あらすじ
高校生のレッドは、キャンピングカーで友人3人、お目付け役の大学生2人と春休みの旅行に出かけていた。だが人里離れた場所で車がパンク。携帯の電波は届かない。そして何者かに狙撃され、残りのタイヤと燃料タンクを撃ち抜かれてしまう。午前零時、サイドミラーにかけられたトランシーバーで、狙撃者から連絡が。その人物は6人のうちのひとりが秘密をかかえている、命が惜しければそれを明かせと要求してきた。制限時間は夜明けまで。閉ざされた空間で展開される極限の探り合いと謎解き。『自由研究には向かない殺人』の著者の新たな傑作!/解説=大矢博子
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Posted by ブクログ
感想がいきなりネタバレで申し訳ないけど、あーよかった〜ってエンド。
よかった、このエンドでよかったよ〜
なんか、読みながら小規模ながら構成が「方舟」に似てるなーって思って、途中からドキドキしてたから。
え、もしかしてこれ?ってね。
小規模な、方舟。
これはキャラクターの数だけじゃないし、場所でもない。
構成がね、コンパクト。脇見をせずにまっすぐ進むし主人公も最初から最後まで正しくひとり。
ただし、そのドッキリ度はなかなかのもの。
ジグザグジグ。
こんな感じで物語が揺れる。
最後の最後が犯人からのメールってのが、うーん。
主人公の反応が見たかったな、と思ったんだけど、それは余韻を残したってことなんだろうか。
Posted by ブクログ
ラストで女性警官に撃たれ、手紙で締めるのが、著者らしい。
最初どちらが撃ったのか分からなかったが、トランシーバーを銃と誤認した警官が撃ち、娘の元へ無事帰ったで、何のフォローもないのは気になる。
黒幕が悪徳検事だっただけに、警官の誤射も警察ぐるみで隠蔽はないか警察も大丈夫かと。
自由研究シリーズ後のノンシリーズだが楽しく読めた。
コレでデビューシリーズだけでなく、実力を知らしめられた感じ。
あとがきの、まずはオリバーを殴ってから。話はそれから…は同意。
まさにそう思いながらクライマックスのページを進めた。
主人公の名前がレッドフォードでレッドフォードと言えば一番に思い浮かぶのがあの男性俳優。
レッドフォード・レッドフォードなんていうのもあるんだろうか。
Posted by ブクログ
面白かった。
が、前回の三部作同様重い…
これでYA(ヤングアダルト)小説とは。
予想しつつ読み進めていて、役割ごとに目星をつけてた人物は当たってたけど、予想外なとこもあったし、それぞれの人物の役割がうまくおさまってる感じがした。
とても厚い本で、正直事件が起きるまでは少し集中できなかったけど、事件が起きた後は一気読みだった。
ずっと主人公目線のリアルタイムで物語が進み、過去のシーンになったり、別地点の話は一切なし。
それがスリリングで読むのをやめられなかった。
最後、悪い奴は捕まったけど、スカッとハッピーエンド!とは思えなかった。
物語のラストとしての評価ではなく、胸糞な登場人物がどこまでもクソだったこととか、主人公と幼馴染のこの先とか、胸に重くのしかかる読後感だった。
Posted by ブクログ
夜明けまでに誰かがを読み終えてまず強く感じたのは、この作品が単なるサスペンスの枠に収まらない、人間の内面に鋭く切り込む物語であるということだ。極限状況に置かれた若者たちの心理が丁寧かつ容赦なく描かれ、読者はその息苦しさと緊張感を追体験することになる。
とりわけ印象的なのは、オリヴァーという存在だ。物語の中では重要な役割を担いながらも、「もし現実にこんな人物が身近にいたら」と想像すると、思わず身構えてしまうような不穏さと危うさを内包している。その言動や価値観は、決して理解不能ではないからこそ余計に恐ろしい。誰の中にも潜みうる歪みや弱さを象徴しているようであり、読後にも強い余韻を残す。
