【感想・ネタバレ】神様の御用人6のレビュー

あらすじ

何やら思惑のありそうな孝太郎に連れられて、上京した良彦と黄金。初めての東京に思わず浮かれる彼らの前に現れたのは、大手町の有名すぎるあの怨霊(ひと)だった! そこから事態は思わぬ方へと転がり、図らずも巻き添えを食らったとある人物の正体とは……? そして、黄金は結局ファミレス推し!? 一方、九州へと呼ばれてみれば、飛鳥時代と現代を結ぶ三女神の過去を紐解くことに。人知れず残された一人の巫女の想いが、千年以上の時を経て鮮やかに浮かび上がる! 累計95万部突破の大人気シリーズ、第6巻!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

穂乃花ちゃんのお兄さんの話は、どれだけお兄さんが穂乃花ちゃんを大事に思っているかが分かるし、泣ける・・・(。´Д⊂)

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2022年02月02日

購入済み

6巻。

今回は東京での御用。陰陽師モノやその他妖関係の物語ではよくお目にかかる怨霊・平将門が登場です。生前の恨みが深く、物凄い怖い怨霊として出てくる事が多いお方ですが…ここでは当然の様にホッコリな結末で良かったです。そして、東京での2つの御用の次は九州へ。このフットワークの軽さはフリーターだからこそだろうけれども、穂乃香ちゃんの怖~い兄も登場しましたし、良彦のこの後が心配…しつつ楽しみです。前巻の『予兆』から今巻の『前兆』で、少しずつ"ナニか"が起こっているみたいですしね^^

#感動する

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2021年12月19日

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 25歳フリーター,萩原良彦(はぎわらよしひこ)。神様の御用人として,金欠ながらあちこちを飛び回っている。
 お目付け役の黄金(こがね)。御用人ではあるが,まだまだ頼りない良彦に,知識を授けているありがたい相棒。が,甘いものになるところっと態度がかわります。

 御用神は平将門(たいらのまさかど),建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ),田心姫命(たごりひめのかみ)。

 孝太郎についてくるかたちで東京に来たけれど,その孝太郎は大学の同窓会に行ってしまった。
 土地勘もなく,黄金が望む和スイーツの店も開店前で手持ち無沙汰にしていたとき,偶然ある男性に会う。その人には,怨霊として恐れられている平将門が,それも落ち武者の姿で取り憑いていたのだった……。

   ☆

 読んでいくうちに,あっ,そういうことなのねーと明らかになっていくところもあるので,あまり書きませんが,神様がみんな個性的。神々しい部分と,こんな人いるよねっていう神様ながら人間臭いところもたくさんあります。
 作品全体を通して,人の子が,心から神様への畏敬の念をもち,目に見えない神々と心を通わせることができたら……という願いのようなものを感じます。

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2021年06月01日

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いつも通り幸せな読書時間を過ごすことができました。数年前に春日大社に行く前に読みたかったです。今回は怜司に絡む笑いも多くて、そこも良かったです。

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2021年03月03日

購入済み

神様の御用人6

今回は鹿島神宮が舞台となり良彦と黄金様はじめ穂乃香ちゃんまで茨城にお越しくださりとても嬉しいです。茨城に住んでいながら鹿島神宮へは行ったことがない!
これから春の鹿島神宮に参拝に行くと計画中。奈良の鹿は鹿島神宮から来たんだよ!と春日大社にお参りに行った際教わりました。奈良が大好きな私としては茨城とそんなところで繋がっていたことをこの本でも教えていただきました。この本は私の心の道標です。

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2020年03月12日

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ネタバレ

最後の宗像三女神の話は良かったなあ。
既定路線ではあるけど、それでもぐっときた。

他の話は、まあそれなり。
ところどころ文章が軽すぎるけど、まあいいでしょう。
神々や神道に想いを馳せられた。

八百万の神、いいねえ。
神社に詣でるのが楽しみになる。

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2019年12月12日

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?東国の武者?神様と兄と妹?親愛なる姉上へ、神様と人の子の「絆」の物語であり、穂乃香ちゃん兄妹を交えたちょっぴり笑える二作と懐かしい父の実家宗像に纏わる話、神様の営みに比べれば瞬きほどの人の子が作った足跡を辿る三作目に何とも心温まる思いがした。方位神黄金と良彦の掛け合いも相変わらずでほんわか。

