【感想・ネタバレ】暗幕のゲルニカ(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

ニューヨーク、国連本部。イラク攻撃を宣言する米国務長官の背後から、「ゲルニカ」のタペストリーが消えた。MoMAのキュレーター八神瑤子はピカソの名画を巡る陰謀に巻き込まれていく。故国スペイン内戦下に創造した衝撃作に、世紀の画家は何を託したか。ピカソの恋人で写真家のドラ・マールが生きた過去と、瑤子が生きる現代との交錯の中で辿り着く一つの真実。怒濤のアートサスペンス!(解説・池上彰)

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ドラ.マールと瑤子、時を超えてピカソに心を奪われた二人の物語。
続けて2回読みました。

一私たちは断固戦う。戦争と。テロリズムと。負の連鎖と。私たちは、ピカソの遺志を継いで、アートを通して戦うのだ。

今こそ指導者たち、私たちは〈ゲルニカ〉と向き合う時ではないかと感じます。

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2026年03月17日

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スペイン旅行でせっかくだからゲルニカを見に行こうと思い、何か事前に知識が得られる小説がないかなと思料していたときに思い出した一冊。
この小説のおかげでアートや美術館に対する関わり方が変わった。大感謝。
今まではアートを見ても色が綺麗だな〜とか何が良いのかわからんくらいの感想しか持てなかった。この小説によって、美術館で働く人や収益モデル、そして何より画家ひとりひとりに人生のストーリーがあったことに気づかされた。アートに対するとっかかりができた。

この小説を読んだ後に本物のゲルニカを見に行けたことは一生の財産になった。ピカソの制作過程に想いを馳せたり、ドラマールさんが撮った写真や泣く女の展示を見つけて興奮したり。

面白かった。原田マハさんの他の作品も読む。

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2026年03月05日

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ピカソの彼女であるドラ目線と、現在の瑶子目線で話が進んでいきます。

ピカソの時代は、戦争の時代で、ヒトラーがヨーロッパを侵攻し始め、第二次世界大戦が始まろうとしているとき。

一方、瑶子の時代は、アメリカのツインビルに飛行機が突っ込む、同時多発テロのとき。

両方とも戦争の時で、暴力に対して暴力で返そうとしている政治家たち。

それに対し、芸術でも訴えることができる‼️(しかも、死者も出ない)という、反戦の話です。

ただ、悲しいことに、現在も戦争がなくなってませんね。

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2026年02月28日

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楽園のカンヴァスが面白かったので、本作も購入。小学生か中学生の時の美術の授業でゲルニカを見て何でこんな下手な絵が評価されてるんだろ?くらいに思い、そのまま大人になってしまった人ですが、時代背景やピカソ、ドラをはじめとする人物の想いを知りながら、この絵の真価を知れた気がします。並行して描かれる過去と現在の2つのストーリーが絡み合って、フィクションなんだろうけど、自分の中でのゲルニカの歴史はもはやこの一冊が全てと言ってしまいたくなるような作品でした。いつかゲルニカを直に見てみたい!

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2026年02月19日

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ネタバレ

ずっと積読してた本
「ゲルニカは私たちのもの」めちゃくちゃ刺さりました
いつかゲルニカを見てみたいな

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2026年02月11日

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ピカソの傑作「ゲルニカ」をめぐり、制作当時の1940年代と、現代の2001年からとの二つの時間軸が並行して展開される物語です。主人公は二人の女性。ゲルニカ制作当時のピカソのパートナー目線と、現代のピカソの展覧会を企画したキュレーター目線の話しが交互に展開されて、徐々に繋がりが紐解かれながら話しは進みます。
史実に即した部分の、登場人物のキャラクター感や、街の雰囲気の描写、内戦下の人々の心情の表現などは見事に文章にしていて入り込めます。
そして、物語中盤のハイライトはなんと言っても、ドイツの武官とピカソの会話
「この絵を描いたのは、貴様か」
「いいや。この絵の作者はーあんたたちだ」
ここで、見事に鳥肌が立った。
ここから怒涛の展開が進んで、読むのを途中で止められなくなります。
最後の一行まで。

芸術の史実を基にして、創作部分を見事にマッチさせたこの物語は、この作家のキュレーター経験と調査への熱意や興味がなせる技。
素晴らしい小説です。
この小説家をますます好きになりました。

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2026年02月08日

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ピカソの作品できちんと認識しているものはアヴィニョンの娘たちぐらいしかなく、ゲルニカはなんとなく見たことがある、程度であった。
本作を読み終えた今では、それが生み出された背景や絵から発信されるメッセージを理解し、"ピカソのゲルニカ"として強く印象づけられた。
またストーリーについても、70年近く離れた2つの時代が交互に描かれている訳だが、物語の後半になるにつれて伏線が回収されていく気持ち良さがある。
そして余韻を持たせた終わり方がおしゃれだ。

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2026年01月31日

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どこまでがノンフィクションかは良く分かりませんがピカソという人物をいささかでも知る事が出来た。原田マハさんの筆力には恐れ入りますね!

