あらすじ
「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。だが売上伝票を見返して全身が強張る。本来の注文の11倍もの誤受注をしていた――。躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。(解説・池上冬樹)
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どれもこれも一冊の本だったら良かったのにと思う。短編集でどれもこれも全部面白かったし内容濃すぎるしびっくりするしで芦沢央さん大好きになりました。
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「目撃者はいなかった」で主人公がどんどん追い詰められていく感じがとてもゾワゾワして、最後の結末もそうくるか〜!と、大満足だった。
「姉のように」はすっかり騙されてしまった。こういうどんでん返しものは何回読んでもハマってしまうなぁ。
「ありがとう、ばぁば」は途中でトリックに気づいたけど、ばぁばがほんとに善意の塊すぎてしんどかったな…
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イヤミス短編集。どの話も構成がよく練られていて読み進めるほど体に巻きついてしまった縄が縛られていく感覚。毒と分かっていながら離れられない面白さ。「目撃者はいなかった」「姉のように」がお気に入り。
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サクッと読めるしゾクッとするし面白かった。
千葉大文学部の女性作家で、話の展開も速くてまた読みたいと思った!
5話あるなかで4話は復讐や虐待など、人間の嫌な部分が滲み出るイヤミスだったけど、最後の1話はハッピーエンドで少しだけ心がほっこりした。
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許されようとは思わない短編集。
どの話も身近にあるかもしれないと感じました。
『ありがとう、ばあば』は、めっちゃ怖\=͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/
止めてあげて~!
どの話も胸がザワザワしたり、嫌~な感じだったりで、面白かったです。
芦沢央さん、やっぱり良いですね(*^^*)
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短編だが、一話ずつがしっかりと読み応えがあり、且つとても読みやすかった。
ミステリ、どんでん返しとしての要素もあった。
日常から一歩外れたところにある狂気や恐怖といったところが鮮明に描かれており、嫌な気持ちになるものの各話読み始めたら止まらない、そんな本であった。
本屋で立ち読みしてた
読んだことあるな、でも面白いなと思って2周目もきちんと楽しめた。多分どこかの本屋で立ち読みで読破してた。短編なのにひとつひとつの満足度高くて、それぞれの最後でちゃんとゾクッとする。全部好きだけど強いて言うなら目撃者はいなかったが1番好き。でも他も全部好き。
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なんとも後味と胸糞が悪いものが多く読むのに一呼吸いる感じの本。だけどそのどれもが最後の展開にゾッとし、引き込まれていく。個人的には「ありがとう、ばあば」「姉のように」が面白かった(面白いって言い方して良いかはわからないけど)。ミステリーとしてもサスペンスとしても評価が高いのが頷ける本だなと思いました。
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『姉のように』
最後の最後のどんでん返し、かなりよかった。自分も近い年齢の子どもを持つ親だけど、こんなに思い詰めてしまう人もいるよな…救われたらいいのにな…と辛い気持ちに。
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ずっと嫌なかんじ、心がずっとそわそわざわざわ落ち着かない(いい意味です)
短編小説はサクサク読める分物足りなさを感じるほうなのですが、どれも暗い重みがあってよかったです
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世にも奇妙な物語を読んでいる気分になった。
先が見えないホラー要素あるミステリー。
短編だけれど、先が気になってなかなか本を閉じれないので、電車、仕事の休憩中、待ち合わせには読んではいけない本だなと思った。
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2019年、本屋大賞ノミネート作品。
現代の問題を浮き彫りにした、ミステリ五篇作品。
特に傑作は『姉のように』。
