あらすじ
番付のためか――。火消番付への関心は高く、お家の評判にも繋がる。その噂が人々の口に上りだす頃、ぼろ鳶組松永源吾は、無謀にも他の火消から手柄を奪おうと闘う仁正寺藩火消柊与市の姿を目にする。
そんな折、火消による付け火を疑う読売書きが姿を消し……。
真相を追う源吾らの前に現れたのは、火難の遺児を救い育て、「菩薩」と崇められる定火消進藤内記だった。
諦めの悪い火消が炙り出した、不審な付け火と人攫いの真相とは?
感情タグBEST3
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久しぶりにまたボロ鳶シリーズ。
第5巻です!
今回も、びっくりするくらい面白いですね。
今村翔吾さんは、天才ですね(*´∀`*)
何でこんなに何冊も面白いお話が書けるの!?
先ずはお琳ちゃんの活躍ですよ!
このお琳ちゃんの真実を見抜く目が凄いんですっ!子供なのにあの判断力(*´꒳`*)
キャラいいです!お琳ちゃん好きです!
今回は、私が勝手に一休さんだと思っている新之助の活躍が凄いんです!!
彼はやっぱり私の1番の推しですっ(*ˊᗜˋ*)♡
番付は低いですけど(笑)
めっちゃ強いしかっこいい!!
番付は低いですけど(くどい?)
そして、我らの深雪さんです!!
火消たちの帰る場所(∩ˊᵕˋ∩)・*
そして今回は深雪さんにっ!!! (๑˃̵ᴗ˂̵)و
悪役は超悪役で、もうケチョンケチョンにしてやれーー!!!うりゃーーーー!!!!
やっちまえぇーーー!!!!!
って思えるし、この高揚感ですよ!
ボロ鳶シリーズ最高です!!
江戸時代、火消番付が話題となっていた。
番付の上位に食い込みたい他藩の火消しが手柄を奪おうとする。
そんな中、火消しによる放火を疑っていた読売書きが姿を消す。
真相を追っていた源吾たちは、定火消・進藤内記と出会う。彼は地元の人から菩薩のように尊敬され人気を集めていたのだが、、、
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シリーズ5巻目。
京から江戸に戻った源吾たちは次の事件に巻き込まれる。。。
火消番付を作る文五郎が突然姿を消してしまった。なぜ突然姿を消してしまったのか?探っていく。
シリーズの中では今現在面白いと感じた展開。
今回のテーマは『火消』としての矜持だったりするのかなと。
火消番付は大相撲の番付のようなもので、やはり功績があればあるほど、大関・横綱レベルまで行くわけで。でもそういうレベルまで行ってる人は、努力家でもあれば人の命を助けることに役目を果たすことを第一に考えるんだと思う。
今回登場した仁正寺藩・柊与市、八重洲河岸定火消・進藤内記のような、どこか番付を意識した挙げ句に悪巧みをするのは火消じゃないよなと。今でも通ずる部分でもあるので、共感でしかなかった。
「ーぼろでいいさ。
源吾は久しぶりにそう思った。情けなくてもいい。無様でもいい。恰好悪くてもいい。火消はそれでも命を救う者であるはずではないか。」
源吾率いる新庄藩・ぼろ鳶が、いくら見た目がダサくても、情けなくても、人の命を助ける矜持を持つ、だから一番格好がいい。その場にいたら応援したくなる火消たちですよね。
次作はまだ手にしていないですが、源吾たちがどんな事件に巻き込まれるのか…。
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羽州ぼろ鳶組シリーズ、5作目。
このシリーズでは悪人が悪人になった経緯に同情してしまうことが多々あるけれど、今作の悪人は分かりやすく悪人。同情の余地なし。
民を救うため、時には命を擲ってでも消火活動に当たる火消したち。
消火活動の結果として命を落としてしまうことはあれど、確実に命を落とすと分かっている現場にあえて踏み込んで、命を落とすのは…?
