あらすじ
ダイニングカフェの新規開店に向け、看板メニューのカレー開発に励む璃空。一方で、妻の杏南はワンオペ育児で疲弊していて……(「スパイスの沼」)。若きパン職人・照星は、小麦アレルギーでパンを食べられない子供と出会う。それなら小麦不使用の超絶うまい米粉パンを俺が作る! と決意するが……(「ハッピバースデー・トゥー・ユー」)。食べることの本当の喜びを教えてくれる、「美味しい」と「幸せ」がたっぷり詰まった史上最高のごはん小説てんこもりの短編集! 『本日のメニューは。』に続くごはんものシリーズ第二弾!!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とにかく、みんなに読んで欲しい。
なぜなら少食の私が、トンカツ、ラーメン、カレーなど、小説に出てきたご飯を食べたい!と思えているから!
特に気を衒った展開ではなく、ごく"普通"のご飯小説なのですが、どうにも胸に刺さります…。
著者は私たちに教訓めいたことを上から教えるようなタイプではなく、ほんとうに日々の大切なことに気付いている人なのだろうなと感じました。じゃないとこんな素敵なお話書けない!
食べるために生きたい、そんなふうに思わせてくれる本でした^_^
Posted by ブクログ
ごはん小説の第二弾 「誰かを幸せにしたい」という飲食店の人々の思いも美味しい一冊。 前作の登場人物がまたでてきたり、そこからさらに他の人物と繋がっていくのがまた楽しい。 どの話も読んだ後にはその料理が食べたくてたまらなくなるー!
Posted by ブクログ
前巻に引き続きすごく良かったー!また一気読みしてしまった。
愛嬌があって魅力的な料理人たちがそれぞれの目標に向かって直向きに頑張る姿に元気が出るし、周囲の人たちの温かさにほろりとさせられる。読んでてすごくほっこりしてくるし、じんわり感動して涙出てくる。読んで良かったなと思える本だった!
Posted by ブクログ
初めて読んだ行成先生の作品。とんかつ、カレー、ラーメン、パンと日常にある美味しいものを見事に繋げるストーリー。個性的なキャラクター設定が素敵。菜乃花ちゃん、かわいいですね。読んでてお腹が空きます笑 順番的には、「本日のメニュー」から読むべきでしたが、、、
Posted by ブクログ
食にまつわる連作短編集。
とても良かった。
前作「本日のメニューは」を読んでいると面白さがさらに有るが、今作から読んでも十分に面白い。
前作を読んでいると、あの人が!とかあの店こうなったか!となることでしょう。
食にまつわるドラマがどれも魅力的であるが、出てくるキャラクターもまた魅力的である。
パン屋の兄ちゃんと姉ちゃんは勢いのあるいい人で自分の周りにいると疲れるかもしれないが楽しいだろうな。
米粉パンの話はラストまで読んでいると涙ぐんでしまった。
デリバリー少女の話がいい具合のアクセントになっている。
やっぱり今作も美味しそうな物だらけでどれも食べてみたいなぁ。
このシリーズは今後も続いていって欲しい。
Posted by ブクログ
短編小説が少しずつリンクしていくのを読んでいると
自分がその街に実際暮らしているような感覚になれて
私は好きです。
そのお話が幸せなものならなおさら。
美味しくて温かいご飯を食べたくなる作品でした。
Posted by ブクログ
かつ丼・カレー・ラーメン・パン…飲食店を営む人たちの心温まるエピソードがゆるりと繋がる短編集。前作『本日のメニューは。』に登場したお店や働く人のその後もちらりと覗える。
普段飲食店で何気なく注文して食べているメニューの裏にもきっと数々の試行錯誤があって。できたての料理を美味しく食べて欲しいという作る側の思いにハッとなった。忙しいとつい機械的に口に運んでしまうけど、一食一食を大切に食べないとダメだなぁと。
前作同様、登場人物がみんな優しくてあたたかくて、ゆるい繋がりだと思われたストーリーがラストで素敵な繋がりに変わる瞬間に感動。タイトルが活きる素晴らしい構成。
Posted by ブクログ
各短編の登場人物が絡み合って、最後に一つのテーマに収束していくのがよかった。
本日のメニューは。を読んでから間があいていて、細かいことは忘れてしまっていたので、すぐに読めばよかったと思った。
Posted by ブクログ
ふわっとろの金白が、狐色のカツを
やさしく包み込む。
揚げたての衣は、サクッ…じゅわっ…
出汁を吸って、旨みの泉へと沈んでいく。
小ネギがパラパラッと彩りを添え、
湯気とともに立ち昇る三つ葉の香り。
ご飯のひと粒ひと粒に染みる幸せ──
あら、今日はカツ丼の気分じゃない?
