あらすじ
高校生のレッドは、キャンピングカーで友人3人、お目付け役の大学生2人と春休みの旅行に出かけていた。だが人里離れた場所で車がパンク。携帯の電波は届かない。そして何者かに狙撃され、残りのタイヤと燃料タンクを撃ち抜かれてしまう。午前零時、サイドミラーにかけられたトランシーバーで、狙撃者から連絡が。その人物は6人のうちのひとりが秘密をかかえている、命が惜しければそれを明かせと要求してきた。制限時間は夜明けまで。閉ざされた空間で展開される極限の探り合いと謎解き。『自由研究には向かない殺人』の著者の新たな傑作!/解説=大矢博子
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Posted by ブクログ
ドキドキしながらあっという間に読み終えた。
「自由研究には向かない殺人」を読んだ時は皆の評価ほど好みでは無かったので、この作品には驚かされた。仲良しの6人組だったはずが、切羽詰まった時、それぞれの本性が見てられないほどに、あぶり出される。本当の勇気もジャッジされる。
そんな中、未熟と言っても良いほどの若者の幼さと純粋さも垣間見られて切ない思いも感じた。
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主人公の性格がいまいち掴めず、最初は読むスピードが遅かったけど狙撃者からの連絡が入ってからは急展開の連続で一気読みしてしまった。
レッドのお母さんのこと、狙撃者の狙いの秘密と何か関わりがあるのかな?となんとなーく思ってたら最後にそう来る?!って!!
確かにチャイムの音の下りがあって、でもお母さんが亡くなった現場は住宅街じゃなくて……
マディがRVの外に出ていくまでのレッドの心情は泣きながら読んでしまった。
海外ミステリーか〜ぐらいの気持ちで読んだけどすっごくおもしろかった!読んで良かったです
Posted by ブクログ
最初の十数ページは遅々として進まず、読みたいと思えず。
ホリー・ジャクソンどうした⁈と思ってしまうほど。
でもやはりホリー・ジャクソンはホリー・ジャクソンだった。
中盤からは想像を超える展開でハラハラしながら読み終えた。
レッドとアーサー。
会えてたらいいな。
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キャンピングカーで旅行に出かけた高校生4人とその1人の兄のカップル大学生2人。
人里離れた場所で狙撃され車に閉じ込められ、狙撃者から6人のうち誰かが秘密を抱えている、夜明けまでにその秘密を打ち明けろ、という要求が。
さすが「自由研究には向かない」シリーズのホリージャクソン、高校生主人公のミステリはこの人ほど上手い人はいないんじゃないなと思える非常に良くできた作品です。
大人になりきれていない、でも子供でもない。親友にも弱みは見せられないし、家庭の事情を全て晒すのはプライドが傷つく。上手くやってると思った人間関係をすぐにダメにしてしまう自分に嫌気がさしてしまうレッド...ハグしてあげたい気持ちになります。
閉じ込められた中、互いに疑心暗鬼になって緊迫した状態に...
しかし。
途中からずっとオリヴァーをぶん殴ってやりたいと思ったのは私だけではないはず!
Posted by ブクログ
RV車ですキャンプに行く途中何者かに誘導され狙撃される6人。犯人の要求は秘密の暴露。それぞれが心の奥に隠している問題が明かされ、またスパイ疑惑などどんどん険悪な空気になっていく状況がリアルに描かれている。そして思いがけず過去の出来事の真実まで明らかになる。
自由研究とはまた違った面白さです。
Posted by ブクログ
面白かった!
マイク凄すぎとは思った。
オリヴァーはクソすぎ。
レッドは開始数ページで、ADHDか?と思ったら、ASDもあるようなキャラらしいと察した。ハーバードの話したらオリヴァーが固まったのウケる。
ハーバード行って欲しい。アーサーと結ばれてほしい。合法で大金を作るやり方を見つけ出してくれ。
オリヴァーとキャサリンが死んだのはほんとによかった。報いを正しく受けた。
司法に委ねるべきでは?とは思うが。
前三部作もそうだけど、司法も信用してないよな、この作者。やや私刑賛成派の考えが根底にある。
このキャラならそうするだろうで動いてて面白かった。
マディがもうレッドのお世話したくない!って、いつレッドにブチ切れるかハラハラしてたけど、そうはならんかった。
みんな罪悪感があって良い。
オリヴァーは無い。改竄して自分は悪くないと思い込もうとしてる。
後悔ならあるが、申し訳なさが無い。
最後に女性警官がレッドを撃ってしまったシークエンスが入るのは、レッドが命に対して命で償おうした、ということかな。
そして、マイクにこれ以上人殺しをさせないという意思。
アーサーは人殺しをしてしまったが。
レッドはキャサリンを殺してくれてありがとうと言うだろうか。
マディは?
