あらすじ
死んでほしいと思っていたパワハラ上司が死んだらしい。容疑者は──部下、全員。発売前から「一気読み」「怖すぎる」と話題沸騰の、新しいストーリーテラーがおくる恐怖の“限界会社員ミステリ”!
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Posted by ブクログ
何これ?!面白かったです。予想出来なかった展開でした。怖すぎる。パワハラ上司、ブラック企業、永遠に終わらない仕事の山、、、主人公の青瀬、しんどかったね。派遣社員ニナちゃんのキャラがとても救いでした。
Posted by ブクログ
めっちゃくちゃ面白かった
読みやすい
青瀬がずっと怖いけど
結局マンションでの夜の叫び声とかは夜驚症ってことでいいのかな
佐伯報われないけどしつこいなとも思う
やばいやばい、怖すぎるって、もういいって途中から背筋が寒くて仕方なかったよ、、、。
最初は私も前川の罵詈雑言にイラっときて、うわぁこんな上司だったら葬りたくなるなと部下に同情して、
尋常じゃない時間の残業を毎日繰り返す青瀬たちにも同情して、
そりゃこんな上司と毎日顔を突き合せなきゃいけないならばパフォーマンスなんて上がるわけないよなと思い、
え前川いなくなったやんと思ったら、本当に死んでる?という疑問に変わり、
読み進めていくうちに「ええええそっちぃぃぃ」ってなったし、
さらに読み進めるともう訳の分からない展開が待ち受けていて、
人間こわ!!!となった。
ホラーですよこれは、結局幽霊なんかより人間が怖い。
でも面白かった。
内容に全部持ってかれたけど、このブラック具合はとんでもない。
Posted by ブクログ
「この会社、おかしい」――そう思いながらも、日々をやり過ごしていないだろうか。
遠坂八重『死んだら永遠に休めます』は、そんな私たちの“リアルな日常”から静かに地獄へ落とす。
物語の舞台は、ごく普通の職場。
主人公・青瀬は、パワハラ上司・前川の下で心を削られながら働いている。
序盤はまるで社会派ドラマのようで、「青瀬が報われてほしい」と願わずにはいられない。
だが、ページをめくるごとに違和感が積み重なり、読者の認識が少しずつ狂っていく。
気づいたときには、職場小説の皮をかぶった心理サスペンスの檻に閉じ込められているのだ。
そして、最後に訪れる真相は、怒りも哀しみも越えてただ恐ろしい。
“悪”が誰なのかではなく、「正しさ」がどこで崩壊するのかが描かれる。
一気読みしてから、もう一度最初のページを開きたくなる。再読すると、すべての言葉が別の意味を持つからだ。
読後に残るのは、「生きる場所は、ここだけじゃない」という小さな解放の感覚。
社会の暗闇を照らすのではなく、その中に潜む自分の影を映す――そんな、極上の社畜心理ミステリーだ。
Posted by ブクログ
なかなか面白かったです。
パワハラ上司の元で体力も精神力も尽き果て、過労死寸前状態だった主人公の青瀬。
しかし、その上司が失踪し、他の同僚4人と一緒に上司殺害の疑いをかけられる。
働いても働いても片付かない仕事、周囲の悪意がとてもしんどいのに、状況はどんどん悪くなる。
唯一の理解者である派遣社員の三井仁菜の底抜けの明るさが救いだったが、この人物は果たして何者なのか?
また、主観と客観のズレって怖いと思った。
知らないところで、恨まれたり馬鹿にされたりしているかもと思うと人間が怖くなる。
Posted by ブクログ
パワハラ上司が失踪し、なぜか同じ部署全員が犯人候補になってしまう。果たして真相は?
主人公が強烈なパワハラを受け、社内でも白い目を向けられる序盤は何とか主人公に頑張ってほしいと思うが、読んでいくうちにわずかな違和感が。なぜ主人公は仕事ぶりも私生活も、こんなに崩壊しているのか。
違和感がぬぐえぬまま、事態は徐々に悪化していき、モヤモヤしつつも、軽妙な筆致もあり目が離せない。そして真相はある意味残酷で…。
謎解きとして読み応えがあるというわけではないが、仕事、人間関係、理想と現実、そういういろいろなやるせなさを感じさせる作品。
Posted by ブクログ
とにかく日に日に疲れて思考が回らない描写が上手くて怖いが最後まで読むと見方が少し変わってくる
謎解きとしては少し王道とは外れるのかもしれないがところどころにあった違和感が真相が分かったあとに機能するところが見事
あの違和感や描写ってそういうことだったんだ…とゾッとする感じが面白かった
主人公目線で読む小説ならではのストーリーだと思う
みんなが同じ世界を見ているわけではなくて所詮主観でしかないんだなぁと思わされてなかなかショック
後味悪いけど好き
Posted by ブクログ
異質すぎる展開と気持ちの悪さが唯一無二な新感覚ミステリー。読むだけで疲れるので気合いは必要!