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2018年10月12日

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良彦と黄金、初めての東京!かの有名な彼がこんな風に登場するとは、ちょっとびっくりした。もうひとつの物語を読んで、物語なんだけど、スケールが大きくステキな話だった。とても、大変、宗像大社に行きたくなった。と思ってたら、なんと世界遺産に登録されてしまった(汗)

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2017年11月30日

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今回はいつもよりスピード感があるというか、穂乃香ちゃんやお兄さん、久しぶりに孝太郎も出てきて流れがグッと進んだ感じ。
関東にいると馴染みのある平将門も良かったし、古代大和とつながる九州はやっぱり奥が深い。
次の展開が楽しみ!

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2025年11月21日

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ネタバレ

力が弱くなった神様と”御用人”良彦+モフモフの狐神とのお悩み相談解決話 第6弾。
今回は関西を飛び出し関東へ。
関東住まいの自分としては、いったことがある神社や神様が出てきて親近感のあった刊だった。
あんなに強そうな神様がまるで人間のように弱みがあるところに毎回おもしろさをかんる。神社参りがすきなので、そんな神様も想像しつつ、いつものお礼を伝えていけたらなと。
次回は誰かな。最後にちょっと気になる神様も出てきたな・・・ 

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2024年06月02日

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一柱目の平将門のお話は、いつもの古事記や日本書紀の神様とは雰囲気が違い新鮮に感じました。神様と言っても祟りを鎮めるために祀られている歴史上の人物もいることを再認識。
宗像三女神の話はファンタジーだけど「本当にそうだったかも・・・」と思えました。
それから、伏線を回収して登場の怜司さんのキャラも好きです。

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2023年02月06日

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古事記や日本書紀を書いた人、伝えてきた人、読んできた人、今まで何年も受けてがれて今に至るのは本当に凄いこと。そして素晴らしいこと。
2017年に世界遺産になる前に、書かれていたこの物語。
福岡に行ったら宗像大社に行かなくては。

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2022年12月17日

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シリーズ6作目。
平将門の登場にも驚いたけど、それよりも穂乃香に兄がいた!それもビックリするほど鈍感な。あれだけの霊体験を偶然で片付け、しかもすべて回避。怜司のキャラ、すごいなぁ。これからもシスコン兄は登場するのだろうか。
宗像三女神の話は、良かった。サナとの絆に涙うるうる。
ちょっと切なかったけど、良い話でした。

今まで「古事記」「日本書紀」って社会科の授業で聞いたくらいで、手にしたこともなかったけど、機会があれば読んでみたいなと思った。
今回も、安定の面白さ。今後も楽しみ!!

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2022年07月30日

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将門と桔梗、建御雷之男神と経津主神、宗像三女神。穂乃香と怜司の拗れてしまった兄妹関係が改善したのは良かったけど、怜司の良彦への敵視が凄い。高校生の妹に近づくフリーターというのは怪しい匂いプンプンだけど、穂乃香は慕ってるしね。良彦はフリーターから正社員にならないのかな。御用人の仕事を思うとフリーターがいいのはわかるけど本人も悩んでるみたいだし、自己犠牲当たり前!てのもね。

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2021年01月03日

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最強のライバル現るってことで、穂乃香と良彦の関係も楽しみつつ、今回も色々な神社に行ってます。
福岡で行ってみたいとこ、増えました。沖ノ島のこと、世界遺産くらいしか知らなかったけど、興味わきました。
ついに、次号でスサノオ登場っぽい。どんなキャラになるのか楽しみです。

