あらすじ
きみを守ることが罪なのか――。攫われた巫女エスタの捜索を、従者リルとともに続ける騎士団長レルファン。その間も、王宮では王位継承者を狙った毒殺事件が相次ぎ、レルファンはその対応にも追われていた。掴んでは消える解決への糸口。やがて二つの事件が交錯し、王国の歴史と神話に秘められた暗部が明らかになっていく。大いなる陰謀に巻き込まれた、レルファンとエスタの運命は……。深い余韻を残す王宮ロマンス、万感の終幕。文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
町田そのこ先生初のファンタジー小説。 すごく、良かった。前半は神妃となった巫女、エスタと騎士団長レルフの恋、そして攫われたエスタを探すうちに起きる別の毒殺事件。ミステリ色の強い作品で面白く、特に下巻からは一気読みだった。 私の推しはレルファンの従者リル。すごく健気で、可愛くて、応援したくなる。幸せになってほしい。ハッピーエンドと言えるかは微妙な結末だけど、納得のラスト。外伝とか出ないかな。
Posted by ブクログ
中国の宮廷ドラマみたいなのが好きで、ファンタジーではあるけど、町田そのこさんの作品は、他にも読んだことがあって面白かったので読んでみた!
攫われた巫女エスタの捜索を、従者リルとともに続ける騎士団長レルファン。
その間も、王宮では王位継承者を狙った毒殺事件が相次ぎ、レルファンはその対応にも追われていた。摑んでは消える解決への糸口。
やがて二つの事件が交錯し、王国の歴史と神話に秘められた暗部が明らかになっていく。
ハッピーエンドを想像していたけど、壮絶な最後に感動
Posted by ブクログ
著者の作品は52ヘルツのくじらたちしか読んでいないが、ファンタジーの人という印象はない。
ファンタジー小説好きでラノベを色々読んできたので、どう違うか興味津々であったが、おっもーいね!エグいね!びっくりしちゃった。
エスタとレルファンの恋物語…途中まではそうだったが、途中から終盤までエスタまったく出てこないし。
しかしながら、だんだんとミステリー要素が強めになり楽しめた。
なおかつファンタジー恋愛ものド定番のお忍びお祭りデートやら、ファンタジーならではの幻想的な光景でのロマンスなどなどいいところを押さえてる
安易にハッピーエンドじゃないのも良かったのかもしれない。
でもエスタとレルフの子供を馬鹿みたいに可愛がるリルとか見たかったな〜
ラストはハヤディール滅亡のお知らせ。え、数百年で滅亡しちゃうん…春の世の夢のごとし…
Posted by ブクログ
胸糞悪いけど面白かった。
ただ、事切れ方が呆気ない。どうせなら悪者は苦しんで死んで欲しい。
悪役でも美学があったりするならまだしも、完全に思考が子供なだけなので、けちょんけちょんにしてほしかったなぁ。
毒に弱いなら、毒矢とか、刃先に毒を塗るとか色々あるやろ…と、思ってしまった。
そしてやっぱりハッピーエンドの方が好きなので、もやもや。
終わり方はすごく綺麗だった。
余談だけど、クルムト表記のはずが、クリムトとなっているところがあった。校正もれたな。
Posted by ブクログ
叶わない恋と分かっていながらレルファンを一途に想っているリルがいい子すぎる‥。
そして明らかになっていく過去に、増える犠牲者。
そして、結末が意外すぎる。ラスト涙が止まらなかった。
Posted by ブクログ
レルファンがエスタを救い出せるのかが1番のテーマだが、王族毒殺事件も同時進行し、ますます面白くなってきた。
