あらすじ
朝を迎えるごとに記憶を失ってしまう月読命(つくよみのみこと)。彼の御用は、こんな自分を支えてくれる実弟・須佐之男命(すさのおのみこと)への贈り物を探して欲しいというものだった。いつも通り行動を起こす良彦だったが、それはやがて予期せぬ方向へと一同を導くことになり……。一方、穂乃香はとある女子生徒と「月」をきっかけに距離を縮め、次第に彼女の心に寄り添っていく。記紀に伝えられることなく葬られた神々の秘密が今、月光に晒される――。
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天照大御神、月読尊、伊邪那岐命という三貴神の
秘した物語
姉弟が相手を想い、長い長い間沈黙を守ってきた秘密。
関わってしまった良彦はどうするのか。
1冊丸々ひとつの話で思いの深さに泣けます
まわりの人や神の良彦への思いも素敵
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長編良かった〜 けっこう泣けた。。
良彦も穂乃香ちゃんも成長している。
黄金がいなくても諦めずに頑張った良彦すごい!
ギリシャ神話もそうだけど、神様の世界って人間に負けず劣らずドロドロなんだな‥
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久々の長編もの。
天照大御神、須佐之男命は聞いたことあったけど、
月読命は!?
竹取物語の異聞っていう言葉も初めて。
月の絵を実際見てみたい…!!!
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いやー、今回は本当に良かった。まだシリーズ終了ではないけど、一番良かった。
これが真相なのか、と思ってしまうほど、きれいにまとまっていて、壮大な物語。
須佐之男命と月読命、天照大御神という超有名な三貴子に関わるお話。荒ぶる神といわれる須佐之男命の兄への想いが、泣ける。
大国主神と良彦の関係も、神と人を超えて、いい友情だな~と。
付録の神様系図、わかりやすくて便利でした。
少し前に京都の神社をめぐった。今まで御祭神を見ても、誰が誰だか…と思っていたが、今回見覚え、聞き覚えのある御祭神の名を見て、ひとりニヤけてしまった。
7巻。
4巻以来の長編。前々から見え隠れしていた須佐之男命様が満を持して登場。そしてその御方の姉兄神である月読命・天照太御神、それに加え大国主を筆頭としたお馴染みの神々。いやぁ、豪華でした~!須佐之男命に関する色んな逸話が物語の中ですんごい事になってしまったのが面白かったです。あと、かぐや姫の物語が絡んでいるのが読んでいて不思議だったのですが、終盤そうくるとは!と感動しました^^
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萩原良彦(はぎわらよしひこ),25歳フリーター。神様の御用を聞く御用人に任命され,アルバイトの合間に各地を飛び回っている。
方位の吉兆を司る方位神の黄金(こがね)。甘いものには目がない,もふもふの狐神。
長編で,今回の御用神は月読命(つくよみのみこと)。銀の双眼は冴え冴えと光り,長い銀髪は後ろで一つにくくり,透き通るような白い肌。
そして,月読命の記憶は,その日を限りに消えてしまう。
そんな月読命からの御用は,弟の須佐之男命(すさのおのみこと)に恩返しをしたいというものであった。
☆
須佐之男命は,神様の御用人でも度々出てくる,畏怖,畏敬の念の対象とも言える神様。
そんな怖い神様だけでなく,大国主神(おおくにぬしのかみ),須勢理毘売(すせりびめ),大気都比売神(おおげつひめのかみ)など,過去に出てきた神々も登場。
この話では,何かを知っている黄金が,良彦と距離をおいているので,可愛いもふもふの狐神の登場シーンは少ないかも。
さらに,大主神社の娘,吉田穂乃香と高校の同学年の松下望との話も絡んできます。
とても壮大な物語でした(ざっくり)。
でも,神々の話なのに姉弟愛とか家族愛だとか,いろいろ考えました。
案外,神様も人に近いものなのかもしれない。
付録の神様系図,ぱっと神様たちの関係がわからない人にはとても便利です。
いやあ,神様たちの漢字がもう難しいし。しかも神様の漢字表記はたくさんあって,サクッと変換できないし。レビュー書くのに困ります(笑)。
