【感想・ネタバレ】オーデュボンの祈りのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

「デビュー作がカカシの話!?」と初めは驚いたがとても面白かった。勧善懲悪モノで、変なモヤモヤも残らず、最後は「優午は生きてたんだね」と多くを語らずとも安心を残してくれた。伊坂幸太郎先生恐るべし。

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

読んだきっかけが、本屋さんが、この作品のかかしが他の伊坂幸太郎さんの作品に登場してくる。と教えてくれて面白そうと思ったからでした。どうゆう風にリンクしてくるのか楽しみながら他の伊坂さん作品を楽しみたいです。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

主人公である伊藤さんの感性がすごく良い

彼の感性を通して描写されることで、荻島がより不思議な魅力ある場所になっているのだと思いました。

優午の「たんぼぽの花が咲くのに価値がなくても、あの花の無邪気な可愛らしさに変わりはありません。人の価値はないでしょうが、それはそれでむきになることもないでしょう...続きを読む」と言う言葉が特に印象に残りました

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月24日

【未来なんて知らないほうがいい、のかも】
ただただ想像力を試しているみたいに、ユニークなキャラクターが出てくる。
ユニーク、というか、印象的な。絶対理解できないだろうな、この現実世界の私には、みたいな。
でも、夢の中だったら自然だな、みたいな。
ここ最近読んだ本の中でも、さくら(ちゃん、さん)という...続きを読む名前の登場人物が何度か出てきたけれど、この本に出てくる桜は、まったくの別物だな、と勝手に思ったり。

別々の場所や時代での出来事や人物が、最終的に奇妙につながっては行くのだけれど、私の頭は、途中追いつけなくなってきたりする…のが正直なところ。

150年間場所を変えずに立っている、最強にユニークで奇妙なかかしには、そのすべてが見えていたのか…

視えないほうがいいものもあるのかもね。
未来が分かったらろくなことはない、とは言えるのか、言えないのか…。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月11日

コンビニ強盗を起こした主人公が謎の島で起きた事件を解き明かすミステリー小説。
パラレルワールドのような世界観、メタっぽい会話、不思議な登場人物などリアルとフィクションのバランスが程よく没入して楽しむことができた。

いわゆる伊坂っぽい作品(伏線を張って最後に回収する作品)でありながらも、主人公の視点...続きを読む、時系列からあまり飛ぶことがなく読みやすかった。
初めて伊坂さんの本を読む人におすすめしたい。

作中で特に印象に残ったのは、主人公の恋人の生き方だった。
都会で働くことでのみ自分の存在意義を確認している姿は都会で摩耗する未来の自分のように映った。
「必要とされる」ために命を削るのではなく、必要とされる場所(たとえ田舎の島でも)で、必要とされる品(たとえ一流ではなくとも)を提供し、目の前の人に喜ばれることをしたいと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月27日

不思議な体験話!ってのが1番適した表現かな?
序盤はコンビニ強盗しようとしていつの間にか閉ざされた島の中、、、
わけもわからずの生活の中で、島の中も不思議がいっぱい!

島の中の人1人にも人生があって、それぞれの思いや行動にもちゃんと意味がある。
未来が見えるカカシは未来が見える事で長い時間辛い思い...続きを読むをしてたんだなって思った。
最愛の奥さんを亡くしても、存在をバレないように自分がおかしい人である事をひたすら演じる人。
自分の意思で容赦なく銃で打つ青年。
その他にも個性的な人が多くて最後まで楽しめた。

最後にはカカシの思惑通りなのかな?

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Posted by ブクログ 2024年01月09日

伊坂幸太郎ワールド全開のデビュー作。
あちこちに散りばめられている細かな伏線が最後に向けてどんどん回収されていくのがとても愉快。
喋るカカシや、反対の言葉しか言わない男、それぞれの個人的な思惑がどれも輪郭を持って目の前にあるみたいな感覚がしてくる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月24日

非現実的なのに、それに不自然さ感じさせない世界観がすごい。時代や場面が何個か出てくるけど、それらの場面も物語には全部大事な要素で、それらが最後に全部繋がって真相に辿り着いたことに圧巻。この話に出てくる祈りっていう言葉が持つ、願いを込めるみたいな諦観さを持ちながらも希望は捨てない儚さとか、どうしようも...続きを読むないことに悲しみは持ちつつも受容的な心を持ってるみたいなニュアンスにエモさがある。

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面白かった

2021年03月14日

面白くて、一気に読んでしまった。島の住人がユニークで凄く面白いかった。優午に私も会ってみたいなと思った。また読みたいと思える作品でした。

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Posted by 読むコレ 2013年01月30日

デビュー作。
余りにも非日常世界で繰り広げられるミステリーの
枠を越えた不思議な作品。

「音楽」をこうやって表現するんだ!!と思い知らされた、
衝撃的な手法。カッコいいー。
それから回想でしか登場しない祖母のキャラクターも秀逸。

流石です。凄い人は最初っから凄い!