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2020年09月17日

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神田明神や鹿島神宮など馴染みが強い神社が登場したので少し嬉しい。
これまで自分が理解していたものと神様の関係が少し違うなと思いながら読んでるいたら、いろいろと浅葉さんの創作が加えられていたのですね。あくまで物語なので、面白くなっているから良いと思います。
怜司という特別濃いキャラクターは、今後も活躍してくれそうな予感がします。

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2020年04月11日

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ネタバレ

御用人シリーズ第6弾。今回は良彦は東京にきました。大手町にある平将門の首塚。桔梗さん成仏できてよかった。建御雷之男神(たけみかづきのおのかみ)は自ら剣神にした経津主神(ふつぬしのかみ)が幸せだったかそれでよかったか気になっただけだった。神の御用の奥にある思いに気づかなくてはならない御用は大変だ。宗像三女伸の古事記と日本書紀では次女と末女の場所と順番が違う。今の宗像大社は日本書紀の本文と同じように、沖津宮に長女の田心姫神(たごりひめのかみ)、中津宮に次女のたぎ津姫神(たぎつひめのかみ)、辺津宮に末女の市杵嶋姫神(いちきしまひめのかみ)が祭ってある。順番がかわった理由は切ない話だった。

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2019年06月23日

Posted by ブクログ

久しぶりに読みましたが、良彦の自然体がとても良い。

舞台は東京に移しての御用は、平 将門。恨みを晴らしてほしい人物がまさかの・・・。

個人的には、3話目の宗像3女神との話が良かったかな。巫女の気持ち、3女神から巫女への助けてあげられなかった気持ちが少し切なくもあった。

穂乃花のお兄ちゃんに御用人であることを告げたことにより、孝太郎にも知れ渡るのか今後の展開が楽しみだ。

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2019年06月04日

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2018.03

高速バスで東京にやってきた。
良彦くん。
交通費負担で孝太郎くんに誘われるとかもう何か裏があるとしか思えない(笑)

そして、漏れなく関東の神様からの御用が舞い込み、せっせと親身になって動く良彦くん。ほんとに良いヤツ!!

まさかの人物登場でこれからどう絡むのか気になります。
れにしてもあとがきにも書かれていたけど、バイトの身である良彦くんの交通費捻出ネタが毎回楽しみ。
地味だけど、こういう現実的な設定がとても好きです。それから、良彦くんと出雲の神との掛け合いがツボです。

1. 東国の武者 平将門 東京・神田明神
2. 神様と兄と妹と タケミカヅチノミコト 茨城・鹿島神宮
3.親愛なる姉上へ 宗像三女神 福岡・宗像大社

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2018年03月30日

Posted by ブクログ

穂乃香ちゃんとお兄さんの話も建御雷之男神も将門も勿論見どころなのだけれど、今回は宗像三女神を推したい。
歴史って、大事を成した有名な人でさえ、「○○を建立」とか「××を締結」とか、そんな事しか語られていない。
まして「その他大勢」なんて、なおさら。
だけど、「その歴史的事実が、何故後世まで残されているのか」「史実と異なる物語が、なぜ生まれたのか」ということを紐解いていくと、そこには「語り手」である「その他大勢」がいる。
そのことを、三女神が、思い出させてくれる。

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2017年11月29日

Posted by ブクログ

じっくりと話が進んでいる、のかな。良彦くんの神様とのコミュニケーション能力はすごい。
2017/6/13

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2018年09月09日

Posted by ブクログ

某友人帳の神様版と言ってしまえばそうかもしれないけれど、それを差し置いても 作者の日本の神様への想いと、古代へのロマンがたっぷり詰まっており 神様好きでほっこりしたい人にはおすすめです
次巻が待ちどうしい〜〜

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2020年01月10日

Posted by ブクログ

読み進めるにつれて人間(神様?)同士のわだかまりや、背景が解れていくのが快感!!
ほのかちゃんの出番が少なかったのがちょっと残念だったけど、今後の展開が気になって、早くも7巻が楽しみです!