感謝はしないだろうけど、許しはするんだろうな。
その距離感が良い。
Posted by ブクログ
面白かった。
が、前回の三部作同様重い…
これでYA(ヤングアダルト)小説とは。
予想しつつ読み進めていて、役割ごとに目星をつけてた人物は当たってたけど、予想外なとこもあったし、それぞれの人物の役割がうまくおさまってる
感じがした。
とても厚い本で、正直事件が起きるまでは少し集中できなかったけど、事件が起きた後は一気読みだった。
ずっと主人公目線のリアルタイムで物語が進み、過去のシーンになったり、別地点の話は一切なし。
それがスリリングで読むのをやめられなかった。
最後、悪い奴は捕まったけど、スカッとハッピーエンド!とは思えなかった。
物語のラストとしての評価ではなく、胸糞な登場人物がどこまでもクソだったこととか、主人公と幼馴染のこの先とか、胸に重くのしかかる読後感だった。
一気読みできる環境で是非!
春休みの旅行中、狙撃者からRVに閉じ込められた若者達。狙撃者からある人物の秘密を明かされるよう要求されるが……
「自由研究には向かない殺人」3部作のホリー・ジャクソンの作品だけあって一筋縄ではいかないサスペンス!後半の目まぐるしい展開にはページを捲る手が止まらなくなるので、一気読みできる環境をおすすめします。
Posted by ブクログ
久しぶりにめっちゃ面白くワクワクして楽しかった本に出逢えた。
主人公はメンヘラでイライラしたし、
登場人物の1人が本当に嫌な奴でストレス溜まったけど
ストーリーはなかなか良き。
閉じ込められた感がいい!
寝る時間がおしく感じたのも
早く続きが読みたい!と思えたのも
なんかいいね〜·͜·ᰔᩚ
Posted by ブクログ
500Pを超える大作だった。
主人公のレッドは春休みに友人3人とお目付け役の大学生カップルとキャンピングカーで旅に出る。
途中道に迷い未舗装の場所へ入ってしまい、そこで狙撃を受ける。
タイヤはパンクされ、燃料タンクも狙撃され空っぽに。外には狙撃犯。要求は6人の中で抱えている秘密を暴け、というもの。
閉じ込められた車の中で極限状態に陥っていく姿と要求されている秘密は誰のどんな秘密なのか、狙撃犯は誰なのか…
終盤になるにつれ想像以上のオリヴァーの変貌ぶりとどんどん秘密と真相に近づくワクワク感が止まらなかった。
たくさんの人が撃たれましたね…
結末は、もう今後6人が集まることはないでしょう。
Posted by ブクログ
『自由研究には向かない殺人』のホリー・ジャクソンの新作。
高校生のレッドは友人のマディ、アーサー、サイモンの3人と、
お目付役の大学生でマディの兄オリヴァーとその彼女レイナ
の6人で
キャンピングカーに乗り旅行に出掛けていた。
だが人里離れた場所で何者かに狙撃され、車に閉じ込められてしまう。
午前零時、狙撃者から連絡が。
その人物は6人のうちの誰かが秘密を抱えている、
命が惜しければそれを明かせと要求してきた。
制限時間は夜明けまで。
ハラハラしっぱなしの展開だった。
とにかくオリヴァーのクソ野郎っぷりに終始イライラさせられたが、
二転三転する秘密の内容に、しっかりと最後まで楽しめた。
『自由研究には向かない殺人』シリーズでもそうだったが、
一見、ティーンたちの他愛もない青春模様と見せかけて、
実はそんな甘ったるい部分を意外と見せない作風。
ラストの展開が駆け足過ぎて少し拍子抜けしたが、
全体通して飽きもなく、最後までハラハラさせられる良作。
Posted by ブクログ
因果応報。
主人公レッドの、母親を亡くしているという設定自体が既に過酷。
途中、レッドのYESに入れたのオリヴァーの他あとひとりだれだったんだろ
ガンパレって思った。アーサーも。
Posted by ブクログ
いやぁおもしろかったー!どんどんのめり込んでしまう。ティーンエイジャーらしい葛藤や行動がいい。
まじでコイツくそだな!!とずっと思っていたけどまじでなんでみんな言う事ちゃんと聞くのさ(笑)私だったら1発どころか何発殴っても足りないくらい。
いろんなところが繋がって、クライマックスが最高だった。
Posted by ブクログ
まるで面白いサスペンス映画を見ているような没入感、納得のいく伏線回収、そしてロマンス?
