あらすじ
きみを守ることが罪なのか――。攫われた巫女エスタの捜索を、従者リルとともに続ける騎士団長レルファン。その間も、王宮では王位継承者を狙った毒殺事件が相次ぎ、レルファンはその対応にも追われていた。掴んでは消える解決への糸口。やがて二つの事件が交錯し、王国の歴史と神話に秘められた暗部が明らかになっていく。大いなる陰謀に巻き込まれた、レルファンとエスタの運命は……。深い余韻を残す王宮ロマンス、万感の終幕。文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
物語の締めくくりがかっこよく、そして切なかったです。まさしく戀記でした。
終盤に差しかかり、あと数ページしかないのにどうなるのだろうかとハラハラしました。
ファンタジー要素のあるミステリーと、それらが次々と明かされていく展開が面白かったです。
Posted by ブクログ
上巻で描かれた儚き恋模様は、深まる謎と共に、
壮大な歴史の真実へと飲み込まれていく。
緻密に編み上げられた設定が明かされる真相に圧倒的な説得力を与えており、
物語はどこまでも美しく、そして残酷な輝きを放つ。
特筆すべきは、張り巡らされた伏線が
次々と回収されていくシーンの鮮やかさだ。
パズルのピースが嵌まるような快感と、
町田そのこさんの端正な筆致が相まって、
作り込まれた世界観へ一気に没入させられた。
愛と宿命、世界の理が交錯する構成は見事で、
すべてが解き明かされた後の余韻に深く浸れる完結編だ。
Posted by ブクログ
町田そのこ先生初のファンタジー小説。 すごく、良かった。前半は神妃となった巫女、エスタと騎士団長レルフの恋、そして攫われたエスタを探すうちに起きる別の毒殺事件。ミステリ色の強い作品で面白く、特に下巻からは一気読みだった。 私の推しはレルファンの従者リル。すごく健気で、可愛くて、応援したくなる。幸せになってほしい。ハッピーエンドと言えるかは微妙な結末だけど、納得のラスト。外伝とか出ないかな。
Posted by ブクログ
二人の王妃(承前)/亡国カストナ/凶兆と秘史/血を受け継ぎし者たち
終章
戀……「恋」の旧字体
古くからの因縁や
前王のしたことが
この結果をもたらしたのか
今となっては古い、古い時代の
二人の純粋な恋のお話でした
あぁ でも 悲しいなぁ
Posted by ブクログ
中国の宮廷ドラマみたいなのが好きで、ファンタジーではあるけど、町田そのこさんの作品は、他にも読んだことがあって面白かったので読んでみた!
攫われた巫女エスタの捜索を、従者リルとともに続ける騎士団長レルファン。
その間も、王宮では王位継承者を狙った毒殺事件が相次ぎ、レルファンはその対応にも追われていた。摑んでは消える解決への糸口。
やがて二つの事件が交錯し、王国の歴史と神話に秘められた暗部が明らかになっていく。
ハッピーエンドを想像していたけど、壮絶な最後に感動
Posted by ブクログ
だんだんミステリーっぽくなってきて、めっちゃ面白かった。主人公レルフの記憶力と名推理はコナンかと思うくらい。
上巻の前半に出てきた街での話が、クライマックスに繋がっててやっと回収されてすっきりした。
売る
以下ネタバレ
最後はハッピーエンドとは言えなかったけど、レルフとリルが一緒に居れる結末でそれはそれでよかった。エスタとレルフは、来世とかでまた会えたらいいなと思った。
Posted by ブクログ
上巻に引き続き、息をつかせない展開が続く。
しかしエスタ捜索の長丁場に渡る盛り上がりに反するように、本誘拐劇の目的はなんとも矮小に感じてしまった。
少々期待度が大きすぎたかも知れない。
そして結末。
なるほど、戀記……
これはこれでひとつの結末だけれども、願わくば、もっと違った形の結末を見てみたかった。
そういう意味では、どこか消化不良感が残った。
それでも上下巻通して、手に汗握る推理展開は十分に楽しめた。
Posted by ブクログ
残りのページ数で、解決するのか…?と思う程、最後の最後まで読めない展開。上巻のあのシーンを、ここまで引っ張ったか!思ってたラストと違ったけど、逆に、そうでない想定されがちなラストだったら、あの子にとってはアンハッピーエンドだったのかな…。時代や国の歴史など、矛盾しない納得できる構成ですがすがしく読めた。
星5つにできないのは、なんでだろう…。時系が行ったり来たりだったから、没頭しきれなかったのかな。私も年かな…。
Posted by ブクログ
次々事件が起こるのでテンポよく楽しく読めた。面白かったけど、終わり方含め若干モヤモヤしてしまった部分があったかなあ。設定自体が素敵なので、もう少し補足というか、続きが読みたい。これもまた余韻として味わえなくはないですが……!
