あらすじ
カリスマ書店員・谷原京子は、長いスランプが続いていた。そんな中、「おもしろい本の話と店長のグチを言い合える」唯一無二の元同僚・磯田さんの結婚式が行われた。京子の心配をよそに、マイクを握りしめ、颯爽と燕尾服を脱ぎ捨てた山本店長が高らかに歌う――その一週間後、磯田さんが京子を訪ねてきた。「谷原さんにはこれからもちゃんと戦い続けてもらわないと困るんです、書店を守ってもらわなきゃ」という彼女の言葉に、京子は複雑な気持ちに駆られる。ぶっ飛んだ店長や書店を取り巻く厳しい状況と日々闘いながらも、自らの人生と書店の未来を切り開いていこうとする京子だが……
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Posted by ブクログ
「店長がバカすきて」シリーズの最終作。
第1作では、本を好きな理由を再確認した。
第2作では、本を書く自分を後押ししてくれた。
第3作では、本を好きで居続ける理由をもらった。
本は書店で買う派。文藝棚のPOPの緻密さから、書店員さんの本への深い愛情が伝わるから。ひとりで本を読む自分以外に、こんなに本を愛している人がいるのだと思える。
本屋で本を買うことが好きなのは、きっとその温度に触れられるからだろう。」ってね。
Posted by ブクログ
1寸意味不明 これは小説の中の小説なのか?そうじゃないのか?
が分からなくなる件があって。私の読み落としが原因なのか、読解力失ったのか謎
アナグラムネタまたここにも突っ込むのかと思いつつも、最後の原稿みて、えやっぱりもしや?と思ってしまう。アナグラムネタに嵌められたような気がしてならない。
カバーが面白すぎるでしょ。
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シリーズ第3弾。
相変わらずぶっ飛んだ店長だなぁと思いながら、最初からこんなふうだったけ⁈と、
一段とバカさ加減が増しているのでは、と感じなくもない。
店長が考えることは並はずれていて、だけど子どもたちのことはとても考えている。
休日に読み聞かせをしているだとか、雨の本屋さんピクニックや卒園イベントなど〈武蔵野書店〉で出来ることをやっているのは凄いことだと思う。
そんな店長が退職とは…
だけど書店員であることは辞めないという。
昨日までの自分が知らなかった世界と出会える唯一の場所が書店だと言う店長には、書店はなくてはならないものなのだろう。
谷原京子もまたそのひとりなんだろう。
『自分の生き方を揺さぶってきたのは、いかなるときでもふらりと立ち寄った本屋で見つけた、その瞬間まで知りもしなかった本だった』と言う彼女は、書店のイベントでも出会いを感じ、一冊の本がもたらす奇跡の瞬間に感動をする。
書店とは、人と物語とが出会う場所。
そこで出会った桃田さんとの未来…だけど書店は切り離すことなくずっとそこにあり続けるのだろう。
最後まで、名前のアナグラムに頭がついていかない…
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今作もテンポの良いノリでとてもおもしろかったけど、ネタやイベントが詰め込まれすぎていてお腹いっぱいになったのと、店長と京子さんの関係も個人的には好きではない展開で、完結させるための無理くりな流れのように感じちゃいました。
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鼻につく店長は健在。
今作は他の登場人物たちの共演は少なめで、谷原さんの内面と向き合っていく作品だったと思います。
彼女の毒毒しさも鳴りを潜めている気がしましたがそれがまた人生に悩んでいる35歳をリアルに感じるところでした。そして、おめでとう。
今作で終わりなのかまだ先があるのか。
最初ほどの度肝をぬかれた感はないですが、安定のオチという感じで好みでした。
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いやー!私はこの本が大好きなんですよ。
このシリーズが大好きなんです。
店長バカシリーズとしては3作目。
私は悲しいかな、読んだ側からどんどん忘れていってしまう人で。
(これは多分体の性質上仕方ない、本当に悲しいくらいに記憶力が乏しい)
だからシリーズ3作目を読みながら、1作目、2作目をおさらいしてるんだけど。
ずーーっと作者は
本屋を守ろう!紙媒体を守ろう!
っていう思いを伝えているんだと思う。
...違ったらすみません。笑
.