スマホや監視カメラ技術の進んだ現代における陸の孤島の作り方が秀逸
からんでくる刑事事件の内容がいかにもアメリカという感じで興味深い
これはおすすめできます
Posted by ブクログ
ひさびさに、ページをめくる手が止まらない!という体験をした。
超級のく◯野郎に長いことイラつかされた(稚拙な防御策をこんなに細かく描く必要あるの?も含め)そ
の後の急展開と伏線回収。
よき人たちが強く賢く生きてほしいと願う青春小説と最後には思わせてくれるが、全体的にはひどい話し。
この作者の3部作も、読み終えたあとは否定的になったのだが、おもしろいのは確かなので、今後も読んでしまいそう。
Posted by ブクログ
狙撃手に狙われ、キャンピングカーに閉じ込められたティーンエイジャー6人。生き残るには、「誰かが抱える秘密」を明かさなくてはいけない。疑心暗鬼の腹の探りあい、曝け出されていく本性と、展開が進むほどヒリヒリするサスペンスの体を成していく。青春小説の趣もあって、程よいエンタメを感じられる作品だった。
Posted by ブクログ
前の「自由研究には向かない殺人」シリーズと設定は違うけど骨格が似ている。
どちらも主人公はハイティーンの女の子。真摯に守ってくれる男の子がいる。(前シリーズはラヴィ)
「ハンガーゲーム」もそうだけど、欧米のYA小説ってスリルと流血があり、どす黒さを感じて大人でもハラハラする。
この本が(前作も)創元推理文庫で出てるのもうなずける。
Posted by ブクログ
イギリスの作家、ホリー・ジャクソンのノンシリーズ作品。中編(だけど一冊)を含めると邦訳5作目。
高校生4人と大学生2人の6人がキャピングカーで旅をする。迷い込んだ先で狙撃され、車の中に閉じ込められることに。どうやらある一人が秘密を持っており、朝が明けるまでその秘密を打ち明けなければ、全員の命が危なくて…
後半の加速度と意外な展開、真相は非常に良かった。今年の作品で言うと「ハウスメイド」や「デスチェアの殺人」並みにリーダビリティが高く、読みやすさと相まって一気読み必須。
なのだけど、何故星4かというと、狙撃されていることがわかるまでもが結構長いし、誰の秘密がキーなのかを調べ始めるまでも長い。
加えて、犯人により作られた密室の中での推理合戦を期待すると、思ったほどその展開にならず肩透かしを喰らう。
更に一番の原因は、あるキャラがいくらなんでもクソすぎて、読んでいる最中ずっとイライラしっぱなしだった。最初は視点人物であるレッドのウジウジ加減もキツかったが、そんなことが吹っ飛ぶほどの酷さ。もちろん、作者の意図どおりで、ここまで感情を揺さぶる人物描写は凄い。のだけど、それとこれとは別というか、読んでいて気持ちがいいものではなかった。
本当にいい作品で、読み始めると止まらなかったのだが、好みに合わなかったかなぁという。残念。
Posted by ブクログ
半分くらいまでは長いな〜と思って読んでたけど、後半ページをめくる手が止まらなかった!
オリヴァーが終始胸糞悪いんだけど、オリヴァーがいるから話が面白いんだよなぁ…
個人的にはオリヴァーは死なず、信じたママの悪事を知って、自分のやってきたことを反省してほしかったってか、うわ俺恥ずかしーみたいになってほしかった。
Posted by ブクログ
「自由研究には向かない殺人」シリーズのホリー・ジャクソンの新作ということで飛びついた。
キャンピングカーという密室の中で姿なき犯人を巡る息詰まる攻防と、隠された「秘密」とは何か、という二重のサスペンスにのめり込んだ。さすがにこの作者は物語の構成がうまい。
ラストの伏線改修も爽快。この作者には今後も引き続き期待。
物語がほぼキャンピングカーの中とその周囲だけで展開するので、映画化にはうってつけの題材。
「自由研究・・・」と同様、一見良好な人間関係の裏のドロドロしたものを描くのはこの作者の特徴ですね。
またやはり前作と同じく、女の子同士の友情の絆が強調されているのは女性作家らしいなという感じ。
Posted by ブクログ
前作からの作者のファンですが、この作者、ストーリーを引っ掻き回し読者をイライラさせる嫌なやつを描くのが上手すぎる!!このキャラクターのせいで何回も今日はもう読むのやめようかなに何回もなって中々読み進まなかった!