事件を起こした姉のようにならないために、自分の娘への虐待の衝動を抑えようとする話。
主人公の「私」は周囲の目を気にして、被害妄想が膨らみ、「夫」にも理解して貰えず、孤独を抱いていた。
ひとつの歯車が狂い出すと、歯止めが聞かない悪い方向へと進み、情況は容赦なく、児童虐待へと進み出す。
そんな主婦たちの心理を徹底的に捉えていた。
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人間の裏の部分を詰め込んだような短編集で、イヤミス好きの私はとても好みの内容だった。
芦沢央さんの作品をもっと読みたい。
以下は各話の感想。
【目撃者はいなかった】
5作の中で1番嫌な気持ちになった。主人公が嫌いだけど、バレそうになるたび心臓が痛い。なぜか共感してしまうのは、誰しも過去に失敗を嘘で隠そうとした経験があるからなのか。
【ありがとう、ばあば】
おばあちゃんを締め出した理由が、サイコパス診断テストに出てきそうだと思った。ずっと不穏でドロドロした感じが面白かった。
【絵の中の男】
本作で1番ミステリーぽい話。話がどう進むのか分からず夢中で読んだ。哀愁のある感じがしてすきだった。
【姉のように】
2回読みたくなる話。見事に騙された。しっかり伏線が張り巡らされているので、最後に点と点が繋がってスッキリする。
【許されようとは思いません】
本作で1番好きな話。全てバットエンドになると思っていたので、最後にいい意味でやられたなと思った。母から「土砂崩れで行けない」と知らせが入った時は、村人に殺される予感がしてドキドキしていた。未来に自然に彼女がいたのが、プロポーズの答えになって終わるのは本当に見事だった。イヤミスで濁った読者の気持ちを最後に洗い流してくれるなんて、芦沢央さんは粋な作家だ。
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「姉のように」が特に印象に残った。
まだ結婚もしていないし子どももいないけれど、もし自分もこうなってしまったら……と想像しただけで恐ろしくなる。
初めは「抜け出さなきゃ」と思っているのに、いつの間にか悪循環に飲み込まれていく。
ダメだと分かっているのに抗えない、その苦しさが痛いほど伝わってきた。
ニュースで取り沙汰される虐待死の裏にも、こんな背景が潜んでいるのかもしれない。
ただ表面の出来事だけでは測れない、複雑で残酷な現実。
そして最後のどんでん返し。
思わず「え?」と声が出てしまうような衝撃で、最初から読み返してしまった。
Posted by ブクログ
人の心とは恐ろしいもの。表向きの顔からは想像が出来ない事を秘めている。
そんななんともやりきれない思いをさせられるストーリーがオムニバスで綴られている。今自分が密かに秘めている闇も、皆が持ち得るものだ、とちょっとだけ安心するかも⁈
Posted by ブクログ
嫌な気持ちになる短編集。
営業マンと絵画の話はあまり入り込めなかった。発注数ミスは誤魔化したい気持ちがわかって辛かった。
子役の話は祖母と母の確執、祖母の教育がいき過ぎたせいで孫に恨まれたのかと思った。子供は単純に見えて複雑、と見せかけてやっぱり単純な部分も多い。
姉の話は、あんなに泣き叫ぶ子ならどうしたらいいんだろう。私もイライラしてしまいそうと思う。
祖母の話。どんな気持ちで毎日を生きていたのか…もう終わってしまった祖母の人生にどう向き合うべきか…。でも最後の望みは叶いそうなのと孫は幸せな結婚生活ができそうでよかった。
芦沢央さん好きだ。他作品もぜひ読みたい。
Posted by ブクログ
①目撃者はいなかった
主人公の小物な性格が事の一件を通してありありと写し出されている。彼の焦燥や緊迫がこちらにも伝わってくるようでドキドキ。愚鈍で自己保身に走る彼は報いを受けて終幕。完走して欲しさもあったけど、こっちの締めの方がスッキリ!
②ありがとう、ばあば
子役の孫、杏ちゃんとスパルタマネージャーの祖母、杏ちゃんがなぜばあばを殺そうとするのか回想。スパルタを超えて毒親である祖母が杏ちゃんの意志を汲み取ってあげないせいでサイコパス気味になってるのかなあと感じた。
③絵の中の男
近親者の死から傑作を生む画家さんの話。身近な者の死を経験した者たちが引き寄せられる絵画。オカルト地味てるなあと感じました。夫は作品に残されようとしたのに一枚しか描けなかった画家さん。ちょっと読みにくかったけど、面白かった。
④姉のように
結構好みの話でした。身内から犯罪者が出た動揺。それに加え、積もる育児の悩み。
決して本人だけのせいじゃないけど、もっと他人を信用して打ち明けて良かったんじゃないかなあ。
現代社会でもこういう問題は蔓延っていますね。
⑤許されようとは思いません。
田舎独特の仲間意識、村八分の標的にされる祖母。ちょっと切なかったです。愛憎混じりに祖父を殺した際の気持ちはきっと計り知れないものですね。。
イヤミスと聞いてましたが、締まりが良くてこの5編の中ではいちばんスッキリしたお話でした。
短編集初めて読みましたが、短くても主題である人の心に潜む闇が見られて考えさせられて、凄く良かったです!
