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身長2mはある見た目はこわもてでマッチョなオカマのゴンママとスポーツジムで筋トレを通じて知り合った仲間たち。
典型的なオネエ言葉で話すゴンママはスナックひばりのママであり、いつも相談される側の人。人の気持ちを読み取り、明るく的確なアドバイスをしてくれる。そんなゴンママだって時には孤独や淋しさと戦うこともある。第6章に出てくる「幸せに生きる極意」はグッとくるものがある。
読んでいて笑いあり、涙あり、感動ありで心がほっこりすること間違いなしの作品です。
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Audibleにて。
全六章から成り立つ、笑いあり涙ありのストーリー
舞台は、身長2メートル超のマッチョなオカマ・ゴンママを中心に、個性的な仲間が集うジムと、ゴンママが経営するスナックひばり。
それぞれの章で異なるメインキャラが登場し、その人物の視点で物語が展開する。
マッチョなオカマがバーを経営するという独特な設定や、見た目からは想像できない、ゴンママの優しさやユーモアから、登場人物たちが成長していく姿が描かれていた。
各章の様々な登場人物の悩みや痛みを共有し、それを乗り越えるプロセスを見ることができた。
笑いと涙が交錯する心温まるストーリーで、ゴンママが放つ言葉とウインクに心掴まれた。
なんだか、今すぐ筋トレしたくなる…
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晴れ時々笑い所により涙なかなかの作品でした。登場人物によってエピソードがあって、もたつき感がなく良かったです。実写化されたら見てみたい作品でした。
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お世話になった人に温かい気持ちになれる本をプレゼントしたくて選定した本。
自分用にも購入して、読んで良かったのでプレゼント確定しました!
ゴンママの1つ1つの言葉が押し付けがましく無い、教訓になる素敵な言葉ばかりでずっと大切にしたい本。
スナックひばり、飲みに行ってみたい!
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「いいこと?人生に大切なのはね、自分に何が起こったかじゃなくて、起こったことにたいして自分が何をするか、なのよ。起こったことなんて、そのまま受け入れればいいの。どうせ過去は変えようがないんだから。でもね、考え方ひとつで、起こったことをチャンスに変えることはできるの。ピンチはチャンスよ。」
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紙ヒコーキと自分が、目に見えない「糸」でつながっていて、紙ヒコーキが飛ぶほどに、自分の内側からその「糸」がスルスルと引き出されていくような気がするのだ。そして、その「糸」が引き出されるほどに、自分が何かから解放されていくような、そんな快感を味わっていたのだった。
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「シャチョーさん、言っとくけど、他人は変えられないわよ。変えられるのはシャチョー自身よ。」
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やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている「いま」が不幸になっちゃうだけでしょ?それにね、まだ来てもいない未来を不安がっていても仕方ないじゃない。大切な「いま」をつまらなくするだけだわ。
つらい過去になんてとらわれないで、未来の不安もぜーんぶ忘れて、いまこの瞬間だけをしっかりと味わって生きなさい。
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身近な人の紹介で、この本を手に取った。最近作家さんでまとめ読みすることが多く、おそらく進められなかったら出会わなかっただろう。そんな自分が恥ずかしい。それほどまでに好きな小説になった。
登場人物は、体躯2mムッキムキスキンヘッドのオカマ、ゴンママ。そしてその筋トレ仲間愉快な面々。短編集で、オムニバス的に繋がっていく。
不思議と登場人物達に感情移入してしまう、でもそれが全く苦しくない、温かさを持っている。胸を締め付けられるような強烈さで移入するのではなく、なんというか、そっと毛布で包まれるような、そんな感じがした。
私は特に、2話目の美玲さんの話が年齢が近いこともあり、胸に染みた。
「阿吽」素敵な教えをこの本からもらった。
大切に胸に刻んでおきたい。
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p144 「学校という場所は、俊介にとって"空っぽな水槽"だった。すぐそばにはクラスメイトたちがうようよいるはずなのに、でも、網ですくってみても一匹の魚すら入っていない―そんな虚ろな水たまりでしかなかったのだ。だから俊介は、この世界を、とてもシンプルな四文字で言い表すことができた」
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大人のジョークがちょっとスパイシーで、キャラは色モノ。なのに読めば読むほど登場人物が好きになっていく風変わりで深いドラマ。
物語の軸をなす筋トレ、いやこの際「肉体的苦痛を自ら与える」ことがトランキライザー(精神安定剤)代わりという話に全速力でうなずく。
PFC管理と宅トレに励む一人ライザップ状態の私は立派な依存症。筋肉だけは私を裏切らない。減薬のために始めてマインドフルネスや自己肯定感アップになったものの、次に襲ってきたのは筋トレできない日の憂鬱。薬より中毒性高いじゃん(笑) そんな寂しい中年男の背中をさすってくれるような救いのある作品。もうBGM替わりに何度もおかわりできる。
目から何か出てきそうな次のセリフも熱い。
──夢はね、必ず叶えなくちゃダメなの。(中略)
叶えるとね、あ〜ら不思議、あなたの過去が変わるのよ。ああ、私のこれまでの人生は今日この日のためにあったんだって。その瞬間、まるでオセロの黒いやつが端っこから一気にパタパタと白に変わるように、辛かった過去がキラキラした大切な思い出に変わるのよ(全てオカマ口調で)─
ゴンママ〜、素敵すぎです。
2024年一番の名ゼリフ。
プラトー(筋トレ停滞期)を打破するにはスロートレーニング。丁寧に筋肉の声を聴く。これも人生苦しい時の突破口につながりそう。
森沢明夫さん、ハズレなしです。どうか続編お願いします!(土下座)
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〚権田鉄雄の阿吽〛が、おもしろかった。
〜 一瞬のいまを、大切に生きる一 。〜
私も シャンディ・ガフ のカクテルで乾杯したくなりました。
今日も お疲れさまでした!
