あらすじ
神様たちの御用を聞いて回る人間──“御用人”。ある日突然、フリーターの良彦は、狐神からその役目を命じられた。膝を壊して野球の道を諦め、おまけに就職先まで失った良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回されることになり……!? 特殊能力もない、不思議な道具も持ってない、ごく普通の“人間”が神様にできること。それは果たして、助っ人なのかパシリなのか。けれどそこには、確かに神々の「秘めたる願い」があった。
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優しい神様達
タイトルと表紙イラストに惹かれて購入です。
全く知らない神様の名前がたくさん出てきます。しかし、本書で描かれる神様の表現は堅苦しい感じではなく、現代風でユーモラスです。喋る狐はまだわかりますが引きこもりでオンラインゲームやSNSにはまっている男子中学生風の神様で表現してたのには今までにない感じでした。それなのに背景はジーンとくる感じのお話で所々泣けるシーンがあります。最後のエピローグがかなりグッときました。
神様の御用を任される主人公の現状や言葉にも感情移入できる部分があり、気に入りました。
優しさのある小説で、続きの神様がどんな風に表現されるか楽しみです。
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大好きなシリーズ!学生の頃この「神様の御用人」シリーズに出会って、神様や神社に興味がわき、神社巡り&御朱印集めが趣味になりました!新刊が出るとすぐに買いに行き、次巻が出るまで1巻から何度も読み返すほど夢中に。今でも神様のながーい名前を覚えていて、神社に行くとご祭神をチェックしてしまいます。
目には見えないけど、きっとそこにいる、声を聞いていてくれる、見守っていてくれる、そんな神様の存在を教えてくれた本。お気に入りの本です。
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最高まじみんな読め
笑いあり涙あり、こんなほっこり幸せになれる本は無い!!なんなら歴史(日本史とか古事記とか)の勉強にもなるし、国内旅行が数倍楽しくなる!!
この本に影響されて古事記と御朱印帳買っちゃいました、、。
短編風になっているからスキマ時間にも読みやすいし、でもシリーズだから10巻読んだ後の満足感が凄かったです。本当にみんなに読んでもらいたい。作者さんがどれだけ情報集めるのに頑張っているかがよく分かる、努力の結晶のような本だと思います。
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1〜8まで。
普段、何気なくやっている習慣や日常が昔から続いていて、今は薄れているけれどきちんと意味があって始まったって気づかされた。
自分の文化を大事にしていきたいと思った。
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神様について深く考えさせられる話だと思いました。
昔は神様を崇め奉り敬っていたけれど現代は神頼み(自分の都合のいいことを言っている)をしていると感じ、神様は昔の力を少しづつ失っていく。失った力を戻すことは神様も人と同じように万全では無いのだと感じました。一人で生きていくのではなく誰かに支えられながら生きていくものなのと思えるシーンがいくつあかり胸がジーンとするところがありました。
最後のおじいちゃんと神様のやり取りはとても胸が熱くなりました。おじいちゃんの最初で最後の願い事を叶えてくれた黄金がこれからの良彦の未来をどう見守ってくれるのかが楽しみです。
人生挫折中のフリーター青年が、ある日神様から"御用聞き"の役目を承る…てな連作短編集。主人公の傍らに居るのはモフモフの狐姿の神様(結構偉いらしい…でも食い意地はってます)だし、御用を申し付ける神様達もなんだか砕けていらっしゃって、総じて可愛いのです(主人公はタメ口で神様と喋ってるし)。それでいて色々考えさせられたりもして、ホロリと涙する箇所も多数。「そこにいるだけで優しいんだ」のくだりでは涙ゞでした。最初は図書館で借りて読みましたが、これは手元に欲しいと購入した作品です^^❤
10まで読んで最初に戻ると
