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「木曜日にはココアを」がとても心に優しく沁みた作品だったので、姉妹作のこちらも読んでみた。
今回も読後感の良い、連作短編集でした。
“縁”がテーマになっていて、身近な人との繋がりをぞんざいにしちゃわないように、大切にしなければいけないなと思いました。
和菓子が出てきたりお茶が出てきたりと、読んでいて食べたくなりました。
青山美智子の本は、ほっこりするだけでなく、様々な気づきをもたらしてくれる素敵な話が多く、普段の自分を見直させてくれるので、どんどん読んでいきたいです。
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途中もよかったが、終わり方もとってもよかった。
つながりのある短編集。
私はご縁について深く考えた事はなく、無意識に向こうから歩いてくるような存在としか認識していなかったが、そうではない。
相手がどう捉えるかは本人の問題なのだが、相手を大切にする気持ちがリンクした時にご縁はつながる、それはとても低い確立なのだけど、相手を大切にする癖や無意識にできている人はその確立が高いのだろう。
人を大切に、相手の幸せを願う事は自分の心も豊かにし、結果ご縁がつながり人生が豊かになるんだろうな。
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桜並木のそばに佇む「マーブル・カフェ」。
定休日の月曜日に「抹茶カフェ」が開かれる。
一杯の抹茶から始まる、東京と京都を12ヶ月でつなぐ心癒される物語。
縁とは、とても脆弱なもの。どちらかが一度でもぞんざいな扱いをしたらあっけなくちぎれてしまう。
ひとつひとつ交わす言葉や、わずかでも顔を合わせる時間や、相手へのそのつどの思いやりや、丹誠込めて手をかけて続いていくもの。
12・吉日での印象的な言葉です。
今日はツイていないなと思っていても、そのことが次につながる一歩になる。
今出会っている人たち、そしてこれから出会う人たちのご縁を大切にしたいです。
とても心に優しく響く言葉たち。
読み終えた時、少し前向きな気持ちになりました。
『木曜日にはココアを』を久しぶりに読んでみようと思いました。
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色んな人の繋がりでどこまでも深く繋がっていけるんだなと思いました。
自分が接しているのは1人だとしても、その人が関わる人がたくそんいるから自分に影響するものは無限です。
1人から得るものは1じゃないんだなぁ、
初めと終わりの2人が好きでした。
読み終わった後にもう一回初めを読みたくなる!
そんな素敵なお話です。
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青山さんが描く物語はなぜこんなに温かくて優しいのでしょうね。読んだ後もほっこりします。
以前、「木曜日にはココアを」読んだ時に感想に『カフェのマスターをやりたくなった』と書きましたが、もしそれが実現したら月曜日は抹茶メニューだけにしようかな?考えるだけでもワクワクしてきます。その時はカフェの本棚には「木曜日にはココアを」と「月曜日の抹茶カフェ」の2冊は必ず飾りますね(笑)
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『木曜日にはココアを』の続編。
見知らぬ誰かが僕のおかげで幸せになってたらいいな〜と思える、まだ見ぬ人との「縁」について考えさせられた1冊でした。
心温まるストーリーで青山さんの作品がさらに好きになった。
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木曜日にはココアのマーブルカフェシリーズの最新作!
マスターがマーブルカフェの定休日に開いた抹茶カフェから始まる短編集。
今回も読むと前向きになれる作品ばかりで心温まる。
自分の行動やちょっとした偶然などが重なり自分が今いる場所、周りの人々との縁が生まれていることに気付かされた。
人は1人では生きてはいけなくて、小さな縁の積み重ねで繋がりあって生きているのだなと感じた。
この感想を偶然目に留めて読んでくれた方とも縁で繋がっていけたら嬉しい!
