小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
短期記憶障害のある元数学者の「博士」とそこへ家政婦として雇われた「私」と私の息子「ルート」の優しい物語。博士の数学の蘊蓄を自分でも理解しようと努める「私」とルートが愛おしい。そして数字の面白さをちょっと味わうこともできる。小川洋子は「密やかな結晶」以来2冊目だが、どちらも記憶を失うことが中心テーマ。私にとっては「博士の愛した数式」のほうがしっくり来る話だった。
実際に短期記憶障害のある人のドキュメンタリーを観たことがある。イギリスの元学者の話だったが、この物語に出てくる博士のモデルになったのではないかというくらい。体中にメモを貼るということはしていなかったが、メモ帳に覚えておきたいことをい -
Posted by ブクログ
この本、評価低い人いるのかな。。
とても面白かった、一気読みしてしまった。
PMS(月経前症候群)を患っている藤澤さんと、パニック障害になってしまった山添君。
2人が前職の職場を辞めて再就職した栗田金属は、とても大らかな社長や年配の先輩ばかり。
でも2人にとってその場所こそが心穏やかに過ごしやすく働きやすい居場所になっていきます。
藤澤さんの発作を事前に察知し、外に連れ出し草むしりをさせた山添君のナイスフォローな場面が一番印象に残ったし笑えた。
パニック障害のせいで美容院や理容院に行けない山添君の為に切ったことのない髪を切ってしまった藤澤さんの行動力も素敵だと思った。
私の職場にも髪を切らずに -
Posted by ブクログ
久しぶりに、びっくりするほど最高な小説に出会えた。
人は必要な時に必要なものに出会う縁を私は信じていて、そのひとつがこの本だったんだと思う。
心に刺さるフレーズが多くて、メモをしながら夢中で読み進めた。
無骨だけど心根は優しい恋人との将来、家族との関係、情熱を注ぐほどでもない仕事のことなど人生に不安を抱いている、アラサー未婚の女性が主人公。
彼との将来が不安なのだと思っていた都が、実は自分が自立できていない不安を、彼への不満という形に置き換えていただけなのではないかと友人に指摘される場面にドキッとした。
私も、そよかみたいに歯に衣着せぬ物言いをしてくれる友人が欲しい。
真ん中まで読み -
Posted by ブクログ
ひまめろ師匠の本棚から
国立民族学博物館(民博)を紹介する本です。
これ読んで民博に行くことを決めました! 歩行距離約5kmの本館展示場、みてみたいです。ただ、友の会はその後考えたいと思います。(笑)
わたし、民博って単に大きい博物館だと思ってました。違いました。研究所なんですね。研究者のかたが、成果を伝えるための博物館だったんですね。
だから、学芸員さんはいらっしゃらない、「特別展」なんかも研究者(教員)さんが仕切ります。
そのせいなのか、はたまた初代館長の梅棹忠夫さんのこだわりまのか、博物館なのにオープン展示、説明文最小限で、「物と対話する場所」だそうです。
したがって -
Posted by ブクログ
ネタバレすっごくリアルで、つい自身の状況に当てはめて読み進めてしまった。
そんなつもりはなくても、いつの間にか「自分に相応しい人」を選んで関わってしまう。相手の、自分に向けられたごく一部の情報だけを見て、アリかナシかを判断してしまう。まさにアプリで相手を探している時の自分だった。傲慢だとは思いつつ、人から”いい人”と言われる人を恋愛対象として見られないことに罪悪感を覚える。これが私の善良の部分、?(なんてお相手に失礼すぎて言えないけど、、)
人は善良で傲慢で、でもその全てをひっくるめて人間らしいと思えるような、軽やかで柔軟な大人になりたいなぁと思った。
(内容はヘビーだったからこそ、感想はライトに、
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。