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2019年08月25日

Posted by ブクログ

〔!〕穂乃香の兄、妹溺愛マシーン怜司登場。
〔内容〕将門が藤原の裔イヤガラセ何をやっても成功しない/お互いの想いがこじれ距離できるタケミカヅチとフツヌシノカミ/宗像の三女神その巫女のサナふるさとどこに見いだしたのか。
〔感想〕ザンネンな将門…やけどさすがに祟神だけあってこわくもあった。あとタケミカヅチ、宗像三女神。良彦、ビックネームばかりやなあ。

■御用人についての簡単な単語集

【天棚機姫神/あめたなばたつひめのかみ】高天原で神衣(かんみそ)を作っていたが最近は人間世界で洋服を作っているが売れなくて悩んでいる。小学三年生くらいの女の子の姿だがときおりの、怨念がこもったような低音ボイスが怖い。自分の作りたいものを作るタイプで、相手に似合うとかあまり考えていないところに問題があるような気がする?
【天道根命/あめのみちねのみこと】和歌山で神鏡を護る神。天津神。クソ真面目なタイプ。人の姿のときは北島と名乗る。
【伊斯許理度売命/いしこりどめのみこと】邇邇芸命の持っている神面を作った女神。
【遠藤獅兜/えんどう・れおと】良彦のバイト先の新人バイト。まじめなタイプではないがひどいタイプでもない。じつは妻帯者で生まれたばかりの子どももいる。大阪出身で子どもの頃古墳群で遊んだりしていた。
【稲の精】大山積神(おおやまつみのかみ)の配下。愛媛にいる。年中行事の相撲でたまには負けてみたい。
【大神】良彦に御用人を押しつけいろいろ御用を命じている張本人。
【大國主命】出雲在住。国造りの頃の少彦名神の相棒。須勢理毘売命の夫なので須佐之男命の義理の息子。浮気性。軽い。ほぼ準レギュラー化している。
【大宜都比売神/おおげつひめのかみ】食物の神。身体中の穴から食べ物を取り出し高天原に捧げたら不浄やと怒った須佐之男に斬り殺されバラバラにされた。その後羽山戸神(はやまとのかみ)と結婚した。
【大地主神/おおとこぬしのかみ】民間信仰的な神。縄張りごとに大勢いる。日本の土地を守っている。
【大年神/おおとしのかみ】四柱目の神様。歳徳神(としとくじん)とも言う。新年に福をもたらす年神。知らないうちに御用をかなえてしまっていた。須勢理毘売命の腹違いの兄。ということは須佐之男命の息子か。
【大主神社】孝太郎が働いている神社。起源は平安時代。祀られる神は春日大社から勧請された。
【大野達也】和歌山県の野球強豪高校の選手だった。たぶんモデルは赤いアンダーシャツのあそこかと。当時練習試合などで対戦していたので良彦とは知り合い。プロ入りを目指していたしその可能性もある実力だったようだが今は商工会議所勤務。実家は神社で名草戸畔(なぐさとべ)の頭が葬られたという伝承がある。古代のことばかり研究して自分や姉を見ようとしない父親に対して強い反感がある。《神様って名のつく、目に見えないくせに崇められてるものが嫌いだ。》第四巻p.94
【大野奈々美】達也の姉。父の後を継ぎ神社を護ろうとしていた。が、達也とともに交通事故に遭い植物状態になっている。天道根命が知り合った「なな姉ちゃん」と同一人物だと思われる。
【大野の父】名草戸畔研究の第一人者。
【大御霊龍王/おおみたまりゅうおう】三柱目の神様。瀬田の唐橋の下に住まう龍神。「瀬田の橋姫」と呼ぶほうが人には馴染み深い。ある人物は「お華」と呼んだ。
【大山積神/おおやまつみのかみ】伊予の大三島にある大山祇神社、日本総鎮守の異名を持つ社の神。海の民の信仰を受けた戦神。イザナギ・イザナミから生まれた。木花之佐久夜姫毘売の父。