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今回は長編、内容は天照大神・月読命・須佐之男命、三神の重い話で引き込まれました。月読は今回初めて知った神様で、他のニ神に比べたら確かに不自然に感じるくらい知名度低い。悲しい話の中に希望が見えて良かった。穂乃香の新しい友人、望がこういう形で関わってくるとは。穂乃香も少しずつ変わって周囲の人への見方がかわり、また周囲からの反応も好意的なものに変わってきたみたい。高校卒業して大学生になる穂乃香がもっと活躍してくれることを期待してます。
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7巻めちゃくちゃ好きだ……なんなのこの姉弟たまらん……それぞれの抱えてきたものにうるうるしてしまった。そして大国主神なんなのめちゃくちゃ好き……黄金も好き。良彦は本当にいい子だよ。
そしてラストにあーっあーってなる。
残り8巻早く読もう。そして続刊の発売を正座して待とう。
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須佐之男命と天照大神、月読命という超有名な三姉弟に関わるお話でした。今回は良彦の活躍より、神様の過去が書かれている感じで、穂乃香の方で進むエピソードが御用に関わってくる感じです。あの有名な筋書きを、こう納めるのかっていう落ち具合が読後の気持ち良さ連れてきました。
表紙などのカラー絵が、読み終わってから見るとまた、違って見える素敵さも憎いです。
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今回は天照大御神、月読尊、伊邪那岐命の三貴神の謎が御用人のお題という壮大な長編。
竹取物語と絡めた解釈に加え、三貴紳の人格(神格?)にもオリジナリティがあり、またそれらを上手く物語として成立させているところが素晴らしい。
御用人を支える方位神や大国主命の優しさも良かったです。
松尾大社の存在は知っていましたが、これまで参拝したことがなかったので、今度是非行ってみよう。
神社巡りしてたとき読んでました
紙の本と電子書籍で1~8巻もっています。
作者の方がロケハンで歴史を調べておられるので、その土地の神様にも詳しくなりますし
人にも神様にも優しくなれます(笑)
この本を読むと神社巡りがしたくなります。御朱印どこにいったかな・・・
穂乃果との関係は発展するのか兄が邪魔するのか楽しみですね。
久々の大満足!
名草戸畔以来の1巻丸ごと長編で、重みのある巻でした!!しかも、今回は天照・月詠・須佐之男の三貴神の大きな秘密を良彦がひっくり返すというドキドキの大作!!
ここのところ低空飛行だったのですが、今回は大満足です✨
次は、黄金の話なのかな?そろそろシリーズ最終章?
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御用人としての成長が素晴らしい。
人にとても優しい(人以外にも…)ので愛されるのかと思います。見習いたい。
読んだあと優しい気持ちになります。
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今回の主役は月読命。私も前から月読宮、月夜見宮は気になってた。天照大神と月読命と須佐之男命。姉弟愛が壮大だった。竹取物語の異聞と月読命のフィクションについては感動した。望の月の絵、見てみたいな。
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穂乃香ちゃんが自分らしく歩み始める様子と良彦が迷いながら自分の歩む道を突き進む様子がシンクロしていてワクワクが止まらなかった。思いあう心があっても、誰かの我慢の上に成り立つものはやはり悲しく、痛みを伴っても前を向いて未来が見える形を模索する事の大事さを感じた。
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シリーズ7巻。連作短編が多いシリーズだが、今回は長編。長いが、長さを感じさせない。若干ご都合主義なところはあるかもしれないが、救いがあるので読んだ後ほっとする。
本当に、こういうお話だったらいいなと思った。
2018/9/20
月読命初めて知りました。
