手の信用できなさも利用する。これは私にとっては新しい発見だった。語られていることを読者が鵜呑みにしないか、試しているみたいで面白いと思った。
また私は世界は個人個人の主観でできていることを思い出した。人は事実を歪めるもので、歪めない人はいない。

「フランケンシュタイン」の著者の夫が書いた評論では、3種類の読者が設定されているらしい。恋愛小説にしか反応しない低級な読者、恋愛以外の感情にも共鳴できる読者、そして、頭で考えることによって真の共感を得ることのできる高度な読者。高度な読者はこの作品を理解できるだろうということ。
やっぱり、読者は試されているんだと思った。
自分も「高度な読者」を目指したい、と言ったら烏滸がましい感じがするが、今後読書の経験を重ねていき、「共感を得られる読者」に近づきたいと思った。

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2026年02月04日

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「小説とは、人物を造形するものである」

イギリス文学の研究家で、京都大学名誉教授の廣野由美子さんによる『批評理論入門』です

廣野由美子さん…なんとなくどっかで見たな〜と思ったら、光文社古典新訳文庫のオースティン『説得』の翻訳をされてた方やないですか、あの翻訳も素晴らしかった

さて、本書ですが、まさに『批評理論入門』です
「小説技法篇」と「批評理論篇」の二部構成となっていて、爆烈面白い
特に「小説技法篇」は小説を読む時に新たな視点や深みを与えてくれる

こんな面白い講義が聞けるなら、わいも京大行っときゃよかったな〜(行こうと思えば行けたみたいな言い方!)

まぁ、だいたいはなんとなく感じてたことでもあるんだけど、なんかふんわりしてたもののちゃんとした名前を知ったことは大きいと感じました

まぁ、明々後日には忘れるけどw

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

『批評理論入門』はフランケンシュタインを題材に、文学をどんな視点から読めるかを体感させてくれる一冊。
形式主義で技法を、マルクス主義で社会背景を、精神分析で無意識を…。
批評は作品を縛るものではなく、むしろ「作品を開く」楽しみだとわかる入門書。

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2025年09月16日

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一部の小説技法はとても勉強になったし、二部の批評理論も、一つの小説からこんなに沢山の解釈が生まれるんだと驚きました!
今後小説を読むのがますます楽しくなりそうです。

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2025年09月11日

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フランケンシュタイン読んだすぐ後に。

合わせて読んでよかった。

そういうふうに読み取るのかーとか
読者的に読み飛ばしそうなところも
作者としては、いろんな思いで書いてるんだなと
これから、もうすこしじっくり読もうと思った

もう一度読み直して、次から読む時は
心の片隅に意識したい

入門とあるので、この次の段階のものも読みたいなー
あまり専門すぎると難しそうなので。

ただ、
本との相性は絶対あると思う
自分にとって読みにくい本
とっつきづらい本
難解な本
それは、これからも
じっくり読む前に閉じてしまうだろう
それでも読書がただ好きなだけだし
まーいっか。

これ好き!って本に出会うたびに
その本を深掘りしたくなるツールを
少しだけ学べた気がします。

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2024年06月02日

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この本で紹介している知識(小説技法、批評理論)を持って、今まで小説を読んだことがなかったので、遅ればせながら、それらの視点を自分が得ることができ非常に有益であった。
題材としてフランケンシュタインの小説を上げているが、恥ずかしながらこの小説を読んだことがなく、本書で初めて、そのあらすじを知った。しかし、小説ってこうやって読む遠くが深く楽しめるのだなということを初めて知った。
フランケンシュタインの小説は奥深く楽しめるものなんだな。

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2023年08月20日

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科学としての文学。こういう技法こそ高校の現代文で教えてほしかったよ!
小説も漫然と読んでるだけでは作者の意図の1/10も汲み取れないのね。もう少し若い時に知っていたらと思うと悔やまれる。