たとえそれで民が救われたとしても。
人の命を自分の道具のように扱う悪人には怒りしかなかった。
良からぬことが起こっていることは分かりつつ、なかなか真相を掴めないぼろ鳶たち。
彼らが真相を掴もうと奮闘する様には胸が熱くなり、彼らが窮地に立たされた時は手に汗握り…特に今作は終盤の火事の場面ですごくハラハラした。
その時の源吾の数々の言葉とその後の展開には胸が熱くなったし、涙した。
今作も相変わらず深雪がかっこよすぎた。
どんな状態であったとしても、火消しの妻であろうとする姿に胸を打たれた。
そして、お七ちゃんの鋭さには思わず笑ってしまった。
勘九郎の深雪への粋な計らいも◎。
火消しかどうかは関係なく、己の職務を全うしようとする彼らの姿が胸にグッときたし、最後の源吾と深雪のやり取りも微笑ましい。
今作も読みどころ満載で楽しめた。
《シリーズ好きな順》
①夜哭烏 ②火喰鳥 ③鬼煙管④菩薩花⑤九紋龍
✎︎____________
本人が黙々としていたことを、誰かが見てくれているというのは誰しも嬉しいものである。(p.87)
──全ての者を救える訳ではない。だが、一度救うと決めれば、命を賭して全うすべきである。(p.188)
人も花も同じ。住まう地、取り巻く人々で生きも死にもします。(p.224)
内密にと言われれば黙っておれぬのが人よ(p.266)
情けなくてもいい。無様でもいい。恰好悪くてもいい。火消はそれでも命を救う者であるはずではないか。(p.283)
火消に出来ねえはねえ。やらねばならぬ。ただ一つよ⋯⋯(p.335)
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前作に続いての一気読み。火消しを名物にしていた小藩が代替わりで方針転換し、火消組の存続のためには、途方もない成果を出せという指示。真面目にやってきた大将は、自分で火をつけてそれを消すという悪魔の囁きに揺れ動く。果たして江戸では不審火が相次ぎ、なぜかこの小藩が真っ先に駆けつけることが続くが、不自然さに気づくものも現れる。その1人、読売(瓦版)の書き手が突然行方不明となり、疑いが一層濃くなる。そんな中、菩薩と崇められる火消しの不審な行動が明るみに出る。不審火との関係は。姿を消した読売の書き手は。そして小藩の運命は。現代にも通ずるストーリーだが、これは江戸のお話。とてもよく描かれていて唸らされるレベル。
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2023/10/19
おもしろーい!!
だけに常に怖いのは歴史的事実。田沼様の治世が続くパラレルワールドでもいいのよ。
私の一押しは新之助。どんどん好きになる。
愛すべきキャラクター。
牧秀悟ばりのムードメイカー。
私も作者も阪神ファンなのでタイガースの選手じゃなくて不本意ですが。
しかも剣の達人。
もっと彼らに会いたいけど、いつも窮地に立たされてるので会ったら会ったで心労もあり。
新之助いつも無茶するからな。
日常番外編とかゆったり読みたいなろう思考が湧きました。
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5作目だが、これまでのパターンを踏襲することなく全く新しい面を描いている。くらまし屋でも同じように思うけど、今村さん、すごい! 今回も源吾もかっこいいけど、脇役がみんな活躍して嬉しい。新之助、ますます精進してね
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番付のためにわざと火をつける、ありえる。ところがどうやら話は単純ではなかった…シリーズ史上最悪の火消しが登場?!今作も推しの新之助が頑張ってくれたので◎!!^_^
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第5巻になり、これまでの登場人物、関係性が見事に絡み合って更に敵味方の色合いが濃くなっていく。
大河ドラマのような壮大さも持ちつつ、水戸黄門のような一話完結の勧善懲悪の面白さもある。
読み終わったらすぐに続編を読みたくなる中毒性がすごい!
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時代小説だけど、ミステリー要素があるところがまたおもしろいなー♪
今回は胸糞悪いお話でした(^_^;)
子どもが絡んだ悪事は許せない!