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

この世界観が良い。喋るカカシ?どんなファンタジーかと思ったが、多くの伏線が散りばめられていて、終盤に一気につながってきたところに凄みを感じた。

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

「人生ってのはエスカレーターでさ。自分はとまっていても、いつのまにか進んでるんだ。到着するところは決まっていてさ、勝手にそいつに向かっているんだ」p.42
「エスカレーターなんてのは、どこで降りても大した違いはねえんだ」p.43
「彼は人の気持ちがわかる人間ではないようだったが、ただの馬鹿ではない。...続きを読む想像力を持っている。感謝することを知っている」p.96
「地面よりも、夜空のほうが近くにあるのではないだろうか。そう思えるほどだった」p.406

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

突飛な発想や展開に驚かされて夢中で読んだ。たった一体のカカシに振り回されて、でも不思議と嫌な気がしない。むしろ読後感は爽やかだった。

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

仙台でコンビニ強盗をした主人公の伊藤が、荻島という島に訪れて、初めての人や物事と出会いを経験していく物語。

伊坂幸太郎の得意の伏線回収が素晴らしい。あと、ミュージック、これは彼の大事なテーマなんだろう。

私たちが織りなすこと、なんとなく無意識の中でこうした方がいいって、優午が心の中で呟くように、...続きを読む言葉や行動を選び取りながら、それぞれが影響し合って、目の前の現実は出来ているんだろうと改めて考えさせられる。

不思議だけど、そんな必然のような偶然を大事にしたいと思った。ちょくちょく時代が変わるのが、少しついてくの大変な時がありました。笑

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Posted by ブクログ 2024年03月18日

カカシがしゃべるような突飛な設定を読んでいる内にいつの間にか受け入れてしまう。ミステリーとして優れている。独特の世界観。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月06日

普段ミステリーを全く読まないが、後輩に勧められて初めて伊坂幸太郎を読みました。定番の事件解決型ミステリーではなくて一癖も二癖もある物語で面白かった。

島に足りなかったもの、=伊藤に足りなかったもの という構図になっているのかなと思い感心しました。

余談ですが、私はいつもサントラ等の音楽を聴きなが...続きを読むら読書をしているので、島に足りないものが音楽だとわかった時に矛盾で不思議な気持ちになりました。

本編とは関係ないが、一人の人が生きていくのに1回何匹、何体の生命が犠牲になるのか(ニュアンス)。そこまでして生きる価値のある人間はいるのか。
この言葉が心に残りました。

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Posted by ブクログ 2024年02月20日

現実であるけれど非現実的な世界「荻島」での物語。
未来がわかる喋るカカシ。マイルールで人を撃つ桜。動くことのできなくなった看板娘?ウサギ。嘘しか言わない(言い換えれば嘘を言えない)園山などなど。てんでばらばらに散りばめられた伏線が最終的にパチ!パチ!とはまっていく。
この島に住んでみたいか?と問われ...続きを読むれば「否」と答えるけれど、それはこの島に欠けているものが、私が生きていく上で欠くことのできないものだから。伊坂さんのデビュー作。登場人物のセリフの掛け合いが伊坂ワールド。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月11日

伊坂幸太郎のデビュー作でしょうか?
伊坂ワールドがまだ誰かの影響を受けての手探り感がある
ものの、最後にはきれいにまとめてスッキリした気分になれる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月10日

「この島に欠けているのは音楽だ」
そこからラストまでなんてオシャレなんだ。
感心してしまいました。

ここ数年、流行りの特殊設定ミステリを
2000年にデビュー作でこのクオリティは
さすが伊坂幸太郎。

伊坂幸太郎の代名詞の伏線回収と
魅力的な登場人物たちもさすがです。

日比野がめっちゃ好きでした...続きを読む
こんな友達ほしわ〜

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

「喋る案山子が殺された!?」ちょっと異色のミステリー。個性的過ぎる登場人物達は、謎だらけだけど憎めない。桜の考え方に共感出来てしまう自分が心配になったりもしたけど、やっぱり桜好きだー!

