あらすじ
京の淀藩常火消・野条弾馬は、己が目を疑った。大火の折に生まれ激甚な災禍をもたらす炎の旋風“緋鼬”が大坂の町を蹂躙していた。続発する緋鼬に、それを操る何者かの影を見た弾馬は、新庄藩火消頭取・松永源吾に協力を頼む。源吾は、天文学者でもある風読みの加持星十郎らを連れ大坂へ。しかし、ぼろ鳶組は、炎の怪物を眼前にすると大きな挫折を味わうことに……。長編時代小説、書下ろし。
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今回も面白かった。主人公を中心とする個性豊かな仲間たち。この人たちと出会ってみたい、一緒に何かをやってみたいと思わせる人物がこれでもかと登場する。敵も一癖も二癖もあるし、狙いみたいなものもよく出来ていて単なる勧善懲悪ものではない面白さがある。このシリーズも残りわずかであるが、最終章に向けてどんな展開が待っているのか、今から楽しみだ。
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2024/6/27
大事に読んでるんだけどさ、ちょっと気合い入れないといけない行事があって早めに手を出した。
だって確実に面白い本持ってないと乗り越えられない時があるじゃない。
何の言い訳だ。
今回は大阪へ。
そう!弾馬がいます!!
そのかわり新之助はお留守番で出番はちょっとだけ。
今回は星十郎の回。
悲しいお別れもありました。
この位置の人割と死にがち。私油断してなかった。
過去に出てきたことある人の出し方がホンマに上手で、ババーンって書いてないのにそういう風に出てくるのよね。
どうなってるの?あれ。
あと悪者がやっぱり掻き毟るほどの悪者で私の情緒がおかしくなる。
これぐらいやってもらえると頭リセットできて現実とまた対峙できる気もする。
ジャンキー。
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毎回毎回本当に面白いんだけど…
面白いんだけどあと2巻でシリーズ終わっちゃうよおおおおおあああああんxkxjshwlcldねんlwmxbxksめ
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9作目は再び関西へ。今度は大阪で、京都以上にめんどくさい奴らがいる。いつものメンバーじゃないのがちょっと淋しいところもあるが、今回は特に星一郎が活躍して頼もしい。再び登場の蟒蛇弾馬の過去が語られるのも興味深い
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双風神の舞台は大阪で弾馬も出てきて新しい緋鼬という強敵(竜巻)も出てきたが星十郎と山路連貝軒のコンビが大阪を救い危機一髪でとても面白かったです。黄金雛は零巻で源吾の昔の話らしいのでとても楽しみです!【小5】
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羽州ぼろ鳶組、今回の舞台は大坂。
たった一度の登場ながら個性的で印象深い蟒蛇弾馬も登場しぼろ鳶フリークを喜ばせてくれる。
江戸とは違った大坂火消しの文化が物語に花を添えるとともに、やっぱり一橋家の影がしっかりまとわりついていて続きが気になってしょうがない作品になっています。
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今回は大坂。
懐かしい野条弾馬と、初お目見えの大坂の火消したち。大坂には武家火消しがいない、半鐘が1つしかないなど、江戸とは状況がかなり異なる。
タイトルの双風神、1方は加持星十郎、もう1方は天文方の重鎮でこれまでにも出てきたことのあるあの人。
伝説の人物が主役達と共闘する状況って、どうしてこうワクワクするんだろう。
今回の火事は実に科学的に厳しい放火。火事で竜巻のような火柱が巻き上がる現象は、明暦の大火などでも表れ、被害を大きくすると知られている。
これを計算して放火してくる敵。ゾッとする。
こんなものにどう対処したらいいのか。
当初はそれぞれの矜持などによってバラバラだった大坂の火消し達が、源吾や弾馬などの異分子の影響もあって、協力し始める。
仲間になっていく過程は感動。
そのほかにも大きく泣ける場面もあり、謎解きや人の陰謀、火との戦い、どこをとってもお腹いっぱいに満足できる一編だった。
いつも面白くてすぐ読み切ってしまうから困る!
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読むのに時間が掛かったー!