ジャンルで言えばミステリーなのだが、それよりも人間関係の恐ろしさとブラック企業の闇を感じる要素が大きく、何個も衝撃展開あって面白かった。
Posted by ブクログ
読み終えた瞬間、脳内で叫んでしまった!
「なんだこれ!?」
「トラウマ!!」
視点を変えると同じ出来事が、こんなに別の意味を持ってくるなんて。
積み上がっていく構成のロジックが予想を大きく裏切っていきます。
この社畜ミステリーが恐ろしい!そして面白い!
Posted by ブクログ
おもしろかったー
読みやすさとストレスのかかる心理描写で読むのが辛いのがいいバランスだった
途中から主人公の異常性が気になり、最終的に印象が変わるのが面白い
社畜系ミステリー
Posted by ブクログ
いや、こわっ。
青瀬の仕事の遂行の様子からうっすら感じていたけどまさかのラストだったな。
私も青瀬のように思われてるのかもと思うと恐ろしい。
主人公、救いがないというかしんどすぎ。
Posted by ブクログ
死んだらエエのに、って思えるほど酷いパワハラ上司が謎の失踪を遂げ、その謎を解き明かす主人公のアラサー女子社員の青瀬と派遣社員の三谷
失踪したパワハラ上司の前川は失踪宣言なるメール、や部下全員の名前を挙げて、コイツらに殺される、みたいなメールを社内にばら撒くなど、ミステリアスな出来事が巻き起こって、興味をそそる内容が展開されます
文体は主人公である青瀬目線で綴られていますが、私はどこか、その青瀬目線の内容を第三者目線で読み進めました
青瀬の部署は社内の雑用を一手に引き受けるいわゆる左遷部署で、慢性的なブラック部署。残業は過労死ラインが当たり前な状況で、青瀬の語りも疲弊しきった内容、メンタルが限界寸前の心境ってこんな感じかもなぁ、と、リアルに描かれてました(著者が読書番組で「実体験も参考にしている」と仰ってました)、そこにどこか憎めない派遣社員の三谷が時折り見せる鋭い勘を働かせながら推理していく内容は、途中で止まらなくなり、気になって気になって仕方ない展開でした
最後はまさかの展開で、ちょっとリアルで「怖っ」てなりました、ちょっと最後は切なくもありました
Posted by ブクログ
これは…正直、読み終わった時が凄く怖かったです。
読んでいる間は面白いんです。「それでそれで?」「うわあ、どうなるの〜!?」って思っていたんですけど…。
読み終わった後に、めちゃくちゃ不安になります。
もしかしたらわたしも、周りから青瀬のように思われているのかもしれない、って……。
Posted by ブクログ
最初の2章までは事件と調査みたいな感じで気になる気になる感じで楽しかった。
どんどん青瀬のやばいところが出てきて、これは元々やばい人間なんだなと実感。読んでいて辛いところも多く、嫌な気持ちにもなりそう。
青瀬がどんどん追い込まれていき、何度も嘔吐。周りはもうずっと憐れむ目だし、もうこれは誰が悪いんだ?という感じ。
いくつかのシーンがしっかり伏線になっているし、読んでみるの納得の回収とラスト。
帯に書いてある内容がかなりしっくりきて、悪意の連打、地獄のような読書体験とか、これはたしかにそう!