語り部のがちゃんと言っているじゃないの、昔馴染みの宮司って。読み始めたときから、語り部は誰なんだろうって気になっていて、9巻であんた、うろこあったのね!!っとなります。
これから読む方。10まであっという間です。一字一句見落とさず、読み進めてください。
神様の御用人
1巻からの愛読者です。南米在住の為BookLive!は私の大切な本屋さんです、有難うございます。
さて、本題ですがこの本は続巻が待ちきれない一冊です。御用人と八百万とのやり取りもそうですが、この手の本に有りがちな堅苦しさが全く無く逆に神々への親密感さえ感じさせてくれるストーリー展開にハマっております。おまけに作者の意図に現実世界との共時性も伺えるのが秀悦ですね。ストーリー展開に今の世界情勢を置き替えても良いようで、作者の本音を聞いてみたい所ですね。現実世界の今後がどう展開して行くのか、そして次巻にそれがどう影響して行くのかが楽しみです。今後のご活躍を地球の反対側よりお祈りしております。拝
ほのぼのだけではないよ
紙本で読破。続巻もすきです。
神社へ行くのが楽しく、綺麗にして帰ろうなんて気分になります。
登場地だけでなく、身近な神社にもおわします神様の話です。
ファンタジー好きには旅行、マイナスイオン浴びる気分で、サクッとよめます。
日本の神様が好きです
登場人物たちのやりとりが軽快でサックリ楽しく読みきりました。話の展開が素敵で優しい気持ちになります🎶
以前から、日本の神様って親しみやすいよなぁと感じてきたのですが、この話に出てくる神様たちの「人間らしさ(=俗っぽさ?)」はそれまでの私の感覚を超えました。まさに神とは理不尽!二柱目(黄金も入れたら三柱目)のお華なんか、全くワガママで愛しいですね(笑)
そして良彦のセリフ、爽やかに熱くてクサいですが、大好きです。本巻でのヒットは、一言主に放った「あんたはそこにいるだけで、充分優しい」です。存在の全肯定🔥
こんなこと言われたら、神様まいっちゃいますよね✨
神様の御用人
3回読み返しました。何度読んでも感動して心がほんわか温かくなり自然と顔がニンマリしている私です。この本に出会えてよかった!先日、30年ぶりに連絡を頂いた恩師にお会いする際に手土産にこの本を持参致しまして、熱くこの本の素晴らしさを語ってきました。一人でも多くの方々に読んでいただきたい本です。さあ、2巻目に行くぞー❗️
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怪我で野球を挫折し、生きる意味を見失っていた主人公
偶然助けた老人から渡された1冊の冊子は・・・
亡くなった祖父のあとをついで「神様の(臨時)御用人」となった主人公は、相棒(?)の狐(実は神様)と共に
神々の我儘のために奔走する。。
なかなかのファンタジーなれど、神様たちがそれぞれ魅力的
シリーズ全部読んでみよう
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じんわりあったかい話だった。優しさの大切さを十分すぎるほど伝えられた。神様がユニークで黄金との掛け合いも面白く、作者がプロだということを実感した。所々の言い回しや表現など見事で思いの外に引き込まれた。
今年の4月に買ってやっと9月になって読み終わり、ひと段落ついたと思っている。長い間の積読が降りて肩の荷も降りた。なかなか軽妙で人情味のある神様たちで、実際にいたらいいのにと思うほどの親近感を持った。
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御用人良彦とモフモフ狐神黄金との
絶妙なやりとりが、面白い。
色々な神様が出てきて、神様をとても
身近に感じられる。
新年を迎える年神様の存在は知っていたが、
物語では自治会のおっさん風に登場し、
門松や根引松がない家には、年神は寄れぬと、
向かいの家に門松を置くよう良彦に頼んでいく。
物語だけれど、もしかして、大晦日の
年神様は、こんな風にやって来るのかなと
想像すると楽しい。
大晦日までまだ先の話ではあるが、今年は
ちゃんと飾って、我が家に寄って頂こう。
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神様、神社にまつわり話だったので手に取ってみました。日本人としての生活を見直す気持ちにもなり、地域の神様に会いに行きたくもなり。続きが楽しみ。