本作でもその情熱を感じてて。
キッズがこわすぎて、インフルエンサーがバカすぎて
からもひしひしと感じるんだけど。
街の本屋を潰していいの?だめだよ!守れよ谷原京子!の熱い想いが伝わってくる。
そもそもだけど。
量販店とか、ネット販売とか、コンビニとかそりゃあ便利です。
一気に買い物が済まされるし、家にいて買い物出来ちゃうし、あ!これ欲しい!って時に買えるし。
それぞれの良さは勿論ある。
だけど、利便性だけで世の中回していいのかな?ってすごい感じる。
ネットだったら、商品の特徴とかをそもそも自分で調べないといけないし
量販店、コンビニに関しては「生きていかなきゃいけないから働く!」っていう人が大半だと思う。
勿論それは大切なことだし、悪いことではない。
でもやっぱりその物に対しての愛情は薄いよなって感じる。
家電量販店で店員さんに質問しても、すぐに返事が返ってこないこともしばしば。
そもそもコンビニで商品について質問しようなんて思ったこともない。
でも
例えば魚屋さんとか、八百屋さんとか、本屋さんとか
みんなその道のプロで、商品に対する愛がある。
だから買う側も安心できるし、信頼できる。
便利なのは、必要。
だけど、それだけで世の中回していいのかな?
不便だけど。高いかもしれないけれど。
街の本屋をはじめとする専門店を、どうか残してほしい。
情熱が詰まった作品です、ぜひ読んでください!!!
本屋とは昨日までの自分が知らなかったことが知れる場所。
まさにそれ、ほんとそれ。
そして今作なんか店長かっこよくね?って思ったら
メテウス婿が描く店長だったからか、納得。
Posted by ブクログ
店長がバカすぎてシリーズ第三弾が完結してしまった。
谷原さんの店長への鋭いツッコミがもう読めなくなるのは残念。
パワーアップしてまた帰ってきて欲しい!!
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完結編。ついに、その時が来る。
『店長がバカすぎて』シリーズの三作目にして、一応の完結編。怒れる谷原京子は今回も健在だ。もちろん、我らが山本猛店長も健在なのだが——今回は、様子が違う。
店長には、京子が「原理4」と呼ぶ店長派の店員がいる。その謎のカリスマ性が、なぜかさらに増大している。ひょっとすると、ほんとに有能なのか。そう思わせる店長なのだが、やはり京子にとっては理解不能であることに変わりない。
結婚式から、今回の物語は始まる。これまで一緒に働いていた同志、磯田真紀子が結婚して辞めてしまうのだ。新しく入った新人、猫娘こと花岡苺は原理4のひとりで、京子には目を合わせてもくれない。ガルルッとうなる。
密かにライバル心を燃やしていたリバティ書店の神田本店も、業績悪化から店じまいする。街の書店を取り巻く環境は、悪化していくばかり。
京子は、そんな状況で今日もまた武蔵野書店吉祥寺本店で働く。やがて物語は、京子に決断を迫ることになる。
さらば! 武蔵野書店吉祥寺本店!
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さすが!山本猛!
主人公の成長と心情、お店の人の移り変わりと変化は月日とともにあるが、主人公の周りにはネタを拾っている人が常にいる笑
愛すべき店バカまだ完結しないでしょー⁈まだまだ山本猛劇終わってないですよ!
Posted by ブクログ
まだ続くの?と手にしたが、やっぱり楽しめた。しかも、タイトル通りようやくカリスマ店員でなく店長が主人公で、本屋の意義もストレートに。「昨日までの自分を更新できる場所。そういう場所が街の至るところにある社会を私は正常だと思う。逆さまに言うと、自分の必要なものしか求めない世界を私はディストピアであると思う」本屋はどんどん消えていくが、「読書と物語を引き合わせる奇跡のような仕事している」店員がいる店にお目にかかりたい。絶滅危惧種に。
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シリーズ1作目から、2作目、3作目と尻すぼみ感は否めないから、これで終わりでもいいのかなと思いつつ。でもまた山本店長と谷原京子に会いたいような。とにかく、楽しませてもらいました!
