すみれ屋敷の罪人

すみれ屋敷の罪人

小説・文芸
759円 (税込)

3pt

戦前の名家・旧紫峰邸の敷地内から発見された白骨死体。かつての女中や使用人たちが語る、屋敷の主人と三姉妹たちの華やかな生活と、忍び寄る軍靴の響き、突然起きた不穏な事件。二転三転する証言と嘘、やがて戦時下に埋もれた真実が明らかになっていく――。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    宝島社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    宝島社文庫
  • タイトル
    :
    すみれ屋敷の罪人
  • タイトルID
    :
    694832
  • ページ数
    :
    322ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年01月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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すみれ屋敷の罪人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりに、ラストでじんわり涙が出ました。ああよかった、救いがあった、と。

    数十年前の秘密を、関係者への聞き取りから少しずつ明らかにしていくミステリです。それぞれに話せない事情や嘘、記憶の齟齬があり、証言を重ねるたびに真相が二転三転します。主題は一貫しているのに、見えていたものが次々と覆されていく構成と、伏線の回収が見事でした。

    もちろん行為としての悪はあり、許されない行いは多々ありましたが、明確な悪人も善人もいないところも印象的です。誰もが自分なりの事情や思いを抱えていて、それぞれの選択が思いがけない形でつながっていく様子には、塞翁が馬という言葉が浮かびました。

    最初の信子の聞き取りから最後の全容の解明となる告白まで、一人ひとりの切実な語り、そして何よりも市川含めて誰もが守りたいものを守ろうとした思いが心に残ります。

    ミステリとしての面白さだけでなく、人間の不完全さや愛情が胸に迫る作品でした。巻末の古山裕樹さんの再読を勧める解説まで含めて、とてもよい読書体験でした。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    今は廃墟となった戦前の名家の屋敷から、遺体が三体発見された。
    この遺体は誰なのか。華やかなりし頃、すみれに彩られたこの家に何があったのか。
    話は複数の関係者へのインタビューで進んで行く。
    様々な立場の視点で、一転二転しながら明らかになっていくのがおもしろい。

    みんなが誰かのために。すべてが誰かのために。
    美しく切ないミステリだった。余韻がすごい。
    まだ帰って来られないでいる。

    それから、表紙がとても綺麗。
    魅入られる。

    0
    2026年05月03日

    Posted by ブクログ

    当時の関係者の証言から過去を紐解く構成が好きな人には絶対刺さる一冊だと思う。白骨死体は誰のものだろうというところから始まった物語は、進むにつれて別の疑問が生じ、語り手が変わることで新たな視点と謎が生まれる。こういうの大好き。

    物的証拠や客観的事実ではなくあくまで関係者の記憶を頼りに過去が紐解かれていくので、視点が変われば見え方は変わる矛盾も生まれる大切な秘密は隠して語るという人間らしさが詰まっているのもすごく好き。登場人物は多いけれど一人一人に生身の感情や人生が感じられて、誰もが単なる物語の進行上の舞台装置としてそこにいるのではなかった。

    あの頃、すみれ屋敷で暮らした人たちは身分の違いがあってもみんな大切な家族だったんだと思う。時代に翻弄されて多くの大切なものを失って、それでも誰かを守るために嘘を吐き、罪を背負おうとする姿が悲しくて美しかった。第二部の誠の章からは最後までずっと泣きながら読んだ。誠があの時に見た彼女は最後の記憶の中の姿ではなく年を重ねた姿だったから、幻なんかじゃなくてすみれの鉢植えを置いていったのは彼女だと私は思ってる。きっと生きているうちに三人で秘密を弔えたはず、と。

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    選択肢のない時代の中で守り抜いたり愛し続ける強さを持った登場人物たち。時代考証とミステリーが上手く掛け合わされている物語でした。装丁も素晴らしい。

    0
    2025年09月10日

    Posted by ブクログ

    名家から発見された死体という、古典的なミステリーの幕開け。犯人が追い詰められていくスリルに没頭していた私を待っていたのは、想像を絶する「真実」でした。姉妹という最も近い存在でありながら、言えなかった言葉。そして、その沈黙を共有し、守り抜こうとした人々の深い愛。すべてが繋がった瞬間、騙されていた心地よさと、胸を締め付けられるような悲しみが同時に押し寄せ、最後にはただ泣かされました。

    0
    2026年03月27日

    購入済み

    あたたかなミステリー

    人からおすすめされて読みました。
    ミステリーはそこまで得意ではなく普段あまり読まないため、この本も読めるかな、と思っていましたが、読み始めると続きが気になり、一息に読んでしまいました。
    ミステリーですが、それだけではない、あたたかなお話しだと思います。

    0
    2020年11月07日

    Posted by ブクログ

    すみれ屋敷には罪人がいる、というお話(?)。

    名家の屋敷の敷地から発見された白骨死体、関係者の話を聞いていく中で、死体の身元、そして屋敷の秘密が明らかになっていく。

    過去の出来事の証言、曖昧な部分、知らない部分、嘘の部分、それぞれがそれぞれに語り、大きな絵図ができあがる。

    裏にある嘘、それを覆うようなおおきな嘘、なんとも悲しい物語でありましたなぁ。

    ゆっくりと明らかになっていく真相の流れに身を任せていく心地よさがありましたなぁ(?)。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    誰かを守るためについた嘘が、また別の嘘につながっていく。 悲しい話なのに、どこか温かさの残るミステリーだった。

    0
    2026年09月21日

    Posted by ブクログ

    過去の事件に対して、現代の探偵役が当時の数少ない生存者への聴き取りでピースを集めて真相に迫ります。ただ事件の発生は第二次世界大戦の前後と長い年月が経っているため、証言の記憶が曖昧だったり、隠し事があったりで複数の証言を組合せて行きます。この設定自体は面白いのですが結局、探偵役は事件を解明する訳では無く、最後に証言する人の裏付けにしかなっていないのが、やや尻すぼみの感じで残念でした。

    0
    2026年08月27日

    Posted by ブクログ

    美しいミステリ。
    途中からどんどん不穏な感じになっていくけど、最後はきれいな感じで終わる。
    誰かが誰かを想うたびに悪い方向に行っちゃうんだけど、それがまた切なくてイイ。

    0
    2026年07月30日

すみれ屋敷の罪人 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    宝島社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    宝島社文庫
  • タイトル
    :
    すみれ屋敷の罪人
  • タイトルID
    :
    694832
  • ページ数
    :
    322ページ
  • 電子版発売日
    :
    2020年01月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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