【岡田友弘】良彦んちの斜向かいの家の子。小学生。なぜか良彦をつけてきた。
【お杏/おきょう】一言主の眷属。銀杏の御神木が本体の精霊。
【お供え】《神は見目形よりも、それに込められた想いを汲むものだ》《お前が、それに込めた想いをな》第一巻p.268-269。
【お華/おはな】→大御霊龍王(おおみたまりゅうおう)
【幽冥主宰大神/かくりごとしろしめすおおかみ】大國主はたくさんの別称を持つがこれもそのひとつ。よくわからないけど死後の世界の主とかいう意味だろう?
【語り部】各巻の最初と最後に出てきて、良彦の後の御用人(まだ少年)に良彦のことを語り聞かせているようだ。良彦との関わりは不明。身体に鱗があるらしいので、龍神か蛇神か魚の神かそんな感じ? 少年の方も良彦との関わりは不明。息子という可能性もある?
【神様】人間とは持ちつ持たれつの関係だったが、現代では願い事を唱えるだけで信仰心も薄れ神祭りもなく、全体に力が弱まっている。《現代において、八百萬のすべての神が万能だと思うな》第一巻p.42。《神がいなくなるということは、その土地の太陽や水を隠されることと同じことよ》第一巻p.155。《人の子からみれば、神とは理不尽な存在であるものだ。》第一巻p.173。黄金《ほとんどの神々が、人の子を「人間」という括りで見ており、個人として認識することが稀だからだ。わしとてお前が御用人でなければ、舞い散る木の葉の一枚としか見ておらんかっただろう。》第一巻p.173。
【願掛け】《事情はどうあれ、困った時だけ神に頼るのは、褒められたことではない。》第一巻p.54。この作品の神様たちは人間とそう違いはない存在として描かれているが、ぼくらの世界にもし神様がいたとしても願いを聞いてくれることはなさそうに思える。ある人の願いは他の誰かにとって呪いになることもあるだろうから(たとえば入試合格)全ての人の願いを聞くと矛盾が発生する。なにより、神にとって人間は取るに足らない存在だろうから個としては認識しておらず塊(あるいは数字)としての認識だろうと思われる。また、神と人間は存在としてのありようが違いすぎるので神の理は人間の理とは大きく異なるだろうから良し悪しの基準もまったく違い、願いとそれを叶えた結果は合致しなさそうだ。
【感謝の歌】なんでも食事するときには一杯一拍手して和歌を詠むものだったらしい。それは「たなつもの 百の木草も天照す 日の大神の めぐみえてこそ」というものだとか。
【窮鬼】→貧乏神
【国造/くにのみやっこ】領主みたいなもん。
【孝太郎】藤波孝太郎。良彦の高校からの友人。実家は神社。今は近所の大主神社で修行中。権禰宜になったところ。超現実主義者。貧乏神にも恐れられる清濁併せ呑む毅然とした男。
【黄金/こがね】方位神(ほういがみ/ほういじん)。最初に出会った神様。大主神社末社にも祀られている。狐の姿をしており「黄金/こがね」と呼ばれていると名乗った。触りたくなるモフモフ。甘いものに目がない。方角を司るので目的地やそこへの行程が手に取るようにわかる《いわば、高性能狐型ナビだ。》p.87。「狐型モフペディア」でもある。とても古い神様らしいが良彦は威厳を感じていない。その願いは《日本中の人間が再び神祭りに目覚め、神に畏怖と敬いを持つように取り計らう》p.154第一巻。というもの。個人の力では無理そうなのに叶うまで離れないというので一生のつきあいになる? 強いて言えば良彦が神社ライターにでもなって影響力を持っていくしかなさそうだが? このままではお役目を果たすのも遠からず無理が出てくるやろうし。《方位神とは、理屈でできているようなものだ。》第一巻p.200。