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Posted by ブクログ 2024年01月08日

2021/08/22


非現実世界ではなくて、超現実。
いつのまにか、外交が全くない島にたどり着いた主人公がそこで不思議な経験・生活をしていくのだけれど、
それが現実的ではないのにも関わらず、
また違和感はありつつありえなくない世界だと思えてしまう内容なので頭の中や目の前にその情景や人物が描ける感...続きを読むじ。
止められず読んでしまう…

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Posted by ブクログ 2024年01月01日

伊坂幸太郎、学生時代大好きだったのにデビュー作を読んでなかったとは…。最近読んでる本とは毛色を変えてミステリーで没頭したいと思い、久しぶりに伊坂さんを選んでみた。

喋るカカシが出てきたり、過去に行ったり、仙台と鎖国状態の荻島を行ったり来たりと、不思議な設定なものの、これがどうやって繋がっていくのか...続きを読むなとワクワクしながら読んだ。あの時のセリフがここに繋がってくるのか!ということが多いから見逃さないようにしながらも、深く考えすぎずに読むのがコツなような気がする…!

伊坂さんの作品はすかっとできるような場面もあったり、ユーモアが効いていたり、キャラクターが愛らしかったり、デビュー当時から伊坂作品は伊坂作品であったんだなと感じました。不思議ながら面白かった!

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Posted by ブクログ 2023年12月25日

読み直し。
伊坂さんの話を初めて読んだ。
伊坂ワールド全開って感じ。キャラ一人一人に意味があって、この島は一体なんなんだって考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2024年05月05日

伊坂幸太郎のデビュー作。銀行強盗をして逃げていた主人公が気づくと荻島という外界とは閉ざされた島にいた。未来を予知するカカシ。嘘しか言わない老人。殺人を許されている男。なんとも奇抜な設定と世界観。虚構と現実が入り混じっていて頭に衝撃を受けた。既存のミステリーとは一線をかく革新的な一冊。

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Posted by ブクログ 2024年02月24日

人間の浅はかさをよく分かっていて、警鐘を鳴らしてくれる優午と桜が好きだな。
伏線があちこちに張り巡らされていて最後にはその全てが気持ちよく繋がる。これが伊坂幸太郎ワールドなのか…。

城山の残虐な行為の描写が怖すぎて読み飛ばしたかったけど頑張って読んだ(T-T)

島に足りなかったものがわかったとき...続きを読む、「え?それ?」という感じでちょっと拍子抜け。それが足りていたら荻島は何かが変わっていたのか?
単に静香の役割としてフォーカスさせるための設定?

物事はすべて繋がっていて一人一人の言動によって世の中が作られているのだと思うとそこに存在しているだけで自分も何かしらの役割を果たしているのだなぁと実感。
荻島のような狭い世界でも、私たちの住む広い世界であってもそれは変わらないような気がする。

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Posted by ブクログ 2024年02月13日

伊坂幸太郎さんの作品はハズレなく面白い!
こちらはデビュー作だそうですが、存分に伊坂ワールドを探検できました。そしてデビュー作とだけあって、これからの展望が輝かしい!!期待できる作家さん!と確信を覚えます。

しいていえば、優午がお気に入りでしたので、もう少し優午のお話を聞きたかったです。

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Posted by ブクログ 2024年02月04日

伊坂作品、刊行順に読んでみたくて再読♪
もう何年も前に読んだ作品だけど、正直その時は、あまりよく分からず入り込めなかったんだよな〜。
久しぶりにほとんど忘れた状態での再読。

コンビニ強盗に失敗し逃走していた主人公は、気づくと見知らぬ島に来ていた。
そこは島民以外誰にも知られていない、遮断された島...続きを読むだった。
妙な人達が住むその島で起こった奇妙な事件。
事件の謎と、この島に欠落している何かを探すお話。

なんとも独創的でダークな話だった。
現実と虚構が交錯する不思議な感じ。
ミステリーなのかもだけど、結構ファンタジー要素が強いかも。
個性的なキャラも勢揃い。
しゃべるカカシに、反対の事ばかり言う男、人を撃っても許される男、地面の音を聞く女、、。
そしてマリアビートルで言うなら"王子"の様な極悪サイコキャラも!
個人的には"桜"推し♡

非現実的でよく分からないとこもあるけど、今回はそれはそれで面白く読めた。
私、ちょっと成長したのか?!笑
なんといっても伊坂さんの作品、色々散りばめられてた伏線が後半に回収されて、あ〜!っとなるのが気持ち良かった✩︎⡱