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2026年01月21日

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原田マハさんの作品はどこまで史実で、どこから創造か分からなくなるけど、美術はいつも3だった感性に乏しい私を芸術の世界に近づけてくれる。



そして、読んでいる途中に、アメリカがベネズエラを攻撃。何だか2026年初めから印象深い1冊の始まりなったな

小学生の頃、教科書でゲルニカを目にして、感受性乏しい私は「なにこれ」って思ってた、
でも今はどうにか、2つの時代の人々の平和への願いがどうか届きますようにと...願わずにはいられない。

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2026年01月16日

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どこまでがフィクションでどこからがノンフィクションか判別出来ないが、作品に纏わる背景を知ることが出来てよかった。

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2026年01月08日

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スペイン旅行で、ゲルニカをみるので読んでみた。
ゲルニカの背景やピカソの人生が垣間見れてよかった。戦争と平和のピカソからのメッセージを、肌で体験してきたいと思う。

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2026年01月05日

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ピカソの《ゲルニカ》を実際に目にした翌日、原田マハの『暗幕のゲルニカ』を読んだ。教科書で知っていた一枚の絵は、実物では想像以上に巨大で、名作が並ぶ美術館の中でも圧倒的な存在感を放っていた。その迫力と、言葉にできない物悲しさが強く心に残ったまま、この小説を読み始めた。

物語は、《ゲルニカ》に魅了された二人の女性の視点から交互に描かれる。ひとりは、ピカソが《ゲルニカ》を制作する過程を最も近くで見つめたドラ・マール。もうひとりは、現代のニューヨークでMoMAのキュレーターとして働き、9.11で夫を失った瑤子である。時代も立場も異なる二人だが、彼女たちの人生は《ゲルニカ》を軸に静かに呼応していく。

物語の大きな転機となるのは、平和への祈りを込めて描かれた《ゲルニカ》が、戦争を正当化する発言の場で「暗幕に覆われた」出来事だ。瑤子はその事実に強い違和感を覚え、《ゲルニカ》を再び人々の前に取り戻すために奔走する。一方でドラ・マールの視点からは、ピカソが怒りや絶望、そして平和への強い願いを絵に叩きつけていく過程が描かれ、芸術が生まれる瞬間の痛みと覚悟が伝わってくる。

二つの物語が交互に進み、やがて交差していく構成は終始スリリングで、ページをめくる手が止まらなかった。そして読み終えたとき、美術館で感じた《ゲルニカ》の壮大さと深い悲しみが、ピカソの揺るぎない平和への思いから生まれたものだったのだと、腑に落ちるように理解できた。

『暗幕のゲルニカ』は、芸術が時代や国境を越えて人の心に問いを投げかけ続ける存在であることを、静かに、しかし力強く教えてくれる一冊だった。実際に《ゲルニカ》を見た記憶と重なり合い、忘れがたい読書体験となった。

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2026年01月03日

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『楽園のカンヴァス』を読み終えた直後、その余韻に浸りながら手に取った一冊。
ピカソを愛し、《ゲルニカ》の魅力に取り憑かれた二人の女性。時代を隔てて描かれるその物語は、どこまでが真実でどこからが虚構なのか分からなくなるほどリアルで、読み進めるほどに引き込まれていきました。

私自身、小学生の頃に親に連れられて大塚国際美術館で《ゲルニカ》の陶板画を見たことがあります。上からは暖色の照明が当てられていたはずなのに、心に強烈に残ったのは物悲しく冷たい感情でした。困惑や恐怖。作中で描かれるゲルニカを前にした人たちの感情は、当時の自分の記憶と重なり、強く共感しました。

人生で初めてピカソを意識したのがこの《ゲルニカ》だったため主人公とは違い、私はこれまでピカソや彼の作品に苦手意識がありました。美術作品というより、もっと生々しい「何か」に触れてしまったような感覚。その正体がこの物語を読んで少し分かったような気がします。もう一度《ゲルニカ》を見に行きたくなりました。