男気パワー炸裂で見事にスカッとさせてもらいました!新之助良かったな♪
新しい命がまたみんなの絆を深めて、ますます続きが楽しみ(*´艸`)
火消番付が挟まってて嬉しかった♪これがなかったら登場人物が覚えられず、読むのにもっと時間がかかったかも(笑)
Posted by ブクログ
今回も熱い一冊でした。
予算の都合で規模縮小を迫られる小藩の火消ながら、どこかぼろ鳶組に通じる雰囲気がある仁正寺藩火消。一方で装備も人員を背景に実力を兼ね備え、かつ頭取は人格者として地元の圧倒的な人気があるのに何故か不審な伏線を感じる八重洲河岸常火消。
これら2つの火消の物語に、主人不在の加賀藩と新庄藩が個人的な信頼関係に基づく連携をみせながら大活躍する。その一方で相変わらず魅力たっぷりの深雪さんは、火消菩薩という通り名に恥じない活躍振り。どんどん広がる人脈がこの先どんな作用を見せるか楽しみです。
Posted by ブクログ
京都から戻った源吾たち。
江戸でぼろ鳶組全員の活躍が見れるのはやっぱり嬉しい!
ただし、やっぱり事件は起きる。
財政難から火消し削減を迫られている与一や源吾が毛嫌いしている菩薩の進藤内記。
それぞれの思惑が重なりあい、混乱しながら解決へ突き進む源吾たちが格好良い!
それぞれが自分の限界を超えて頑張る姿を見ていると胸が熱くなる。
権力に負けず、人命第一に全力を尽くす火消たちを応援せずにはいられない。
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今回も面白かった!
このシリーズの大きな魅力のひとつは作中登場する「火消し番付」と通称ですよね「火喰鳥」とかね
なにしろかっこいい!
そして今回は火消し番付がお話の鍵になってたりします
最後は「菩薩」に「火消し菩薩」が勝ちます!
そりゃあそう
偽物が本物に勝つはずがないのだよ!
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毎回話題になる火消し番付。
読売書きの文五郎が行方不明に…
菩薩の仮面を被り、悪事働く進藤内記との闘いが!
平蔵の息子・鬼平、お七、お琳も活躍
そして仁正寺藩・凪海の与一がまたまたカッコ良い!
深雪も無事出産!新キャラ達も今後出てくるだろうから益々めが離せません\(//∇//)\
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ぼろ鳶組第5弾。
今回は帰ってきたぜ、江戸の町。
てなわけで、ぼろ鳶組のみんながまた揃って、どこか安心感をおぼえる。
仁正寺藩の火消頭取、柊与一。今回はこの男が中心だ。家老から番付を上げるよう迫られ苦悩する。そこに火付による火事があり、異常なほど早く駆けつける火消がいたら、怪しいしかない。でもこの与一は、源吾にも火消しのなんたるかで雷を落とした爺さん、柊古仙の孫だ。そんなわけない、あってほしくない、と源吾も(自分も)思い惑う。
新庄でも番付を気にする新之助が、張り切りまくる。これまでも無茶ばかりするこの副官に、心配でヤキモキする源吾。
今も人の評価って、励みになったりいい面もあれば、それによって、未来ある者が身を崩す面もある。軽々しく他人の評価を鵜呑みにするのは注意しないとなあ。
三役最後に出てきた「菩薩」進藤内記。孤児を引き取って育てるという慈善事業を行い、近隣の江戸っ子に評判が高い常識家だけど、イケすかない態度、源吾との因縁、どれをとっても、こいつだろ悪いヤツw 内記って名前からして悪役。藤沢先生の作品の「帯刀」みたいにw偏見?
というわけで、今回は火消にも悪いヤツがいたってことで、ちょっと残念だけど、これまで見てきた熱い火消魂は負けはしない!窮地に陥っても諦めずに何とか必ず火を消し止めるのだ。
「火消にできるできないはねえ。やるしかねえんだ」やっぱり江戸の火消はかっこいいねえ。
でも一番肝が据わってるのは我らが深雪様。近所で出火した最中産気づいて逃げられないところ、駆けつけた源吾に消しに行けと一喝。「必ず2人で帰りを待つ」と。こんなこと言われたら、頑張るしかないよね。
最後に、新之助がんばれ!
