【感想・ネタバレ】赤と青とエスキースのレビュー

あらすじ

2022年本屋大賞第2位! 二度読み必至の感動作、待望の文庫化。 ◇STORY メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……(「金魚とカワセミ」)。額縁工房に勤める空知は、仕事を淡々とこなす毎日に迷いを感じていた。そんな時、「エスキース」というタイトルの絵に出会い……(「東京タワーとアーツセンター」)。一枚の絵画をめぐる、五つの愛の物語。彼らの想いが繋がる時、奇跡のような真実が現れる――。著者新境地の傑作連作短編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれの短編自体は短くてすらすら読めるが、実は繋がってたなんて…と後からびっくりした。今近くにいる大切な人をもっと大事にしたくなる本です。私にとっては、今の彼氏から遠回しに好意を伝えるために紹介されて出会った本です。

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2026年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

泣いたー、、、


人か大事な人を思う瞬間
その瞬間の表情
それを真剣に人生をかけて切り取った人の想い
重なり合ってすごい力で長い期間、人を惹きつけて
そして色褪せない

なんか色々ぐっときた

私にはそんな瞬間あったかなぁ、、、、ないなぁ、、、

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2026年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

グッときたところ

三章 トマトジュースとバタフライピー
・俺はなんでも、わかりやすく表に出ているものだけで判断していたかもしれない。こいつのこと、今までどれだけちゃんと見ていたのだろう。

四章 赤鬼と青鬼
・するとオーナーは、少女みたいに楽しそうに笑った。
「もちろん思いっきり生きてるわよ。でも私はね、人生は何度でもあるって、そう思うの。どこからでも、どんなふうにでも、新しく始めることができるって。そっちの考え方のほうが好き」
私は納得する。それなら彼女らしい。とても。
オーナーは自分を抱くようなしぐさで両腕をつかむ。
「ただ、人生は何度でもあるけど、それを経験できるこの体はひとつしかないのよね。だから、なるべく長持ちさせなきゃ」

・でも私は、あの青鬼がずるいとしか思えなかった。いきなりあんなふうにいなくなっちゃうなんて。
「青鬼が赤鬼に残した貼り紙って、君のことを想って自分は身を引くみたいな内容だったじゃない?
でも私が赤鬼だったら、きっと嘘だ、私のことなんて嫌いなんだって思っちゃう。本当はひとりになりたかったんじゃないの?前からその機を狙っていたんじゃないのって」
もちろん赤鬼だって愚かだ。青鬼に甘えて、なんでも許されるとか、青鬼は自分から離れていったりしないってのんきに構えていたのが悪い。
「そうかな。俺は、青鬼の言葉どおりに受け取ればいいと思うけど。赤鬼のこと、本当に好きだったんだと思うよ。だから自分と離れて自由になってほしいと思ったんだ。赤鬼にとってそのほうが幸せなら」
「わかってない。いきなりいなくなるなんて、卑怯よ」
「いなくなったのは、そっちじゃないか」
ーーー
「俺はどこにもいかないよ。ここにいる」
ーーー
『泣いた赤鬼』の、青鬼の話をしているのよ」
彼はそれには答えず、少しの間黙っていたが、何を思ったのかハンガーにお面をくくりつけ、壁にかけた。
コミカルな鬼のお面は、ばかにしたようにこちらを見て笑っている。
「なんかむかつく」
私は豆の小袋を赤鬼にぶつけた。
彼も私の隣で、それに倣う。
小袋を全部使ってしまうと、私たちは、床に落ちたものを拾ってはまた投げた。
何度も何度も。
鬼は外。鬼は外。
出ていけ。出ていけ、出ていけ。
私の中の鬼。弱くて、いじけてばかりで、疑り深くて、つまらない虚勢ばっかり張っている鬼。
猫が興奮して豆の小袋に飛び掛かっていく。
私たちはみんなで、盛大な豆まきをした。汗が出るくらいに。
しばらくすると彼は床に座り込み、笑い出した。
「なんかスッキリしたなぁ。けっこう効果あるな、これ」ほんとに、スッキリした。
猫が床に落ちた小袋と戯れている。私はキッチンに行き、ふたり分の緑茶を入れた。
お茶を飲みながら、彼が豆の小袋をひとつ開けた。
「年の数プラスーだっけ。もうそんなに食うの大変だよなあ。年とればとるほど、こんなの一度にたくさんは食べられないのにね」彼と私は、同じ年だ。五十一プラスー。五十二個の豆。
「お茶に豆を入れて飲むだけでもいいみたいよ。福茶っていうんだって」私が言うと、彼は「へえ!」と興味深そうに笑った。
彼の顔を至近距離で見て、ふと思った。
「そういえば、前は髭の剃り跡が青々しちゃうの気にしてたのに、今はそうでもないね」
顔に手をあて、彼は答える。
「人にもよるけど、三十代西十代の頃って髭が濃くなるからな。五十代に入って、毛が薄くなってきたり白髪が交じったりしてくるから、あんまり気にならなくなってきた」
もう来ない赤い生理。
もう青くならない髭の剃り跡。
私たちはこんなふうに、色を失っていくんだろうか。薄茶色の煎り豆を見ながら、ぼんやりと思う。
彼はぽりぽりと豆を食べ、からりと言った。
「うまい。この豆、けっこう好き。色も上品できれいだし」え、と私は顔を上げる。
「きれい?」
「うん?きれいじゃん。控え目で出しゃばらずに、しっかり自分を持ってるような色」
彼には、そう見えるのだ。私は豆を手に取る。たしかに、地味にしか思えなかったそのベージュは思い込んでいたより明るい色で、物怖じしない安心感があった。
いつのまにかやってきた猫が、彼の膝の上に乗る。そして体を長く伸ばした。
白。画用紙みたいに。
それを見て、目が覚めるような気がした。私たちは色を失くしたりしない。色のない世界に私たちはいない。そのときの自分が持つ色で、人生を描いていくのだ。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルを見ただけではあまり興味が湧かなかったが、よくおすすめに出てくるし、本屋大賞を取ってることから読んでみた。
期待以上に面白かった。
まさか全部、ブーとレイの話とは思わなかった。名前が違ったため、それはないと思い込んでいた。
現実的な歯痒さも感じるけど、最後は温かい気持ちになれる。おすすめ文句に、読み終えたら抱きしめたくなる本と言っている意味がわかった。
ブーみたいな人に出会いたい。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリーでもないのに帯に、二度読み必至と書いてあった理由がよく分かりました。確かに確認読みしてしまった…
「赤鬼と青鬼」に関しては絵の話もそんなに出てこないし、ただ男女が分かれて復縁する話を読まされているかと思ってしまった。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一章 金魚とカワセミ
レイ
去年の一月に交換留学生としてメルボルンに来た。一年間過ごし、日本に帰る。シティにある免税店でアルバイトをしていた。