かなり最初に出てくる、『疲れている人間は、母音がうまく発音できない傾向にある。』これはほんとに衝撃な文章だった。ここからもうずっとみんな疲れすぎている。ずっと正常な判断ができていない。
正直ずっと仁菜と佐伯を疑いまくっていました。なんかごめんなさい。
ラストの真相は全然予想してなかったなんか恥ずかしい。。
そしてたびたび入る回想シーンはそちらのお方でしたか。もう誰が主人公なのか、まぁ探偵役って視点にならないからそういうことか。
仁菜のキャラクターが微妙に感じていたけど、最後まで読むとめっちゃ良い。これはこの探偵役で続編が欲しいところ。
佐伯が犯人ではないのは分かったけど、どうみてもストーカーだし、佐伯が怪しいのは間違いない。連絡をしないラストは良い。
青瀬はこれからしっかり福祉サービスで就労継続支援でも受けて欲しい。
Posted by ブクログ
ブラックな職場で疲弊する28歳の限界会社員・青瀬が主人公。突然、パワハラ上司が失踪し、青瀬を含む部下全員を容疑者として「私は殺されました」というメールが職場に一斉送信され、その真相を天然っぽいが妙に頭の冴える派遣社員・仁菜とともに探っていくという限界会社員ミステリ。
この真相は予想できず、あっと言わされた。確かに救いのない結末だが、ミステリ小説としては面白かった。ブラックな職場で働く限界会社員の描写もかなりリアリティがあった。
ただ、主人公が所属する部署が、職場全体の雑用を引き受ける6人だけの「総務経理統括本部」であることなど、設定にちょっと無理がある気はした。
Posted by ブクログ
上場企業の総務経理担当の女性、青瀬が主役。
押し付けられた雑用の処理に追われ、長時間労働により疲弊する毎日。
パワハラ上司や出来の悪い派遣社員の影響もあり、精神も病んでいる。
そんなある日、上司の前川が“殺された”とのメッセージを残し失踪し、青瀬を含む部下が犯人と疑われる。
自分ちの名誉を回復するため、その事件を派遣社員とともに解決しようとするが…
メンタルの障害、生まれ持った特性、ハラスメントなど、現代の社会問題がふんだんに盛り込まれ複雑に絡み合う。
意外な結末でミステリとして面白いが、感情を揺さぶられまくる。
精神的に不安定な時には読まない方が良いと思う。
Posted by ブクログ
最近こんな感じのタイトルの本ばかり読んでいる。
なんでだ。死ぬのか?
パワハラ上司からの圧に日々耐えつつ雑務に追われまくる主人公に、
突然襲い掛かる上司の失踪。
…からの『私は殺されました』メール。
差出人はパワハラ上司。容疑者は自分含めた部署メンバー。
周囲から向けられる疑いの眼差しと、
現況が消えても全く楽にならない自分の状況。
途中警察に疑われる時もあり、
冷静に考えれば警察側の言い分も正しいんだろうけど、
社畜…というかブラック企業に勤めている人って
常識とかルールみたいなものは通用しないんだと思う。
だから限界まで働いちゃうわけでね…。
最終的には業務に忙殺されていた主人公は
ただひたすらに要領が悪いのではないか、という話になるけど
途中殺人容疑がかけられて社内で腫れもの扱いされている時に
ある女性が「こっちで印刷するので大丈夫」と返答する場面がある。
つまり、自分でやれば数秒で終わる仕事をわざわざ人に頼んで、
それが遅れて何度も文句を言いに行くような会社だということだ。
他にもそういう事例はあると考えれば、
この会社ってどういう風に仕事回してるの?と思う。
途中主人公も言っているけど
自分に全く関係ないものの議案とか作るのもおかしい。
わかるわけない。
じゃあその部署の人たちは何の仕事してるの?
とまぁ気になるところは多々あるが、
仁菜ちゃんですら認めているので仕事が出来ないのも事実なのだろう。
主人公、仁菜ちゃん共に頭が悪いわけではなく、
もしかしたら専門機関にかかれば診断がつくっていうタイプなのかもしれない。
最終的に、結局仕事仲間は人生の友にはなれない、
というオチがつくけれど、
私はずっと佐伯さんが犯人だと思ってましたよ。
だってあの優しさ異常じゃない?
ある種の執着を感じる。
スマホから盗撮画像が出てきたときには、
これキタ、佐伯だ!って思ったんだけどなぁ…
え、佐伯さんただただ優しい神様ってこと?