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前作「木曜日にはココアを」のカフェ・マーブルで、1日限定の抹茶カフェを開くところから始まる短編集。
前作もそうだったけど、章ごとに視点が変わりながらも縁が連なっていく作風が大好きだし、そのおかげで登場人物が本当に存在しているかのような錯覚を覚える(^^)
前作に名前だけ登場してた人が主役の章もあって、たまらない。
マスターみたいに人の才能を輝かせられる人間でありたい(^-^)
マコさんの「縁って、実はとても脆弱なものだと思うんです。〜」のセリフがとても印象的。
小野寺史宜さん作品同様、この世界観が好きって人のことを、好きだなと思う(^^)
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「木曜日にはココアを」の続編。前作の登場人物にまた会えるのが嬉しい。続けて読むとまるで長編小説を読んでいるようだった。
ふと、こちらから連絡をしなくても気にかけてくれる学生時代からの友人のことを思い出した。
「縁って実はとても脆弱なものだと思うんです。どちらかが一度でもぞんざいな扱いをしたらあっけなくちぎれてしまうくらいに。ひとつひとつ交わす言葉や、わずかでも顔を合わせる時間や相手へのそのつどの思いやりや……丹誠込めて手をかけて続いていくものなんですよ。」この言葉を胸に刻んでおこうと思った。見えないものだからこそ、繋がりやご縁をもっと大切にしないといけないなと。
自分と向き合い心を整えてくれる、私にとってはそんな手元に置いておきたい一冊になりました。
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読み始めたのはしばらく前。
一気に読んでしまいそうだったので、寝かせておいたのですが、手に取ったらやはり一気に読んでしまいました。
ところどころ確認したくて途中から読み直すこともたびたび。
暖かなIt’s a small worldを満喫しました。
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いやぁ、良き良き。
一人一人の話に胸がキュッとなる。
どれも素敵で。
今の自分が欲していたのはこういうストーリーだったんだと気づかせてくれた。その時その時で欲しい話、感じたい気持ちって変わるもの。
ほっこり、うるっと、ありがとうと思いました。
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どれも素敵な物語でした
涙で文字が見えねぇ
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「俺は思うんだけど、望み通り想定したままのことを手に入れたとしても、それだけじゃ夢が叶ったとは言えないんだよ。そんなふうに、どんどん自分の予想を超えた展開になって、それをちゃんとモノにしていくっていうのが、本当に夢を実現するってことなんじゃないかな」
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また会いたい人がどこにいるかわからないときは、どうすればいいんでしょう
「その人に対してちゃんと誇れる自分でいたらまた会えるって、私は信じています
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初の青山美智子さんの連作短編集。
個人的には、夏越の祓とまぼろしのカマキリ、最後の吉日が良かった。
縁って、実は脆弱なもの。どちらかが一度でもぞんざいな扱いをしたら、あっけなくちぎれてしまうぐらいに。
丹精込めて手を掛けて続いていくもの。膨大な積み重ね、、。
この言葉がとても説得力があり心に沁みた。大事に大事に紡いで守って今に至ってるんだ。
温泉につかっているようなほっこりじんわり心が温まり、
短編の中で凝縮した感動がしっかり伝わってくる。
色んな種類の本も読んでみたい!
