あらすじ
月十万円で、心穏やかに楽しく暮らそう! ――キョウコは、お愛想と夜更かしの日々から解放されるため、有名広告代理店を四十五歳で早期退職し、都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越した。そこには、六十歳すぎのおしゃれなクマガイさん、職業“旅人”という外国人好きのコナツさん・・・・・・と個性豊かな人々が暮らしていた。不便さと闘いながら、鳥の声や草の匂いを知り、丁寧に入れたお茶を飲む贅沢さを知る。ささやかな幸せを求める女性を描く長篇小説。(解説・岸本葉子)
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Posted by ブクログ
8月に最新刊出たので、また読み直す。忘れかけた場面も思い出すとほろっと来る。人間不信の仕事場を辞めるのは本当に葛藤だと思うし、お母さんの欲望で家を買いお父さんが働かされて、体裁だけで生きるって、家を出るとか辛かったろう、実際れんげ荘の生活大変で、よく笑うしかない境地に出来たのかな、それも人間性だ。帰り道お母さんとすれ違う無視されたとか、薄い人間のお母さんだな、何度もこれで良いのか考えて吹っ切れて、その繰り返しで。それだけで尊敬する、8桁の預金なんか充分働いた証拠だよ、下北沢も素敵だ
Posted by ブクログ
すんごい面白かった!
なんで今まで読まなかったんだろう
このシリーズ8冊出てるらしいからまとめ買いしようかしら
仕事を辞めて月10万円生活
オンボロアパートで死ぬまで!?
心温まる生活物語
Posted by ブクログ
この本を読むのは2周目である。森茉莉のように生きていきたい、とひそかに胸に憧れを抱えている若者は、きっと私だけではないはず。登場人物のキョウコも、森茉莉の「贅沢貧乏」を何度も読んだという。働くのをやめて、限られたお金で暮らすようになってから、この本をもう一度読みたくなって手に取った。すっと胸に染み入ることばがいくつも。クマガイさんと、洋服とお茶碗を交換するシーンが好き。私も、だれかと物々交換するのはすきで、なんだかこう、あったかいきもちになるのだ。切り詰めてるとはいっても、心の豊かさはそこにあって、美味しいコーヒーを飲んだり、あるものでおしゃれをしたり、花を飾ったり。そんな、楽しみ方を知っている人はなんだかすてきだ。森茉莉の文庫本を積読しているので、そろそろ読み始めようかなとおもったり。病院の帰り道に、お花屋さんで、500円でブーケが売っているのだけれど、それを買ってみる贅沢をしてみたくなった。花瓶、まだあったっけか。家に帰って花瓶があるか押し入れを確認したあと、ブーケを買いに行こう。自分のために自分で、すてきなお花を買ってやるのだ。
Posted by ブクログ
読んだのを忘れて再読した。癒されたいと思った時に手を伸ばしてしまうのが群ようこさんだと気が付いた。
月10万円で暮らすと決め、家賃3万円のぼろアパートに済む。憧れのスローライフが始まるかと思ったが、まだまだ迷うことばかり。読んでいて貯金生活にリアリティーもあり、癒されるばかりの話ではないはずだが、何となく癒された。
Posted by ブクログ
自分も今仕事を辞めて無職なので、境遇が似ているところがある。
今まで貯めてきたお金から毎月10万円を生活費として切り崩していく。網戸がないから自分で網を買ってきて貼り付けたり、冬は靴下を二重に履き腰には毛布を巻く。時にはお隣のクマガイさんと物々交換をして素敵な洋服を頂いたり。工夫しながら、周りの人と交流しながら、質素な暮らしの中にも少しの楽しみがあって素敵だなと思った。
Posted by ブクログ
うん、面白い。
キョウコの感受性は美しいから、本を読んでいても日常の小さな喜びを感じることができた。
でもなかなか生活水準は下げられないよなぁと思いつつ。
お正月の帰省の帰り道、お母さんとすれ違うシーンはリアルで印象深い。母と上手くいかない関係だと、こうなるよね。ちょっぴり寂しい。