Posted by ブクログ
本屋の存在価値が再考できる小説。
「店長がバカすぎる」シリーズで一番好きな内容でした。
店長の行動が真っ直ぐすぎて面白いし、抜けているいるところもユーモアがありました。
考えようによったら店長の行動力は見習う必要がある気がしました。
書店の在り方もなるほどと感心したし、新しい自分の見つけるためにネットではなくアナログ的に探す有用せも感じました。
「店長がバカすぎる」シリーズの集大成としてかなり楽しめました。
Posted by ブクログ
やっと読める!とワクワクしながら読み始め、序盤で笑って、次にウルっときて、本当に楽しく読めた。
小説読んで声出て笑うってなかなか稀有。たまに出会って嬉しくなる。
終わるのかな?終わらないよね、きっと。
さらにパワーアップして帰ってきてほしい笑
Posted by ブクログ
感想
店長はディスられながらもなんだかんだ店長で売り上げを伸ばし、グルメ系インフルエンサー、何ヶ国語も話せるってすごい。
アナグラム多すぎ。最後は怒涛の展開。
あらすじ
京子の腹心と思っていた後輩の磯田が結婚で店を辞めた。店長が、新店長がのヒットにより、店長目当ての客が増えて売り上げが増加。また、店長に心酔したバイト4名が採用され、京子は孤立していた。
店長の企画で幼稚園児を店に招く。卒園に伴い、お店から園児に本をプレゼントする企画が催される。園児企画で店に一体感が生まれる。京子は恋に似た感情を店長に抱き始める。そんな折、社長から呼び出され、店長が退職するので、新店長になって欲しいと言われる。
店長はデンマークに行って青空書店をやるという。一方、京子の方もお店で桃田という男性と出会い、付き合い始める。桃田は店長と隣町出身で同い年、アナグラムも一緒という人物。桃田から結婚して、デンマークに転勤になるので一緒に来て欲しいと言われる。
京子は、桃田と一緒にデンマークに行く決意をするが、その日にさらば店長がバカすぎてのゲラをもらい、それが店長を崇拝するバイトの猫娘が書いたもので、自分が好きな作家のメネウス婿であったことが分かる。その原稿を読み、結婚はするが、店長にもなる決意をする。
Posted by ブクログ
シンプルに面白かった〜!
このシリーズは店長って一体どんな人なの?という展開と、谷原さんの人生の選択と、そして本を愛する人へのメッセージ、店長シリーズの作家とは?という4つの要素があると思うけど、今回は書店業界と本を好きな人へのそれを肯定してくれるようなメッセージと、谷原さんの人生の岐路が中心だった。
3作目にもなるとお馴染みの展開などを読者にも予想させるし読後は爽やかだけど、彼らには会えないのかーという気持ちにさせられた。
Posted by ブクログ
店長シリーズ3作とも登場人物に翻弄されたけど今作の急浮上したダーリンは最後まで謎だった。
仕事とプライベートで名前が違うの?って
思ったり読み終えても謎のダーリンだったので次作期待します(笑
十和ちゃんの成長も語られて嬉しかった。
しかし早見作品今回で9作品めではありますが、虜になってます。
Posted by ブクログ
最終巻なのかな?
とにかく、谷原京子と店長山本猛の魅力に溢れる一冊でした。
結婚、仕事、消えゆく街の本屋、憧れのシチュエーション、旅立ち、決意
様々なテーマで紡がれた物語でした。
本屋に対して圧倒的な熱量を持った谷原京子と山本猛。何かに突き抜けた人物は本当に魅力的だと思いました。
一方で、自分は今の仕事にこれほどの熱量を持てているのか、ふと考えさせられました。
山本猛
唯ならぬ人物でした。
クレイジーな言動がみられたり、教祖の様な一面があったり、でも、誰よりも本のことを愛し、未来に向かって種を蒔いたり、鋭い洞察力を持っていたり。
でも、それはバディである谷原京子がいたからこその輝きだったと思います。
披露宴と最後の本屋での二人のやり取りにこれまでの「店長シリーズ」が集約されている気がしました。
続きがありそうな気もする終わり方。
首を長くして、待とうかなと思います。
シリーズテッパン
のやり取りと大まかなあらすじでした
著者の作品の入り口のシリーズなので
今回も拝読しましたが、物凄くシリアスなお話も
物凄泣けるお話もあるので、懐の深さを感じます。
Posted by ブクログ
完結編なのか!?それともまだ物語は続くのか?