いろいろな神さまが登場してワクワクします。
夜をつかさどる神さま 知りませんでした。かぐや姫の話とからんでとても面白く 一気に読んでしまいました。
8巻が待ち遠しいです。
神様の御用人7
これまでは良彦と神様たちのほんわかするお話でしたが7巻はハラハラドキドキで良彦は大丈夫?黄金様どうされました?と胸がザワザワしながら読みました。でも神様たちは良彦を信頼していて、、涙が出てしまいました
。たくさんの人に読んでほしい本です❗️
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今回は一巻まるごと一つのエピソードを追う長編の巻。今回も面白かった。
遂に現れた三貴神!ツクヨミとスサノヲが今回の主役格だ!ツクヨミの神話的要素の少なさやスサノヲの多面的な性格から逆算して作られた物語と、その真相のどんでん返しは中々唸らされた。穂乃果のほうで進行していた物語が最後まで直接的には良彦に関わらず間接的に関わっていく感じなのも、言葉にしづらいが緩やかな雰囲気を作っており面白い。ミステリー仕立ての部分もある本作らしい要素の絡め方であろう。オオクニヌシの関わらせ方や描き方もこれまでの積み重ねがある。
ラスト部分では遂に主要神である黄金の過去についての言及が出てきた。この物語も折り返しに入り、佳境に迫るというのだろうか。
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超有名な神様「天照大御神」が女性とは、この本を読んで初めて知った。
天照大御神を含む三貴神の姉弟の愛、悔しさなどをメインに描く1冊。
満月を見るたびに、この本のことを思い出すかもしれない。
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今回は第4巻以来の長編。以前から何かと存在感を示していた須佐之男命が本格的に登場。文献には残されない物語を想像するのってロマンがあって好きです。
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月読命はお気に入りの神様で期待して読み始めました。
神話の解釈は新鮮で、とても納得もできて読み応えありました。そしていつも思うのですが、神様のキャラが立っていてこのシリーズは大好きです。当初は電子書籍で読みましたが、今回audibleでもラインナップされていて久しぶりに楽しめました。
さてさて、内宮別宮としての月読命のお社はイザナギとイザナミと並んで祀られていて温かい感じがしていいところですよ。
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今回の御用神は月読尊。
天照大御神、月読尊、須佐之男命の三姉弟の謎に、竹取物語を絡めた長編。
荒ぶる神のように思われがちな須佐之男命の兄への思いが涙を誘う。
穂乃香のストーリーも御用の話とリンクさせていくところが上手い。
神の世界も人と同様、ままならないことが多くて大変そうだ。
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月読命 須佐之男命 天照大神と、有名な神様ばか出て来る巻だった。古事記の内容をひっくり返す話だったが、一冊丸ごと使ったことで納得するできになっていた。お気に入りは、天照大神が降臨するシーン。
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月読命の絶望さえも、嘲笑の種にする面のもの。
希望を失い、兄のために荒ぶる神になった須佐之男命。
後悔を隠しながら天照大御神。
三貴子の時を動かす御用人。
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御用人シリーズ第7弾。今回は最も有名な三姉弟、天照大御神、月読命(ツクヨミノミコト)、須佐之男命。他の二柱と比べてあまりにも知られていない月読命を竹取物語異聞と絡めにて紡がれた長編。荒ぶる貴神須佐之男命に大国主命は近づかないように言ったのだが、人間である良彦に背負わせたくないと思った友情は本物だ。この巻は冴えわたる満月を見るたびに須佐之男命の兄を思う気持ちを思い出してしまうことになりそうなほど心に沁みた。次回はモフモフ方位神の失われた記憶?
