ジェイムズ

ジェイムズ

小説・文芸
2,750円 (税込)

13pt

逃亡奴隷ジェイムズの過酷な旅路の果てに待つものとは──。「ハックルベリー・フィン」を過激な笑いと皮肉でくつがえした、前代未聞の衝撃作。全米図書賞&ピュリツァー賞受賞。
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全米図書賞&ピュリツァー賞、驚異のW受賞!
ブリティッシュ・ブック・アワード、カーネギー賞、カーカス賞受賞!
ニューヨーク・タイムス・ベストセラー1位、2024年ベストブック最多選出。
各賞を総なめにした、2024年アメリカ文学最大の話題作。

我が身を売られる運命を知り、生き延びるために逃げ出した黒人奴隷ジェイムズ。
しかし少年ハックをともないミシシッピ川をくだる彼を待ち受けるのは、あまりに過酷な旅路だった。
奴隷主たちを出し抜き、ペテン師を騙し返し、どこまでも逃げていくジェイムズの逃避行の果てに待つものとは──。
黒人奴隷ジムの目から「ハックルベリー・フィン」を語り、痛烈な笑いと皮肉で全世界に衝撃を与えた怪物的話題作。


物語は往々にして誰かの人生を破壊し、利用する。
だが、鮮やかなやり方で新たな命を与えることも出来る。この小説のように。
───西加奈子

読み始めたが最後、『ハックルベリーの冒険』を愛する私がいかに「白人」であったか、 自分を笑い飛ばして痛快になる。
───星野智幸

地獄の故郷を抜け出して、いっしょに生きよう。
この小説にそう誘われた気がした。
───三宅香帆

米文学界の巨人、エヴェレット。
容赦なくも慈悲深く、美しくも残酷で、悲劇であり茶番劇でもあるこの見事な小説は、
文学史を書き換え、長らく抑圧されてきた声を私たちに聞かせてくれる。
───エルナン・ディアズ

恐ろしくも抱腹絶倒、そして深く胸を打つ。
──アン・パチェット

この小説は読者の心をまっすぐに撃ち抜く。
──ニューヨーク・タイムズ

恐ろしく、胸をえぐり、そして笑わせる小説。
──ガーディアン

衝撃的でありながら爽快な結末。
──ワシントン・ポスト

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    ジェイムズ
  • タイトルID
    :
    1911609
  • ページ数
    :
    416ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年07月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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ジェイムズ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「ハックルベリーフィンの冒険」で感じたジムの印象が見事に覆りました

    「ジェイムズ」は奴隷としてのジム(ジェイムズ)自身の目線で描かれた物語です

    優しく思いやりに溢れ家族思い
    ハックにも良き影響を与えるジム
    人間性はそのままに
    奴隷特有の卑屈さ臆病さ愚かさは白人たちに対する黒人たちの強かで賢明な処世術だったことがわかりました

    怒りを抑え
    知的好奇心を抑え
    賢明さを悟られずに
    存在感を消す
    言葉も行動も奴隷仕様に仕立てている黒人たち
    白人たちは実はそんな振る舞いの黒人たちの掌の上で転がされているのでは?と思わせる
    その屈折した思いは、
    奴隷として生きる彼らのささやかで唯一の抵抗のように思えました

    物語を書いた著者はアフリカ系アメリカ人の作家
    奴隷社会の中でも、自由を求める心と尊厳を失わずに
    魂のレベルでは何者にも屈しなかったジェイムズたちへのリスペクトを感じると共に
    奴隷という非人間的な扱いに自らも非人道的にならざるを得ない悲劇を描いた物語でもありました

    アメリカの奴隷制度
    200年を超えて続いていた史実を忘れないように
    ハックフィンの物語とともに
    いつまでも読み継がれていって欲しい名作だと思います

    0
    2026年09月02日

    Posted by ブクログ

    本屋さんで表紙や帯の書評に惹かれてハードカバーの本を買うのは、自分にとって贅沢なことなので、時々、本によってはがっかりすることがあります。

    そういう意味では、この本は全く安すぎると感じました。

    少し前に、「ある奴隷少女に起こった出来事」を読んで奴隷制度への自分の無知さに恥ずかしくなりましたが、今回はそれ以上。

    日本語への翻訳がまた、すばらしいです。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    倫理学の論文で「ハックルベリー・フィン」問題を知り、ついでにこの本を知り、読書会で提案して課題本にしてもらった。

    『ハックルベリー・フィン』を読んでから読んだ方がいいとのアドバイスをもらったので、オリジナルを読むが、全く面白くなくて辛い。流し読みし終わった後、この本を手に取ったら、めちゃくちゃ面白くて1日で読めてしまった。

    これ読むと、「ハックルベリー・フィン」問題がめちゃしょうもなく思える。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    噂に違わぬ抜群の面白さでした。ハック・フィンの冒険が黒人奴隷ジムの視点から描かれ始め、視点の違いで物語が驚くほど変容し、アメリカ奴隷制の闇が浮き彫りに。さらに中盤からもまた雰囲気が大きく変わっていき興奮度が増していきます。
    序盤のハックの冒険に対するストーリーの忠実な踏襲はやや展開に無理な感じを抱かせますが、それがハックの冒険に対する痛烈なアイロニーのためと思うと凄い。