しかし、そうした“嫌悪感すら伴うリアリティ”こそが、本作の大きな魅力でもある。登場人物たちは決して理想化された存在ではなく、矛盾や利己心、恐怖に揺れ動く等身大の人間として描かれている。そのため、物語の展開一つひとつが重く、そして切実に響く。単なる犯人探しではなく、「人はどこまで他者を信じられるのか」という根源的な問いが、静かに、しかし確実に胸に迫ってくる。
また、巧みに張り巡らされた伏線と、それが収束していく終盤の構成も見事だ。緊張感を保ったまま加速していく展開は読者を一気に引き込み、気づけばページをめくる手が止まらなくなる。そして迎える結末は決して軽やかなものではないが、その苦さゆえに深い余韻と考察の余地を残してくれる。
本作は、「面白い」という一言では片付けられない、読後に長く心に残る作品である。オリヴァーのような存在に対する違和感や恐怖を抱きながらも、それを単なる拒絶で終わらせず、人間という存在そのものに思いを巡らせたくなる――そんな重厚な読書体験を与えてくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
自由研究シリーズのホリー・ジャクソン先生の最新作。
キャンピングカーで旅行しようとしていた、男女6人が森の奥に迷い込んでしまう。引き返そうとしたその時、謎の狙撃者によりタイヤをパンクさせられ閉じ込められてしまう。秘密を離さなければ銃で撃ち殺す---。犯人は6人に明け方までの秘密の告白を要求してきた...。
一晩とは思えないほどの濃密な展開とどんでん返し、パニック映画のような人間関係の変化と伏線回収の鮮やかさがとても素晴らしかったです。半分ぐらいまでは状況がすべて出そろうまでの過程が描かれているので脱落しやすいかな思うも、後半の怒涛の展開の展開で、スリリングでかなり面白かったです。
最後まで誰がどうなるのかがわからない、正義とは真実とは考えさせられる内容で芯の太い内容となっているので時間があるときにじっくり読んでみてください。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
レッドフォード・ケニー:種崎敦美
マデリン・ジョイ・ラヴォイ:早見沙織
サイモン・ジンソン・ユー:斉藤壮馬
アーサー・グラント・ムーア:花江夏樹
オリヴァー・チャールズ・ラヴォイ:木村昴
レイナ・フローレス・サラーノ:内山夕実
Posted by ブクログ
自由研究シリーズでもそうだったけどホリー・ジャクソンさんは極限状況研究シリーズでもそうだったけどホリー・ジャクソンさんは極限状況での緊迫感とウザいキャラを描くのが本当に上手い。前作のマックス・ヘイスティングスも今作のオリヴァーも殺したくなるくらい憎たらしい。終盤はページをめくる手が止まらない。
Posted by ブクログ
物語が進み出すのがかなり後になってからなので、そこに行きつくまでが長くて長くて……
何度も心が折れかけた。
主人公のレッドが何度も「この秘密だけはバレちゃいけない」っていうのがそういう理由だったのか〜と、衝撃はあったけどとにかく前置きが長すぎて気持ち半減だった。
「自由研究には〜」シリーズの方がストーリーの進むテンポは良かったと思う。
結末はなんだか後味悪いというか、一気にみんなの人生が狂ってしまったなぁというかんじ。
オリヴァーは海外作品特有の嫌な白人て感じでめちゃくちゃイライラしながら読んだけど、思わぬ結末で因果応報とはこういうことかと。
今回の件で一番しっぺ返しをくらってるなぁ。
マディとレッドの友情もどうなるのか、、
気まずいどころじゃないと思うし。
アーサーとは再会するのだろうか、、?
レッドはきっと警察には言わないと思うけど、アーサーとの関係を続けることもなさそうだなぁ。
普通に出会ってたらいい恋愛をできただろうに…
ほんと、一夜でこんなに人生が変わることがあるんだなぁ…と思わされた作品でした。