ブー
ユリに誘われたパーベキューでレイと出会う。一歳のときに、画商である両親が永住権を取り、オーストラリアに来た。デザインスクールに通っている。

ジャック・ジャクソン
ブーの画家の卵の友達。二十歳。

ユリ
免税店で働いている日本人。ワーキングホリデーでメルボルンに来ている。レイの九歳年上の女性。

ポニーテールの女の子
三カ月の短期留学で来ている。


二章 東京タワーとアーツ・センター
ジャック・ジャクソン
画家。


空知。三十歳。美大の四年生で就職活動中に地方紙に載っていた求人広告を見てアルブル工房に応募した。

村崎
額縁工房「アルブル工房」の経営者。主に画商や画家向けに額縁の製造や販売を行っている。二十九歳で独立。

次郎
美大時代からの仲間。文具メーカーで営業をしている。

円城寺
円城寺画廊の経営者。

立花
快活なショートボブがよく似合っているかわいらしい女性。円城寺画廊のスタッフ。



三章 トマトジュースとバタフライピー
砂川凌
ウルトラ・マンガ大賞を受賞。二十六歳。タカシマのアシスタントをしていた。ちょっと名の知れた大学大学を出たあと、大手広告代理店に就職した。二カ月で辞めてしまい、転職活動もバイトもせず家にいた。

タカシマ剣
凌の師匠。

顎鬚さん
喫茶店の店主。

ウェイトレス

乃木
DAP編集部。ちょびヒゲを生やしている。



四章 赤鬼と青鬼

都内の輸入雑貨店「リリアル」で働き始めて一年半になる。五十歳での転職。

リリアルのオーナー
還暦。しゃきっと背筋の整った気丈な女性。


別れた彼。ブー。


蒼の飼い猫。

オーナーの姪っ子



エピローグ
円城寺蒼
デザインスクールに通う学生。ブー。

ジャック・ジャクソン
当時、画家を志していた二十歳のわたしは、メルボルン市内でアルバイトをいくつも掛け持ちしながら、水彩画をメインに絵を描いていた。

立花茜
留学生。レイ。大学を卒業すると貿易会社に就職した。

空知

ユリ



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2026年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全てが「エスキース」という絵画でつながって、絡み合って物語が進んでいく
短いけれど読みやすく、幸せな終わり方で満足感がある
縁を大切にしたいと思ったのと、美術館に行ったら額縁も見てみようと思う

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2026年05月13日

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