できればこの先の未来を見てみたい、そう思わせる素晴らしいラストだった。耳の中で、シャッターを閉めるガラガラという音、さらば!と京子の声、がはっきりと聞こえてきたような感覚になった。
そして、何より作中作が登場するまで何だか本作は京子の魅力が薄れてしまったなぁ、と感じていたところあえてそのように表現していた事に気付いた時、大どんでん返しのミステリーを読んでいるような錯覚に陥るほど、してやられた!と驚いた。
いやはや、早見さんの構成力、表現力はやっぱりすごい。次は、問題。を読むしかない。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。今作の店長はさほどバカではなく、もしや有能なのではと思わせる人物として描かれている。幼稚園の子供たちとのエピソードはとても良い話だ。ただこのスタンスには理由があり、今作では店長は「作者」の推しなのである。その分京子の存在はやや薄め‥かも知れない。
今作では迷走気味の京子。かつての同僚や友人に対して、自分は好きなように幸せを享受しながら、私には勝手な未来を押し付けると腹を立てていることに思わず共感。そんな京子は自分の幸せを掴み取る。文章からは幸せいっぱい感をさほど感じられないが‥
あまり完結編という感じでもなく、そのうち、店長再びとか何とか、続きそうではある。アナグラムは著者自身飽きてきているらしい。
Posted by ブクログ
本が好きなので、本屋の裏側や本への想いを改めて感じることができるのはいつも良いなと思う。
店長と主人公のやり取りはちょっともうお腹いっぱいかも。
1作目が一番好き。
Posted by ブクログ
シリーズものとなれば読者がそれぞれ勝手な登場人物像を抱くもので、本作で描かれる店長と香子の関係性にはしっくりこなかった。そういう香子を読みたいわけではなかったという勝手な思いです。
Posted by ブクログ
相変わらず凄いのかただただぶっ飛んでいる
だけなのかわからずじまいの破天荒な店長。
そして好き勝手な事ばかり言う周りの人達や
書店内の出来事に振り回される谷原京子。
もうその流れはお腹いっぱいだよと思っていた
「アナグラム」にもまさかの展開。
登場人物たちが濃すぎて、展開も早くて
あっという間に読み終えてしまったけど
なんだかんだ言っても変わらない店長と
谷原京子、立場や私生活は変わったとしても
書店員と言う仕事が好きなんだという
気持ちがすごく伝わってきた。
作中に出てくる「昨日までの自分が
知らなかった世界と出会える唯一の
場所だからです。そんなところって
他にありますか?」って言葉はまさに
自分自身が本を読む理由なので
すごく共感出来ました。なかなか出版業界や
町の本屋さんは大変だろうけど頑張って
ほしいなとこの本を読んで改めて思いました。
Posted by ブクログ
「店長がバカすぎて」シリーズ第3弾。
店長が、一周回って少しずれていて頓珍漢なんだけれど、結局は本を愛する純粋な愛されキャラ人なんだというのが大まかな内容。自分としては前2作では、ただずれまくっている人という印象しかなかったのだが…。カリスマ店員谷原京子が偏屈で周りを寄せ付けない印象を纏ったスランプ期なのも驚いた。もっと驚いたのは、中盤を過ぎて登場したある人物!唐突でとにかくそこからの流れが急すぎてびっくりしすぎた。このシリーズまだ続くと予想してます。
Posted by ブクログ
店長と京子さんのやりとりはほっこりしますね。
店長シリーズ3作品目。どんでん返しなどではなく、むしろ展開が読めそうな感じが心地よい。
まだまだ続編あるのか?
あるなら読むのが楽しみです。
Posted by ブクログ
3作目で、何人もの作家になりきって特徴を変えて書くってすごいなーと思った。1番好きなのは、変わらず1作目だけど。
好きな仕事につけて、仕事にも慣れてきて円滑なはずなのに、なんかもやもやして満足しない感じが、今の自分に重なった。『決断』が大切だなと思った。
*お気に入り*
自分の生き方を揺さぶってきたのは、いかなるときでもふらりと立ち寄った本屋で見つけた、その瞬間まで知りもしなかった本だった
Posted by ブクログ
わぁ、もうあかん。
つい前二作を読んでるから読まねばと思って読んでみたが、ああ本当にすみませんが食傷気味であります。
でも今年読んだアルプス席の母はむちゃくちゃ良かったので早見先生の違う作品は読みます。といってもこのシリーズもし次もあったら読んじゃいそうなのよね(笑)
カバーの裏がうわーっこの仕掛け好きって一番テンション上がった。
Posted by ブクログ
1作目と2作目を読んでいて、最新刊が出たので手に取りました。
店長と谷原京子さんの掛け合いが懐かしく、「そうそう、こういう作品だったな」と過去作を思い出しながら読み進めました。
全体的な展開はこれまでと似ているため、少し同じように感じる部分もありますが、早見和真さんの別作品のキャラクターが登場するなど、作者自身も楽しんで書いている様子が伝わり、そういった想像も含めて楽しく読めました。
Posted by ブクログ
いよいよ3冊目。店長も主人公も周りの人達も変化してお店は続いていく。名前のアナグラムに翻弄させられ店長ともしかしてと誤解したけど、落ち着くところに落ち着く展開で、ひとまずハッピーエンド
Posted by ブクログ
1作目から読んでないので、イマイチ登場人物が一致しなくて消化不良のまま読み終えました。
また次回改めて1作目から読んでみたいと思います。
早見さんの本は今まで色々読んでいますが、この本は違うタイプの本のように感じました。
書店員さんはやはり本好きな方が多いのかな、とも感じました。