Posted by ブクログ
上巻の冒頭でのあのシーンに、ここが繋がるのか!と感嘆した。血みどろの王位継承権を奪い合う争いや葬り去られた歴史、それらにより深まる謎と徐々に明かされる真実。人の儚いながらも真っ直ぐな想いを沢山感じた。
後日談もあったらいいな
Posted by ブクログ
あまりにも内容が良すぎて、もう少しページ数を長くして欲しかったです。ラストはそうきたのか、と。レルファンがひとりの従者を連れて国を出るのですが、名前をあえて出さずに描かれている所も良かったです。スピンオフ作品とか続きがあったら読みたいです。
Posted by ブクログ
著者の作品は52ヘルツのくじらたちしか読んでいないが、ファンタジーの人という印象はない。
ファンタジー小説好きでラノベを色々読んできたので、どう違うか興味津々であったが、おっもーいね!エグいね!びっくりしちゃった。
エスタとレルファンの恋物語…途中まではそうだったが、途中から終盤までエスタまったく出てこないし。
しかしながら、だんだんとミステリー要素が強めになり楽しめた。
なおかつファンタジー恋愛ものド定番のお忍びお祭りデートやら、ファンタジーならではの幻想的な光景でのロマンスなどなどいいところを押さえてる
安易にハッピーエンドじゃないのも良かったのかもしれない。
でもエスタとレルフの子供を馬鹿みたいに可愛がるリルとか見たかったな〜
ラストはハヤディール滅亡のお知らせ。え、数百年で滅亡しちゃうん…春の世の夢のごとし…
Posted by ブクログ
後半は第一妃ルイーダや第二妃シャーリーン、コーネス国王の異母弟クルムトの子ら王族の後継者の投薬事件が頻発、そしてエスタの行方はわからずというところから。しかし、レルファンは諦めずに微かな手がかりを求め、同時に起こっている毒殺事件の時の態度などから、怪しい人物を突きつめて行く。カストナの王族にある特別な力は神々の食前酒と言われるようだが、これは何か?そして容疑者は比較的早くに(読んでいてもわかりやすい)判明するが、犯人の目的が読者には知らされず、しかもめちゃくちゃ強い人たちが差し向けられたのに帰ってこず、こんな残り少しになってどんな強キャラ出てくるんだ?という展開でした。最後は戀記と言うだけの物語だったわ~という締めが待ってます。
ファンタジーだからどんどん続くのかと思ったら、これはこの二冊でまとまるようなお話なんですね。レルファンやリルのその後などをちょっとだけ短編で読めたら嬉しいかな。
Posted by ブクログ
胸糞悪いけど面白かった。
ただ、事切れ方が呆気ない。どうせなら悪者は苦しんで死んで欲しい。
悪役でも美学があったりするならまだしも、完全に思考が子供なだけなので、けちょんけちょんにしてほしかったなぁ。
毒に弱いなら、毒矢とか、刃先に毒を塗るとか色々あるやろ…と、思ってしまった。
そしてやっぱりハッピーエンドの方が好きなので、もやもや。
終わり方はすごく綺麗だった。
余談だけど、クルムト表記のはずが、クリムトとなっているところがあった。校正もれたな。
Posted by ブクログ
ちゃんと完了
ハヤディール王国は滅亡し、バヌムス大神殿も存在しない、最後の数行でぎゅっと続刊なしと。
それはそれで良い、下巻の勢いが後半にどどどっとあり終わってしまった感が淋しい…
面白かった!
幸せなようで幸せにはなれなかった2人、多分リルを連れて姿を消す騎士団長、
血が熟すなんて、想像もしなかった展開、
エスタと最後会えたことは良かったがだいぶ悲しい…
そして悪者はやはりな、人。
元王が王家の継承を剥奪した理由もやばい、
悪者がしっかり悪いからファンタジーとして成り立っている。
上下巻サクッと読むには十二分の満足感
次はどんな作品が出るのか楽しみ!
