【感想・ネタバレ】おいしい季節がやってくる。のレビュー

あらすじ

海の家でひと夏アルバイトをすることになった大学生の海夏人。灼熱の太陽のもと、ひたすら焼きそばを作る機械と化すが・・・・・・(「夏の鉄板前は地獄」)。震災で夫を亡くして以来、孤独に生きてきた冬美。スーパーで万引きしようとした空腹の小学生に、夫が好きだった豚汁をふるまって――(「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」)。巡りくる季節と人と命をつなぐ、とびっきり美味しいごはんの物語。個人経営の飲食店を舞台に、美味しい料理と温かな人間模様をオムニバスで綴ってきた人気シリーズの第三作!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短編エピソードも温かく、エピソード同士が少しずつ繋がっているのも読む楽しみになっています。それぞれのエピソードに出てくる食べ物を作って見たり食べたくなる本です。

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2025年11月27日

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ネタバレ

短い話の集まりみたいな感じですが、少しずつ繋がりがあり、それぞれ感動する話でおすすめです。

個人的には最初はそこまでかなと言う印象ですが、あとの話が感動的だったたので星5とさせていただきました。

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2025年11月23日

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時折、書物で「美味しい思い」がしたくなる時がある。
今、まさにそんな時期でこの作品にも手を出した。
思いのほか、登場人物の人生が重すぎて、軽い短編ものを読みたい気分だった
私にはズシッとくる章ばかりで、気の抜けない読書となってはしまった。
しかし、これはこれで滋味がある。人一人の人生に軽いものなんて、無いものね。
「美味しさ」はどの章からも存分に感じ取ることができたので満足。

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2025年10月12日

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アプリに読みたい本はあるけどやはり本屋でぷらぷらしながら手に取るのは楽しくワクワク感ある。この本がそうなんです。で素晴らしい出会いでした♪ゆっくり余韻を味わって感想を伝えたくなる。そしておにぎりではなく人と人とを結ぶ「おむすび」と豚汁‼️とにかく読んでみてください‼️間違いは無いと思う。本は本屋で探すべし❗️つくづく思わせてくれる本です♪

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2025年10月09日

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大好きなシリーズ。読み終わるのがもったいなくてゆっくり読みました。
どれも感動してしまう。最後よかったなと思わせてくれる。短編なんだけど、繋がっていくことにまた感動。

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2025年07月19日

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春夏秋冬、どの料理の話も雰囲気がガラッと変わって楽しめました。間あいだのおむすびの話もほっこりしていて良かったです。この本を読んだら、おむすびと豚汁が食べたくなります。

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2025年06月23日

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ネタバレ

心温まる食事にまつわるお話…読んでてほこほこしてくるのでこのシリーズ大好き!
豚汁の話が特に良かった。優しさが巡り巡って誰かの明るい未来に繋がってるってすごく素敵!

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2025年06月15日

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面白かった。主役を交代しながらの短編連作。でもどこかしら繋がりがあるような、そんなお話。
表紙から美味しそうと思ってたけど、作ってる状況、料理が目に浮かぶ。分かりやすかったのは焼きそばだけど、豚汁をすすった時のホッとする気持ち、美しい料理に込められた感謝の心、コテで作るオムライスの職人魂、春夏秋冬の季節の情景とともに流れていく。私は秋が好きだなあ。でも冬も目頭が熱くなる。
最後がしっかり繋がれるのもよいね。

前作あることに気づいてなかったので、そっちも読みたいな。

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2025年05月28日

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行成先生ごはんシリーズ第三弾。これまた、お腹が空く小説ですね笑。4つの章のそれぞれのストーリーからラストの収束へと素晴らしい構成とあたたかい文章。泣いてしまう。続編への期待大です。

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

はぁ……良かった。
行成さんの食べ物小説が大好きなんですが、今回は1~2巻を更に上回るおもしろさでした。

作中の『料理は人を繋ぐ』のフレーズ
本当にその通りだと思います。
温かく、ときに苦い、思い入れのある料理が紡ぎだす物語に感情が忙しかった!