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7冊目は月読命、出雲大社や須佐神社など個人的に思い入れの深い土地は出てくるものの、黄金率が低すぎてモフ不足は否めない。月読命がなぜあまり祀られていないのか、というシリーズでもかなり巨大な謎に御用人良彦が立ち向かう。しかも黄金抜きで。とはいえ、ラノベらしく爽やかに軽くてとてもエンジョイできた。
最後にモフモフも記憶をなくしている、というような一節があり気になる。
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限りある史実を紐解いて、その中からオリジナリティ溢れる物語を紡ぎ上げる浅羽さんの技量に感服です。
今回は日本神話で最も有名な3姉弟、天照大神、月読命、須佐之男命の物語。
古事記にも日本書紀にも殆ど記されていない月読命の謎が、想像力豊かに語られます。
まさかこれ真実では…と思ってしまうほど説得力のある隠された神話に唸りました。
相変わらずの神タラシ能力を発揮する良彦と、完全に親友枠に入った大国主の関係が素敵。
今回モフモフの活躍が少なかったけど、それもモフの愛ゆえで尊い。
最高に面白いシリーズです。
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シリーズ第七作。そろそろマンネリ気味…なところに取り上げたのはイザナギから生まれた三貴子の天照太御神、月読命、須佐之男命。
中でも古事記や日本書記で記述が少ない月読命。
それだけ解釈の幅や想像の余地があり、作家さんとしてもドラマの作り甲斐があるだろう。
さらにそこに竹取物語異聞まで絡めるとは。
チャラ男・大国主命が今回意外とシリアスに頑張ってるのが興味深い。
御用人・良彦の試練と穂乃香の新しい出会いもある一方、黄金ら神様側の不穏な空気も感じる。
今後の展開はどうなるのか。
個人的にはシリアスな黄金よりもスイーツ大好きモフモフ方位磁石な黄金の方が好きなんだけど。
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〔!〕今の私に、存在する、意味など、あるのか……(p.190)
〔内容〕月読命。これまででも最も大物で、かつ須佐之男命、天照大御神たちの隠された過去に関わる大ごとになっていく/穂乃香はとても綺麗な青い月を描いた少女、松下望と出会う。彼女は良彦にもできなかった変化を穂乃香にもたらしつつある。良彦はただ受け入れるだけだったから/秦氏はどうからんでいるのか/神々が闇に葬ったこととはなにか、スサノオの真実、ツクヨミの真実/大日孁女神が天照大御神になった瞬間。
〔感想〕ここまでくると後は黄金のことと、御用人システム(あるいは大神)そのものくらいしか残ってないかも。
■御用人についての簡単な単語集
【天棚機姫神/あめたなばたつひめのかみ】高天原で神衣(かんみそ)を作っていたが最近は人間世界で洋服を作っている。が売れなくて悩んでいる。小学三年生くらいの女の子の姿だがときおりの、怨念がこもったような低音ボイスが怖い。自分の作りたいものを作るタイプで、相手に似合うとかあまり考えていないところに問題があるような気がする?
【天照大御神】別名「大日孁女神」。神々のトップだがじつのところ株式会社の社長みたいなもんでなんでも思い通りにできるわけではないし社員や重役たちの円滑な関係を維持しなければならず苦労が絶えない。
【天道根命/あめのみちねのみこと】和歌山で神鏡を護る神。天津神。クソ真面目なタイプ。人の姿のときは北島と名乗る。
【荒魂】和魂が神の中の優しくて平和的な部分。荒魂は天変地異を起こしたりする荒っぽい部分。月読命は荒魂を失っており和魂だけで顕現しており本来黒髪だったのが銀髪になっている。
【伊斯許理度売命/いしこりどめのみこと】邇邇芸命の持っている神面を作った女神。
【遠藤獅兜/えんどう・れおと】良彦のバイト先の新人バイト。まじめなタイプではないがひどいタイプでもない。じつは妻帯者で生まれたばかりの子どももいる。大阪出身で子どもの頃古墳群で遊んだりしていた。
【稲の精】大山積神(おおやまつみのかみ)の配下。愛媛にいる。年中行事の相撲でたまには負けてみたい。
【大神】良彦に御用人を押しつけいろいろ御用を命じている張本人。普通に考えたら天照大御神か素戔嗚尊かと思うが、なんかちょっとイメージちゃうのでイザナギあたりかもしれへん? それもイメージちゃう気もするのでさらに古い神々のだれかなのかも?