Posted by ブクログ
叶わない恋と分かっていながらレルファンを一途に想っているリルがいい子すぎる‥。
そして明らかになっていく過去に、増える犠牲者。
そして、結末が意外すぎる。ラスト涙が止まらなかった。
Posted by ブクログ
レルファンがエスタを救い出せるのかが1番のテーマだが、王族毒殺事件も同時進行し、ますます面白くなってきた。
毒殺事件の首謀者に関しては、言われてみれば確かにあいつしかいないってほど、しっくり来た。自分の子まで巻き込んで偽装工作するとは、なんて恐ろしい男だ。
エスタ誘拐監禁犯もかなりヤバい奴だった。何をしても死なないのに毒だけは効くという設定は意味わからんけど、人間、弱点があると、それが気になってしょうがないものなのかね。自分の弱点を克服するためだったら、他人の命などどうでもいいというまさに悪役という感じの奴で、最期が呆気なく感じた。もうちょっと苦しんでくれても良かったな。
リルとエスタの関係性も薄々気づいてはいたものの、予想以上に彼女たちの過去が酷く、重苦しい気持ちになった。
特別な能力を持つということは、悪人に利用される危険性を併せ持つ。だったら、何の能力もなくとも平凡に暮らしていける方が幸せなのかも。
レルファンはものすごく頑張っていたと思うが、正直、肝心なところで役に立ってなかったような…。リルだけいれば、あとはエスタが自力で何とかしたし。まあ、良いか。
あと国王もちょっと無能感あるけど、ハヤディール国これから大丈夫かな?と若干思った。
それと、どうにも全体的に口調が軽いところに違和感を覚えた。騎士団や王族とか、こんな喋り方しないだろうな…と考えてしまうのだけれど、やたらかしこまり過ぎていてもかえって読みにくいし、難しい。
最後は予想とは違う展開になり、意外に感じた。
やっぱり恋愛系は苦手だけど、本書はそれだけに終始している感じではないので、面白かった。
Posted by ブクログ
甘いだけじゃないファンタジーだった。ラノベっぽくもあり、でもそれだけじゃない深みも垣間見得た。終わり方に好みが分かれそうではあるけど、個人的にはビターな終わり方は余韻も感じられてよかったと思う。ハッピーエンドだとここまで印象には残らない気がして。余韻ついでにその後を外伝的な感じで読めると嬉しいな~。2367-46
Posted by ブクログ
町田そのこさんのファンタジー!!!!
ある巫女と王国の騎士団長の報われない愛。
巫女エスタが何者かに攫われてしまい、その行方を捜索する騎士団長・レルファンのお話です。
下巻からどんどん真相が表に出始めるのですが、
なかなかに酷い真実がありました。惨い。
上巻があまりにも好きだったのと、私にとってはレルファンとエスタが絶対!!!!だったのでレルファンの従者・リルの存在が……何度もぐぬぬとなりました…。
従者として…そばに居るだけで幸せです…言うて実際は姉に嫉妬する女を出してくるのよな(レルファンの前ではあくまで従者としてって言い切るのも)。
レルフもレルフで、エスタを救ったあとの未来の話、リルもついて来いという言葉にはドン引きでした笑
終わり方も「な〜るほど?」という感じで、心が揺れるものはなかったなー。
途中まではロマンス×ミステリ要素と自分の好きなジャンルでもあり、ハヤディール国と旧カストナ国の歴史とかも気になる要素たっぷりだったので、下巻の失速が残念だった。
もう少し重厚感のある王国ファンタジーを読みたくなった〜〜〜!
Posted by ブクログ
名前がカタカナで意外と登場人物も多かったので、この人誰だっけ?というところと、少し話が長い感じがあったけど、基本サクサク読めた。
予想よりたくさん人が亡くなった。
終盤は思わず泣いてしまった。悲しい…
ハッピーエンドが良かったけれど、願い叶わず。最後に会えてお別れの挨拶ができただけ良かったのかな。
Posted by ブクログ
上巻は恋愛要素もありつつ読みやすかった一方、
後半はミステリーだしなんとなく後味悪い感じもあり、、という感じ。
最後のたたみかけるように犯人がわかる部分はよかった。
Posted by ブクログ
攫われた神妃を探す一方起こる王族毒殺、その騒動がどこにどう着地するのか全ての行方が気になる下巻。このミステリ加減も好きでこのどうしようもなさもこちらの焦燥感を煽る。けど作者が町田そのこさんやもんね、ファンタジーもそりゃ町田要素満載よね、という現実味まで襲ってくる。そして戀記やもんね、そこを今まで落とし込みもせず読んでた、そうか戀記や。
Posted by ブクログ
一気に読み終えた。
そうか、このオチのために、
上巻はエスタとの幸せなエピソードが挟み込まれていたのか、あまりに切なくて悲しい。
お話としてとても綺麗なのはわかってる、わかってるけど、それでもどうしてもハッピーエンドにしてほしかった。大人向けのファンタジーはいつもこうだ。ご都合主義じゃないけない理由がなにかあるのか?大人向けだから?