お兄ちゃんの家族が素敵。お兄ちゃんもキョウコの味方で常識人。なんとも頼りになる!そして姪のレイナちゃんはなんと良い子なのか。本当に心が温まりました。
また40近くになったら読み返したい。
Posted by ブクログ
自分の価値観にそって、無駄なものは省く。譲れないところは大切にする。そうやって生きていけたら、バンバンお金を使わなくても楽しく暮らせていけそうだな、と元気をもらった。
Posted by ブクログ
再読。
働かず一切の収入がない状態で生きていくことは自由ではあるけれど、とてつもない不安に襲われそうで小心者の私には無理そうだ。
この物語でも周りの目を気にする様子や生活の不便さもしっかりと描かれている。
それなのにちっとも見すぼらしさを感じさせないのが良かった。
豊かではなくともちゃんと愉しい生き方ができていてとても素敵だった。
Posted by ブクログ
主人公はキョウコという45歳の女性。
誰もが知る大手広告代理店を早期退職し、ボロアパートのれんげ荘に引っ越してからのお話。
あるYouTube配信者の方がおすすめしていたので読んでみました。
キョウコをとりまく周囲の人々が暖かくてほっこりしました。
母との関係性はあまり良くないけれど、いつかわだかまりが解けると良いなと思いました。
ストーリー的には良いスパイスになって魅力的なキャラクターでした。
自分の幸せは自分で決めたらよい、と背中を押してもらえるようなお話でした。
恥ずかしながら森茉莉さんを本作で初めて知リマした。「贅沢貧乏」、いつか読んでみたい。
Posted by ブクログ
大好きなれんげそ荘シリーズの一冊目。
働き盛りを過ぎてから読んだので、衝撃的な内容だった。
資金もなく職をなくした時のことを思い出してちょっと心がグラグラしたけど、心をすり減らしてお金を稼ぐことへの警鐘として忘れられない作品となり、その後の作品も深くはまることになった。
Posted by ブクログ
群さんのエッセイを一気に読んで他のも読んでみたいと、こちらを選ぶ。
今の自分に近い年齢で、仕事を辞め、れんげ荘で隠居の様な生活を始める主人公のキョウコ。
思えば自分が美大生の時、下宿先がこんな感じだったことを思い出し、一つの家にドアで部屋が仕切られ、6畳一間。カビの生える押し入れ、共同トイレ、風呂無しで、風呂は裏の銭湯へ、ベランダもなし、窓を開けるとスナックのカラオケが聞こえ、地面からはどくだみの花の香り…となんだか懐かしくなった。結局4年住んだが後半はほぼ女友達のマンションに入り浸っていた。
過酷な条件の暮らしも、住めば都…とはいかない面もある。だが6畳一間で悶々と青春をすり潰した生活も愛おしい日々だった事を思い出させてくれる一冊だった。
淡々とすすむ日常と同じで読みやすい文章が好き。
第二弾もあるので、続編も読むつもり。
Posted by ブクログ
自分が決断したれんげ荘での暮らしに気が滅入ることがありつつも、人との繋がりによって、柔軟になっていくキョウコ。
当初は会社の人間や母との繋がりがキョウコを苦しめていたが、れんげ荘に関する人々、友人、姪といった、これまた人との繋がりによってキョウコが息を吹き返していって安心した。
Posted by ブクログ
仕事だったりとか、なんだか日々忙しないなと思いはじめると、れんげ荘の世界に触れたくなる。
主人公は45歳で仕事をやめて、実家を離れ貯金を取り崩しながらの月10万円生活。
梅雨はカビ、夏は蚊の大群、冬はすきま風とともに部屋の中にまで入り込む雪との戦い。
そのうえ風呂もトイレも共同。
節約はしているのだけれど慎ましい生活の中でも花を飾り、季節の和菓子でおもてなしをしたり、ケチケチした感じがないのがいいなぁと思う。
岸本葉子さんのあとがきにあった言葉
『そう、生活のスリム化とは、削ぎ落としていくことだけではないのだ。だいじなのは価値観の軸をシンプルにすること。』
流行や人目など他人軸に振り回されるのではなく自分を軸に据えること。
れんげ荘がシリーズ化しているとは知らずに今回再読だったのだけど、続きが何冊かあるようなのでそれを読むことができる楽しみがまた増えました。
Posted by ブクログ
おもしろかった!