Posted by ブクログ
「一番素晴らしいのは、自分がどこかで誰かを幸せにしてるかもしれないなんてまったくわからないことだね」
「木曜日にはココアを」の舞台にもなった
マーブルカフェのマスターの言葉。
自分の預かり知らぬところで繋がっていくご縁に
傲慢にならず、干渉せず自分の好きなときに好きなものを選んで生きていく。その先にまたご縁が繋がるかもね…。
そんな穏やかな気持ちに気付くことが出来た人たちの12篇からなる連作短編小説。
さらさらと読み進める間に
たくさんの人たちの、心がほどけていくので
気持ちが浄化されていく。
続編ならではの物語もあり、まだまだ続いていくと思わせる物語と登場人物たちに、また会いたいと思える一冊だった。
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心温まる話が多くサクッと読める。
登場人物(動物)が前の章に出てきていて、それに気づくと、次はどんな展開になるんだろうとワクワクする。
偶然の出会いやそこで交わす言葉に人は縁を感じ、繋いで、関係をアップデート(更新)していく。
以前読んだ「木曜日にはココアを」の内容を思い出し、「あー、そうだった!」と記憶が蘇ったし、彼らの縁が繋がっていてホッとした。
全ての繋がりが心地よいし、スッキリと読める作品でした。
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うっかり電車で読んでたら涙が…思いっきり泣ける場所で読めば良かった笑
それぞれの何気ない日常にちょっとした気づき。きっと気づくのと気づかないのでは全然違う人生になるんだろうな。自分も気づける人でいたいな
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東京と京都を舞台に、
定休日に抹茶カフェを営む、とある喫茶店から物語が始まる。
少しずつご縁の繋がるさまざまな人物が短編小説として描かれている。
夜眠る前のベッドでの読書に…と思い手に取った一冊。ぴったりな本だった。
Posted by ブクログ
221ページ
1500円
5月21日〜5月23日
マーブルカフェの定休日で月曜日に一度だけ開かれた『抹茶カフェ』で出会ったついてない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋の若旦那。二人の物語はこれから始まる。
『木曜日にはココアを』の舞台、マーブルカフェの定休日に開かれた抹茶カフェつながりで物語が進んでいく。リレー形式で主人公が変わっていき、一つずつの話は短いので読みやすい。でも、短いがゆえに深み
が伴わない点も痛い。
Posted by ブクログ
心に残る優しい言葉がたくさんありました、
『木曜日にはココアを』と同じく、自分の取り組んだことが知らずのうちに誰かの人生を動かしているという考え方がベースにあります。
マスターの言う、「どんな出会いも顔もわからない人たちが脈々と繋いできた手と手の先なんだよ」というセリフが素敵だなと思いました。
また、スマホのアップデートの例えがとてもわかりやすく印象的でした。
環境に適応するためにマイナーチェンジをする、アップデートをすることで不具合は確かに生じるけど、失敗を重ねて改良されていく。
人間も同じ、このままの自分の姿で新しいことに挑戦したり、できることを増やしてアップデートさせていけばいいんだと思えて励まされました。
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この小説を色で例えるとするなら、オレンジだと思う。
言葉がやわらかくてとても丁寧。だけれども、ちゃんと登場人物に合わせた言葉となっていて、短編が切り替わるとどこか雰囲気が変わる。
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人はいろいろな周りの人とのつながりで
生きているんだと、あらためて感じた。
一人で生きていけるなんて
おこがましい考えで
周りの人の協力あって
自分は生かされていると思う。
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ココアの続編。
作品のスタイルは変わらず、短編の風長編。
前作の登場人物がここでも出てきたりして、それが連続作品の面白さだな、と改めて思った。
読みやすい反面、通しで読んでいると次第に飽きが来てしまうなぁと感じた。
舞台が違うだけで、根本的には前作と同じ造り、同じメッセージなのが原因かと。
もちろん、各節のエピソードはまるで違うので、それぞれでの細かい部分での気づきはある。
終盤に「最初の手」や「一枚」の話があり、ココアにも似たような表現があったけれど、今作のほうがより自分の中にすっと入ってくる感覚があった。
この点については、個人的に評価したいなと思う。
この二作を通しで読んでみて一番思うのは、マスターって本当に何者なんだろう、だった。
他者におすすめするかと言われると、ココアだけで十分お腹いっぱいかな、という感じ。
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木曜日にはココアを、は未読ですが
続編とは知らずこちらを先に手にとってしまいました。
前作未読でも楽しめる内容です。
人と人の「縁」、物語と物語の「縁」を感じる構成で素敵でした。
私も今つながっている縁が千切れてしまわぬよう
大切にしていきたいと感じました。
順番が逆転してしまいましたが木曜日にはココアをも読んでみます!