【大國主命】出雲在住。国造りの頃の少彦名神の相棒。須勢理毘売命の夫なので須佐之男命の義理の息子。浮気性。軽い。ほぼ準レギュラー化している。
【大宜都比売神/おおげつひめのかみ】食物の神。身体中の穴から食べ物を取り出し高天原に捧げたら不浄やと怒った須佐之男に斬り殺されバラバラにされた。その後羽山戸神(はやまとのかみ)と結婚した。
【大地主神/おおとこぬしのかみ】民間信仰的な神。縄張りごとに大勢いる。日本の土地を守っている。
【大年神/おおとしのかみ】四柱目の神様。歳徳神(としとくじん)とも言う。新年に福をもたらす年神。知らないうちに御用をかなえてしまっていた。須勢理毘売命の腹違いの兄。ということは須佐之男命の息子か。
【大主神社】孝太郎が働いている神社。起源は平安時代。祀られる神は春日大社から勧請された。
【大野達也】和歌山県の野球強豪高校の選手だった。たぶんモデルは赤いアンダーシャツのあそこかと。当時練習試合などで対戦していたので良彦とは知り合い。プロ入りを目指していたしその可能性もある実力だったようだが今は商工会議所勤務。実家は神社で名草戸畔(なぐさとべ)の頭が葬られたという伝承がある。古代のことばかり研究して自分や姉を見ようとしない父親に対して強い反感がある。《神様って名のつく、目に見えないくせに崇められてるものが嫌いだ。》第四巻p.94
【大野奈々美】達也の姉。父の後を継ぎ神社を護ろうとしていた。が、達也とともに交通事故に遭い植物状態になっている。天道根命が知り合った「なな姉ちゃん」と同一人物だと思われる。
【大野の父】名草戸畔研究の第一人者。
【大日孁女神/おおひるめのかみ】→天照大御神
【大御霊龍王/おおみたまりゅうおう】三柱目の神様。瀬田の唐橋の下に住まう龍神。「瀬田の橋姫」と呼ぶほうが人には馴染み深い。ある人物は「お華」と呼んだ。
【大山積神/おおやまつみのかみ】伊予の大三島にある大山祇神社、日本総鎮守の異名を持つ社の神。海の民の信仰を受けた戦神。イザナギ・イザナミから生まれた。木花之佐久夜姫毘売の父。
【岡田友弘】良彦んちの斜向かいの家の子。小学生。なぜか良彦をつけてきた。
【お杏/おきょう】一言主の眷属。銀杏の御神木が本体の精霊。
【お供え】《神は見目形よりも、それに込められた想いを汲むものだ》《お前が、それに込めた想いをな》第一巻p.268-269。
【お華/おはな】→大御霊龍王(おおみたまりゅうおう)
【思兼神/おもいかねのかみ】頭脳明晰だが古い神々に抑えられ能力を発揮できずにいた。高御産巣日神(たかひむすひのかみ)の子。名前は「機動戦艦ナデシコ」で有名になった。月読命が暴れたとき天照大御神を洞窟内に隠した。アマテラス《お前は私を崇めるな。私を裁く者でいろ。後ろではなく、隣に立て》第七巻p.270
【幽冥主宰大神/かくりごとしろしめすおおかみ】大國主はたくさんの別称を持つがこれもそのひとつ。よくわからないけど死後の世界の主とかいう意味だろう?
【語り部】各巻の最初と最後に出てきて、良彦の後の御用人(まだ少年)に良彦のことを語り聞かせているようだ。良彦との関わりは不明。身体に鱗があるらしいので、龍神か蛇神か魚の神かそんな感じ? 少年の方も良彦との関わりは不明。息子という可能性もある?
【神様】人間とは持ちつ持たれつの関係だったが、現代では願い事を唱えるだけで信仰心も薄れ神祭りもなく、全体に力が弱まっている。《現代において、八百萬のすべての神が万能だと思うな》第一巻p.42。《神がいなくなるということは、その土地の太陽や水を隠されることと同じことよ》第一巻p.155。《人の子からみれば、神とは理不尽な存在であるものだ。》第一巻p.173。黄金《ほとんどの神々が、人の子を「人間」という括りで見ており、個人として認識することが稀だからだ。わしとてお前が御用人でなければ、舞い散る木の葉の一枚としか見ておらんかっただろう。》第一巻p.173。