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前巻と比較しても。時代ものらしく、読み応えありまして。
コレ、よかったぁ。
そっかぁ。お子たちへの視点‼︎
何より、平志郎との出逢い‼︎
度々出てくる火消番付。
三役。
加賀の烏 竜吐水と壊し手の連携、王道の手法で。
馬喰町の龍 竜吐水は後方支援、自らが先頭と。
新庄の火喰鳥 鳶の練度を第一に。
〜ちろちろと幼火〜
鶯色半纏 八重洲河岸定火消 頭進藤内記
〜胡散臭え野郎め〜
加賀鳶 頭取並 一番組頭 隻鷹 詠兵馬
七番組頭 風傑の仙助 狗神の牙八
小源太、羲平、
錆納戸半纏 任正寺藩 風凪 柊与市 祖父は海鳴 古仙
天武無闘流 礫術
蝗菱半纏 町火消よ組 蝗の秋仁
〜五人に一人〜
〜ころころ餅〜
〜火消菩薩〜仏桑華、菩薩花(ハイビスカス)〜七草爪〜
〜大人になるということは誰かのために懸命に働くことかもしれない〜
〜これは烏賊じゃなく、蛸〜
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【羽州ぼろ鳶組シリーズ5】
江戸へタイムスリップ♡
安永2年(1773年)も秋、年明け発表の人気火消し番付が気になる面々。中には、番付を上げようと、他の火消しの手柄を横取りする柊与市のような者が現れる。
また、火事の遺児を引き取り『菩薩』と崇められている進藤内記。
火事の記事を書く読売の文五郎が今回の登場人物。行方不明になる人物を追い、謎解きに翻弄する松永源吾率いるぼろ鳶組。
深雪も、会うとご利益があるといわれるもう一方の『菩薩』だ♡
本当の親心が今回のテーマ。
深雪さん、無事のご出産おめでとう
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シリーズ第5作。
今回のテーマは現代社会にも通じるものがあって色々考えさせられる。
ミステリ調で進む話もやはり最後は熱い男達の火消し話で締めくくってくれる。
田沼捌きも粋で最高でした。
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この作品の前に読んだ本が『矜持』と言う題名であったが、そちらが警察官の矜持だとすれば、こちらはまさに江戸火消しの矜持と言えるであろう。
濃いキャラクターがより一層魅力を発揮する展開が面白い。
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あー、そろそろぼろ鳶飽きてきたかなーなんて思い始めたが!! 深雪さんの陣痛が始まると同時に!! 俄然面白くなって一気読み。やっぱりわたしは新之助さんと深雪さんが大好きだーー(((o(*゚▽゚*)o)))♡
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久々の『ぼろ鳶』今回の中心テーマは『火消番付』でしょうか。今回の悪党は、なんとも憎たらしい。早くぼろ鳶にやっつけてほしくて、どんどん読みました。そして、いつも通り最後の火消しのシーンでは、ジーンと胸が熱くなり、また最後に、今回のテーマの番付発表の時の読売からの手紙にも胸が熱くなります。これは、このシリーズ、ずっと読み続けないといけませんね。余談ですが、凧揚げのルーツが、まさかイカだったとは、驚きです。
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前巻が衝撃的だったために今作の質が落ちても仕方なしかと思いきや、しっかりと筋を通した作品になっていた。
ご都合主義になりすぎない、火消番付も納得!
よく思うが、本シリーズを時代ミステリと名乗らないのは何故?