うーん、じゃあ、やりなおし。
玉ねぎが飴色にとろけるころ、
鍋の中では静かに魔法がはじまる。
トマトの酸味と赤ワインの深みが出逢い、
牛肉は、ほろり…と崩れる柔らかさに。
黄金に輝くルゥが器に注がれる瞬間、
花束がほどけるように、
スパイスの芳香が鼻先に咲きこぼれる──
え?カレーでもない?
うーーーーん、ならこれは?
キラキラと透き通る黄金のスープ。
鶏ガラの旨みが湯気に溶け、
焦がし醤油の香りが鼻腔をくすぐる。
しなやかに泳ぐ中細麺は、
箸で持ち上げればツルリと艶めいて、
スープをまとって口元へ誘う。
味玉の黄身はとろりと崩れ、
焼豚の脂の甘みと炙りの香ばしさが
ひと噛みごとに景色を塗り替える。
メンマの歯ごたえがリズムを刻み、
ネギの清涼が風を通し、
海苔がふわりと香るころ、
もう誰も、レンゲを止められない!
これだ…!今日は醤油ラーメンにします♪
お〜い、いったいチミは
レビュー欄をなんだと思っとるのかね?
いいんです。私は、胃袋と相談しながら
人生を決める女。
え?近ごろ食欲ない?
なら、この本をレンゲ代わりにどうぞ♡
Posted by ブクログ
「本日のメニューは。」からの繋がりも発見できて楽しめ、さらに「食」のこだわりもバージョンアップしつつ、人との関わりも濃密になっていく。
○ほほえみ繁盛記〜夫の死後、ひとりで切り盛りしていた女将さんが、見た目がオムライスのかつ丼を生み出した理由は…。
○スパイスの沼〜キッチンカーを綱木に任せて店舗を持った井上が、品数を増やすために考えたのはカレーで、スパイスの沼に入り込み…。
(ロコ・モーションのその後…井上に娘が誕生して現在、妻のお腹には第2子が)
○オンリーワン・イズ・ナンバーワン〜贔屓にしていた『らーめん味好』のマスターが亡くなり、愛好家仲間から引き継ぎを提案された西山すみれが、マスターと同じ店で修行していた『中華そば・ふじ屋』に助けを求め、店主の弟子らしき池田から指導を受けるが…。
(四分間出前大作戦でも活躍したアスリート系の池田くんが、熱い)
○ハッピーバースデー・トゥー・ユー〜『パン工房ぱんややん』の跡継ぎである長男・照星が、独立して米粉のパン屋を開業したのは、小麦アレルギーの女の子との出会いがあったから。
この長男もとにかく熱い、思い立ったら即行動するし、彼は他の店主も巻き込んでいく。
どこからそんなパワーが…と思うのだが、やっぱり根っこはみんないっしょで「美味しいごはんを食べてもらいたい」のと笑顔だろう。
今作品の短編の間に「ブルーバード・オン・ザ・ラン」を挟んでいる。
これはフードデリバリーでバイトをしているのは、おむすび狂詩曲で登場していた女子高生・日野ひかりの友人で高根実里である。
フードデリバリーをしながら見えてくるものも短編と関連があって楽しめた。
Posted by ブクログ
飲食業のみなさんの苦労と喜びが詰まった一冊。本日のメニューは。読後、こちらを読んだが、もう繋がりがすごい。料理は食べる人を想って作らなければ、ただの作業になってしまうという言葉が響いた。個人的にはヒーローになりたい池田さんはじめ、パン屋の兄ちゃんなど、熱い男達が好きだった!