【古事記】天皇家の歴史などを、国内向けに書いたもの。
【木花之佐久夜姫毘売/このはなのさくやびめ】邇邇芸命の妻。超絶美女。宮崎にいた穂乃香の前に姿を現した。富士山の神でもあるのである意味日本を象徴する女神。
【御霊信仰/ごりょうしんこう】非業の死を遂げた重要人物たちの祟りを抑えるために神として祀って御霊会などを開き慰める。
【サナ】宗像三女神に仕えていた巫女。女神たちにとって最も強い記憶が残っている巫女でもある。大陸出身で身寄りがなく言葉も通じず巫女になることをとことん嫌がっていろいろいたずらもした。が、誰よりも素質は高く天眼の持ち主だった。
【神職】《神に仕える彼らを通して、人々は神を視るのだろう。》第一巻p.251
【少彦名神/すくなびこなのかみ】有名どころ。第二巻最初の神様。見た目は身長十センチくらいの老人で白いポンチョのような服を身につけている。一寸法師のモデルとも言われている。大きな社殿に祀られているが、それでも地からは衰え老人の姿となった。大國主命とは国造りの頃の相棒。そのとき入った温泉の心地よさをもう一度味わいたい。
【神武天皇】神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびのみこと)などとも呼ばれる。
【須勢理毘売命/すせりびめのみこと】大國主命の妻。須佐之男命の娘。夫の浮気に悩まされている。大年神の腹違いの妹。激しい気性は父親譲り。
【清掃】良彦の父《昔な、親父が言ってたんだ》《掃除ってのは、神業だって》《穢れを祓い清める、尊い仕事だってな》第五巻p.111
【平将門/たいらのまさかど】クーデターを起こしたとされ藤原秀郷に討たれ今では江戸総鎮守に祀られている。他の場所で現れると落ち武者のような姿になる。
【高岡遥斗/たかおか・はると】男子高校生。穂乃香と同じ学校で隣のクラス。御用人のことを知っていた。名前からして高龗神とかかわりのある家(八家)の子かもしれない? 高龗神の役に立ちたくて仕方がない。レギュラーになる? 祖母は斗央子(とおこ)。愛車はズーマーX、二人乗りできたっけ?
【高龗神/たかおかみのかみ】貴船にいる。黄金は「水龍」と呼んだ。「貴船明神」と呼ばれることもある。水神の大元締め。
【武御雷之男神/たけみかづちのおのかみ】大主神社の主祭神。いずれ出てくると思っていたビッグネームやけどどうやって良彦を鹿嶋まで行かせるかが問題やと思ってた。
【田道間守命/たじまもりのみこと】菓子の神。大主神社の境内に祀られている。元は人間だったらしい。
【達也】→大野達也
【童子】高龗神と一緒に降ってきた。おしゃべりでいたずらもので神も困ったことがある。石で作られた柄杓を授かり森を守ることを約束した。人の娘と結婚し有限の寿命となったがその子孫は明治期まで代々高龗神に仕えてきた。
【敏益/とします】良彦の祖父。一年前に亡くなった。口数が少ない優しい人だった。神社に参るのが日課だった。父《勉強しろって言うより、挨拶や、箸の上げ下げ、靴をそろえること……。そういう生活の中の些細なことを、子どもには注意する人だったかな。》第五巻p.134。《子どもの好奇心は止めない人だったんだよ。》第五巻p.135
【泣沢女神/なきさわめのかみ】穂乃香は「沢女/さわめ」と呼ぶ。天香久山麓の神社の井戸の中にいた。小学二年生くらいの見た目。《泣くのが仕事のようなものなのだ》。日本に住む人間の悲しみの半分を肩代わりして泣いてくれる。彼女のおかげで泣いたら気分が晴れる。水神でもある。