ミステリを名乗るそんじょそこらの作品より、よほど面白いのになぁ。損してるよ。
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「羽州ぼろ鳶組」の5冊目。
今回は、仁正寺藩一万八千石の大名火消を率いる柊与一が家老から鳶の大幅削減を迫られ、火消番付で三役を獲るために「大物喰い」を決意するところから始まる。
そこから、不審な付け火、それに気づいた火事読売書きの文五郎の姿が消え、その子・福助も付け回される一方、他の火消から手柄を奪おうと闘っていた与市も行方知らずとなるなど謎解き調のお話となる。
その中で、新たに登場する、巷では「菩薩」と崇められる八重洲河岸定火消・進藤内記がどう絡んでいくのかと思っていたが、こいつが火消の風上にも置けない不逞やつ。
さしもの源吾もその奸計に右往左往で、お琳お七&福助の逃走劇やぼろ鳶の知恵を絞った八重洲河岸への押し入りなど見せ場とは言え押される場面が多く、ややフラストレーションが溜まる展開。
深雪さんが無事に平志郎を産むことが出来たのは良かったが、親の顔して実は鬼だった内記を反面にして、今回の物語を貫くのは親や先達から子や後進に受け継がれる思いや教えの大切さ。
源吾が新之助に指揮を執る者の心構えを説く場面、源吾が触れると生まれたばかりの赤子の小さな手が触れた指をぎゅっと握ってくれる場面、鳶になりたい子どもたちが与市と語らう場面、福助が文五郎に弟子入りを懇願したという場面、それぞれに印象的。
己を助けた新之助を同じ位に留めた文五郎の差配にも親心を感じて、じんわりと温かい。
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シリーズ第五弾!
久しぶりにぼろ鳶組のみんなと深雪に会えて嬉しい。
半ばまで、特に大きく感情を動かされることもなく読み進めていましたが、後半に近づくにつれ何だか雲行きが怪しくなっていく。
いつ物語が大きく動き出すのかとドキドキし、なかなか思うようにいかない展開にやきもき。
いつの世も悪知恵ばかり働かせる輩はいますね。菩薩の仮面を被った悪魔め~!!
本作も源吾の妻・深雪が素敵でした。どんなときも深雪節は健在で頼もしい。
これから、源吾と深雪と二人の子どもが繰り広げる日々が楽しみでならない♪
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火消番付はお家の評判に関わる
他の火消から手柄を奪おうと闘いを挑む仁正寺藩の火消達がいた
そんな時火事専門の読売書きが姿を消した
今回菩薩と呼ばれる人が2人出てきたけど1人は文句なしの菩薩様
でももう1人は…
うわぁぁ期待を裏切って来た!
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コロナから回復。久しぶりの10kmラン&ウォーク。
走れるって幸せなことだ。
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コロナ陽性になって、インドアの日々が続いた。
高熱、喉の痛みや咳は3日くらいで和らいだ。
10日間の療養が必要なので残り1週間はひたすら自宅でジッとしていた。
同じく陽性になったカミさんも程なく回復基調になったので、2人で自宅にこもって、Netflixと読書で時間を費やした。
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Netflixで今回ハマったのは、#ストレンジャーシングス
面白すぎてシーズン4まで一気見した。
1980年代アメリカの田舎町を舞台に、少年少女とその家族が、怪異や陰謀に立ち向かうスペクタクル・アドベンチャードラマ。
何が面白いって、ストーリーはもちろんだけど、主役の子どもたちがシーズンを追うごとに身長が伸び、顔つきが大人らしくなってどんどん成長していって、
まるで自分の子どもの成長を現在進行形で見守っている思いがして、心にずんずん響いてくる。80年代の設定も自分の青春時代にベストマッチ。
80年代の映画や音楽やカジュアルスタイルが沢山でてきて、どハマり。私にとって最近観たベストワンドラマ。2年後オンエア予定のシーズン5が待ち遠しい。
