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Posted by ブクログ
人は24時間365日を生きているけれど、その大部分を他人は知らない。
一緒に過ごしたり、話を聞いたり、SNSを見たりしても、それはその人のほんの一部でしかなく、その裏には誰にも見せない苦しみや悲しみ、迷いやずるさがある。
この物語は、そんな人には見えない部分を「ゴンママ」という存在を通して、とても丁寧に描いているように感じました。誰かに相談し、何気ない一言をもらうことで、その人の誰にも知られていない時間や気持ちが少しずつ変わっていく。
楽しそうに見える人にも、きっといろいろなことがある。親子、兄弟、仕事、恋愛、結婚。朝昼晩、春夏秋冬、それぞれの人がそれぞれの時間と気持ちを抱えて生きている。
そんな当たり前だけれど忘れがちなことに、改めて気づかせてもらえた一冊でした。物語も面白く、心に残る言葉も多い、とても好きな作品です。
Posted by ブクログ
餞別
連作短編集
各編はスポーツジムの会員たちが主人公
思春期の高校生の娘との関係に悩むサラリーマン
ジムに通い体を絞ることで得た心境の変化とは?
人気漫画家の美鈴
人気すぎてしばらく実家には帰れてない
学校にも家庭にも居場所がなく
屈折している男子高校生のシュン
事務局には通うもののダラダラとトレーニング
が、ある人物とジムで出会ったことから
本気てトレーニングに取り組むことに
マシンガントークが特徴の歯医者だが
実は無言恐怖症で、その理由が徐々に明かされる
セロテープで本のカバーの補修をしてはいけない
零細企業の社長、妻を亡くすもまだまだ現役
69歳
ゆとり世代の社員との距離を感じるが
意外にも、、、
自身に重ねて読んでしまった
最後は5人の登場人物にそれぞれ関わる、
個性的なキャラクター
身長2メートル筋骨隆々の権田ママ、略してゴンママ
ゲイ
全ての作品は彼女の経営するスナック
彼女の胸の内に秘められている孤独感
それを癒す言葉
どの作品にもカクテルとそれを意味する言葉が登場
気持ちを花言葉に例えて花を贈るように
カクテル言葉をうまく小道具に使っている
Posted by ブクログ
【あらすじ】
身長2メートル超のマッチョなオカマ・ゴンママ。昼はジムで鍛え、夜はジム仲間が通うスナックを営む。名物には悩みに合わせた特別なカクテル。励ましの言葉を添えることも忘れない。
いつもは明るいゴンママだが、突如独りで生きる不安に襲われる。その時、ゴンママを救ったのは、過去に人を励ました際の自分の言葉だった。
笑って泣ける人情小説。
こんなこと書いて大丈夫なのか?と思うほどガッツリな下ネタも交えて展開されるゴンママと愉快な仲間たちの日々。
森沢明夫さんはこんな作品も書くのか!と少し驚きました。
笑えて泣ける、とは正にこの作品の良さを言い得ているなと思いました。
【ゴンママ名言】
①
言葉ってのはね、大事なことほど小声でささやくものなの。その方が相手の心の奥にまでしっかり届くんだから。
②
あなたが生きられるのは、いまこの瞬間だけなのよ。過去と未来を思い煩っても、それは無駄なだけ。
やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている「いま」が不幸になっちゃうだけでしょ?
それにね、まだ来てもいない未来を不安がっても仕方ないじゃない。
大切な「いま」をつまらなくするだけだわ。
いまこの瞬間だけをしっかり味わっていきなさい。
「スナックひばり」のような、自分が自分らしくいられる素敵な場所が自分にもあったらいいなと思いました。
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