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2023年03月22日

購入済み

初心者にも読みやすい

『フランケンシュタイン』の物語を知らなくても本書は読むことができる。批評理論を学びたくて本書を手に取ったが難解な解説もなく入門書として大変分かりやすかった。

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2020年05月16日

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三宅さんのおススメの本。いつもただ漫然と小説を読んでいたけどここまで分析する方法があるんだなと大変勉強になった。自分の好きな本のジャンルで同じ事象を様々な人の視点で語られる描き方を「多元内的焦点化」というのを知った。芥川龍之介の藪の中とか。同じ事象であるはずなのに人によってこんなにもとらえ方が違うんだなと初めて読んだ時は目から鱗。

*固定内的焦点化で書かれた小説ではその語り手の主観やある種の思い込みでの視点であるため、文面通り読むとそこに書かれている内容の範囲内でしか吟味できない。信頼できない語り手であっても自分は鵜吞みにしてしまう。
三宅さんの本でも書かれていたけど、書かれていない事や書いてあるけど必ずしも正しくなさそうな事を俯瞰して批評的に読むにはどのようなトレーニングがいるのだろう?他の類似作品と比較する、となるとやはりたくさんの読書体験(に限らず様々な作品鑑賞)は必要なのかもしれないなと思った。

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物事の構造や意図を読み解いたり、情報に対する解像度を上げることができる本。様々な視点、複眼的な思考、本質的な考えを感想に終わらせず言語化する能力がつく。


小説技法、批評理論

冒頭:作者が作品全体を見渡して最も苦労して書く部分
現実と虚構との世界を分かつ敷居。人物の名前、人間関係、時、場所などの情報を記憶しつつ絶えず推測を働かせないと物語についていけず最も負担が大きい部分

ストーリー:出来事を起こった時間順に並べる
プロット:(自分が書きたい事を最も効果的に読者に伝わるように)物語が語られる順に出来事を再編成したもの。
ナレーター(語り手):信頼できる語り手
信頼できない語り手
審議を見分けることが可能な世界であるべきで信頼的内語り手を用いる事によって見せかけと現実とのギャップや人間というものがいかに現実を歪めたり隠したりする存在であるかを露にする
上ずった口調を通して語られる内容を割引きながら聞かなければならない

物語の骨組み、
プロット 因果関係で繋がった順番
焦点化 誰の視点で語られているか。複数の語り部
外的焦点化:物語世界の外側にいる全知の語り手
内的焦点化:物語の内部の語りて
 固定~:一人に絞る。自分の知識の範囲内でしか語る事ができない(使者たち、メイジーの知った事)
 不定~:複数(フランケンシュタイン)
 多元~:同じ出来事が複数の人物によって語られる(藪の中、指輪と本)


提示(show):あるがままの会話を記録・報告
叙述(tell):語り手が介入して出来事や状況、人物の言動心理・動機について読者に解説

時間
アナクロニー:ストーリーの出来事の順序が合致しない事
フラッシュバック、後説法:過去の出来事や場面に戻る
フラッシュフォーワード、先説法、伏線:未来に起きる出来事をちらりとほのめかす
in medias res:ある程度進行してから語りだす

声:
モノローグ 作者の単一の意識視点
ポリフォニー・対話的 多様な考えを示す意識や声
小説とはいくつもの異なる文体や声を取り込んで多声的なメロディーを織りなす文学形式

イメジャリー:ある要素で想像力を刺激させ視覚的映像を喚起させるもの
メタファー あるものを示すために別のものを提示しそれらの間にある共通性を暗示する(風車の森:風車がたくさんある光景)
シンボル 特に類似性のないものを示して連想されるものを暗示する(月:毎回怪物が現れる)
アレゴリー 具体的なものを通じて抽象的な概念を暗示し教訓的な含みを持たせる(森に迷う:過ち、文明からの逃避、自由、再生、調和、回帰)