【願掛け】《事情はどうあれ、困った時だけ神に頼るのは、褒められたことではない。》第一巻p.54。この作品の神様たちは人間とそう違いはない存在として描かれているが、ぼくらの世界にもし神様がいたとしても願いを聞いてくれることはなさそうに思える。ある人の願いは他の誰かにとって呪いになることもあるだろうから(たとえば入試合格)全ての人の願いを聞くと矛盾が発生する。なにより、神にとって人間は取るに足らない存在だろうから個としては認識しておらず塊(あるいは数字)としての認識だろうと思われる。また、神と人間は存在としてのありようが違いすぎるので神の理は人間の理とは大きく異なるだろうから良し悪しの基準もまったく違い、願いとそれを叶えた結果は合致しなさそうだ。
【感謝の歌】なんでも食事するときには一杯一拍手して和歌を詠むものだったらしい。それは「たなつもの 百の木草も天照す 日の大神の めぐみえてこそ」というものだとか。
【窮鬼】→貧乏神
【国造/くにのみやっこ】領主みたいなもん。
【孝太郎】藤波孝太郎。良彦の高校からの友人。実家は神社。今は近所の大主神社で修行中。権禰宜になったところ。超現実主義者。貧乏神にも恐れられる清濁併せ呑む毅然とした男。
【黄金/こがね】方位神(ほういがみ/ほういじん)。最初に出会った神様。大主神社末社にも祀られている。狐の姿をしており「黄金/こがね」と呼ばれていると名乗った。触りたくなるモフモフ。甘いものに目がない。方角を司るので目的地やそこへの行程が手に取るようにわかる《いわば、高性能狐型ナビだ。》p.87。「狐型モフペディア」でもある。とても古い神様らしい(イザナギ、イザナミよりも古いのかも?)が良彦は威厳を感じていない。その願いは《日本中の人間が再び神祭りに目覚め、神に畏怖と敬いを持つように取り計らう》p.154第一巻。というもの。個人の力では無理そうなのに叶うまで離れないというので一生のつきあいになる? 強いて言えば良彦が神社ライターにでもなって影響力を持っていくしかなさそうだが? このままではお役目を果たすのも遠からず無理が出てくるやろうし。《方位神とは、理屈でできているようなものだ。》第一巻p.200。須佐之男視点では方位神は人の子を陥れた情け容赦ない神なのだとか。
【古事記】天皇家の歴史などを、国内向けに書いたもの。
【木花之佐久夜姫毘売/このはなのさくやびめ】邇邇芸命の妻。超絶美女。宮崎にいた穂乃香の前に姿を現した。富士山の神でもあるのである意味日本を象徴する女神。
【御用人】「大神」からのミッション、「宣之言書(のりとごとのしょ)」に名前が現れた神々の困りごとをうまくおさめていく役目で人間が就く。《御用人が御用を誘導するようなことがあってはならぬ!》第七巻p.31。
【御霊信仰/ごりょうしんこう】非業の死を遂げた重要人物たちの祟りを抑えるために神として祀って御霊会などを開き慰める。
【サナ】宗像三女神に仕えていた巫女。女神たちにとって最も強い記憶が残っている巫女でもある。大陸出身で身寄りがなく言葉も通じず巫女になることをとことん嫌がっていろいろいたずらもした。が、誰よりも素質は高く天眼の持ち主だった。
【神職】《神に仕える彼らを通して、人々は神を視るのだろう。》第一巻p.251
【少彦名神/すくなびこなのかみ】有名どころ。第二巻最初の神様。見た目は身長十センチくらいの老人で白いポンチョのような服を身につけている。一寸法師のモデルとも言われている。大きな社殿に祀られているが、それでも地からは衰え老人の姿となった。大國主命とは国造りの頃の相棒。そのとき入った温泉の心地よさをもう一度味わいたい。
【神武天皇】神倭伊波礼毘古命(かむやまといわれびのみこと)などとも呼ばれる。
【須勢理毘売命/すせりびめのみこと】大國主命の妻。須佐之男命の娘。夫の浮気に悩まされている。大年神の腹違いの妹。激しい気性は父親譲り。
