あらすじ
2022年本屋大賞第2位! 二度読み必至の感動作、待望の文庫化。 ◇STORY メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……(「金魚とカワセミ」)。額縁工房に勤める空知は、仕事を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。そんな時、「エスキース」というタイトルの絵に出会い……(「東京タワーとアーツセンター」)。一枚の絵画をめぐる、五つの愛の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる――。著者新境地の傑作連作短編。
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Posted by ブクログ
これは事前情報なしにぜひ読んで欲しい…!
とっても面白かったです。
章ごとのタイトルも赤と青のモノの対比が綺麗
(1章:金魚とカワセミ、2章:東京タワーとアーツ・センター…)で、青山先生の他作品に出てきた人が登場するのもアツい。
「生き延びなさい」は個人的にすごく刺さりました
Posted by ブクログ
文章から頭の中に赤と青の綺麗な色が思い浮かんできたり、繋がりがないように思える物語が最後に繋がったりと本当に「美しい」の一言に限る。
私たちはその時自分が持つ色で、自分の人生を描いていく。その色は周りから影響を受けて変化していくとともに、逆に周りを自分色に染めてしまうこともある。個々の人生に影響を与える要因は意外と近くにあるのかも。
Posted by ブクログ
2025年、青山さんの本に出会って、もう一度本の楽しさを再発見できた 子育てに追われて20年以上、ゆっくり本なんて読む時間もなく一生懸命頑張ってきた 自分を振り返る時間なんてあまり取れなかったけど、今は読書が本当に贅沢な時間だと感じている そして、青山さんの本は、本当に優しい気持ちにさせてくれる 読後感が最高なんだよなぁ 幸せな気持ちで、本を閉じることができる そして安心して読み進められる 本当に大好きな作家さんだし、間違いなく、また大好きな1冊に出会えた!
私は2章が好き
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グッときたところ
三章 トマトジュースとバタフライピー
・俺はなんでも、わかりやすく表に出ているものだけで判断していたかもしれない。こいつのこと、今までどれだけちゃんと見ていたのだろう。
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青山さんの本は、心身疲れた時に読もうと思っていた。激務が続いた12月、疲労が蓄積しているのだが、残り数日を乗り切るエネルギーをもらうために、このタイミングで手に取った。
オーストラリアに留学したレイと現地で知り合ったブーの「期間限定の恋(お遊び)」だった関係が、新進気鋭の画家によって1枚の絵に描かれ、こんなに壮大な物語になるとは。。。
今回も見事にカラクリが仕掛けられていて、それぞれの中編が繋がっていました。カンの良い人は途中で気づくかも知れません。静かなクリスマスの夜にホッとさせられる、感動のフィナーレでした。
Posted by ブクログ
素敵…素敵すぎる。
短編小説かと思って読み進めたが全ての点が繋がる。しかも最善の形で。
年代の移り変わりも読み進めながら時が立っていることを読ませ、誰が主題なのか後々わかってくる、赤と青とエスキース。
タイトルから文体、登場人物、全てにおいて感動しました。
…思い出しても良い作品だったと。間違いなく2025年読んだ本でベスト5に入る。
Posted by ブクログ
今年読んだベスト3冊に入ると思う。
この本の中では大きな事件やラッキーは起こらない、何なら燻っていたりする。だけど、それぞれが選び歩いてきた道の先が ちゃんとあった。これからも続く。大丈夫、と思える。
始まりは、学生のレイとブーの眩しくて瑞々しくて素直になれない気持ちの揺れ。
起点となる1枚の絵は 時代も場所も人物も移り変わる中で、なぜこの絵がここにあるのか? それが明らかになったとき、タイトルの意味に気がついた。
特に四章の『赤鬼と青鬼』が好きで、
茜さんが自分の抱えているものを打ち明けて
「私は自信もないくせに見栄っ張りで、もう若くもなくて、それなのにいつまでも未熟で」
と泣いたときには他人事ではなかった。
それに対して蒼さんは笑って
「奇遇だね。俺もまったく同じ」と返す。
あなたたち絶対一緒にいたほうがいいよ!と泣きながら読んだその数行先で え??と真顔になり、すぐに今度は泣きながら笑っていた。
自分はこんな愛を生み出せるだろうか。
Posted by ブクログ
各章においてすべて繋がりがある。ただそこをぼやかして、最後のエピローグにて終結させていた。きれいに繋がっていたし腑に落ちない部分もなくてとても読んでいて心が落ち着きました。1番初めのレイとブーの別れのタイミングで、お互いに瞳の中に愛しさを宿していた描写を読んだときはつい目頭が熱くなりました。これは人におすすめできる、とても好きな作品でした。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
友達が貸してくれて読んだ本。3回くらい繰り返し読んだ。
レイが休職したこと、子どもがいないことが自分と重なって共感する部分があった。
エスキースを描いてる最中、2人が抱き合うところは情景が浮かんで、言葉のないやりとりに涙がでちゃうな
すごく良かった
Posted by ブクログ
1つの絵画を軸に様々な人々の視点で4章に分けて描かれる物語。
作品には作者やその周りの人やその瞬間にしかないストーリーがあり、色んな想いが詰まっている。
どんな想いでどんな人が関わってこうして出来上がっているんだろう?