異化(defamiliarization):ふだん見慣れた事物からその日常性をはぎとり新たな光を当てる事。習慣化によって蝕まれてしまった生を回復する事こそが芸術の目的。
前景化(foregrounding)ある要素や属性を強調し読者の注意を惹きつけるように際立たせる方法
まだ事物の名称を知らない怪物によってこの世界に存在する一つ一つのものが新鮮に捉えなおされ異化される。
ミルトンの失楽園を読んでアダムとサタンを自分と重ね合わせる。

間テクスト性:先行する文学テクストから意識的ないし無意識的に何らかの影響を受けている

メタフィクション:語り手が前面に出て読者に向かって語り自体の口上を述べる。真実と語りの間には距離がある、あくまでフィクションである。トリストラム・シャンディ 物語が脱線しそれについて語り手が弁明を繰り返す

閉じられた終わり(closed ending):ハッピーエンド、悲劇的結末、意外な結末
開かれた終わり(open ending):読者の自由な想像の余地を残す、二重の結末(二通りの解釈の可能性を残す)、円環構造(冒頭に戻る)

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2026年08月08日

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批評って大変だな。勉強になりました。フランケンシュタインを読んでから読んだけど、批評的な視点だったところは3割4割ぐらいかな。文学的な素養が足りないので最後のほうは著者の知識の開示としか感じられなかったです(トホホ)。

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2026年05月15日

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フランケンシュタインを例に取り、様々な視点からの批評の例示、さらには創作技法まで提示している。
批評を書きたい人はもちろんだが、小説を書きたい人にも大いに参考になるであろう本

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2026年05月06日

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 前半の小説技法篇の方が分かりやすい内容である上に、他作品にも適用して理解することができたので面白かった。後半の批評理論篇はちと難しかったが、「批評」が一体どういうものなのかを、数々の具体的事例を通じて知ることができ、新鮮な学びとなった。
 繰り返し読み、その中身を己の血肉としたい一冊。

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2026年02月25日

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自分が読むときは、小説はとかくストーリーを追いがちで、主人公もしくは作者に共感して終わりとなる。しかしこれからは、少なくともストーリーを追う楽しみだけでなく、2、3の角度から読むことができるような気がする。作者の生い立ちを先に調べるかもしれないし、疑問点をメモしながら読むかもしれない。最後まで読んで解決しなければ、主人公の世界に入り込んで推測するかもしれない。これは小説を読む楽しさを何倍にもしてくれる素晴らしい指南書であると思う。

構造主義、脱構築についても入門から読んでみたいと思った。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

フランケンシュタインを題材に、様々な批評理論を紹介する本。

2部構成になっていて、1部はフランケンシュタインの解説。2部は様々な批評論文の紹介になっており、原作版フランケンシュタイン未読でも安心です。

私もフランケンシュタインについては人造人間のイメージしかない状態で読み始めたので、主人公の名前がフランケンシュタイン氏で、人造人間は名無しの「怪物」だったとは驚きでした…

2部は少し難しく感じましたが、「批評理論とは〇〇という観点から物語を読み解こうとする試み」ということが分かると、少し理解が進みました。

個人的に面白かったのは「文化批評」の項。フランケンシュタインが様々な舞台や映画のモチーフになるにあたり、時代に合わせて原作ブレイクとも言えるほどの改変がなされて行きます。実際、私も全然違うイメージを持ってました…。作者のメアリが知ったらなんて言うんでしょうね?

わたしはガッツリ理系ですが、「大人のための国語の授業」って感じで楽しく読めました!