【清掃】良彦の父《昔な、親父が言ってたんだ》《掃除ってのは、神業だって》《穢れを祓い清める、尊い仕事だってな》第五巻p.111
【平将門/たいらのまさかど】クーデターを起こしたとされ藤原秀郷に討たれ今では江戸総鎮守に祀られている。他の場所で現れると落ち武者のような姿になる。
【高岡遥斗/たかおか・はると】→遥斗
【高龗神/たかおかみのかみ】貴船にいる。黄金は「水龍」と呼んだ。「貴船明神」と呼ばれることもある。水神の大元締め。
【武御雷之男神/たけみかづちのおのかみ】大主神社の主祭神。いずれ出てくると思っていたビッグネームやけどどうやって良彦を鹿嶋まで行かせるかが問題やと思ってた。
【田道間守命/たじまもりのみこと】菓子の神。大主神社の境内に祀られている。元は人間だったらしい。
【達也】→大野達也
【月読命】天照大御神の弟、須佐之男命の兄。荒魂を失くしており、一晩ごとに記憶が失われる。唯一覚えているのは須佐之男のことだけ。そのため日々日記をつけており膨大な量となっている。
【童子】高龗神と一緒に降ってきた。おしゃべりでいたずらもので神も困ったことがある。石で作られた柄杓を授かり森を守ることを約束した。人の娘と結婚し有限の寿命となったがその子孫は明治期まで代々高龗神に仕えてきた。
【敏益/とします】良彦の祖父。一年前に亡くなった。口数が少ない優しい人だった。神社に参るのが日課だった。父《勉強しろって言うより、挨拶や、箸の上げ下げ、靴をそろえること……。そういう生活の中の些細なことを、子どもには注意する人だったかな。》第五巻p.134。《子どもの好奇心は止めない人だったんだよ。》第五巻p.135
【泣沢女神/なきさわめのかみ】穂乃香は「沢女/さわめ」と呼ぶ。天香久山麓の神社の井戸の中にいた。小学二年生くらいの見た目。《泣くのが仕事のようなものなのだ》。たよりなさげだが日本に住む人間の悲しみの半分を肩代わりしてくれるという鉄のメンタルを装備している。彼女のおかげで泣いたら気分が晴れる。水神でもある。
【名草戸畔/なぐさとべ】神武東征で敗れて殺された。大野の父は異なった説を唱えている。名前からすると女性のようだ。
【邇邇芸命/ににぎのみこと】天孫降臨。大物。大國主と双璧をなすロクデナシ男として勇名をはせる。
【日本書紀】国の歴史を同時に中国に向けて知らしめるために書かれたもの。
【望/のぞみ】松下望。穂乃香と同じ学校の生徒。美しい月を描いていた。中学のとき「かぐや姫」というあだ名がついていたことがある。穂乃香に対し《あんたさ、変なら変なりに、もっと堂々としてなよ。》(p.94)とか《もっとそういう面白い吉田穂乃香でいればいいのに》(p.198)と言った。
【宣之言書/のりとごとのしょ】別名「御用帳」。一年前亡くなった祖父、敏益のものだったという冊子で、謎の老人から渡された。神々の名が書かれている。これを手にした人間は浮き出る神名の社を訪ね、その神様の御用を聞かねばならない。敏益は信仰心の篤さを認められ、そういう家の人間ではないのに抜擢された。作ったのは「遥か高位の大神」なんだとか。神様の御用人としてのパスポートみたいなもんかな。
【萩原良彦/はぎわら・よしひこ】→良彦
【秦氏】大陸から渡ってきた一族。月から来たという話もある。技術者集団という話もあってさまざまなものづくり技術を日本にもたらした。聖徳太子がらみの秦河勝が有名。
【羽田野唯司/はたの・ただし】画家。青い月を描いていた。寝ても覚めても満月の絵しか描かない。「はた」とついているので秦氏の末裔なのかもしれない?
【遥斗/はると】高岡遥斗。穂乃香と同じ高校で隣のクラス。御用人のことを知っていた。名前からして高龗神とかかわりのある家(八家)の子かもしれない? 高龗神の役に立ちたくて仕方がない。レギュラーになる? 祖母は斗央子(とおこ)。愛車はズーマーX、二人乗りできたっけ?