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・米澤の満願に近い印象の人間ホラー風短編集
・なかなかダークで印象に残る話ばかりだけど、苦手な本格ホラーじゃないから助かるし、それでいてしっかりスリルのある展開にずっと楽しかった。短編なのも読みやすくて、でもそれぞれが短編とは思えないほどの奥行きと満足感があって、ずっと面白かった
芦沢央さんの作品はこれが初めてだったけど、すごく気になる存在。他の作品も、いろいろ読んでみたくなりました。
Posted by ブクログ
2025.10.24 (金)
おもしろかった……忙しくて読み終わるのにひと月以上かかってしまった…
解説を読んでて、「うんうん…分かる…そこなのよ❕」と共感しっぱなしだった……
特に、「姉のように」 はやばい…子育ての悶々とした緊迫感が伝わってきて思わず苦しかった……
すぐ最初のページに戻ったけどしばらく放心状態……生意気な言い方だけど、良くできてた……
あと「ありがとう、ばあば」ね…思わず変な笑い声でちゃったもんね…
Posted by ブクログ
どの話もちょっとしたことがきっかけで、どんどん人が追い詰められて悪い方向に向かっていく事態にゾクッとさせられました。
それ加え「姉のように」は、見事にどんでん返しにはまりましたし、「許されようとは思いません」は、読んでいる最中は人間の怖さを感じたのとともに、この作品だけ唯一最後に少し救いがあったのが良かったです。
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1番目の作品が本当にしんどくなる内容だった。会社で起こしてしまったミスをすぐに対処せずにずるずる引き延ばすことでさらに大きな損害に。転がる雪だるまがどんどん大きくなるように、そしてそれを止めなければと思うがそんな勇気も出せずに。
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THEイヤミス。嘘に嘘を重ねる…自分の価値観を押し付ける…人の死を目の当たりにすると創作意欲が湧く…強すぎる被害妄想…村八分の成れの果て…これらの結果がどうなるかの教科書。
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保身のためのちょっとした嘘が取り返しのつかないことになってゆく「目撃者はいなかった」は、昨年の「嘘と隣人」にも通じる。子役の孫に没頭し暴走する祖母とその顛末「ありがとう、ばあば」、芸術家の業を描く「絵の中の男」、叙述トリックの「姉のように」は、珍しく途中で気付けて楽しめた。内容は楽しくないけれど。
表題作「許されようとは思いません」が鮮烈だった。祖母が人生全てを賭けて拒もうとしたこと。それを紐解いてくれる婚約者がいてくれて良かった。良い話とはとても思えないが、読後感は他の作品とは少し異なるかもしれない。
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なかなか読み進められない(褒めてる)
この後の展開をなんとなく予想しながら
こ、こわい!続きを読むのが怖い!ってなった
予想しているが、結局斜め上をいくイヤミス流石です
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『目撃者はいなかった』その場しのぎで嘘に嘘を重ねる行動は自分にもないと言えないので他人事とは思えないイヤさがあった。
一番好きだったのは『姉のように』。スキルフルなどんでん返しんにやられた!
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どれもミステリーというよりサスペンスの要素が強く、人が怖かった。「絵の中の男」が特に背筋が凍った。
タイトルは短編集でよくある方式で、複数ある話のうち、最終話の特徴的なフレーズを抜き出したものだったけれど、一貫してつけられるサブタイトルだったと思う。
どれも胸糞は悪いけれど、綺麗なオチがあった。
叙述トリックにしてやられたときは悔しみながらもまんまと読み返してしまった。
リフレッシュの時間に読むには重たかったが、短編集ということもあって引きずられすぎず読めたと思う。