それもそれで怖い。
Posted by ブクログ
この本は会社の異常なパワハラと
主観と客観のズレが生じることで
まとまった物語になってる。
この会社は異常だけど
現実、こうゆう価値観(上司も同期も主人公も)は他人事ではないなと思わされるあたりが私は1番怖かった。
Posted by ブクログ
総経本部に勤める青瀬は、上司の前川からのパワハラにまいっていた。派遣の三井はミスばかり、膨大な量の仕事に手が回らない日々。ごみ捨てもできず生活もボロボロ。おそらく鬱だ。
そんななか、思いもかけず前川が失踪する。そして社員全員に届いた「総経本部の誰かに殺された」という告発メール。周りから白い目で見られながらも、真相を探そうとする青瀬と三井だったが……。
え、そんなことある? といった決着だったけど、物語としてはまぁまぁ楽しめました。ブラック企業の闇を垣間見た気がします。それにしても酷いよなぁ。
Posted by ブクログ
ブラック企業の社畜ミステリー。
嫌味な上司の常習的なパワハラ、高圧的な同僚、説教部屋、常態化した深夜残業⋯などなど、読んでいるだけで疲労する主人公・青瀬の職場環境。
簡単なタスクなのに膨大すぎて捌けなかったり、聞いたそばから依頼を忘れたり、相手が何を話しているのか聞き取れなかったり⋯どれも原因はメンタルが限界過ぎるがゆえと思っていたら、青瀬が正真正銘のダメ社員だったと分かった時の絶望がすごかったです。。
ずっと一人称だったため、完全に青瀬目線だったので⋯。
かつての青瀬は、人にどう思われるか気にしない人間だったのに、会社での数年間で本来の天真爛漫さを失い、一方の仁菜ちゃんは、学生時代〜の数年でしたたかな生き方を身につけた。
人は環境や考え方ひとつでこうも変わってしまうし、変われるのか⋯と。
とにかく青瀬の実家との関係が良好なのが本当に救いでした。
青瀬の仕事ぶりは壊滅的だったようだけど、総経本部の部下ほか4人にも強く当たっていた前川はある意味、平等だったのか⋯?と思うも、前半のパワハラぶりは耐えられるものではなかったし⋯。
青瀬殺害計画を裏で進めつつやさしく接してくる丸尾さんこわっ⋯。
など、真相がわかってからはざわつきっぱなしでした。
後半、佐伯をずっと勝手に危険視していて、結局何もなかったけど、やっぱりなんだか不気味だったので、最後手紙を捨てたのがよかったです。
Posted by ブクログ
ブラック企業、超過勤務、パワハラ上司に汚部屋女子と気の滅入る内容が多いなか、青瀬と仁菜ちゃんの軽快なやりとりが唯一の救いか。犯人が判明するまでは一気に読み進めていったが、犯人があれ?って感じで分かり(佐伯か仁菜ちゃん疑ってた)、犯人判明後はメデタシメデタシと思いきやその先が…結果として会社を辞めたというところではひとつの区切りがついたのかもしれないが後味悪し。
あと伏線…ある人の感想には回収に重きを置いてないのではとの感想もあったが、何となく結局それはなんだったのか不明な部分がチラホラありこちらも後味悪し。(何でもかんでも回収すればいいってもんでもないのですが)
あと各章末とエピローグ。若かりし頃の青菜と仁菜ちゃんとのやりとりだが、年齢的にいって10年も経っていないし中々に変な出会い方しているので覚えていそうなものだが、青菜は分かっていない設定???
でも実際問題として自分も他人からどのように見られているのか、てっきり集団行動の中でそれなりの立ち居振る舞いをしているつもりだが実際どのように思われているのか、無性に気になってきた。
<ドラマにするならこの人>※勝手な個人的妄想。
青瀬・・・飯豊まりえ又は川栄李奈
仁菜・・・芳根京子又は福原遥
佐伯・・・神木隆之介
前川部長・・・長谷川忍(シソンヌ)
Posted by ブクログ
パワハラ モラハラの上司ある日失踪メールを残し行方不明となった
全会社の雑用を一手に引き受けて毎日残業精神的にも疲労困憊
上司がいなくなったと思っている中殺害された容疑者は部下だと全会社向けて上司からメール
警察からの任意調査
周りからの冷たい目
アパートからの退去命令騒音クレーム
上司が生きているかもしれないとして派遣の三井さんと色々探しているうちに三井さんがある仮説を立て他の人の前で披露する
だがその仮説は大筋はあっていたが大事な始まりが間違っていた
運命共同体だと思っていた同じ職場の人から嫌われて嫌がられていたのは自分だった
Posted by ブクログ
パワハラ全開の嫌われ者の上司前川がある日突然に失踪。総務課の全員が被疑者となる。
上司はどこに行ったのか?犯人は誰なのか?