またまた粋な(クセが強い?笑)登場人物が増え、難しい漢字が続々。読み返しながらゆっくりと♪
9巻は大阪が舞台で星十郎が主人公。星十郎の風詠みとしての活躍、バラバラだった大阪の火消を必死にまとめようとする源吾。
源吾の船上での男気と大阪の火消たちのやり取りに鳥肌と涙!人情っていいなー(´;ω;`)
終盤に不穏な伏線、恋の伏線...伏線が多すぎて次も楽しみ(*´艸`)
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「羽州ぼろ鳶組」の9冊目。
今回の舞台は大坂。毎日仕事に通っている界隈も含めて物語が描かれるのは楽しいね。
滅多に起こることがない炎の旋風“緋鼬”が大坂の町を蹂躙する中、京都から淀藩火消・野条弾馬が呼び寄せられ、“緋鼬”を見た弾馬は風を読み切ったその仕業にこれを抑えるには有能な風読みが必要と考え、頼まれた源吾が星十郎らを伴って大坂へ向かうという出だし。
序盤は、暦を巡る星十郎と土御門の因縁や弾馬が“蟒蛇”と呼ばれるようになる経緯が語られ、ゆるりゆるりと話が進む。
源吾らが大坂に着き、実際に“緋鼬”の猛威に晒されては、その狂暴さになす術がなく、面々は大きな挫折を味わうことに…。
が、元幕府天文方・山路連貝軒に後押しされた星十郎が吹っ切れてからはいつも通りの一気呵成。
反目しあう大坂火消を一計案じて一堂に集め、それらに向かって鋭く叫んで見得を切る源吾。妻と息子の顔を思い浮かべながら身を捨てて“緋鼬”を止める覚悟に、今回も涙なしでは読めないぜ。
加えて、火消として“緋鼬”退治に一役買う山路連貝軒、京と大坂を往復し手に入れた「魃」で火を消して回る武蔵、駿馬を駆ってあっという間に武蔵を運ぶ弾馬の配下の花村祐、ひとつにまとまった大坂火消もそれぞれに個性豊かで見せ場たっぷり。
首尾よく“緋鼬”を抑えた後、下手人に襲われた山路を助けようと竹光で立ち向かう星十郎にもまた泣ける。酒の力を借りずに火に立ち向かった弾馬も紗代とうまくいったら良いな。
一橋の動きが不可解と思われたが、終わってしまえば一橋に土御門も加わった三つ巴だったことが知れ、次巻以降どんな話になるのだと思わされる。
そうした不穏さの中だからこそ、終章、束の間の穏やかな日の夫婦の会話に癒された。
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一巻、四巻、そして本作九巻が、ぼろ鳶シリーズ三本柱か、と思うほど好き。
推しの星十郎先生が主だから、というのは否めないけれど、読後、表紙を眺めた時に泣かない人はいるんですか!?
緋鼬に立ち向かう星十郎、双風神の文字、彼方に見える人影(だと思うが真相はいかに)…こんな表紙完璧だろ…。
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応援要請を受けて源吾たちは再び関西へ。
今度は京都じゃなくて大阪が舞台。
ここでも癖の強い火消したちがおり、江戸とは違ったルールの元で消火活動を行っている。
火事で起こる緋鼬と言う恐ろしい現象に立ち向かうために東奔西走するが、なかなか足並み揃わず…
だけど、やっぱり熱い男・源吾がやってくれた!
源吾の言葉にはグッとくる。
ここでのメインとなるのは星十郎だけど、彼にもまた大きな試練が…
思わず泣いた展開。
あの人の想いがちゃんと星十郎に伝わっているのが喜ばしい。
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星十郎ーっうおおおっう!!
というわけで今回は新庄藩定火消の風読み加持星十郎がメインの回です
もちろん星十郎も大好きでぼろ鳶シリーズの多彩な登場人物の中でもかなり上位です
昔から軍師タイプって好きなんですよね
水滸伝で言ったら呉用とか公孫勝とかね
公孫勝なんて妖術使いますからね
あ、公孫勝の話は今いいですか?
でも星十郎の風読み(風向きを予想して火消しに役立てる)も何も知らない江戸の町人が見たら妖術みたいに思うでしょうし
今回大坂の町でおこる「緋鼬」を起こす火付けもそれを防ぐ方法も妖術みたいなもんです
星十郎に「緋鼬」を防ぐヒントを与える六角獄舎の囚人野狂惟兼も妖術使いみたいな雰囲気だし(むしろハンニバル?)
そんな自分好みの舞台設定にいつもの涙あり笑いありほのかな恋もありーので面白くないわけがない!
とくに火消しの中の火消し松永源吾の魂の言葉に大坂の火消し達が男を見せるクライマックス
星十郎の祖父とも言える山路連貝軒との涙涙の結末!
もう!んんんーもうっ!なんでこんなに面白いのよもうっ!
まだまだ怪しい企みも潜んでいそうで伏線貼りまくりの今作は次作以降の期待値も瀑上がりの傑作でした!
この面白さは読めばわかる!んもうっ!
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大坂を蹂躙する火焔旋風"緋鼬"を止めるため京の野条弾馬から加持星十郎を貸してくれと手紙が来た
源吾は武蔵もつれて3人で大坂へ
大坂にも変な掟があったよ
反目し合う大坂火消達を協力させる場面は熱かった
「鬼煙管」で出会えた人達との再会も嬉しかったです
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シリーズ9作目でまだこのクオリティ出してくるかあと驚きました。人物やアイテムの配置からして『鬼煙管』の時点ですでに構想のあった編なんでしょうが、現代の火災知識をうまく大阪という都市特有の特性と絡めて展開してて面白かった。ただキャラの多さはそろそろ把握を諦めてはきました。
各火消の頭の二つ名・号令・特技によって各小集団のチームカラーを出すテクニックなど、やっぱりBLEACHなりワンピースなりの少年漫画の影響は強いんだろうなという印象はあります。特に号令がね、これはやっぱり卍解に心を焼かれたんだろうなと思うので・・・
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舞台は大阪。
一癖も二癖もある火消したちを束ね、大火へと立ち向かう姿はまさに圧巻。
ボロ鳶お馴染みの顔ぶれが見えない寂しさこそあるものの、それを補って余りある読み応えでした。
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今回は同時発生した火災から竜巻のような現象が起きるという現実に起こり得るのか判断しかねる大きな火事に立ち向かう。
このシリーズの魅力の一つである火消し頭たちの個性は今回も健在。よくこんなにいろんな特徴を思いつくものだと感心します。
大阪人からすると江戸時代の大坂気質が誇張され過ぎている気もしますが、結局は同じ火消し魂を持つ仲間になったので良しとしよう。
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今回の舞台は大阪!