リルだけが望むものを手に入れたよね。
リルが良い子なのはわかるけど、そこはやっぱりエスタとの幸せな未来を見たかった。
上巻はきっちりミステリーだったけど、下巻に入ってからは割とがっつりファンタジーで、「神々の食前酒」が物語に登場してから、そういうことだろうな、とわかってしまった。
最強の刺客が最終的に鬼滅の鬼すぎるし、終わり方はレーエンデ物語ぽさもある。
ところで帯の煽り文句「きみを守ることが罪なのか」は合ってる?「無理やりにでも攫えばよかった」のほうがお話には合ってる気がするけど。
Posted by ブクログ
うんんん、なんだか不完全燃焼。やはり、もっともっと読みたかった。という気持ちが強い。言葉は時として作者や読者の心を掴んで飛び去ってしまう。そんな感じの作品であった。
Posted by ブクログ
神の妃と騎士団長が、罪と罰を受け入れた上で幸せを知る話
上巻の中盤以降、エスタの誘拐と王宮内での毒殺事件が入り乱れてきたあたりからぐっと面白くなった。
下巻も、中盤ごろまでの推理と謎パートはとても面白く、夢中で読み進めた。
ラストの二文も、この壮大な「戀記」の結末としての呆気なさがまた良く、余韻が残る感じで私は好みだった。
ただ……ハピエンじゃないのかー……というのが正直な気持ち……!!
どんだけご都合展開だろうとも、こんだけ陰惨な過去胸糞な展開を繰り広げるなら、最後はせめて救いのある結末にしてほしかった!
「死んだらおしまい」派の人間なので、「死が二人を分かつとも愛は不滅」みたいな結末には納得できませんでした。
リルの存在もそうで、キャラクターとしては一途で芯が強くてとても好きなんだけど、どうしても「横恋慕」の文字がチラついてしまって……。
ヒーローがヒロインと致し方ない事情から結ばれず、その代わりのように別のキャラと結ばれる(そう匂わされる)展開が個人的にあまり好きではなく、ところどころで挟み込まれるレルファンとのやりとりの時点で嫌な予感はしたのですが……。
結局最後、自由になったレルファンのそばにいたのが彼女だということに、どうにもモヤモヤしてしまった。
それならいっそのこと、エスタもレルファンも死んでしまって、二人で神に「お前ごときに二人の愛は引き裂けないぜ、ざまあみろ!」と言いに行きました、の方がなんぼか納得できたと思う(ひどい感想ですが……)
陰謀うずまく王宮やその裏の歴史などの描写は本当に面白く、時間を忘れて読み進めるだけの推進力のある作品なことは間違いないので、私がモヤった点が気にならない方ならきっともっと楽しめるのだろうと思った。
Posted by ブクログ
攫われた恋人を救い出そうとする主人公の苦難、王宮に渦巻く陰謀と亡国の血塗られた歴史、そしてようやく辿り着いた真実の先に…
愛しの巫女ちゃんをやっと助け出したと思ったら、、、こういう悲恋物を書きたかったのかね。。さんざん夢物語を詰め込んだのだから、いっそ最後までバカみたいにハッピーエンドにしたら良かったのに。。
実はエスタと姉妹で王女だった設定のリルちゃんは、ひたすらピュアな良い子だったし、人の善悪も単純でわかりやすい。ファンタジーとしては重厚さに欠けるけど、なんだかんだ文句言いつつそれなりに面白く読み終えました。 来年あたりアニメ化しそう。
Posted by ブクログ
作者初のファンタジー。
個人的に10年かけて「趣味として」書き溜めてきたものだという。
レルファンや騎士団が誘拐されたエスタを探す中、宮廷で発生した連続毒殺事件。
捜査を進めるうちに明らかになるエスタとレルファンの従者リルの壮絶な過去と滅亡したカストナ王国の悲劇。
邪悪で冷酷な黒幕の正体。
カストナ王族の特異な性質はファンタジーなら許されるか?
どこまでも健気なリルに感情移入してしまい、書名の「戀」はむしろ彼女のものかと思ったが、読み終えてみれば圧倒的にレルファンとエスタの悲恋だった。
作者の趣味が漏れ出る最後の一節には好き嫌いが分かれそう。
レルファンが時折見せるくだけ過ぎの口調は若干気になった。
今も新たに「趣味で」書いているファンタジーがあるらしいが、出版されるだろうか。
Posted by ブクログ
黒幕側の掘り下げが欲しかった!!
黒幕のヤバさ加減がイマイチ伝わってこなくて…
ラストの駆け足感がすごかったので、もっと余韻のあるクライマックスだと嬉しかったなぁ。