とこれからも美術館に行くたびに想像が膨らみそう。
絵を創作する苦悩や楽しさも伝わってきて
自分でも絵を描いてみたくなる。
エピローグでの全ての伏線回収が素晴らしすぎて思わず全章読み直したほどの名作。
Posted by ブクログ
一枚の絵を巡るラブストーリー。
一言、素晴らしかった。
『エスキース』本番を描く前に構図を取るデッサン。いわゆる下絵のこと。
そう名付けられた一枚の女性の絵。
そのエスキースと名付けられた絵を背景に、物語は語られていく。
4つの短編。そして最後に用意されたエピソード。
始まりは、メルボルンに留学中の女子大生レイが
現地に住む日系人のブーと出会うとこから始まる。
彼らは期間限定の恋人として付き合い始め、
ブーの友人の画家の頼みでレイの絵を描くことになる。
そして遠く離れた日本でその『エスキース』と出会うことになる額縁職人。
弟子だった漫画家が賞を受賞し、自分を追い越していったベテラン漫画家。
輸入雑貨店で働く50歳の茜が突然襲われたパニック障害という病。
それぞれの物語には、背景の様にエスキースと名付けられた絵がある。
そして紐解かれていく奇跡のような真実。
全てが綺麗に収まっていた。
最後はその美しさに思わずホロッときてしまうほど。
小説ならではの叙述トリック的な手法でもあるが、
物語の美しさ、そしてタイトルに込められた意味。
読み終えた後、その全てに浸ってしまう幸福。
たまらない一冊であるのは間違いない。
Posted by ブクログ
一つ一つのお話にも感動していたけれど、
赤鬼と青鬼からのエピローグのゾワゾワと言ったら!
もう一回読んだら見えてくるものとかもあるんだろうな〜と思うと再読必須。きっと色々なことが散りばめられているはず。こぼさず読んでみたい。
青山さんの本からはいつも、
繋がりを感じさせられているけれど、
今回も繋がりがすごかった…
気づくまでに自分は少し時間がかかってしまったけれど気づいてからの繋がりの凄さが…
素敵な一冊でした。
Posted by ブクログ
「赤と青とエスキース」
このタイトルがすべて。タイトルが全部語ってくれている。
エピローグを読むまではタイトルのことなんかすっかり忘れていたけど、最初から最後までこのタイトルを回収するためにこの物語は展開されていたんだと気づいたときは感嘆の声を上げてしまった。
とある絵を軸に、各話の人物の人生を写し出すような話である一方で、一つの結末に向けての伏線を散りばめ、エピローグですべて回収する。まるでクラシックの音楽を聞いているような美しい流れを体感できた私は幸せものだ。
ミステリーで犯人がわかったときみたいな爽快感もあるし、好きなことを仕事にする葛藤、別離を余儀なくされることへの悲しみ、新たな人生を歩む喜び、人間の感情すべてを刺激する体験がこの本には詰まっている。
Posted by ブクログ
どうしてこんなにもここまで積んだままにしていたのか、と後悔してしまうほど良い作品だった。
最後まで読みきってから間を置かずもう一度再読した。
二周目で謎解きがされていく感じがあまりにも心地よかった。
Posted by ブクログ
『気高い生命力』ってことばが素敵だった
気高い=媚びがなくて清潔なこと
生命力=生きようとする力のこと
エスキースは下絵のことで、オーストリアで過ごした2人の関係を表してる
50歳を過ぎた女子の身体の変化や
老いなのか成長なのか、微妙な部分もよくわかる。章のつながりがいい。
Posted by ブクログ
『赤と青のエスキース』は、一枚の絵を起点に物語が静かに広がっていく構成がとても魅力的でした。
最初はただのスケッチのように見えるその絵が、登場人物たちの人生や感情と少しずつ結びつき、まるで連鎖反応のように物語が展開していく様子が面白く、読み進めるほどに引き込まれました。
特に、作品全体を通して散りばめられていた「赤」と「青」の意味が、最後に美しく回収される瞬間には強く心を動かされました。単なる色の対比ではなく、登場人物たちの想い、痛み、希望が色として象徴的に描かれ、それがラストでひとつに重なることで、物語に深い余韻が生まれていました。
Posted by ブクログ
タイトルを見ただけではあまり興味が湧かなかったが、よくおすすめに出てくるし、本屋大賞を取ってることから読んでみた。
期待以上に面白かった。
まさか全部、ブーとレイの話とは思わなかった。名前が違ったため、それはないと思い込んでいた。
