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鏡状門の発明により、世界中が数時間で繋がっている時代。東京駅の上空2200mに浮かぶ第11番ホームでは、三等駅員の少女T・Bが勤務しつつ遠い日の約束を信じ続けていた……。T・Bの相棒の狼犬“義経”の不在中に起きた事件を描く短篇と、貨物が乗客に変わるという型破りな状況に対処する中篇の2篇を収録。
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Posted by ブクログ
前作読んだのがだいぶ前で、設定的なところを忘れちまったので読み返さないと。スワロウテイル・シリーズとの接点が濃くなってきて面白かったです
本書はシリーズ2作目。前作で描かれた世界設定や主人公の秘密をすっかり忘れてしまい、時々挟まれる説明セリフで思い出しながらの読書でしたが問題なし。2200m上空、一日に3本しか列車の来ない静かなホームをイメージするのも楽しいです。
「θ」シリーズの二作目で、目次の章番号も引き継いでいます。 二章収録されていますが、両方とも印象に残る作品でした。 「本と機雷とコンピューターの流儀」はコンピュータ上の電子戦に関連したお話です。 情報系の人間としてはありふれた話題ですが、同時にとても面白いテーマです。 θ世界の人工知能の「強さ」、...続きを読む「人間臭さ」を素敵に思います。 「ツバクラメと幸せの王子様と夏の扉」の方は色々詰め込まれて語り尽くせませんが、 やはりスワロウテイルシリーズとの関連が印象深いです。 同一の世界線上ではなくともどこか通じている、 そういった作者の想像が垣間見えて嬉しくなります。 余談ですけど、静樹さんが将棋をやるのは 似合っているような似合っていないような面白さがあります。 ある意味で「本と機雷と~」から繋がった導入に見えますね。
たかが六十万人の命……いいえ、たとえ地球上すべての人類を天秤にかけたってあなた一人の幸福を、エゴを受け入れる寛容さなくして、なにが人類ですか。なんのための社会と言えるのですか
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