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以前から気になってた本。神様関係の本を最近よく見るなと思ってその中から手に取った本がこれでした。 神様の話だから世界観が違う不思議な気持ちになるのかと思いきや、なんだか身近なところがあって神様もどこか親しげな部分があって”神様”って呼ぶけどそんな思い描いていた絶対的な存在じゃないのかなとか いろんなことを思わせてくれる世界観が心地よくて素敵でした。すごくこの先も楽しみになって2巻以降も勢いで買ってしまいました笑 私もこんな狐と会ってみたら面白いなとか考えて、やっぱ本の世界は面白いなと思いました
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道端に居た爺さんを助けたばかりに、半ば強引に御用人代理を押し付けられた良彦。
御用を頼む神様とのやり取りに笑けてしまった。
神様は御用人にしか見えないから、周りの人々から怪しまれないようにしてる姿を想像するだけで笑けてしまします。
んにしても相棒?の狐神は食いしん坊だな。
今後どんな食べ物が出てくるのか楽しみでしかないです。
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神様っているのかもしれないし、いないのかもしれない。しかし人間は神を崇め奉ることによって、様々な問題を乗り越えてきた過去がある。それならば、今でも空から見守っていると思って生きてみてもいいのかもしれない。神に対する考え方をもう少し身近なものにしてもいいかもしれない。
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短編的章立てでテンポよく読める作品。もふもふの狐の可愛さと個性豊かな色々な神様が毎回出てくるため、それを楽しみに読んでいる。主人公のコンプレックスや悩みを一挙に解決はせず少しずつ解きほぐしていくような進み方も好みだ。
追記:最終巻まで読み、最初に引き継ぎされたばかりの御用書に書かれた神名が気になって調べてみた。それぞれ風の女神シナツヒコ、川海に関する女神アマノクヒザモチ、そして9巻でアラハバキに重傷を負わされた主人公の治療・療養を指揮してくれたオオクニヌシの娘アマテルだと分かった。意外な発見があり面白い。
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感想
これを読んで、確かに我々はいつも神様にばかりお願い事を一方的にしているが、本来はしっかり祭り奉ることをすべきなのかもしれない。神様も人が信じてのものなのかもしれない。
モフモフ狐神と良彦のやり取りも面白い。
あらすじ
学生時代に打ち込んできた野球も怪我で辞め、フリーターとして行くあてもない日々を送っていた良彦は、ある日亡くなった祖父の友人という人から書を受け継ぐ。それは神様に使える御用人だけが持てるという書であった。
最初に会った狐姿の方位神と共に、神様の御用聞きに奔走する。方位神との出会い、一言主の悩み解決、龍神の恋の悩み解決、大年神の願いの四話。
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とても読みやすかった。
元々神社仏閣巡りが好きで、気になって読み始めた本。
母が四国生まれで、作者の方と同じというのも何か縁を感じました。
積読が沢山あるのですが、続編が早く読みたいかも。
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現代日本では、神様への感謝の心を持つ日本人は減り、神社に来ても勝手に願い事だけをして去っていくようになってしまった。人間の感謝の心から力を得ることのできる神の力はは弱まるばかり。
フリーターの良彦はある日、見知らぬおじいさんから一冊の書物を手渡され、力の弱まってしまった神の困りごとを解決する「御用人」となって、様々な神様の元を訪れることに…
※※※
日本人として、日本神話や自国の神様についてちゃんと知っておきたいな〜という気持ちはあるんですが、古事記を読むのはなかなかにハードル高し。
そんな中で、こちらは気軽に読めて日本の神様について少し詳しくなれる一冊でした。
ちょっとふにゃふにゃしてるけど一本芯の通った主人公にはすごく好感が持てるし、何よりも相棒である方位神・黄金がもふもふで可愛い!もふもふしたい〜
印象としては夏目友人帳の神様版、というところでしょうか。
