あらすじ
HALの祭典、ふたたび。
シリーズ累計11万部
2025年本屋大賞にノミネートされた恩田陸の新たな代表作、
傑作バレエ小説『spring』への熱いアンコールに応えた待望のスピンオフ!
けれど今、こうして僕らは一緒に踊っている。戦っている。
互いを理解するために、対話するために。
二人の神に近づくために。
本編『spring』では描ききれなかった秘められし舞台裏に加えて、深津、ヴァネッサ、ハッサン、フランツ、そして萬春自身はもちろん、永遠の師匠ジャン・ジャメやエリック・リシャールの教師コンビ、ロシア留学を果たした滝澤美潮など様々なキャラクターたちの気になる過去と未来を描く全12章の小説集。中編「石の花」ほかたっぷりの書き下ろし&『spring』刊行時に期間限定で公開された幻の一篇「反省と改善」をはじめ、これまでに明かされた『spring』のストーリーを余すことなく完全収録。
【電子書籍版には紙書籍版に収録されている「パラパラ漫画」は付きません】
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「spring」が大好きなので、本当にご褒美のような作品集でした。素晴らしかったです。
フランツとの関係がより深く描かれていて、胸に迫るものがあったし、私はJUNが好きなので、やっぱりJUNの好青年っぷりが堪らなかった。
晩年?のHALのストーリーが読めるとは思わなかった。感動。
バレエに生きる人々のバレエを通じた非凡な世界。楽しかった。
Posted by ブクログ
Springメンバー?の個性がキラキラと描かれていて興味深い。ただ、萬春自身がもっと際立っていると良かったかな。と思ったりして。
『続編だ!』と手に取ったけど、anotherだったのね。納得。
Posted by ブクログ
これは、「spring」を愛する人達のファンブックです。
ハルのスペシャル・ガラ見てみたい。「DANCE in Matisse」ならお金払っても見に行きます
Posted by ブクログ
「スピンオフ」という言葉は、
オタクが大好きな言葉だと思っております。
前作を読んでから気になっていた登場人物たちのその後がまた読めるなんて…!!最高でした!!
相変わらずバレエには疎いけど、情景がはっきり想像できるほど、恩田さんの書く文章は生命力に溢れていて、瑞々しい。
特に好きだったのは、「梅の木、桜、林檎の木」。
ここはハルだけが出てくるお話で、坂口安吾の小説「桜の森の満開の下」をバレエにし、そのひと幕を語る流れになっている。
ひと幕の語りしか出てこないといってもいいくらいなのだけど、ここが目が離せなくて…!
吉田修一さんの「国宝」で、近松門左衛門の「女殺油地獄」の表現に感動したことを思い出しました。
それくらい本当に目の前で上映されているみたい。
このバレエは、ぜひともいつか観てみたい…
※調べてみたらこれまで何度か題材にされているとのこと
ハルとフランツの絡みもうちょっと見たかったなあと思っていたので、フランツがたくさん出てきたのが嬉しい!あれ?恋愛漫画読んでたっけ?ってなるくらい、ちょっとドキドキしちゃった。
ハルが女だったら…のくだり、ふたりでどんどん妄想を膨らませていくところも最高だった笑
ぜひ本編で…!
前作も充分面白くて、そこで終わりでも全然良かったのだけど、やっぱり彼らにまた会える喜び。
単行本だけ買おうかなと思っていたら愛蔵版をみつけ、それぞれサイン入りだし、ポストカードも、
ハルが自作した作品の解説付きのプログラムもついていたりで、嬉しいことばかりでした。
好きすぎて、文庫本も出たら絶対買うと思う…
それまでまだまだ楽しみ!
Posted by ブクログ
『spring another season』とのタイトルで恩田先生またしてもスピンオフを出版してくれました♪
とは言え、原作の『spring』は本屋大賞ノミネート作として今年拝読したはずなのですが、正直あまり覚えておらず、記憶を呼び起こすのが結構大変でした。本自体のボリュームは少ないのでサクッと読めるかと思います。
さて、肝心な内容ですが、BL系のストーリーが多くてウンザリ。(これ途中で思い出して、あーそうだったーって思い出しました)周りの登場人物にフォーカスを当てて萬春【HAL】との関連性・関係性を交えた複数の話がまとまって入っている感じ。何でも、BL強すぎて綺麗な描写とかそんなのが全然入ってこない。むしろ、「何故そこを強調したかった!?」っていうのが多い。
ちょっと私には合わなかったかな。読まずに原作だけで留めておけばよかったと、ちょっと後悔。でもねー、スピンオフは飛びつきたくなるのよー。