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読書は今村翔吾の火喰鳥シリーズ第5作「菩薩花」
もう5作目なのに、全く緩みなくマンネリ化もせず、読み進めるほどに虜になって、途中でやめられなくなる。早寝が信条なのに、夜更かしして読み終えた。
この小説にはグッとくるセリフが散りばめられていて、それを追って読むだけで心がときめく。
江戸時代の火消を題材にした時代小説は少ないそうだ。主人公の源吾と深雪の夫婦愛、ぼろ鳶組の個性溢れる面々の人間関係に深い感動がある。
人情ものの娯楽時代小説というと、安っぽく感じて興味が湧かない人も多いかもしれないが、私にはこのシリーズを読むひと時が、最近の至福の時間だ。
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健康が安定しててランができたり、ドラマや読書を楽しめることはとても幸せなことだ。それだけで感謝しなければならない。それ以上を望めばバチがあたる。
でも、それだけでは物足りなくて、更に色々やりたいこと、やらなければならないことがある。
それが何かはわかっている。
あとは一歩を踏み出すだけだ。
Posted by ブクログ
このシリーズ読み始めたとき、火事と喧嘩は江戸の華はいいけど、いくらなんでも放火が多すぎるんじゃない?と思っていたんですけど、小説だからじゃなく、本当に放火が多かったんですね。。今回の悪はなんかやりきれないです。。でも、平蔵さんの名前をもらった子が生まれたのが救い。そして、新之助さんの文武両道ぶりが本当にすごい。でも、若い頃は火消しに興味が無くて文武に励んでいたのに、いまや、そちらのお手柄には全然頓着しなくて、とにかく、よい火消しになりたい一心なんですよね。
Posted by ブクログ
〈羽州ぼろ鳶組〉シリーズ第五作。
これまで毎作のように出てきた火消番付。掲載常連組の加賀藩やこのシリーズの主人公・松永源吾でも嬉しいものだが、ぼろ鳶組のメンバーにとっては何よりの励ましになる。
しかし仁正寺藩の火消・柊与市にとっては、番付上位に載ることが火消組の存続に関わる切実な使命となる。
今回も面白かった。
ぼろ鳶組の新庄藩に限らず、どこも懐事情は苦しい。それでも江戸の人々を火事から守るために頑張っている。
だけどその努力をアッサリと予算がないから、で切り捨てられるのは堪らない。かといって無い袖は振れない。さてどうするか。
火消番付を巡って柊が危険な行為に及ぼうとしているのかと思いきや、ああこれ以上はネタバレなので書けない。
タイトルの『菩薩』に相反する二つの意味が込められていて、そこが上手いと感じた。
源吾たちが暴こうとする悪はとてつもなく陰湿で根深く手広く、強大で明らかにするのが難しい。
加賀藩火消たちや鬼平の力を借りるも、なかなか上手く行かない。
しかし最終的に火消には火消なりの解決法があったと分かるところは痛快だ。
『おれは自分の子には火消になって欲しくねえ。どこに火の中に飛び込めって親がいる。(中略)だがよ、それ以上に、どこに人が焼け死ぬのを見捨てろって親がいる!』
今回も格好良いセリフ、頂きました。
だけど結局源吾も親の背中を見て火消になった口だし、今作で生まれた息子も火消になるんだろうなぁ。
そして矜持を持っているのは勿論火消だけではない。
火消番付の選定にも関わっている火事専門の読売書き・文五郎もだ。
危険な目に遭っても命の危機に瀕しても最前線で火事の様子や火消たちがどう消火に当たったかを事実だけを克明に書き記している。
そこには何の感情も贔屓目も入れない、真のプロの姿があった。
彼の姿で火消番付が揺るぎない価値を持つことを教えてくれるところも上手い。
相変わらずの深雪夫人のやり手っぷりと人付き合いの広さにニンマリしつつ、田沼意次シーンでは危険な雰囲気も感じる。脇役で頑張ったのは加賀藩火消の娘を始めとする子供たち。これからも時に可愛らしく、時に小憎らしく、時に頼もしい成長を見せてくれそうだ。
『菩薩花』とはハイビスカスのこと。冬を越せない南国の花を譲られた深雪が、何とか冬を越させようと頑張っている姿に諦めない力を源吾は感じる。
越せるか越せないかは分からない。だがやってみなければ何も起きない。