それでもストーリーが進むば続きが気になって、ブツブツ某登場人物に文句を言いながら読み終えました。
秘密と罪悪感を抱えても、せめても大切な人や周りの人を守りたい、良き人でありたいと密かに願って行動しようとする人達が結果的には辛い思いをする展開がズーンと来てしまった(某登場人物との対比でますます)
子供にとっての親の存在って良い意味でも悪い意味でも強すぎて、、、10代なんて特にだよね。
レッドが罪悪感から解放されて、お母さんとの思い出を良い思い出として取り戻せて良かった。
色々あった悲しみは拭えないけど少し希望をもてるラスト好きでした。また次回作を楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
ほとんどワンシチュエーションもののミステリー・スリラー。「自由研究には向かない殺人」は結末でやりすぎ感があり、これもちょっとそんな感じ。読んでる間中イライラするし。おかげで読み始めたら止まらなかった。
Posted by ブクログ
キャンピングカーで目的地に向かう六人の若者たちは、その途中で何者かに狙撃される。車は動かず周りには人家も何もなく携帯の電波は圏外。そんな中で正体不明の狙撃者は、若者たちのなかの誰かが抱える秘密を明かせと要求する。息もつかせぬ展開のサスペンスです。
母を悲惨な事件で亡くしたことに未だ囚われている女子高生のレッドが主人公で、彼女の目線で物語が進みます。最初からレッドが秘密を抱えていることは明らかなのだけれど、しかしそれは狙撃犯の目的とは思えないらしく、また他のメンバーにも秘密はありそうな気配が。なんとかして狙撃犯の裏をかこうとする彼らの奮闘、そしてやがては彼らの間に巻き起こる疑心暗鬼と軋轢。どこをとってもサスペンスフルな展開なのですが、ラストの展開が怒涛すぎて愕然としてしまいました。あまりに残酷な物語、だけれど救いがないわけではない、かも。
主な登場人物が六人だけで物語が進むので、彼らのキャラクターの描写も事細かで没入感があります。解説で述べられているように、私もとりあえずあいつをなんとかせい、って思いながら読んでましたよ(笑)。そしてレッドの苦しみがあまりにつらい。しかし彼女が最後にとった行動……これはあまりに感動的でした。あの状況でそれを思いついて実行できるのは、心に傷を負った彼女以外にはないでしょうね。そして彼女が何をしようとしたのか、わかってくれた人がいたことにも安堵しました。
Posted by ブクログ
物語が進み出すのがかなり後になってからなので、そこに行きつくまでが長くて長くて……
何度も心が折れかけた。
主人公のレッドが何度も「この秘密だけはバレちゃいけない」っていうのがそういう理由だったのか〜と、衝撃はあったけどとにかく前置きが長すぎて気持ち半減だった。
「自由研究には〜」シリーズの方がストーリーの進むテンポは良かったと思う。
結末はなんだか後味悪いというか、一気にみんなの人生が狂ってしまったなぁというかんじ。
オリヴァーは海外作品特有の嫌な白人て感じでめちゃくちゃイライラしながら読んだけど、思わぬ結末で因果応報とはこういうことかと。
今回の件で一番しっぺ返しをくらってるなぁ。
マディとレッドの友情もどうなるのか、、
気まずいどころじゃないと思うし。
アーサーとは再開するのだろうか、、?
レッドはきっと警察には言わないと思うけど、アーサーとの関係を続けることもなさそうだなぁ。
普通に出会ってたらいい恋愛をできただろうに…
ほんと、一夜でこんなに人生が変わることがあるんだなぁ…と思わされた作品でした。
Posted by ブクログ
献身的に寄り添ってくれる男の子、家族同然の親友、そしてその家族など。前作と同じような人間関係だな、と一番に思った。
文章は読みやすく展開もスリリングで面白いんだけどもね。
魅力的な男の子書くのは上手いけど、友情がいつも希薄なんだよなあ。
あと、とんでもなく嫌な奴が一人は居る笑
Posted by ブクログ
夜中の数時間の出来事なのに、ほんと怖かった。
ティーンエイジャー版のゴッドファーザーか(笑)
6人が余裕で乗れるキャンピングカーで起こる事件って、壮大なアメリカならではのストリー展開だ。
疑心暗鬼になっていくメンバーたち、抱える秘密がどんどん変化するところが見どころ。
しかし、結末が救いがあるというものの、生死の分かれ目がなんだか納得できるような出来ないような微妙な余韻。
Posted by ブクログ
YA作品。サスペンスとしては物足りず、デビュー三部作ほど夢中になれなかった。
小説よりも漫画で読みたい。それぞれのキャラが際立ってより面白そう。
Posted by ブクログ
キャンピングカーという
狭い空間に閉じ込められた
6人の若者たちが
「秘密を明かせ」と見えない敵に脅され
お互いに疑心暗鬼になっていく心理状態は
緊迫感があって面白かった。
少し残念だったのは
主人公の思慮深さにより
余計なことまで多く語りすぎていて
それは
幼さや不安の意味なのかもしれないけれど
せっかくのスピード感を滞らせていた。
そして、その割に
事件の結末はあっさりと唐突すぎた…