Posted by ブクログ
読んでる最中からカレーを食べたくなる。
小麦アレルギーの子とパン職人の出会いの話が好き。アレルギーについて改めて気付かされることが多く、もっとグルテンフリーやアレルギー対応の食べ物が増えていったらいいと感じた。
Posted by ブクログ
商品開発(レシピ考案)は人生の真理を教えてくれる小説。
料理を食べ、みんなが笑顔にそして幸せになってもらうためには・・・
すべての話が心に刺さり、読んで気持ちよく読みを終える小説でした。
個人的には「ほほえみ繁盛」が好きです。
お二人の関係性が本当に優しくて心が温まります。
あんまり細く描くレビューするとネタばりになりますが、
全ての話には意味があって読み価値があります。
レシピ考案は人生の全てがひっそりと詰まっている感じがしてよかった。
前作の「本日にメニューは。」も読みたくなる魅力のある小説です。
Posted by ブクログ
ん〜!飲食店の皆さんの試行錯誤があるからこそ、美味しい料理を頂けることを痛感!笑子さんも璃空もすみれも照星にも共通する「目の前の誰かを喜ばせたい」という想いがステキ。あと、瀧井朝世さんの解説が多角的で面白く、作品の見方が深まってよかった。
Posted by ブクログ
『本日のメニューは。』の登場人物や場所も多く出てきて、続けて読んだからより楽しかったと思う。
今回の印象としては熱い男が多かったなぁ、というのと、アレルギーに対応させるのって大変だよね…といったところ。
相変わらずご飯は美味しそうだが、前作と比べて人の繋がりの方にスポットライトが当たっていたように感じた。
原動力が"ひとに喜んでもらうこと"で、自分の得意を活かせることは強いし羨ましいなと思う。
Posted by ブクログ
飲食店に関わる人たちの話であるが、本当にいつもありがとうと言いたい。でも本当の自由は難しい。人が2人いるだけでも自分の思い通りにはいかない、この世の中人と人とのつながりで生きていくそしてルールがある。その法律に従いながら何の仕事についてでも生きていく、ただ飲食店に携わっている人は、自由が少しある。自分の思うようにできる。ただ客が来ないと潰れることがある。難しい。何にしても頑張ることになる。
Posted by ブクログ
お腹がグーグー鳴って大変だった(笑)
飲食店の仕事は体力が必要だし、朝早くから夜遅くまで働き、休日も少なく、その割に給料はあまり多くない。そんな職業を続けるモチベーションはお客さんに美味しいと喜んでもらうこと。ってこの物語では言いたいようだ。キレイ過ぎ?でも全く違うとも言えない。食べる側の自分は、せめて残さず食べようと思う。
Posted by ブクログ
飲食店に関わる人達が登場し、各編で物語が展開していく連作集となっています。
それぞれの物語で出てくる食べ物が美味しそうに描写されており、読んでいてお腹が空く感じがします。
人に食べてもらうものを作るとき、美味しく食べてもらいたいとか喜んでもらえたらいいなと気持ちを込めて作るかと思います。各編でも主人公たちは食べてもらう人が嬉しくなるよう、試行錯誤している時から気持ちが込められています。心がこもった食べ物はいつもより美味しく感じることがあると思いますが、作った人の思いを知りしっかり味わおうとするためなのかなと思いました。主人公たちが作った食べ物はとても美味しいんだろうな…と感じます。
魅力的なのは食べ物だけではありません。登場する人達が問題に直面した時、素直に人に頼る行動をすることが描かれています。自分で解決できる問題であれば、自己解決するのが一番早いですが、そうじゃない時は誰にでもあると思います。その際に自分以外の誰かに協力を求める必要があるのですが、色々な思いがあって簡単にお願いできない事があります。各編の主人公は自分で解決できない範囲を理解し、他者に協力を求めています。自分の限界を知り、解決のために人を頼れる姿勢が取れる人は素敵で魅力的な事だと思いました。
ご飯を食べるとき、作ってくれた人に感謝を忘れずにしようと思えた作品でした。
Posted by ブクログ
オムライスのようなかつ丼が行列店になるまでの経緯、自分の店で出すカレーに凝りすぎる人、急逝した人気らーめん店の主人の後を継げるか?等の連作短編集
面白かった。腹が鳴った。「本日のメニュー」の続編。どちらもすごく好きだ。食とドラマの黄金タッグ
Posted by ブクログ
「本日のメニューは」から、すぐにこちらも手に取った。結果、正解!