神様の悩みは抹茶パフェが食べたいとか引きこもりとか腰痛とか、人間的なところも面白くてなんだか可愛い。
でも油断して読んでたらほろりと泣かされそうになったりもして。
読後感もとてもよく、少し疲れているときとかでも安心して読むことのできる良き一冊でした〜。
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'22年8月17日、a audibleで、聴き終えました。浅葉なつさん、初体験です。
飽きっぽくて、今読んで&聴いている作品に集中できないと、すぐに他を物色してしまいますが(未体験の作家さん、できればシリーズ物、そして当然、何か面白そう!等の基準)、そんな中見つけた作品でした。
で…当たりかも!と、思っています。なかなか、面白かったです!「困っている神々の問題を解決」とは…
ちょっとコメディっぽい、キュートな作品達。中でも「龍神の恋」が、グッときました。腰を痛めた「ハシガミ(audibleで「聴いて」いるので、字がわかりません。おそらく「橋神」?)」って!その登場のシーンに、笑ってしまった!そして、その淡い恋心に…やられました。素敵な話、でした。
続きを、早速聴いてます。楽しみで、ワクワクしてます!感謝(つ≧▽≦)つ
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身も蓋もなく言えば似た感じの話は知っているけれど、古事記等に出てくる神様や関西住みとして知っている地名が出てくる頻度が高くて読んでいてとても楽しい。良彦は元々性根がいいのが伝わるし黄金様の食い意地もとても良い。
母は奈良生まれの人なので「一言主神社」を知っているかと聞いたら「一言さんでしょ?イチョウが有名な」と母ペディアが冴えわたっていた。なんなら「あんた車の中からそのイチョウ見ているはずよ」と言われて愕然とした。とても勿体ないことをした気持ちになった。
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神様…について軽く勉強になった。
神様は人間との関わり合いで力を持てる…なんとなく納得出来る。信じる者は救われる…好転するという意味ではなくても、心の安定を得られる事も救いだし、救われたと感じる気持ちがより神様の存在意義を増す。
神様だって自らの存在意義を実感したいし優しくもしてもらいたいのかも。
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価値って、物とか人自体にあるものではなくて、それらを受け取る人がいて初めて価値が生まれると私は思っている。神様もまさしくそういう存在なのかもしれない。信じる人にとっては存在するし、信じない人にとっては存在しない。
神社を訪れてなんとなく厳かな気持ちになってしまうことに、昔から神を信仰してきた人間のDNAを感じずにはいられない。
Posted by ブクログ
ブックランドフレンズさん選書本の中の一冊。
たしかに神様との関わりや信仰は昔より浅くなってきてはいるのだろうな。人は欲深い生き物で、勝手に願いだけするものね。神様だって願いはあるだろうから聞いて欲しいよな。
神様も人もお互い幸せに過ごせる日々が良いなぁ。
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良彦は神のパシリに? されてまう宣之言書(のりとごとのしょ)パスポートとし/方位神狐の黄金(こがね)相棒に/神と人持ちつ持たれつやったけど/友人は権禰宜やけどリアリスト/びっくりは一言主のそのざまで/橋姫は踏みつけられてぷんすか中/大晦日近所の子ども願うこと/知らへんこと多くて興味深かったので神社ウンチク小説でもある/このお役目、負担大きいのでずっと続けるには良彦がプロの神社ライターにでもなるしかないかも?/良彦と黄金(こがね)のコンビが楽しい。
■簡単なメモ
「現代において、八百萬のすべての神が万能だと思うな」(p.42)
事情はどうあれ、困った時だけ神に頼るのは、褒められたことではない。(p.54)
「祖父と同じことをすれば、わかることがあるかもしれぬ」(p.58)
放った言葉は戻ってこないけど、もう一度真摯な言葉を届けることはできるもの。(p.93-94)
「あんたはそこにいるだけで、充分優しいんだ」(p.145)
「神がいなくなるということは、その土地の太陽や水を隠されることと同じことよ」(p.155)