※ 巻末に池上彰氏の解説がありますが、個人的には彼自身の思想や政治色が感じられました。物語の余韻を大切にしたい方にはあまりおすすめしません。この作品を読み終えたあとに、原田マハ氏や本書そのものに対する講評ではなく、あの解説で締めくくられるのは残念です。

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2025年12月27日

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心揺さぶられる一冊。
ピカソのゲルニカは10年ほど前に実際に鑑賞することができた。中学校の教科書にも載るほどの傑作は、そこにあることが当たり前のように力強く存在していた。

あの時、必死にこの絵からメッセージを読み解こうとしていたことを思い出しながら読んだこの小説は、ピカソに心を揺さぶられた人達の物語だと思う。

そして、戦争という誰のものでもないが、僕たちの物語として、避けることのできない出来事に振り回された人々の物語でもあると感じた。

ゲルニカの作者はピカソではなく、攻撃を行ったナチスのもの。そして、ゲルニカは人類皆のもの。
ゲルニカは作者や国境を越えて今もなお、戦争に対してのメッセージを発し続ける。
ただ存在し続けることで、多くの人々に問いを与える存在。
原田マハ作品の中でも屈指の作品。

個人的に、ドラとピカソの別れの表現。
自尊心というナイフで二人の関係という糸を切ったのだ。
一節に美しさを感じた。ドラのプライドと悲しさが内包されている。

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2025年12月18日

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10時間のフライトをどう過ごそうかと思い、空港の本屋で原田マハの棚を見ると、まだ読んでいない分厚めの本を発見し、すぐに購入した。
サスペンスと書いてあったが、あまりサスペンスな感じはしなかったので、そこは期待外れ。
しかし、さすが原田マハで、私の好きな話だった。
第二次世界大戦について、学校で習ったことくらいしか知らなかったので、当時の人々についての描写が目に新しく、興味深かった。
また、ピカソについて今までそこまで興味がなかったので、美術界でそこまで偉大な存在だと考えられているのに驚いた。ピカソの展示を見に行きたいなと思った。やはり、原田マハの本は私に新たな興味を持たせてくれる。
ドラがとても魅力的なキャラクターだった。少し急いで読んだので、また読み返したい。

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2026年03月17日

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今の世の中とも繋がる内容で、考えさせられる話だった。
原田さんのアート小説、まだまだたくさん読んでみたいと思った。

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2026年03月14日

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新婚旅行でスペインのマドリードを訪れた際、"ピカソの有名な絵があるらしい"と、ソフィア王妃芸術センターを訪れました。ゲルニカの絵の前にはツアー団体客など、人だかりが凄かったです。私たち夫婦はアートのことなどほとんど知らず、ふうんと見て、ゲルニカの写真を撮りました。

帰国して次に何を読もうかな?と本屋を眺めていたら、表紙にあの時に見た絵だ!と即購入。
早くも読みながら、新婚旅行で本物を見る前にこの本を読めばよかったと後悔しました、、。同時に、なんで貴重な経験をしたんだとも実感しました。

時代を追いながら、ゲルニカを見つめていきましたが、このひとつの作品にはたくさんの背景がありました。一つはピカソの恋人に焦点を当てたゲルニカ、もう一つは美術館のキュレーターに焦点を当てたゲルニカ。どこからどこまでがフィクションだ!?と思いながら、のめり込みました。

迫力のあるお話でした。
ピカソのことや、ドラマールのことももっと知ってみたい。
原田マハさんの他の作品も読んでみようと思います。

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2026年02月20日

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壮大で洋画のようなシーンもあり、読み応えがしっかりありました。どこまでが事実なのかは分かりませんでしたが、ペンは剣よりも強しと信じて生きる姿勢はどの時代も必要だなと…。

ピカソはもちろん、多くの芸術家が残したもののうえに現代が成り立っていることをヒシヒシ感じました。

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2026年01月24日

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読み終わった達成感がすごい。
話が壮大でどこからがフィクションか正直わからないけどずーっと楽しめる。
原田マハさんの作品はいろんな観点を知れるから楽しい

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2026年01月20日

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とにかく壮大だった。
「ゲルニカ」というかの有名な作品を真ん中に、過去と現在の女性とその周りの人々が守り抜き、戦ってきた苦しくも目を逸らすべきではない物語。