特別好きだったのは、
「夏の鉄板前は地獄」
めっちゃ楽しそうで羨ましかった。テンションが上がり、ニマニマしながら読んだ。
私も鉄板で「しゃりん」がやりたい。

「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」
東日本大震災の描写あり。大きな悲しみと温かな思い出の詰まった豚汁の物語にしんみり。
きっと、知らない間に誰かを励まし、励まされてる。

ちょっと切なく爽快なもの、主人公の心情にホロリとしたもの他作品もいい。
4つの短編1つ1つの満足度が高いうえ、間に挟まってる「おむすび交響曲」もかなり良き!
じんわり心が温まり満たされる短編集。
食べ物小説が好きな人にお勧めしたい。

『これ、おいしいんだよ、食べると幸せになれるよ、と、教えてあげたい、伝えていきたい食べ物が、この世界にはたくさんある。』

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2025年05月10日

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前の2作がおもしろかったので、3作目もいただきました。
1作1作はもちろんおもしろいけど、登場人物が思わぬ形でリンクして感動。
おむすび交響曲のラストは、人と人との不思議な巡り合わせに温かい気持ちになること間違いなし。
フィクションとはわかりつつ、現実にもこういう、自分たちでは気づいていないだけの、運命的な出会いがたくさんあるのかもしれない。そう思いたいなと思った。
とにかく豚汁が食べたくなる!!
具沢山の豚汁とおいしいおむすび!
これからの季節にぴったり〜
豚汁を食べるたびに、すてきな女性のことを思い出すだろうなぁ。

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2025年11月02日

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それぞれ季節の中で、料理を作る人に焦点を当てたお話たちでした。間に挟まるおむすび屋さんの話も人と人を繋ぐようなお話で、どれも熱く、心が温かくなる。
たとえ料理を作る動機が始めは利己的なことだったとしても、食べてくれる誰かを思うことで作り手の心に温かなものが宿っていく様は、とてもグッときました。
とくに、『おむすび交響曲』内で度々登場する「おむすびは人と人とを結ぶもの」と言う言葉が心に響きました。
おむすびは日本人なら誰でも馴染みのある食べ物で、簡単に作れるようで加減が難しく、シンプルなのに奥深い食べ物だと思います。
それが作中でも登場人物たちを繋いでいき、どんどん「美味しい」という幸せの輪を広げていく展開にほっこりしました。
色々な美味しいものが登場しましたが、個人的にはおむすびと具沢山の豚汁が無性に食べたくなります。

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2025年10月27日

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油の匂いにまみれた暖簾をくぐると、
そこには労働の汗が立ち昇っている。

飲食店は、作家にとって
市井の人々を味わい深く描く舞台装置だ。

皿の縁に残るソースの跡まで、
人生の伏線に見えてくることがある。

それは、意味を欲しがる人間の癖。
ちょっと面倒くさくて、でも愛らしい。

誰もが気づかぬまま
その癖をそっと育ててきたのだ。
社会の片隅で、自分自身の物語を
静かに煮詰めながら。

意味なんて、あとから付いてくる。

作家とは、その「あとから」を
少しだけ先回りして拾う人たちだ。

そして読者は、その一杯の描写に
自分の物語の匂いを感じてしまう。

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2025年10月21日

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「本日のメニューは」「できたてごはんを君に」に続く3冊目の短編集。
タイトルから想像できるようにどれも美味しそうなものだらけの3冊です。
そして今作もまた温かい人情が感じられます。
母から子へそして孫へ。繋がる想い。
血の繋がりは無くても、想いのこもった食を通して繋がる温かさ。
色々な温かい人と人との繋がりが読めます。
美味しい豚汁が飲みたくなりました。

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2025年10月15日

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ネタバレ

料理を作る人と食べる人、それぞれのドラマがあつて読み終わったあとはおいしいご飯を食べられることいつも自分を支えてくれる人へ感謝の気持ちを感じさせられた。

特にマイ・ハート・ウィル・ゴー・オンという章は、亡き夫が好きだった豚汁が巡り巡って誰かを救っている話で、豚汁を作った奥さんはかなり困難な状況だったけど、豚汁を作って自分を奮い立たせ、またそれが誰かを救っているという繋がりに感動した。

他の章でもおいしいそうな食事が出てきて、どれも食べたくなってくるお話ばかりだった。食べることは生きること、というように人生と食事は密接に関わっていると思う。ただ栄養をとるだけではなく、時に食事は自分自身を支えてくれる、救われることもあるんだと思う。