ゆったりとした気持ちで入り込める。
とはいえ、キョウコさんにとっては、人生の大きな転換なんよな。
いいなあ。
ほんとにいいなぁ。
この本、大好きだなぁ。
何でこんなに大好きなんだろう。
(って考えてて、解説を読んで、そう!そうなんよ!ってなった。
言語化するって難しい。)
Posted by ブクログ
羨ましいと思う反面、こんな風に思い切った生活できないだろうなぁという思いもある。
昨今の物価高とか考えると宝くじでも当たらないと真似できない生き方だけど、仕事に疲れてお金貯めてこの道を選んだ主人公を応援したくなる話だった。
Posted by ブクログ
ライトにさくっと読める作品
せっかく高給取りの激務会社員生活とおさらばできたのに、結局根は真面目で仕事モードややらなきゃからなかなか抜け出せないもどかしさ、何もしなくていいことへの罪悪感というか楽しみきれないところは共感
クマガイさんが素敵
Posted by ブクログ
面白かった!こんなふうに過ごす自分を想像できないけど、誰もが一度くらいは考えるのではなかろうか。働かないで貯金だけで、何にもしないで暮らしたい。私は計画性がないから、全くもって貯金生活とは無縁で、日々生活に追われているからこそ、憧れるのかな。一人暮らしの身には家賃は重くのしかかる。トイレ、シャワー共有かー。3万円という金額には惹かれるけれど、実際にはクマガイさんみたいな人が隣人ではないだろうしなぁ。仕事をしないで毎日暮らすって1ヶ月は楽しめそうだけど、それ以上になったら、お金を心配をしてしまうだろうな。貯金があれば違うのか?
いろんなことを想像しながら、キョウコさんと一緒に夏の暑さにまいり、冬の過酷さに身震いし、一輪の花に心癒され、やっぱり憧れは森茉莉さんか、と納得しながら楽しく読みました。
匿名
極端ではあるけれど
主人公の極端な生活の変化にちゃんとついていけるのか?お金は大丈夫なのか?精神的に病んだりしないのか他人事ながら心配しながら読み進めました。
そして彼女の母親が自分の母親に言動や考え方がとても似ていたことに驚き。大学も就職も地元だったので、途中で会社の近くで一人暮らしを始めた自分に重ね合わせて読みました。主人公のようにそんなに恵まれた会社に就職していなくてよかったのかもしれません。
Posted by ブクログ
職場や取引先から母親まで、周囲に気を遣い窮屈な生活を続けることに嫌気が差した女性が、45歳で退職して始めたひとり暮らし。年金を受給できるまでまだ20年ある。その間は、月10万円でつましく暮らすことにした。
そんな、古くて不便なぼろアパートで奮闘する女性の日々を描いたヒューマンドラマ。シリーズ第1作。
◇
大手広告代理店でバリバリ働き、管理職としてそれなりの給与を得ていたキョウコではあるが、若い頃からずっと自分の生き方に疑問を感じてきた。
業務の大半を占める接待と、湯水のごとく消費される交際費。金と欲に塗れた世界にあるのは虚飾に満ちた仕事ばかりのように感じるからで、クリエイターでないキョウコには尚更だ。
そんな、地に足がついていることを実感できない日々に耐えられなくなったキョウコは45歳になったのを機に退職。
さらに独善的で見栄っぱりな母親との生活に嫌気がさしていたこともあり、家を出て1人暮らしを始めることにした。
退職金を加えた蓄えだけで一生を送るためには、 ( 年金受給までの20年間の ) 生活費一切を、月10万円で賄う必要がある。
そんなときに見つけたのが廃墟寸前の木造の安アパート。家賃は管理費等込みで月額3万円。それが「れんげ荘」だ。
ミニキッチンは付いているものの6畳ひと間。エアコンなし。おまけにトイレ ( しかも和式でペーパーの設置はなし ) ・シャワーは共同。でも自分だけの城は何か楽しい。
不便でつましいけれど、自由で心豊かなキョウコの新生活が始まった。
* * * * *