【晴南/はるな】黄金《鬼神のような妹だな》第一巻p.187。第五巻でようやく名前がわかる。
【一言主】なんでも一言ですませてしまう神様。最近引きこもっているらしい。良彦が会ってみると予想外のタイプだった。御用のすんだ後はオンラインゲーム友だちになった。
【蛭児大神/ひるこのおおかみ】いわゆる恵比寿様。
【貧乏神】窮鬼。《衣食住が足りた生活を送れることが、決して当たり前ではないということを忘れないための存在なのだ。》第二巻p.85。寒いので寝泊まりできる家を探してほしい。羽振りの良い者が転落する落差を味わい、稼ごうとする気力を吸う。が、ここで登場する貧乏神は、一旦どん底まで落ち込んだ者が這い上がろうとする姿が好きで、それを見届けてから離れる。繊細で涙もろいところがある。
【藤波孝太郎】→孝太郎
【経津主神/ふつぬしのかみ】刀の神。武御雷之男神を主と呼ぶ。
【方位神/ほういじん/ほういがみ】→黄金(こがね)
【穂乃香/ほのか】吉田穂乃香。視える人「天眼/てんげん」。超絶美少女。高校生。あまり笑わないクールビューティー。孝太郎が勤める大主神社の宮司の娘。良彦に好意を寄せているようだ。
【松下望】→望
【松葉】蛭児大神の眷属。白馬。
【宗像三女神/むなかたさんじょしん】田心姫神=多紀理毘売命(たごりひめのかみ)、市杵島姫神=市寸島比売命(いちきしまひめ)、湍津姫神=多岐都比売命(たぎつひめ)。沖ノ島に祀られている。田心姫神はおっとりしている。市杵島姫神は凛としている。湍津姫神はキャピキャピしている。
【面の者】古参の神々。仮面を被っている。天照大御神を傀儡としていた。
【疫病神】お婆さんの姿。貧乏神も恐れた。直接祀られることは少ないが、例えば祇園祭は疫病神を慰めるためのものだったりして、けっこう信仰はされている。
【倭建命/やまとたけるのみこと】人面鳥の姿で登場。鳥になりたい。未曾有の進化中らしい。叔母の倭比売命は伊勢の斎宮。草薙剣を渡してくれた。
【弓月君/ゆづきのきみ】大陸より一族を率いてやってきた。秦の始皇帝の末裔だとかなんとか。ものづくり一族である秦氏の源流。
【洋治】大野達也の知り合いの神職。三十代半ばくらい。
【吉田穂乃香/よしだ・ほのか】→穂乃香
【吉田怜司/よしだ・れいし】→怜司
【良彦】主人公。二十四歳。神様の御用人にされてしまった。やる気も知識もあまりなかったが、結局のところとても誠実な人。ずっと野球をしており高校のとき一度だけ一番サードで甲子園に出場し一回戦で敗退。野球の才能で会社に入ったがケガをしたのと経営不振で野球部が廃部になったのとで退職。今はアルバイトの日々。
【良彦の妹】→晴南(はるな)
【良彦の祖父】→敏益(とします)
【良彦の父】自己主張しないタイプ。
【良彦の母】活発なタイプ。
【怜司/れいし】吉田怜司。穂乃香の兄。人当たりのよい人物で天然なところがある。が、強度の妹溺愛マシーンで妹につきまとう男は即座に敵認定され人物が豹変する。大主神宮宮司の長男。霊感はあるが無自覚でやり過ごしてしまうタフな精神を持つ。東京在住で旅行会社勤務。藤原氏の末裔。将門から憎まれ、武御雷男神から世話係にと目をつけられている。
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感想
今回は黄金と良彦のコンビが微妙な感じだった。そして、巻末に須佐之男命から黄金に記憶を失っていないつもりか?と尋ねられ、次巻では黄金自身に関する御用になるかもしれない。
穂乃香も高校卒業間近で良彦との進展もこの巻ではなく、次巻に期待。
あらすじ
須佐之男命の兄である月読命から御用を頼まれる。月読命は良彦の勧めもあり、自分の荒魂を取り戻すことを御用とする。須佐之男命に尋ねるも、兄の荒魂を食べてしまったと言われる。真相を暴くため、良彦と月読命は出雲に向かう。
一方、穂乃香は、美術室で月の絵を描いていた望と出会い、友達になる。望は竹取物語に惹きつけられるものがあるという。
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今回はとても重量級のお話でした。出てくる神様がこの国のトップオブトップ。三貴子ともなると政治的だったり権力闘争だったりさすがにどろどろあるものだなあと。
月読命が美しく切ない。なんでそうなったの他にやりようあったんとちゃいますかーとつっこみながらまあそもそも神話とか神様って理不尽なものだよなあと納得したり。
かぐや姫伝説と絡めて美しいお話になっていると思います。