前作で登場したお店や人物がたくさん登場しているので、すぐに流れに乗れてよかった。
ちょっと寂れつつある商店街にあるお店ということだけど、名物メニューがあったりアレルギー対応をしていたり…と魅力がいっぱい。
お店同士の繫がりも感じられて、温かい気持ちになった。
Posted by ブクログ
優しい人たちが営む飲食店のお話。
短編集だけど、あちこちにリンクが貼られていて読んでいて楽しくなる。
優しさいっぱい、お腹もいっぱい。
味も大切だけど、お店の人が笑顔だったらもっとうれしいよね。
そんなわけで、とんかつの梅家さんの話が好きかな。
最後はうるうる、感動しました。
Posted by ブクログ
本日のメニューは。と装丁の雰囲気が似ているので一緒に借りたら、正解!
シリーズというか兄弟本のようです
ある地方都市で飲食業に携わる人たちの短篇集
とんかつの名店や新規オープン間近のダイニングカフェ、途絶えた味を復活させようとするラーメン店にパン工房とそしてフードデリバリー
それぞれ前作の登場人物も絡み合いラストは1つのテーマにみんなが力を合わせます
読んでて楽しくなる作品でした
人気グルメ番組のタイトルが「本日のメニューは。」ってのも良い
Posted by ブクログ
地方都市の個人店を舞台にした短編で最後に物語が集約する。短編の中ではぱんややんの話が好み。ただ期待値が高かっただけに読み終わってほんの少し物足りなさを感じた。
Posted by ブクログ
胸が温かくなるごはん小説。とんかつ店主とボクサーの話が好きで、事務的に淡々とするだけでは広がらないの自分の仕事にも当てはまってめちゃくちゃ納得する。そして小麦アレルギーの子のために奔走する照星とそれに乗る各店主達が良い。生きやすい世の中であれ!
Posted by ブクログ
去年の春頃、ランキングにあったこの本に目を付けたのだが、先に出た兄弟本からということで「本日のメニューは。」を読み、その読後感が『全体的にはやや微妙』だったため、この本には今まで手付かずだった。
前の本のことをすっかり忘れているのだが、解説を読めばかなりつながりがあったようで、間を開けない方が良かったのか、な?
愛情たっぷりのかつ丼、スパイスを研究した末のカレー、店主が急逝した店の味を再現するラーメン、小麦アレルギーでパンを食べられない子供のための米粉パン。4つの話の幕間をデリバリーサービスの女性の話がつなぐ。
ちょっと良かったのは「ほほえみ繁盛記」。『いつも自分が一番飯を食わせてやりてえ相手を思い浮かべるんだ』というマンプク食堂の旦那さんの思いを受け継ぐ笑子さんがいいね。
後の話も色々な立場で自分の店ならではの味を作っていこうとする人たちの話は良くできていたと思いつつ、食べることにあまり執着がない私は、改行がなくレシピや食の蘊蓄を語られる文章が入ってこず、今回もまた、全体的にはやや微妙、と記すのでした。