京都はあったが…大阪は初ではないかー!
大丈夫か?源吾!ちなみに…京都で一緒だった弾馬登場♡
大阪にて緋鼬(あかいたち)なる現象が起こる!
これは…神の仕業でも悪魔の仕業でもなく、人間の仕業!
風読み・加持星十郎も連れ、この難題に挑む源吾!今回も手に汗握る、そして時に笑い、時に泣ける“ぼろ鳶組”。
あ〜ほんと、このシリーズはやめられません(*´꒳`*)
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ぼろ鳶シリーズ第九弾!
舞台は大阪。ぼろ鳶の風読み・星十郎の活躍に焦点を当てたストーリー。
火事現場にとんでもない現象が次々と!?
新庄藩・源吾と京の淀藩・弾馬の活躍と、どこか似ている二人の威勢のいい吠えっぷりにスカッとします!
煽り文句に町火消しの「やったろやんけ!」に、心がはやる。
江戸とは違い、過去の確執から他の町火消しとは隔たりのある大阪の火消したち。
口が悪く喧嘩早そうではあるけど、そんな彼らが一致団結したら何と頼もしい!!
きっかけを作った源吾の振る舞いにしびれた。
格好良すぎるでしょ!
これまでにない火消しの描写や展開もおもろかった。
星十郎は、本当によく頑張った!
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今度の舞台は大坂。そして主役は風読みの星十郎。風を利用して竜巻のような炎を発生させる相手が今回の敵。いつものぼろとびの面々の出番は、ありませんでしたが、大坂の火消したちや弾馬も登場して良かったです。個人的には、最後の深雪と源吾の会話の章がのんびりとしていて良かったのですが、おそらくこの巻は、次巻への布石のような気が読んでいてしましたので、最終章も嵐の前の静けさというところなのでしょう。
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内容(「BOOK」データベースより)
京の淀藩常火消・野条弾馬は、己が目を疑った。大火の折に生まれ激甚な災禍をもたらす炎の旋風“緋鼬”が大坂の町を蹂躙していた。続発する緋鼬に、それを操る何者かの影を見た弾馬は、新庄藩火消頭取・松永源吾に協力を頼む。源吾は、天文学者でもある風読みの加持星十郎らを連れ大坂へ。しかし、ぼろ鳶組は、炎の怪物を眼前にすると大きな挫折を味わうことに…。長編時代小説、書下ろし。
令和5年3月4日~8日 16日~17日
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今回は大阪
京都同様アウェーです(*´-`)
京都よりさらに嫌われてます!
大阪人は東京嫌いですからね笑
まぁ私の名古屋もたいがい嫌われてますが笑笑
緋鼬…炎の竜巻が大阪で頻発!
土御門VS星十郎
頭脳戦ですね_φ(・_・
土御門は奥が深すぎて難しい…
山路様の最期に涙
源吾の船上での啖呵に心が熱くなる9巻でした!
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今回の舞台は大阪。
大阪の町の炎の旋風、緋鼬(あかいたち)が起きる。
京都の野条弾馬が、源吾らに協力を頼む。星十郎、武蔵と共に、大阪へ。
大阪の火消しは、5組。この頭達もまた個性的で魅力的でした。
大阪火消し達をまとめる姿、かっこよかったなぁ
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09月-22。4.0点。
羽州ぼろ鳶、第9弾、襲大鳳のため再読。今回は野条弾馬と共に、大阪へ。但しストーリーの主人公は加持星一郎。
大阪で「緋鼬」(あかいたち)という火事が。。火の竜巻を火付けで起こしている。頭を抱えた弾馬は、源吾に助けを請う。。。
相変わらずの熱さ。源吾が少しずつ自分の過去や亡父と向き合うようなセリフが。
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【羽州ぼろ鳶組シリーズ9】
今回の舞台は大坂(大阪になったのはいつなの?)
町火消が5組しか存在しない大坂。
そこで連発している『緋鼬(あかいたち)』と呼ばれている現象。焔(ほのお)の竜巻が起こり、なす術もなく死者や被害が出ている。
5組の町火消はライバル心が強く、協力体制は難しい。西の1番火消、野条弾馬は、東の1番火消、松永源吾に協力を頼む。
今回は男臭く、深雪の活躍もロマンス少なめでちょっと不満。。。
天文方、加持星十郎と山路の師弟愛は良かったけど。
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大坂の町に襲い掛かる大きな炎「緋鼬(あかいたち)」。
口ではいろいろ言うけれど、守りたいものは一緒。
大坂の町火消は、江戸に負けず人情にあふれている。