人の子からみれば、神とは理不尽な存在であるものだ。(p.173)
「誰かを好きになることって、幸せなことだと思うけど……」(p.197)
神は見目形よりも、それに込められた想いを汲むものだ》《お前が、それに込めた想いをな(p.268-269)
■簡単な単語集
【大年神/おおとしのかみ】四柱目の神様。歳徳神(としとくじん)とも言う。新年に福をもたらす年神。知らないうちに御用をかなえてしまっていた。
【大主神社】孝太郎が働いている神社。起源は平安時代。祀られる神は春日大社から勧請された。
【大御霊龍王】三柱目の神様。瀬田の唐橋の下に住まう龍神。「瀬田の橋姫」と呼ぶほうが人には馴染み深い。ある人物は「お華」と呼んだ。
【岡田友弘】良彦んちの斜向かいの家の子。小学生。なぜか良彦をつけてきた。
【お杏/おきょう】一言主の眷属。銀杏の御神木が本体の精霊。
【神様】人間とは持ちつ持たれつの関係だったが、現代では願い事を唱えるだけで信仰心も薄れ神祭りもなく、全体に力が弱まっている。黄金《ほとんどの神々が、人の子を「人間」という括りで見ており、個人として認識することが稀だからだ。わしとてお前が御用人でなければ、舞い散る木の葉の一枚としか見ておらんかっただろう。》p.173
【願掛け】人間は神様にお願いするが聞いてくれることはなさそうに思える。ある人の願いは他の誰かにとって呪いになることもあるだろうから全ての人の願いを聞くと矛盾が発生するし、神にとって人間個人は取るに足らない存在だろうから個としては認識していないだろうと思われるし、神と人間は存在としてのありようが違いすぎるので神の理は人間の理とは大きく異なるだろうから良し悪しの基準もまったく違うだろう。
【感謝の歌】なんでも食事するときには一杯一拍手して和歌を詠むものだったらしい。それは「たなつもの 百の木草も天照す 日の大神の めぐみえてこそ」というものだとか。
【孝太郎】藤波孝太郎。良彦の高校からの友人。実家は神社。今は近所の大主神社で修行中。権禰宜になったところ。超現実主義者。
【黄金/こがね】方位神。最初に出会った神様。大主神社末社にも祀られている。狐の姿をしており「黄金/こがね」と呼ばれていると名乗った。触りたくなるモフモフ。方角を司るので目的地やそこへの行程が手に取るようにわかる《いわば、高性能狐型ナビだ。》p.87。とても古い神様らしいが良彦は威厳を感じていない。その願いは《日本中の人間が再び神祭りに目覚め、神に畏怖と敬いを持つように取り計らう》p.154というもの。個人の力では無理そうなのに叶うまで離れないというので一生のつきあいになる? 強いて言えば良彦が神社ライターにでもなって影響力を持っていくしかなさそうだが? このままではお役目を果たすのも遠からず無理が出てくるやろうし。《方位神とは、理屈でできているようなものだ。》p.200
【神職】《神に仕える彼らを通して、人々は神を視るのだろう。》p.251
【敏益/とします】良彦の祖父。一年前に亡くなった。口数が少ない優しい人だった。神社に参るのが日課だった。
【宣之言書/のりとごとのしょ】別名「御用帳」。一年前亡くなった祖父、敏益のものだったという冊子で、謎の老人から渡された。神々の名が書かれている。これを手にした人間は浮き出る神名の社を訪ね、その神様の御用を聞かねばならない。敏益は信仰心の篤さを認められ、そういう家の人間ではないのに抜擢された。作ったのは「遥か高位の大神」なんだとか。神様の御用人としてのパスポートみたいなもんかな。
【萩原良彦/はぎわら・よしひこ】→良彦
【一言主】なんでも一言ですませてしまう神様。最近引きこもっているらしい。良彦が会ってみると予想外のタイプだった。
【藤波孝太郎】→孝太郎
【方位神】→黄金(こがね)
【良彦】主人公。二十四歳。神様の御用人にされてしまった。ずっと野球をしており高校のとき一度だけ一番サードで甲子園に出場し一回戦で敗退。野球の才能で会社に入ったがケガをしたのと経営不振で野球部が廃部になったのとで退職。今はアルバイトの日々。
【良彦の妹】黄金《鬼神のような妹だな》p.187
Posted by ブクログ
神社が好きでよく行くけど、御朱印か貰える大きな神社ばかり行ってました(´・ω・`;)
これを読むと小さな神社が気になってしょうがないです(笑)
神社それぞれに逸話があり、そこも興味深く読みました♪
優しいストーリーでまったり読書にいいかもです!