本当の豊かさってなんだろう。そんなことを考えさせてくれる作品でした。
誰にも束縛されず、自分の身の回りのことは自分できちんとこなして健康的に生きていく。シンプルだけれど、それが何よりの豊かで幸せな生活なんだと、本作を読んで思いました。
清潔で快適な実家での暮らしに馴染んだ身には、れんげ荘の暮らしは驚きの連続だったでしょう。
春秋はいいけれど、その他の季節は大変です。
まず梅雨時。強烈な湿気に始まり、どこからともなく侵入してくるナメクジたち、さらに押入れに大発生するカビ。
夏には多数の蚊が襲来し、冬には冷たい隙間風とともに雪が吹き込んでくる。
そんな自然との戦いを、キョウコさんはマメさと工夫でエネルギッシュに乗り切っていきます。しかも楽しそうですらあるのです。
会社の方針に ( 自分を殺して ) 従い、母親の束縛を ( 躱しきれずに ) 受け入れるというそれまでの生活。そこに費やしていたエネルギーがいかに大きかったかがよくわかる描写でした。
遠からずやってくるれんげ荘の取り壊しと転居問題や意固地な母親との関係など、読んでいて心配してしまうことはあるけれど、隣人にも恵まれ、 “ 豊かな ” 生活を満喫するキョウコさんの1年は、こちらの心まで豊かにしてくれるようでした。
住めば都。「青山」は案外身近にあるんだろうなと思いました。
Posted by ブクログ
私も現在仕事を退職し海外に住んでいるので、何もしないで家にいると今までのことやこれからのことをついつい考えてしまってのんびり出来ないというキョウコの気持ちがよく分かります。でもこの物語のそんな時もあっても良いんだという、ありのままを肯定する雰囲気に少し励まされました。どんな生活であっても、自分が楽しめているのかが一番大事なのだと改めて気づかせてくれました。
Posted by ブクログ
お友達に勧められて読みました!
仕事かれ離れたくて辞めたのに
なくなってしまうとどうしていいか
わからなくなるのって凄くわかる。
本当にこれでいいのかな??という
不安がやっぱりある...。
けど それにしてもあまりに
ぐぢぐぢし過ぎでは??と
ちょっと思ってしまった笑
続編もあるのかな??
あったら読んでみようと思います!
Posted by ブクログ
ずっと働き続けて、早期退職をして、
月10万円で暮らすと決めたキョウコさん!
こんな暮らしに憧れつつ、
10万円という予算で囁かな贅沢を楽しみに堅実に暮らす部分は真似したいと思った
読んでみたらシリーズ化されていることを知って
続編も読みたいと思ったꉂꉂ
Posted by ブクログ
読みながら、忙しい毎日の中で見失っているものってやっぱりあるのかな、と感じた。こういう生活に憧れもあるけど、仕事も今の生活も捨てて飛び込むのは難しい!でも、少し自分を振り返ってみる時間をとりたいと思った。続編もあるので、この後キョウコの生活や心境がどう変わっていくのか楽しみ。
Posted by ブクログ
自分にとって本当に必要な場所は?付き合いたい人は?必要なものは?と問いかけてくるような作品でした。続きがあるのがまた楽しみです。少し昔の小説なのでちょっと古いなという場面はありましたが、新しいものが次々と生み出されて、人とのコミュニケーションの形も変わっていく現代でも通じる話だと思います。
Posted by ブクログ
ばりばり仕事していた頃には気付かないことを、キョウコを通して感じることができた。季節に応じた気候や生き物、周りの人のこと、全てが素敵に感じれる。
Posted by ブクログ
広告代理店で働き高給取りで45歳、実家暮らしのキョウコが木造ボロアパートに引っ越すはなし
狭いのはいいけど冬のすきま風、夏の暑さ、虫の侵入、湿気は大変そうだなって思った
あと一人暮らしするきっかけになったキョウコの母親が毒親で一緒にいるのしんどそう
本の最後まで分かりあうことなく終わった
森鴎外の娘森茉莉の贅沢貧乏っていう本読んでみたい