【感想・ネタバレ】夜明けまでに誰かがのレビュー

あらすじ

高校生のレッドは、キャンピングカーで友人3人、お目付け役の大学生2人と春休みの旅行に出かけていた。だが人里離れた場所で車がパンク。携帯の電波は届かない。そして何者かに狙撃され、残りのタイヤと燃料タンクを撃ち抜かれてしまう。午前零時、サイドミラーにかけられたトランシーバーで、狙撃者から連絡が。その人物は6人のうちのひとりが秘密をかかえている、命が惜しければそれを明かせと要求してきた。制限時間は夜明けまで。閉ざされた空間で展開される極限の探り合いと謎解き。『自由研究には向かない殺人』の著者の新たな傑作!/解説=大矢博子

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!

マイク凄すぎとは思った。
オリヴァーはクソすぎ。
レッドは開始数ページで、ADHDか?と思ったら、ASDもあるようなキャラらしいと察した。ハーバードの話したらオリヴァーが固まったのウケる。
ハーバード行って欲しい。アーサーと結ばれてほしい。合法で大金を作るやり方を見つけ出してくれ。

オリヴァーとキャサリンが死んだのはほんとによかった。報いを正しく受けた。
司法に委ねるべきでは?とは思うが。
前三部作もそうだけど、司法も信用してないよな、この作者。やや私刑賛成派の考えが根底にある。
このキャラならそうするだろうで動いてて面白かった。
マディがもうレッドのお世話したくない!って、いつレッドにブチ切れるかハラハラしてたけど、そうはならんかった。
みんな罪悪感があって良い。
オリヴァーは無い。改竄して自分は悪くないと思い込もうとしてる。
後悔ならあるが、申し訳なさが無い。

最後に女性警官がレッドを撃ってしまったシークエンスが入るのは、レッドが命に対して命で償おうした、ということかな。
そして、マイクにこれ以上人殺しをさせないという意思。
アーサーは人殺しをしてしまったが。
レッドはキャサリンを殺してくれてありがとうと言うだろうか。
マディは?
感謝はしないだろうけど、許しはするんだろうな。
その距離感が良い。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
が、前回の三部作同様重い…
これでYA(ヤングアダルト)小説とは。
予想しつつ読み進めていて、役割ごとに目星をつけてた人物は当たってたけど、予想外なとこもあったし、それぞれの人物の役割がうまくおさまってる
感じがした。
とても厚い本で、正直事件が起きるまでは少し集中できなかったけど、事件が起きた後は一気読みだった。
ずっと主人公目線のリアルタイムで物語が進み、過去のシーンになったり、別地点の話は一切なし。
それがスリリングで読むのをやめられなかった。
最後、悪い奴は捕まったけど、スカッとハッピーエンド!とは思えなかった。
物語のラストとしての評価ではなく、胸糞な登場人物がどこまでもクソだったこととか、主人公と幼馴染のこの先とか、胸に重くのしかかる読後感だった。

0
2025年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひさびさに、ページをめくる手が止まらない!という体験をした。
超級のく◯野郎に長いことイラつかされた(稚拙な防御策をこんなに細かく描く必要あるの?も含め)そ
の後の急展開と伏線回収。
よき人たちが強く賢く生きてほしいと願う青春小説と最後には思わせてくれるが、全体的にはひどい話し。
この作者の3部作も、読み終えたあとは否定的になったのだが、おもしろいのは確かなので、今後も読んでしまいそう。

0
2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

イギリスの作家、ホリー・ジャクソンのノンシリーズ作品。中編(だけど一冊)を含めると邦訳5作目。

高校生4人と大学生2人の6人がキャピングカーで旅をする。迷い込んだ先で狙撃され、車の中に閉じ込められることに。どうやらある一人が秘密を持っており、朝が明けるまでその秘密を打ち明けなければ、全員の命が危なくて…

後半の加速度と意外な展開、真相は非常に良かった。今年の作品で言うと「ハウスメイド」や「デスチェアの殺人」並みにリーダビリティが高く、読みやすさと相まって一気読み必須。

なのだけど、何故星4かというと、狙撃されていることがわかるまでもが結構長いし、誰の秘密がキーなのかを調べ始めるまでも長い。
加えて、犯人により作られた密室の中での推理合戦を期待すると、思ったほどその展開にならず肩透かしを喰らう。
更に一番の原因は、あるキャラがいくらなんでもクソすぎて、読んでいる最中ずっとイライラしっぱなしだった。最初は視点人物であるレッドのウジウジ加減もキツかったが、そんなことが吹っ飛ぶほどの酷さ。もちろん、作者の意図どおりで、ここまで感情を揺さぶる人物描写は凄い。のだけど、それとこれとは別というか、読んでいて気持ちがいいものではなかった。

本当にいい作品で、読み始めると止まらなかったのだが、好みに合わなかったかなぁという。残念。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

半分くらいまでは長いな〜と思って読んでたけど、後半ページをめくる手が止まらなかった!
オリヴァーが終始胸糞悪いんだけど、オリヴァーがいるから話が面白いんだよなぁ…
個人的にはオリヴァーは死なず、信じたママの悪事を知って、自分のやってきたことを反省してほしかったってか、うわ俺恥ずかしーみたいになってほしかった。

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2025年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夜中の数時間の出来事なのに、ほんと怖かった。
ティーンエイジャー版のゴッドファーザーか(笑)

6人が余裕で乗れるキャンピングカーで起こる事件って、壮大なアメリカならではのストリー展開だ。

疑心暗鬼になっていくメンバーたち、抱える秘密がどんどん変化するところが見どころ。

しかし、結末が救いがあるというものの、生死の分かれ目がなんだか納得できるような出来ないような微妙な余韻。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 ホリー・ジャクソンの他作品、「自由研究には向かない殺人」をNetflixで拝見して興味を持ち、購読。読んだ感想として初めに出てきたのは、帯の広告が過剰というものだった。帯にある極上のサスペンスという文言やあらすじを読み、私は、長編にわたり、車内という狭い閉鎖空間による疑心暗鬼に陥った六人の腹の探り合いが行われるのだとそう考えていた。
 実際に、その通り中盤からは各々が抱える秘密が暴かれ始める。楽しみが待っているはずの旅行が一転しまるで戦場のように気の抜けない場になるギスギス感、中盤の老夫妻の登場シーンや、ラストシーンの主人公を思わず応援したくなるような展開は、語りが非常に上手いからこそなせる技だと感じた。
 しかし、それと比較して、ただただ傲慢で薄っぺらいキャラだったり(緊張感を生むために必要だとは思うが、カタルシスのために消費されるのがあからさますぎる)、序盤のやたら長い車からの脱出パート(ここで犯人が2人だと明かされる→内通者がいるのではとなる なので先入観にとらわれ、そのまま脱出が不可能に感じたままになるのは見事に感じた)のわりに腹の探り合いがすんなり終わる点、あと犯人が舞台装置になりすぎてる点にはちょっと違和感があった。それらからこの帯は言い過ぎでは...というふうに思ってしまった。
 でも振り返ってそう思うだけで、読んでいる際に、怖いシーンは確かに怖かったし、極上ではないかもしれないけど、しっかりサスペンスはしてたし、号泣はしなかったけど、主人公の感情に共感もできて、読んでて面白かったです。まだ自由研究の続きを読めてないので、そのうち読みたいです。

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2025年09月26日

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