【名草戸畔/なぐさとべ】神武東征で敗れて殺された。大野の父は異なった説を唱えている。名前からすると女性のようだ。
【邇邇芸命/ににぎのみこと】天孫降臨。大物。大國主と双璧をなすロクデナシ男として勇名をはせる。
【日本書紀】国の歴史を同時に中国に向けて知らしめるために書かれたもの。
【宣之言書/のりとごとのしょ】別名「御用帳」。一年前亡くなった祖父、敏益のものだったという冊子で、謎の老人から渡された。神々の名が書かれている。これを手にした人間は浮き出る神名の社を訪ね、その神様の御用を聞かねばならない。敏益は信仰心の篤さを認められ、そういう家の人間ではないのに抜擢された。作ったのは「遥か高位の大神」なんだとか。神様の御用人としてのパスポートみたいなもんかな。
【萩原良彦/はぎわら・よしひこ】→良彦
【晴南/はるな】黄金《鬼神のような妹だな》第一巻p.187。第五巻でようやく名前がわかる。
【一言主】なんでも一言ですませてしまう神様。最近引きこもっているらしい。良彦が会ってみると予想外のタイプだった。
【蛭児大神/ひるこのおおかみ】いわゆる恵比寿様。
【貧乏神】窮鬼。《衣食住が足りた生活を送れることが、決して当たり前ではないということを忘れないための存在なのだ。》第二巻p.85。寒いので寝泊まりできる家を探してほしい。羽振りの良い者が転落する落差を味わい、稼ごうとする気力を吸う。が、ここで登場する貧乏神は、一旦どん底まで落ち込んだ者が這い上がろうとする姿が好きで、それを見届けてから離れる。繊細で涙もろいところがある。
【藤波孝太郎】→孝太郎
【経津主神/ふつぬしのかみ】刀の神。武御雷之男神を主と呼ぶ。
【方位神/ほういじん/ほういがみ】→黄金(こがね)
【穂乃香/ほのか】吉田穂乃香。視える人「天眼/てんげん」。超絶美少女。高校生。あまり笑わないクールビューティー。孝太郎が勤める大主神社の宮司の娘。良彦に好意を寄せているようだ。
【松葉】蛭児大神の眷属。白馬。
【宗像三女神/むなかたさんじょしん】田心姫神=多紀理毘売命(たごりひめのかみ)、市杵島姫神=市寸島比売命(いちきしまひめ)、湍津姫神=多岐都比売命(たぎつひめ)。沖ノ島に祀られている。田心姫神はおっとりしている。市杵島姫神は凛としている。湍津姫神はキャピキャピしている。
【疫病神】お婆さんの姿。貧乏神も恐れた。直接祀られることは少ないが、例えば祇園祭は疫病神を慰めるためのものだったりして、けっこう信仰はされている。
【倭建命/やまとたけるのみこと】人面鳥の姿で登場。鳥になりたい。未曾有の進化中らしい。叔母の倭比売命は伊勢の斎宮。草薙剣を渡してくれた。
【洋治】大野達也の知り合いの神職。三十代半ばくらい。
【吉田穂乃香/よしだ・ほのか】→穂乃香
【吉田怜司/よしだ・れいし】→怜司
【良彦】主人公。二十四歳。神様の御用人にされてしまった。やる気も知識もあまりなかったが、結局のところとても誠実な人。ずっと野球をしており高校のとき一度だけ一番サードで甲子園に出場し一回戦で敗退。野球の才能で会社に入ったがケガをしたのと経営不振で野球部が廃部になったのとで退職。今はアルバイトの日々。
【良彦の妹】→晴南(はるな)
【良彦の祖父】→敏益(とします)
【良彦の父】自己主張しないタイプ。
【良彦の母】活発なタイプ。
【怜司/れいし】吉田怜司。穂乃香の兄。人当たりのよい人物で天然なところがある。が、強度の妹溺愛マシーンで妹につきまとう男は即座に敵認定され人物が豹変する。大主神宮宮司の長男。霊感はあるが無自覚でやり過ごしてしまうタフな精神を持つ。東京在住で旅行会社勤務。藤原氏の末裔。将門から憎まれ、武御雷男神から世話係にと目をつけられている。