現実的な歯痒さも感じるけど、最後はポカポカする気持ちになれる。おすすめ文句に、読み終えたら抱きしめたくなる本と言っている意味がわかった。
ブーみたいな人に出会いたい。
Posted by ブクログ
読書人生一丁目にして、これから読む本が全て物足りなく思うんじゃないかと不安なるほどのすばらしい本に出会ってしまった。大事にしたい言葉がたくさん詰め込まれた宝箱のような本。仕事のことも恋愛のことも自分のことも、人生を前向きに考えられるような本だった。この登場人物たちも人生を一生懸命考えて生きてきたんだな〜と思うと泣けた。
Posted by ブクログ
二人の恋模様に限らず、各登場人物がちょっとした気づきを得られるオチにもほっこりした。
「エスキース」という言葉とその意味を初めて知り、時を経て壮大な伏線回収となるモチーフになっていたことに温かい気持ちになった。
Posted by ブクログ
2026年1冊目は素敵な物語でした。
個人的には2章目が好きだなぁ。多分私は頑張る青年を応援したい気持ちが強い。
皆がカッコよく書かれている中、3章目の師匠は人間臭さが出ていてとても良い。
Posted by ブクログ
メルボルンで出会ったレイとブーの人生と愛の物語だった。一章が一番好きで、泣きそうになった。ブーは人当たりが良く明るくて一つのことや人に執着しなそうなキャラクターで、留学できた茜ことレイとパーティーで出会い期間限定の恋人になるんだけど、その別れのシーンがなんか胸が苦しくなった。私はどうやら叶わない恋とかもう会えないことが分かってる別れに弱いらしい。読んでてもう会えないんだって思って、鼻の奥がツンとした。青山先生の作品が好きなのは一章ごとに違う登場人物が出てくるけど大きな輪で繋がってるところ。レイを描いた絵をめぐって額縁の工房の人に繋がったり、漫画家の対談の話に繋がったり、実は対談場所にいたのがブーとレイだったり、あ、この人ここで繋がるんだって気付いたときが気持ちがいい。最後、一旦距離をおいていた2人がまた再会し一緒に歩むことを決めてくれて本当によかった。ひとときの恋の話かと思いきや2人の出会いから始まる愛の物語で、一歩踏み出したいときや疲れた時に読みたい本でした。赤と青とエスキースというタイトルが沁みる。
Posted by ブクログ
だれだよ、エピローグ前まで読んだ状態で友達に本屋大賞2位だから期待してたけどあんまりだったとか言ったやつでてこいよ、、
エピローグに全部持ってかれたわ面白かったわ
一気に解像度が上がりました。本当に短編だと思って読んでました。お恥ずかしいかぎり、、(*_*)
Posted by ブクログ
最初はベタな恋愛小説かと思いました。そうではないから、子どもの頃に読んでも今ほど共感できなかったと思います。大人になって出会うことができてよかったです。作品ファーストでいたい心とどうやって折り合いをつけるかがテーマにあったと思います。クリエイターではない主人公も50を越えて成長し折り合えたと思います。若い時がすべてではない、私の人生もまだまだこれからという気持ちになりました。
Posted by ブクログ
あぁ良いものを読んだなぁという感想。
一つの絵を巡ってまつわる人たちの人生が描かれている。ところどころに名言もあったりして。
漫画家のお話が好きだったな。
天才は天才で悩んでいて、一途に情熱を注げることってそれ以上に羨ましく思えるものなのか、とか。
人生一度きりだから思いっきり、じゃなくて、どこからでも何度でもやり直せるから話もなんだか良かったな。
Posted by ブクログ
1枚の絵を通じて恋愛や人生を描いた連作短編集。
幸せな終わりや、こういう終わり方もあるよねって思う短編が入ってたけど最後にハッとさせられて色々わかる。素敵なラストを迎えてて感動した。
普通の短編小説じゃない!
もう一度読み直したいとすぐに思えた小説でした。
絵は1枚だけれども、後ろには色んな物語があって、色んな人が関わり、幸せもあれば苦悩もあった。
絵を通じて何十年も経て紡がれる嘘みたいな本当の話、いわゆる奇跡がとても美しかった。
青山さんの作品は優しいな〜
Posted by ブクログ
関わり合うって難しい。特に学生の頃の、移ろいやすい心の置き場はどこにあるのか、わからない。だからこそ、どこかを探そうとするのかもしれない。言葉の繊細さが形作る、「人」という形に触れられる物語。