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『赤と青とエスキース』『お探し物は図書室まで』から少し時間を置いての本作だった。平易なオノマトペに加えられた言葉が適切で良い塩梅に伝わって来た。”すっと胸が冷える” ”はっと息が止まるような想い” ”ぽんと心を突かれる” ”ほわっと心がほころぶ”など。
川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」が舞台、その「マーブル・カフェ」は定休日の月曜日にだけ「抹茶カフェ」を営むことになっている。ついていない携帯ショップの店員、妻を怒らせてしまった夫、恋人と別れたばかりのシンガー、時代に取り残されたと感じている京都老舗の元女将などの思い悩む人々が誰かの何気ない言葉で前向きな気持ちになっていく。人は知らず知らずのうちに誰かの背中を押しているのかもしれない。一杯の抹茶から始まる物語が東京と京都をつないで12か月に渡って語られている。
1月曜日の抹茶カフェ(睦月・東京)
2手紙を書くよ(如月・東京)
3春先のツバメ(弥生・東京)
4天窓から降る雨(卯月・東京)
5拍子木を鳴らして(皐月・京都)
6夏越の祓(水無月・京都)
7おじさんと短冊(文月・京都)
8抜け巻探し(葉月・京都)
9デルタの松の樹の下で(長月・京都)
10カンガルーが待ってる(神無月・京都)
11まぼろしのカマキリ(霜月・東京)
12吉日(師走・東京)
印象に残った文章を残しておこう。
(手紙を書くよ 如月・東京)より
「思い出って、流れ流れゆく時間を留めておくピンのようなものかもしれませんね。だけど留める場所は人それぞれだから、ピンの位置がちょっとずれちゃったりもするんですよ」
夫と出会って半世紀経つのだが、思い出話をしていて、これは絶対覚えているよねと思って話していると、彼が全く覚えていなくてがっかりすることがある。でも、反対に私がすごく大切な思い出を彼が覚えていて私は欠片も覚えていないことがあり、どうして私忘れちゃったのと残念なことも。そうか、人は記憶を留めるピンの位置が違うのだと納得した。
春先のツバメ(弥生・東京)より
「卒業って次のステージに行っておしまいじゃなくて、ここまでがんばってきたことをたどって自分で自分を認めたり、支えてくれた人たちにあらためて感謝したりの節目」
ちょうど季節が3月、お別れの季節に涙するシーンに出くわすのだが、卒業する彼らに送りたい言葉だ。
夏越の祓(水無月・京都)より
京都老舗の元女将が主人公になるこの章が一番印象に残った。”和菓子のアン”が思い起こされ、水無月という和菓子を食べたくなった。今年の梅雨入りには取り寄せたい。次世代に譲った店を訪れた元女将が気づくのだ。「あったものが消え、なかったものが現れる。そんな流れの中に身を置きながら、私は信じたいと思った。ずっと大切にしたいものは形を変えて伝わり続けていくということを、存在し続けるということを」
つながっているのだ。序章で表題作でもある 「月曜日の抹茶カフェ(睦月・東京)」を見返す。序章はついていないとうんざりしている携帯ショップの店員が主人公だった。抹茶カフェで抹茶を啜っていると、店長がタップが上手にできないとスマホを嫌がっている様子に気付き、親切に操作法を教える。アップデートすると違う機能が加わりついていけないと愚痴る。そこで彼女は「スマホは未完成品だからこそ完成を目指して何回もアップデートする。日々成長しているのです」と力説するストーリーだった。
青山さんらしい心温まる連作短編にほわっと心がほころぶ。(フ・フ・フ)
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『木曜日にはココアを』の続編。月曜限定で開かれる『抹茶カフェ』で繋がる12カ月。目次に付されている和風月名に東京、京都で感じる季節にも癒さる。8.抜け巻き探し(葉月・京都)に登場するご夫婦にほっこり。
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抹茶一つで様々な人々がつながる。
『木曜日にはココアを』の方が好きだが、こちらもほっこりする。
すべての言動は後々誰かに良くも悪くも影響を与えるよね。
そうやって受け継がれていく。
たとえば俺と彼女は同じゼミで出会って恋した。
俺がゼミを変えた先で出会った。
ゼミを変えなかったら、別のゼミに行ってたら、もう1年歳がずれてたら、同じ学部学科じゃなかったら、同じ大学じゃなかったら、そもそもその大学が存在してなかったら…
これら「もしも」がすべて「もしも」にならなかったから彼女と出会えている。
すごいことだな〜