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バーを営むマッチョなオカマ『ゴンママ』がもう大好き。ゴンママのまわりに集まる人達も癖があって飽きない。(シュンくんかわいい。)大切なことに気付かせてくれる言葉が多くてハッとさせられます。随所に散りばめられた下ネタもお気に入りです。
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タイトルから想像がつかないお話しです主人公のゴンママは、身長2メートルで体をジムで、鍛え、夜は、スナック経営ですお店に来る人達に、的を得た励ましの言葉を述べでも一人寝る時は、時計の針の音を聞くのが響いていて、寝られなく自分は、孤独感を感じたところが人間らしく様々なお店に来る人達を励ましたり助けたりする人情物語です孤独も、人には、必要なものと感じました。
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⭐︎9.8/10.0
とにかく温かい、ハートウォーミングな人情小説でした。
恥ずかしながら、カクテル言葉の存在をこの小説で初めて知りました。
そのどれもが各章の主人公の心のありようと置かれている状況に最適で、それに合わせてゴンママが差し出す人生の真実めいた台詞に胸を打たれました。
それは具体的な状況においてささやかれるからこそ際立つ、大袈裟ではないけど、心の奥底まで満たしてくれる心の栄養。
〜〜〜〜〜〜〜〜心に響いた言葉〜〜〜〜〜〜〜〜
「いちばん騙しやすい人間は、すなわち自分自身である」
「誰かを愛して誰かを失った人は、何も失っていない人よりも美しい。でもね、愛した人を失わないように努力をした人だけが、きっと美しいのよ」
「目の前の他人って、じつは鏡の中の自分の姿だってこと」
「一瞬のいまを大切に生きる。阿吽の阿は、五十音の始まりの『あ』で、吽は終わりの『ん』のことで、つまり阿吽はこの世の全てを表す禅の言葉。この世の全ては、阿と吽のあいだの一瞬のいまにしか存在しなくて、あなたが生きられるのも、いまこの一瞬だけなのよ」
「やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている『いま』が不幸になっちゃうだけでしょ?それにね、まだ来てもいない未来を不安がっても仕方がないじゃない。大切な『いま』をつまらなくするだけだわ。
辛い過去になんてとらわれないで、未来の不安もぜーんぶ忘れて、いまこの瞬間だけをしっかりと味わって生きなさい。
それが、禅の『幸せに生きる極意』なのよ。
いま、この瞬間のことだけを考えて、自分なりに素敵に生きればいいの。いまを素敵に生きれば、未来はその延長線上につくられるから、きっと素敵なものになるのよ」
こうして挙げたものだけでもどれも素敵だけど、他にもたくさんあって、各章の主人公が自分で気づいて発せられる人生訓も本当に素敵。
『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』以来、3作目の森沢明夫さん作品。
これはさらにハマりそう(これを書いている時点で本棚に『エミリの小さな包丁』が控えているからもうすでに彼の虜です笑)
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若い頃アルバイトでバーテンダーをやっていましたが、カクテル言葉は初めて知りました。
どの話も人の優しさや生きていく苦しさなどリアルに伝わってきました。
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みんないろいろ悩みを抱えて生きているよね。
自分も最近悩むことがあったけど、話を聞いてもらって、考え方変わったり、気持ちが楽になることってたくさんあるなーって思った。
ゴンママのバーは人生の保健室って感じでステキです。
ゴンママの人生もステキな人生でありますように。
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辛い人生を前向きに生きようと描いている本は何種類か読みましたが、短いスパンで読んでいたので正直飽きていました。 でもこの作品は辛い人生の中に笑いや納得させられる事が散りばめられているので、飽きずに読めました。
ゴンママ最高。
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森沢さんらしい温かみのある人情話でとてもホッコリする作品でした。
本作は1つのスポーツジムとバーを舞台にした連作短編集。スポーツジムの常連であるマッチョのゴンさんが、自身がマスターを務めるバーで出会う人の悩みを解決するお話。
本作の特徴としては、マスターであるゴンさんのキャラクターだと思います。マッチョかつオカマという個性の強いキャラで、そのセリフもジョークが多く、思わず笑ってしまう場面も多いです。しかし、ジョークを交えつつも、その人の悩みに対しては真摯に向き合い、人の良さが感じられるのが良かったです。
