人間

人間

924円 (税込)

4pt

又吉直樹の初長編小説にして、『火花』『劇場』に続く第3弾小説が1万字を超える加筆を行い待望の文庫化!

38歳の誕生日に一通のメールが届いた。
呼び起こされる痛恨の記憶と目前に立ち上がるあの日々の続き。

漫画家を目指し上京した永山が住んだ、美術系の学生が集う共同住宅・通称「ハウス」。
飯島、田村、仲野、めぐみ、奥……同居人たちとの生活の中で降ってわいた希望と、
すべてを打ち砕いたある騒動。そして「おまえは絶対になにも成し遂げられない」という仲野の予言。

神様はなんで才能に見合った夢しか持てへんように設定してくれんかったんやろ。
それかゴミみたいな扱い受けても傷つかん精神力をくれたらよかったのに。

何者かになろうとあがいた青春と何者にもなれなかった現在、
上京以降の20年の末に永山に辿り着いた境地は? そして「人間」とは?

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人間 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公、いまのわたしと同い年の設定なのか、と積読から引っ張り出した。

    読んでてだるい部分もひっくるめて、語りの力が物語を凌駕した。中高生のときのわたしに読んでみてと勧めたい。そのころ登場人物たちや又吉と同じく「人間失格」をお守りにしたように、「人間」をもお守りにしたかもしれない。言いたいことが思う

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    自分の中心で信じていたことが壊れる。自分の見る景色の真偽がわからなくなる。何を信じればいいかわからなくても、社会で生きていかなくてはならない。思い出は薄れる。記憶は曖昧な過去だし、それを乗り越えて今は上手に生きられるようになったと思い込むこともできる。それを大人になったと表現することもできる。
    本当

    0
    2025年01月26日

    Posted by ブクログ

    『劇場』は腹の中を曝け出すような覇気を擁しながらもフィクションとして楽しめる小説であった。
    この『人間』はそうしたエンタメ性を第一章にだけ託し、あとはほとんど又吉直樹の独白と化している。それが笑えるし面白い。
    芸術、文化、人間があるべき方向に進むために必死になって闘い、見たくないけど見たいものをたく

    0
    2024年06月05日

    Posted by ブクログ

    又吉直樹というひとのイメージを良い意味で覆される。
    人間の嫌な部分、弱い部分をこんなにも文筆で表せるのかと、文芸の力に驚いた。
    人を裏切ることが相手の精神に与える苦痛を知れた。

    0
    2023年11月19日

    Posted by ブクログ

    4章構成。1章の途中からかなり作品に引き込まれていった。
    それぞれの章に意味があって、4章は特に良かったように思う。
    作品全体の雰囲気とポロポロと溢れる面白さが本当に好き。

    0
    2023年10月03日

    Posted by ブクログ

    途中まですごく重い話だとおもったけれど、なんとなくこの作品は太宰治の「人間失格」のアントニムなのかもしれない、と全部読んでおもった。

    0
    2023年09月12日

    Posted by ブクログ

    自分が心の奥底に抱えてるものを言葉にして、代わりに吐露してくれたような気持ち良さがある一方で、まるで自分自身に向けて言われているかのようなセリフがいくつもあり、その度に心がぐっと締め付けられた。人間を「やる」どころか、人間を「演じる」に留まっている自分が情けなく思えた。

    0
    2023年07月31日

    Posted by ブクログ

    なんか、考えさせられる又吉の小説だった
    読んでて又吉本人の事?!?と考えてしまった、、太宰治は読んだ事ないのに、太宰っぽいとも感じてしまった、、
    人って、当たり前だけど色んな考えや思いがあるんだなと思う、、最後まで自分というものをもっている事は私はいい事だと思う。ズキズキしたけど暖かい気持ちにもなり

    0
    2025年10月28日

    Posted by ブクログ

    『劇場』で又吉にくらいすぎて、そのまま本作
    450ページくらいだけど、気持ち700ページくらいだった
    重いのよ
    思考がどんどん深く深くで、気ぃ抜いたら置いてかれる感じだった
    あと作中で相容れない2種類の人間がケンカみたいなんしてるけど、片方はまあ自分の投影だからokとして、逆サイドの人格をあんなに立

    0
    2025年10月21日

    Posted by ブクログ

    主人公の僕も影島も仲野も、どれもが又吉の念を持った人物であり、3人を通して又吉自身の日々考えているだろう事が詰まっていた内容だった。

    最後には父というぶっとんだ人間性に全てをもっていかれた感があり、これにも実話が含まれていたら面白いと思った。

    0
    2025年07月27日

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