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2025年09月30日

Posted by ブクログ

何故か自分が全肯定されたような 感じで涙がこぼれました。 なんでだろ?
とても 良いお話でした。このシリーズ大好きです!続編を心から期待しています。

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

料理関係の物語りにありがちな、やや大袈裟な部分は有りつつも、手軽に読めて、短編毎のストーリーに繋がりもあって、素晴らしいエンタメと思った。

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2025年08月06日

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短編集ならではの、少しずつお話が繋がっているのがお気に入りポイントです。
特に好きなお話はマイ・ハート・ウィル・ゴー・オン。
美味しいご飯が食べられることを当たり前と思わず、1回1回の食事を大切に生きていきたいと思いました。

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2025年08月03日

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ごはん小説シリーズ3作目。

今作も前作にも登場の人たちが「食」に拘り「食」で人を繋げて美味しい料理を提供し、みんなが幸せに感じる短編となっている。

○YORO〜キッチンカーを経営している綱木が、お世話になった料理人・前沢の孫娘のためにオムライスの作り方をレクチャーし、ついにはキッチンカーでもオムライスを…。

○夏の鉄板前は地獄〜大学の同級生の地元で海の家でバイトをすることになった海夏人が、焼きそばを作り続ける。夏だ!これこそ夏!そして焼きそばはテッパン!

○サンクス・ギビング〜TV番組でADを務める野村千秋が、オーベルジュを取材することになり同行した先に実家(パセリ農家)があって…。

○マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン〜亡き夫の50回忌法要を終えた貫井冬美が、これまでの人生を振り返る。原点ともなる豚汁は、ここだったのかと。

今回は、短編の間におむすび交響曲が入る。
季節を巡って短編にも関係する内容は、やはり読んでいてもこれまでの繋がりを感じて安心できる。
おむすびと豚汁の組み合わせと母が祖母から継がれたおむすびは、今度は娘の秋穂へと継がれていくのだろう。
秋穂の旦那さんが高井直というのもこれも不思議な縁。

人の繋がりも感じるが、もちろん食に関しても深く愛情を感じる。




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2025年07月17日

Posted by ブクログ

おいしい季節をむぐる物語・・・

改めて思うが、ご飯物の小説はいいです。
今回は季節をテーマにしつつの短編です。
個人的にはどれも好きな話でした。選べない安定感がありました。
でも、最後の『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』も泣きそうになりました。

料理に対する人達の思いや熱意などもすごく感じました。
また、一つのことが沢山の人達を巻き添いにして大きくなる。
それがまた、爽快で面白いです。

自分も心から誇れるもんを好きで仕方がないもんを見つけたいものです。

「本日のメニューは。」シリーズは心が温かくなるので好きです。
でも、恥かしい話が「本日のメニューは。」読めていません。
近いうちに読む予定です。

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2025年06月07日

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春のオムライス
夏の海辺の鉄板焼きそば
秋のフレンチ
冬の豚汁
季節の変り目におむすび交響曲

ある季節になると食べたくなるもの?
懸命に作られたものは美味しくて優しい?

思い返してみる「おいしい」って言われたことは?……… やっぱり ないか……


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2025年05月27日

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ゆるやかにつながってる短編集。
豚汁が辛かったけど、久々に作りたくなった。
前二作があるらしく、読みたいな

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「YOLO」
前作から続くリック、ナンシー、綱木の話。
綱木が新たなステージに進むと感じの話で
飲食店の個人営業の大変さなんかも知ったけど
当の本人たちが仕事が楽しいからと言い切る
姿がカッコよかったな。

「夏の鉄板前は地獄」
地方の海の家って大変そうだけど、
それでもなんだこの人はと思ってた海の家の
オーナーの考えにすごく共感?同意?
たしかにこういう人がいないと地方都市って
どんどん寂れていくし、お客さんが少なった
からといって海の家がなくなっていったら
それもきっかけの一つとしてどんどん
その地域が寂れていっちゃいますもんね。
この話を読むまで海の家なんて
ぼったくりだと信じて疑わなかった。

