小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ捻くれたストーリーですが面白かったです。主人公が、「俯瞰してるつもりで周りを全て見下して、自分では意見も言えないし行動もできないけど、自分の思い通りにならなかったら駄々こねる精神年齢お子ちゃま」として上手く描写されてると思います。ストーリー中のような大事件を起こさないだけで、こういうこと言いつつ、SNSで愚痴だけ言ってる人って多いと思います。特に高校生から大学生は一気に自由度が上がって、主体的に動かないと何もできなくなるので。
一方で主人公と決別した秋好は、入学時点では主人公と同レベルの精神性(まあベクトルは違いますが)だったのが、様々な行動で成長して行ってますね。
事件が起こった後の話も結構厚く書いてくれていて面白いなと思いました。当然取り返しはつかないんでしょうけど、主人公も結局前向いて生きるしかないってわかった感じですよね。 -
Posted by ブクログ
埼玉県のマンション住まいとしては、読まなきゃならないと手に取った。
マンション内で起きる様々なトラブルに関する連作短編集かと思ったら、30代の会計事務所に勤める独身女性が、埼玉県のとあるマンションを購入。そこでの隣人トラブル、高齢女性の清掃員との交流、管理組合についてなどなど、1人の女性が主人公となる連作短編集だった。
主人公の香織がマンションを1人で購入するだけあって、なかなか気が強く、スカッとする毒を吐くので読んでてこちらも、気分がいい。
マンション住まいだと、隣人はもちろん、住んでいる方達のことも気になるし、管理費、修繕費などについては、「そうそう、そうなのよー」と頷けることが多々あった。
清掃員のタケコさんの孫ちゃんの話は、最近ありがち?とは思ったけど、楽しませてもらった。
篠田さんの作品を読んだのはたぶん『女たちのジハード』以来かも。とても読みやすく面白い文章を書く方なのに、読むタイミングがなかったなぁ。 -
Posted by ブクログ
教師を引退したアンミツ先生と、かつての教え子たちの温かくも切ない物語。
東日本大震災も交えた情景描写は、人の儚さや弱さと同時に強さや逞しさも感じることができた。
「正しい」ことは決して「正解」とは限らない。
アンミツ先生がテンコさんに伝えた「優秀な教師や、正しい教師、強い教師じゃなくて、いろんな子どもたちを包み込める大きな教師になりなさい」の言葉が心に刺さった。
アンミツ先生が主人公ではあるが、「私」と表現せず、「アンミツ先生は...」「先生は...」と表現することで、感情移入し過ぎずに客観的に読むことができた。
これも重松さんの策略なのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあー面白かった!これぞ伊坂作品、という手法がてんこ盛りに詰め込まれた大作。「伊坂ワールド第一期」の最終作と言われてるみたいですね。主人公の由紀夫は、母親が奔放だったために父親が4人同居するという稀有な家に育ち、なのに意外とグレてなくてなんなら達観している男子高校生。設定がもうユニークで最高。父4人はキャラが四者四様でみんなカッコいい笑。私は博識で冷静沈着な悟さんが好き!あと女好きでスマートな葵さんのことも、作中の女性たちの例に漏れずやっぱり好き笑。クイズ番組から手旗信号送るシーンはもはや伝説。
私はやはりこのタイプの時系列で粛々と進んでいく長編が好きだなー。「一方その頃」みたいにして章ごとに行ったり来たりするタイプの長編(て手法に名前はあるのかな)もいいけど、章が変わるたびに一旦あらすじを思い出す作業が入るので、世界にどっぷりハマれないので少し苦手みたい。
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