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2025年11月14日

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小説技法に注目した内在的アプローチと、批評理論に基づく外在的アプローチの2つを駆使して、小説「フランケンシュタイン」を題材に、小説の読み方を解説した1冊。

小説は娯楽であり、個人の好きなままに読めば良い代物ではある。しかし、個人の貧弱な感性のみでは「面白かった」「感動した」等の陳腐な感想しか出てこない。本書を読めば、より深層に迫る読み方が出来るようになるだろう。

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2025年09月24日

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文学理論について分かりやすく書かれた新書。
小説のフランケンシュタインを題材にさまざまな理論、方向性から分析している。
難しい理論も、フランケンシュタインを通して解説されるのでわかりやすかった。
さまざまな批評の中で、フェミニズム批評やジェンダー批評など、フランケンシュタインとはおおよそ結びつかないと思ってたものも取上げられて面白かった。

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2025年09月07日

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自分がいかに小説の上部だけしか読めてなかったか…
「こういう読み方は無粋かな」という気持ちになるような事でも
むしろ、そんな読み方こそしていいんだという気にしてくれた

特に
・怪物とドラ・セーのとやりとり
・エリザベスからの手紙から読み解く彼女の本心
・フランケンシュタインとクラヴァルに見る友情以上の関係性
・フランケンシュタインの弟アーネストはその後どこへ行ったのか
など興味深く原作小説をもう一度読み直してしまった

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2025年07月14日

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特に、後半の「批評理論篇」は、さまざまな批評理論を取り上げて、それぞれにわかりやすい解説が施されている。1篇の小説についても、いろいろな「読み」が可能であると知った。

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2023年10月15日

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モノローグ ポリフォニー イメジャリー メタフィクション 形式主義  脱構築 決定不可能姓 コロニアル

「小説の技巧」と似通う部分が多いという話を聞いた。目を通すべきだろう。

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2023年10月12日

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ひさびさ、分かりやすい国語の授業を受けているみたいだった。こういうのに興味がある方は入門門編としてはすごい丁寧で分かりやすい本でした。

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2026年06月12日

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批評を使い分けることで小説を色々な見方から読むことができる。人文系の大学を出ていない私は背景理解のための知識が乏しすぎて、趣味で読書をする上では批評しながら読むことはできないかもしれないけれど、こういう読み方があるとわかって良かった。予想以上に論拠、引用がしっかりしていたので、人文系の論文が世間で揶揄されるようなただふわふわとした議論をしているわけではないと思った。作者の廣野さんの講義を受けてみたいな。

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2026年03月15日

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ネタバレ

【小説技法篇】と【批評理論篇】の2部構成

小説技法篇は、意識していたものから普段気にしていないものまで様々な技法をもとに『フランケンシュタイン』を分析する

批評理論篇は、精神分析批評やジェンダー批評、マルクス主義批評など多くの切り口から『フランケンシュタイン』を解釈する

SFの先駆的作品なだけあって『フランケンシュタイン』はすごい
あと、メアリ・シェリーの家族すごい

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2026年02月14日

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小説の読み方を『フランケンシュタイン』を例に小説技法と批評理論という2面から考察した批評入門書。

例を用いた解説が非常に分かりやすくすらすら読めるし面白かった。ただ技法と理論を合わせるとかなりの種類があるため一読だけでは頭に入らない。「こんな表現方法や考え方があるんだなぁ」といった感覚で読んでいくものなのかと思った。

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2026年01月24日

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ネタバレ

三宅香帆さんが自分が批評の面白さを知った一冊と紹介しており、興味を持って読み始めた。

『フランケンシュタイン』を題材にして、批評の手法について具体例を用いて説明してくれる。驚いたのは、フランケンシュタインだけでこれだけ書くことがあり、読み解く事ができるということ。これから読む際、より面白く読むための技法も知ることができたし、小説とはなにかという大きな問題の一端を知ることができた気がする。

フランケンシュタインは読んだことがなかったが、面白く読めた。ちゃんと読んでからもう1回帰ってこようかな。

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2025年11月29日

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スケザネ読書本から。ひとつの物語を、これだけ多種多様な視点から眺められる事実にビックリ。つまり、読んだ気になるってことは、ここに書かれた一通りを経た上でにしないとってことだな。ハードル高っ。