親子の関係性や、仕事との向き合い方、青春の悩みなど共感できる悩みも多くて、多くの人に刺さる小説なのかなと思いました。
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ガタイのいいオネエ、ゴンママ。ジムの仲間たちにさりげないアドバイスをくれるとても素敵な人だけど、将来の不安があったり普通の人間だった。
4章で泣かされた。でも最後の阿吽の話もよい。自分も将来が不安になることもあるけど、この話を思い出して今を大事に過ごしたいと思う。
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クスッと笑えるエピソードも泣けてくるエピソードもどっちも詰まった1冊です。第4章がおすすめの場面です。悩みがなさそうに見える人もこんな事を考えてるんだなって人の胸の内を垣間見ることができ、ほっこりした気持ちになれると思います。
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作者が描き出すとにかく優しい世界。
みんな苦悩を抱えながらも明るく振る舞い支え合いながら仲間を鼓舞する。
読み終えてとても清々しい気持ちになる。
期待を裏切らない。
阿吽という言葉、大切にしたい。
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短編だけと、次の話の登場人物が前の話に出てくるのが最近あまり好きではなくなった。
しかし、これは最後にバーのママの苦しみも書かれていて、達観した人物にうまくまとめられてなくてよかった。
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こちらも会社の先輩にお借りした一冊。
おっと、この装丁!
知ってる!!
皆様の本棚で何度も拝見したヤツだ!期待度マックス(*^▽^*)
身長2メートルを超える大きなマッチョなオカマ(笑)通称ゴンママは、昼間はジムで体を鍛えて、夜はスナックを営んでいる。
スナックは普段ジムで顔を合わせる楽しいメンツがそれぞれ悩みを抱えながら訪れる。
ゴンママのお店では、そこで働くカオリちゃんが、それぞれの悩みに合ったカクテルを作ってくれる。
ゴンママの素敵な話に励まされ、そこに通う人は笑顔にさせられる(*^▽^*)
そんなゴンママにも不安があった。。。
連作短編で、ジムのメンバーが順番に描かれる。
うだつの上がらないサラリーマンの本田宗一。
実は売れっ子の少年漫画家の井上美鈴。
親が離婚し、父親と暮らす高校生の国見俊介。
娘を亡くし悲しみのどん底に沈む歯科医の四海良一。
広告代理店社長の末次庄三郎。
そして最後に通称ゴンママ、権田鉄雄。
それぞれが短編なので、短編嫌いの私にはもちろん物足りないのだが、登場人物は最初から最後まで繋がる為読みやすい。
どれも森沢先生らしく、ふわっと心温まるようなお話ばかり(^_^)
歯科医の先生のお話は、悲しみの度合いが強くて、なかなかにくるものがあった。
どの作品も魅力的な作品で、隙間時間に読みやすい(*^▽^*)
Posted by ブクログ
筋トレ雑誌「トレーニングマガジン」に連載していた作品を単行本にしたもの。
なので舞台がジムとジム仲間で、ガタイのどデカいオカマが営むバーに集うジム仲間各人の人情話で構成されているけど、それぞれの逸話がけっこう奥深いのです。
とりわけ気に入ったのはちっぽけな広告会社の社長の章、著者 森沢さん色が一番感じられるスカっとした章ですね♪
Posted by ブクログ
オムニバスだが、各話がもう少し絡み合うのかと期待していたが、、つながりは筋肉!
筋肉が成長し、それ以上に心が成長する人達のホッコリするお話たち。
Posted by ブクログ
読み始めは軽薄な感じだったので、本の選択を失敗したかと思ったけれど、どの章もそれぞれにいい結末で、読んでよかったなぁと思った。
いい人ばっかりだなぁ(^^)
Posted by ブクログ
読書で元気になりたい人とかには最適かもしれない。
章ごとに分かれてるし読みやすいと思う。
良い人間しか登場しないので世の中のリアルを求める人にはどうだろう
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常々筋トレは心の栄養に良い効果があると思っていたが、そんな思いを具現化したような小説があった(笑)ゴンママの過去の話をもっと読みたかったが、全体としては心が温まる小説だった。
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✳︎いわた書店さんの”一万円選書”より。
おしごと後に読んでた、こころ安らぐ小説。
マッチョなオカマ”ゴンママ”が通うジムと、経営する「スナックひばり」が物語の舞台。情景が浮かびやすい人情物語。
池上冬樹さんも解説で書かれてましたが、悪人が出てこないオムニバスなので良いのだけど、わたしにはちょこっと物足りないんです。
物足りないというか、こんな善人100%社会構成は人間社会ありえないから、のめり込めないんですね。でもそこが、おしごと後のやすらぎにちょうど良くも