毒殺事件の首謀者に関しては、言われてみれば確かにあいつしかいないってほど、しっくり来た。自分の子まで巻き込んで偽装工作するとは、なんて恐ろしい男だ。
エスタ誘拐監禁犯もかなりヤバい奴だった。何をしても死なないのに毒だけは効くという設定は意味わからんけど、人間、弱点があると、それが気になってしょうがないものなのかね。自分の弱点を克服するためだったら、他人の命などどうでもいいというまさに悪役という感じの奴で、最期が呆気なく感じた。もうちょっと苦しんでくれても良かったな。
リルとエスタの関係性も薄々気づいてはいたものの、予想以上に彼女たちの過去が酷く、重苦しい気持ちになった。
特別な能力を持つということは、悪人に利用される危険性を併せ持つ。だったら、何の能力もなくとも平凡に暮らしていける方が幸せなのかも。
レルファンはものすごく頑張っていたと思うが、正直、肝心なところで役に立ってなかったような…。リルだけいれば、あとはエスタが自力で何とかしたし。まあ、良いか。
あと国王もちょっと無能感あるけど、ハヤディール国これから大丈夫かな?と若干思った。
それと、どうにも全体的に口調が軽いところに違和感を覚えた。騎士団や王族とか、こんな喋り方しないだろうな…と考えてしまうのだけれど、やたらかしこまり過ぎていてもかえって読みにくいし、難しい。
最後は予想とは違う展開になり、意外に感じた。
やっぱり恋愛系は苦手だけど、本書はそれだけに終始している感じではないので、面白かった。
Posted by ブクログ
中盤から一転、急に面白くなった。
物語の謎が徐々に繋がっていき、真相が明らかになってくる。最後が予想外に悲恋だったので、かなり衝撃を受けた……ふたりには幸せになってほしかった。
しかし、下巻を読んでいると、上巻の恋愛パートとの差が激しく感じられた。
この作品を「恋愛物」とするなら下巻は描写が少なすぎるし、「ファンタジー」とするには上巻が恋愛要素が多すぎて、どっちつかずな印象も残る。
Posted by ブクログ
一気に読み終えた。
そうか、このオチのために、
上巻はエスタとの幸せなエピソードが挟み込まれていたのか、あまりに切なくて悲しい。
お話としてとても綺麗なのはわかってる、わかってるけど、それでもどうしてもハッピーエンドにしてほしかった。大人向けのファンタジーはいつもこうだ。ご都合主義じゃないけない理由がなにかあるのか?大人向けだから?
リルだけが望むものを手に入れたよね。
リルが良い子なのはわかるけど、そこはやっぱりエスタとの幸せな未来を見たかった。
上巻はきっちりミステリーだったけど、下巻に入ってからは割とがっつりファンタジーで、「神々の食前酒」が物語に登場してから、そういうことだろうな、とわかってしまった。
最強の刺客が最終的に鬼滅の鬼すぎるし、終わり方はレーエンデ物語ぽさもある。
ところで帯の煽り文句「きみを守ることが罪なのか」は合ってる?「無理やりにでも攫えばよかった」のほうがお話には合ってる気がするけど。
Posted by ブクログ
神の妃と騎士団長が、罪と罰を受け入れた上で幸せを知る話
上巻の中盤以降、エスタの誘拐と王宮内での毒殺事件が入り乱れてきたあたりからぐっと面白くなった。
下巻も、中盤ごろまでの推理と謎パートはとても面白く、夢中で読み進めた。
ラストの二文も、この壮大な「戀記」の結末としての呆気なさがまた良く、余韻が残る感じで私は好みだった。
ただ……ハピエンじゃないのかー……というのが正直な気持ち……!!
どんだけご都合展開だろうとも、こんだけ陰惨な過去胸糞な展開を繰り広げるなら、最後はせめて救いのある結末にしてほしかった!