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2025年04月23日

Posted by ブクログ

穂乃果のにーちゃんがいい味だしてる。これからのシスコンぶりが楽しみ!
平将門の首塚は怖くてお参り行けてないけど、本当に文中のような人物なら行ってみようかな。

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感想
最初の二話が穂乃香とその兄に関することで、三話目もそれ関連の話かな、良彦と何か進展があるかと期待したが、全然関係ない話でちょっと肩透かしを喰らった。

三話は、それで次に繋がりそうな雰囲気で終わったので次巻に期待したい。

あらすじ
藤原秀郷の子孫に復讐したい平将門の手助け、その子孫が実は穂乃香の兄の吉田怜司であった。声が出なくなった建御雷之男神の世話役を探す御用、これは穂乃香と怜司の仲を取り持つものだった。

最後は突然、宗像三女神の話、自分たちを世話した巫女を探して欲しいという依頼。古事記の正確な記述を基に巫女が編纂に関わったことが証明になるとした。

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2023年11月02日

購入済み

マンガを読んでるみたいな気になるって思ってたら、あとがきによるとコミカライズされたみたいで、そっちも読みたくなりました。

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2023年01月26日

Posted by ブクログ

孝太郎が現実主義者だということは当初より描かれていたが、今回それをはるかに上回る上に天然とシスコンが加味された怜司が登場。
今後の展開も含め、楽しみ。

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2021年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

以前の読書はここの冒頭で積ん読になっておりました。人に貸すためにとりあえず読まねば!と久しぶりに読んだらとても面白かった。
お兄ちゃんのキャラがサイコウ!と思ったのと、大国主神のチャラさとフットワークの軽さ…便利な説明キャラになったものだなあと改めて思った。
この話に出てくる神様は皆すごく人の子に優しい。
…というか弱…??
それだけ力が削がれているということかな。

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2021年02月18日

購入済み

このシリーズ好きで読んでいますが、前巻、本巻…と私の感動は失速気味です。

穂乃香ちゃんのお兄さんが登場したのは新しいけど、溺愛っぷりはテンプレだなぁと。

最後の、沖ノ島の巫女の話はロマンあるけど、解決の仕方は無理やりっぽい気がして。

そろそろネタが苦しくなってきたのでしょうか…こういうシリーズは終わらせ方が難しそうだな…

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2020年07月02日

Posted by ブクログ

交通費宿泊費友人持ち、と言われて主人公は東京へ。
そしてまた、妙な依頼を神様からされる。

上手い話には裏がある、を具現化した内容でした。
そこに繋がるのか~と。
主人公の発言に一票! と叫びたい。
どう想像しても、幼いと思いますよ、あの台詞内容。
そんな1話目に出てきた人が、2話目もこんにちは。
3話目はさすがに関係者、ではなかったです。

しかし2話目は完全にちょっとなぁ…な神様の発言。
神様と違って、人は食べないと生きていけません。
今の社会のシステムを理解せずに決定されても
過労死しろ、と言われているようなものです。

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2019年10月19日

Posted by ブクログ

そろそろ、何かいいことがあってもいいのでは?
無給、手弁当、終日出勤が多いブラックな奉仕活動なのだから。

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2018年07月19日

Posted by ブクログ

須佐之男命の「見極める必要がある。あの者が真に救えるものかどうか。覚悟があるかどうか。」とは…
これから一体何が起こるのでしょうか?
ちょっと不安ですが…愉しみです。

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2017年12月05日

Posted by ブクログ

穂乃香のお兄さん、大活躍の巻。将門には恨まれ呪われて、建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)にはお世話係に任命されて、…。うまいことまとまって、よかった!経津主神(ふつぬしのかみ)が刀になっていくシーンがとても切なかった。宗像(むなかた)三女神の話も良かった。古事記や日本書記は、それを後世に語り伝えようとした人の想いがあったから、長い時を経た現在まで伝わっている。

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2017年12月03日

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