いやいや鉄板の前で死にかけながらも
無心で焼そばを作る海夏人、何だかんだ
いっても自分で作ったやきそば一つでもひとに
美味しいって言ってもらえるだけでもうれしい
よねって思える話だったし、海夏人の機転で
出来た海鮮塩焼そば絶対おいしいですよね。

「サンクス・キビング」
パセリは飾りじゃない!親子の距離をぐっと
縮めてくれた素敵なスペシャリテを作る
パワフルなフランス人シェフと日本人が
忘れがちな「いただきます」やシェフとの
つながりでその地域が少しずつみんなが
いい方向へ向かっていく話でした。。

「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」
愛する人を亡くし元々だったがただの
作業と思って作っていた豚汁を
愛情を受けられない子供にだた美味しく
食べてほしいとこころこめて豚汁を作る
ちょっといいシーンだった。そしてその縁が
まわりまわって冬美のところに届いた時は
ちょっとジーンときました。
人生を変えるほどの「豚汁」、そして
すごく大変だったろうけど素敵な生涯だな。

各話の間の「おむすび交響曲」が各話を
絶妙につないでいたり、話のその後を
ちょろっと覗き見ている感じや
各話のそこそこキーになる話なんかも
描かれているので面白かったです。
何だかんだとここで話がいい方向に
急展開している気もしましたね。。
そしてここでも「豚汁」がつなぐ縁、
おむすびは 人と人とを むすぶもの、
そしてつながった縁、ほんとに全体を通して
こころがほっとするいいお話ばかりでした。

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

四季をテーマに食がメインの短編。
物語の中間に差し込まれるおむすび屋さんが前半の物語の後日談になっていて楽しめたし、おむすびの具も美味しそう。
しかもとん汁の話にも繋がっていて、巡り合わせの運命の締めくくりとしてしっかりと決着した終わり方だった。

個人的には夏の焼きそばの話が好み。ひと夏の恋と情熱があって海に行きたくなってきたな~。ゲレンデ飯とかもそうだけど、ああいう所の食事って割高だけど、疲れてる体に染みる。
ジビエの話も破天荒なクロエさんに振り回されるスタッフのバタバタした物語だったけど、ジビエのルーツや料理人としての視点を垣間見て少し勉強になった。
とん汁の話は切ない終わり方。しかしおむすびととん汁が繋いだ縁が続いていて微笑ましかった。

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2025年09月04日

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「本日のメニューは」から
「おいしい季節がやってくる」へ。
各章が繋がっていて全編通して
おいしい。嬉しい。幸せ。

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2025年06月28日

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美味しいものが題材になっていて、切ないお話が詰まってた。オムライスも豚汁も作りたくなった。おむすびも凝った具材もつくってみたくなる。美味しいご飯で繋ぎ止めたいなぁ

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

オムライス、焼きそば フレンチ 豚汁、おむすび 食に関することだけど、何をするのも大変だと思った。店を出すのも食を提供する事は本当に楽なようで人一倍苦労がある。体のほうも体調が悪くなると売り上げに響いて、頑張って仕事する事は大事だけど、お客を相手は本当に大変だ

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2025年06月13日

Posted by ブクログ

できたてごはんを君に。
本日のメニューは。
と続いて行成さんのご飯小説。
最後の吉田さんの解説にもあるように、この本一冊でも楽しめするけど、3冊続けて読むと継ぎ足しのドミグラスソースのように味わい深いものになるよ。私はこれを読むために再度読み返した!

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

ごはんシリーズ3作目。
ごはん小説がやっぱり好きだってことを再確認。
自分では作らないようなプロの味の話も好きだけど、作中に出てくるオムライスや焼きそばみたいな庶民的なごはんの話は、生活に密着している感じがしてやっぱりいいなと思う。
特に好きだったのは「マイ·ハート·ウィル·ゴー·オン」。夫が好きだった豚汁が、人と繋がるきっかけになっていることに温かい気持ちになった。
これだけ皆んなに愛される豚汁ってどんな味だろう?

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

海の家でひと夏アルバイトをすることになった
大学生の海夏人。灼熱の太陽のもと、ひたすら
焼きそばを作る機械と化すが…。「夏の鉄板前は
地獄」など、巡りくる季節と人と命をつなぐ、
美味しいごはんの物語を収録。

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2025年05月31日

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