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

「シラバス読んだらめちゃくちゃ面白そうだったのにいざ取ってみるとそうでもない授業」みたいな感じだった。例えになってないけど。

メアリ・シェリーの『フランケンシュタイン』を題材にして、合計21もの批評理論の立場とその実践例を紹介する本。批評理論を抽象的に羅列されたところで何が何だか分からなかっただろうから、その点では理解の助けになった。
ただほとんどの批評理論が、小説をより深く理解するためのツールではないように思えた。むしろ自分のイデオロギーの正しさを証明するために小説をダシに使っているようで、率直に言えばこんなことをして何になるのか分からない。

今までに提示されていない読み方を提示することそれ自体に価値があるんだ、と言われたらそうなんだろうが、先にゴールありきで「この小説は実は◯◯主義的である」とか主張されてもふーんそうなんだ、としか思えない。手段と目的が逆なんじゃないの、と言いたくなる。
もっと実用的で日々の作品鑑賞が楽しくなるような批評理論を期待していたので少々ガッカリ。次に読むとしたら物語論あたりかな。

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2024年11月04日

Posted by ブクログ

小説「フランケンシュタイン」を題材に小説の読み方について体系的に学ぶことができます。小説のみならず、様々な作品、コンテンツを批評したり分析するのに本書の知識は役に立つと思いますよ。映画とか小説とか読んで考察するの好きな人は読むことをおすすめします!また創作する側の人にとっても学ぶものは大いにあると思います!鑑賞に耐えうる作品を作るには最低限本書に書かれていることくらいは知っておく必要があると思いますね。

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2024年06月30日

Posted by ブクログ

本書がどういう本なのかということについては、筆者が書いた紹介があるので、それを引用しておきたい。
【引用】
批評理論についての書物は数多くあるが、読み方の実例をとおして、小説とは何かという問題に迫ったものは少ない。本書ではまず、「小説技法篇」で、小説はいかなるテクニックを使って書かれるのかを明示する。続いて「批評理論篇」では、有力な作品分析の方法論を平易に解説した。技法と理論の双方に通じることによって、作品理解はさらに深まるだろう。多様な問題を含んだ小説「フランケンシュタイン」に議論を絞った。
【引用終わり】

私は小説をよく読む。本書は、その小説をよりよく、より深く味わうために有用ではないかと思い手にした。
「小説技法篇」では、「冒頭」「ストーリーとプロット」「語り手」等、15の技法が紹介されている。「批評理論篇」では、「伝統的批評」「ジャンル批評」「読者反応批評」など、13の批評の方法論が紹介されている。
小説はよく読むが、このような小説を読むための「理論」に触れるのは初めてのことなので、いずれの技法・方法も、初めて目にするものばかりであるし、その前にそもそも、このような技法や方法論が存在すること自体を初めて知った。多くの技法や手法を230-240ページ程度の新書でコンパクトに説明しているので、1つ1つの技法・方法論の説明に割かれている紙数は少ない。そのため、技法・方法論について理解が出来たとは言い難いが、小説を読むための助けになるであろう、このような方法論があることを知ることが出来たことが、本書からの収穫になるだろうか。

それにしても、このような技法・方法論を使った批評や論文をこれまでに目にしたことはない。それはアカデミアの世界に存在するのだろうか。週末の朝刊各紙には、「書評欄」がある。私は自宅では日本経済新聞を購読しているので、目にするのは日経の書評だ。最近では、書店に「書評コーナー」があり、ここ数週間の各紙書評で取り上げられた書籍を置いてあったりする。「書評」の中で、この本で紹介されている技法や方法論を使って小説が紹介されているのを目にしたことはない。繰り返しになるが、本書で紹介されている批評はどこで読むことが出来るのだろうか、ということに関して、少しモヤモヤが残った。

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2023年03月05日

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