    0
    2026年06月28日

    Posted by ブクログ

    ちょっと難しい本かなと思ったけど、しばらく読み始めると全く難しくなく面白くてあっという間に読み終えてしまった。ミシシッピ川流域を舞台にした心踊る冒険劇、続きが気になりどんどんページが進んでいく一方で、黒人奴隷への酷い仕打ちはあまりに酷くて目を背けたくなる。しっかり向き合って読んだ。黒人が訛りのない普通の言葉で白人へ話しかけると「どうしてそんなしゃべり方で話してるんだ」って話の筋とは関係なく話し方ばかりが気になってしまう白人たち。いやぁ本当に面白かった。

    0
    2026年05月25日

    Posted by ブクログ

    やっと読み終えた!
    「トム・ソーヤー」「ハックルベリイ・フィン」に現れるジム=「ジェイムズ」視点の物語。

    個人的には、マーク・トゥエイン原作の2作品を読んでおいて良かったとは思ったが、それは途中まで。基本的には「ハックルベリイ・フィン」の流れを踏襲はしているものの、第一部の終盤から大いに逸脱し始め、エヴェレット独自のジムの物語へと。
    物語冒頭にあったエメットの手記、その歌の意味がその辺りからやっと確かな意味を持ち始める。
    ジムとハックの再会後の流れは、時代背景が「ハックルベリイ・フィン」とはまた異なり、二〜三十年後と想定されていて、よりオリジナリティなストーリーに。

    最大のポイントは、ノーマンの出現とハックの出生の秘密か。
    物語中でも匂わせがあり、「ハックルベリイ・フィン」を読んでいた時にもかすかに違和感を覚えたが、それが正しいのか間違っているのかは分からないが、「ジェイムズ」では「パッシング=なりすまし」が物語に多大な深みと皮肉を与えている気がした。

    黒人奴隷の悲惨さや、それを逆手に取って立ち回る見事さ、ラストのカタルシスの先に、何となくモヤモヤしたモノが残る。ただ、私は現代の一介の日本人、島国という地理的条件と、先人の築いてきた歴史的財産をただただ享受してきた身であるので、どこか当事者意識に欠けるのかもしれないが、それでも描写の生々しさは鋭く胸に刺さる。

    「ハックルベリイ・フィン」を綺麗に裏返し、新たな物語を構築していった著者。
    前に見た映画「アメリカン・フィクション」もかなりアイロニーが効いていて面白かった記憶が。
    理知的で意思の強い、そして人間味のある「ジェイムズ」は、大人のための新たな寓話的人物として魅力的であった。

    0
    2026年04月17日

    Posted by ブクログ

    ハックルベリーの冒険、トムソーヤの冒険を改めて読んでみようと思った。視点を変えると全く違う物語になる。

    0
    2026年03月20日

    Posted by ブクログ

    「今日のアメリカ文学はすべて『ハックルベリー・フィンの冒険』という一冊の本から生まれている」とアーネスト・ヘミングウェイが言ったそうだ。
    この『ジェイムズ』はその『ハックルベリー・フィンの冒険』に登場するジムという黒人奴隷の視点からリメイクされた作品で、2024年に全米図書賞とピュリツァー賞を受賞している。
    物語の中心はジムの逃亡劇だ。奴隷は逃亡するだけで重罪であり、その上、誘拐の罪まで負わされ賞金つきで指名手配をされてしまう。追われながらも知恵を働かせ、売られてしまった妻と娘を救出に行くジム。最後に「私はジェイムズ」と名乗るところが最高にカッコいい。「モノ」としての奴隷から、尊厳ある「ヒト」になった瞬間だ。
    当時、黒人奴隷はどんなに酷い扱いをされていたか、胸を痛めながら、どきどきしながら、腹を立てながら400ページを捲っていった。

    0
    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    予想を裏切らない面白さ。
    ハックベリーフィンを読んでからの「ジェイムズ」は正解だったと思う。(ハックを読むのは、大人になってしまった今の自分にはかなり苦痛ではあったけど)
    最初のページでもう心掴まれる。
    白人向けの言葉である奴隷言葉を操るジェイムズたちの、人間としての存在感がすごく魅力的。
    ジム、ジェイムズの視点から読み直すハックベリーフィンの物語はもちろん面白いのだけど、特に、ハックの物語を逸脱してからの後半が、ものすごくいい!
    マークトウェインからの呪縛から解き放たれた後の疾走する物語が素晴らしい。
    そうきたか!と、驚きも楽しい。

    映画にならないかな。きっとなるでしょう!

    0
    2026年02月18日

    Posted by ブクログ

    奴隷はどこまでいっても奴隷であるという絶望感をずっと突きつけられながら
    そんな中で身に付けたジムの知性と生き延びるために取る数々の行動には畏怖の念を抱かずにはいられない

    悲しいことに今でも誰かの尊厳を奪うことが平然と行われている世の中においてこの読書体験は本当に特別なものになった、、

    0
    2026年02月12日

ジェイムズ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    河出書房新社
  • タイトル
    :
    ジェイムズ
  • タイトルID
    :
    1911609
  • ページ数
    :
    416ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年07月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

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