文体の相性は正直それほど良くない。
しかし、残り200ページくらいから、ドラと瑤子と同化するくらいのめり込んでしまった。

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2026年01月12日

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楽しみながら知識も得られる。アートが好きで本も好きだけど、無知な私にはうってつけの本だった。どこまでが事実でどこまでがフィクションなのかも分からないけれど、ピカソの絵を美術館で見たいと思わせてくれる本だった。

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2026年01月07日

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ピカソのゲルニカ
有名だけどこんなに歴史と紐づいているものだとは知らなかった
画家自身の人生というよりも、その画家と作品を愛した人のストーリーはとても面白かった

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2025年12月31日

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はじめて原田マハの小説を、楽園のカンヴァスを読んでとっても爽やかな余韻を感じれたので、同じアートにまつわる小説である暗幕のゲルニカも読んでみたが、暗幕のゲルニカは楽園のカンヴァスとは全く違い、戦争に対するとても強いメッセージが込められていた。爽やかとは程遠い、地に足着いてしっかり訴えてくる。これはこれで面白いしとても胸をうたれた。楽園のカンヴァスと同じなのは描かれた背景を知ると実物がとてつもなく見てみたいところ。アートは元々好きなほうだが、もっと知りたいと思う。原田マハ小説、他にも読んでみよう。

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2025年12月27日

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アートの持つ力とそのエネルギーの素晴らしさ どこまで史実に基づいてるか不明だが、ピカソの人生がこんな感じだったり、こんな場面があったのなら面白いなと。あと、アート、美術は強い、っていうのも分かる気がする。ゲルニカ、にはその強いメッセージがあるのが伝わるよね。

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2026年03月14日

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読み応えがあった。『楽園のカンヴァス』の登場人物がしれっと出てきたり、実在と架空の人物が混在していたり、史実とフィクションのバランスだったりと面白い仕掛けがたくさん。

〈ゲルニカ〉が戦争を題材にした作品とは知っていたけど、こんな経緯で描かれていたとは知らなかった。
国際情勢が揺らいで戦争が身近に迫りつつある今これを読めたのは大きいと思う。内容はさすが原田マハさん、最後に物語が綺麗にまとまって、できすぎてるなと思っちゃうくらい。
でもラストは唐突な終わり方に感じた。

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2026年03月17日

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アートに絡めて史実と虚構を織り交ぜながら語られる物語は、他の著作同様素晴らしい。ただ、本作はあまりに有名なアート作品である分、以前に読んだ著作(リボルバー、楽園のカンヴァス)のように虚実境界が曖昧なワクワクミステリー感は少ない。どちらかと言うとサスペンス寄りで政治色、メッセージ性が強い。解説も池上彰氏。作品の時代と主人公の現代を交互に描く構成や語られるメッセージも既視感あり、読んだ順番の問題もあるが個人的にはもう一つ。

「楽園のカンヴァス」の登場人物が出てきたり、「本日はお日柄もよく」ばりのスピーチ上手は作者ならではでフフッとなる。

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2026年02月28日

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楽園のカンヴァスが面白くて、その勢いで本作を読んだ。原田マハ作品で散見される史実とフィクションの融合物語で、最初の方は没入して読めたが、途中から冗長だと感じてしまった。問題作『ゲルニカ』
を借り出す交渉の厳しさを表現するには仕方がないことかもしれないけど、、、。締め方も納得のいくものではなかったかな。ティム・ブラウンが登場したシーンはめっちゃ熱くなりました。

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2026年02月17日

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おもしろかった!!!!
ドラの気持ちに共感できた。泣く女、ドラ。
みんな言ってるけど、ゲルニカを鑑賞したい。
沖縄行く前にカフーを読みたかったんだけど、なくてたまたま手にとったこちら。パリに旅行に行くので結果タイムリーだった。パリの街に、ピカソのアトリエに、当時の彼らに想いを馳せたい。

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2026年01月10日

Posted by ブクログ

アート好きの入門編として読むにはもってこいの小説。この小説を読むことでピカソさんの作品を好きになる人が増えるのは嬉しい。
ただ自分には合わなかった。読みながら小説の世界を純粋に楽しもうと努力はしたが、やはりダメだった。ピカソさんの作品は良いと思うが、著者の女性的な観察・感情・言語運用が前面に出る文章様式が自分には合わないと再認識した。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

壮大なストーリー

〈ゲルニカ〉は、反戦のシンボルであり、「ピカソの戦争」の象徴なんだ。そしてそれは、「私たちの戦争」の象徴でもある。
わかるかい?
ピカソが、私たちが戦っている敵は「戦争」そのものなんだ。

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2025年12月31日

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