死んだら永遠に休めます
のタイトルに惹かれて軽い気持ちで読み始めた。
ブラック企業でボロボロになって働く青瀬と派遣社員の仁菜のやりとりが面白い。大変な状況なのに仁菜のひと言ひと言に笑わされる。
しかし、謎が解き明かされ、驚きの真実に衝撃を受けた。青瀬は仕事ができる女性ってミスリードさせられていた事に愕然とし、同僚のあまりの仕業に不快感が生まれた。
明るいまま楽しい結末にして欲しかった。テーマが重いだけにスカッとしたかったなぁ。
Posted by ブクログ
この何か怖いタイトルに惹かれて読みました。
主人公は、30代女性で、上司のパワハラにあい、死んでほしいと思う上司がいなくなるところから始まります。
内容は、現実社会でありそうなブラック企業感を描きながら上司がいなくなった真相に近づいていくストーリーです。
ラストは、どうなるのか予想していましたが、予想を超えるラストにそうきたかっと思わされました。
だた、ラストまでの伏線の少なさ、物語の各言葉の表現が蛋白でもう一押し欲しかったです。
Posted by ブクログ
どこまでも救われない主人公。なのに、感情移入できず、可哀想って思えないのはなぜだろう。
物語が進むごとに状況が悪くなっていくという、どこまでも救われない展開。仕事に忙殺され、上司のパワハラを浴びることで人格がボロボロに壊れていき、悪循環に陥っていく様がとてもリアルで恐ろしい。
環境の悪さが主人公を苦しめ、ミスを引き起こし、心身ともに追い詰められていると思いきや、実は主人公によって環境を乱していることが分かったときには、本当に救われない話だなと感じた。
一読者である私ですら主人公に哀れみを感じなかったのは、そういう根底が作品全体からじわじわと滲み出ていたからだと思う。どんでん返しというよりは、深く沈みこんでいくようなツラみのある作品だった。
Posted by ブクログ
最終章に辿り着き、当たり前ではあるが、社会に馴染める側の人たち、馴染めない側の人たちがいるのだと俯瞰させられ、気付かされる。そんな馴染めない側の人たちの逆襲の話にも感じた。
自身も社会に出ると、気付かないうちに社会の常識に囚われているなと考えさせられた。そういう意味では自分も、総務経理部の社員たちと同じような考え方や発言をしてしまう素質があるのかもしれない。
テンポの良い会話と展開でサクサク読むことができた。一方で、登場する会社や人物たちが現実離れしすぎている感は否めずだった。長時間労働、過度なパワハラ(体罰、罵詈雑言)、そして殺意…そんなのが当たり前に表で行われているtheブラック企業であり、このご時世にまだそんなことをやっているところがあるのかと思い、あまり入り込むことができず。どの登場人物もマトモじゃなくネジが外れているように感じて、感情移入しきれず。
Posted by ブクログ
主人公が実は多重人格か夢遊病で、みたいなオチを想像していたが外れた。意外性があって面白い結末だったけど散りばめられていた伏線が、きちんと回収されたかどうか不明。
Posted by ブクログ
物語の進み方は面白かったけど、衝撃のラストを作ることが目的のような小説に感じた
モラハラ上司や過剰労働を題材にする割に、人事部長が何の対策もせずに社員のことを無能呼ばわりしていることにはかなりモヤモヤした
何が言いたかったのかな、人には向き不向きがあるってことなのかな、、、?
Posted by ブクログ
限界会社員ミステリー“
「パワハラ上司が死んだよ?」
「(上司が)死んだら永遠に休めますよ?」
上司が死ぬ“願望“しかない部署の面々
それでも働く意味とは?
“同じ船”で結託できる意味とは?
殺人容疑より上司のパワハラ三昧の方がマシ?
でも
上司が死のうが、犯人が捕まって容疑が晴れようが、“仕事“の地獄は終わらないという事実。
その席にいる限り…
心は1度壊れたらなかなか戻らない。
『めんどくさい』
『めんどくさい』を並べて
どうしたらいいかわからないんだよね。
やりたくないこと、嫌なことは数えきれないほどあるのに、やりたいことはまったく思い浮かばない。わかる。
青瀬は、これからー
『部屋の乱れは心の乱れ』ってワタシは思ってる。
Posted by ブクログ
最後のタネ明かしが怖い!
それまでのブラック企業の実体、主人公の心境が辛すぎて読むのが少し苦しかった…。
派遣の仁菜ちゃんややたら気遣ってくれる元カレの佐伯さんが怪しいのではと変に疑ってしまった…。
Posted by ブクログ
忙しくて忙しくて細かいことは手につかない状態が昔のしんどかった頃を思い出させて個人的には辛いものがあった。郵便物見てないとかあるある。段々と自分の記憶が信用できなくなっていくとこまでは経験ないけど、どんどんおかしくなっていくのを感じた。
最後のところは、大どんでん返し!とは言わないけど「え、そうなん?」ってなった。主人公の視点だと曖昧だった主人公の無能さ(そうかな、と思う描写はある)も指摘されて、「うわ自分もそう思われてるかもしれんよな」と少し胸が苦しくなる思いがあった。
なにがどうなってるのか気になって一気に読めました、面白かったです。