「死んだらおしまい」派の人間なので、「死が二人を分かつとも愛は不滅」みたいな結末には納得できませんでした。
リルの存在もそうで、キャラクターとしては一途で芯が強くてとても好きなんだけど、どうしても「横恋慕」の文字がチラついてしまって……。
ヒーローがヒロインと致し方ない事情から結ばれず、その代わりのように別のキャラと結ばれる(そう匂わされる)展開が個人的にあまり好きではなく、ところどころで挟み込まれるレルファンとのやりとりの時点で嫌な予感はしたのですが……。
結局最後、自由になったレルファンのそばにいたのが彼女だということに、どうにもモヤモヤしてしまった。
それならいっそのこと、エスタもレルファンも死んでしまって、二人で神に「お前ごときに二人の愛は引き裂けないぜ、ざまあみろ!」と言いに行きました、の方がなんぼか納得できたと思う(ひどい感想ですが……)
陰謀うずまく王宮やその裏の歴史などの描写は本当に面白く、時間を忘れて読み進めるだけの推進力のある作品なことは間違いないので、私がモヤった点が気にならない方ならきっともっと楽しめるのだろうと思った。
Posted by ブクログ
攫われた恋人を救い出そうとする主人公の苦難、王宮に渦巻く陰謀と亡国の血塗られた歴史、そしてようやく辿り着いた真実の先に…
愛しの巫女ちゃんをやっと助け出したと思ったら、、、こういう悲恋物を書きたかったのかね。。さんざん夢物語を詰め込んだのだから、いっそ最後までバカみたいにハッピーエンドにしたら良かったのに。。
実はエスタと姉妹で王女だった設定のリルちゃんは、ひたすらピュアな良い子だったし、人の善悪も単純でわかりやすい。ファンタジーとしては重厚さに欠けるけど、なんだかんだ文句言いつつそれなりに面白く読み終えました。 来年あたりアニメ化しそう。
Posted by ブクログ
CL 2026.3.3-2026.3.5
王の子供たちの暗殺、王妃の捕縛、なかなかに波瀾万丈な王宮。そのあたりは面白かったんだけど、エスタやキースの血の謎が突飛すぎるのと、ラストに向けて雑にまとめすぎ。
Posted by ブクログ
「最後、切なくて号泣した」というレビューを見て、薄々予想してはいたけれど……
ハピエンじゃないのかー
ロマンスは幸せな気持ちになりたくて読むのだが、終始もやもや、読後もやりきれないorz……
ミステリー要素もあるので、(ハピエンを信じて)ぐいぐい読めるけど、ハピエンは裏切られ、黒幕は登場人物的にあいつだろう、というのはやはりその通りだったうえに、敵のほうが強かった……
ご都合主義ではなく、リアリティはあるけれど、個人的には、すっきりハピエン、あー幸せ♡という気持ちになりたかったので、好みとは違ったかもしれない。
ヒーロー、ヒロインの関係もone and onlyが好きなので、横恋慕とかあまり好みじゃないのだが(ヒーローがばっさり切り捨てて、そいつに冷たいとかならいいけど)、結局はヒロインとではなく、横恋慕側と結ばれてる感じがすごくもやもやする。
リアリティのある内容だっただけに、24歳の元遊び人(というかモテ男でそれなりに女性経験のある男)が、これから女盛りを迎える可愛い歳下女子(しかもヒーローにベタ惚れ)と2人きりで旅に出て、その後の長い年月、何もないわけがない、と思ってしまう。死んだヒロインに操を立てて一生を過ごすようなヒーローではなさそうだし、年月が経ったら、この従者の子とひっそりと幸せな家庭を築いてそうだなーと思えて、ヒロインと結ばれなかっただけでももやもやするのに、最後にいくらヒーローとヒロインの恋の話が後世に伝わったとか書かれても、現実的には横恋慕のほうとくっついてるだろとしか思えず、心に響かなかった。
上巻を読み終えたときに思ったことなのだが、ヒロインは傷がすぐ治る体質なら、処女膜は戻るのだろうか? ヒーローに純潔捧げてたけど、毎回痛いのかな……でも最後、出血が止まらないという状況もあるなら、処女膜は一回破れたら終わりなのかな……それに避妊とかどうしてんの?と思ってたら、やっぱ子ができてんじゃん〜! ヒーローめ……誓いも結局、守れてないし……(まあ、ヒロイン的には幸せを感じて死んでいったから、ある意味、守れてはいるのだけども、読者として個人的には幸せを感じられなかったので、消化不良な感じ)
それと、クルムトの執事(だったか?)のドルマンが本邸を調べるようにヒーローに言ってたけど、結局、ヒロインは本邸ではない遠くに監禁されてたわけで、あれ何だったんだ? 読み飛ばしたかな……?
下巻は最後が気になって、我慢できずに夜遅くまで読んでしまったが、ハピエンじゃなかったせいで、読み終えて眠るときにもやもやしすぎて、なんかすっきり寝つけなかった……
上下巻でボリュームはあるけど、飽きさせないストーリーは、さすがの作家さん。でも、作風としては切ない系が好みなのかな……『52ヘルツのくじら』ではめちゃ泣かされたし……
このあとは、何かキュンキュン、萌えるロマンス作品が読みたい。『大正學生愛妻家』みたいな……(漫画だけど)