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Posted by ブクログ 2024年02月02日

伊坂幸太郎さんのデビュー作!!
もぅ、伊坂ワールドはデビューから炸裂してたー笑

伊藤はコンビニ強盗して、警察に捕まったけど、
その警察が昔のいじめっこで、思わず逃げる。
逃げたら、いつの間にか不思議な島に来てた。
だって、カカシが喋るから。
しかも、未来のことまで知ってるみたい。
この島はみんなカ...続きを読むカシの優午(ゆーご)のことを頼りにしてる。
そんな優午が殺された。
犯人はいったい誰なのか。
というか、カカシを殺す意味とは。

島に出てくる登場人物がみんな個性的で
読んでて、その島の住人になった気持ちになれたよ。
嘘しか言わない画家とか、奥さん好きすぎる郵便配達員や
人を殺してもそれを咎められない「桜」とか…。
登場人物多すぎて、時間かけて読みすぎると
あれ?誰だっけ?となったけど、
まぁそれも含めて、伊坂ワールドを楽しめたかな!!

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Posted by ブクログ 2024年01月14日

【2024年6冊目】
読み終わってからデビュー作であることを知りました。現実と虚構が綯い交ぜになっているような、ふわふわとした感覚がずっと続く話でした。すごい世界観だと思うと同時に、解説の「シュール」という言葉も腑に落ちるような感じです。

島にかけているものを楽しみにしていたのに、結局はそれを知る...続きを読むことのないままだったのか、いや知っていたからこその、カカシの決意だったのかというちょっとしたパラドックスに首をかしげつつ、綺麗な終わり方だったなと思いました。

デビュー作から、編み込んでいくようなストーリー展開をしていたんだなと改めて感服しました。混乱させないの、本当にすごい。

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Posted by ブクログ 2024年01月04日

自分が大切にすること、もの、ひとを想い、信じようとしてとった行動ひとつひとつで、未来は如何様にも変わることを思い知らされた。「未来は神様のレシピによって決まる」。
この島に足りないものであった「音楽」がもたらされた荻島はどうなったんだろうか。
高熱を出したときの夢に限りなく近いようなリアル、といった...続きを読む描写で、自分がいる時空も歪んでいるような感覚に囚われた。なにがふつうなのかついぞ分からなくなりそうだった。
全体として淡々としていながら、ところどころ横道に逸れる描写がシニカルというか、むしろ不気味さを掻き立てているようだった。
伊藤がコンビニ強盗をした理由、城崎のその後、島のその後などなど、読者自身が想像によって補うことで完成する物語のように感じ、読解力が問われた。その意味では、たぶんこの物語を楽しめているとは言えないかもしれない。これが、伊坂幸太郎ワールド、、

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Posted by ブクログ 2023年12月27日

伊坂幸太郎さんのデビュー作。明らかにファンタジーな設定だけど、ちょっとリアルな部分もある世界観で不思議なお話。
たくさんの登場人物が出てきて最初は覚えるのが大変に感じたけど、伏線が後半一気に回収されていく感じが気持ちよかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月22日

結末覚えてないな、と思い10数年ぶりに読み返しました。
初めて読んだ時は、ファンタジーっぽいのかと思いきや現実的なストーリーで新鮮だなぁ、と感じた覚えがありましたが、
久々に読み返してみて、「こんな風に終わるのか」と、かなりほっこりしました。

桜が話す「動物を殺して食って生きている、だれもがそれを...続きを読む忘れている。」という部分は、
その後の伊坂幸太郎さんの小説(どれだったかは忘れました)にも登場する好きな部分なので、
デビュー作でも出てきてたんだなーと驚きでした。

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2020年10月12日

伊坂作品でしかあじあえない読み心地でした。前半ぐらいはのめり込めませんでしたが、後半から先が気になる展開でした。再読はしないなぁと思いました。

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購入済み

Posted by 読むコレ 2014年06月09日

良く言えば天才的、悪く言えば理解不能。
氏のデビュー作との事ですが確かに若々しさというか尖った印象を受けました。
虚と実を織り交ぜた不条理な世界観は何故の連続で頁を捲る推進力にはなっていましたが、それも納得できる解答や伝えたい命題が明確であってこそ。
後期クイーン問題やカオス理論の独自解釈につ...続きを読むいては解りやすく述べられていたものの、ただそれだけを伝えたいにしては舞台装置が異質で、もっと別の命題があると想像させられるのが自然でしょう。
そこが読み取れない所に読後をモヤっさせている一因があるのかと。
読解力のある方向け。

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